JPH09194499A - 新規抗生物質レゾルマイシンとその製造法および用途 - Google Patents

新規抗生物質レゾルマイシンとその製造法および用途

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JPH09194499A
JPH09194499A JP8003180A JP318096A JPH09194499A JP H09194499 A JPH09194499 A JP H09194499A JP 8003180 A JP8003180 A JP 8003180A JP 318096 A JP318096 A JP 318096A JP H09194499 A JPH09194499 A JP H09194499A
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JP
Japan
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resormycin
antibiotic
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culture
strain
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JP8003180A
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English (en)
Inventor
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Masayuki Igarashi
雅之 五十嵐
Hiroshi Osanawa
博 長縄
Masa Hamada
雅 濱田
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Microbial Chemistry Research Foundation
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明においては、幅広い草種に対し強い除
草活性を有し、また植物病原糸状菌に対し優れた抗真菌
活性を示す新しい分子骨格を有する抗生物質を提供す
る。 【解決手段】 ストレプトミセス属のレゾルマイシン生
産菌の培養より下記の式(I)で表される化合物である
抗生物質レゾルマイシンが得られた。 レゾルマイシン又はその塩はすぐれた除草活性と抗真菌
活性とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除草活性と抗真菌活
性を有する新規な抗生物質であるレゾルマイシン(Resor
mycin)に関し、またレゾルマイシンの製造法に関する。
さらに本発明は、レゾルマイシンを生産できる特性を持
つ新規な微生物ストレプトミセス MJ953−SF5
株に関する。さらに本発明はレゾルマイシンまたはその
塩を有効成分とする除草剤及び農園芸用殺菌剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、数多くの除草活性を示す物質が報
告され、そのうちある物質は除草剤として実用化されて
いる。しかしながら、除草剤の分野における解決されて
いない問題はいまだ多く残されており、新規な除草活性
物質がなお必要とされている。また、従来の農園芸用殺
菌剤は、既に耐性菌が出現しており、常に抗真菌活性を
示す新しい物質が要望されている。そのための研究が行
われている。
【0003】
【発明が解決するべき課題】本発明は、上記の要望に応
えることができる除草活性と、植物病原糸状菌に対する
抗真菌活性とを持つ新規な抗生物質を提供すると共に、
その製造法を確立することを目的にするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは有
用な抗生物質を発見すべく研究を行い、その結果、新規
な微生物として、ストレプトミセス属に属する菌株を分
離することに成功し、またこの菌株が新しい構造骨格を
有する抗生物質を産生していることを見い出した。この
新規抗生物質をレゾルマイシンと命名し、これが除草活
性、および植物病原糸状菌に対する抗真菌活性を示すこ
とを見い出した。さらに研究を続けレゾルマイシンを分
析することにより、レゾルマイシンの化学構造を決定し
た。そしてレゾルマイシンが新規化合物であることを確
認し、後記の式(I)により表せることを知見した。
【0005】 しかして、本発明は、ストレプトミセス属に属する微生
物を培養して得られて本発明者らによりレゾルマイシン
と命名された物質およびその製造法について提供するも
のである。さらに、本発明はレゾルマイシンまたはその
