JPH09193460A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH09193460A
JPH09193460A JP982996A JP982996A JPH09193460A JP H09193460 A JPH09193460 A JP H09193460A JP 982996 A JP982996 A JP 982996A JP 982996 A JP982996 A JP 982996A JP H09193460 A JPH09193460 A JP H09193460A
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JP
Japan
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photosensitive material
light
exposure
light source
laser
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JP982996A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kodama
憲一 児玉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望する発色濃度の画像を正確に形成し、高
い仕上がり品質を有する画像を形成する。 【解決手段】 感光材料は半導体レーザ258C、25
8M、258Yからの射出光によって露光される前にア
ルゴンレーザ290により照射され、設定された照射量
によって周囲の温度に基づいた所定の温度に温められ、
この結果、一定の温度となった感光材料に対して半導体
レーザ258C、258M、258Yによる露光を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置に係り、
より詳しくは、光源から発せられた光ビームを走査し、
前記光ビームと露光される感光材料とを相対的に移動さ
せて走査して感光材料を露光する露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリゴンミラー等の回転する偏向器を用
いて感光材料を走査露光する露光装置では、記録する情
報や画像に対応するように光源である半導体レーザの発
光時間及び発光強度を制御し、半導体レーザから発生し
た光ビームをポリゴンミラーで偏向させながら、感光材
料上を走査して露光し、情報の記録や画像の形成を行っ
ている。
【0003】しかし、このような装置においてレーザダ
イオード等の光源を用いて感光材料上に画像を形成する
際に、感光材料の温度により発色濃度が変化するという
問題がある。感光材料の温度は周辺温度等により影響さ
れるため、感光材料の温度に合わせて発色濃度を適宜変
更することは困難である。このため、所望する画像を正
確に発色させることができず、ひいては仕上がり品質の
向上を図ることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に
鑑み成されたもので、所望する発色濃度の画像を正確に
形成し、高い仕上がり品質を有する画像を形成すること
ができる露光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の露光装置
は、光源から発せられた光ビームを偏向器で偏向させ、
感光材料の搬送方向に直交する方向に沿って走査させ
て、前記感光材料上に画像を形成する露光装置であっ
て、前記光源に加えて、前記感光材料が実質的に感度を
有しない波長領域の光を前記光源による露光前に前記感
光材料に照射して、前記感光材料を加温するための加温
用光源、を備えたことを特徴としている。
【0006】これによれば、感光材料が実質的に感度を
有しない波長領域の光を照射可能な加温用光源を備え、
露光用に備えられた光源による露光前に感光材料に照射
する。このため、感光材料の温度が、露光前に加温用光
源からの光により温められて一定となる。従って、光源
による露光は、一定温度の感光材料に対して行われるの
で、発色濃度の変化を起こすことなく、所望の発色濃度
により画像を正確に形成し、仕上がり品質のよい画像を
形成することができる。
【0007】請求項2記載の露光装置は、請求項1にお
いて、前記加温用光源から射出された光が、前記感光材
料上を走査し、前記光源からの光ビームが、該加温用光
源から射出される光に追従して前記感光材料上を走査す
ることを特徴としている。
【0008】これによれば、光源からの光ビームが感光
材料上を走査するとき、加温用光源からの光が光源から
の光ビームよりも先行して感光材料上を走査する。従っ
て、光源からの光ビームによる露光の直前に加温用光源
からの光が、露光箇所である感光材料を温め、感光材料
の温度を一定にして正確な発色濃度で画像を形成するこ
とができる。
【0009】請求項3記載の露光装置は、請求項1又は
2において、前記加温用光源が、ガスレーザであること
を特徴としている。
【0010】これによれば、高出力のガスレーザ例えば
アルゴンレーザを用いて感光材料を照射するので、安定
したレーザ光により感光材料を一定の温度に温めること
ができる。従って、確実に所望の発色濃度の画像を形成
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1には、本実施の形態の
