JPH0919297A - 酵素水溶液および酵素の乾燥試薬 - Google Patents

酵素水溶液および酵素の乾燥試薬

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JPH0919297A
JPH0919297A JP19123995A JP19123995A JPH0919297A JP H0919297 A JPH0919297 A JP H0919297A JP 19123995 A JP19123995 A JP 19123995A JP 19123995 A JP19123995 A JP 19123995A JP H0919297 A JPH0919297 A JP H0919297A
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catalase
aqueous solution
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enzyme
solution
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Urao Nonaka
浦雄 野中
Satoshi Watabe
聡 渡部
Akiyoshi Ono
明美 大野
Kazunari Nakaishi
和成 中石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスコルビン酸オキシダーゼの水溶液および
カタラーゼの水溶液の安定性を向上させる。 【構成】 アスコルビン酸オキシダーゼを0.1乃至1
000U/ml、およびカルシウムイオンまたはヨウ素
イオンを0.01乃至100mMの範囲で含むことを特
徴とするアスコルビン酸オキシダーゼの水溶液、および
カタラーゼを0.5乃至5000U/ml、および二価
の鉄錯体を0.001乃至10mMの範囲で含むことを
特徴とするカタラーゼの水溶液、並びにそれらを調製す
るための乾燥試薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスコルビン酸オキシ
ダーゼまたはカタラーゼの水溶液およびそれを調製する
ための乾燥試薬に関する。特に本発明は、体外診断薬に
用いるための上記酵素の水溶液および乾燥試薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アスコルビン酸オキシダーゼ(EC
1.10.3.3、ASOD)は、L−アスコルビン酸
を分子状酸素を用いて酸化し、デヒドロアスコルビン酸
にする酵素である。大部分の体外診断薬では、アスコル
ビン酸オキシダーゼは、アスコルビン酸による発色系
(例、ペルオキシダーゼ発色系、ホルマザン発色系)へ
の干渉を除去するために用いられている。
【0003】カタラーゼ(EC 1.11.1.6、C
AT)は、過酸化水素の分解反応を触媒する酵素であ
る。カタラーゼは、ほとんどの体外診断薬の前処理にお
いて生成する過酸化水素の分解に使用されている。過酸
化水素を生成する前処理としては、中性脂肪測定系にお
けるグリセロールの前処理や、クレアチニン測定系にお
けるクレアチンやザルコシンの前処理がある。
【0004】以上の二種類の酵素は、水溶液中で不安定
であるとの問題がある。特に、体外診断薬のような他の
成分との混合溶液中では、保存が難しい。このため、凍
結乾燥試薬を用いる体外診断薬では、試薬を水に溶解し
水溶液を調製してから直ちに使用する必要があった。液
状の体外診断薬では、保存の問題がさらに深刻である。
近年、液状の体外診断薬は、簡単かつ迅速に測定が実施
できるため、広く普及しはじめている。液状の体外診断
薬においては、水溶液の状態で酵素を長期間保存できる
方法の開発が不可欠である。
【0005】従来の液状の体外診断薬では、酵素の保存
期間をとりあえず延長するために、使用する酵素の由来
を変更したり、酵素の使用量を増加させていた。酵素の
由来を変更する場合は、新たな酵素生産生物を探索する
必要がある。新たな生物の探索は非常に労力を要する
が、通常は酵素の保存期間をわずかに延長できる程度の
結果しか得られない。一方、酵素の使用量を増加させる
と、単に経費が増加するだけでなく、対外診断薬に悪い
影響を与える。例えば、試薬ブランクの値が上昇し、測
定精度が低下する。また、関連する成分(例えば、カタ
ラーゼに対して、その反応阻害に必要なNaN3 のよう
な試薬)の量も多くなり、それらの成分により他の酵素
の安定性が低下する問題も生じる。
【0006】ところで、特開平6−284886号公報
には、種々の酵素の溶液中での安定化方法が開示されて
いる。開示されている酵素と安定化剤との組み合わせ
は、以下の通りである。
【0007】
