JPH09196088A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH09196088A
JPH09196088A JP8027280A JP2728096A JPH09196088A JP H09196088 A JPH09196088 A JP H09196088A JP 8027280 A JP8027280 A JP 8027280A JP 2728096 A JP2728096 A JP 2728096A JP H09196088 A JPH09196088 A JP H09196088A
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JP
Japan
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pulley
housing
rotating member
electromagnetic clutch
armature
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JP8027280A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Matsuyama
龍雄 松山
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プーリ溝が形成された回転部材からアーマチ
ュアに迂回され、このアーマチュアからフィールドコア
に戻る磁気回路を形成していたので、スーパーチャージ
ャなどの回転機械に装着される電磁クラッチとしては実
用化が困難である。 【解決手段】 スーパーチャージャのハウジングに形成
された円筒状の突出部1に、ベルト溝4aと環状溝5a
が形成された第1回転部材3を軸受2で支持した。電磁
コイル17が収納されたコア部分16は、支持板18と
カラー19により突出部1に支持した。そして、リード
線20を突出部1のガイド溝1eから外側に引き出し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
コンプレッサやスーパーチャージャなどの車両用補機を
始め各種の回転機械に装着される動力伝達用の電磁クラ
ッチに関するものであり、特には、車両エンジンのクラ
ンクプーリとベルトで連結されるプーリ溝が形成された
回転部材が配設された電磁クラッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】回転機械のうち車両用補機であるスーパ
ーチャージャは、吸気系に配設されてエンジンの回転に
対して高速で駆動されるように動力伝達系路が設計され
ており、その一つの手段としては、スーパーチャージャ
に装着される電磁クラッチの回転部材に形成されるプー
リ溝をクランクプーリのプーリ径より十分に小さくする
ようにしている。
【0003】このような電磁クラッチは、特開昭58−
46236号公報に提案されているように、回転機械の
ハウジングに形成された円筒状の突出部に軸受を介して
プーリ溝の底部が支持された第1回転部材が配設されて
いる。この第1回転部材は段付き状の円筒部材からな
り、小径側には前記プーリ溝が形成され、大径側の端部
には半径方向に延びたフランジ部が形成されている。ま
たそのフランジ部の端面は摩擦面として設けられ、回転
機械の回転軸に装着されたアーマチュアと所定の隙間を
おいて対向している。第2回転部材は、回転軸の軸端に
前記隙間の調整シムを挟んで嵌合され、前記軸端に形成
されたねじ溝に螺合されたナットで抜け止めされたアー
マチュアハブが配設され、このアーマチュアハブのフラ
ンジ部に基端部が固定された板ばねの自由端部が前記ア
ーマチュアに固定されている。
【0004】また、第1回転部材の内側に形成された環
状な空間には、ハウジングの突出部に嵌合されて固定さ
れた固定部材が配設されている。固定部材は、半径方向
外側に開口する環状溝に電磁コイルが巻かれたフィール
ドコアからなり、電磁コイルに結線されたリード線をこ
のフィールドコアの半径方向内側に引き出している。リ
ード線は、ハウジングの突出部の外周面に形成されたガ
イド溝を通り軸受の内側からハウジングの外側に引き出
されている。