塩を有効成分とする除草剤及び抗菌剤を提供するもので
ある。
【0006】すなわち、第1の本発明によると次式
(I) で示される抗生物質レゾルマイシン又はその塩が提供さ
れる。
【0007】本発明のレゾルマイシンはアミノ基、イミ
ノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基およびフェノー
ル性水酸基を含む両性物質であり、その塩としては、酢
酸等の有機酸あるいは塩酸等の無機酸との付加塩、また
は第4級アンモニウム塩等の塩基との付加塩、あるいは
各種金属との塩、例えばナトリウムのようなアルカリ金
属塩又はマグネシウムのようなアルカリ土類金属塩を含
めて、農薬製剤学的に許容できる塩がある。
【0008】本発明による式(I)のレゾルマイシンの
理化学的性状は、次の通りである。 (1)外観:無色粉末(塩酸塩として) (2)分子式:C213147Cl (3)高分解能質量分析(HRFABMS:正イオンモ
ード): 実験値 487.1954(M+H)+ 計算値 487.1960 (4)比旋光度:[α]D 23 +146.8°(c 1, メタノー
ル,塩酸塩として) (5)溶解性:ジメチルスルホキシド及び水に可溶でア
セトン及び酢酸エチルに不溶である。 (6)TLC:シリカゲル60F254(メルク社製)
の薄層クロマトグラフィーで展開溶媒としてクロロホル
ム:メタノール:濃アンモニア水:水(1:4:2:
1)で展開したときのRf値は0.65である。
【0009】(7)紫外線吸収スペクトル: (i)水中で測定したレゾルマイシン塩酸塩のUV吸収
スペクトルは添付図面の図1に実線で示す (ii)0.03N水酸化ナトリウム水溶液中で測定した
レゾルマイシンのUV吸収スペクトルは添付図面の図1
に点線で示す (8)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法):添付図
面の図2に示す通りである。
【0010】(9)プロトン核磁気共鳴スペクトル:5
00MHzにおいて重ジメチルスルホキシド中で室温に
て測定したプロトンNMRスペクトルは、添付図面の図
3に示す通り。 (10)炭素13核磁気共鳴スペクトル:125MHzに
おいて重ジメチルスルホキシド中で室温にて測定した炭
素13NMRスペクトルは、添付図面の図4に示す通り
である。
【0011】本発明による新規抗生物質レゾルマイシン
が前記の式(I)で示される化学構造を有することは、
プロトンNMR、炭素13NMR等の分析を詳細に検討
することにより前記の通り決定された。
【0012】本発明による(I)のレゾルマイシンまた
はその塩は後記の生物学的性質を有する。レゾルマイシ
ンが各種雑草に対し強い除草効果を示し、また植物病原
糸状菌に対して抗真菌活性を示すことを試験例1及び2
により例証する。
【0013】試験例1 レゾルマイシンの植物病原菌に
対する抗真菌活性 各植物病原菌に対するレゾルマイシンの最小発育阻止濃
度はポテト・シュクロース寒天培地上で標準の倍数希釈
法によって測定した。その得られた抗菌スペクトルを表
1に示す。
【0014】
【0015】試験例2 畑作雑草に対するレゾルマイシ
ンの除草効果試験 10,000分の1アールの大きさの素焼き製ポットに畑土壌
(沖積壌土)をつめ、各ポットごとに表層1cmの土壌およ
びメヒシバ、エノコログサ、コセンダングサ、イヌビ
ユ、オオイヌタデの雑草種子をそれぞれ50粒づつを均
一に混合し、表層を軽く押圧した後、温室内で本葉1.
5〜2葉期に生育させた。
【0016】その後、レゾルマイシンの所定量を10ア
ール当たり100リットル(活性成分の施用量換算で1
0アール当たり100g相当)相当の添着剤を含む水で
希釈し、小型噴霧器で植物体の上方から茎葉処理をし
た。本試験は、2連制で行い、薬剤処理14日間後に下
記の式により除草率(%)を求め、さらに以下に示す評
価の指標に基づいて除草効果を調査した。なお、比較薬
剤として、既知の除草剤であるビアラホスも同様に試験
した。その結果は表2の通りである。
【0017】除草剤(%)=(1−A/B)×100 但しA:処理区の雑草の平均乾燥重量(g)を示す。 B:無処理区の雑草の平均乾燥重量(g)を示す。
【0018】 除草効果の評価値 除草率(%) 5 100% 4 80〜100%未満 3 60〜80%未満 2 40〜60%未満 1 20〜40%未満 0 20%未満
【0019】
【0020】さらに、第2の本発明によると、ストレプ
トミセス属に属する前記の式(I)のレゾルマイシンの
生産菌を培養し、培養物から、レゾルマイシンまたはそ
の塩を採取することを特徴とする、式(I)の抗生物質
レゾルマイシンまたはその塩の製造法が提供される。
【0021】本発明の方法で使用する抗生物質レゾルマ
イシンの生産菌は、レゾルマイシンを生産する能力を有
