JPH09193381A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JPH09193381A JPH09193381A JP740696A JP740696A JPH09193381A JP H09193381 A JPH09193381 A JP H09193381A JP 740696 A JP740696 A JP 740696A JP 740696 A JP740696 A JP 740696A JP H09193381 A JPH09193381 A JP H09193381A
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- signal
- drive
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力部以降に設けられたラッチ回路等の動作
の検査を可能にする。 【解決手段】 複数の外部入力端子が形成されたプリン
ト基板3と、電気熱変換素子4およびこれを駆動する駆
動回路(5,6,7)が形成された少なくとも1つのシ
リコン基板(2,2’)とを備え、駆動回路は入力がワ
イヤーボンディングを介して前記プリント基板の各外部
入力端子に接続され、入力された外部入力信号に基づい
て電気熱変換素子4を駆動するインクジェットヘッドに
おいて、駆動回路にて処理された信号が取り出される第
1の信号系と、ワイヤーボンディングを介して駆動回路
に入力された信号が取り出される第2の信号系と、プリ
ント基板3に設けられ、第1および第2の信号系により
取り出された信号をそれぞれ外部出力する複数の外部出
力端子16〜19,20〜23と、プリント基板3に設
けられた複数の外部出力端子を外部から絶縁する絶縁部
材とを有する。
の検査を可能にする。 【解決手段】 複数の外部入力端子が形成されたプリン
ト基板3と、電気熱変換素子4およびこれを駆動する駆
動回路(5,6,7)が形成された少なくとも1つのシ
リコン基板(2,2’)とを備え、駆動回路は入力がワ
イヤーボンディングを介して前記プリント基板の各外部
入力端子に接続され、入力された外部入力信号に基づい
て電気熱変換素子4を駆動するインクジェットヘッドに
おいて、駆動回路にて処理された信号が取り出される第
1の信号系と、ワイヤーボンディングを介して駆動回路
に入力された信号が取り出される第2の信号系と、プリ
ント基板3に設けられ、第1および第2の信号系により
取り出された信号をそれぞれ外部出力する複数の外部出
力端子16〜19,20〜23と、プリント基板3に設
けられた複数の外部出力端子を外部から絶縁する絶縁部
材とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気熱変換素子お
よびこれを駆動する駆動回路などの機能素子が実装され
たインクジェットヘッドに関する。
よびこれを駆動する駆動回路などの機能素子が実装され
たインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンターの印字スループット向
上を目的として種々の方法が考えられているが、最も効
果的な方法としてはインクジェットヘッドの周波数アッ
プ、あるいはノズル数の増加が考えられる。また、製造
工程の簡略化、信頼性向上を目的としては、駆動回路を
インクジェットヘッドに実装する方式が一般的である。
その中でも、特に電気熱変換素子基板に駆動回路などの
機能素子を内蔵する方式のものが主流となりつつある。
ノズル数増加の方法に関して述べると、電気熱変換素子
が形成された基板上に駆動回路が形成された機能素子内
蔵型ヘッドの場合、ノズル数の増加は製造歩留りの低
下、基板コストの増加等の問題が生ずるので、一般的に
は基板を並べて実装するマルチチップ実装が行われてい
る。図2に、従来のインクジェットヘッドに実装された
駆動基板の概略を示す。
上を目的として種々の方法が考えられているが、最も効
果的な方法としてはインクジェットヘッドの周波数アッ
プ、あるいはノズル数の増加が考えられる。また、製造
工程の簡略化、信頼性向上を目的としては、駆動回路を
インクジェットヘッドに実装する方式が一般的である。
その中でも、特に電気熱変換素子基板に駆動回路などの
機能素子を内蔵する方式のものが主流となりつつある。
ノズル数増加の方法に関して述べると、電気熱変換素子
が形成された基板上に駆動回路が形成された機能素子内
蔵型ヘッドの場合、ノズル数の増加は製造歩留りの低
下、基板コストの増加等の問題が生ずるので、一般的に
は基板を並べて実装するマルチチップ実装が行われてい
る。図2に、従来のインクジェットヘッドに実装された
駆動基板の概略を示す。
【0003】図2に示すように、従来のインクジェット
ヘッドにおいては、駆動回路などの機能素子が形成され
た電気熱変換素子基板(チップ)が2チップ実装された
構成となている。すなわち、アルミ等の基台101の上
に、電気熱変換素子および駆動回路が形成されたシリコ
ン基板102,102’およびプリント基板103が接
着されている。
ヘッドにおいては、駆動回路などの機能素子が形成され
た電気熱変換素子基板(チップ)が2チップ実装された
構成となている。すなわち、アルミ等の基台101の上
に、電気熱変換素子および駆動回路が形成されたシリコ
ン基板102,102’およびプリント基板103が接
着されている。
【0004】プリント基板103にはクロック端子11
2、画像データ入力端子113、データラッチ端子11
4、駆動信号端子115、およびボンディングパット1
10a〜110iが形成されている。クロック端子11
2はボンディングパット110a,110fと接続さ
れ、画像データ入力端子113はボンディングパット1
10bと接続され、データラッチ端子114はボンディ
ングパット110c,110hと接続され、駆動信号端
子115はボンディングパット110d,110iと接
続され、ボンディングパット110eとボンディングパ
ット110d,110gとが接続されている。
2、画像データ入力端子113、データラッチ端子11
4、駆動信号端子115、およびボンディングパット1
10a〜110iが形成されている。クロック端子11
2はボンディングパット110a,110fと接続さ
れ、画像データ入力端子113はボンディングパット1
10bと接続され、データラッチ端子114はボンディ
ングパット110c,110hと接続され、駆動信号端
子115はボンディングパット110d,110iと接
続され、ボンディングパット110eとボンディングパ
ット110d,110gとが接続されている。
【0005】シリコン基板102,102’にはそれぞ
れボンディングパット109a〜109e,109a’
〜109e’が形成されている。シリコン基板102上
のボンディングパット109a〜109eはそれぞれプ
リント基板103上のボンディングパット110a〜1
10eとボンディングワイヤーにて電気的に接続され、
シリコン基板102’上のボンディングパット109
a’〜109d’はそれぞれプリント基板103上のボ
ンディングパット110f〜110iとボンディングワ
イヤーにて電気的に接続されている。
れボンディングパット109a〜109e,109a’
〜109e’が形成されている。シリコン基板102上
のボンディングパット109a〜109eはそれぞれプ
リント基板103上のボンディングパット110a〜1
10eとボンディングワイヤーにて電気的に接続され、
シリコン基板102’上のボンディングパット109
a’〜109d’はそれぞれプリント基板103上のボ
ンディングパット110f〜110iとボンディングワ
イヤーにて電気的に接続されている。
【0006】また、各シリコン基板102,102’に
は電気熱変換素子104,104’、トランジスタアレ
イ105,105’、ロジック回路106,106’、
シフトレジスタ/ラッチ回路107,107’、および