【0005】このような構造からなる電磁クラッチは、
電磁コイルに通電して発生する磁束が、フィールドコア
から第1回転部材と第2回転部材のアーマチュアに迂回
されてからフィールドコアに戻る磁気回路を形成するの
で、アーマチュアが第1回転部材のフランジ部に形成し
た摩擦面に磁気吸着される。そして、回転機械がスーパ
ーチャージャであれば、クランクプーリとベルトで連結
された第1回転部材がプーリ比により高速で回転してい
るので、スーパーチャージャが高速で駆動される。この
ような励磁状態から電磁コイルへの通電を遮断した無励
磁状態にすれば磁束は消滅するので、板ばねの自己復帰
力によりアーマチュアは第1回転部材の摩擦面から離間
する。そして、スーパーチャージャは停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁クラッチ
は、小型軽量化や高速化、低価格化を実現するために改
良された電磁クラッチではあるが、例えば回転機械のう
ち車両用補機としてのスーパーチャージャに装着される
電磁クラッチに実施した場合、多くの問題が生じるもの
であった。
【0007】即ち、第2回転部材のアーマチュアは、第
1回転部材のフランジ部とフィールドコアに軸線方向で
対向するように配設され前記フランジ部の摩擦面に磁気
吸着される構造であり、磁束が第1回転部材からアーマ
チュアに迂回されてからフィールドコアに戻る磁気回路
となっていた。このような単極磁気回路は、第1回転部
材からアーマチュアに迂回された磁束が第1回転部材に
流れフィールドコアに戻る複極磁気回路と同様に、アー
マチュアが第1回転部材に磁気吸着された際の磁気回路
中に2つの空隙が形成されるのみで、磁気回路中の磁気
抵抗は同等ではあるが、また、第1回転部材の摩擦面の
平均半径が大きく高摩擦トルクが得られるが、アーマチ
ュアの外径寸法が大きくなってその重量も増大するの
で、このアーマチュアをアーマチュアハブに支持する板
ばねなどの弾性部材の耐久性に問題が生じる。
【0008】また、単極磁気回路の場合は、アーマチュ
アとフィールドコアとの間で軸線方向に磁束が流れるの
で、第1回転部材に磁気吸着されたアーマチュア側にフ
ィールドコアが磁気吸引される。したがって、ハウジン
グの突出部に固定される固定部材の抜け止めや周り止め
の対策を講じる必要がある。また更には、ハウジングの
突出部に軸受と固定部材の電磁コイルを隣接した構造で
あり、軸受側に磁束が洩れるのでアーマチュア側に流れ
る磁束が減少する。この発明は、このような問題点を解
決して実用化が可能な電磁クラッチを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の電磁クラッチ
は、単極磁気回路を複極磁気回路として摩擦トルクを増
大するとともに軽量なアーマチュアとしてこのアーマチ
ュアを回転機械の回転軸側に支持する弾性部材の耐久性
を向上するために、ベルト溝が形成されたプーリ部分を
有する第1回転部材に、プーリ部分のプーリ径より大き
な外径寸法からなりこのプーリ部分側に開口する環状溝
が形成されたロータ部分を設けた。またこの第1回転部
材のロータ部分の環状溝に、電磁コイルが収納された固
定部材のコア部分を挿入して、このコア部分を固定部材
の支持部分により回転機械のハウジングの突出部に中空
状態に支持した。
【0010】このような構造にすれば、電磁コイルの磁
束が第1回転部材のロータ部分からこのロータ部分と対
向する第2回転部材のアーマチュアに迂回され同アーマ
チュアから同ロータ部分に戻る複極磁気回路が形成され
るとともに、ロータ部分の摩擦面と全面で摩擦係合され
る形状のアーマチュアとすることができる。したがっ
て、従来の電磁クラッチと同等な高摩擦トルクを得る電
磁クラッチとしても、アーマチュアの外径寸法を大きく
する必要がないので、アーマチュアを回転機械の回転軸
側に支持する弾性部材の疲労も小さくその耐久性が向上
される。
【0011】また更には、第1回転部材のロータ部分に
形成された環状溝内に、このロータ部分に磁気吸着する
アーマチュア側に開口した環状溝に電磁コイルが収納さ
れた固定部材のコア部分を挿入した構造としたので、電
磁コイルの磁束を半径方向へ向ってコア部分からロータ
部分に流すことができ、励磁状態における固定部材のア
ーマチュア側への磁気吸引力が弱くなる。したがって、
