JPH09193854A - クローラ式走行装置 - Google Patents

クローラ式走行装置

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JPH09193854A
JPH09193854A JP570296A JP570296A JPH09193854A JP H09193854 A JPH09193854 A JP H09193854A JP 570296 A JP570296 A JP 570296A JP 570296 A JP570296 A JP 570296A JP H09193854 A JPH09193854 A JP H09193854A
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JP
Japan
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support frame
cylinder
frame
support
crawler belt
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Application number
JP570296A
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English (en)
Inventor
Yuichi Fumino
文野  裕一
Masaya Mizumoto
雅也 水本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トラックフレームに対する支持フレームおよ
びシリンダの着脱を容易に行える。 【解決手段】 トラックフレーム8の端部に、クローラ
ベルト13の張り具合を調節するスライド調節機構11
を装備し、スライド調節機構11を、トラックフレーム
8に沿う前後向き姿勢で配設されるとともに前後方向の
外端部にテンション輪12が装着された支持フレーム2
0と、支持フレーム20をスライド駆動するシリンダ2
1と、シリンダ21を支持する支持壁22と、支持フレ
ーム20をスライド移動自在に案内支持する案内部材2
3とから構成し、支持フレーム20とシリンダ21と支
持壁22とを、前後方向に互いの反力を受け止めて支持
し合うよう直列配備するとともに、対向する支持フレー
ム20とシリンダ21の端部同士間に、支持フレーム2
0とシリンダ21とを連結する連結ピース25を着脱自
在に係合させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックフレーム
の端部に、テンション輪を前後方向に位置変更させてク
ローラベルトの張り具合を調節するスライド調節機構を
装備し、前記スライド調節機構を、前記トラックフレー
ムに沿う前後向き姿勢で配設されるとともに前後方向の
外端部に前記テンション輪が装着された支持フレーム
と、該支持フレームを前後方向にスライド駆動するシリ
ンダと、該シリンダの基端部を支持する支持壁と、前記
支持フレームを前後方向にスライド移動自在に案内支持
する案内部材とから構成してあるクローラ式走行装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなクローラ式走行装置
においては、スライド調節機構を、支持フレームとシリ
ンダと支持壁とを、その順に前後方向から接当させた状
態で直列配備するとともに、支持フレームとシリンダの
対向する端部同士をボルト連結して装備するようにした
ものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のものにおいては、例えば、スライド調節機構の
辺りやそれ自体のメンテナンスなどのためにトラックフ
レームから支持フレームおよびシリンダを取り外す必要
が生じた場合には、支持フレームとシリンダの対向する
端部同士のボルト連結を解除しなければならず、トラッ
クフレームからの支持フレームおよびシリンダの取り外
しに手間を要するようになっていた。また逆に、トラッ
クフレームに支持フレームおよびシリンダを取り付ける
場合には、支持フレームとシリンダの対向する端部同士
のボルト連結を行う手間を要するようになっていた。
【0004】そこで、近年では、スライド調節機構を、
支持フレームとシリンダと支持壁とを、互いの反力を受
け止めて支持し合うよう前後方向に接当させた状態で直
列配備するとともに、対向する支持フレームとシリンダ
の端部同士をボルト連結せずに前後方向から係合連結す
るように構成して、トラックフレームに対する支持フレ
