JPH09195384A - 鉄骨架構における梁端仕口の接合方法 - Google Patents

鉄骨架構における梁端仕口の接合方法

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JPH09195384A
JPH09195384A JP2491196A JP2491196A JPH09195384A JP H09195384 A JPH09195384 A JP H09195384A JP 2491196 A JP2491196 A JP 2491196A JP 2491196 A JP2491196 A JP 2491196A JP H09195384 A JPH09195384 A JP H09195384A
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JP
Japan
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web
flange
steel
bracket
welding
Prior art date
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Pending
Application number
JP2491196A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sakamoto
真一 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH09195384A publication Critical patent/JPH09195384A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨柱と鉄骨梁との接合に、ウエブと該ウエ
ブの下辺のフランジとからなるブラケットを採用して、
梁端仕口の接合部の脆性的な破壊を防止する。 【解決手段】 高さが梁ウエブ13より小さく、側面に
所要数のボルト孔18を穿設した所要幅のウエブ19
と、そのウエブ19の下辺に位置するとともに、先端縁
がウエブ側端から突出する長さのフランジ20とからな
るブラケット17を、予め鉄骨柱11の梁接合部に溶接
により取付ける。鉄骨梁12の下フランジ15の端部を
切除して梁端仕口の梁ウエブ下辺に上記フランジ20の
収容スペースとスカラップ21とを設ける。梁端仕口の
梁ウエブ13とブラケット17のウエブ19とをボルト
23により締付けて接合する。梁ウエブ13の下側面と
上記フランジ20及びフランジ20と鉄骨梁の下フラン
ジ15とを溶接して、鉄骨柱11と鉄骨梁12とを一体
に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄骨柱と鉄骨梁
とを現場溶接により一体に接合する鉄骨架構における梁
端仕口の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の梁端仕口の接合方法は、図7及び
図8に示すように、予め工場にて箱形断面の鉄骨柱1の
梁接合部に溶接したシアープレート2と、鉄骨梁3の梁
ウエブ4とを高力ボルト5により摩擦接合した後、鉄骨
梁3の上下フランジ6,7の端面と鉄骨柱1の側面とを
完全溶け込み溶接により接続している。
【0003】この溶け込み溶接を完全なものとなすため
に、従来方法では梁ウエブ4の端部の上下フランジ6,
7の内側にスカラップ8を設けており、このスカラップ
8の溶接間隙の下側を裏当て金9により塞いで、溶接を
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような接合方法で
は、ボルト接合部分の滑りによって梁ウエブの曲げ応力
伝達能力が十分に期待できないことや、鉄骨梁の上下フ
ランジに応力あるいは歪が集中することなどから、大き
な地震力を受けると鉄骨梁に脆性的な破壊が生じ易くな
る。事実、1994年のノースリッジ地震、1995の
兵庫県南部地震などにおいて、上記従来方法による接合
部の脆性的な破壊が報告されている。
【0005】この発明の目的は、上記梁端仕口の接合方
法における課題を、ウエブと該ウエブの下辺のフランジ
とによるブラケットの採用により解決し得る新たな鉄骨
架構における梁端仕口の接合方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、高さが梁ウエブより小さく、側面に所要数のボルト
孔を穿設した所要幅のウエブと、そのウエブの下辺に位
置するとともに、先端縁がウエブ側端から突出する長さ
のフランジとからなるブラケットを、予め鉄骨柱の梁接
合部に溶接により取付ける一方、鉄骨梁の下フランジの
端部を切除して梁端仕口の梁ウエブ下辺に上記フランジ
の収容スペースを設け、その梁端仕口の梁ウエブと上記
ブラケットのウエブとをボルトにより締付けて接合した
のち、梁ウエブの下側面とブラケットのフランジ及びそ
のフランジと鉄骨梁の下フランジとを溶接して、鉄骨柱
と鉄骨梁とを一体に接合する、というものである。
【0007】上記接合方法では、梁ウエブの端部仕口を
ブラケットのウエブ下辺のフランジと一体に接合して、
鉄骨柱と鉄骨梁の下フランジとの溶接に必要なスカラッ
プを省略したことから、梁フランジに生ずる極端な歪集
中が避けられる。
【0008】また梁ウエブとブラケットのフランジとの
溶接により、梁ウエブの曲げ応力の伝達能力が向上し、
上記極端な歪み集中の回避と相俟って、大地震において
も、これまでの接合方法に見られた脆性的な破壊が防止
される。
【0009】
【発明の実施の態様】図1から図4はこの発明の接合方
法の1実施形態を示すもので、図中11は箱形断面の鉄
骨柱、12は梁ウエブ13の上下にフランジ14,15
を一体形成した鉄骨梁で、梁ウエブ13の接合端の側面
に所要数のボルト孔16が、ウエブ上側からへりあきピ
ッチを確保して穿設してある。
【0010】17は鉄骨柱11の柱接合部に溶接したブ
ラケットで、上記梁ウエブ13より高さが25mm程度小
さいが、図6に示すように、板厚T2 は梁ウエブ13の
板厚さT1 より厚い所要幅のウエブ19と、そのウエブ