バッファー108,108’が設けらている。以下、各
構成部について簡単に説明する。なお、シリコン基板1
02,102’は同じ構成となっているので、ここでは
シリコン基板102について説明する。
は電気熱変換素子104,104’、トランジスタアレ
イ105,105’、ロジック回路106,106’、
シフトレジスタ/ラッチ回路107,107’、および
バッファー108,108’が設けらている。以下、各
構成部について簡単に説明する。なお、シリコン基板1
02,102’は同じ構成となっているので、ここでは
シリコン基板102について説明する。
【0007】シフトレジスタ/ラッチ回路107はその
入力ラインがそれぞれボンディングパット109a〜1
09cと接続されており、駆動信号端子115から入力
される画像データ信号をシフトして画像データを出力す
るとともに、画像データが確定されるとその画像データ
を印字データとして出力する。バッファー108はシフ
トレジスタ/ラッチ回路107の出力(画像データ)を
入力とし、入力された画像データをボンディングパット
109eへ出力する。ロジック回路106は、シフトレ
ジスタ/ラッチ回路107の出力(印字データ)を一方
の入力、駆動信号端子115から入力される画像データ
信号を他方の入力とし、これらの論理和を出力する。こ
のロジック回路106の出力はトランジスタアレイ10
5を介して電気熱変換素子104に接続されてり、出力
に応じてトランジスタアレイ105をオン・オフするこ
とにより電気熱変換素子104が駆動される。なお、シ
フトレジスタ/ラッチ回路107のロジック回路106
への出力(印字データ)は基板内に設けられた電気熱変
換素子104の数に対応しており、ロジック回路106
は各電気熱変換素子104に応じて設けられている。
入力ラインがそれぞれボンディングパット109a〜1
09cと接続されており、駆動信号端子115から入力
される画像データ信号をシフトして画像データを出力す
るとともに、画像データが確定されるとその画像データ
を印字データとして出力する。バッファー108はシフ
トレジスタ/ラッチ回路107の出力(画像データ)を
入力とし、入力された画像データをボンディングパット
109eへ出力する。ロジック回路106は、シフトレ
ジスタ/ラッチ回路107の出力(印字データ)を一方
の入力、駆動信号端子115から入力される画像データ
信号を他方の入力とし、これらの論理和を出力する。こ
のロジック回路106の出力はトランジスタアレイ10
5を介して電気熱変換素子104に接続されてり、出力
に応じてトランジスタアレイ105をオン・オフするこ
とにより電気熱変換素子104が駆動される。なお、シ
フトレジスタ/ラッチ回路107のロジック回路106
への出力(印字データ)は基板内に設けられた電気熱変
換素子104の数に対応しており、ロジック回路106
は各電気熱変換素子104に応じて設けられている。
【0008】シリコン基板102’は、バッファー10
8’の出力がボンディングパット109e’へ出力さ
れ、シフトレジスタ/ラッチ回路107’の入力ライン
がそれぞれボンディングパット109a’〜109c’
と接続されている以外は上記シリコン基板102と同じ
構成となっている。
8’の出力がボンディングパット109e’へ出力さ
れ、シフトレジスタ/ラッチ回路107’の入力ライン
がそれぞれボンディングパット109a’〜109c’
と接続されている以外は上記シリコン基板102と同じ
構成となっている。
【0009】以下、上述のように構成された駆動基板を
備えたインクジェットヘッドがプリンタ本体に実装され
た際のその駆動基板における駆動動作について説明す
る。
備えたインクジェットヘッドがプリンタ本体に実装され
た際のその駆動基板における駆動動作について説明す
る。
【0010】プリンター本体からクロック端子112、
画像データ入力端子113、データラッチ端子114、
駆動信号端子115に信号が入力される。画像データ入
力端子113を介して入力された画像データ信号は、ク
ロック端子112に入力されたクロックに同期してシフ
トレジスタ/ラッチ回路107に入力される。
画像データ入力端子113、データラッチ端子114、
駆動信号端子115に信号が入力される。画像データ入
力端子113を介して入力された画像データ信号は、ク
ロック端子112に入力されたクロックに同期してシフ
トレジスタ/ラッチ回路107に入力される。
【0011】シフトレジスタ/ラッチ回路107により
シフトされた画像データは、バッファー108を介しボ
ンディングパット109e,110e,110g,10
9b’を順次経由して隣接するシリコン基板102’の
シフトレジスタ/ラッチ回路107’へと入力(転送)
される。
シフトされた画像データは、バッファー108を介しボ
ンディングパット109e,110e,110g,10
9b’を順次経由して隣接するシリコン基板102’の
シフトレジスタ/ラッチ回路107’へと入力(転送)
される。
【0012】転送された画像データはデータラッチ端子
114から入力されたラッチ信号により確定される。確
定されると、各シフトレジスタ/ラッチ回路107,1
07’からはその画像データが印字データとして出力さ
れる。
114から入力されたラッチ信号により確定される。確
定されると、各シフトレジスタ/ラッチ回路107,1
07’からはその画像データが印字データとして出力さ
れる。
【0013】印字データが出力されると、続いて各ロジ
ック回路106,106’によってその印字データと駆
動信号端子115から入力された駆動信号との論理和が
とられ、その結果を基にトランジスタアレイ105,1
05’がそれぞれオン・オフされて電気熱変換素子10
4,104’が駆動される。
ック回路106,106’によってその印字データと駆
動信号端子115から入力された駆動信号との論理和が
とられ、その結果を基にトランジスタアレイ105,1
05’がそれぞれオン・オフされて電気熱変換素子10
4,104’が駆動される。
【0014】以上説明した従来のインクジェットヘッド
においては、その製造工程内において電気検査が行われ
る。電気検査としては、例えばプリント基板を電気的に
接続しているワイヤーボンディンッグ部分の検査が行わ
れる。具体的には、各端子のインピーダンス、ダイオー
ド特性等を測定する方法や、個々の電気熱変換素子を低
電圧で駆動し、流れる電流を測定する方法により検査が
行われる。すなわち、各入力端子112,113,11
4,115の入力インピーダンス、あるいはダイオード
特性を測定することにより各ボンディングパット間を接
続するワイヤーのボンディング検査を行うか、実際に画
像データ、駆動信号などを各入力端子に入力し、低電圧
を印加した状態で駆動したときの電流値を測定して各部
の動作を確認するといったことが行われる。
においては、その製造工程内において電気検査が行われ
る。電気検査としては、例えばプリント基板を電気的に
接続しているワイヤーボンディンッグ部分の検査が行わ
れる。具体的には、各端子のインピーダンス、ダイオー
ド特性等を測定する方法や、個々の電気熱変換素子を低
電圧で駆動し、流れる電流を測定する方法により検査が
行われる。すなわち、各入力端子112,113,11
4,115の入力インピーダンス、あるいはダイオード
特性を測定することにより各ボンディングパット間を接
続するワイヤーのボンディング検査を行うか、実際に画
像データ、駆動信号などを各入力端子に入力し、低電圧
を印加した状態で駆動したときの電流値を測定して各部
の動作を確認するといったことが行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットヘッドにおいては、各シリコン基板に形成され
たロジック回路には、画像データ出力端子しか出力端子
は設けられず、画像データ出力端子も隣接するシリコン
基板102’との間におけるデータ転送に使用されるだ
