JPH09193847A - 緊急避難用運搬車 - Google Patents

緊急避難用運搬車

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JPH09193847A
JPH09193847A JP964096A JP964096A JPH09193847A JP H09193847 A JPH09193847 A JP H09193847A JP 964096 A JP964096 A JP 964096A JP 964096 A JP964096 A JP 964096A JP H09193847 A JPH09193847 A JP H09193847A
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JP
Japan
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damper
vehicle body
frame
stairs
wheel
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JP964096A
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English (en)
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Rintaro Misawa
麟太郎 美澤
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Sanwa Co Ltd
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Sanwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災等の非常時に、複雑な操作をすることな
く安定かつ適正に階段下降して患者を避難させることが
できる緊急避難用運搬車を提供することを目的とする。 【解決手段】車体2に伸縮運動が規制されるダンパー9
の基端部を揺動自在に連結し、該ダンパー9の伸縮ロッ
ド92の先端部に回動支持部材95を一体形成し、該回
動支持部材95に連結棒96を支持させると共に連結棒
96を前転輪32に連動して回動する車軸32aに連結
する構成とし、前転輪32の回転速度をダンパー9の伸
縮運動によって規制するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者椅子等を装備し
て、火災等の緊急時に患者を載せて階段下降及び平坦地
走行する緊急避難用運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の大型病院では高層建築の上層階に
入院病室が設けられているものが多く、このような病院
においてはエレベータと階段が併設されており、歩行で
きない患者達は車椅子や、担架、移動ベットなどを用い
てエレベータを利用して上層階から下層階に移動できる
ので、通常では不安や不便はない。しかし、一旦火災等
の非常事態に陥ると、安全上の諸問題からエレベータは
使用できなくなり、入院病室を管理する看護婦や、その
他の補助人による人手を頼りに自力歩行できない患者達
を階段を利用して退避させざるを得ない。しかし、入院
患者が多い場合には、少数の看護婦達で短時間に患者達
を退避させることはきわめて困難である。
【0003】上述のような問題点を解決するために、本
出願人は先に特公平3−7551号公報に記載の避難用
の運搬車を提案した。この運搬車は図7に示すように、
車体aの左右に一対のクローラ装置bが設けられ、ま
た、車体aの上に回動して平坦状になる患者椅子を兼ね
た荷台cが設けてられている。そして前記クローラ装置
bの略中央付近及び後部付近に、タンデム車輪機構d,
eが設けられている。前記タンデム車輪機構d,eは、
中間部が回動自在に枢支された車輪支持板の前後に、前
記クローラ装置bの接地面より下方に突出して接地して
クローラ装置bを接地させない状態で平坦地を走行する
走行車輪を設け、該走行車輪がやじろべのように交互に
揺動するように構成されているものである。そして階段
下降時には前記走行車輪を前記クローラ装置の接地面を
境に交互に上下方向に揺動させながら階段を下降し、平
坦地走行時には、該走行車輪を接地させて走行するよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の運
搬車で患者を載せて階段を下降する場合、下降速度が増
加して運搬車を暴走させてしまう恐れがある。また、仮
にクローラ装置にブレーキ機構を設けたとしても、火災
等の非常時に、操縦者の心理状態からブレーキを適正に
調整しながら階段を下降させることは非常に難しく、患