するものであれば、その種を問わず使用でき広範な微生
物から選ぶことができる。かかる微生物のうち、抗生物
質レゾルマイシンの生産菌の具体的な好適の一例は、平
成5年1月、微生物化学研究所において神奈川県横浜市
の土壌より分離された放線菌で、MJ953−SF5の
菌株番号が付された菌株がある。
【0022】MJ953−SF5株の菌学的性状を次に
記載する。 1.形 態 MJ953−SF5株は分枝した基生菌糸より3〜6回
転のらせん形成を有する気菌糸を伸長する。成熟した胞
子鎖は10〜50個の卵円形の胞子を連鎖し、胞子の大
きさは約0.5〜0.6×0.8〜1.0ミクロンである。
なお、胞子の表面は平滑(ややしわがある)である。輪
生枝、菌束糸、胞子のう及び運動性胞子は認められな
い。
【0023】2.各種培地における生育状態 色の記載について[ ]内に示す色の標準は、コンティ
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハ
ーモニー・マニュアル(Container Corporationof Ameri
caのcolor harmony manual)を用いた。 (1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に、灰[2 ih, Dk Covert Gray]〜明るい
茶灰[3 ig, BeigeBrown]の気菌糸をうっすらと着生
し、溶解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培養) うす黄[2 gc, Bamboo]〜うす黄茶[2 ne, Mustard Go
ld]の発育上に、白〜灰白[b, Oyster White]の気菌
糸を着生し、溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP-培地
5、27℃培養) うす黄[2 ca, Lt Ivory]〜うすピンク[6 1/2 gc, Du
sty Coral]の発育上にピンク灰[6 ec, Powder Rose]
〜明るい灰[2 fe, Covert Gray]の気菌糸を着生し、
培養後14日目頃より 湿潤化が観察される。溶解性色
素はかすかに茶色味を帯びる。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP-培地4、27℃培
養) うす黄茶[2 le, Mustard〜3 le, Cinnamon]の発育上
に、白〜ピンク[5 ca,Flesh Pink]〜灰[f]の気菌糸
を着生し、培養後10日目頃より湿潤化が観察される。
溶解性色素はうすピンクを帯びる。
【0024】(5)チロシン寒天培地(ISP-培地7、27
℃培養) うす黄[2 ea, Lt Wheat]〜うす紫味ピンク[7 ec, Ro
se Mist]〜灰味赤紫[8 ge, Dusty Mauve]の発育上
に、ピンク白[7 ba, Pink Tint]〜明るい灰[d]の気
菌糸を着生し、培養後10日目頃より湿潤化が観察され
る。溶解性色素は茶色味を帯びる。 (6)栄養寒天培地(27℃培養) うす黄[2 gc, Bamboo]の発育上に、白の気菌糸をうっ
すらと着生し、溶解性色素は認められない。 (7)イースト・麦芽寒天培地(ISP-培地2、27℃培
養) うすだいだい[3 gc, Lt Tan]〜うす赤[6 le, Ceda
r]の発育上にピンク白[7 ba, Pink Tint]〜明るい灰
[d]の気菌糸を着生する。気菌糸は培養後10日目頃
より湿潤化し、暗い茶灰[2 nl, Covert Brown]を呈す
る。溶解性色素はかすかにうす赤〜茶色味を帯びる程度
である。 (8)オートミール寒天培地(ISP-培地3、27℃培養) 無色〜うすだいたい[4 ec, Bisque]の発育上に、明る
い灰[d]の気菌糸を着生するが、培養後10日目頃よ
り湿潤化し、灰[i, Gray]〜暗い茶灰[3 nl,Dk Brow
n]を呈する。溶解性 色素はかすかに茶色味を帯びる。 (9)スターチ寒天培地(27℃培養) 灰味赤[6 1/2 lg, Lt Rose Brown〜6 1/2 ni, Rose Br
own]の発育上に、ピンク灰[7 ec, Rose Mist]の気菌
糸を着生し、溶解性色素はうす赤味茶を帯びる。発育の
色調及び溶解性色素は0.5N塩酸の添加により黄茶に
変化するが、0.5N水酸化ナトリウムの添加による変
化は認められない。
【0025】(10)リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養) 無色〜うす黄[2 ea, Lt Wheat]の発育上に、ピンク白
[7 cd, Cloud Pink]の気菌糸を着生し、溶解性色素は