けで、プリント基板103から外部への信号取り出し端
子は設けられていない。そのため、製造工程内において
インクジェットヘッドの電気検査を行う場合は、前述の
ように各入力端子の入力インピーダンス、あるいはダイ
オード特性を測定することにより各ボンディングパット
間を接続するワイヤーのボンディング検査を行うか、実
際に画像データ、駆動信号などを各入力端子に入力し、
低電圧を印加した状態で駆動したときの電流値を測定し
て各部の動作を確認するといったことが行われる。
ジェットヘッドにおいては、各シリコン基板に形成され
たロジック回路には、画像データ出力端子しか出力端子
は設けられず、画像データ出力端子も隣接するシリコン
基板102’との間におけるデータ転送に使用されるだ
けで、プリント基板103から外部への信号取り出し端
子は設けられていない。そのため、製造工程内において
インクジェットヘッドの電気検査を行う場合は、前述の
ように各入力端子の入力インピーダンス、あるいはダイ
オード特性を測定することにより各ボンディングパット
間を接続するワイヤーのボンディング検査を行うか、実
際に画像データ、駆動信号などを各入力端子に入力し、
低電圧を印加した状態で駆動したときの電流値を測定し
て各部の動作を確認するといったことが行われる。
【0016】しかしながら、上記のようなワイヤーボン
ディング検査は、検査に要する時間が短くて済むので検
査コストの低減には効果があるものの、検査対象となる
のはワイヤーボンディングおよび入力部における不良だ
けであり、入力部以降に設けられたシフトレジスタ、ラ
ッチ回路等の動作については検査することができない。
また、電流検査によれば、詳細な動作に関する検査が可
能であるが、近年のインクジェットヘッドの素子数の増
加に伴って測定時間も増加してしまう。このことは、検
査コストの点から無視できない問題となっている。
ディング検査は、検査に要する時間が短くて済むので検
査コストの低減には効果があるものの、検査対象となる
のはワイヤーボンディングおよび入力部における不良だ
けであり、入力部以降に設けられたシフトレジスタ、ラ
ッチ回路等の動作については検査することができない。
また、電流検査によれば、詳細な動作に関する検査が可
能であるが、近年のインクジェットヘッドの素子数の増
加に伴って測定時間も増加してしまう。このことは、検
査コストの点から無視できない問題となっている。
【0017】なお、上記の問題を考慮し、駆動回路のロ
ジック信号の出力端子を外部に引出し、ロジック信号の
動作を確認することにより電気検査を行うようにするこ
とが考えられる。しかし、この場合には、近年普及して
いるユーザー交換型のインクジェットヘッドにそのよう
なロジック信号出力端子を備えた駆動基板を実装する
と、ユーザーがインクジェットヘッド交換の際にそのロ
ジック信号出力端子に触れてしまう恐れがあり、触れた
場合には信号出力部の回路が静電気により破壊されると
いう問題が発生する。甚だしい場合には、出力部分のみ
ならず、シフトレジスタ部も破壊されてしまい、印字に
おけるドット欠け等の問題が発生し、信頼性に欠けると
いう問題生じる。
ジック信号の出力端子を外部に引出し、ロジック信号の
動作を確認することにより電気検査を行うようにするこ
とが考えられる。しかし、この場合には、近年普及して
いるユーザー交換型のインクジェットヘッドにそのよう
なロジック信号出力端子を備えた駆動基板を実装する
と、ユーザーがインクジェットヘッド交換の際にそのロ
ジック信号出力端子に触れてしまう恐れがあり、触れた
場合には信号出力部の回路が静電気により破壊されると
いう問題が発生する。甚だしい場合には、出力部分のみ
ならず、シフトレジスタ部も破壊されてしまい、印字に
おけるドット欠け等の問題が発生し、信頼性に欠けると
いう問題生じる。
【0018】上記の静電気破壊の対策として出力部のイ
ンピーダンスを高くすることが考えられるが、インピー
ダンスを高くすることにより、マルチチップヘッドやフ
ルラインヘッドのような駆動回路基板をシリーズに接続
した場合に、信号が後段に伝達されるにつれて、波形が
図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態のよう
になまってしまう。このような波形のなまりが例えばデ
ータ転送端子に発生すると、データの高速転送が正確に
できないなどの機能不良が生じるため、静電破壊防止に
十分なインピーダンスの増加は望めない。このように、
ユーザー交換を想定したインクジェットヘッドの場合、
静電対策を駆動回路基板設計により行うことには限界が
あった。
ンピーダンスを高くすることが考えられるが、インピー
ダンスを高くすることにより、マルチチップヘッドやフ
ルラインヘッドのような駆動回路基板をシリーズに接続
した場合に、信号が後段に伝達されるにつれて、波形が
図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態のよう
になまってしまう。このような波形のなまりが例えばデ
ータ転送端子に発生すると、データの高速転送が正確に
できないなどの機能不良が生じるため、静電破壊防止に
十分なインピーダンスの増加は望めない。このように、
ユーザー交換を想定したインクジェットヘッドの場合、
静電対策を駆動回路基板設計により行うことには限界が
あった。
【0019】本発明の目的は、上記各問題を解決し、ワ
イヤーボンディングおよび入力部における不良の検査に
加えて、入力部以降に設けられたシフトレジスタ、ラッ
チ回路等の動作の検査が可能であり、静電気による破壊
が生じることのないロジック信号の出力端子を備えた駆
動基板が実装されたインクジェットヘッドを提供するこ
とにある。
イヤーボンディングおよび入力部における不良の検査に
加えて、入力部以降に設けられたシフトレジスタ、ラッ
チ回路等の動作の検査が可能であり、静電気による破壊
が生じることのないロジック信号の出力端子を備えた駆
動基板が実装されたインクジェットヘッドを提供するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、異なる外部入
力信号が入力される複数の外部入力端子が形成されたプ
リント基板と、電気熱変換素子およびこれを駆動する駆
動回路が形成された少なくとも1つのシリコン基板とを
備え、前記駆動回路は入力がワイヤーボンディングを介
して前記プリント基板の各外部入力端子に接続され、入
力された外部入力信号に基づいて電気熱変換素子を駆動
するインクジェットヘッドにおいて、前記駆動回路にて
処理された信号が取り出される第1の信号系と、前記ワ
イヤーボンディングを介して前記駆動回路に入力された
信号が取り出される第2の信号系と、前記プリント基板
に設けられ、前記第1および第2の信号系により取り出
された信号をそれぞれ外部出力する複数の外部出力端子
と、前記プリント基板に設けられた複数の外部出力端子
を外部から絶縁する絶縁部材とを有することを特徴とす
る。
力信号が入力される複数の外部入力端子が形成されたプ
リント基板と、電気熱変換素子およびこれを駆動する駆
動回路が形成された少なくとも1つのシリコン基板とを
備え、前記駆動回路は入力がワイヤーボンディングを介
して前記プリント基板の各外部入力端子に接続され、入
力された外部入力信号に基づいて電気熱変換素子を駆動
するインクジェットヘッドにおいて、前記駆動回路にて
処理された信号が取り出される第1の信号系と、前記ワ
イヤーボンディングを介して前記駆動回路に入力された
信号が取り出される第2の信号系と、前記プリント基板
に設けられ、前記第1および第2の信号系により取り出
された信号をそれぞれ外部出力する複数の外部出力端子
と、前記プリント基板に設けられた複数の外部出力端子
を外部から絶縁する絶縁部材とを有することを特徴とす
る。
【0021】上記のインクジェットヘッドにおいて、絶
縁部材が樹脂部材であってもよい。
縁部材が樹脂部材であってもよい。