19の下辺に接して位置するフランジ20とからなり、
ウエブ19の側面には梁ウエブ側と同数のボルト孔18
が位置を同じくして穿設してある。
【0011】このフランジ20は、横幅が少なくとも鉄
骨梁の下フランジ15の横幅と同じく、かつ先端縁がウ
エブ側端から突出する長さのものからなるが、応力勾配
あるいは施工誤差を考慮して下フランジ15よりも1サ
イズアップの板厚とするか、または図3に示すように、
テーパー状に形成するかの何れかとする。
【0012】上記ブラケット17は、予め工場にて鉄骨
柱11の梁接合部ごとに溶接により取付けられている。
またフランジ20は鉄骨柱11と完全溶け込み溶接して
取付けられ、ウエブ19とフランジ20とが部分溶け込
み溶接により一体的に接合される。この溶接22はウエ
ブ19の下辺外側面を、所要の肉厚を残して60°の傾
斜角により斜めに切除して行われる。
【0013】上記鉄骨梁12の上フランジ14の接合端
は、梁ウエブ13の端部より突出形成され、また下フラ
ンジ15は上記ブラケット17のフランジ20よりも長
めに梁ウエブ13から切除されて、梁端仕口の梁ウエブ
下辺に上記フランジ20の収容スペースを形成してお
り、その下フランジ15の端面から梁ウエブ13の面内
に、該下フランジ15と上記フランジ20とを溶接する
ためのスカラップ21が設けてある。
【0014】このスカラップ21は、図2に示すよう
に、現場溶接の終始端処理ができるように、20mm程軸
材方向に大きく形成してウエブ19と重なるようにして
ある。またスカラップ21と梁ウエブ13の端縁との間
のウエブ下辺の外側面には、所要の肉厚tを残して側面
を60°の傾斜角により斜めに切除した帯状の溶接部2
5が形成してある(図5参照)。
【0015】上記鉄骨柱11と鉄骨梁12の工場での組
立作業は、まず箱型断面柱11の製作、次にブラケット
部の仮組、フランジ20の溶接、ウエブ19の溶接、ウ
エブ19とフランジ20の溶接、梁部材の組立となる。
【0016】工事現場での組立は、鉄骨柱11を現場に
搬入して建込んだのち、鉄骨柱間に鉄骨梁12を建入れ
て、梁端仕口を上記ブラケット17のフランジ20の上
に仮置きし、立直し後に重合位置する梁ウエブ13とブ
ラケット側のウエブ19のボルト孔16,18に高力の
ボルト23を挿通し、締付けによりウエブ相互を接合す
る。
【0017】ボルト23による接合が完了したのち、鉄
骨梁12の上フランジ14の端部を鉄骨柱11の側面
に、また下フランジ15の端部をブラケット17の上記
フランジ20の端部に、それぞれ下側に裏当て金24を
当てがって、完全溶込み溶接により接合し、さらに梁ウ
エブ13の下部とフランジ20の上面とを、上記帯状の
溶接部25において部分溶込み溶接により接合する。
【0018】この部分溶込み溶接は、上記ブラケット1
7のウエブ19とフランジ20とを溶接した場合と同様
に、ウエブ下辺の外側面を60°角に切除して行ってい
ることから、互いにボルト付けされた梁ウエブ13とウ
エブ19は、図6に示すように、フランジ20に対して
同一状態に溶接される。
【0019】このように鉄骨梁側部に溶接したブラケッ
ト17のウエブ19と、梁ウエブ13とをボルト23に
より接合し、ブラケット17の下辺のフランジ20と、
梁ウエブ13の下フランジ15とを溶接により接合した
梁端仕口の接合部では、鉄骨柱11と下フランジ15と
を溶接する上において欠くことのできないスカラップを
省略でき、また曲げ応力の伝達は互いに溶接された梁ウ
エブ13とブラケット下辺のフランジ20とを経て行わ
れることになるので、接合部分に地震力などによる大き
な外力が作用しても、従来方法に見られる脆性的な破壊
は生じ難いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の接合方法における梁端仕口の接合前
の要部側面図である。
【図2】梁端仕口の接合状態を示す要部側面図である。
【図3】同上の下面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図4の下部の接合状態を示す部分断面図であ
る。
【図6】梁端仕口のフランジと梁ウエブの溶接状態を示
す部分側面図である。
【図7】従来の接合方法による梁端仕口の接合状態を示
す要部側面図である。
【図8】同上の縦断面図である。
【符号の説明】
11 鉄骨柱 12 鉄骨梁 13 梁ウエブ 15 下フランジ 17 ブラケット 19 ウエブ 20 フランジ 21 スカラップ 22 溶接 23 高力ボルト 24 裏当て金 25 溶接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さが梁ウエブより小さく、側面に所要
    数のボルト孔を穿設した所要幅のウエブと、そのウエブ
    の下辺に位置するとともに、先端縁がウエブ側端から突
    出する長さのフランジとからなるブラケットを、予め鉄
    骨柱の梁接合部に溶接により取付ける一方、鉄骨梁の下
    フランジの端部を切除して梁端仕口の梁ウエブ下辺に上
    記フランジの収容スペースを設け、その梁端仕口の梁ウ
    エブと上記ブラケットのウエブとをボルトにより締付け
    て接合したのち、梁ウエブの下側面とブラケットのフラ
    ンジ及びそのフランジと鉄骨梁の下フランジとを溶接し
    て、鉄骨柱と鉄骨梁とを一体に接合することを特徴とす
    る鉄骨架構における梁端仕口の接合方法。
JP2491196A 1996-01-19 1996-01-19 鉄骨架構における梁端仕口の接合方法 Pending JPH09195384A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013497A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Nippon Steel Corp 建築鉄骨の柱梁接合構造及びその施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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