ームおよびシリンダの着脱を行う際における支持フレー
ムとシリンダの端部同士のボルト連結あるいはボルト連
結解除の手間を無くすようにしたものが本出願人によっ
て提案されている(特願平6‐294193号参照)。
【0005】しかしながら、上記構成のものにおいて
は、支持フレームとシリンダの端部同士のボルト連結な
らびにボルト連結解除の手間が無くなるものの、クロー
ラベルトを巻き掛けた状態でトラックフレームに対する
支持フレームおよびシリンダの着脱を行う場合において
は、支持フレームとシリンダの連結あるいは連結解除を
行う際にシリンダを収縮させたとしても、支持フレーム
に対してはクローラベルトの張力や荷重などによるシリ
ンダとの連結方向への比較的大きな押圧力が作用するよ
うになっており、支持フレームのシリンダとの連結解除
方向への移動操作にはバールなどが用いられるようにな
っている。従って、クローラベルトを巻き掛けた状態で
トラックフレームに対する支持フレームおよびシリンダ
の着脱を行う場合には、バールなどを用いての支持フレ
ームの連結解除方向への移動操作とともに、比較的に重
くて扱い難い支持フレームあるいはシリンダの左右方向
への変位操作を行わなければならないことから、多くの
人力を要するとともに作業が難しいものになっていた。
【0006】本発明の目的は、スライド調節機構に簡単
な改良を加えることによって、クローラベルトを巻き掛
けた状態でのトラックフレームに対する支持フレームお
よびシリンダの着脱を容易に行えるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、トラック
フレームの端部に、テンション輪を前後方向に位置変更
させてクローラベルトの張り具合を調節するスライド調
節機構を装備し、前記スライド調節機構を、前記トラッ
クフレームに沿う前後向き姿勢で配設されるとともに前
後方向の外端部に前記テンション輪が装着された支持フ
レームと、該支持フレームを前後方向にスライド駆動す
るシリンダと、該シリンダの基端部を支持する支持壁
と、前記支持フレームを前後方向にスライド移動自在に
案内支持する案内部材とから構成してあるクローラ式走
行装置において、前記支持フレームとシリンダと支持壁
とを、前後方向に互いの反力を受け止めて支持し合うよ
う直列配備するとともに、対向する前記支持フレームと
シリンダの端部同士間に、前記支持フレームとシリンダ
とを連結する連結ピースを着脱自在に係合させた。
【0008】上記請求項1記載の発明によると、例え
ば、スライド調節機構の辺りやそれ自体のメンテナンス
などのために、クローラベルトを巻き掛けた状態でトラ
ックフレームから支持フレームおよびシリンダを取り外
す場合には、先ず、シリンダを収縮させて支持フレーム
に対して作用するクローラベルトの張力による連結方向
への押圧力を軽減させる。次に、バールなどを用いて支
持フレームをクローラベルトの張力や荷重による連結方
向への押圧力に抗して連結解除方向に移動操作して、支
持フレームとシリンダの端部同士間に係合されている連
結ピースを取り除き、その後、支持フレームとシリンダ
の端部同士を接当させるようにする。このとき、支持フ
レームに対して作用するクローラベルトによる連結方向
への押圧力は、連結ピースが取り除かれたことによって
更に軽減されるようになる。そして、この状態で支持フ
レームおよびシリンダをトラックフレームから取り外す
のである。
【0009】また、クローラベルトを巻き掛けた状態で
トラックフレームに支持フレームおよびシリンダを取り
付ける場合には、先ず、クローラベルトと支持壁との間
に、収縮させたシリンダと支持フレームとを、上述の如
く軽減されたクローラベルトによる連結方向への押圧力
に抗して、前後方向から接当する直列配備状態でトラッ
クフレームに取り付ける。次に、バールなどを用いて支
持フレームをクローラベルトの張力や荷重による連結方
向への押圧力に抗して連結解除方向に移動操作し、支持
フレームとシリンダの端部同士間に連結ピースを係合さ
せて支持フレームとシリンダとを連結するのである。
【0010】つまり、バールなどを用いて支持フレーム
をクローラベルトによる連結方向への比較的大きな押圧
力に抗して連結解除方向へ移動させる際には、その操作
とともに、軽量で扱い易い大きさの連結ピースを、支持
フレームとシリンダの端部同士間に着脱させるだけでよ
く、また、トラックフレームに対する支持フレームおよ
びシリンダの着脱は、シリンダの収縮および連結ピース
の取り外しにより、支持フレームに対するクローラベル
トによる連結方向への押圧力がかなり軽減された状態で