【表1】 ──────────────────────────────────── ○:有効とされる組み合わせ 安定化剤 マソ 硫塩 マカ リコリ酒グ グアアト ンル 酸化 グル ンハン石リ リルスリ ニビ ナナ ネシ 酸クゴ酸コ シギパプ トト トト シウ 塩酸酸塩| ンニラト || リリ ウム 塩塩 ル ンギフ ルル ウウ ム塩 酸 ンァ 酵素名 ムム 塩 塩 酸ン ──────────────────────────────────── パーオキシダーゼ ○ コレステロールエステラーゼ ○ グリセロールキナーゼ ○○ ○ ○ マレートデヒドロゲナーゼ ○ ○ ビリルビンオキシダーゼ ○○ グルコースデヒドロゲナーゼ ○○ ○○ ラクテートデヒドロゲナーゼ ○ ○ ○○○○○ グルコースオキシダーゼ ○ ○ ○○ リポプロテインリパーゼ ○○ ────────────────────────────────────
【0008】上記の表からも明らかなように、酵素と安
定化剤の組み合わせには、特に法則のようなものは認め
られない。特開平6−284886号公報でも、上記の
組み合わせはスクリーニング(言い換えれば、試行錯
誤)で得られたと説明している(段落番号の000
6)。従って、上記〜以外の酵素である、アスコル
ビン酸オキシダーゼやカタラーゼについては、全く新し
く安定化剤あるいは安定化方法を研究する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アス
コルビン酸オキシダーゼまたはカタラーゼの水溶液の安
定性を向上させることである。本発明の他の目的は、調
製した水溶液の安定性が向上しているアスコルビン酸オ
キシダーゼまたはカタラーゼの乾燥試薬を提供すること
でもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、アスコルビン
酸オキシダーゼを0.1乃至1000U/ml、および
カルシウムイオンまたはヨウ素イオンを0.01乃至1
00mMの範囲で含むことを特徴とするアスコルビン酸
オキシダーゼの水溶液を提供する。また、本発明は、ア
スコルビン酸オキシダーゼ、およびカルシウムイオンの
塩またはヨウ素イオンの塩をアスコルビン酸オキシダー
ゼ1U当り0.5乃至5000ナノモルの範囲で含むこ
とを特徴とするアスコルビン酸オキシダーゼの乾燥試薬
を提供する。さらに、本発明は、カタラーゼを0.5乃
至5000U/ml、および二価の鉄錯体を0.001
乃至10mMの範囲で含むことを特徴とするカタラーゼ
の水溶液を提供する。さらにまた、カタラーゼ、および
二価の鉄錯体をカタラーゼ1U当り1乃至10000ピ
コモルの範囲で含むことを特徴とするカタラーゼの乾燥
試薬も提供する。
【0011】[アスコルビン酸オキシダーゼの安定化]
液状の体外診断薬として用いる場合、アスコルビン酸オ
キシダーゼの水溶液は、アスコルビン酸オキシダーゼを
0.1乃至1000U/mlの範囲、好ましくは0.1
乃至100U/mlの範囲、さらに好ましくは、1乃至
100U/mlの範囲、最も好ましくは5乃至50U/
mlの範囲で含む。本発明では、上記の水溶液に、カル
シウムイオンまたはヨウ素イオンを0.01乃至100
mMの範囲、好ましくは0.01乃至10mMの範囲、
さらに好ましくは0.05乃至5mMの範囲、最も好ま
しくは0.1乃至2mMの範囲で添加する。カルシウム
イオンとヨウ素イオンとを併用してもよい。
【0012】本発明者の研究によると、水溶液中のCa
2+イオンまたはI- イオンがアスコルビン酸オキシダー
ゼの安定化に作用するため、Ca2+イオンおよびI-
オンの対イオンについて特に制限はない。従って、対外
診断薬の反応を阻害しないアニオン(Ca2+の対イオ
ン)またはカチオン(I- の対イオン)を適宜選択して
用いることができる。アニオンの例としては、ハロゲン
イオン(例、Cl- )や低級脂肪酸イオン(例、酢酸イ
オン)を挙げることができる。カチオンの例としては、
アルカリ金属イオン(例、K+ )を挙げることができ
る。
【0013】体外診断薬として凍結乾燥試薬を用いる場
合、カルシウムイオンの塩またはヨウ素イオンの塩をア
スコルビン酸オキシダーゼ1U当り0.5乃至5000
ナノモルの範囲、好ましくは0.5乃至500ナノモル
の範囲、さらに好ましくは、1乃至200ナノモルの範
囲、最も好ましくは10乃至200ナノモルの範囲で使
用する。凍結乾燥試薬は、水に溶解して水溶液として使
用する。その水溶液は上記の規定の濃度範囲となるよう
に調整する。塩を形成するための対イオンは、上記の水
溶液中の対イオンと同様である。カルシウムイオンの塩
の例としては、塩化カルシウムおよび酢酸カルシウムを
挙げることができる。ヨウ素イオンの例としては、ヨウ
化カリウムを挙げることができる。
【0014】[カタラーゼの安定化]液状の体外診断薬
として用いる場合、カタラーゼの水溶液は、カタラーゼ
を0.5乃至5000U/mlの範囲、好ましくは5乃
至5000U/mlの範囲、さらに好ましくは、10乃
至1000U/mlの範囲、最も好ましくは100乃至
1000U/mlの範囲で含む。本発明では、上記の水
溶液に、二価の鉄錯体を0.001乃至10mMの範
囲、好ましくは0.005乃至5mMの範囲、さらに好
ましくは0.01乃至1mMの範囲、最も好ましくは
