JPH09193906A - 縦型製袋充填機のシワ防止装置 - Google Patents

縦型製袋充填機のシワ防止装置

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JPH09193906A
JPH09193906A JP2471596A JP2471596A JPH09193906A JP H09193906 A JPH09193906 A JP H09193906A JP 2471596 A JP2471596 A JP 2471596A JP 2471596 A JP2471596 A JP 2471596A JP H09193906 A JPH09193906 A JP H09193906A
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tubular film
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sealers
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Hiroyasu Isomura
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Fuji Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック形状の被包装物を包装する場合にお
いても、横シール時のシワの発生を防止する。 【解決手段】 物品充填筒12の下端に、横シーラ1
8,18の噛み合い位置直上部まで垂下する弾性変形可
能なスカート部材20が配設される。スカート部材20
は、横シーラ18,18による横シールに際し、該シー
ラ18,18による筒状フィルムFの絞り込み作用によ
って変形して、筒状フィルムFを内方から展張保持す
る。横シーラ18,18の上方に、筒状フィルムFにお
ける横シール位置の直上部を挟持するフィルム挟持装置
24が配設される。横シーラ18,18の下方に、筒状
フィルムFに充填された被包装物をフィルムFの外側か
ら保持して、横シール時に上方に所要量だけ持上げる物
品持上げ装置42が配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、縦型製袋充填機
において、筒状フィルムに横シールを施す際に、該シー
ル部にシワが発生するのを防止するようにしたシワ防止
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】筒状フィルムに落下供給される被包装物
の上下位置を横シール・切断して、包装体を得る縦型製
袋充填機において、筒状フィルムに横シールを施す際
に、そのシール部にシワが発生するのを防止する装置と
して、例えば実公平2−23522号公報や実公昭63
−13125号公報に記載された技術が提案されてい
る。これらの提案に係るシワ防止装置は、何れも物品充
填筒の下端に設けた一対のシワ取り片を開くことによ
り、筒状フィルムを内方から偏平状に拡開し、この状態
で該フィルムに横シールを施すことにより、シワの発生
を抑制する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた従来技術に
係るシワ防止装置は、スナック菓子その他のばら物の包
装には比較的有効で、シワの発生を抑制して美麗な横シ
ールを施すことができる。すなわち、筒状フィルムのシ
ール時において、一対の横シーラによりフィルムを絞り
込んでいくときに、絞り込み部位近辺の物品容積が容易
に変化して、シール部に大きな張力が加わらないのでシ
ワの発生を抑制することができた。しかし、筒状フィル
ムのサイズに対応したブロック形状の物品を包装する場
合には、一対の横シーラによりフィルムを絞り込んでい
くときに、絞り込み部位近辺の物品容積が変化すること
はないから、物品の上端から筒状フィルムが絞り込まれ
ることとなってシール部に大きな張力が加わり、良好に
シワの発生を防止することができなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来技術に係る縦型製袋充填
機に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、ブロック形状の被包装