ハウジングの突出部に固定される固定部材に対して、抜
け止めや回り止めの特別な対策を講じる必要がないの
で、部品の加工や組立ての手間が少なく電磁クラッチの
低廉化が図れる。
【0012】また、第1回転部材のロータ部分や固定部
材のコア部分を中空状態にハウジングの突出部に支持す
る構造としたので、これら部分はハウジングの突出部に
嵌合された軸受から離れこの軸受側へ流れる洩れ磁束が
減少する。したがって、第1回転部材から第2回転部材
のアーマチュア側に流れる磁束の迂回効率が良く、高摩
擦トルクを得る電磁クラッチを提供することができる。
【0013】第2発明の電磁クラッチは、第1発明の電
磁クラッチにおいて、固定部材の支持部分に内側に突出
した突出片を形成して、この突出片をハウジングの突出
部の外周面に形成した溝に嵌合するようにしたので、簡
単な構造ではあるが固定部材の回り止めを確実にするこ
とができる。
【0014】第3発明の電磁クラッチは、第2発明の電
磁クラッチにおいて、軸受の内輪は、一方の端面がハウ
ジングの突出部に形成された突き当て面に当接するとと
もに他方の端面が固定部材の支持部分の端面に当接して
おり、ハウジングの突出部の先端に形成されたねじ溝に
螺合される抜け止め部材を締め込むことにより、軸受と
固定部材とがハウジングの突出部に固定される構造とし
たので、従来の電磁クラッチのように軸受と固定部材と
を個々にスナップリングで固定した構造と相異して各部
品を確実に固定することができる。したがって、軸受の
内輪が外輪と連れ回りしてボールの転動面が偏摩耗して
焼付くなどの問題が防止され、軸受の耐久性や電磁クラ
ッチの経年的な動作の安定性が向上される。
【0015】第4発明の電磁クラッチは、第1乃至第3
発明の電磁クラッチにおいて、リード線に弛み防止用の
リングを嵌合して、このリングをハウジングの突出部の
外周面に当接することによりリード線の弛みを防止した
ので、高速で回転する第1回転部材に接触してリード線
やこのリード線と電磁コイルとの結線部分が断線するな
どの事故を未然に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明に係る電磁クラッチの実
施例を、図1から図3の図面により詳細に説明する。図
1はスーパーチャージャに装着された電磁クラッチの断
面図であり、図2は支持部分を構成するカラーを省略し
た状態で示した、図1の電磁クラッチの固定部材の平面
図である。図3は図2の固定部材の支持部分となるカラ
ーの平面図である。
【0017】符号1は、スーパーチャージャのフロント
ハウジングに形成された円筒状の突出部であり、この突
出部1は大径な円筒部1aと小径な円筒部1bからな
り、円筒部1aの端面を突き当て面1cとするとともに
円筒部1bの先端をねじ溝1dとしている。また、円筒
部1aの外周面から円筒部1bの先端まで軸線方向に延
びるガイド溝1eが形成されている。突出部1の円筒部
1bには、内輪の一方の端面が突き当て面1cに当接し
た軸受2が嵌合され、この軸受2により第1回転部材3
が突出部1に回転自在に支持されている。
【0018】第1回転部材3は、外周面にポリV溝から
なるプーリ溝4aが形成された円筒部4bと、この円筒
部4bと一体に形成された円錐形状の連結部4cとを設
けたプーリ部分4を有する。このプーリ部分4の円筒部
4bの内側には、軸受2の外輪が嵌合されて固定され、
またプーリ部分4の連結部4cの最外径部には、ロータ
部分5が複数のねじにより一体に固定されている。ロー
タ部分5は、プーリ部分4側に開口した環状溝5aが形
成され、断面が略コ字状を呈する環状な部材である。な
お、この第1回転部材3のプーリ部分4とロータ部分5
は、低炭素鋼などの磁性材料で製造されているが、プー
リ部分4はアルミ合金などの非磁性材料で製造される場
合もある。
【0019】ロータ部分5は、環状溝5aを形成するた
めに、外側円筒部5bと内側円筒部5c、これら各円筒
部5b・5cの端部を連結した円板部5dを有する形状
であり、円板部5dには、磁束を迂回するための円弧状
のスリット6が形成されている。またこの円板部5dの
摩擦面5eには、環状な摩擦板7が固着されている。そ
して、この摩擦面5eと軸線方向で対向するように、第
2回転部材8のアーマチュア9が配設されている。