【0022】さらに、電気熱変換素子および駆動回路が
形成されたシリコン基板が複数設けられていてもよい。
この場合、複数の電気熱変換素子によりフルラインヘッ
ドが構成されたものであってもよい。
形成されたシリコン基板が複数設けられていてもよい。
この場合、複数の電気熱変換素子によりフルラインヘッ
ドが構成されたものであってもよい。
【0023】上述のいずれかのインクジェットヘッドに
おいて、前記電気熱変換素子と前記駆動回路とが別基板
に形成されていてもよい。
おいて、前記電気熱変換素子と前記駆動回路とが別基板
に形成されていてもよい。
【0024】<作用>上記のように構成された本発明で
は、製造工程内において電気検査を行う場合は、駆動回
路にて処理された信号が第1の信号系により取り出さ
れ、ワイヤーボンディングを介して駆動回路に入力され
る信号が第2の信号系により取り出され、それぞれ取り
出された信号がプリント基板に設けられた外部出力端子
から検出される。よって、本発明によれば、入力部およ
びワイヤーボンディングにおける不良の検査、ワイヤー
ボンディング以降に設けられた駆動回路の動作の検査が
より詳細に行われる。
は、製造工程内において電気検査を行う場合は、駆動回
路にて処理された信号が第1の信号系により取り出さ
れ、ワイヤーボンディングを介して駆動回路に入力され
る信号が第2の信号系により取り出され、それぞれ取り
出された信号がプリント基板に設けられた外部出力端子
から検出される。よって、本発明によれば、入力部およ
びワイヤーボンディングにおける不良の検査、ワイヤー
ボンディング以降に設けられた駆動回路の動作の検査が
より詳細に行われる。
【0025】また、本発明では、プリント基板に形成さ
れた外部出力端子は絶縁部材により外部から絶縁されて
いるので、ユーザーがインクジェットヘッド交換の際に
その出力端子に触れてしまったりすることはなく、信号
出力部の回路が静電気により破壊されるといった問題は
生じない。
れた外部出力端子は絶縁部材により外部から絶縁されて
いるので、ユーザーがインクジェットヘッド交換の際に
その出力端子に触れてしまったりすることはなく、信号
出力部の回路が静電気により破壊されるといった問題は
生じない。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0027】はじめに、本発明のインクジェットヘッド
が適用されるインクジェット記録装置の概略について説
明する。
が適用されるインクジェット記録装置の概略について説
明する。
【0028】図6は本発明により得られたインクジェッ
トヘッドをインクジェットヘッドカートリッジ(IJ
C)として装着したインクジェット記録装置(IJR
A)の一例を示す外観斜視図である。
トヘッドをインクジェットヘッドカートリッジ(IJ
C)として装着したインクジェット記録装置(IJR
A)の一例を示す外観斜視図である。
【0029】図6において、120はプラテン124上
に送紙されてきた記録紙の記録面に対向してインク吐出
を行うノズル群を具えたインクジェットヘッドカートリ
ッジ(IJC)である。116はIJC120を保持す
るキャリッジHCであり、駆動モータ117の駆動力を
伝達する駆動ベルト118の一部と連結し、互いに平行
に配設された2本のガイドシャフト119Aおよび11
9Bと摺動可能とすることにより、IJC120の記録
紙の全幅にわたる往復移動が可能となる。
に送紙されてきた記録紙の記録面に対向してインク吐出
を行うノズル群を具えたインクジェットヘッドカートリ
ッジ(IJC)である。116はIJC120を保持す
るキャリッジHCであり、駆動モータ117の駆動力を
伝達する駆動ベルト118の一部と連結し、互いに平行
に配設された2本のガイドシャフト119Aおよび11
9Bと摺動可能とすることにより、IJC120の記録
紙の全幅にわたる往復移動が可能となる。
【0030】126はヘッド回復装置であり、IJC1
20の移動経路の一端、例えばホームポジションと対向
する位置に配設される。伝動機構123を介したモータ
122の駆動力によって、ヘッド回復装置126を動作
せしめ、IJC120のキャッピングを行う。このヘッ
ド回復装置126のキャップ部126AによるIJC1
20へのキャッピングに関連させて、ヘッド回復装置1
26内に設けた適宜の吸引手段によるインク吸引もしく
はIJC120へのインク供給経路に設けた適宜の加圧
手段によるインク圧送を行い、インクを吐出口より強制
的に排出させることによりノズル内の増粘インクを除去
する等の吐出回復処理を行う。また、記録終了時等にキ
ャッピングを施すことによりIJCが保護される。
20の移動経路の一端、例えばホームポジションと対向
する位置に配設される。伝動機構123を介したモータ
122の駆動力によって、ヘッド回復装置126を動作
せしめ、IJC120のキャッピングを行う。このヘッ
ド回復装置126のキャップ部126AによるIJC1
20へのキャッピングに関連させて、ヘッド回復装置1
26内に設けた適宜の吸引手段によるインク吸引もしく
はIJC120へのインク供給経路に設けた適宜の加圧
手段によるインク圧送を行い、インクを吐出口より強制
的に排出させることによりノズル内の増粘インクを除去
する等の吐出回復処理を行う。また、記録終了時等にキ
ャッピングを施すことによりIJCが保護される。
【0031】130はヘッド回復装置126の側面に配
設され、シリコンゴムで形成されるワイピング部材とし
てのブレードである。ブレード130はブレード保持部
材130Aにカンチレバー形態で保持され、ヘッド回復
装置126と同様、モータ122および伝動機構123
によって動作し、IJC120の吐出面との係合が可能
となる。これにより、IJC120の記録動作における
適切なタイミングで、あるいはヘッド回復装置126を
用いた吐出回復処理後に、ブレード130をIJC12
0の移動経路中に突出させ、IJC120の移動動作に
伴ってIJC120の吐出面における結露、濡れあるい
は塵埃等をふきとるものである。
設され、シリコンゴムで形成されるワイピング部材とし
てのブレードである。ブレード130はブレード保持部
材130Aにカンチレバー形態で保持され、ヘッド回復
装置126と同様、モータ122および伝動機構123
によって動作し、IJC120の吐出面との係合が可能
となる。これにより、IJC120の記録動作における
適切なタイミングで、あるいはヘッド回復装置126を
用いた吐出回復処理後に、ブレード130をIJC12
0の移動経路中に突出させ、IJC120の移動動作に
伴ってIJC120の吐出面における結露、濡れあるい
は塵埃等をふきとるものである。
【0032】<第1実施例>図1は、本発明の第1の実
施例のインクジェットヘッドの基台上に固定された駆動
基板の上面図である。
施例のインクジェットヘッドの基台上に固定された駆動
基板の上面図である。
【0033】図1に示すように、本実施例のインクジェ
ットヘッドにおいては、駆動回路などの機能素子が形成
された電気熱変換素子基板(チップ)が2チップ実装さ
れた構成となている。すなわち、アルミ等の基台1の上
に、電気熱変換素子および駆動回路が形成されたシリコ
ン基板2,2’およびプリント基板3が接着されてい
る。
ットヘッドにおいては、駆動回路などの機能素子が形成
された電気熱変換素子基板(チップ)が2チップ実装さ
れた構成となている。すなわち、アルミ等の基台1の上
に、電気熱変換素子および駆動回路が形成されたシリコ
ン基板2,2’およびプリント基板3が接着されてい
る。
【0034】プリント基板3にはクロック端子12、画
像データ入力端子13、データラッチ端子14、駆動信
号端子15、およびボンディングパット10a〜10
p、ならびに出力端子16〜23が形成されている。ク
ロック端子12はボンディングパット10a,10iと
接続され、画像データ入力端子13はボンディングパッ
