JPH09218370A - 走査装置 - Google Patents
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Abstract
図ると共に、組み付け作業を簡単にする。 【解決手段】 fθ性を維持するために、主走査の中心
寄りの位置では光ビームを射出させる時間間隔を長く
し、主走査の端部寄りの位置では当該時間間隔を短くす
ることにより、光ビームの結像点が等間隔に位置するよ
うに制御する必要がある。そこで、主走査の中心寄りの
位置では射出の時間間隔を長くするために、例えば8ク
ロックに1回射出する標準の射出パターン(矢印S1、
S2、S4部分)に加え、9クロックに1回射出する射
出パターン(矢印S3部分)を設ける。
Description
より詳しくは、光源から射出される光ビームを、所定範
囲で偏向角が変化するように偏向することにより主走査
する主走査手段と、前記主走査手段により偏向された光
ビームを被走査面上に集束させる光学系と、前記光学系
により集束された光ビームの結像点と被走査面との相対
位置を、主走査方向に垂直な方向に移動させる副走査手
段と、を有する走査装置に関する。
偏向器を用いて感光材料を走査露光する画像露光装置が
知られている。この画像露光装置では、記録すべき画像
に対応するように光源(例えば、半導体レーザ)の発光
時間及び発光強度を制御し、光源から射出された光ビー
ムを所定の光学系を通して感光材料面上に結像させて結
像点を形成し、光路中に設けた前記偏向器によって結像
点を感光材料面上で主走査しながら、前記結像点と感光
材料との相対位置を副走査方向に沿って移動させること
により、感光材料に画像を露光している。
速度での回転によって光ビームの結像点を感光材料面上
で主走査する場合には、偏向器で反射された光ビームに
よる結像点が感光材料面上を等速度で主走査するよう
に、偏向器と感光材料との間にfθレンズを設置してい
る。
によって、画像が記録された記録面を光ビームで走査
し、該記録面を透過した透過光による画像を読み取るこ
とにより、前記記録面に記録された画像を読み取る画像
読取装置も知られている。
の画像露光装置で、三色の光源、一例として、シアン発
色用の光ビーム(発光波長750nm)、マゼンタ発色用
の光ビーム(発光波長680nm)、イエロー発色用の光
ビーム(発光波長810nm)のそれぞれを射出する計3
台の半導体レーザを備え、これら三色の半導体レーザか
らの光ビームで感光材料面を同時に露光する技術が知ら
れている。
は、fθレンズを透過する際の屈折率が各光ビーム毎に
異なるため、感光材料面での各光ビームの結像点が主走
査方向にずれてしまい、露光した画像の画質が劣化す
る、という問題点があった。
複数枚のレンズを光ビームの射出方向に配列することに
よりfθレンズを構成し、このようなfθレンズによっ
て、前述した光ビームの結像点を感光材料面上で等速度
移動させる機能を維持しつつ上記異なる波長の光ビーム
を感光材料面の主走査方向でずれないように集束させ、
露光した画像の画質劣化を防止していた。
性を有するfθレンズは必然的に高価な複数枚組みのレ
ンズとなり、しかも光ビームの射出方向に複数枚のレン
ズを正確な配置間隔で組み付け精度良く設置する必要が
あった。このため、上記画像露光装置の組み付け作業は
非常に煩雑となり、手間のかかる作業となっていた。
で、fθレンズの構造を単純化してコストを低減させる
と共に、組み付け作業を簡単にすることのできる走査装
置を提供することを目的とする。
は、光源から射出される光ビームを、所定範囲で偏向角
が変化するように偏向することにより主走査する主走査
手段と、前記主走査手段により偏向された光ビームを被
走査面上に集束させる光学系と、前記光学系により集束
された光ビームの結像点と被走査面との相対位置を、主
走査方向に垂直な方向に移動させる副走査手段と、を有
する走査装置であって、前記光源による光ビームの射出
タイミングを制御して、前記主走査手段によって偏向さ
れた光ビームによる被走査面上の結像点が主走査方向に
等間隔となるようにする光源制御手段を設けたことを特
徴とする。
によって、光源から射出される光ビームが、所定範囲で
偏向角が変化するように偏向され、光学系によって、前
記偏向された光ビームは、被走査面上に集束される。こ
れにより、前記偏向された光ビームの結像点は被走査面
上を主走査することになる。ここで結像点が主走査する
方向を主走査方向とする。
る光ビームの射出タイミングを制御して、前記偏向され
た光ビームによる被走査面上の結像点が主走査方向に等
間隔となるようにする。
た光ビームの結像点と被走査面との相対位置は、主走査
方向に垂直な方向(副走査方向)に移動するので、上記
等間隔での主走査と合わせ、上記結像点により被走査面
が等間隔に規則正しく走査されることになる。
点を被走査面上で等速度移動させるべく、所定の屈折率
・分散特性を有する複数枚のレンズを高い組み付け精度
で光ビームの射出方向に配列することにより、fθレン
ズを形成する必要は無くなる。
レンズの構造を単純化してコストを低減させると共に、
組み付け作業を簡単にすることができる。
すべき画像に対応するように光源の発光継続時間及び発
光強度を制御し、光源から射出された光ビームを、被走
査面としての感光材料面上に集束させ、その結像点を感
光材料上で走査することにより、画像を感光材料に露光
する画像露光装置に適用することができる。また、例え
ば、光源から射出された光ビームを、被走査面としての
画像記録面上に集束させ、その結像点を画像記録面上で
走査することにより、該画像記録面を透過した透過光に
よる画像を読み取る画像読取装置に適用することもでき
る。
と被走査面との相対位置を副走査方向に移動させるにあ
たり、前記結像点と被走査面の何れを移動させても良
い。
れた光ビームによる被走査面上の結像点が主走査方向に
等間隔で並ぶように、光ビームの射出タイミングを制御
するために、以下に述べる請求項2記載の発明や請求項
4記載の発明のように構成することができる。
載の走査装置において、前記光源制御手段は、所定周波
数のクロックを発振するクロック発振手段と、前記クロ
ック発振手段で発振されたクロックにおける予め定めら
れた所定のカウント値毎に、光源から光ビームを射出さ
せる射出制御手段と、前記主走査手段による偏向時に予
め定めた段階毎にクロックの周波数を変化させる周波数
制御手段と、を有することを特徴とする。
振手段からクロックが発振され、射出制御手段が、予め
定められた所定のカウント値毎に光源から光ビームを射
出させる。
波数制御手段によって、光ビームによる被走査面上の結
像点の位置が主走査方向に等間隔となるように、予め定
めた段階毎に変化させる。
ームの射出タイミングはクロック周波数の変化に応じて
変動することになる。例えば、図14に示すタイムチャ
ートで、クロック周波数を低くした場合の8クロックの
時間間隔T23は、通常のクロック周波数における8クロ
ックの時間間隔T12、T34よりも長くなる。即ち、クロ