【0020】第2回転部材8は、スーパーチャージャの
回転軸の先端にスプライン嵌合されたアーマチュアハブ
10と、このアーマチュアハブ10のフランジ部に基端
部が固定された弾性部材としての板ばね11と、この板
ばね11の自由端部が固定されたアーマチュア9とを有
する。アーマチュアハブ10には当て板12が固定さ
れ、回転軸の先端と当て板12との間にアーマチュア9
と第1回転部材3の摩擦面5eとの間に形成される隙間
を調整するシム(図示せぬ)を挟んだ状態で、ボルト1
3が当て板12の貫通穴を通り回転軸に螺合されてい
る。なお符号9aは、アーマチュア9に形成された磁束
迂回用の円弧状のスリットであり、符号14は、板ばね
11の自己復帰力により後退するアーマチュア9が当接
するストッパゴムである。
【0021】次に、固定部材15について説明する。固
定部材15は、ロータ部分5の環状溝5aに挿入される
とともにアーマチュア9側に開口した環状溝16a内に
電磁コイル17が収納されたコア部分16と、このコア
部分16の環状溝16aの底部側に溶接された支持板1
8と、この支持板18と軸受2との間となる突出部1の
外周面に嵌合されたカラー19とを有する。そして、支
持板18とカラー19とにより、固定部材15の支持部
分が構成されている。支持板18には、軸線方向に突出
した複数の凸部18aと半径方向内側に突出した突出片
18bとが形成され、凸部18aはカラー19の鍔部に
形成された貫通穴19aに嵌合される。また突出片18
bは、突出部1のガイド溝1eに嵌合される。カラー1
9には、その鍔部の端面に凹溝19bが形成され、この
凹溝19bと支持板18とにより、リード線20が挿通
されるガイド穴が設けられている。なお、突出部1にガ
イド溝1e以外の複数の溝を形成するとともに、支持板
18に突出片18b以外の複数の突出片を形成して、各
溝に各突出片を個々に嵌合した構造にしても良い。
【0022】リード線20は、電磁コイル17の巻始め
または巻終わりのいずれか一方の端部とコア部分16の
環状溝16a内で結線され、コア部分16の底部に形成
された貫通穴に圧入されたゴムリング21から引き出さ
れている。引き出されたリード線20は、凹溝19b部
分のガイド穴から突出部1のガイド溝1eに挿通され、
軸受2の内側から突出部1の外側に引き出されている。
またこのリード線20には、弛み防止用のゴムリング2
2が嵌合され、このゴムリング22を突出部1の外周面
に当接することにより、コア部分16から引き出された
リード線20の弛みを防止している。なお、この実施例
の電磁クラッチは、車両のバッテリ電源により電磁コイ
ル17へ通電されるので、アース側となる電磁コイル1
7の他方の端部17aは、コア部分16の底部に形成さ
れた貫通穴に圧入されたゴムリング23を通り外部に引
き出されている。そして、この端部17aに結合された
端子24がコア部分16に固定されている(図2を参
照)。
【0023】このようにリード線20が引き出された固
定部材15は、突出部1のねじ溝1dに抜け止め部材と
してのナット25を螺合して支持板18側へ締め込むこ
とにより突出部1上に固定される。なお、支持板18と
突出部1の突き当て面1cとの間に介在されたカラー1
9と軸受2の内輪も、同時に突出部1上に固定される。
【0024】このような構造とした電磁クラッチは、第
1回転部材3のプーリ溝4aにエンジンのクランクプー
リに掛けられるベルト(図示せぬ)が掛けられるので、
またクランクプーリのプーリ径よりこの第1回転部材3
のプーリ径が小さいので、第1回転部材3が高速で回転
する。なお、プーリ溝4aと軸受2の軸線方向の中心が
略同一になっているので、ベルトテンションにより軸受
2が焼付くようなことはない。
【0025】この状態において電磁コイル17に通電す
ると、コア部分16の開口側とロータ部分5の円板部5
dとの間に形成された隙間Sが大きく設計されているの
で、磁束は図1に2点鎖線で示した磁気回路26を流れ
る。したがって、その磁束の磁気吸引力により、また板
ばね11の自己復帰力に抗して、アーマチュア9は第1
回転部材3の摩擦面5eに磁気吸着されるので、スーパ
ーチャージャは高速で駆動される。またこのような励磁
状態において、電磁コイル17への通電を遮断して磁束
を消滅させれば、板ばね11の自己復帰力によりアーマ