露光装置38が内蔵された画像記録装置10の概略全体
構成図が示されている。
【0012】図1に示される如く、画像記録装置10の
機台12内には、感光材料16をロール状に巻き取って
収容している感材マガジン14が装填されている。この
感光材料16は、感光(露光)面が装置の下方へ向けら
れて収容されている。
【0013】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
には、ニツプローラ18及びカッタ20が配置されてお
り、感材マガジン14から送り出された感光材料16の
先端部をニップローラ18によって挟持して引出し、カ
ッタ20によって所定の長さに切断するようになってい
る。
【0014】カッタ20の側方には、搬送ローラ19、
21、23、24、26及びガイド板27が配置されて
おり、カッタ20によって所定長さに切断した感光材料
16を上方の露光部22へ向けて搬送するようになって
いる。この搬送途中で、感光材料16は反転されて露光
面が上方へ向けられるようになっている。
【0015】搬送ローラ23、24は露光部22の一部
を構成しており、搬送ローラ23と搬送ローラ24の間
が露光点となっている。感光材料16は、これら搬送ロ
ーラ23及び搬送ローラ24によって副走査方向に沿っ
て搬送され、この露光点を通過するときに画像が露光さ
れるようになっている。
【0016】露光部22の直上には露光装置38が設け
られている。図2及び図3に示されるように、露光装置
38には、シアン発色用の光源としての半導体レーザ2
58C(発光波長750nm)、マゼンタ発色用の光源と
しての半導体レーザ258M(発光波長680nm)及
び、イエロー発色用の光源としての半導体レーザ258
Y(発光波長810nm)が、それぞれ配設されている。
【0017】これら半導体レーザ258C、258M、
258Yの射出側近傍には、各半導体レーザ258C、
258M、258Yから照射された光ビームを平行光線
とするコリメータレンズ260がそれぞれ設けられてい
る。コリメータレンズ260で平行光線となった各光ビ
ームは、シリンドリカルレンズ263を介して反射ミラ
ー262に入射し、反射ミラー262で反射され、各光
ビームが合成されて、偏向器としての多面鏡であるポリ
ゴンミラー264へ入射されるようになっている。な
お、シリンドリカルレンズ263は、感光材料搬送方向
(副走査方向)の光ビーム径の整形を行うものである。
【0018】また、ポリゴンミー264は、反射面26
8を6面有すると共に、軸266を中心に図示しないモ
ータで高速回転されており、各反射面268への光ビー
ムの入射角を連続的に変化させ偏向する役目を有してい
る。つまり、ポリゴンミラー264は、光ビームをそれ
ぞれ偏向して主走査方向に沿って走査させつつ感光材料
16側に送るようになっている。なお、本実施の形態で
は、ポリゴンミラー264の回転数を毎秒125回転と
している。
【0019】ポリゴンミラー264によって主走査され
た光ビームは、凹平レンズ275、平凸レンズ276及
び凹凸レンズ277で構成されたFθレンズを含む結像
手段としての結像光学系270を介して、反射ミラー2
72、274で反射され、前記露光部22へ至るように
なっている。なお、反射ミラー274は、反射ミラー2
72で反射された光ビームが鉛直下向きに反射するよう
に、所定の角度で傾いている。
【0020】従って、露光部22では、感光材料16が
搬送ローラ23、24により副走査されながら、光ビー
ムの主走査が繰り返され、1画像分の記録がなされるこ
とになる。
【0021】露光量の制御は、各半導体レーザ258
C、258M、258Yから出力されるパルス信号のパ
ルス幅をパルス幅変調して変えることによって行ってい
る。
【0022】すなわち、予め1主走査分の画素数に合わ
せて半導体レーザ258C、258M、258Yからの
出力を所定の周波数(f0 )としておき、その1パルス
ずつを各画素に対応させる。この1パルス毎にパルス幅
を変更することによって、各画素毎の露光量を制御する
ことができる。この露光量は、図示しない制御装置に入
力される画像信号に基づいて演算される。
【0023】一方、図1に示されるように、露光部22
の側方には、スイッチバック部40が設けられており、
また、露光部22の下方には、水塗布部162が設けら
れている。露光部22で画像露光された感光材料16
は、一旦、スイッチバック部40へ送り込まれた後、搬
送ローラ26の逆回転によって露光部22の下方に設け
られた搬送路を経て水塗布部162へ送り込まれる。
【0024】水塗布部162には、感光材料16に塗布
する水が供給される複数のパイプが連結されている。ま
た、水塗布部162の側方には、加熱ドラム116を備
えた熱現像転写部104が設けられている。感光材料1
6は、水塗布部162で表面に水が塗布されると共に余
分な水が除去され、熱現像転写部104へ送り込まれ
る。
【0025】一方、機台12内には、感材マガジン14
の側方に受材マガジン106が装填されている。この受
材マガジン106は、受像材料108をロール状に巻き
取って収容している。この受像材料108の画像形成面
には、媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、
受材マガジン106から引き出されたときに画像形成面
が上方へ向くように収容されている。