ック周波数を低くすることにより、射出タイミングを遅
くし結像点の間隔を長くすることができ、クロック周波
数を高くすることにより、射出タイミングを早くし結像
点の間隔を短くすることができる。
ない)場合、結像点の間隔は、走査の中心に近いほど短
く、走査の端部に近いほど長くなる。そこで、周波数制
御手段は、結像点の位置が主走査方向に等間隔となるよ
うにするべく、走査の端部でクロック周波数を高くする
ことにより結像点の間隔を短くし、走査の中心部でクロ
ック周波数を低くすることにより結像点の間隔を長くす
る。
波数の段階は、より細かく多くの段階に設定されている
方が周波数制御の精度は向上する。また、詳細は後の第
2実施形態で説明するが、主走査方向における結像点の
位置に応じて最適なクロック周波数を算出し設定しても
良い。具体的には、主走査中央位置でのクロック周波数
と結像点の位置でのクロック周波数との比率が、補正前
の走査速度の比率に等しくなるように、該結像点の位置
でのクロック周波数を設定しても良い。
項1記載の走査装置において、前記光源制御手段は、所
定周波数のクロックを発振するクロック発振手段と、前
記クロック発振手段で発振されたクロックにおける予め
定められた所定のカウント値毎に、光源から光ビームを
射出させる射出制御手段と、前記主走査手段による偏向
時に予め定めた段階毎に前記射出制御手段でのカウント
値を補正するカウント値補正手段と、を有することを特
徴とする。
振手段からクロックが発振され、射出制御手段が、予め
定められた所定のカウント値毎に光源から光ビームを射
出させる。
値補正手段によって、光ビームによる被走査面上の結像
点の位置が主走査方向に等間隔となるように、予め定め
た段階毎に補正される。
合、光ビームの射出タイミングはカウント値の変化に応
じて変動することになる。例えば、図6に示すタイムチ
ャートで、通常のカウント値が8であるところを9とし
た場合の時間間隔T9 は、通常の時間間隔T8 よりも長
くなる。
り、射出タイミングを遅くし結像点の間隔を長くするこ
とができ、カウント値を小さくすることにより、射出タ
イミングを早くし結像点の間隔を短くすることができ
る。
隔は、走査の中心に近いほど短く、走査の端部に近いほ
ど長くなる。例えば、図11には画像中央Z0から画像
端部Z20までを20個の結像点で走査した場合の補正
前の結像点位置と、同数(20個)の結像点を均等に振
り分けた場合のあるべき位置と、を示す。また、図12
には、図11における補正前の結像点位置とあるべき位
置との対応及びそれらのずれ量、並びに隣の結像点との
間隔に関する補正前の値、補正後の値、補正すべき間隔
の補正量を示す。
Z20までの距離は20.0mmであるとし、図12にお
ける結像点位置は、画像中央Z0を原点とし画像端部Z
20へ向かう方向を正とした軸に沿った位置(単位:m
m)で表している。
点が等間隔に位置するように制御するには、走査の中心
寄りの位置では結像点の間隔を大きくするように補正
し、走査の端部寄りの位置では結像点の間隔を小さくす
るように補正する必要がある。
点の間隔を大きくするように補正し、走査の端部寄りの
位置では結像点の間隔を小さくするように補正するため
に、以下に述べる請求項3記載の発明や請求項5記載の
発明のように構成することができる。
発明において、前記周波数制御手段は、周波数を変化さ
せる前と同数の結像点を主走査方向に沿って均等に振り
分けた場合の結像点位置と、周波数を変化させる前の結
像点位置と、の差に基づいてクロックの周波数を変化さ
せることを特徴とする。
ら走査端部まで結像点が等間隔に位置するように制御す
るべく、周波数を変化させる前に走査中心から走査端部
まで走査した際の結像点数と略同数の結像点を主走査方
向に沿って均等に振り分け、この振り分けた場合の結像
点位置と、周波数を変化させる前の結像点位置と、の差
に基づいてクロックの周波数を変化させる。即ち、走査
の中心寄りの位置ではクロック周波数を低くすることに
より、射出タイミングを遅くして結像点の間隔を長く
し、走査の端部寄りの位置ではクロック周波数を高くす
ることにより、射出タイミングを早くして結像点の間隔
を短くする。
にクロック周波数を変化させることができる。
るクロック周波数(基準クロック周波数)を予め定め、
通常は該基準クロック周波数でクロックを発生させ、所
定のタイミングで該基準クロック周波数を増減させるよ
うに制御しても良い。
頻度を変えることにより、結像点間隔の補正度合いを調
整しても良い。例えば、図12の表において、走査中心
Z0及び走査端部Z20の近傍では、間隔の補正量が大
きいので、走査中心Z0近傍では、基準クロック周波数
を減少させる頻度を高くし、走査端部Z20近傍では、
基準クロック周波数を増加させる頻度を高くする。一
方、結像点Z9、Z10、Z11近傍では間隔の補正量
が小さいので、基準クロック周波数を増減させる頻度を
低くするか又は増減しないように制御する。
記載の発明において、前記カウント値補正手段は、カウ
ント値を補正する前と同数の結像点を主走査方向に沿っ
て均等に振り分けた場合の結像点位置と、カウント値を
補正する前の結像点位置と、の差に基づいてカウント値
を補正することを特徴とする。
3記載の発明におけるクロック周波数の増減に関する制
御を、カウント値の補正に関する制御に適用する。即
ち、走査の中心寄りの位置ではカウント値を増やすよう
補正することにより、射出タイミングを遅くして結像点
の間隔を長くし、走査の端部寄りの位置ではカウント値
を減らすよう補正することにより、射出タイミングを早
くして結像点の間隔を短くする。
にカウント値を補正することができる。
るカウント値(基準カウント値)を予め定め、通常は該
基準カウント値で光ビームを射出させ、所定のタイミン
グで該基準カウント値を上記のように補正し、補正した
カウント値で光ビームを射出させるよう制御しても良
い。
変えることにより、結像点間隔の補正度合いを調整して
も良い。例えば、図12の表において、走査中心Z0及
び走査端部Z20の近傍では、間隔の補正量が大きいの
で、走査中心Z0近傍では、基準カウント値を増やすよ
う補正する頻度を高くし、走査端部Z20近傍では、基
準カウント値を減らすよう補正する頻度を高くする。一
方、結像点Z9、Z10、Z11近傍では間隔の補正量
が小さいので、基準カウント値を補正する頻度を低くす
るか又は補正しないように制御する。
ウント数を増減させたタイミングで射出した光ビームに
よる結像点であるので、基準クロックカウント数のまま
のタイミングで射出した光ビームによる通常の結像点同
士の間隔と、補正結像点と通常の結像点との間隔と、は
異なる。よって、これに起因して、例えば、図15に示
すように、主走査ライン毎の補正結像点(図において
「●」で示される点)が副走査方向に連続的に位置した
場合には、該補正結像点による列(以下、補正結像点ラ
インと称す)において、被走査面の走査むらが生じてし
まう。本発明の走査装置を、例えば画像露光装置に適用
した場合には、該走査むらは露光むらとなって視認さ