チュア9は第1回転部材3の摩擦面5eから離間するの
で、スーパーチャージャは停止する。
【0026】次に、この発明に係る別の実施例を説明す
る。図4は図2と同様に図示された固定部材の平面図で
あり、図5は図4のA−A線断面図である。なお、この
実施例は、先の実施例と固定部材の支持部分の構造が相
異するのみであるので、同じ部材には既に使用した符号
を付けることで重複する説明を省略する。
【0027】これら図面に示された固定部材27は、電
磁コイル17が収納されたコア部分16に、先に説明し
た支持板18とカラー19とが一体に形成された形状か
らなる支持部分28が溶接されている。支持部材28
は、突出部1の外周面に嵌合され軸受2の内輪とナット
25の間に固定されるボス部28aと、このボス部28
aの端部から半径方向に延び外径側がコア部分16に溶
接されたフランジ部28bと、ボス部28aと一体に形
成され突出部1のガイド溝1eに嵌合される突出片28
cと、リード線20が挿通される半径方向に貫通したガ
イド穴28dとが設けられている。
【0028】したがって、このような固定部材27を配
設した電磁クラッチは、先に説明した電磁クラッチと同
様に作用する。なお、各実施例で説明された固定部材1
5・27は、コア部分16と支持部分18・19・28
を別部品により構成するように例示したが、これらコア
部分と支持部分とが一体物からなる固定部材を製造する
ことは可能である。また、コア部分16の環状溝16a
内において電磁コイル17とリード線20を結線した
が、コア部分16の外側に電磁コイル17の端部を引き
出してリード線20と結線する構造に変更することも可
能である。また更には、2本のリード線20をガイド溝
1eから引き出す構造に変更することも可能である。
【0029】またその他構造において、アーマチュア9
を板ばね11によりアーマチュアハブ10に支持した
が、このような板ばね方式のアーマチュア支持構造では
なく、ダンパーゴム方式のアーマチュア支持構造にする
こともでき、電磁クラッチの細部の構造は多くの設計変
更が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のようにこの発明の電磁クラッチ
は、従来の単極磁気回路からなる電磁クラッチに見られ
る問題点を全て解決することができる。また、第1回転
部材が高速で回転して、電磁クラッチに大きな振動が作
用しても、軽量なアーマチュアは弾性部材により第1回
転部材の摩擦面から離間した位置で確実に静止保持する
ことができるので、無励磁状態においてアーマチュアが
第1回転部材に当打されることがなく、弾性部材の破断
や不快音の発生などを防止することができる。したがっ
て、実用化が可能な優れた電磁クラッチを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電磁クラッチの一実施例であり、ス
ーパーチャージャに装着された電磁クラッチの断面図で
ある。
【図2】支持部分を構成するカラーを省略した状態で示
した、図1の電磁クラッチの固定部材の平面図である。
【図3】図1・図2に示した固定部材の支持部分となる
カラーの平面図である。
【図4】この発明の電磁クラッチの別の実施例であり、
図2と同様に図示された固定部材の平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1…スーパーチャージャの突出部、2…軸受、3…第1
回転部材、4…プーリ部分、5…ロータ部分、8…第2
回転部材、9…アーマチュア、10…アーマチュアハ
ブ、11…板ばね、15…固定部材、16…コア部分、
17…電磁コイル、18…支持板、19…カラー、20
…リード線、22…ゴムリング、25…ナット、26…
磁気回路、27…固定部材、28…支持部分。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、単極磁気回路の場合は、アーマチュ
アとフィールドコアとの間で軸線方向に磁束が流れるの
で、第1回転部材に磁気吸着されたアーマチュア側にフ
ィールドコアが磁気吸引される。したがって、ハウジン
グの突出部に固定される固定部材の抜け止めや回り止め
の対策を講じる必要がある。また更には、ハウジングの