認められない。 (11)ゼラチンの穿刺培養 15%単純ゼラチン培地(20℃培養)では、うす黄の発
育上に白の気菌糸を着生し、溶解性色素は認められな
い。グルコース・ペプトン・ゼラチン培地(27℃培
養)の場合、うす黄〜うす茶の発育上に白の気菌糸を着
生し、溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる程度であ
る。 (12)脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす黄だいだい〜うすピンク、白の気菌糸をわず
かに着生し、溶解性色素は認められない。
【0026】3.生理的性質 (1)生育温度範囲 イースト・スターチ寒天培地(可溶性スターチ1.0
%、イースト・エキス0.2%、ひも寒天3.0%、pH
7.0)を用いて、10℃、20℃、24℃、27℃、
30℃、37℃、50℃の各温度で試験した結果、10
℃、50℃を除き、そのいずれの温度でも生育する。生
育至適温度は24℃〜27℃付近と思われる。 (2)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培
地、ISP-培地4及びスターチ寒天培地、いずれも27℃
培養)いずれの培地でも培養後3日目頃よりスターチの
加水分解を認め、その作用は強い方である。 (3)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・
ブロス、ISP-培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天培
地、ISP-培地6;チロシン寒天培地、ISP-培地7;いず
れも27℃培養)いずれの培地でも陰性である。 (4)炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリーブ寒天培
地、ISP-培地9、27℃培養) D−グルコース、イノシトール、ラムノース、D−マン
ニトールを利用して発育し、D−フラクトース、ラムノ
ースはおそらく利用すると思われる。L−アラビノース
はおそらく利用せず、シュクロースは利用しない。D−
キシロースの利用の存否は判然としない。
【0027】(5)ゼラチンの液化(15%単純ゼラチ
ン培地、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン
培地、27℃培養) 15%単純ゼラチン培地では、培養後10日目頃よりゼ
ラチンの液化を認めるが、その作用は弱く、21日間の
観察では完了しなかった。グルコース・ペプトン・ゼラ
チン培地の場合、液化性は認められなかった。 (6)脱脂牛乳の凝固、ペプトン化(脱脂牛乳、37℃
培養) 培養後10日目頃より凝固状を呈し、ペプトン化が始ま
るがその作用はゆっくりと進行し、21日間の観察では
完了しなかった。 (7)リンゴ酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰寒天培地、2
7℃培養) 培養後7日目頃よりリンゴ酸石灰の溶解が認められ、そ
の作用は中等度である。 (8)硝酸塩の還元反応(0.1%硝酸カリウム含有ペプ
トン水、ISP-培地8、27℃培養) 陰性である。
【0028】以上の性状を要約すると、MJ953−S
F5株は、分枝した基生菌糸より3〜6回転のらせん形
成を有する気菌糸を伸長する。成熟した胞子鎖には10
〜50個の卵円形の胞子を連鎖し、その表面は平滑(や
やしわ状)である。種々の培地で、発育はうす黄〜うす
黄茶あるいは赤味を帯びる。気菌糸は灰白〜明るい灰〜
明るい灰色を呈し、培養後10日目頃より湿潤化する。
溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる程度であるが、ス
ターチ・無機塩寒天培地及びスターチ寒天培地では赤味
を帯びる。生育至適温度は24〜27℃付近である。メ
ラニン様色素の生成は陰性、スターチの水解性は強い
方、蛋白分解力は弱い方である。なお、細胞壁に含まれ
る2,6-ジアミノピメリン酸はLL-型であり、主要な
メナキノンはMK-9(H6)及びMK-9(H8)であった。
【0029】これらの性状より、MJ953−SF5株
はストレプトミセス(Streptomyces)属に属すると考えら
れる。近縁の既知菌種を検索すると、ストレプトミセス
・プラテンシス(Streptomyces platensis)〔文献、Inte
rnational Journal of Systematic Bacteriology、18
巻, 360頁、1968年〕及びストレプトミセス・ツベルシ
ジクス(S. tubercidicus)〔文献、International Journ
al of Systematic Bacteriology、19巻、485頁、1969