れ、画質の低下につながる虞れがある。なお、図15〜
19では「●」で示される点は補正結像点を意味し、
「○」で示される点は、補正しないタイミングで射出さ
れた光ビームの結像点を意味する。
2記載の発明において、前記周波数制御手段は、クロッ
クの周波数を変化させたタイミングで射出した光ビーム
による結像点としての周波数補正結像点が副走査方向に
連続的に位置しないように、クロックの周波数を変化さ
せることを特徴とする。
記載の発明において、前記周波数制御手段は、連続的に
位置する前記周波数補正結像点によるラインが副走査方
向に対して45度以上の角度で傾くように、クロックの
周波数を変化させることを特徴とする。
項8記載の発明では、請求項4記載の発明において、前
記カウント値補正手段は、カウント値を補正したタイミ
ングで射出した光ビームによる結像点としてのカウント
値補正結像点が副走査方向に連続的に位置しないよう
に、カウント値を補正することを特徴とする。
記載の発明において、前記カウント値補正手段は、連続
的に位置する前記カウント値補正結像点によるラインが
副走査方向に対して45度以上の角度で傾くように、カ
ウント値を補正することを特徴とする。
結像点が副走査方向に連続的に位置することを回避すれ
ば良いので、周波数補正結像点がランダムに位置するよ
うにしても良いし、周波数補正結像点が副走査方向以外
の方向(例えば斜め方向)に連続的に位置するようにし
ても良い。
値補正結像点が副走査方向に連続的に位置することを回
避すれば良いので、カウント値補正結像点がランダムに
位置するようにしても良いし、カウント値補正結像点が
副走査方向以外の方向(例えば斜め方向)に連続的に位
置するようにしても良い。
ウント値補正結像点)において若干の位置補正が行われ
ているものの、概ね主走査方向及び副走査方向に沿って
2次元的に整然と配置されている。
補正結像点)が所定の方向(例えば、斜め方向)に揃っ
た場合でも、該周波数補正結像点(又はカウント値補正
結像点)によるラインの間隔が小さいほど視認性は低下
する、という事実が知られている。
て、請求項7記載の発明のように、周波数補正結像点に
よるラインが副走査方向に対して45度以上の角度で傾
くようにクロックの周波数を変化させることによって、
視覚的な効果を利用して周波数補正結像点における位置
ずれが視認されることを回避することができる。
ウント値補正結像点によるラインが副走査方向に対して
45度以上の角度で傾くようにカウント値を変化させる
ことによって、視覚的な効果を利用してカウント値補正
結像点における位置ずれが視認されることを回避するこ
とができる。
めには、周波数補正結像点(又はカウント値補正結像
点)によるラインが副走査方向に対してより大きな角度
で傾くようにして周波数補正結像点(又はカウント値補
正結像点)によるラインの間隔をより小さくすることが
有効である。
ームで被走査面を走査する走査装置のみならず、複数の
光源の各々から射出された異なる波長の光ビームによっ
て被走査面を走査する走査装置にも適用することができ
る。
て、請求項10記載の走査装置では、請求項1乃至請求
項9の何れか1項に記載の走査装置において、前記光源
は複数設けられており、前記光源制御手段は、各光源か
ら射出された異なる波長の光ビームについて被走査面上
の結像点が主走査方向に等間隔となるようにすると共に
該結像点の間隔が各光ビーム間で一致するように、各光
ビームの射出タイミングを制御することを特徴とする。
求項10記載の走査装置において、前記光源制御手段
は、一主走査における各光ビームによる最初の結像点の
位置が被走査面上で一致するように、各光ビームの射出
タイミングを制御することを特徴とする。
制御手段が、異なる波長の光ビームのそれぞれについ
て、上記請求項1記載の発明のように被走査面上の結像
点が主走査方向に等間隔となるように光ビームの射出タ
イミングを制御する。さらに、光源制御手段は、結像点
の間隔が各光ビーム間で一致するように、各光ビームの
射出タイミングを制御する。
上の結像点が主走査方向に等間隔となり、且つ結像点の
間隔が異なる波長の光ビーム同士でばらつくことなく、
各光ビーム間で一致することになる。即ち、いわゆるf
θ性補正と色補正(色消し)とを同時に、各光ビームの
射出タイミングを制御することにより電気的に実現する
ことができる。
補正(色消し)とを行うために、所定の屈折率・分散特
性を有する複数枚のレンズを高い組み付け精度で光ビー
ムの射出方向に配列することにより、fθレンズを形成
する必要は無くなる。
数の光源の各々から射出された異なる波長の光ビームに
よって被走査面を走査する走査装置において、fθレン
ズの構造を単純化してコストを低減させると共に、組み
付け作業を簡単にすることができる。
て、請求項11記載の発明のように、光源制御手段が、
一主走査における各光ビームによる最初の結像点の位置
が被走査面上で一致するように、各光ビームの射出タイ
ミングを制御すると、上記のようにfθ性補正と色補正
(色消し)とを実現することと合わせ、各光ビームの結
像点の位置を主走査方向で一致させることができる。
角度が異なる場合には、各光ビームの結像点が同時に主
走査方向に同じ位置にくることはないが、上記のように
各光ビームによる最初の結像点の位置を被走査面上で一
致させるべく各光ビームの射出タイミングを制御するこ
とにより、各光ビームは、結像するタイミングがずれる
ものの、被走査面における同じ位置に結像することにな
る。
参照して詳細に説明する。
が内蔵された画像記録装置10の概略構成図が示されて
おり、図2には、この画像記録装置10の外観図が示さ
れている。
体として箱型に構成されており、機台12には、前面扉
13、側面扉15が取り付けられている。各扉を開放す
ることにより機台12内を露出状態とすることができ
る。
の機台12内には感材マガジン14が配置されており、
感光材料16がロール状に巻取られて収納されている。
この感光材料16は、感光(露光)面が内側になるよう
に巻き取られている。なお、感光材料16は露光に対し
てネガの画像を与えるものでも、ポジの画像を与えるも
のでもよい。
には、ニップローラ18およびカッタ20が配置されて
おり、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引
き出した後に切断することができる。
ラ19、21、23、24、26、及びガイド板27が
配置されており、所定長さに切断された感光材料16を
露光部22へ搬送することができる。
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。このため、これら搬送ローラ23及び搬送
ローラ24によって感光材料16が副走査方向に沿って
搬送されることになる。
られている。図3及び図4に示されるように、露光装置
38には、シアン発色用の光源としての半導体レーザ2
58C(発光波長750nm)、マゼンタ発色用の光源と
しての半導体レーザ258M(発光波長680nm)、及
びイエロー発色用の光源としての半導体レーザ258Y