突出部に軸受と固定部材の電磁コイルを隣接した構造で
あり、軸受側に磁束が洩れるのでアーマチュア側に流れ
る磁束が減少する。この発明は、このような問題点を解
決して実用化が可能な電磁クラッチを提供することを目
的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の電磁クラッチ
は、単極磁気回路を複極磁気回路として摩擦トルクを増
大するとともに軽量なアーマチュアとしてこのアーマチ
ュアを回転機械の回転軸側に支持する弾性部材の耐久性
を向上するために、ベルト溝が形成されたプーリ部分を
有する第1回転部材に、プーリ部分のプーリ径より大き
な外径寸法からなりこのプーリ部分側に開口する環状溝
が形成されたロータ部分を設けた。またこの第1回転部
材のロータ部分の環状溝に、電磁コイルが収納された固
定部材のコア部分を挿入して、このコア部分を固定部材
の支持部分により回転機械のハウジングの突出部に中空
に浮かせた状態に支持した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、第1回転部材のロータ部分や固定部
材のコア部分を中空に浮かせた状態にハウジングの突出
部に支持する構造としたので、これら部分はハウジング
の突出部に嵌合された軸受から離れこの軸受側へ流れる
洩れ磁束が減少する。したがって、第1回転部材から第
2回転部材のアーマチュア側に流れる磁束の迂回効率が
良く、高摩擦トルクを得る電磁クラッチを提供すること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械のハウジングに形成された円筒
    状の突出部に軸受を介してプーリ溝の底部が支持された
    プーリ部分と、このプーリ部分のプーリ径より大きな外
    径寸法からなり前記プーリ部分側に開口する環状溝が形
    成されたロータ部分とからなる第1回転部材と、前記ハ
    ウジングの突出部から突出した前記回転機械の回転軸に
    装着されるとともに前記第1回転部材のロータ部分の摩
    擦面に磁気吸着されるアーマチュアを弾性部材により軸
    線方向にのみ移動可能に支持した第2回転部材と、前記
    第1回転部材のロータ部分の環状溝に挿入されたコア部
    分と、このコア部分の前記アーマチュア側に開口した環
    状溝に収納された電磁コイルと、前記コア部分を前記ハ
    ウジングの突出部に中空状態に支持する支持部分とから
    なる固定部材とを備え、前記コア部分の環状溝の底部側
    で前記電磁コイルと結線されたリード線が、前記固定部
    材の支持部分に形成された半径方向に貫通するガイド穴
    から前記ハウジングの突出部の外周面に形成された軸線
    方向に延びるガイド溝に挿通され、前記軸受の内側から
    前記ハウジングの外側に引き出されていることを特徴と
    する電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記固定部材の支持部分には内側に突出
    した突出片が形成され、この突出片は前記ハウジングの
    突出部の外周面に形成された溝に嵌合されていることを
    特徴とする請求項1記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記軸受の内輪は、一方の端面が前記ハ
    ウジングの突出部に形成された突き当て面に当接すると
    ともに他方の端面が前記固定部材の支持部分の端面に当
    接しており、前記ハウジングの突出部の先端に形成され
    たねじ溝に螺合される抜け止め部材を締め込むことによ
    り、前記軸受の内輪と前記固定部材とが前記ハウジング
    の突出部に固定されていることを特徴とする請求項2記
    載の電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記リード線には弛み防止用のリングが
    嵌合されており、このリングを前記ハウジングの突出部
    の外周面に当接することにより前記リード線の弛みを防
    止したことを特徴とする請求項1・2・3記載の電磁ク
    ラッチ。
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