物を包装する場合においても、横シール時のシワの発生
を防止することのできるシワ防止装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決し、所
期の目的を好適に達成するた本発明は、物品充填筒の外
周に沿って下方に給送される筒状フィルムの給送路を挟
んで対向移動する一対の横シーラを備え、筒状フィルム
中に落下供給された被包装物を挟む上下の位置で横シー
ルを施すようにした縦型製袋充填機において、前記物品
充填筒の下端に設けられ、前記一対の横シーラが筒状フ
ィルムに横シールを施すべく閉成移動するときに、該横
シーラの閉成方向に変形することで、前記筒状フィルム
を内方から展張状に保持するスカート部材と、前記横シ
ーラの上方に位置し、筒状フィルムの給送路を挟む両側
に夫々配設されて横シーラの対向移動方向に揺動する一
対の揺動レバーおよび各一対の揺動レバー間に配設され
て相互に近接・離間移動可能な一対のフィルム挟持部材
を備え、このフィルム挟持部材を、横シーラの噛み合い
位置真上で該シーラの閉成方向に筒状フィルムを僅かな
隙間を存して扁平状に挟持するフィルム挟持位置および
給送路から離間する退避位置の間を対向移動させるフィ
ルム挟持手段と、前記横シーラの下方に設けられ、筒状
フィルムの外方から被包装物を保持して、該被包装物を
筒状フィルムと共に所要量だけ持上げる物品持上げ手段
とからなり、前記一対の横シーラが前記筒状フィルムに
接触する以前に、前記フィルム挟持手段における一対の
フィルム挟持部材をフィルム挟持位置に臨ませて筒状フ
ィルムを扁平状に挟持すると共に、前記物品持上げ手段
により被包装物および筒状フィルムを所要量だけ持上げ
るよう構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】被包装物が充填された筒状フィルムが、所定送
り量分下方に給送された後、一対の横シーラが筒状フィ
ルムに当接する以前に、一対のフィルム挟持部材を相互
に近接移動させる。そして両挟持部材により、横シーラ
の直上部に位置する筒状フィルムを、空気が通過可能な
僅かな隙間を存して横シーラの閉成方向に扁平状に挟持
する。また横シーラの下方に臨む筒状フィルムに充填さ
れている被包装物を物品持上げ手段によりフィルム外側
から保持すると共に、該被包装物を筒状フィルムと共に
所要量だけ持上げる。次に、横シーラが筒状フィルムに
横シールを施す際のフィルム絞り込み作用にて、横シー
ラの上方に位置するスカート部材が弾性変形して筒状フ
ィルムを内方から展張状に保持する。また横シーラの下
方に位置する筒状フィルムは予め上方に持上げられてい
るから、横シーラの絞り込み作用によってシール部に張
力が加わらず、この結果としてフィルムにはシワの無い
美麗で確実な横シールが施される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る縦型製袋充填
機のシワ防止装置につき、好適な実施例を挙げて以下説
明する。図1に示すように、充填機の機枠10に直立配
置した物品充填筒12には、図示しない製袋器が同心配
置され、原反ロール(図示せず)から繰出されて製袋器に
給送されたフィルムは、該製袋器を通過する際に筒状に
成形されて、前記物品充填筒12の外周に沿いつつ下方
へ間欠給送されるようになっている。そして筒状フィル
ムFの長手方向に重なり合う端縁部は、縦シーラ(図示
せず)によって、該フィルムFが下方へ給送された後の
フィルム給送休止期間中に縦シールが施される。また製
袋器の直上まで延びる物品充填筒12の上方には、各種
の被包装物14が投入されるホッパ(図示せず)が配設さ
れ、公知の供給装置によって、被包装物14が所要タイ
ミングで落下供給されるようになっている。
【0008】前記物品充填筒12の下方には、筒状フィ
ルムFの給送路を挟んで一対の固定ホルダ16,16が
水平移動可能に対向配置され、両ホルダ16,16は、
モータ等の駆動手段(図示せず)により相互に近接および
離間移動されるよう構成される。この固定ホルダ16,
16の対向面に横シーラ18,18が対向配置され、両
ホルダ16,16を相互に近接する閉成方向に移動し、
筒状フィルムFに供給される被包装物14を挟む上下の
位置において、両横シーラ18,18で該フィルムFを