行えるようになる。
【0011】しかも、支持フレームとシリンダの端部同
士間に、支持フレームとシリンダとを連結する連結ピー
スを係合させるようにしていることから、長期の使用に
よりクローラベルトに伸びが生じた場合には、支持フレ
ームとシリンダの端部同士間に係合する連結ピースの個
数を増やす、あるいは、前後方向長さの長い連結ピース
と交換することによって、クローラベルトの張り具合を
調節できる利点をも有するようになる。
【0012】従って、対向する支持フレームとシリンダ
の端部同士間に、支持フレームとシリンダとを連結する
連結ピースを着脱自在に係合させることによって、クロ
ーラベルトを巻き掛けた状態でのトラックフレームに対
する支持フレームおよびシリンダの着脱を容易に行える
ようになった。また、クローラベルトを巻き掛けた状態
でのトラックフレームに対する支持フレームの着脱を容
易に行えることから、クローラベルトの着脱は支持フレ
ームをトラックフレームから取り外した状態で行うこと
ができるので、クローラベルトの着脱を、クローラベル
トの芯金突起がテンション輪に引っ掛かるなどの不具合
なく容易に行えるようになる。
【0013】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明に加えて、前記案内部材を横外
側方に開閉可能に構成して、前記支持フレームを開放し
た案内部材に対して横外側方から着脱可能に構成した。
【0014】上記請求項2記載の発明によると、支持フ
レームをトラックフレームに対して前後方向にスライド
移動自在に支持する案内部材を横外側方に開閉可能に構
成していることから、トラックフレームに対する支持フ
レームの着脱は、作業の行い易い横外側方からの案内部
材の開閉操作と、横外側方が開放された案内部材に対す
る支持フレームの横外側方からの着脱操作とによって行
われるようになる。
【0015】従って、クローラベルトを巻き掛けた状態
でのトラックフレームに対する支持フレームの着脱をよ
り一層容易に行えるようになった。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1には、全稈投入型コンバインの全体側
面が示されており、このコンバインは、左右一対のクロ
ーラ式走行装置1を備えた走行機体2、走行機体2の前
部に昇降自在に連結された刈取部3、および、走行機体
2上に搭載された脱穀装置4などによって構成されてい
る。
【0018】図2および図3に示すように、各クローラ
式走行装置1は、略格子状に形成された機体フレーム5
の左右後端側にそれぞれ軸支された駆動輪6、機体フレ
ーム5の左右両側にそれぞれ上下揺動調節機構7を介し
て相対上下揺動自在に支持されたトラックフレーム8、
トラックフレーム8の前後各下部に装備された複数の固
定転輪9、トラックフレーム8の中間下部に上下揺動自
在に装備された可動転輪10、トラックフレーム8の前
端上部にスライド調節機構11を介して前後方向に位置
変更自在に装備されたテンション輪12、および、それ
らを外囲する状態で駆動輪6とテンション輪12とに渡
って掛け渡された無端状のクローラベルト13などによ
って構成されている。図示は省略するが、左右の駆動輪
6は、減速機構を介して連動連結された左右の各油圧モ
ータによって独立駆動されるようになっている。
【0019】各上下揺動調節機構7は、機体フレーム5
の左右両側部にそれぞれ左右向き姿勢で回動自在に枢支
された前後一対の回動軸14、各回動軸14の外側端か
ら前方に向けて延出された揺動アーム15、各揺動アー
ム15の遊端から横外側方に向けて延出された支持軸1
6、各回動軸14の内側端から上方に向けて延出された
操作アーム17、前後の操作アーム17に掛け渡された
連係ロッド18、および、前方の操作アーム17と機体
フレーム5とに掛け渡された油圧シリンダ19などによ
って構成されている。前後の支持軸16は、トラックフ
レーム8に枢支連結されている。
【0020】以上の構成から、油圧シリンダ19を伸縮
作動させて前方の操作アーム17の前後方向への揺動操
作を行うと、前方の操作アーム17に連係ロッド18を
介して連結された後方の操作アーム17も同方向に揺動
操作されるとともに、前後操作アーム17に各回動軸1
4を介して一体揺動可能に連結前後の揺動アーム15が
同時に上下揺動し、これに伴って、前後の揺動アーム1
5に各支持軸16を介して連結されたトラックフレーム
8が機体フレーム5に対して上下方向に平行揺動移動す
るようになっている〔図2の(イ),(ロ)参照〕。つ
まり、各上下揺動調節機構7は、各油圧シリンダ19の