(発光波長810nm)が配置されている。
58C、258M、258Yの各々には、各半導体レー
ザから射出される光ビームの射出タイミング、射出継続
時間及び光強度を制御する制御装置100が接続されて
おり、制御装置100には、露光すべき画像データを記
憶した画像メモリ102、及びオペレータが露光すべき
画像データの指定や露光処理の開始・停止等の操作指示
等を行うための図示しないキーボード、ボタン等で構成
された操作部103が接続されている。
ンピュータを含んでおり、オペレータが操作部103に
よって指定した画像データを画像メモリ102から読み
出し、該画像データに基づく光ビームを、適切な射出継
続時間、光強度及び後述する射出タイミングで射出する
ように、半導体レーザ258C、258M、258Yの
各々に供給する電流を制御する。
ームによる感光材料16面上の結像点が主走査方向に等
間隔となるように、光ビームの射出タイミングを制御す
る。換言すると、制御装置100は、従来のfθレンズ
で行っていた、偏向された光ビームによる結像点を感光
材料16面上で等速度移動させる機能を、結像点が主走
査方向に等間隔となるように光ビームの射出タイミング
を制御することにより、電気的な方法で実現する。
からの光ビームによる結像点の間隔が各光ビーム同士で
一致するように、射出タイミングを各半導体レーザ毎に
制御する。よって、屈折率の異なる光ビームを感光材料
16面上に集束させるべく、所定の屈折率・分散特性を
有する複数枚のレンズを高い組み付け精度で光ビームの
射出方向に配列する必要は無くなる。
材料搬送系及び受像材料搬送系へも図示しない信号線で
接続されており、感光材料16及び受像材料108(図
1参照)の搬送タイミングと上記各半導体レーザからの
光ビームの射出タイミングとの同期がとれるように制御
する。
8M、258Yの射出側近傍には、各半導体レーザ25
8C、258M、258Yから射出された光ビームを拡
散光線から平行光線に変換するためのコリメータレンズ
260がそれぞれ設けられている。コリメータレンズ2
60で平行光線となった各光ビームは、シリンドリカル
レンズ群263及び光量調整フィルタ261を介して反
射ミラー262に入射し、反射ミラー262で反射さ
れ、多面鏡であるポリゴンミラー264の反射面268
上に集束するようになっている。なお、シリンドリカル
レンズ263は、副走査方向において光ビームを整形す
る役割を有する。
68を6面有すると共に、図示しないモータからの駆動
力で軸266を中心に高速回転しており、各反射面26
8への光ビームの入射角を連続的に変化させ偏向する役
目を有している。つまり、ポリゴンミラー264は、光
ビームをそれぞれ偏向して主走査方向に沿って走査させ
る。なお、本第1実施形態では、ポリゴンミラー264
の回転数を一例として毎秒125回転に設定している。
光ビームの進行方向には、該偏向された光ビームを露光
部22の感光材料16上に所定のビームスポットで結像
させる像面位置補正レンズ270が設置されている。こ
の像面位置補正レンズ270は、偏向された光ビームに
対して像面湾曲を補正する機能のみを有し、偏向された
光ビームによる結像点を感光材料16面上で等間隔移動
させる機能及び色間の等間隔移動機能は有していない。
前述したように、結像点を感光材料16面上で等間隔移
動させる機能及び色間の等間隔移動機能は、制御装置1
00による電気的な制御方法により実現される。
た光ビームによる結像点を感光材料16面上で等間隔移
動させる機能及び色間の等間隔移動機能を、像面位置補
正レンズ270に具備させないため、レンズの構造の単
純化が図られておりコストを低減させることができると
共に、装置の組み付け作業を簡単に行うことができる。
光ビームの進行方向には、シリンドリカルレンズ26
9、シリンドリカルミラー272が順に設置されてお
り、シリンドリカルミラー272で反射した光ビームの
進行方向には、反射ミラー274が設置されている。反
射ミラー274によって反射した光ビームは略鉛直下向
きに反射され、露光部22にセットされた感光材料16
面上に結像する。
t Of Scan )ミラー277が設置され、ポリゴンミラー
264で反射された光ビームが最初に照射されるように
なっている。SOSミラー277では、最初に照射され
た光ビーム(主走査開始点近傍に対応する光ビーム)が
反射し、SOSセンサ276に入射するようになってい
る。そして、SOSセンサ276は、SOSミラー27
7から光ビームを入射したとき所定の信号を出力し、該
出力された信号は、制御装置100に入力される。制御
装置100は、1主走査における各光ビームによる最初
の結像点位置が感光材料16上で一致するように、各光
ビームによる主走査開始時期、即ち各半導体レーザ25
8xからの光ビームの射出開始タイミングを制御する。
ビームの射出開始タイミングを制御する際に、半導体レ
ーザ258x同士の相対的な位置のずれも考慮して制御
している。
にはスイッチバック部40が設けられており、また、露
光部22の下方には水塗布部62が設けられている。露
光部22にて露光された感光材料16は、一旦スイッチ
バック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆
回転によって、露光部22の下方に設けられた搬送経路
を経て水塗布部62へ送り込まれる構成である。水塗布
部62には複数のパイプが連結されて水を供給できるよ
うになっている。水塗布部62の側方には熱現像転写部
104が配置されており、水塗布された感光材料16が
送り込まれるようになっている。
広く慣習的に使われている意味での水を含む。また、こ
の水は、純水とメタノール、DMF、アセトン、ジイソ
ブチルケトンなどの低沸点溶媒との混合溶媒でも良く、
画像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱
溶剤等を含有させた溶液でもよい。
には、受材マガジン106が配置されており、受像材料
108がロール状に巻取られて収納されている。受像材
料108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料
が塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向い
て巻き取られている。
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。ニップローラ110の
側方にはカッタ112が配置されている。
4の側方に位置する受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。な
お、上記加熱ドラム116の内部には、一対のハロゲン
ランプ132A、132Bが配置され、加熱ドラム11
6の表面を昇温できるようになっている。
8は、5本の巻き掛けローラ134、135、136、
138、140に巻き掛けられており、巻き掛けローラ
134と巻き掛けローラ140との間の無端状外側が加