ト10bと接続され、データラッチ端子14はボンディ
ングパット10c,10kと接続され、駆動信号端子1
5はボンディングパット10d,10eと接続されてい
る。出力端子16〜18,20〜23はそれぞれボンデ
ィングパット10e〜10g,10m〜10pと接続さ
れ、出力端子19はボンディングパット10h,10j
と接続されている。
像データ入力端子13、データラッチ端子14、駆動信
号端子15、およびボンディングパット10a〜10
p、ならびに出力端子16〜23が形成されている。ク
ロック端子12はボンディングパット10a,10iと
接続され、画像データ入力端子13はボンディングパッ
ト10bと接続され、データラッチ端子14はボンディ
ングパット10c,10kと接続され、駆動信号端子1
5はボンディングパット10d,10eと接続されてい
る。出力端子16〜18,20〜23はそれぞれボンデ
ィングパット10e〜10g,10m〜10pと接続さ
れ、出力端子19はボンディングパット10h,10j
と接続されている。
【0035】シリコン基板2,2’にはそれぞれボンデ
ィングパット9a〜9h,9a’〜9h’が形成されて
いる。シリコン基板2上のボンディングパット9a〜9
hはそれぞれプリント基板3上のボンディングパット1
0a〜10hとボンディングワイヤーにて電気的に接続
され、シリコン基板2’上のボンディングパット9a’
〜9h’はそれぞれプリント基板3上のボンディングパ
ット10i〜10pとボンディングワイヤーにて電気的
に接続されている。
ィングパット9a〜9h,9a’〜9h’が形成されて
いる。シリコン基板2上のボンディングパット9a〜9
hはそれぞれプリント基板3上のボンディングパット1
0a〜10hとボンディングワイヤーにて電気的に接続
され、シリコン基板2’上のボンディングパット9a’
〜9h’はそれぞれプリント基板3上のボンディングパ
ット10i〜10pとボンディングワイヤーにて電気的
に接続されている。
【0036】また、各シリコン基板2,2’にはそれぞ
れ電気熱変換素子4,4’、トランジスタアレイ5,
5’、ロジック回路6,6’、シフトレジスタ/ラッチ
回路7,7’、およびバッファー8a〜8d,8a〜8
dが設けらている。以下、各構成部について簡単に説明
する。なお、シリコン基板2,2’は同じ構成となって
いるので、ここではシリコン基板2について説明する。
れ電気熱変換素子4,4’、トランジスタアレイ5,
5’、ロジック回路6,6’、シフトレジスタ/ラッチ
回路7,7’、およびバッファー8a〜8d,8a〜8
dが設けらている。以下、各構成部について簡単に説明
する。なお、シリコン基板2,2’は同じ構成となって
いるので、ここではシリコン基板2について説明する。
【0037】シフトレジスタ/ラッチ回路7はその入力
ラインがそれぞれボンディングパット9a〜9cと接続
されており、画像データ入力端子13から入力される画
像データ信号をシフトして画像データを出力するととも
に、ラッチ信号を基に画像データが確定されるとその画
像データを印字データとして出力する。
ラインがそれぞれボンディングパット9a〜9cと接続
されており、画像データ入力端子13から入力される画
像データ信号をシフトして画像データを出力するととも
に、ラッチ信号を基に画像データが確定されるとその画
像データを印字データとして出力する。
【0038】バッファー8a〜8cは、入力ラインがそ
れぞれボンディングパット9c,9a,9dと接続さ
れ、出力ラインがそれぞれボンディングパット9e〜9
gと接続されている。バッファー8dは、シフトレジス
タ/ラッチ回路7の出力(画像データ)を入力としてお
り、出力ラインがボンディングパット9hと接続されて
いる。
れぞれボンディングパット9c,9a,9dと接続さ
れ、出力ラインがそれぞれボンディングパット9e〜9
gと接続されている。バッファー8dは、シフトレジス
タ/ラッチ回路7の出力(画像データ)を入力としてお
り、出力ラインがボンディングパット9hと接続されて
いる。
【0039】ロジック回路6は、シフトレジスタ/ラッ
チ回路7aの出力(印字データ)を一方の入力、駆動信
号端子15から入力される画像データ信号を他方の入力
とし、これらの論理和を出力する。このロジック回路6
の出力はトランジスタアレイ5を介して電気熱変換素子
に接続されており、出力に応じてトランジスタアレイ5
をオン・オフすることにより電気熱変換素子4が駆動さ
れる。なお、シフトレジスタ/ラッチ回路7のロジック
回路6への出力(印字データ)は基板内に設けられた電
気熱変換素子4の数に対応しており、ロジック回路6は
各電気熱変換素子4に応じて設けられている。
チ回路7aの出力(印字データ)を一方の入力、駆動信
号端子15から入力される画像データ信号を他方の入力
とし、これらの論理和を出力する。このロジック回路6
の出力はトランジスタアレイ5を介して電気熱変換素子
に接続されており、出力に応じてトランジスタアレイ5
をオン・オフすることにより電気熱変換素子4が駆動さ
れる。なお、シフトレジスタ/ラッチ回路7のロジック
回路6への出力(印字データ)は基板内に設けられた電
気熱変換素子4の数に対応しており、ロジック回路6は
各電気熱変換素子4に応じて設けられている。
【0040】次に、上記のように構成された駆動基板を
備えたインクジェットヘッドがプリンタ本体に実装され
た際のその駆動基板における駆動動作について説明す
る。
備えたインクジェットヘッドがプリンタ本体に実装され
た際のその駆動基板における駆動動作について説明す
る。
【0041】プリンター本体からクロック端子12、画
像データ入力端子13、データラッチ端子14、駆動信
号端子15に信号が入力される。画像データ入力端子1
3を介して入力された画像データ信号は、クロック端子
12に入力されたクロックに同期してシフトレジスタ/
ラッチ回路7に入力される。
像データ入力端子13、データラッチ端子14、駆動信
号端子15に信号が入力される。画像データ入力端子1
3を介して入力された画像データ信号は、クロック端子
12に入力されたクロックに同期してシフトレジスタ/
ラッチ回路7に入力される。
【0042】シフトレジスタ/ラッチ回路7によりシフ
トされた画像データは、バッファー8dを介しボンディ
ングパット9h,10h,10j,9b’を順次経由し
て隣接するシリコン基板2’のシフトレジスタ/ラッチ
回路7’へと入力(転送)される。
トされた画像データは、バッファー8dを介しボンディ
ングパット9h,10h,10j,9b’を順次経由し
て隣接するシリコン基板2’のシフトレジスタ/ラッチ
回路7’へと入力(転送)される。
【0043】転送された画像データはデータラッチ端子
14から入力されたラッチ信号により確定される。確定
されると、各シフトレジスタ/ラッチ回路7,7’から
はその画像データが印字データとして出力される。
14から入力されたラッチ信号により確定される。確定
されると、各シフトレジスタ/ラッチ回路7,7’から
はその画像データが印字データとして出力される。
【0044】印字データが出力されると、続いて各ロジ
ック回路6,6’によってその印字データと駆動信号端
子15から入力された駆動信号との論理和がとられ、そ
の結果に基づいてトランジスタアレイ5,5’がそれぞ
れオン・オフされて電気熱変換素子4,4’が駆動され
る。
ック回路6,6’によってその印字データと駆動信号端
子15から入力された駆動信号との論理和がとられ、そ
の結果に基づいてトランジスタアレイ5,5’がそれぞ
れオン・オフされて電気熱変換素子4,4’が駆動され
る。
【0045】次に、上述のインクジェットヘッドの製造
工程内において行われる電気検査について説明する。
工程内において行われる電気検査について説明する。
【0046】上述の駆動基板においては、各入力端子1
2〜15から入力された信号は、以下のようにしてシリ
コン基板2,2’内を経由してそれぞれ出力端子16〜
