JPH09196096A - 配管制振装置 - Google Patents

配管制振装置

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JPH09196096A
JPH09196096A JP8114706A JP11470696A JPH09196096A JP H09196096 A JPH09196096 A JP H09196096A JP 8114706 A JP8114706 A JP 8114706A JP 11470696 A JP11470696 A JP 11470696A JP H09196096 A JPH09196096 A JP H09196096A
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fixing jig
weight
pipe
vibration
damping
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Mamoru Tanaka
守 田中
Yoshitsugu Nekomoto
善続 猫本
Kazuhiro Matsuki
一博 松木
Takehisa Umemoto
剛央 梅本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/02Energy absorbers; Noise absorbers
    • F16L55/033Noise absorbers
    • F16L55/0335Noise absorbers by means of external rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
    • F16F7/104Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted
    • F16F7/116Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted on metal springs

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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、かつ複数の配管が入り組んでい
る狭い場所においても用いることのできる配管制振装置
を提供する。 【解決手段】 半割り状に作られ制振対象配管の外周部
で一体化され中心部に形成された円孔によって同配管を
保持する固定治具、半割り状に作られ前記固定治具の外
周部において一体化されて円環状をなすおもり、及び上
記固定治具とおもりの間に介装されたゴム製ブロックか
ら構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配管に取付けてその
振動を抑制する配管制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の配管制振装置の第1の例
の斜視図である。図において、2は母管、1は同母管か
ら分岐した制振対象の配管、3は同配管に設けられてい
るバルブ、51は母管に取付けられたサポート材取付バ
ンド、52は同バンドと、前記配管1との間に斜めに掛
け渡され各端部が固定されているサポート材である。必
要に応じてサポート材は複数本設けられる。
【0003】図14は従来の配管制振装置の第2の例の
斜視図である。図において、1は制振対象の配管、53
は同配管から独立している固定台、54は配管1と固定
台53との間に設けられたダンパである。
【0004】図15は従来の配管制振装置の第3の例の
斜視図である。1は制振対象の配管、55はおもり(角
型)、56は配管1に取り付けられた平板ばねであっ
て、その先端に前記のおもり55が取り付けてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の第1の例に
おいては、サポート材52を設置するためにはサポート
材を支持するサポート材取付けバンド51が必要であ
り、また複数の配管が入り組んでいるような狭い場所で
はサポート材自体の設置が困難である。また、従来技術
の第2の例においては、制振用のダンパー54はコスト
が高く、また設置するためには固定台53が必要となる
など、現場では容易に設置することは難しい。さらに、
高温配管については、高温によりダンパー特性が変化す
るため、設置が困難である。従来技術の第3の例におけ
る単純な角型おもり55と平板ばね56とからなる装置