熱ドラム116の外周に圧接されている。
ルト118の材料供給方向下流側の加熱ドラム116下
部には、屈曲案内ローラ142が配置されており、屈曲
案内ローラ142の材料供給方向下流側の加熱ドラム1
16下部には、カム130によって加熱ドラム116の
外周に近接し感光材料16を剥離する剥離爪154が、
所定の軸を中心に回動可能に設置されている。
16は、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ下方へ移
動し、搬送ローラ158、162、160を介して廃棄
感光材料収容箱178へ搬送される。
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172、173、175が配置されており、
剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラ
ム116から剥離された受像材料108を案内搬送する
ことができる。
外周から剥された受像材料108は、受材ガイド170
及び受材排出ローラ172、173、175によって搬
送されトレイ177へ排出される構成となっている。
材料16面上で等速度移動させる機能及び色消し機能を
代替する制御装置100の機能について以下に詳細に説
明する。
御に着目して、結像点を感光材料16面上で等間隔にす
る機能(以下、fθ性維持機能と称す)について説明す
る。
線図には、露光装置38に設置された像面位置補正レン
ズ270を用いた場合に、結像点を感光材料16面上で
等間隔にするために「本来あるべき点からのずれ量」
(以下、補正距離と称す)と走査位置との関係を示す。
ここで、ずれ量は本来あるべき点から画像端側へずれた
場合を正とする。図5(B)の線図から明らかなよう
に、画像中央側の領域R1では本来あるべき点から画像
中央側へずれており且つそのずれ量は次第に大きくなっ
ている。画像中央と画像端との真ん中付近の領域R2で
は画像中央側へのずれ量が最大となるものの、ずれ量の
変動は殆ど無い。そして、画像端側の領域R3では依然
として画像中央側へずれているものの、そのずれ量は次
第に小さくなっている。
隔にする場合、領域R1では結像点の間隔を大きくする
ように補正し、領域R2では結像点の間隔を補正せず、
領域R3では結像点の間隔を小さくするように補正する
必要がある。
クロックを発振するクロック発振器が内蔵されており、
制御装置100は、クロック発振器で発振されたクロッ
クにおけるクロックカウント数に基づいて、通常8クロ
ックに1回のペースで光ビームを射出させ、時折9クロ
ックに1回のペース又は7クロックに1回のペースで光
ビームを射出させる。
は、矢印S1、S2、S4において8クロックに1回の
ペースで光ビームを射出し、矢印S3において9クロッ
クに1回のペースで光ビームを射出したケースを示す。
この例では、8クロック又は9クロックの最初のクロッ
クの立ち上がり時に光ビームの射出を開始している。但
し、最初のクロックの立ち上がり時に光ビームの射出を
開始することは必須ではなく、所定数のクロックのうち
の予め定められたタイミングで光ビームの射出を開始す
れば良い。例えば、図7に示すように9クロックに1回
のペースで光ビームを射出させた場合の結像点P3は、
後続の結像点P4との間隔L34が通常の間隔(8クロッ
クに1回のペースで光ビームを射出させた場合の結像点
の間隔L 12やL23)よりも若干大きくなる。
1、U2、U4において8クロックに1回のペースで光
ビームを射出し、矢印U3において7クロックに1回の
ペースで光ビームを射出したケースを示す。この例で
は、8クロック又は7クロックの最初のクロックの立ち
上がり時に光ビームの射出を開始している。例えば、図
9に示すように7クロックに1回のペースで光ビームを
射出させた場合の結像点Q3は、後続の結像点Q4との
間隔LG34が通常の間隔(8クロックに1回のペースで
光ビームを射出させた場合の結像点の間隔LG12やLG
23)よりも若干小さくなる。
間隔の補正方法を利用し、前述したように結像点の間隔
が大きくなるように補正すべき図5(B)の領域R1で
は通常8クロックに1回のペースで光ビームを射出さ
せ、時折9クロックに1回のペースで光ビームを射出さ
せるように制御すると共に、結像点の間隔が小さくなる
ように補正すべき図5(B)の領域R3では通常8クロ
ックに1回のペースで光ビームを射出させ、時折7クロ
ックに1回のペースで光ビームを射出させるように制御
する。
応する補正距離との関係では、図5(B)の線図から明
らかなように、補正距離は走査位置に対応して変動して
いる。即ち、補正距離の変動が大きい領域については、
該補正距離の大きな変動に伴って、補正を頻繁に行うこ
とにより、補正の度合いを高くする必要がある。
す表のように、図5(B)における領域R1を5つに、
領域R3を4つに、それぞれ分割し、領域R2も含めて
計10の分割領域の各々における補正距離の変動度合い
に応じて、補正の頻度を予め定めている。この各分割領
域毎の補正の頻度に関する情報はROMに予め記憶され
ている。なお、領域の分割の方法は上記に限定されるも
のではない。また、最も精度良く補正するためには、分
割せずに1カウント分ずれたら補正を入れるようにする
ことが望ましい。
とは、通常8クロックに1回のペースで光ビームを射出
させ、記載した頻度で9クロックに1回のペースで光ビ
ームを射出させるように制御することを意味しており、
この「9/8を入れる」補正により光ビームの射出タイ
ミングの間隔を長くすることができ、光ビームの結像点
の間隔が大きくなるように補正することができる。
ロックに1回のペースで光ビームを射出させ、記載した
頻度で7クロックに1回のペースで光ビームを射出させ
るように制御することを意味しており、この「7/8を
入れる」補正により光ビームの射出タイミングの間隔を
短くすることができ、光ビームの結像点の間隔が小さく
なるように補正することができる。
補正パターンに従って、領域R1では結像点の間隔を大
きくするように補正し、領域R3では結像点の間隔を小
さくするように補正しつつ、さらに補正距離の変動度合
いが大きい分割領域ほど補正の頻度を高くすることによ
って、分割領域毎に適切に光ビームの射出タイミングを
補正し、光ビームの主走査方向の結像点間隔を等しくし
ている。
する。各光ビームについて、光ビームの結像点の間隔が
等しくなるように補正しても、この間隔が各光ビーム間
で一致しているとは限らない。そこで、この間隔が各光
ビーム間で一致するように、各半導体レーザ258xの
射出タイミングを制御する。
点の間隔は、各光ビーム間で一致しているが、主走査方
向での各光ビームの結像点の位置が一致していない。本
第1実施形態では、走査開始時に各半導体レーザ258
xの射出タイミングを調整することにより、主走査方向
における各光ビームの結像点の位置ずれを補正してい
る。即ち、各半導体レーザ258xからの光ビームをS
OSセンサ276で受光した後、被走査面上で主走査方
向における各光ビームの結像点の位置が一致するよう