19,20〜23に出力される。
2〜15から入力された信号は、以下のようにしてシリ
コン基板2,2’内を経由してそれぞれ出力端子16〜
19,20〜23に出力される。
【0047】クロック端子12から入力された信号は分
岐されて、一方はボンディングパット10a,9aを順
次経由してバッファー8bに入力され、他方はボンディ
ングパット10i,9a’を順次経由してバッファー8
b’に入力される。バッファー8bに入力された信号
は、ボンディングパット9f,10fを順次経由して出
力端子17へと出力され、バッファー8b’に入力され
た信号は、ボンディングパット9f’,10mを順次経
由して出力端子21へと出力される。
岐されて、一方はボンディングパット10a,9aを順
次経由してバッファー8bに入力され、他方はボンディ
ングパット10i,9a’を順次経由してバッファー8
b’に入力される。バッファー8bに入力された信号
は、ボンディングパット9f,10fを順次経由して出
力端子17へと出力され、バッファー8b’に入力され
た信号は、ボンディングパット9f’,10mを順次経
由して出力端子21へと出力される。
【0048】画像データ入力端子13を介して入力され
た信号は、ボンディングパット10b,9b、シフトレ
ジスタ/ラッチ回路7を順次経由してバッファー8dに
入力される。バッファー8dに入力された信号は、ボン
ディングパット9h,10hを順次経由して、出力端子
19へと出力されるとともに、分岐されてボンディング
パット10i,9b’、シフトレジスタ/ラッチ回路
7’を順次経由してバッファー8d’に入力される。バ
ッファー8d’に入力された信号は、ボンディングパッ
ト9h’,10pを順次経由して出力端子23へと出力
される。
た信号は、ボンディングパット10b,9b、シフトレ
ジスタ/ラッチ回路7を順次経由してバッファー8dに
入力される。バッファー8dに入力された信号は、ボン
ディングパット9h,10hを順次経由して、出力端子
19へと出力されるとともに、分岐されてボンディング
パット10i,9b’、シフトレジスタ/ラッチ回路
7’を順次経由してバッファー8d’に入力される。バ
ッファー8d’に入力された信号は、ボンディングパッ
ト9h’,10pを順次経由して出力端子23へと出力
される。
【0049】データラッチ端子14から入力された信号
は分岐されて、一方はボンディングパット10c,9c
を順次経由してバッファー8aに入力され、他方はボン
ディングパット10k,9c’を順次経由してバッファ
ー8a’に入力される。バッファー8aに入力された信
号は、ボンディングパット9e,10eを順次経由して
出力端子16へと出力され、バッファー8a’に入力さ
れた信号は、ボンディングパット9e’,10nを順次
経由して出力端子20へと出力される。
は分岐されて、一方はボンディングパット10c,9c
を順次経由してバッファー8aに入力され、他方はボン
ディングパット10k,9c’を順次経由してバッファ
ー8a’に入力される。バッファー8aに入力された信
号は、ボンディングパット9e,10eを順次経由して
出力端子16へと出力され、バッファー8a’に入力さ
れた信号は、ボンディングパット9e’,10nを順次
経由して出力端子20へと出力される。
【0050】駆動信号端子15入力された信号は分岐さ
れて、一方はボンディングパット10d,9dを順次経
由してバッファー8cに入力され、他方はボンディング
パット10l,9d’を順次経由してバッファー8c’
に入力される。バッファー8cに入力された信号は、ボ
ンディングパット9g,10gを順次経由して出力端子
18へと出力され、バッファー8c’に入力された信号
は、ボンディングパット9g’,10oを順次経由して
出力端子22へと出力される。
れて、一方はボンディングパット10d,9dを順次経
由してバッファー8cに入力され、他方はボンディング
パット10l,9d’を順次経由してバッファー8c’
に入力される。バッファー8cに入力された信号は、ボ
ンディングパット9g,10gを順次経由して出力端子
18へと出力され、バッファー8c’に入力された信号
は、ボンディングパット9g’,10oを順次経由して
出力端子22へと出力される。
【0051】上述のことから、本実施例のインクジェッ
トヘッドでは、以下のような電気検査が行われる。
トヘッドでは、以下のような電気検査が行われる。
【0052】バッファー8a〜8c後の出力端子16〜
18に出力される信号タイミングを検出することにより
入力が正常に行われたかの検査が行われる。さらに、出
力端子19に出力される信号タイミングを検査すること
により画像入力、データ転送タイミング等のロジックの
検査が行われる。また、同様にして、出力端子20〜2
3に出力される信号タイミングを検査することによりシ
リコン基板2’における入力部のワイヤーボンディング
やロジック動作などの検査が行われる。
18に出力される信号タイミングを検出することにより
入力が正常に行われたかの検査が行われる。さらに、出
力端子19に出力される信号タイミングを検査すること
により画像入力、データ転送タイミング等のロジックの
検査が行われる。また、同様にして、出力端子20〜2
3に出力される信号タイミングを検査することによりシ
リコン基板2’における入力部のワイヤーボンディング
やロジック動作などの検査が行われる。
【0053】上記のような検査を行うことによって、前
述した従来のインクジェットヘッドにおけるワイヤーボ
ンディング検査に比べて、駆動回路の機能検査をより詳
細に行うことができ、さらには、検査時間も個々のビッ
ト動作検査をビット数分行うのに比べて格段に高速とな
る。また、シリコン基板毎に信号タイミングを検査する
ことができるので、シリコン基板が複数実装された形態
における不良箇所の特定が簡単にできる。
述した従来のインクジェットヘッドにおけるワイヤーボ
ンディング検査に比べて、駆動回路の機能検査をより詳
細に行うことができ、さらには、検査時間も個々のビッ
ト動作検査をビット数分行うのに比べて格段に高速とな
る。また、シリコン基板毎に信号タイミングを検査する
ことができるので、シリコン基板が複数実装された形態
における不良箇所の特定が簡単にできる。
【0054】なお、上述の駆動基板には、製造工程内に
おける電気検査が終了した段階で、出力端子16〜23
の静電気防止対策が施される。例えば、図3(a)に示
すように、プリント基板3に形成された出力端子16〜
23が部材25によって覆われる。この部材25として
は、樹脂を用いることができる。また、樹脂部材の代わ
りにシリコン系、エポキシ系、アクリル系の樹脂封止剤
をプリント基板3上の各出力端子部分に塗布することに
よって外部から遮断してもよい。さらには、樹脂テープ
などを用いて出力端子を覆うようにしてもよい。このよ
うにプリント基板3上の各出力端子を外部から遮断する
ことにより、例えばユーザーがインクジェットヘッド交
換の際にその出力端子に触れてしまうことを防止でき
る。
おける電気検査が終了した段階で、出力端子16〜23
の静電気防止対策が施される。例えば、図3(a)に示
すように、プリント基板3に形成された出力端子16〜
23が部材25によって覆われる。この部材25として
は、樹脂を用いることができる。また、樹脂部材の代わ
りにシリコン系、エポキシ系、アクリル系の樹脂封止剤
をプリント基板3上の各出力端子部分に塗布することに
よって外部から遮断してもよい。さらには、樹脂テープ
などを用いて出力端子を覆うようにしてもよい。このよ
うにプリント基板3上の各出力端子を外部から遮断する
ことにより、例えばユーザーがインクジェットヘッド交
換の際にその出力端子に触れてしまうことを防止でき
る。
【0055】図3(b)に、駆動基板が実装されたイン
クジェットヘッドの側面図を示す。シリコン基板2およ
びプリント基板3は基台1上に接着されており、これら
の間の電気的接続はワイヤーボディング11により行わ