伸縮作動により、機体フレーム5に対して各トラックフ
レーム8を独立して上下方向に平行揺動移動させること
ができるように構成されており、このトラックフレーム
8の上下方向への平行揺動移動によって、走行機体2の
高さ調節および左右傾斜の修正を行えるようになってい
る。
【0021】図2〜7に示すように、スライド調節機構
11は、トラックフレーム8に沿う前後向き姿勢でトラ
ックフレーム8の前上部に配設されるとともに前端部に
テンション輪12が装着された支持フレーム20、支持
フレーム20を前後方向にスライド駆動するシリンダ2
1、シリンダ21の基端部を受け止め支持する支持壁2
2、および、支持フレーム20を前後方向にスライド移
動自在に案内支持する案内部材23などによって構成さ
れている。支持フレーム20は、テンション輪12を軸
支する左右一対のブラケット20Aを角パイプ20Bの
前端部に連結することによって構成されている。シリン
ダ21は、シリンダチューブ21Aの基端部側にグリー
ス注入口21aを備えたグリース注入式のものであり、
作業者がグリース注入口21aからシリンダチューブ2
1A内にグリースを注入することによって伸張作動し、
グリース注入口21aからシリンダチューブ21A内の
グリースを抜き取ることによって収縮作動するようにな
っている。シリンダ21は、トラックフレーム8にボル
ト連結されるU字状のバンド24によってトラックフレ
ーム8上に着脱自在に固定されるようになっている。支
持壁22は、トラックフレーム8の略中間上部に固着さ
れている。支持フレーム20とシリンダ21と支持壁2
2とは、前後方向に互いの反力を受け止めて支持し合う
よう直列配備されるとともに、対向する支持フレーム2
0とシリンダ21の端部同士間には、支持フレーム20
とシリンダ21とを連結する連結ピース25が着脱自在
に係合されている。
【0022】つまり、スライド調節機構11は、シリン
ダ21を伸縮作動させて支持フレーム20を前後方向に
スライド駆動させることによって、テンション輪12の
前後方向への位置変更を行えるように構成されており、
このテンション輪12の前後方向への位置変更によっ
て、クローラベルト13の張り具合を調節できるように
なっている。
【0023】図5、図7および図8に示すように、連結
ピース25の前端部には、支持フレーム20における角
パイプ20Bの後端に内嵌する左右一対の嵌合凸部25
Aが形成されている。また、連結ピース25の後端部に
は、シリンダ21のピストンロッド21Bの先端に外嵌
する嵌合凹部25Bが形成されている。つまり、支持フ
レーム20とシリンダ21との連結は、連結ピース25
を介した嵌合で行われるようになっており、支持フレー
ム20とシリンダ21との連結および連結解除を容易に
行えるように構成されている。図5、図7および図9に
示すように、案内部材23は、トラックフレーム8の前
内側部に立設固定された内壁部材23Aと、この内壁部
材23Aとトラックフレーム8の前外側部とに掛け渡さ
れる外壁部材23Bとによって構成されている。内壁部
材23Aには外壁部材23Bとの連結用の左右方向に長
い長孔23aが穿設され、また、外壁部材23Bには内
壁部材23Aとの連結用のナット23bが溶接されてお
り、ボルト26を長孔23aに挿通するとともにナット
23bに螺合させることによって、内壁部材23Aに外
壁部材23Bを連結できるようになっている。一方、外
壁部材23Bにはトラックフレーム8との連結用の慣通
孔23c穿設され、また、トラックフレーム8には外壁
部材23Bとの連結用のナット8aが溶接されており、
ボルト27を慣通孔23cに挿通するとともにナット8
aに螺合させることによって、トラックフレーム8に外
壁部材23Bを連結できるようになっている。つまり、
案内部材23は、外壁部材23Bの着脱によって横外側
方を開閉できて、支持フレーム20を開放した案内部材
23に対して横外側方から容易に着脱できるように構成
されており、もって、支持フレーム20をトラックフレ
ーム8の前上部に横外側方から容易に着脱できるように
なっている。
【0024】以上の構成から、例えば、スライド調節機
構11の辺りやそれ自体のメンテナンスなどのために、
クローラベルト13を巻き掛けた状態でトラックフレー
ム8から支持フレーム20およびシリンダ21を取り外
す必要が生じた場合には、先ず、シリンダ21のグリー
ス注入口23aからグリースを抜き出してシリンダ21
を収縮作動させる。これによって、支持フレーム20に
対して作用するクローラベルト13の張力によるシリン
ダ21との連結方向への押圧力を軽減させる。次に、バ
ールなどを用いて支持フレーム20をクローラベルト1