では、配管の一方向のみの制振であり、配管の軸に直角
の平面内で制振するためには、装置が複数個必要であ
る。また減衰特性を有していないため振動数を適確にチ
ューニングする必要があり調整も難しい。
【0006】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、低
コストで、かつ複数配管が入り組んでいる狭い場所にお
いても設置可能な、かつ調整容易な配管制振装置を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、次の特徴を有する配管制振装置に関
するものである。 (1) 制振対象配管の外周に取り付けられた固定治
具、同固定治具の周囲に設けられた円環状のおもり、及
び上記固定治具とおもりとの間に設けられた減衰用部材
からなる。 (2) 半割り状に作られ制振対象配管の外周部で一体
化され中心部に形成された円孔によって同配管を保持す
る固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外周部に
おいて一体化されて円環状をなすおもり、及び上記固定
治具とおもりとの間に介装されたゴム製ブロックからな
る。 (3) 半割り状に作られ制振対象配管の外周部で一体
化され中心部に形成された円孔によって同配管を保持す
る固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外周部に
おいて一体化されて円環状をなす複数個の同心的に配置
されたおもり、並びに上記固定治具と同治具に隣合うお
もりの間及び隣合うおもり同士の間に介装されたゴム製
ブロックからなる。 (4) 半割り状に作られ制振対象配管の外周部で一体
化され中心部に形成された円孔によって同配管を保持す
る固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外周部に
おいて一体化されて円環状をなすおもり、上記固定治具
とおもりの間に介装された振動数調整用ばね、及び固定
治具とおもりの間において一端が固定治具に固定され他
端がおもりに接離可能に当接するよう介装された減衰用
ガタ系ばねからなる。 (5) 半割り状に作られ制振対象配管の外周部で一体
化され中心部に形成された円孔によって同配管を保持す
る固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外周部に
おいて一体化されて円環状をなすおもり、上記固定治具
とおもりの間に介装された振動数調整用ばね、及び固定
治具とおもりにそれぞれ取り付けられ互いに接触するよ
う構成された減衰用摩擦板ばねからなる。 (6) 内側に減衰用部材を備え同減衰用部材を介して
制振対象配管の外周に接触する円環状のおもりを、制振
対象配管の外周部に備えた。 (7) 半割り状に作られ制振対象配管の外周部で一体
化され中心部に形成された円孔によって同配管を保持す
る固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外周部に
おいて一体化されて円環状をなすおもり、及び上記固定
治具とおもりとの間に介装された制振鋼板製の減衰用制
振ばねからなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の第1形態に
係る配管制振装置の装着状態の斜視図、図2は同実施形
態の配管制振装置の二面図であり、(a)は側面図、
(b)は(a)のA−A矢視図である。図1において、
2は母管、1は同母管から分岐した制振対象の配管、3
は同配管1に設けられているバルブ、4は本実施形態の
配管制振装置である。図2において、1は制振対象の配
管、7は配管1の周囲に取付けられた固定治具、5はお
もり、6はゴム製ブロック、8は前記固定治具7に対し
てゴム製ブロック6を介しておもり5を取り付けるため
のナット、9は各々半割りの固定治具7およびおもり5
を一体化するためのボルトである。
【0009】振動系の振動質量となるおもり5は、ゴム
製ブロック6、固定治具7を介して配管1に取り付けら
れている。固定治具7はおもり5を配管1に取付け固定
するものであり、固定治具7で配管1を挟み込んでボル
ト9で固定し、これに対しておもり5を取付ける構造と
なっている。配管制振装置4は配管1の最も振動する箇
所、例えば図1にあるように制振対象配管1が片持ち梁
の構造であればその頂部に取付ける。おもり5と固定治
具7は取り付け時に容易に取付けられるように2つ割り
の構造になっており、それぞれボルト9で接続される。
また、おもり5はナット8でゴム製ブロック6に固定さ
れ、ナット8の締め付け具合により、ゴムの圧縮力が変