【0026】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から送り出された受像材料108の先端を
挟持して引き出すと共に、受像材料108の挟持解除が
可能となっている。また、ニップローラ110の側方に
は、カッタ112が設けられており、受材マガジン10
6から引き出された受像材料108を所定の長さに切断
し、残った受像材料108は、再度受材マガジン106
内へ引き戻されるようになっている。
【0027】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に隣接して受材搬送部180が設けられてい
る。この受材搬送部180は、搬送ローラ186、19
0、114及びガイド板182を備え、所定の長さに切
断された受像材料108を熱現像転写部104へ搬送す
るようになっている。
【0028】一方、熱現像転写部104へ搬送される感
光材料16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム1
16の間に送り込まれ、また、受像材料108は、感光
材料16の搬送に同期されて、感光材料16の所定の長
さ先行したときに貼り合わせローラ120と加熱ドラム
116の間に送り込まれ、感光材料16に重ね合わせら
れる。
【0029】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配設されており、この
ハロゲンランプ132A、132Bによって加熱ドラム
116の表面が所定の温度に昇温される。
【0030】加熱ドラム116の周囲には、5本の巻き
掛けローラ134、135、136、138、140が
配置されており、無端圧接ベルト118が巻き掛けられ
ている。この無端圧接ベルト118は、巻き掛けローラ
134と巻き掛けローラ140との間の無端状の外側面
が加熱ドラム116の周面を圧接しており、貼り合わせ
ローラ120と加熱ドラム116の間に送り込まれた感
光材料16と受像材料108は、無端圧接ベルト118
と加熱ドラム116によって圧接されながら搬送され
る。
【0031】無端圧接ベルト118との材料搬送方向下
流側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ14
2が配置されており、屈曲案内ローラ142の材料搬送
方向下流側には、剥離爪154が軸支されている。加熱
ドラム116に巻き掛けられて搬送された感光材料16
は、この剥離爪154によって加熱ドラム116から剥
離されると屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄
感材収容箱178へ送り込まれて集積される。
【0032】剥離爪154の材料搬送方向の下流側に
は、剥離ローラ174及び剥離爪176が配置され、剥
離ローラ174、剥離爪176の下方には、受材ガイド
170、受材排出ローラ172、173、175が配置
されている。感光材料16が剥離された状態で搬送され
る受像材料108は、剥離爪176、剥離ローラ174
によって加熱ドラム116の周面から剥離され、この
後、受材ガイド170、受材排出ローラ172、17
3、175によって案内搬送されてトレイ177に排出
される。
【0033】図2に示されるように、露光装置38に
は、アルゴンイオンレーザ(以下、アルゴンレーザ)2
90が、半導体レーザ258C、258M、258Y近
傍の所定位置に備えられている。アルゴンレーザ290
の射出側には、図示しない調節機構を備えたAOM変調
器292が配設されており、アルゴンレーザ290から
射出されたレーザ光を、感光材料16に対して照射した
ときに実質的に感度を有しない波長領域で加温可能とな
るように変調するようになっている。アルゴンレーザ2
90から射出されたレーザ光は、AOM291を経て、
反射ミラー262及びポリゴンミラー264の反射面2
68で反射される。反射ミラー262により反射された
アルゴンレーザ290からのレーザ光は、半導体レーザ
258C、258M、258Yと同一の経路、即ち、結
像光学系270を介して、反射ミラー272、274で
反射され、前記露光部22へ至り、感光材料16に到達
するようになっている。アルゴンレーザ290により射
出される光線は、感光材料16に対して実質的に感度を
有しない波長領域となる488nm(青色)の波長を有
する高出力ガスレーザ光であり、感光材料16の照射部
位に対して所定の温度を与えるようになっている。
【0034】従って、アルゴンレーザ290と反射ミラ
ー262との間の光路上には、半導体レーザ258C、
258M、258Yの光路とは異なり、コリメータレン
ズ260、シリンドリカルレンズ263は配置されてい
ない。これにより、アルゴンレーザ290により射出さ
れたレーザ光は半導体レーザ258C、258M、25
8Yよりも大きいビーム径で反射ミラー262により反
射されて感光材料16上を走査しながら照射するように
なっている。これにより、感光材料16上には、所定の
幅寸法を有する帯状の照射領域292(例えば図5
(A)における照射領域292A参照)が形成されるよ
うになっている。また、半導体レーザ258C、258
M、258Yによる露光に適合した所定の搬送量で感光
材料16が搬送されるため、アルゴンレーザ290から
のレーザ光は、感光材料16上を重複して照射しなが
ら、走査するようになっている。