れている。シリコン基板2上には、インクが流通する流
路を形成する流路形成部材26が実装されている。プリ
ント基板3上には出力端子形成部にヘッド部材25が設
けられており、上述したように静電気防止の役割を果た
す。
クジェットヘッドの側面図を示す。シリコン基板2およ
びプリント基板3は基台1上に接着されており、これら
の間の電気的接続はワイヤーボディング11により行わ
れている。シリコン基板2上には、インクが流通する流
路を形成する流路形成部材26が実装されている。プリ
ント基板3上には出力端子形成部にヘッド部材25が設
けられており、上述したように静電気防止の役割を果た
す。
【0056】<第2実施例>図5は、本発明の第2の実
施例のインクジェットヘッドの基台上に固定された駆動
基板の上面図である。本実施例のインクジェットヘッド
の駆動基板は、電気熱変換素子が別基板に設けられてい
る以外は上述の第1の実施例のものと同様の構成のもの
である。図中、同じ構成部には同じ符号を付してある。
施例のインクジェットヘッドの基台上に固定された駆動
基板の上面図である。本実施例のインクジェットヘッド
の駆動基板は、電気熱変換素子が別基板に設けられてい
る以外は上述の第1の実施例のものと同様の構成のもの
である。図中、同じ構成部には同じ符号を付してある。
【0057】基台1上には、プリント基板3、駆動回路
が形成されたシリコン基板31,31’、電気熱変換素
子が形成されたシリコン基板30,30’が接着されて
いる。シリコン基板31,31’は、ボンディングパッ
ト33a〜33c,33a’〜33c’が設けられ、電
気熱変換素子が設けられていない以外は、上述の第1の
実施例のシリコン基板2,2’とほぼ同じ構成となって
いる。シリコン基板30,30’には、それぞれ電気熱
変換素子4,4’、ボンディングパット32a〜32
c,32a’〜32c’が設けられている。シリコン基
板31上のボンディオングパット33a〜33cは、そ
れぞれシリコン基板30上のボンディングパット32a
〜32cとボンディングワイヤーにて電気的に接続され
ている。同様に、シリコン基板31’上のボンディオン
グパット33a’〜33c’は、それぞれシリコン基板
30’上のボンディングパット32a’〜32c’とボ
ンディングワイヤーにて電気的に接続されている。
が形成されたシリコン基板31,31’、電気熱変換素
子が形成されたシリコン基板30,30’が接着されて
いる。シリコン基板31,31’は、ボンディングパッ
ト33a〜33c,33a’〜33c’が設けられ、電
気熱変換素子が設けられていない以外は、上述の第1の
実施例のシリコン基板2,2’とほぼ同じ構成となって
いる。シリコン基板30,30’には、それぞれ電気熱
変換素子4,4’、ボンディングパット32a〜32
c,32a’〜32c’が設けられている。シリコン基
板31上のボンディオングパット33a〜33cは、そ
れぞれシリコン基板30上のボンディングパット32a
〜32cとボンディングワイヤーにて電気的に接続され
ている。同様に、シリコン基板31’上のボンディオン
グパット33a’〜33c’は、それぞれシリコン基板
30’上のボンディングパット32a’〜32c’とボ
ンディングワイヤーにて電気的に接続されている。
【0058】上記のように構成された駆動基板では、各
ロジック回路6からの出力を基にトランジスタアレイ5
をオンオフすることにより、このトランジスタアレイ5
とボンディオングパット33a〜33c、ボンディング
パット32a〜32cを介した接続された電気熱変換素
子4が駆動される。同様にして、各ロジック回路6’か
らの出力を基にトランジスタアレイ5’をオンオフする
ことにより、このトランジスタアレイ5’とボンディオ
ングパット33a’〜33c’、ボンディングパット3
2a’〜32c’を介して接続された電気熱変換素子4
が駆動される。
ロジック回路6からの出力を基にトランジスタアレイ5
をオンオフすることにより、このトランジスタアレイ5
とボンディオングパット33a〜33c、ボンディング
パット32a〜32cを介した接続された電気熱変換素
子4が駆動される。同様にして、各ロジック回路6’か
らの出力を基にトランジスタアレイ5’をオンオフする
ことにより、このトランジスタアレイ5’とボンディオ
ングパット33a’〜33c’、ボンディングパット3
2a’〜32c’を介して接続された電気熱変換素子4
が駆動される。
【0059】このインクジェットヘッドにおいても、上
述の第1の実施例のインクジェットヘッドの製造工程内
における電気検査と同様の検査を行うことができ、製造
工程内における電気検査が終了した段階で、出力端子1
6〜23の静電気防止対策が施される。すなわち、プリ
ント基板3に形成された出力端子16〜23が部材によ
って覆われる。
述の第1の実施例のインクジェットヘッドの製造工程内
における電気検査と同様の検査を行うことができ、製造
工程内における電気検査が終了した段階で、出力端子1
6〜23の静電気防止対策が施される。すなわち、プリ
ント基板3に形成された出力端子16〜23が部材によ
って覆われる。
【0060】以上説明した各実施例では、駆動回路など
の機能素子が形成された電気熱変換素子基板(チップ)
が2チップ実装された構成となているものについて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3チ
ップ以上実装された構成としてもよく、例えば、記録装
置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有す
るフルラインヘッド構造を構成するようなものであって
もよい。
の機能素子が形成された電気熱変換素子基板(チップ)
が2チップ実装された構成となているものについて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3チ
ップ以上実装された構成としてもよく、例えば、記録装
置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有す
るフルラインヘッド構造を構成するようなものであって
もよい。
【0061】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0062】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0063】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0064】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0065】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0066】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0067】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0068】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、製造工程内において行われる電気検査が従来
のものより短時間でより詳細に検査することができ、イ
ンクジェットヘッドの生産コストの低減を図ることがで
きる。特に近年インクジェットプリンター搭載の主流と
なりつつあるユーザー交換型のインクジェットヘッドの
信頼性向上に大きな効果がある。
いるので、製造工程内において行われる電気検査が従来
のものより短時間でより詳細に検査することができ、イ
ンクジェットヘッドの生産コストの低減を図ることがで
きる。特に近年インクジェットプリンター搭載の主流と
なりつつあるユーザー交換型のインクジェットヘッドの
信頼性向上に大きな効果がある。
【0069】また、本発明をシリコン基板を他数個並べ