挟圧することにより横シールが施される(図10参照)。
なお一方の横シーラ18にはカッタ(図示せず)が設けら
れており、両シーラ18,18による筒状フィルムFの
挟圧時に該フィルムFの切断が併せて達成される。
【0009】前記物品充填筒12の下端には、前記横シ
ーラ18,18を閉成方向に移動して筒状フィルムFに
横シールを施す際に、該シーラ18,18による筒状フ
ィルムFの絞り込み作用によって筒状フィルムFが変形
するのに伴い弾性変形して、該筒状フィルムFを内方か
ら展張保持するスカート部材20が、取付部材80を介
して着脱自在に配設されている。この取付部材80は、
図2および図3に示す如く、物品充填筒12に外嵌可能
な円筒状に形成され、該取付部材80の周方向に離間す
る位置に形成された一対のL字状の係合溝80a,80
a(一方のみ図示)を、物品充填筒12の対応する外面に
突設したピン81,81に係合することにより取付けら
れる。前記取付部材80の下部には外径寸法が小さく設
定される段部80bが形成され、この段部80bに、ス
カート部材20の円筒部20aが外嵌されるようになっ
ている。すなわち、スカート部材20は、前記円筒部2
0aと、この円筒部20aにおける前記横シーラ18,
18の対向移動方向に対向する位置に垂設される一対の
変形部20b,20bと、両変形部20b,20bの下端
に連設されて対向方向に湾曲する湾曲部20c,20c
とから構成される。なおスカート部材20は、その全体
を弾性変形自在な材質の材料で形成したり、または変形
部20b,20bのみを弾性変形自在な材質の材料で形
成することも可能である。
【0010】前記スカート部材20の湾曲部20c,2
0cは、物品充填筒12に取付部材80を介して取付け
た状態で、図6に示すように、前記横シーラ18,18
の噛み合い位置直上部まで垂下している。そして一対の
横シーラ18,18が閉成移動した際に、スカート部材
20の両変形部20b,20bが、横シーラ18,18の
閉成方向(Y方向)に弾性変形することで、前記筒状フィ
ルムFを両湾曲部20c,20cで内方から展張状に保
持するようになっている(図10参照)。また、スカート
部材20の湾曲部20c,20cは横シーラ18,18の
配設位置近傍まで延在しているから、被包装物14を横
シール位置まで包囲的に案内する機能も兼ねる。なお、
スカート部材20における湾曲部20cの内径は、物品
充填筒12の内径以上で、かつ物品充填筒12の外径以
下に設定されて、該充填筒12の内部を落下する被包装
物14の円滑な落下および充填筒12の外周に沿って給
送される筒状フィルムFの円滑な給送を図り得るように
なっている。また各変形部20bおよび該変形部20c
の上下に臨む円筒部20aおよび湾曲部20cの対応部
位は、図3に示すように湾曲しない平板状に形成され
て、変形部20cの確実な弾性変形が達成されるよう構
成している。
【0011】前記横シーラ18,18の上方には、図4
に示す如く、前記筒状フィルムFの給送路を挟むX方向
(横シーラ18,18の対向移動方向と交差する方向)両
側に、機枠10に固定された保持部材22,22が延在
しており、両保持部材22,22の間に、筒状フィルム
Fにおける横シール位置の直上部を挟持するフィルム挟
持装置(フィルム挟持手段)24が配設される。すなわ
ち、前記保持部材22,22には、筒状フィルムFの給
送路を挟んで対向するサイドフレーム26,26が配設
され、各サイドフレーム26には、給送路の中心を通る
線を挟んでY方向(横シーラ18,18の対向移動方向)
に離間して一対の枢支軸28,28が夫々回動自在に枢
支されている。各枢支軸28には、揺動レバー30の一
端が一体的に回動するよう配設され、X方向に対向して
対をなす揺動レバー28,28の自由端間に、フィルム
挟持部材32が架設されている。このフィルム挟持部材
32のX方向の長さ寸法は、筒状フィルムFの幅寸法よ
り長尺に設定されている。
【0012】前記一方のサイドフレーム26に配設した
枢支軸28,28には、該フレーム26から外方(筒状フ
ィルムFの給送路とは反対側)に延出する端部にギヤ3
4,36が配設されて、両ギヤ34,36が噛合してい
る。また当該のサイドフレーム26にエアシリンダ38
が配設され、該シリンダ38のピストンロッド38aに
配設したラック40が、前記一方のギヤ36に噛合する