年〕があげられた。そこで上記2種の当研究所保存菌株
とMJ953−SF5株とを実地に比較検討する予定で
ある。現時点でMJ953−SF5株をストレプトミセ
ス・エスピー(Streptomyces sp.)MJ953−SF5株
とする。なお、MJ953−SF5株を工業技術院生命
工学工業技術研究所に寄託申請し、平成7年12月8
日、FERM P−15335として受託された。
【0030】第2の本発明の方法においては、抗生物質
レゾルマイシンの製造は次の通り行われる。
【0031】すなわち、抗生物質レゾルマイシンの製造
は、レゾルマイシン生産菌を栄養培地中に接種して、培
養することによって行われ、抗生物質レゾルマイシンを
含む培養物が得られる。このような目的に用いる栄養培
地としては、放線菌の使用しうるものが使用される。栄
養源として、例えば市販されているポリペプトン、ドラ
イイースト、カザミノ酸、大豆粉、コーン・スティープ
・リカー、硫酸アンモニウム等の窒素源が使用でき、ま
た、グリセリン、でん粉、グルコース、ガラクトース、
デキストリン、オートミール等の炭水化物あるいは脂肪
などの炭素源が使用できる。さらに食塩、炭酸カルシウ
ム等の無機塩を添加して使用できる。その他必要に応じ
て微量の金属塩を添加することができる。これらのもの
は、抗生物質レゾルマイシン生産菌が利用し、抗生物質
レゾルマイシンの生産に役に立つものであればよく、公
知の放線菌の培養材料はすべて用いることができる。
【0032】レゾルマイシン生産菌としては、ストレプ
トミセス属に属する抗生物質レゾルマイシンの生産能を
有する微生物が使用される。具体的には、本発明者らの
分離したストレプトミセス MJ953−SF5株が抗
生物質レゾルマイシンを生産することが本発明者らによ
って明らかにされているが、その他の菌株については、
抗生物質生産菌の単離の常法によって自然界より分離す
ることが可能である。また、ストレプトミセス MJ9
53−SF5株を含めて、抗生物質レゾルマイシンの生
産菌を放射線照射又はその他の変異処理に付して、抗生
物質レゾルマイシンの生産能を高める余地も残ってい
る。さらに遺伝子工学的手法によって抗生物質レゾルマ
イシンの生産も可能である。
【0033】抗生物質レゾルマイシンは、レゾルマイシ
ン生産菌を適当な培地で好気的に培養し、その培養液か
ら目的のものを採取することにより製造するのが好まし
い。レゾルマイシン生産のための種母としては、寒天培
地上、MJ953−SF5株の斜面培養から得た生育物
を使用する。培養温度は、抗生物質レゾルマイシンの発
育が実質的に阻害されずにこの物質を生産しうる範囲で
あれば、特に制約されるものではなく、使用する生産菌
に応じて選択できるが、好ましくは、25〜30℃の範
囲内の温度、好ましくは27℃を挙げることができる。
【0034】このMJ953−SF5株の生育は通常3
ないし5日で最高に達するが、一般に充分な抗菌活性が
培地に付与されるまで続ける。この培養液中のレゾルマ
イシンの力価の経時変化は、ピリキュラリア・オリザエ
を被検菌とする円筒平板法により、もしくは高速液体ク
ロマトグラフィーにより測定できる。
【0035】第2の本発明の方法においては、上記のよ
うにして得られた培養物からレゾルマイシンを採取する
が、採取法としては微生物の生産する代謝物を採取する
のに用いられる手段を適宜利用することからなる。例え
ば、その培養物から菌体を分離し、得られた培養濾液か
ら、イオン交換樹脂や活性炭など各種吸着剤に対する吸
着親和性の差を利用する手段、ゲルろ過、向流分配を利
用したクロマトグラフィー等を単独又は組み合わせて利
用しレゾルマイシンを採取できる。かくして、前記した
抗生物質レゾルマイシン又はその塩が得られる。
【0036】また、第3の本発明では、前記の式(I)
のレゾルマイシンを生産する特性を持つストレプトミセ
ス MJ953−SF5株が提供される。
【0037】さらに、第4の本発明では、式(I)のレ
ゾルマイシン又はその塩を有効成分とする除草剤が提供
される。
【0038】また、第5の本発明では、レゾルマイシン
又はその塩を有効成分とする農園芸用殺菌剤が提供され
る。
【0039】本発明化合物すなわちレゾルマイシン又は
その塩を除草剤あるいは農園芸用殺菌剤として用いる場
合は、通常、固体担体、液体担体、界面活性剤、その他
の製剤の補助剤と混合して、慣用の処方により乳剤、水
和剤、液剤、フロアブル(ゾル)剤、粉剤、粒剤、微粒
剤、錠剤などの適宜の形態として調製できる。
【0040】また、乳剤、水和剤、液剤、フロアブル
(ゾル)剤、粉剤、粒剤、微粒剤、錠剤などの製剤で
は、各種の目的で各種の界面活性剤(または、乳化剤)
が配合できる。このような界面活性剤としては、非イオ
ン型(ポリアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキル
エステル)など、陰イオン型(アルキルオキシエチレン
アルキルサルフェート、アリールスルホネートなど)、
陽イオン型(アルキルアミン類、ポリオキシアルキルア
ミン類など)、両性型(硫酸エステル塩など)のものが
挙げられるが、もちろんこれらの例示のみに限定される
ものではない。また、これらの他にポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリ
ビニルアセテート、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、トラ
ガカントガムなどの各種補助剤を使用することができ
る。
【0041】また、本発明によるレゾルマイシン又はそ
の塩を除草剤もしくは農園芸用殺菌剤として使用するに
際して、既知の除草剤、殺虫剤あるいは植物調節剤など
と混用して適用の拡大を図ることができ、また場合によ
っては相乗効果を期待することもできる。
【0042】以下に実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。実施例1 抗生物質レゾルマイシンの製造 寒天斜面培地に培養したストレプトミセス MJ953
−SF5株(FERMP−15335)をガラクトース
2%、デキストリン2%、バクトソイトン1%、コーン
スティープリカー0.5%、グリセロール1%、硫酸ア
ンモニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%含む液体培
地(pH7.4に調整)を三角フラスコ(500ml容)
に110mlずつ分注し、常法により120℃で20分滅
菌したものに接種し、その後30℃で2日間回転振とう
培養した。これにより種母培養液を得た。この種母培養
液を、グルコース1%、グリセリン1%、シュクロース
1%、オートミール0.5%、大豆粉2%、ドライイー
スト1%、カザミノ酸0.5%、炭酸カルシウム0.1%
を含む液体培地を三角フラスコ(500ml容)に110
mlずつ分注し、滅菌した液体培地10リットル(pH
7.4に調整)に2%量を接種し、27℃で5日間回転
振とう培養した。
【0043】このようにして得られた培養液を遠心分離
して菌体を分離した。この培養ろ液(8.2リットル、p
H8.2)は、6N塩酸でpHを7.0にした後、これを
クロマトグラフ用活性炭(和光純薬工業)100gに通過
させ活性物質を吸着させた。この活性成分を吸着した活
性炭を、水(1.5リットル)、続いて0.1規定希塩酸
(1.5リットル)にて洗浄した後、50%アセトン水
(1.5リットル)で活性物質を溶出させた。活性成分
を含んだ溶出液は、アセトンを減圧下にて溜去した後に
6N塩酸でpHを7.0にしたアンバーライトIRC-5
0(ロームアンドハース社、H型:NH4型=1:1,
160ml)に吸着させ水洗(800ml)後、1規定アン
モニア水で溶出した。1規定アンモニア水により溶出さ
れた活性成分を減圧下で濃縮・乾固したところレゾルマ
イシンを含む暗褐色油状物2.5gを得た。
【0044】ついでこのレゾルマイシンを含有する油状
物を、アンバーライトCG-50(ロームアンドハース
社、NH4型)を充填させたカラム(内径22mm×長さ5
80mm)に吸着させ、水で展開溶出するクロマトグラフ
ィーを行った。活性画分を集め、減圧下に濃縮乾固する
ことにより暗褐色状のレゾルマイシンを含む活性成分を
0.5g得た。得られたレゾルマイシンを含む活性成分
を少量の1規定塩酸に完全に溶かした後に、50%メタ
ノール水で膨潤させたセファデックスLH-20(ファ
ルマシア社)を充填させたカラム(内径18mm×長さ2
50mm)によりゲル濾過クロマトグラフィーを行った。
活性画分を集め、減圧下で濃縮乾固することにより無色
粉末としてレゾルマイシン塩酸塩を472mg得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はレゾルマイシンの水溶液中の紫外線吸収
スペクトルである。
【図2】図2はレゾルマイシンのKBr錠剤法で測定した
赤外線吸収スペクトルである。
【図3】図3はレゾルマイシンの重ジメチルスルホキシ
ド溶液中にて室温で測定した500MHzにおけるプロ
トン核磁気共鳴スペクトルである。
【図4】図4はレゾルマイシンの重ジメチルスルホキシ
ド溶液中にて室温で測定した125MHzにおける炭素
13核磁気共鳴スペクトルである。
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】MJ953−SF5株の菌学的性状を次に
記載する。◎ 1.形 態 MJ953−SF5株は分枝した基生菌糸より3〜6
回転のらせん形成を有する気菌糸を伸長する。成熟した
胞子鎖は10〜50個の卵円形の胞子を連鎖し、胞子の