に、各半導体レーザ258xから光ビームを射出すべき
タイミングをとるための各半導体レーザ258x毎のス
タート信号をSOSセンサ276から出力するタイミン
グを調整している。
は微小であるので、一の半導体レーザの射出タイミング
に係る分割領域の設定と補正の内容及び頻度の設定とを
行っておき、他の半導体レーザの射出タイミングについ
ては、前記設定した一の半導体レーザにおける補正の内
容及び頻度を補正することにより設定しても良い。
感材マガジン14及び受材マガジン106がセットされ
た状態で、オペレータが操作部103によって露光すべ
き画像データを指定し所定の露光開始指示を行うと、以
下のような露光処理が制御装置100による制御の下で
実行される。
され、感光材料16がニップローラ18によって引き出
される。感光材料16が所定長さ引き出されると、カッ
タ20が作動し、感光材料16が所定長さに切断され
る。
反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態で露
光部22へ搬送される。この感光材料16の搬送と同時
に、図3に示す制御装置100は前記指定された画像デ
ータを画像メモリ102から読み出す。そして、該画像
データに基づくY、M、Cの各色を発色するための各光
ビームを、上述したように予め設定された射出タイミン
グ、射出継続時間及び光強度で射出するように、半導体
レーザ258C、258M、258Yの各々に供給する
電流を制御する。
ば、図10の表に示すような各色毎に設定された補正パ
ターンに基づいて、各色の光ビームの射出タイミングを
走査位置に応じて補正することにより、各色の光ビーム
の結像点間隔を各光ビーム間で一致させると共に、fθ
性を維持する。
Cから射出された光ビームはそれぞれコリメータレンズ
260に入射する。コリメータレンズ260により平行
光線とされた光ビームは、シリンドリカルレンズ263
によりポリゴンミラー264の反射面268上で副走査
方向には集束する。
中心に高速に回転している。このポリゴンミラー264
の回転によって光ビームは、図4に矢印Aで示す主走査
方向に偏向される。このように主走査方向に偏向されな
がら、光ビームは像面位置補正レンズ270に入射す
る。なお、図3には光ビームに関する光軸中心C、及び
主走査方向の偏向(主走査)の開始位置S、終了位置E
を示す。
ームは、シリンドリカルレンズ269によって副走査方
向に整形された後、シリンドリカルミラー272で反射
され、さらに反射ミラー274で略鉛直下向きに反射さ
れ、感光材料16に至る。
うな電気的な制御方法により各光ビームによる結像点が
感光材料16面上で等間隔となるように制御すると共
に、各光ビームの結像点間隔が各光ビーム間で一致する
ように制御する。
ける各光ビームによる最初の結像点位置が感光材料16
上で一致するように、各光ビームによる主走査開始時
期、即ち各半導体レーザ258xからの光ビームの射出
開始タイミングを制御する。
ビームの結像点位置は主走査方向及び副走査方向で一致
することになる。実際に露光装置38では、ポリゴンミ
ラー264への各光ビームの入射角度が異なるため、各
光ビームの結像点が同時に主走査方向に同じ位置にくる
ことはないが、上記のように各光ビームによる最初の結
像点の位置を主走査方向で一致させるべく各光ビームの
射出タイミングを制御することにより、各光ビームは、
結像するタイミングがずれるものの、感光材料16上の
同じ位置に結像することになる。
マゼンタ発色用の光ビーム、及びシアン発色用の光ビー
ムの各々が集束した点には、露光すべき画像が露光され
ることとなる。
転により、上記結像点275では主走査方向の主走査が
繰り返され、これと並行して感光材料16が副走査方向
に搬送される(副走査される)。これにより、感光材料
16には、各半導体レーザ258C、258M、258
Yからの光ビームによる画像が露光されることになる。
イッチバック部40へ送り込まれ、搬送ローラ26の逆
回転によって水塗布部62へ送り込まれる。
布され、スクイズローラ68によって余分な水が除去さ
れながら水塗布部62を通過する。水塗布部62におい
て画像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16
は、スクイズローラ68によって熱現像転写部104へ
送り込まれる。
に伴って、ニップローラ110が、制御装置100によ
って駆動制御され、受像材料108を受材マガジン10
6から引き出す。受像材料108が所定長さ引き出され
ると、カッタ112が作動して受像材料108が所定長
さに切断される。
によって案内されながら搬送ローラ190、186、1
14によって搬送され、熱現像転写部104の直前で待
機状態となる。
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。
水塗布部62のスクイズローラ68との間にはガイド板
122が配置されており、スクイズローラ68から送ら
れる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ案
内される。
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って、図1において反時計回りに搬送される。これ
により感光材料16と受像材料108とが加熱され、可
動性の色素が放出され、この色素が受像材料108の色
素固定層に転写されることにより、画像が受像材料10
8に記録される。
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が加熱ドラム116に近
接するように移動し、受像材料108よりも所定長さ先
行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪154
が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116の
外周から剥離させる。さらに、剥離爪154の復帰移動
によってピンチローラ157(図20参照)が感光材料
16を押圧し、これにより感光材料16は屈曲案内ロー
ラ142に巻き掛けられ下方へ移動し、さらに搬送ロー
ラ158、162、160によって廃棄感光材料収容箱
178へと搬送される。
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離爪176によって加
熱ドラム116の外周から剥離される。
き掛けられながら下方へ移動し、さらに受材ガイド17
0に案内されながら受材排出ローラ172、173、1
75によって搬送されてトレイ177へ排出される。
感光材料16に露光された後、受像材料108に熱転写
される。そして、画像が記録された受像材料108はト
レイ177へ排出され、入手することが可能となる。
補正レンズ270には、偏向された光ビームによる結像
点を感光材料16面上で等間隔移動させる機能及び色間
の等間隔移動機能を具備させず、これらの機能は、制御