化し、装置4の振動数を調整することができる。
【0010】ゴム製ブロック6は、装置のばねとして作
用するだけでなく、ゴム自身の減衰特性を利用して減衰
部材としても作用するため、本装置は一種の動吸振器と
して作用する。減衰用のダンパーを用いる必要が無いの
で、装置を単純化、コンパクト化することができる。お
もり5はナット8でゴム製ブロック6に取り付けられる
ことにより、振動系の質量として作用する。振動数調整
はおもり5の振動数を対象となる配管1の振動数に一致
させるように、おもり5の重さやゴム6の剛性を変えて
調整するが、ナット8でゴムの圧縮力を変化させること
により、ゴム製ブロック6の剛性が変化するため、ナッ
ト8でゴムの圧縮力を調整することによって、容易にお
もり5の振動数を調整することができる。
【0011】図3は制振装置が無い場合と上記制振装置
が有る場合との効果比較図であり、同図(a)は、制振
装置が無い場合、同図(b)は制振装置が有る場合の各
部の振幅の時間に対する変化を示している。制振装置が
無い場合(a)においては、配管の振幅が大きい。制振
装置が有る場合(b)においては、おもりの振幅は大き
いが、配管の振幅は小さくなっている。即ち、配管の振
動が制振装置に吸収されていることを示している。
【0012】図4は本発明の実施の第2形態に係る配管
用制振装置の二面図であり、(a)は側面図、(b)は
(a)のB−B矢視図である。本図においては、形状は
異るが、第1実施形態の部材と同じ作用を有する部材に
は、同じ符号・名称が付してあるので、構成の説明は省
略する。
【0013】本装置において、振動質量となるおもり5
は、ゴム6に接着剤等で接着されており、そのおもり5
とゴム製ブロック6の組が複数個(図では3個)接着さ
れ、最も内側のゴム製ブロックは固定治具7に接着され
ている。固定治具7は配管1を挟み込むように取付けら
れ、固定にはボルト9が用いられている。また、おもり
5と固定治具7は取り付けを考慮して2つ割りの構造に
なっており、ボルト9で接続される。なお、ゴム6はそ
れ自身ゴムの減衰特性を有しており、第1実施形態と同
様ゴム6をばね剛性部材としてだけでなく、減衰部材と
しても利用しているものである。
【0014】上述のように、ゴム6は装置のばねとして
作用するだけでなく、減衰部材としても作用するため、
別の減衰用のダンパーを用いる必要が無くなり、装置を
単純化、コンパクト化することができる。装置4は振動
質量となるおもり5およびばねと減衰の特性を兼ね備え
たゴム6の複数の組(図では3組)から構成されている
ので多自由度系となり、複数の振動数(図の装置では3
つの振動数)を有するため、脈動など多くの振動数成分
を有する配管振動に対しても幅広い周波数での制振効果
がある。振動数調整は、おもり5の重さやゴム6の剛性
を調整して行うが、この例ではもともと複数の振動数を
有しているため、とくに微妙な振動数調整は必要としな
い。
【0015】図5は本発明の実施の第3形態に係る配管
制振装置の二面図であり、(a)は側面図、(b)は
(a)のC−C矢視図である。図において、1は配管、
7は同配管に取付けられている固定治具、5は同固定治
具の外側に設けられているおもりである。固定治具7お
よびおもり5は半割り状に製作されている。9はこれら
半割状の各部を一体化するボルトである。固定治具7は
このボルト9をしめ付けることによって配管に固定され
る。10はその両端が固定治具7とおもり5とにそれぞ
れ固定されている振動数調整用ばね、11はその一端が
固定治具7に固定され他端が自由となっている減衰用ガ
タ系ばね、12は同減衰用ガタ系ばね11の自由端に対
向するおもり5の内面に設けられ、おもり5の一部とな
るガタ用設置板、13は上記減衰用ガタ系ばねの自由端
のばね接触端であり、前記ガタ用設置板12に接離可能
に当接する部分である。本装置の配管への設置位置は図
1に示したものと同様であり、配管の最も振動する箇所
に取付けられる。
【0016】本装置において、おもり5は振動数調整用
ばね10によって振動系の質量として作用する。またお
もり5にはガタ用設置板12が取付けられ、減衰用ガタ
系ばね11の接触端13と接触しており、おもり5が振
動した時、ばね接触端13とガタ設置板12とが接離す
ることによってガタ振動を発生し、そのガタ振動はおも
り5に対して減衰力として作用する。これによって本装
置は動吸振器として作用する。おもり5、振動数調整ば
ね10、および減衰用ガタ系ばね11は前述のゴムを利
用したものとは異り、高温に対しても十分な特性を有す
るので、本制振装置は高温条件下においても使用可能で
ある。
【0017】本装置を配管1に設置することによって、