【0035】また、アルゴンレーザ290は、半導体レ
ーザ258C、258M、258Yからの射出光よりも
先に感光材料16を走査可能となる位置に配置されてお
り、これにより、半導体レーザ258C、258M、2
58Yからの光は、アルゴンレーザ290からの光が走
査した後の感光材料16上を走査するようになってい
る。
【0036】また、図4に示されるように、アルゴンレ
ーザ290は、温度調整部300に接続されている。
【0037】温度調整部300には、露光部22(図1
参照)の近傍であって、感光材料16に近い位置に配置
された周囲温度測定器302が接続されている。これに
より、周囲温度測定器302により測定された露光部2
2周辺の温度が温度調整部300に入力するようになっ
ている。
【0038】温度調整部300には、温度設定部304
が備えられており、周囲温度測定器302に接続されて
いる。温度設定部304は、周囲温度測定器302にお
いて測定された感光材料16の周囲の温度に基づいて、
露光時の感光材料16の温度を所定の温度に設定するよ
うになっている。
【0039】温度設定部304には、出力エネルギー調
整部306が接続されている。出力エネルギー調整部3
06には、またAMO変調器291に備えられた図示し
ない調節機構に接続されている。これにより、後述する
ように、レーザ光のビーム径、感光材料16の搬送量等
に基づいた重複照射回数から、アルゴンレーザ290の
出力エネルギー及び変調強度が設定され、これに基づい
て出力エネルギーの調整及びレーザ光の変調が実行さ
れ、露光時に一定領域に対して設定された温度に調整可
能となっている。
【0040】出力エネルギー調整部306には、アルゴ
ンレーザ制御部308が接続されており、出力エネルギ
ー調整部306による調整に基づいてアルゴンレーザ2
90の射出のタイミングを制御するようになっている。
【0041】アルゴンレーザ制御部308は、アルゴン
レーザ290に接続されており、半導体レーザ258
C、258M、258Yによる露光が行われる直前に、
アルゴンレーザ290から、周囲の温度に基づいた出力
エネルギーでレーザ光を射出させ、これにより設定され
た温度に感光材料16が調整されるようになっている。
【0042】これにより、感光材料16は半導体レーザ
258C、258M、258Yからの射出光によって露
光される前にアルゴンレーザ290により照射され、設
定された照射量によって周囲の温度に基づいた所定の温
度に温められるようになっている。この結果、一定の温
度となった感光材料16に対して半導体レーザ258
C、258M、258Yによる露光が行われるようにな
っている。
【0043】図5を参照して出力エネルギーの調整を説
明する。なお、図5(A)〜(C)に渡って照射位置が
感光材料16の搬送方向に沿って移動しているが、これ
は理解を助けるためであって照射位置は通常、固定され
ている。
【0044】ここで、図5(A)に示されるように、ア
ルゴンレーザ290によるレーザ光は、半導体レーザ2
58C、258M、258Yよりも大きいビーム径で照
射しながら感光材料16上を走査する。このため、照射
領域292Aは、所定の幅寸法を有する帯状の領域とし
て感光材料16上に形成される。一方、半導体レーザ2
58Y、258M、258Cによる光ビームは、より小
さいビーム径であるため、アルゴンレーザ290による
照射領域292A内部を走査露光する(鎖線259)。
【0045】図5(B)に示されるように、感光材料1
6が副走査されるとアルゴンレーザ290による照射領
域292Bは、既に照射した照射領域292Aと重複す
る。更に感光材料16の所定量の搬送が行われると、照
射領域292Cは、照射領域292A及び照射領域29
2Bと重複する(図5(C)参照)。従って、照射領域
292Aの一部の領域は、図5(A)〜(C)で示され
る3回の全照射工程に渡って照射されることになる。
【0046】これにより、3回のアルゴンレーザ290
による照射によって設定された所定の温度になるよう
に、1回の出力エネルギーは設定量の1/3量とするこ
とができる。
【0047】即ち、アルゴンレーザ290による照射が
重複して照射された後に、半導体レーザ258C、25
8M、258Yによる露光が行われる場合には、露光時
に設定された温度となるように、1回の照射に必要な出
力エネルギーを調整するようになっている。この結果、
出力エネルギーを低く抑えることができる。
【0048】次に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、感材マガジン14がセットされた状態で、ニツプロ
ーラ18が作動され、感光材料16がニツプローラ18
によって引き出される。感光材料16が所定長さ引き出
されると、カッタ20が作動し、感光材料16が所定長
さに切断される。
【0049】カッタ20の作動後は、感光材料16は、
反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態で露
光部22へ搬送される。この感光材料16の搬送と同時
に露光装置38が作動し、アルゴンレーザ290による
感光材料16の温度調整と、露光部22に位置する感光
材料16に対する走査露光とを実行する。
【0050】ここで、温度調整及び走査露光について説
明する。露光装置38が作動すると、周囲温度に基づい
て設定された出力エネルギーのレーザ光がアルゴンレー
ザ290から射出され変調された後に、射出されたビー