3の張力や荷重による連結方向への押圧力に抗して連結
解除方向に移動操作して、支持フレーム20とシリンダ
21の端部同士間に係合されている連結ピース25によ
る支持フレーム20とシリンダ21との連結を解除する
とともに連結ピース25を取り除き、その後、支持フレ
ーム20とシリンダ21の端部同士を接当させるように
する。このとき、支持フレーム20に対して作用するク
ローラベルト13による連結方向への押圧力は、連結ピ
ース25が取り除かれたことによって更に軽減されるよ
うになる。次に、案内部材23の外壁部材23Bを取り
外して横外側方を開放し、この開放された案内部材23
の横外側方から支持フレーム20をトラックフレーム8
から取り外す。支持フレーム20の取り外しは、図7に
示すように、支持フレーム20の後端部を横外側方に変
位させた状態で行われ、支持フレーム20の後端部がシ
リンダ21の直前を通過する姿勢(後端部を横外側方に
少し変位させた姿勢)では、支持フレーム20全体の前
後方向長さが、トラックフレーム8に沿う前後姿勢の状
態に比較して若干長くなるのであるが、シリンダ21の
短縮作動と連結ピース25の取り外しにより、支持フレ
ーム20に対するクローラベルト13による連結方向へ
の押圧力がかなり軽減された状態になっているととも
に、支持フレーム20は、その前後方向長さが連結ピー
ス25の前後方向長さ分だけ短く形成されていることか
ら、後端部がシリンダ21の先端に引っ掛かる不都合な
く容易に取り外すことができるのである。また、支持フ
レーム20を取り外すと、シリンダ21の前方が開放さ
れるようになることから、この開放部からシリンダ21
を固定しているバンド24とトラックフレーム8との連
結を解除することができるので、シリンダ21もトラッ
クフレーム8から容易に取り外すことができるのであ
る。
【0025】また逆に、クローラベルト13を巻き掛け
た状態でトラックフレーム8に支持フレーム20および
シリンダ21を取り付ける場合には、先ず、開放された
案内部材23の横外側方から、クローラベルト13と支
持壁22との間に、支持フレーム20と収縮させたシリ
ンダ21とを、上述の如く軽減されたクローラベルト1
3による連結方向への押圧力に抗して、前後方向から接
当する直列配備状態でトラックフレーム8上に取り付け
る。その後、案内部材23の外壁部材23Bを取り付け
て横外側方を閉塞する。次に、バールなどを用いて支持
フレーム20をクローラベルト13の張力や荷重による
連結方向への押圧力に抗して連結解除方向に移動操作
し、支持フレーム20とシリンダ21の端部同士間に連
結ピース25を係合させて支持フレーム20とシリンダ
21とを連結する。そして、シリンダ21のグリース注
入口23aからグリースを注入してシリンダ21を伸張
作動させ、クローラベルト13の張り具合を調節するの
である。
【0026】つまり、バールなどを用いて支持フレーム
20をクローラベルト13による連結方向への比較的大
きな押圧力に抗して連結解除方向へ移動させる際には、
軽量で扱い易い大きさの連結ピース25を、支持フレー
ム20とシリンダ21の端部同士間に着脱させるだけで
よく、また、この状態では支持フレーム20は案内部材
23によって案内支持されていることから、バールなど
を用いた支持フレーム20の連結解除方向への移動操作
が行い易く、更に、トラックフレーム8に対する支持フ
レーム20の着脱は、シリンダ21の収縮および連結ピ
ース25の取り外しにより、支持フレーム20に対する
クローラベルト13による連結方向への押圧力がかなり
軽減された状態で、かつ、案内部材23の横外側方が開
放された状態で行えるようになっており、もって、クロ
ーラベルト13を巻き掛けた状態でのトラックフレーム
8に対する支持フレーム20およびシリンダ21の着脱
を容易に行うことができるのである。
【0027】しかも、支持フレーム20とシリンダ21
の端部同士間に、支持フレーム20とシリンダ21とを
連結する連結ピース25を係合させるようにしているこ
とから、長期の使用によりクローラベルト13に伸びが
生じた場合には、図8において二点鎖線で示すように、
支持フレーム20とシリンダ21の端部同士間に係合す
る連結ピース25の個数を増やすことによって、クロー
ラベルト13の張り具合を調節できるようになってい
る。また、連結ピース25の個数を増やすのに代えて、
前後方向長さの長い連結ピース25と交換するようにし
てもよい。
【0028】その上、案内部材23を、内壁部材23A
と外壁部材23Bとから構成するとともに、内壁部材2
3Aに穿設する外壁部材23B連結用の慣通孔を左右方