よう構成されている。従って、エアシリンダ38を正逆
付勢させれば、ラック40とギヤ36および両ギヤ3
4,36の噛合作用下に、筒状フィルムFの給送路を挟
む両側に位置する揺動レバー30,30は横シーラ18,
18の対向移動方向に所要中心角で揺動する。これによ
り、一対のフィルム挟持部材32,32は、横シーラ1
8,18の噛み合い位置真上で該シーラ18,18の閉成
方向に筒状フィルムFを僅かな隙間を存して扁平状に挟
持するフィルム挟持位置(図8)と、給送路から離間する
退避位置(図6)との間を対向移動する。なお両フィルム
挟持部材32,32は、筒状フィルムFに横シールを施
すに際して前記横シーラ18,18が筒状フィルムFに
接触する以前に、該フィルムFを扁平状に挟持するよう
設定されている。
【0013】また、一対のフィルム挟持部材32,32
は、図1に示すように、揺動レバー30,30を水平に
保持した退避位置において逆ハ字状に垂下し、この位置
から揺動レバー30,30が下方に向けて揺動すること
で、両フィルム挟持部材32,32が弧状の軌跡上を移
動してフィルム挟持位置に至るようになっている。そし
て、一対のフィルム挟持部材32,32は、その最下点
位置で筒状フィルムFを挟持し、該フィルムFを横シー
ル位置に近接する直上で扁平状にすることができるよう
構成してある。なお、フィルム挟持部材32,32がフ
ィルム挟持位置に臨んだ状態では、前記横シーラ18,
18や固定ホルダ16,16と干渉しないよう設定され
ている。
【0014】前記横シーラ18,18の下方には、図1
に示す如く、筒状フィルムFに充填された被包装物14
をフィルムFの外側から保持して、横シール時に上方に
所要量だけ持上げる物品持上げ装置(物品持上げ手段)4
2が配設されている。この物品持上げ装置42は、機枠
10に配設された上下に離間する一対のプレート44,
44の間に、Y方向に離間する一対のガイドシャフト4
6,46が平行に配設され、このガイドシャフト46,4
6間にスライドフレーム48が昇降自在に配設されてい
る。スライドフレーム48における筒状フィルムFの給
送路を指向する側面には、図5に示す如く、Y方向の一
端にブラケット50が配設され、このブラケット50に
第1保持シリンダ52が配設される。第1保持シリンダ
52のピストンロッド52aに第1取付板54が固定さ
れると共に、該取付板54に突設したガイドロッド56
が、ブラケット50に配設したガイド58に摺動自在に
挿通されている。また第1取付板54の筒状フィルムF
の給送路を指向する側面に、筒状フィルムFに充填され
る被包装物14を略全長に亘って保持可能な寸法に設定
された保持部材60が配設されている。そして、第1保
持シリンダ52を正逆付勢することにより、第1取付板
54に配設した保持部材60は、前記給送路に対して近
接・離間移動する。
【0015】また、前記スライドフレーム48の給送路
を指向する側面の略中央にブラケット62が配設され、
このブラケット62に、前記第1保持シリンダ52と同
一の向きで第2保持シリンダ64が配設されている。第
2保持シリンダ64が配設されるブラケット62と、ス
ライドフレーム48のY方向の他端に配設したブラケッ
ト66との間に架設したガイドロッド68に第2取付板
70が摺動自在に配設されると共に、この第2取付板7
0に第2保持シリンダ64のピストンロッド64aが固
定されている。また第2取付板70の筒状フィルムFの
給送路を指向する側面に、筒状フィルムFに充填される
被包装物14を略全長に亘って保持可能な寸法に設定さ
れた保持部材72が配設されている。そして、第2保持
シリンダ64を正逆付勢することにより、第2取付板7
0に配設した保持部材72は、前記給送路に対して近接
・離間移動する。
【0016】すなわち、前記第1保持シリンダ52で移
動される保持部材60と、第2保持シリンダ64で移動
される保持部材72とは、筒状フィルムFの給送路を挟
んでY方向に対向しており、一対の保持シリンダ52,
64を同期的に正逆付勢することにより、一対の保持部
材60,72が、筒状フィルムFの外側から被包装物1
4を保持する保持位置(図10)と、給送路から離間する
退避位置(図6)との間を移動するよう構成されている。
なお保持部材60,72は、スポンジ等の緩衝作用を備
えた材料により形成されて、被包装物14を保持する際