ム径でポリゴンミラー264の各反射面268に入射す
る。一方、半導体レーザ258Y、258M、258C
が発光して射出された各光ビームはそれぞれコリメータ
レンズ260に入射する。コリメータレンズ260から
平行光線となった光ビームは、シリンドリカルレンズ2
63によって、その径が整形される。そして、各光ビー
ムの光軸がポリゴンミラー264で集束しており、各光
ビームは、ポリゴンミラー264の各反射面268に入
射される。
【0051】ポリゴンミラー264は反射面268を6
面備え、ポリゴンミラー264には、光ビームが毎秒7
50回入射される。この為、ポリゴンミラー264の各
反射面268毎に毎秒125回づつ、アルゴンレーザ2
90によるレーザ光及び半導体レーザ258Y、258
M、258Cが発光して射出した光ビームが入射する。
【0052】ポリゴンミラー264の回転によって各光
ビームは、主走査方向に偏向される。主走査方向に偏向
されながら光ビームは、凹平レンズ275、平凸レンズ
276及び凹凸レンズ277で構成された所定の結像関
係を有するFθレンズに入射し、反射ミラー272で、
上向きに反射され、反射ミラー274で鉛直下向きに反
射されて、感光材料16に到達する。これにより、アル
ゴンレーザ290からのレーザ光は、より大きいビーム
径で所定回数、感光材料16の露光されるべき領域を照
射して設定された温度に調整する。一方、半導体レーザ
258Y、258M、258Cが発光して射出した光ビ
ームは、アルゴンレーザ290により設定温度に温めら
れた感光材料16の露光領域上に結像して露光する。
【0053】次いで、制御装置206に入力された画像
信号に基づいて演算された露光量となるように、各半導
体レーザ258C、258M、258Yから出力される
パルス信号のパルス幅を変えて、感光材料16を主走査
しながら、感光材料16を露光する。このように、露光
部22では、前記感光材料16が副走査されながら、光
ビームの主走査が繰り返され、感光材料16が露光され
て1画像分の記録がなされる。
【0054】次いで、現像処理について説明する。露光
が開始された後は、露光後の感光材料16が一旦スイッ
チバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ26の
逆回転によって水塗布部162へ送り込まれる。
【0055】水塗布部162では、感光材料16に水が
塗布され、さらに、スクイズローラ68によって余分な
水が除去されながら水塗布部162を通過する。
【0056】水塗布部162において画像形成用溶媒と
しての水が塗布された感光材料16は、スクイズローラ
68によって熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0057】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0058】カッタ112の作動後は、ガイド板182
によって案内されながら搬送ローラ190、186、1
14によって搬送され、熱現像転写部104の直前で待
機状態となる。
【0059】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。
【0060】この場合、この貼り合わせローラ120と
水塗布部162のスクイズローラ68との間にはガイド
板122が配置されており、スクイズローラ68から送
られる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ
案内される。
【0061】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。これにより感光材料16と受像材
料108が加熱され、可動性の色素を放出し、同時にこ
の色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像
が得られる。
【0062】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラ157が感
光材料16を押圧し、これにより、感光材料16はピン
チローラ157によって押圧されながら屈曲案内ローラ
142に巻き掛けられ、下方へ移動され廃棄感光材料収
容箱178内に集積される。
【0063】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離される。
【0064】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送されてトレイ177へ排出さ
れる。
【0065】これにより、感光材料16に半導体レーザ
258C、258M、258Yによる露光を行う際に
は、半導体レーザ258C、258M、258Yよりも
先行して、アルゴンレーザ290が感光材料16に走査
しながら照射する。この結果、半導体レーザ258C、
258M、258Yによる露光時には感光材料16は、
周囲の温度、電源オン後の経過時間に影響されることな
く所定の一定温度となっており、感光材料16上に正確
な所望の発色濃度で画像を形成することができる。従っ
て、仕上がり品質のよい画像を形成することができる。
【0066】また、ポリゴンミラー264以降は半導体
レーザ258C、258M、258Yに用いられている
装置をそのまま適用することができるので、部品数を増
加することなく、装置のサイズの拡大を最小限にして、