大きさは約0.5〜0.6×0.8〜1.0ミクロンであ
る。なお、胞子の表面は平滑(ややしわがある)であ
る。輪生枝、菌束糸、胞子のう及び運動性胞子は認めら
れない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】2.各種培地における生育状態 色の記載について[ ]内に示す色の標準は、コンティ
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハ
ーモニー・マニュアル(Container Corporationof Ameri
caのcolor harmony manual)を用いた。 (1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に、灰[2 ih, Dk Covert Gray]〜明るい
茶灰[3 ig, BeigeBrown]の気菌糸をうっすらと着生
し、溶解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培養) うす黄[2 gc, Bamboo]〜うす黄茶[2 ne, Mustard Go
ld]の発育上に、白〜灰白[b, Oyster White]の気菌
糸を着生し、溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP-培地
5、27℃培養) うす黄[2 ca, Lt Ivory]〜うすピンク[6 1/2 gc, Du
sty Coral]の発育上にピンク灰[6 ec, Powder Rose]
〜明るい灰[2 fe, Covert Gray]の気菌糸を着生し、
培養後14日目頃より 湿潤化が観察される。溶解性色
素はかすかに茶色味を帯びる。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP-培地4、27℃培
養) うす黄茶[2 le, Mustard〜3 le, Cinnamon]の発育上
に、白〜ピンク[5ca, Flesh Pink]〜灰[f]の気菌
糸を着生し、培養後10日目頃より湿潤化が観察され
る。溶解性色素はうすピンクを帯びる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】(10)リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養) 無色〜うす黄[2 ea, Lt Wheat]の発育上に、白〜ピン
ク白[7 cb, CloudPink]の気菌糸を着生し、溶解性色
素は認められない。 (11)ゼラチンの穿刺培養 15%単純ゼラチン培地(20℃培養)では、うす黄の発
育上に白の気菌糸を着生し、溶解性色素は認められな
い。グルコース・ペプトン・ゼラチン培地(27℃培
養)の場合、うす黄〜うす茶の発育上に白の気菌糸を着
生し、溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる程度であ
る。 (12)脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす黄だいだい〜うすピンク、白の気菌糸をわず
かに着生し、溶解性色素は認められない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】3.生理的性質 (1)生育温度範囲 イースト・スターチ寒天培地(可溶性スターチ1.0
%、イースト・エキス0.2%、ひも寒天3.0%、pH
7.0)を用いて、10℃、20℃、24℃、27℃、
30℃、37℃、50℃の各温度で試験した結果、10
℃、50℃を除き、そのいずれの温度でも生育する。生
育至適温度は24℃〜27℃付近と思われる。 (2)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培
地、ISP-培地4及びスターチ寒天培地、いずれも27℃
培養)いずれの培地でも培養後3日目頃よりスターチの
加水分解を認め、その作用は強い方である。 (3)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・
ブロス、ISP-培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天培
地、ISP-培地6;チロシン寒天培地、ISP-培地7;いず
れも27℃培養)いずれの培地でも陰性である。 (4)炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリーブ寒天培
地、ISP-培地9、27℃培養) D−グルコース、イノシトール、ラムノース、D−マン
ニトールを利用して発育し、D−フラクトース、ラフィ
ノースはおそらく利用すると思われる。L−アラビノー