に、筒状フィルムFの内部の空気を排出させる手段とし
ても機能するようになっている。また保持部材60,7
2の対向する面は、被包装物14を安定的に保持し得る
ように、該被包装物14の外形に倣う形状に形成されて
いる。
【0017】前記スライドフレーム48と下方のプレー
ト44との間に、図1に示す如く、第1昇降シリンダ7
4と第2昇降シリンダ76とをボトム側で連結した持上
げ量可変手段としての昇降装置78が配設されている。
すなわち、昇降装置78の第1昇降シリンダ74の上方
を指向するピストンロッド74aがスライドフレーム4
8に接続されると共に、第2昇降シリンダ76の下方を
指向するピストンロッド76aが下方のプレート44に
接続されている。両シリンダ74,76のストローク量
は異なるよう設定されており、前記スライドフレーム4
8は、昇降装置78の両シリンダ74,76を何れも付
勢しない第1昇降位置、第1昇降シリンダ74のみを付
勢した第2昇降位置、第2昇降シリンダ76のみを付勢
した第3昇降位置および両シリンダ74,76を何れも
付勢した第4昇降位置に夫々位置決めされるよう構成さ
れている。
【0018】前記スライドフレーム48を昇降装置78
により持上げる理由は、前記横シーラ18,18によっ
て筒状フィルムFに横シールを施す際には、両シーラ1
8,18が閉成方向に移動することにより筒状フィルム
Fは絞り込まれ、このときシール位置より下方の筒状フ
ィルムFが上方に変位する。そして、この変位によって
シール部に張力が加わるため、この張力が加わらないよ
うに予め前記変位量と略同等の量だけ筒状フィルムFを
上方に持上げるようにしたものである。また前記変位量
は、筒状フィルムFに充填される被包装物14の寸法
(品種)によって異なるため、実施例の昇降装置78で
は、前述したように複数の品種(実施例では4品種)に対
応する持上げ量(第1昇降位置〜第4昇降位置)を切替え
可能に設定してある。なお、前記横シーラ18,18の
噛み合い後において、該シーラ18,18の上方に臨む
筒状フィルムFのテンションが零とならないように持上
げ量は設定されている。
【0019】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る縦型製袋
充填機のシワ防止装置の作用につき、ブロック形状の被
包装物を筒状フィルムに充填する場合を説明する。
【0020】図6および図7に示す如く、前記一対のフ
ィルム挟持部材32,32および一対の横シーラ18,1
8は、相互に離間して筒状フィルムFの通過を許容する
状態で待機している。また物品持上げ装置42の一対の
保持部材60,72も相互に離間して筒状フィルムFの
通過を許容する状態となっている。
【0021】この状態で、下端に横シールが施された筒
状フィルムFに、前記物品充填筒12を介してブロック
形状の被包装物14が充填された所要のタイミングで、
筒状フィルムFが1包装長分下方に間欠給送された後、
前記エアシリンダ38が所要方向に付勢され、ラック4
0とギヤ36および該ギヤ34とギヤ36との噛合作用
下に、前記揺動レバー30,30は、図8に示す如く、
一対のフィルム挟持部材32,32を退避位置から相互
に近接するフィルム挟持位置に移動させる方向に揺動す
る。これにより、筒状フィルムFは一対のフィルム挟持
部材32,32により両側から偏平状に絞り込まれて挟
持される(図9参照)。このとき、フィルム挟持部材3
2,32により挟持されている筒状フィルムFは、空気
の通過を許容する僅かな隙間を存して挟持されるように
なっている。なお、前記物品充填筒12の下端に配設し
たスカート部材20により、被包装物14は姿勢の変化
が抑えられた状態で筒状フィルムFに落下供給される。
【0022】ここで、前記揺動レバー30,30が揺動
することにより、一対のフィルム挟持部材32,32は
弧状の軌跡上を移動し、その最下点位置で筒状フィルム
Fを挟持することとなる。これにより、筒状フィルムF
を、横シール位置に近接する直上で扁平状にすることが
できる。なお、両フィルム挟持部材32,32が相互に
近接したフィルム挟持位置に臨むことにより、次に落下
供給される被包装物14の横シール位置への落下は阻止
され、シール部での被包装物14の噛み込みは防止され
る。
【0023】また、前記物品持上げ装置42の両保持シ