おもり5が大きく振動し、配管1の振動は小さくなるの
で、配管1自体の振動応答を低減させることができる。
振動数の調整はおもり5の重さあるいは振動数調整ばね
10の剛性を、減衰性の調整は減衰用ガタ系ばね11の
剛性を変えることによって調整する。
【0018】図6は本発明の実施の第4形態に係る配管
制振装置の二面図であり、(a)は側面図、(b)は
(a)のD−D断面矢視図、図7は上記装置の縦断面図
であり、図6(b)のE−E断面矢視を示している。図
において、1は制振対象配管、5はおもり、7は配管1
に取付けられた固定治具、14は振動数調整用板ばねで
あり、その両端は固定治具7の外周面とおもり5の内周
面にそれぞれ板ばね取付ボルト17を用いて取付けられ
ている。15,16は互いに摺接する減衰用摩擦板ばね
である。15は固定治具側の減衰用摩擦板ばねで、板ば
ね取付ボルト17を用いて固定治具7の外周面に取付け
られている。16はおもり側の減衰用摩擦板ばねで、板
ばね取付ボルト17を用いておもり5の内周面に取付け
られている。
【0019】本装置において、おもり5は振動数調整用
板ばね14により、振動系の質量として作用し装置の一
部を構成する。また、減衰作用として、おもり5には減
衰用摩擦板ばね(おもり側)16が取り付けられ、固定
治具7には減衰用摩擦ばね(固定治具側)15が取り付
けられ、両者はおもり5と固定治具7の間で接してお
り、おもり5が振動すると摩擦力が発生し、減衰力とし
て作用する。おもり5、振動数調整用板ばね14および
減衰用摩擦板ばね15,16は高温に対しても十分な特
性を有するため、高温条件下においても本制振装置の適
用が可能である。また、装置1個で配管に直交する平面
内の制振ができ、減衰用摩擦板ばねにより減衰特性を有
しているため、制振効果の周波数特性が拡がり、調整し
易くなっている。
【0020】図8は本発明の実施の第5形態に係る配管
制振装置の二面図であり、(a)は側面図、(b)は
(a)のF−F断面矢視図、図9は同実施形態において
振動数調整用多重板ばねを締め付けた状態における上記
F−F断面矢視図である。図において、1は制振対象配
管、18はおもりである。このおもりは一対の部分から
なり、回転ジョイント19で接続され、全体としてΩ
形、即ち、一部で開口した環状となっている。20は上
記開口部の両側の穴に挿通されているずん切りボルト、
21は同ずん切りボルトの両端部に装着されているナッ
トである。22は振動数調整用多重ばね、23は減衰用
摩擦板ばねである。これらのばねはいずれも板ばね取付
ボルト17を用いておもり18に取付けられている。本
実施形態では配管制振装置は振動数調整用多重板ばね2
2を介して直接配管1に締め付けて取付けられるので、
配管1へ固定するための固定治具は不要であり、取付け
が容易である。
【0021】本装置においては、振動数調整用多重板ば
ね22は複数の大小の多層ばねから構成され、図9に示
されるように、ナット21によるおもり18の締め付け
具合によって容易に、即ち配管側へ当接するばねの数に
応じて剛性を変化させ、振動数を調節できる構造となっ
ている。また、おもり18には、減衰用として減衰用摩
擦板ばね23が取付けられ、その端部側面は配管1に接
しており、おもり18が振動するとその接触面において
摩擦力が発生して減衰力となる。振動数調整用多重板ば
ね22および減衰用摩擦板ばね23は高温に対しても十
分な特性を有するため、高温条件下においても本制振装
置の適用が可能である。
【0022】図10は本発明の実施の第6形態に係る配
管制振装置の二面図であり、(a)は側面図、(b)は
(a)のG−G断面矢視図、図11は上記装置の縦断面
図であり、図10(b)のH−H断面矢視を示してい
る。図12は上記装置における締め付け治具付近の斜視
図である。図において、1は制振対象配管、5はおも
り、7は配管1に取付けられる固定治具、9は半割りと
なっている上記おもりおよび固定治具を一体化するボル
ト、24は制振鋼板製のばねであり、内外一対からなっ
ており、内側のものは板ばね取付けボルト17によって
固定治具7に、外側のものは板ばね取付けボルト17に
よっておもり5に取付けられている。25は内外一対の
制振鋼板製ばねを結合する締め付け治具、26は同締め
付けボルト、27は同ボルトが挿通されるスリットであ
る。内外一対からなる制振鋼板製ばねの組は複数個(3
個以上)設けられる。制振鋼板製板ばねの振動数調整
は、図12に示されるように、締め付けボルト26をゆ
るめ、板ばね24に対する締め付け治具25の位置を変
えることによって、板ばね24の有効長さ(ばねとして
作用することのできる長さ)を変えることによって可能