スはおそらく利用せず、シュクロースは利用しない。D
−キシロースの利用の存否は判然としない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】以上の性状を要約すると、MJ953−S
F5株は、分枝した基生菌糸より3〜6回転のらせん形
成を有する気菌糸を伸長する。成熟した胞子鎖には10
〜50個の卵円形の胞子を連鎖し、その表面は平滑(や
やしわ状)である。種々の培地で、発育はうす黄〜うす
黄茶あるいは赤味を帯びる。気菌糸は灰白〜ピンク灰〜
明るい灰色を呈し、培養後10日目頃より湿潤化する。
溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる程度であるが、ス
ターチ・無機塩寒天培地及びスターチ寒天培地では赤味
を帯びる。生育至適温度は24〜27℃付近である。メ
ラニン様色素の生成は陰性、スターチの水解性は強い
方、蛋白分解力は弱い方である。なお、細胞壁に含まれ
る2,6-ジアミノピメリン酸はLL-型であり、主要な
メナキノンはMK-9(H6)及びMK-9(H8)であった。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】これらの性状より、MJ953−SF5株
はストレプトミセス(Streptomyces)属に属すると考えら
れる。近縁の既知菌種を検索すると、ストレプトミセス
・プラテンシス(Streptomyces platensis)〔文献、Inte
rnational Journal of Systematic Bacteriology、18
巻, 360頁、1968年〕及びストレプトミセス・ツベルシ
ジクス(Streptomyces tubercidicus)〔文献、Internati
onal Journal of Systematic Bacteriology、19巻、485
頁、1969年〕があげられた。そこで上記2種の当研究所
保存菌株とMJ953−SF5株とを実地に比較検討す
る予定である。現時点でMJ953−SF5株をスト
レプトミセス・エスピー(Streptomycessp.)MJ953
−SF5株とする。なお、MJ953−SF5株を工業
技術院生命工学工業技術研究所に寄託申請し、平成7年
12月8日、FERM P−15335として受託され
た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】このMJ953−SF5株の生育は通常3
ないし5日で最高に達するが、一般に充分な抗菌活性が
培地に付与されるまで続ける。この培養液中のレゾルマ
イシンの力価の経時変化は、ピリラリア・オリザエを
被検菌とする円筒平板法により、もしくは高速液体クロ
マトグラフィーにより測定できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (C12P 21/02 C12R 1:465)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) で示される抗生物質レゾルマイシン及びその塩。
  2. 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する請求項1に
    記載の式(I)のレゾルマイシンの生産菌を培養し、培
    養物からレゾルマイシンまたはその塩を採取することを
    特徴とする、抗生物質レゾルマイシンまたはその塩の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の式(I)の抗生物質レ
    ゾルマイシンを生産する特性を持つストレプトミセス
    MJ953−SF5株。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の式(I)で表される抗
    生物質レゾルマイシンまたはその塩を有効成分とする除
    草剤。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の式(I)で示される抗
    生物質レゾルマイシンまたはその塩を有効成分とする農
    園芸用殺菌剤。
JP8003180A 1996-01-11 1996-01-11 新規抗生物質レゾルマイシンとその製造法および用途 Pending JPH09194499A (ja)

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KR100824696B1 (ko) * 2007-04-26 2008-04-24 제주대학교 산학협력단 스트렙토마이세스속 유래 신규 항균 화합물
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