リンダ52,64が同期的に付勢されて、筒状フィルム
Fの給送路を挟んで対向する保持部材60,72を相互
に近接移動させることで、被包装物14を筒状フィルム
Fの外側から保持する。次いで、昇降装置78の両昇降
シリンダ74,76が、被包装物14の品種に応じて選
択的に付勢制御されて、図10に示すように保持部材6
0,72を所要量だけ上昇させる。なお、保持部材60,
72により被包装物14を保持する際に、筒状フィルム
F内の空気は、前記フィルム挟持部材32,32で挟持
されている部位から上方に逃出する。この空気逃出は、
筒状フィルムFを拡開(展張)するよう作用するから、そ
の後の横シーラ18,18での横シール時のシワの発生
を防ぐ作用を期待し得る。
【0024】次に、図10および図11に示す如く、前
記横シーラ18,18が相互に近接移動し、筒状フィル
ムFにおける前記フィルム挟持部材32,32で挟持さ
れている部位の直下を挟圧する。このとき、筒状フィル
ムFは絞り込まれるが、前記保持部材60,72により
横シーラ18,18の下方に臨む筒状フィルムFが予め
同等の変位量だけ持上げられているから、筒状フィルム
Fの横シール部には張力は加わらず、シワのない美麗な
横シールが施される。しかも、横シール位置より上方に
位置している前記スカート部材20の両変形部20b,
20bが、図12(a),(b)に示すように、筒状フィル
ムFが横シーラ18,18により絞り込まれるのに伴っ
て弾性変形することで、前記湾曲部20c,20cによ
って筒状フィルムFを横シーラ18,18の対向移動方
向の内方から展張状態に保持するので、これによっても
シワの発生が有効に防止される。
【0025】なお、実施例ではブロック形状の被包装物
を充填する場合につき説明したが、ばら物を充填する場
合であっても有効にシワの発生を防止し得ることは勿論
である。また持上げ量可変手段としては、実施例のよう
な2つのシリンダをボトム側で連結した構成のものに限
らず、ストローク量を可変可能な1本のシリンダや、モ
ータにより回転されるピニオンとラックとの組合わせ、
またはモータによりボールねじを回転させる構成等を適
宜に採用し得る。また物品持上げ装置における一対の保
持部材を2基のシリンダにより近接・離間移動させるの
に代えて、1基のシリンダにより近接・離間移動させる
ようにしてもよい。更に、物品持上げ装置の保持部材
は、実施例では空気抜きも併せて行なう構成としたの
で、被包装物の全長を保持するよう設定したが、空気抜
きを行なう必要のないものにおいては、充填される被包
装物の各々を別々に保持する構成や、最下方の被包装物
のみを側方または下方から保持して持上げるようにして
もよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る縦型製
袋充填機のシワ防止装置によれば、横シール位置の上方
に臨む筒状フィルムを、その内方から展張状に保持した
状態で横シーラが噛み合って横シールが施されるから、
該シール時のシワの発生を良好に防止できる。また横シ
ール位置の下方に臨む筒状フィルムを所要量だけ持上げ
て、横シーラによる絞り込み時に下方への張力が加わら
ないようにした状態で横シールを施すことができるの
で、横シール部と横シーラの下方に位置する被包装物の
上端部からシーラの噛み合い位置までのフィルム張力に
よるシワの発生が有効に防止される。
【0027】また、被包装物の落下供給時における被包
装物の姿勢変化を、物品充填筒の下端に配設したスカー
ト部材により最小限に抑えることができる。更に、横シ
ーラの真上位置において、フィルム挟持部材により次に
落下供給される被包装物の横シール位置への落下を阻止
し得るから、該シール部での被包装物の噛み込みを未然
に防止し得る利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る縦型製袋充填機のシワ防止装置を
示す概略正面図である。
【図2】実施例に係る物品充填筒とスカート部材とを示
す正面図である。
【図3】実施例に係る物品充填筒、取付部材およびスカ
ート部材を分解して示す斜視図である。
【図4】実施例に係るシワ防止装置を示す概略平面図で
ある。
【図5】実施例に係る物品持上げ装置を示す概略平面図
である。
【図6】実施例に係るシワ防止装置の動作を示す説明正
面図である。
【図7】図6に示す状態のシワ防止装置の説明平面図で