である。これは、ばね剛性がばねの有効長さの3乗に反
比例して変るからである。
【0023】本装置において、おもり5は制振鋼板を利
用した板ばね24により、振動系の質量として作用し装
置の一部を構成する。制振鋼板を利用した板ばね24は
振動数を調整できるだけでなく、減衰特性も有してお
り、剛性ばねおよび減衰ダンパーとして作用する。制振
鋼板を利用した板ばね24は、複数の制振鋼板より、締
め付け治具25に留められて構成しており、締め付け治
具25の留め方で容易に振動数の調整ができるようにな
っている。また、制振鋼板を利用した板ばね24は高温
に対しても充分な特性を有するため、高温条件下におい
ても本制振装置の適用が可能である。この装置は1個で
配管に直交する平面内で制振でき、減衰特性も有してい
ることから、制振効果の周波数特性が拡がり、調整が容
易となっている。上記装置における制振鋼板とは、鋼板
自体が粘りのある材料で作られており、ばね特性と減衰
特性とを兼ね備えた鋼板である。本装置の制振原理は一
般の動吸振器と同じく、質量・振動数調整されたばね・
ダンパーの三要素で構成されるものであるが、制振鋼板
がばねとダンパーの性質を兼ねているので部材の数が少
くなっている。
【0024】以上詳述したように、これらの実施形態に
は次のような効果がある。 (1)本配管用制振装置により、ポンプの吐出あるいは
脈動などによる配管振動を低減させることができる。 (2)制振装置は固定用の治具で取り付けるだけであ
り、または治具無しで取り付けるものもあり、既設の配
管に対しても容易に適用可能である。 (3)固定台やオイルダンパー等が不要であり、コンパ
クトな構造となっている。したがって、狭い場所に設置
でき、低コストである。 (4)装置1個で配管に直交する平面内の制振が可能で
ある。 (5)調整が容易である。 (6)第1実施形態においては、ナットでゴムの圧縮力
を変化させるだけで、容易に制振装置の振動数を調整で
きる。 (7)第2実施形態においては、制振装置は複数の振動
数を有しているため、脈動による振動など多くの周波数
成分を持つ配管振動に対しても適用できる。 (8)第3実施形態〜第6実施形態においては、耐熱性
の高い部材のみを用いているので、高温環境下において
使用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の配管制振装置は、制振対象配管
の外周に取り付けられた固定治具、同固定治具の周囲に
設けられた円環状のおもり、及び上記固定治具とおもり
との間に設けられた減衰用部材からなり、あるいは固定
治具を不要とするものもあるので、低コストで、かつ複
数配管が入り組んでいる狭い場所においても設置可能
な、かつ調整容易な配管制振装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る配管制振装置の装
着状態の斜視図。
【図2】同実施形態の配管制振装置の二面図であり、
(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図であ
る。
【図3】制振装置が無い場合と上記実施形態の配管制振
装置が有る場合との効果比較図であり、(a)は制振装
置が無い場合、(b)は制振装置が有る場合の各部の振
幅の時間に対する変化図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る配管制振装置の二
面図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B
矢視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る配管制振装置の二
面図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のC−C
矢視図である。
【図6】本発明の実施の第4形態に係る配管制振装置の
二面図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のD−
D断面矢視図。
【図7】上記装置の縦断面矢視図であり、図6(b)の
E−E断面矢視を示している。
【図8】本発明の実施の第5形態に係る配管制振装置の
二面図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のF−
F断面矢視図。
【図9】上記装置において、振動数調整用多重板ばねを
締め付けた状態における上記F−F断面矢視図。
【図10】本発明の実施の第6形態に係る配管制振装置
の二面図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のG