たフルラインヘッド構造に適用すると、多数個並べた基
板のいずれかに不良が発生した場合において、容易に不
良基板の特定が可能となり、不良基板のリペアー作業が
効率化できる。
たフルラインヘッド構造に適用すると、多数個並べた基
板のいずれかに不良が発生した場合において、容易に不
良基板の特定が可能となり、不良基板のリペアー作業が
効率化できる。
【図1】本発明の第1の実施例のインクジェットヘッド
の基台上に固定された駆動基板の上面図である。
の基台上に固定された駆動基板の上面図である。
【図2】従来のインクジェットヘッドの基台上に固定さ
れた駆動基板の上面図である。
れた駆動基板の上面図である。
【図3】(a)は絶縁部材25の取り付け状態を示す斜
視図、(b)は駆動基板が実装されたインクジェットヘ
ッドの側面図である。
視図、(b)は駆動基板が実装されたインクジェットヘ
ッドの側面図である。
【図4】(a)は入力信号の波形図、(b)フルライン
ヘッド構造の後段における駆動基板に伝達される信号の
波形図である。
ヘッド構造の後段における駆動基板に伝達される信号の
波形図である。
【図5】本発明の第2の実施例のインクジェットヘッド
の基台上に固定された駆動基板の上面図である。
の基台上に固定された駆動基板の上面図である。
【図6】本発明により得られたインクジェットヘッドを
インクジェットヘッドカートリッジ(IJC)として装
着したインクジェット記録装置(IJRA)の一例を示
す外観斜視図である。
インクジェットヘッドカートリッジ(IJC)として装
着したインクジェット記録装置(IJRA)の一例を示
す外観斜視図である。
1 基台 2,2’,30,30’,31,31’ シリコン基板 3 プリント基板 4,4’ 電気熱変換素子 5,5’ トランジスタアレイ 6,6’ ロジック回路 7,7’ シフトレジスタ/ラッチ回路 8a〜8d,8a’〜8d’ バッファー 9a〜9h,9a’〜9h’,10a〜10p,32a
〜32c,32a’〜32c’,33a〜33c,33
a’〜33c’ ボンディングパット 11 ワイヤーボンディング 12 クロック端子 13 画像データ入力端子 14 データラッチ端子 15 駆動信号端子 16〜23 出力端子 25 部材 26 流路形成部材
〜32c,32a’〜32c’,33a〜33c,33
a’〜33c’ ボンディングパット 11 ワイヤーボンディング 12 クロック端子 13 画像データ入力端子 14 データラッチ端子 15 駆動信号端子 16〜23 出力端子 25 部材 26 流路形成部材
Claims (5)
- 【請求項1】 異なる外部入力信号が入力される複数の
外部入力端子が形成されたプリント基板と、電気熱変換
素子およびこれを駆動する駆動回路が形成された少なく
とも1つのシリコン基板とを備え、前記駆動回路は入力
がワイヤーボンディングを介して前記プリント基板の各
外部入力端子に接続され、入力された外部入力信号に基
づいて電気熱変換素子を駆動するインクジェットヘッド
において、 前記駆動回路にて処理された信号が取り出される第1の
信号系と、 前記ワイヤーボンディングを介して前記駆動回路に入力
された信号が取り出される第2の信号系と、 前記プリント基板に設けられ、前記第1および第2の信
号系により取り出された信号をそれぞれ外部出力する複
数の外部出力端子と、 前記プリント基板に設けられた複数の外部出力端子を外
部から絶縁する絶縁部材とを有することを特徴とするイ
ンクジェットヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
において、 絶縁部材が樹脂部材であることを特徴とするインクジェ
ットヘッド。 - 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
において、 電気熱変換素子および駆動回路が形成されたシリコン基
板が複数設けられたことを特徴とするインクジェットヘ
ッド。 - 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
において、 複数の電気熱変換素子によりフルラインヘッドが構成さ
れたことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載のインクジェットヘッドにおいて、 前記電気熱変換素子と前記駆動回路とが別基板に形成さ
れたことを特徴とするインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP740696A JPH09193381A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP740696A JPH09193381A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193381A true JPH09193381A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11665002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP740696A Pending JPH09193381A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193381A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009034920A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Ricoh Co Ltd | インクジェットプリンタードライバー回路 |
JP2013116612A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド用半導体装置、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 |
JP2013212703A (ja) * | 2013-07-12 | 2013-10-17 | Seiko Epson Corp | ヘッドユニット、及び、液体吐出装置 |
US11148416B2 (en) * | 2018-12-25 | 2021-10-19 | Seiko Epson Corporation | Liquid discharging apparatus and circuit board |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP740696A patent/JPH09193381A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009034920A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Ricoh Co Ltd | インクジェットプリンタードライバー回路 |
JP2013116612A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド用半導体装置、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 |
JP2013212703A (ja) * | 2013-07-12 | 2013-10-17 | Seiko Epson Corp | ヘッドユニット、及び、液体吐出装置 |
US11148416B2 (en) * | 2018-12-25 | 2021-10-19 | Seiko Epson Corporation | Liquid discharging apparatus and circuit board |
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