仕上がり品質のよい画像を形成することができる。
【0067】なお、本実施の形態では、アルゴンレーザ
光を用いて感光材料16を照射し温度調整したが、高出
力ガスレーザであればアルゴンレーザ290に限定され
ない。感光材料16に対して感度をもたない同等の高出
力レーザ例えば、He−Cd + レーザ、N2 レーザ、C
2 レーザ等を用いることができ、これらのうちから使
用される感光材料16の感度域に対応して好適な光源を
選択することができる。また、AOM変調器291を用
いてレーザ光を変調したが、同様に変調可能であれば他
の変調手段を用いてもよく、更に、直接変調可能なレー
ザ光であれば変調手段を特に配設しなくてもよい。
【0068】また、半導体レーザ258C、258M、
258Yによる光ビームのビーム径よりも大きいビーム
径で感光材料16を照射したが、露光時に設定された温
度の感光材料16上に画像を形成することができれば、
半導体レーザ258C、258M、258Yと同一のビ
ーム径にして照射してもよい。この場合には、反射ミラ
ー262よりも上流側の光路上に集束レンズ等を配置す
る。また、アルゴンレーザ290による照射領域が重複
して感光材料16上を走査しないときは、出力エネルギ
ーを設定温度を達成可能な出力エネルギーに調整する。
【0069】本実施の形態では、アルゴンレーザ290
のレーザ光を半導体レーザ258C、258M、258
Yの走査露光に先行して、同様に感光材料16上を走査
させたが、感光材料16の温度を露光時に設定された温
度にすることができれば、先行走査させなくてもよい。
この場合には、ある程度の領域に対してアルゴンレーザ
290によって照射した後に、半導体レーザ258C、
258M、258Yの走査露光を行うこともできる。ま
た、アルゴンレーザ290と半導体レーザ258C、2
58M、258Yとの走査を独立して行ってもよい。
【0070】また、本実施の形態では、アルゴンレーザ
290による設定温度を周囲温度測定器302により測
定された温度に基づいて設定したが、感光材料16の温
度を直接測定して、これに基づいて設定することもでき
る。この場合には、露光部22よりも上流側近傍の感光
材料16の温度を測定する感光材料温度測定器を備え
る。これにより、感光材料16に対する設定温度を、よ
り正確に設定することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、感光材料
が実質的に感度を有しない波長領域の光を射出可能な加
温用光源を備え、光源による露光前に感光材料に照射し
て感光材料の温度を一定に調整するので、光源による露
光は、一定温度の感光材料に対して行われ、発色濃度の
変化を起こすことなく、所望の発色濃度により画像を正
確に形成し、仕上がり品質のよい画像を形成することが
できる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、光源からの
光ビームが感光材料上を走査するとき、加温用光源から
の光が露光用光源からの光ビームよりも先行して感光材
料上を走査するので、光源からの光ビームによる露光の
直前に感光材料を温めて温度を一定にし、正確な発色濃
度で画像を形成することができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、高出力のガ
スレーザを用いて感光材料を照射するので、高出力で安
定したレーザ光により感光材料を一定の温度に温めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置を内蔵した画像記録装置の概
略全体構成図である。
【図2】露光装置の概略斜視図である。
【図3】露光装置を鉛直上側から見た概略図である。
【図4】露光装置に係る感光材料温度調整部の制御ブロ
ック図である。
【図5】(A)乃至(C)は、温度調整処理を説明する
ための概念図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 22 露光部 38 露光装置(露光装置) 258C、258M、258Y 半導体レーザ(光
源) 270 結像光学系 290 アルゴンレーザ(加温用光源) 300 温度調整部 302 周囲温度測定器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発せられた光ビームを偏向器で
    偏向させ、感光材料の搬送方向に直交する方向に沿って
    走査させて、前記感光材料上に画像を形成する露光装置
    であって、 前記光源に加えて、前記感光材料が実質的に感度を有し
    ない波長領域の光を前記光源による露光前に前記感光材
    料に照射して、前記感光材料を加温するための加温用光
    源、 を備えた露光装置。
  2. 【請求項2】 前記加温用光源から射出された光が、前
    記感光材料上を走査し、前記光源からの光ビームが、該
    加温用光源から射出される光に追従して前記感光材料上
    を走査することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記加温用光源が、ガスレーザであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の露光装置。
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