者を適正かつ安全に避難させることは難しい。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めに案出されたもので、火災等の非常時に、複雑な操作
をすることなく安定かつ適正に階段下降して患者を避難
させることができる緊急避難用運搬車を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、車体と、車体の左右一対に設けられるクロ
ーラ装置と、車体上に設けられ,患者椅子を兼ねる荷台
とを備え、主として階段下降及び平坦地走行する緊急避
難用運搬車において、上記クローラ装置は、複数の転輪
と,前記転輪に巻装されるベルトクローラとを具備し、
上記車体に伸縮運動が規制されるダンパーの基端部を揺
動自在に連結し、該ダンパーの伸縮ロッドの先端部に回
動支持部材を一体形成し、該回動支持部材に連結棒を支
持させると共に連結棒を前記転輪に連動して回動する車
軸に連結する構成とし、前記転輪の回転速度をダンパー
の伸縮運動によって規制したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成により本発明の緊急避難用運搬車で階
段を下降する場合に、荷台に患者を乗車させ、看護婦等
が操縦して運搬車を階段下降させる。その際、ベルトク
ローラが階段の稜線部に当接しながら動き、あわせて転
輪が回転するようになる。そして前記左右一対の転輪と
共に回転する車軸には、回動支持部材にて支持されてい
る連結棒が連結されており、前記回動支持部材はダンパ
ーの伸縮ロッドの先端部に一体形成されている。また、
前記ダンパーの基端部は車体に対して揺動自在に連結さ
れている。
【0008】そのため、車軸が回転すると、ダンパーは
上下に揺動しながら伸縮するようになり、換言すると、
車軸の回転運動がダンパーの伸縮運動に変換されるよう
になる。該ダンパーは伸縮運動を減衰させるように機能
することから、車軸の回転速度が増加すると、該回転速
度を規制するようになる。その結果、階段下降時に、下
降速度が増加すると、ダンパーの機能によって車軸及び
転輪の回転速度を規制し、運搬車の階段下降速度を規制
するようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図1は本発明の緊急避難用運搬
車の側面図で、図2はクローラ装置の上面図である。図
において、符号1は緊急避難用運搬車であり、この運搬
車1は、車体フレーム2の左右両側に、階段を下降する
クローラ装置3を設け、車体フレーム2の上側に患者椅
子等を兼ねる荷台4をそれぞれ設けている。また、荷台
4と一体に設けられ、車体フレーム2の後側へ突出する
ようにしてハンドル5が設けられている。
【0010】上記車体フレーム2は、下側を構成する左
右一対の軌道フレーム21,21と、平面視コ字状に形
成されて前記軌道フレーム21,21と上下対に配置さ
れる上部フレーム22,22と、軌道フレーム21,2
1及び上部フレーム22,22の後端側に固着される後
部フレーム23,23と、軌道フレーム21,21及び
上部フレーム22,22の前端側に固着される前部フレ
ーム24,24とで構成され、また、フレームの強度
上、前記軌道フレーム21,21に跨って横フレーム2
5,26が配設されている。さらに後部フレーム23,
23を支持補強する横フレーム27が後部フレーム2
3,23間に配設されている。
【0011】上記クローラ装置3は、前記後部フレーム
23,23に回動可能に取り付けられる後転輪31,3
1と、前記前部フレーム24,24に回動可能に取り付
けられる前転輪32,32と、後転輪31,31と前転
輪32,32との間に巻装されるベルトクローラ33,
33とで構成されている。このベルトクローラ33は、
階段の角部に2段以上に跨って接して階段を下降するよ
うになっており、ベルトクローラ33は、その駆動時に
おける階段等の保護及び緩衝作用を考慮して合成ゴム等
の弾性材で構成され、その外周面には階段昇降に適する
よう台形状断面を有するラグ33aが所定ピッチで配列
して形成され、その内周面には、後転輪31,31及び
前転輪32,32の外周に形成した駆動歯に係合する突
起列が形成されている。そして階段下降時には、前記ベ
ルトクローラ33のラグ33aが階段の稜線部に引っか
かることでベルトクローラ33が動き、あわせて後転輪
31及び前転輪32が回転してクローラ装置3が駆動す
るようになる。
【0012】また、上記左右一対のクローラ装置3の後
端位置でベルトクローラ33,33より外側にタンデム
車輪機構6が設けられている。該タンデム車輪機構6
は、横方向に長いやじろべい形状の車輪支持板61の後
端部に後走行車輪62と,車輪支持板61の前端部に前
走行車輪63とがそれぞれ回動可能に軸支されている。