−G断面矢視図。
【図11】上記装置の縦断面図であり、図10(b)の
H−H断面矢視を示している。
【図12】上記装置における締め付け治具付近の斜視
図。
【図13】従来の配管制振装置の第1の例の斜視図。
【図14】従来の配管制振対策の第2の例の斜視図。
【図15】従来の配管制振対策の第3の例の斜視図。
【符号の説明】
1 配管 2 母管 3 バルブ 4 配管制振装置 5 おもり 6 ゴム 7 固定治具 8 ナット 9 ボルト 10 振動数調整用ばね 11 減衰用ガタ系ばね 12 ガタ用設置板 13 ばね接触端 14 振動数調整用板ばね 15 減衰用摩擦板ばね(固定治具側) 16 減衰用摩擦板ばね(おもり側) 17 板ばね取付ボルト 18 おもり 19 回転ジョイント 20 ずん切りボルト 21 ナット 22 振動数調整用多重板ばね 23 減衰用摩擦板ばね 24 制振鋼板製板ばね 25 締め付け治具 26 締め付けボルト 27 スリット 51 サポート材取付バンド 52 サポート材 53 固定台 54 ダンパ 55 おもり 56 平板ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅本 剛央 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振対象配管の外周に取り付けられた固
    定治具、同固定治具の周囲に設けられた円環状のおも
    り、及び上記固定治具とおもりとの間に設けられた減衰
    用部材からなることを特徴とする配管制振装置。
  2. 【請求項2】 半割り状に作られ制振対象配管の外周部
    で一体化され中心部に形成された円孔によって同配管を
    保持する固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外
    周部において一体化されて円環状をなすおもり、及び上
    記固定治具とおもりとの間に介装されたゴム製ブロック
    からなることを特徴とする配管制振装置。
  3. 【請求項3】 半割り状に作られ制振対象配管の外周部
    で一体化され中心部に形成された円孔によって同配管を
    保持する固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外
    周部において一体化されて円環状をなす複数個の同心的
    に配置されたおもり、並びに上記固定治具と同治具に隣
    合うおもりの間及び隣合うおもり同士の間に介装された
    ゴム製ブロックからなることを特徴とする配管制振装
    置。
  4. 【請求項4】 半割り状に作られ制振対象配管の外周部
    で一体化され中心部に形成された円孔によって同配管を
    保持する固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外
    周部において一体化されて円環状をなすおもり、上記固
    定治具とおもりの間に介装された振動数調整用ばね、及
    び固定治具とおもりの間において一端が固定治具に固定
    され他端がおもりに接離可能に当接するよう介装された
    減衰用ガタ系ばねからなることを特徴とする配管制振装
    置。
  5. 【請求項5】 半割り状に作られ制振対象配管の外周部
    で一体化され中心部に形成された円孔によって同配管を
    保持する固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外
    周部において一体化されて円環状をなすおもり、上記固
    定治具とおもりの間に介装された振動数調整用ばね、及
    び固定治具とおもりにそれぞれ取り付けられ互いに接触
    するよう構成された減衰用摩擦板ばねからなることを特
    徴とする配管制振装置。
  6. 【請求項6】 内側に減衰用部材を備え同減衰用部材を
    介して制振対象配管の外周に接触する円環状のおもり
    を、制振対象配管の外周部に備えたことを特徴とする配
    管制振装置。
  7. 【請求項7】 半割り状に作られ制振対象配管の外周部
    で一体化され中心部に形成された円孔によって同配管を
    保持する固定治具、半割り状に作られ上記固定治具の外
    周部において一体化されて円環状をなすおもり、及び上
    記固定治具とおもりとの間に介装された制振鋼板製の減
    衰用制振ばねからなることを特徴とする配管制振装置。
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