向に融通がある長孔23aとしていることにより、製作
誤差などによって支持フレーム20に対する案内部材2
3の嵌合がきつく、案内部材23による支持フレーム2
0のスライド移動案内が円滑に行われない場合には、図
9において二点鎖線で示すように、トラックフレーム8
と案内部材23の外壁部材23Bとの間にシム28を介
装することによって、案内部材23の支持フレーム20
に対するクリアランス調整を行えるようになっている。
尚、図中の符号28aはボルト27が挿通される連結用
の慣通孔である。
【0029】〔別実施形態〕上記実施形態においては、
クローラ式走行装置1が装備される作業車として全稈投
入型コンバインを例示したが、自脱型コンバインなどで
あってもよい。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全稈投入型コンバインの全体側面図
【図2】クローラ式走行装置の構成を示す側面図
【図3】スライド調節機構の構成を示すクローラ式走行
装置の部分平面図
【図4】案内部材の構成を示すクローラ式走行装置の縦
断正面図
【図5】スライド調節機構の構成を示すクローラ式走行
装置の部分側面図
【図6】シリンダの装着状態を示すトラックフレームの
部分縦断正面図
【図7】連結ピースおよび支持フレームの着脱状態を示
すクローラ式走行装置の部分平面図
【図8】連結ピースの形状を示す斜視図
【図9】案内部材の構成を示す分解斜視図
【符号の説明】
8 トラックフレーム 11 スライド調節機構 12 テンション輪 13 クローラベルト 20 支持フレーム 21 シリンダ 22 支持壁 23 案内部材 25 連結ピース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックフレーム(8)の端部に、テン
    ション輪(12)を前後方向に位置変更させてクローラ
    ベルト(13)の張り具合を調節するスライド調節機構
    (11)を装備し、 前記スライド調節機構(11)を、前記トラックフレー
    ム(8)に沿う前後向き姿勢で配設されるとともに前後
    方向の外端部に前記テンション輪(12)が装着された
    支持フレーム(20)と、該支持フレーム(20)を前
    後方向にスライド駆動するシリンダ(21)と、該シリ
    ンダ(21)の基端部を支持する支持壁(22)と、前
    記支持フレーム(20)を前後方向にスライド移動自在
    に案内支持する案内部材(23)とから構成してあるク
    ローラ式走行装置であって、 前記支持フレーム(20)とシリンダ(21)と支持壁
    (22)とを、前後方向に互いの反力を受け止めて支持
    し合うよう直列配備するとともに、対向する前記支持フ
    レーム(20)とシリンダ(21)の端部同士間に、前
    記支持フレーム(20)とシリンダ(21)とを連結す
    る連結ピース(25)を着脱自在に係合させてあるクロ
    ーラ式走行装置。
  2. 【請求項2】 前記案内部材(23)を横外側方に開閉
    可能に構成して、前記支持フレーム(20)を開放した
    案内部材(23)に対して横外側方から着脱可能に構成
    してある請求項1記載のクローラ式走行装置。
JP570296A 1996-01-17 1996-01-17 クローラ式走行装置 Pending JPH09193854A (ja)

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JP570296A JPH09193854A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 クローラ式走行装置

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ID=11618453

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102398639A (zh) * 2010-09-14 2012-04-04 约瑟夫福格勒公司 履带机构

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CN102398639A (zh) * 2010-09-14 2012-04-04 约瑟夫福格勒公司 履带机构
CN102398639B (zh) * 2010-09-14 2015-10-07 约瑟夫福格勒公司 履带机构

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