そして該車輪支持板61の中間部に枢軸64の一端が固
着されており、該枢軸64は軌道フレーム21,21に
回動自在に枢支され、該枢軸64の他端には連結片65
が設けられている。また連結片65と前記横フレーム2
7とはスプリング66で連結されている。そのため後走
行車輪62,前走行車輪63は、常時(平坦地走行時)
はベルトクローラ33より下方へ突出している状態にな
り、また、該走行車輪62,63のどちらか一方のみに
負荷が加わるとその走行車輪は上方へ移動し、他方の走
行車輪は下方へ移動し、走行車輪62,63はベルトク
ローラ33を境にしていわゆるシーソーのように交互に
上下に揺動する。
【0013】ここで、前記前走行車輪63の輪径は、後
走行車輪62の輪径に比べて大きく、具体的には1.2
〜1.5倍程度である。そのため、平坦地走行時に、そ
の走行経路に多少の段差、例えばドア縁の突出段部があ
る場合に、後走行車輪62の輪径では安易に乗り越えら
れなくとも、該後走行車輪62の輪径より大きい輪径を
有する前走行車輪63では簡単に乗り越えることができ
る。そして、前走行車輪63が段差を乗り越えた後、該
段差を後走行車輪62が乗り越える時には、後走行車輪
62は上方へ揺動できるため、段差を乗り越えることが
できる。
【0014】図2に示すように、前記前転輪32,32
にはそれぞれ車軸32a,32aが分離されて設けられ
ている。一方、前記横フレーム25にはオイルダンパー
9が設けられている。前記ダンパー9は、筒状に形成さ
れる本体91と,該本体91に出入りして伸縮する伸縮
ロッド92とで構成され、前記本体91の基端部には連
結孔を有する連結部93が設けられている。そしてダン
パー9は、車体2の横フレーム25に固着されているコ
字状のブラケット25aに前記連結部93を枢軸94で
軸支することで、車体2に対して揺動自在に連結される
ようになる。また、前記伸縮ロッド92の先端部には、
連結棒96を回動自在に支持する回動支持部材95が一
体形成されており、連結棒96の端部はそれぞれ車軸3
2a,32aに固着されている。ここでダンパー9の伸
縮ロッド92は前記車軸32a,32aの間に位置する
ように配置される。
【0015】上述のように連結されるダンパー9は、図
3に示すように、車軸32aが回転すると、該車軸32
aに固着されている連結棒96も車軸32aの外周軌跡
に沿って回転する。すると本体91は前記枢軸94を支
軸として上下に揺動しつつ、伸縮ロッド92は引かれた
り押されたりするようになる。換言すると、車軸32a
の回転運動がダンパー9の伸縮運動に変換されるように
なる。ダンパー9は伸縮運動を減衰させるように機能す
ることから、車軸32aの回転速度が増加すると、該回
転速度を規制するようになる。その結果、階段下降時
に、下降速度が増加すると、ダンパー9の機能によって
車軸及び転輪の回転速度を規制し、運搬車1の階段下降
速度を規制するようになる。
【0016】さらに、図1,図2に示すように、上記荷
台4は、患者が座れるように構成されており、具体的に
は、患者の胴体部を支える第1フレーム41と,腰部を
支える第2フレーム42と,脚部を支える第3フレーム
43とをそれぞれ回動自在に連結して構成されている。
そして患者が乗車できるために、上記フレーム間には車
体2を跨ぐように布材Mが配設されている。
【0017】上記第3フレーム43,43は、一端が車
体2を構成する前部フレーム24の先端に回動自在に枢
支され、他端が上記第2フレーム42,42の一端に回
動自在に連結されている。また、第3フレーム43,4
3と第2フレーム42,42との連結軸は、患者が乗車
した際に、患者の膝に対応するため、円筒状の弾性体4
3aが車体2に跨って配設されている。
【0018】また、上記第2フレーム42の他端は上記
第1フレーム41の一端に回動自在に連結されており、
該第1フレーム41は、他端部がハンドル5を兼ねるよ
うにU字状に形成されている。さらに第1フレーム41
の略中間には、支持フレーム44の一端が回動自在に設
けられており、該支持フレーム44の他端は前記後部フ
レーム23に回動自在に取り付けられている。またさら
に、第1フレームの他端部側には、患者が乗車した際
に、患者の頭部に対応するため、円筒状の弾性体41a
が車体2に跨って配設されている。
【0019】さらに、図4に示すように、上記第1フレ
ーム41には、補強フレーム45が車体2を跨ぐように
して設けられており、さらにブラケット46を介してス
ライドパイプ47が設けられている。該スライドパイプ
47は、断面形状コ字状に形成される上部フレーム2
2,22の凹部にスライド自在に嵌合されるもので、該
スライドパイプ47が上部フレーム22,22をスライ
ドするように構成されている。
【0020】そして、スライドパイプ47が上部フレー
ム22,22の後端部に位置する状態では、荷台4は、