装置100による電気的な制御方法により実現するの
で、レンズの構造を単純化してコストを低減させると共
に、装置の組み付け作業を簡単に行うことができる、と
いう効果が得られる。
て、クロックカウント数は一定としつつ、走査位置に応
じてクロック周波数を変化させることにより、fθ性を
維持する実施形態を説明する。
構成は第1実施形態における画像記録装置10の構成と
略同様であるので、説明を省略する。
された光ビームの軌跡及び感光材料16上の結像点の位
置を示している。走査中心Cから矢印J方向に主走査す
る場合、補正しない場合に所定時間間隔の結像点は点
C、点B0、点A0というように、走査中心から遠ざか
るにつれてそれらの間隔は大きくなる。よって、走査中
心から遠ざかるにつれて光ビームの射出時間間隔を短く
する必要がある。
遠ざかるにつれて光ビームの射出時間間隔を短くするた
めに、一定のクロック間隔(例えば、8クロック間隔)
で光ビームが射出されるように制御しつつ、走査中心か
ら遠ざかるにつれてクロックの周波数を高くする。具体
的には、画像中央Cと補正対象の位置とでのクロック周
波数の比率が補正前の走査速度の比率に等しくなるよう
に、補正対象の位置でのクロック周波数を設定する。
ロック周波数をω0 とし、補正しない場合に点B0で結
像されるタイミングにおけるクロック周波数をω1 、点
A0で結像されるタイミングにおけるクロック周波数を
ω2 とする。同様に、点Cにおける走査速度をV0 と
し、補正しない場合に点B0で結像されるタイミングに
おける走査速度をV1 、点A0で結像されるタイミング
における走査速度をV2とする。
(4)式から導出された(5)式に基づいて、ω1 を求
める。 (ω1 /ω0 )=(V1 /V0 ) −−−(4) ω1 =ω0 ×(V1 /V0 ) −−−(5) また、ω2 についても、以下の(6)式から導出された
(7)式に基づいて求める。 (ω2 /ω0 )=(V2 /V0 ) −−−(6) ω2 =ω0 ×(V2 /V0 ) −−−(7) これらにより、補正しない場合に点B0で結像されるタ
イミングにおけるクロック周波数ω1 、点A0で結像さ
れるタイミングにおけるクロック周波数ω2 を求めるこ
とができる。
ク周波数を、該走査位置での補正しない場合の走査速度
に応じて変化させることにより、結像点を感光材料16
面上で等間隔移動させる機能を首尾よく実現することが
できる。
周波数を設定してクロック周波数を変化させることは困
難であるので、第1実施形態における補正パターンと同
様に走査範囲を所定数の領域に分割し、各分割領域に対
して最適なクロック周波数を設定しておく。そして、こ
の設定に基づいて、クロック周波数を変化させる。
段階に予め定められた周波数値から走査位置に応じて選
択しても良く、全体として複数段階の周波数値を組み合
わせることで、結像点を等間隔移動させるよう補正して
も良い。
囲をより多くの領域に分割し、それらの多くの分割領域
の各々に対してクロック周波数を設定しておくことが望
ましい。また、1画素毎に周波数を設定しておき走査し
ながら周波数を変えていくことが最も精度良く補正する
方法である。
形態は、主走査ライン毎の補正結像点が副走査方向に揃
うことを防止し、露光むらが視認されてしまうことを回
避する実施形態について説明する。
構成は第1実施形態における画像記録装置10の構成と
同様であるので、説明を省略する。
たように、図15に示すように、主走査ライン毎の補正
結像点が副走査方向に揃った場合には、該補正結像点が
揃った副走査方向に沿ったラインにおいて、感光材料1
6の露光むらが生じてしまい、視認される虞れがある。
ライン(以下、補正結像点ラインと称す)の間隔が小さ
いほど視認性は低下するという実験結果が知られている
(図22に示す線図を用いて後で説明する)。
インにおける走査位置に応じた光ビーム射出タイミング
の補正パターン(図10参照)を予め設定しておき、こ
の主走査ライン毎の補正パターンを維持しつつ、上記の
ように感光材料16の露光むらが視認されることを回避
するために、例えば、図16に示すように、補正結像点
の位置を主走査方向に所定距離ずつずらす。
めに形成されることとなり、図16における補正結像点
ライン間隔L2は、図15における補正結像点ライン間
隔L1よりも小さくなる。
向に所定距離ずつずらすことにより、補正結像点ライン
の間隔を小さくして視認性を低下させ、感光材料16面
上の露光むらが視認されることを防止することができ
る。
離としては、図16に示す例のように1画素分でも良い
し、図17(A)に示す例のように2画素分でも良い。
もちろん、3画素分以上であっても良い。
て補正パターン(補正の内容、頻度)を変える場合に
は、その補正パターンに合わせて、後述する補正結像点
ラインの傾け角を変更しても良い。なお、補正結像点ラ
インの傾け角とは、主走査線と補正結像点ラインとのな
す角のうち、角度が小さいものを意味する。
像点ラインの傾け角を変更する例を示す。この図10か
ら明らかなように、「6画素に1回、9/8を入れる」
パターン又は「6画素に1回、7/8を入れる」パター
ンの場合には、図10に示す他の補正パターンよりも補
正の程度が小さいので、補正結像点ラインの傾け角を
「14.0度」にする必要があり、他の補正パターンの
場合は「26.6度」に補正結像点ラインを傾ければ良
い。
に一定の方向(ここでは右下がりの方向)に沿ったライ
ンでも良いし、図18のように、互いに異なる方向に沿
った複数のラインにより構成されたライン(図18にお
いて右下がりの方向に沿ったラインK1、K3と左下が
りの方向に沿ったラインK2とで構成されたライン)で
あっても良い。
小さいほど視認性は低下する。よって、図16に示す例
のように1画素分ずつずらした場合よりも、図17
(A)に示す例のように2画素分ずつずらした場合の方
が、補正結像点ラインの間隔が小さくなる(即ち、間隔
L2>間隔L3となる)ので、図17(A)に示す例の
ように2画素分ずつずらした場合の方が露光むらの視認
性を低下させる効果は高い。
ずつずらした場合でも、クロック周波数をより高く設定
して光ビームの射出頻度を全体的に高くすることによ
り、図17(B)に示すように主走査方向に沿った結像
点の間隔が全体的に狭くなる。このとき、補正結像点ラ
インの間隔L4は、図17(A)における間隔L3より
も小さくなる。
主走査ライン毎にランダムに位置するように制御するこ
とにより、感光材料16の露光むらが視認されることを
防止することができる。但し、補正結像点が主走査ライ
ン毎にランダムに位置するように配置するとはいえ、f
θ性を維持するために走査範囲の各領域毎の補正パター
ンを維持する必要がある。
とむらの見える、見えないの境界の濃度差との関係を示
している。この図22では、曲線Yよりも上側の領域で
はむらが視認されることを表している。
る」補正を実行した場合、周期は254μm(=1画素
63.5μm×4)であるので、むらの空間周波数はα
1=4lp/mm (=1/0.254)となる。このとき図