ある。
【図8】実施例に係るシワ防止装置の動作を示す説明正
面図である。
【図9】図8に示す状態のシワ防止装置の説明平面図で
ある。
【図10】実施例に係るシワ防止装置の動作を示す説明
正面図である。
【図11】図10に示す状態のシワ防止装置の説明平面
図である。
【図12】実施例に係るスカート部材が筒状フィルムの
絞り込みに伴って変形する状態を示す説明底面図であ
る。
【符号の説明】
12 物品充填筒 14 被包装物 18 横シーラ 20 スカート部材 20b 変形部 20c 湾曲部 24 フィルム挟持装置(フィルム挟持手段) 30 揺動レバー 32 フィルム挟持部材 42 物品持上げ装置(物品持上げ手段) 78 昇降装置(持上げ量可変手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品充填筒(12)の外周に沿って下方に給
    送される筒状フィルム(F)の給送路を挟んで対向移動す
    る一対の横シーラ(18,18)を備え、筒状フィルム(F)中に
    落下供給された被包装物(14)を挟む上下の位置で横シー
    ルを施すようにした縦型製袋充填機において、 前記物品充填筒(12)の下端に設けられ、前記一対の横シ
    ーラ(18,18)が筒状フィルム(F)に横シールを施すべく閉
    成移動するときに、該横シーラ(18,18)の閉成方向に変
    形することで、前記筒状フィルム(F)を内方から展張状
    に保持するスカート部材(20)と、 前記横シーラ(18,18)の上方に位置し、筒状フィルム(F)
    の給送路を挟む両側に夫々配設されて横シーラ(18,18)
    の対向移動方向に揺動する一対の揺動レバー(30,30)お
    よび各一対の揺動レバー(30,30)間に配設されて相互に
    近接・離間移動可能な一対のフィルム挟持部材(32,32)
    を備え、このフィルム挟持部材(32,32)を、横シーラ(1
    8,18)の噛み合い位置真上で該シーラ(18,18)の閉成方向
    に筒状フィルム(F)を僅かな隙間を存して扁平状に挟持
    するフィルム挟持位置および給送路から離間する退避位
    置の間を対向移動させるフィルム挟持手段(24)と、 前記横シーラ(18,18)の下方に設けられ、筒状フィルム
    (F)の外方から被包装物(14)を保持して、該被包装物(1
    4)を筒状フィルム(F)と共に所要量だけ持上げる物品持
    上げ手段(42)とからなり、 前記一対の横シーラ(18,18)が前記筒状フィルム(F)に接
    触する以前に、前記フィルム挟持手段(24)における一対
    のフィルム挟持部材(32,32)をフィルム挟持位置に臨ま
    せて筒状フィルム(F)を扁平状に挟持すると共に、前記
    物品持上げ手段(42)により被包装物(14)および筒状フィ
    ルム(F)を所要量だけ持上げるよう構成したことを特徴
    とする縦型製袋充填機のシワ防止装置。
  2. 【請求項2】 前記スカート部材(20)は、前記物品充填
    筒(12)の下端から垂下して前記一対の横シーラ(18,18)
    の対向移動方向に対向する一対の変形部(20b,20b)と、
    この変形部(20b,20b)の下端に連設されて対向方向に湾
    曲する湾曲部(20c,20c)とを備え、この湾曲部(20c,20c)
    の内径は、物品充填筒(12)の内径以上で、かつ物品充填
    筒(12)の外径以下に設定される請求項1記載の縦型製袋
    充填機のシワ防止装置。
  3. 【請求項3】 前記物品持上げ手段(42)は、被包装物(1
    4)の品種毎に対応する持上げ量に切替設定される持上げ
    量可変手段(78)を備える請求項1または2記載の縦型製
    袋充填機のシワ防止装置。
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JP2019099260A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 昭和産業株式会社 製袋包装ガイド器具およびそれを備える製袋包装装置

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