図1に示すように、患者が乗車できるように車体2の上
に展開する。そして、スライドパイプ47が上部フレー
ム22,22の後端部に位置する状態で位置決めできる
ように、該スライドパイプ47に着脱自在に嵌合するフ
ック48が前記横フレーム27にブラケット48aを介
して設けられている。また、スライドパイプ47が上部
フレーム22,22に沿って前部へ移動すると、図1の
点線に示すように、荷台4を構成する第1フレーム4
1,第2フレーム42,第3フレーム43及び支持フレ
ーム44は折り畳まれるようになり、該スライドパイプ
47が先端部に位置する状態では、荷台4は車体2の上
で平坦状になる。
【0021】図5に示すように、前記クローラ装置3の
前転輪32には、ブレーキ機構7が設けられている。該
ブレーキ機構7は、前転輪32の車軸と一体形成される
ドラム71にブレーキシュー72が巻装されており、該
ブレーキシュー72は一端が固定されており、他端が切
換ブラケット73に連結されている。該切換ブラケット
73は、図に示すように3方向に突出するように形成さ
れており、各3方向突出部に連結孔が設けられ、略中心
部が前記前部フレーム24に回動自在に軸支されてい
る。そして図面上、左突出部には前記ブレーキシュー7
2の他端が連結され、右上突出部にはスプリング74の
一端が連結され、右下突出部にはブレーキワイヤ75の
一端が連結されている。
【0022】そして前記スプリング74の他端は横フレ
ーム25に連結されていることから、常時は、ブレーキ
シュー72はドラム71を締めるように作用し、前転輪
32の回転を制動する。また、ブレーキワイヤ75の他
端はハンドル5に設けられているブレーキレバー51に
連結されていることから、ブレーキレバー51を握るこ
とでブレーキワイヤ75が引っ張られ、切換ブラケット
73は左方向に若干回動する。それゆえ、ブレーキシュ
ー72のドラム71への締め付けが解除され、結果とし
て、前転輪32の回転制動を解除するようになる。
【0023】図2,図6に示すように、車体2の後端部
にはスタンド材8が設けられている。該スタンド材8
は、コ字状に形成される横部材81と縦部材82とを側
面視形状L字状に形成している。そしてスタンド材8
は、前記縦部材82の中間よりやや上部位置を車体2の
後端部に、車体2の前後方向に回動自在に枢支すること
で車体2に連結されている。また、スタンド材8の縦部
材82の中間部は、前記横フレーム27とスプリング8
3と連結されている。
【0024】上記のように構成されるスタンド材8は、
患者が乗降車する時には、図6(a)に示すように、前
記縦部材82が車体2に対して垂直状態に位置させる。
その結果、特に患者が乗降車する際に、重心が後方に加
わり、運搬車1が後方に転倒しそうになっても、前記ス
タンド材8の縦部材82の後端面が走行面に接地するた
め、後方への転倒防止を防ぐことができる。また、平坦
地走行時,あるいは階段下降時には、該スタンド材8は
図6(b)に示すように、車体2に対して後方傾斜状態
に位置させる。その結果、走行時にスタンド材8が走行
面と干渉することが避けられる。さらに特に、階段下降
から平坦地走行に移行する際、最後の階段の稜線部は前
記スタンド材8の縦部材82が案内ガイドになり、運搬
車1は円滑に階段下降から平坦地走行に移行することが
できる。
【0025】ここで上述のようにスタンド材8を設ける
ことで、該スタンド材8が案内ガイドになるため、円滑
に階段下降から平坦地走行に移行できる。そのため、従
来のように、クローラ装置に転輪を3カ所設けて、クロ
ーラ装置の後部に立ち上がり部を設ける必要がなくな
り、その分コスト削減を図ることができるようになる。
【0026】次に上述のように構成される緊急避難用運
搬車1の作用を説明する。まず、緊急避難用運搬車1に
患者を乗降車させる場合には、クローラ装置3の前部及
びタンデム車輪機構6の後走行車輪62,前走行車輪6
3を走行面に接地させ、さらに、スタンド材8を車体2
に対して垂直状態に位置させる。そしてスライドパイプ
47を上部フレーム22の後端部に位置決めして、荷台
4を車体2の上で展開させるようにする。この際、前転
輪32は、ブレーキ機構7により回転制動がされている
ため、クローラ装置3は動かない。そのため、運搬車1
は移動せず、さらにスタンド材8により後方転倒が防止
されているため、患者を安定して乗降車させることがで
きる。
【0027】次に運搬車1を平坦地走行させる場合に
は、クローラ装置3の後部位置に設けられたタンデム車
輪機構6の後走行車輪62と前走行車輪63とを接地さ
せ、該走行車輪を支点とし,クローラ装置の先端部を浮
かした状態で走行する。この際、走行経路に段差等があ
る場合でも、前記前走行車輪63の輪径が比較的大きい
ため、多少の段差は乗り越えて走行できる。
【0028】また運搬車1を階段下降させる場合には、