22の曲線Yより、濃度差d1=0.02以上で視認さ
れることがわかる。
インを傾けると、むらの空間周波数はα2(=8.8lp
/mm )となり、濃度差d2=0.15以上で視認される
こととなる。
り、むらの見える、見えないの境界の濃度差dの値を高
くすることができ、むらを見えにくくすることができ
る。このことからも、補正結像点ラインを傾けることが
むらを見えにくくするために有効な方法であることがわ
かる。
発明によれば、光ビームの結像点が被走査面上で等間隔
となるように制御することができるので、fθレンズの
構造を単純化してコストを低減させると共に、組み付け
作業を簡単にすることができる、という効果が得られ
る。
位置に対応して適切にクロック周波数を変化させること
ができる、という効果が得られる。
位置に対応して適切にカウント値を補正することができ
る、という効果が得られる。
ば、視覚的な効果を利用して周波数補正結像点における
位置ずれが視認されることを回避することができる、と
いう効果が得られる。
ば、視覚的な効果を利用してカウント値補正結像点にお
ける位置ずれが視認されることを回避することができ
る、という効果が得られる。
わゆるfθ性補正と色補正(色消し)とを同時に、各光
ビームの射出タイミングを制御することにより電気的に
実現することができるので、複数の光源の各々から射出
された異なる波長の光ビームによって被走査面を走査す
る走査装置において、fθレンズの構造を単純化してコ
ストを低減させると共に、組み付け作業を簡単にするこ
とができる、という効果が得られる。
走査面上における各光ビームの結像点の位置を主走査方
向で一致させることができる、という効果が得られる。
の概略全体構成図である。
れ量との対応を示す表であり、(B)は(A)で示され
た情報をグラフ化した線図である。
ックと光ビームの射出タイミングとの対応を示すタイム
チャートである。
違を説明するための図である。
ックと光ビームの射出タイミングとの対応を示すタイム
チャートである。
違を説明するための図である。
の対応を示す表である。
ける場合に、補正前の結像点位置とあるべき結像点位置
との配置の一例を示す図である。
量及び隣の結像点との間隔の補正量を示す表である。
点の位置を示す図である。
ロックと光ビームの射出タイミングとの対応を示すタイ
ムチャートである。
の補正結像点の位置を示す図である。
主走査方向に1画素分ずれるようにした場合の補正結像
点の位置を示す図である。
結像点が主走査方向に2画素分ずれるようにした場合の
補正結像点の位置を示す図であり、(B)は(A)にお
いてクロック周波数をより高く設定した場合の補正結像
点の位置を示す図である。
た複数のラインで構成されている場合の補正結像点の位
置を示す図である。
場合の補正結像点の位置を示す図である。
る。
である。
濃度差特性を示す線図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 光源から射出される光ビームを、所定範
囲で偏向角が変化するように偏向することにより主走査
する主走査手段と、 前記主走査手段により偏向された光ビームを被走査面上
に集束させる光学系と、 前記光学系により集束された光ビームの結像点と被走査
面との相対位置を、主走査方向に垂直な方向に移動させ
る副走査手段と、 を有する走査装置であって、 前記光源による光ビームの射出タイミングを制御して、
前記主走査手段によって偏向された光ビームによる被走
査面上の結像点が主走査方向に等間隔となるようにする
光源制御手段を設けた、 ことを特徴とする走査装置。 - 【請求項2】 前記光源制御手段は、 所定周波数のクロックを発振するクロック発振手段と、 前記クロック発振手段で発振されたクロックにおける予
め定められた所定のカウント値毎に、光源から光ビーム
を射出させる射出制御手段と、 前記主走査手段による偏向時に予め定めた段階毎にクロ
ックの周波数を変化させる周波数制御手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の走査装置。 - 【請求項3】 前記周波数制御手段は、周波数を変化さ
せる前と同数の結像点を主走査方向に沿って均等に振り
分けた場合の結像点位置と、周波数を変化させる前の結
像点位置と、の差に基づいてクロックの周波数を変化さ
せることを特徴とする請求項2記載の走査装置。 - 【請求項4】 前記光源制御手段は、 所定周波数のクロックを発振するクロック発振手段と、 前記クロック発振手段で発振されたクロックにおける予
め定められた所定のカウント値毎に、光源から光ビーム
を射出させる射出制御手段と、 前記主走査手段による偏向時に予め定めた段階毎に前記
射出制御手段でのカウント値を補正するカウント値補正
手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の走査装置。 - 【請求項5】 前記カウント値補正手段は、カウント値
を補正する前と同数の結像点を主走査方向に沿って均等
に振り分けた場合の結像点位置と、カウント値を補正す
る前の結像点位置と、の差に基づいてカウント値を補正
することを特徴とする請求項4記載の走査装置。 - 【請求項6】 前記周波数制御手段は、クロックの周波
数を変化させたタイミングで射出した光ビームによる結
像点としての周波数補正結像点が副走査方向に連続的に
位置しないように、クロックの周波数を変化させること
を特徴とする請求項2記載の走査装置。 - 【請求項7】 前記周波数制御手段は、連続的に位置す
る前記周波数補正結像点によるラインが副走査方向に対
して45度以上の角度で傾くように、クロックの周波数
を変化させることを特徴とする請求項6記載の走査装
置。 - 【請求項8】 前記カウント値補正手段は、カウント値
を補正したタイミングで射出した光ビームによる結像点
としてのカウント値補正結像点が副走査方向に連続的に
位置しないように、カウント値を補正することを特徴と
する請求項4記載の走査装置。 - 【請求項9】 前記カウント値補正手段は、連続的に位
置する前記カウント値補正結像点によるラインが副走査
方向に対して45度以上の角度で傾くように、カウント
値を補正することを特徴とする請求項8記載の走査装
置。 - 【請求項10】 前記光源は複数設けられており、 前記光源制御手段は、各光源から射出された異なる波長
の光ビームについて被走査面上の結像点が主走査方向に
等間隔となるようにすると共に該結像点の間隔が各光ビ
ーム間で一致するように、各光ビームの射出タイミング
を制御する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に
記載の走査装置。 - 【請求項11】 前記光源制御手段は、一主走査におけ
る各光ビームによる最初の結像点の位置が主走査方向で
一致するように、各光ビームの射出タイミングを制御す
る、 ことを特徴とする請求項10記載の走査装置。
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