ハンドル5に設けられたブレーキレバー51によりクロ
ーラ装置3の前転輪32の制動を解除して、クローラ装
置を走行可能状態にして走行させる。その時、前記クロ
ーラ装置3の接地面より下方へ突出している前走行車輪
63が階段の稜線部に当接すると、該前走行車輪63は
クローラ装置3の接地面より上方へ移動し、後走行車輪
62が下方へ移動し、クローラ装置3を階段の稜線部に
当接させるように前走行車輪63及び後走行車輪62は
交互にシーソーのように上下に揺動する。さらに階段を
下降している際に、下降速度が増加すると前転輪32及
び車軸32aが高速回転するようになる。するとダンパ
ー9の伸縮運動も高まるが、この際ダンパー9は伸縮運
動を減衰させるように作用することから、前転輪32及
び車軸32aの回転速度を規制するように作用し、結果
として運搬車1の下降速度を規制するようになる。
【0029】また、該運搬車1が階段下降から平坦地走
行に移行する際には、該運搬車1が最後の階段を下降す
る時、車体2の後端部に設けられているスタンド材8が
後方傾斜状態になっているため、最後の階段の稜線部は
前記スタンド材8が案内ガイドになり、運搬車1は円滑
に階段下降から平坦地走行に移行することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の緊急避難用
運搬車によれば、階段を下降する際に、下降速度が増加
した場合、ダンパーの作用によって下降速度を規制する
ことができる。その結果、操縦者は運搬車の下降速度を
調整するような操縦をすることなく、安全な下降速度で
運搬車を下降させることができるようになり、緊急時の
ような慌てる時にも患者を安全かつ確実に避難させるこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階段昇降運搬車の全体側面図であ
る。
【図2】クローラ装置の上面図である。
【図3】ダンパーの作用説明図である。
【図4】荷台作用説明図である。
【図5】クローラ装置の前部説明図である。
【図6】スタンド材の作用説明図である。
【図7】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 緊急避難用運搬車 2 車体フレーム 21 軌道フレーム 22 上部フレーム 23 後部フレーム 24 前部フレーム 25 横フレーム 26 横フレーム 27 横フレーム 3 クローラ装置 31 後転輪 32 前転輪 33 ベルトクローラ 4 荷台 41 第1フレーム 42 第2フレーム 43 第3フレーム 44 支持フレーム 45 補強フレーム 46 ブラケット 47 スライドパイプ 48 フック 5 ハンドル 51 ブレーキレバー 6 タンデム車輪機構 61 車輪支持板 62 後走行前輪 63 前走行車輪 64 枢軸 65 連結片 66 スプリング 7 ブレーキ機構 71 ドラム 72 ブレーキシュー 73 切換ブラケット 74 スプリング 75 ブレーキワイヤ 8 スタンド材 81 横部材 82 縦部材 83 スプリング 9 ダンパー 91 本体 92 伸縮ロッド 93 連結部 94 枢軸 95 回動支持部材 96 連結棒 M 布材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、車体の左右一対に設けられるク
    ローラ装置と、車体上に設けられ,患者椅子を兼ねる荷
    台とを備え、主として階段下降及び平坦地走行する緊急
    避難用運搬車において、 上記クローラ装置は、複数の転輪と,前記転輪に巻装さ
    れるベルトクローラとを具備し、 上記車体に伸縮運動が規制されるダンパーの基端部を揺
    動自在に連結し、該ダンパーの伸縮ロッドの先端部に回
    動支持部材を一体形成し、該回動支持部材に連結棒を支
    持させると共に連結棒を前記転輪に連動して回動する車
    軸に連結する構成とし、 前記転輪の回転速度をダンパーの伸縮運動によって規制
    したことを特徴とする緊急避難用運搬車。
  2. 【請求項2】 上記ダンパーは筒状のオイルダンパーで
    あることを特徴とする請求項1記載の緊急避難用運搬
    車。
JP964096A 1996-01-23 1996-01-23 緊急避難用運搬車 Pending JPH09193847A (ja)

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AT96309164T ATE206095T1 (de) 1996-01-23 1996-12-17 Ein rettungs-transportgerät für einen patienten
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