0.01乃至0.2mMの範囲で添加する。
【0015】鉄錯体は、ニトロソ(ニトロシル)基を有
することが好ましい。二価の鉄錯体の例としては、ニト
ロプルシッド(ペンタシアノニトロシル鉄(II)酸の
塩)、ニトロソ−PSAP(2−ニトロソ−5−[N−
n−プロピル−N−(3−スルホプロピル)アミノ]フ
ェノール)−Fe2+錯体およびニトロソ−ESAP(2
−ニトロソ−5−[N−エチル−N−(3−スルホプロ
ピル)アミノ]フェノール)−Fe2+錯体を挙げること
ができる。ニトロプルシッドは、M2 [Fe(CN)5
(NO)]の式(ただし、Mは一価の金属)で示され
る。この鉄イオンを二価とする考え方と三価とする考え
方があるが、本明細書では、二価として扱う。ニトロプ
ルシッドの対イオンについて特に制限はない。従って、
対外診断薬の反応を阻害しないカチオンを適宜選択して
用いることができる。カチオンの例としては、アルカリ
金属イオン(例、Na+ 、K+ )を挙げることができ
る。
【0016】体外診断薬として凍結乾燥試薬を用いる場
合、二価の鉄錯体をカタラーゼ1U当り1乃至1000
0ピコモルの範囲、好ましくは5乃至5000ピコモル
の範囲、さらに好ましくは、10乃至1000ピコモル
の範囲、最も好ましくは25乃至500ピコモルの範囲
で使用する。凍結乾燥試薬は、水に溶解して水溶液とし
て使用する。その水溶液は上記の規定の濃度範囲となる
ように調整する。
【0017】[体外診断薬の試薬系]前述したように、
アスコルビン酸オキシダーゼおよびカタラーゼは、様々
な体外診断薬の前処理において使用されている。アスコ
ルビン酸オキシダーゼあるいはカタラーゼを使用する試
薬系の例(酵素成分)を以下に挙げる。
【0018】(1)クレアチニン測定系におけるクレア
チンの前処理試薬 クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼ、アスコルビ
ン酸オキシダーゼおよびカタラーゼ (2)総コレステロール測定系における試薬A コレステロールオキシダーゼおよびアスコルビン酸オキ
シダーゼ (3)総コレステロール測定系における試薬B コレステロールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび
カタラーゼ (4)遊離コレステロール測定系における試薬A アスコルビン酸オキシダーゼ (5)遊離コレステロール測定系における試薬B コレステロールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび
カタラーゼ (6)リン脂質測定系における試薬A ホスホリパーゼおよびアスコルビン酸オキシダーゼ (7)リン脂質測定系における試薬B コリンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよびカタラー
ゼ (8)尿酸測定系における試薬A ペルオキシダーゼ、アルコルビン酸オキシダーゼおよび
カタラーゼ
【0019】液状の体外診断薬は、10℃以下の冷暗所
にて少なくも一年間の安定性が必要である。また、凍結
乾燥品は、溶解後(溶液調製後)少なくとも2週間、通
常は1か月の安定性が必要とされる。本発明の酵素水溶
液および乾燥試薬は、このような要求を充分に満足する
ものである。なお、下記の実施例では、35℃にて安定
性の試験を実施する。35℃にて3週間保存した状態
は、おおよそ10℃以下の冷暗所にて1年間保存した状
態に対応する。
【0020】
【実施例】
[実施例1] 「アスコルビン酸オキシダーゼ活性の測定」下記の試薬
溶液(1)を調製した。
【0021】 ──────────────────────────────────── 試薬溶液(1) ──────────────────────────────────── N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(T APS) 50mM N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン (TOOS) 2mM クレアチナーゼ(CR) 50U/ml ザルコシンオキシダーゼ(SOX) 10U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ(ASOD) 10U/ml pH 8.2 ────────────────────────────────────
【0022】試薬溶液(1)に対して、ヨウ化カリウム
0.5mMまたは5mMを添加した溶液あるいは酢酸カ
ルシウム2mMまたは10mMを添加した溶液を調製し
た。各溶液を35℃で4週間保存し、7日毎にアスコル
ビン酸オキシダーゼ活性(μ/ml)を測定した。結果
を図1のグラフに示す。図1に示される結果から明らか
なように、ヨウ化カリウムあるいは酢酸カルシウムの添
加は、アスコルビン酸オキシダーゼの水溶液の安定性を
顕著に向上させる。
【0023】[実施例2] 「クレアチニン量の測定」下記の試薬溶液(2)および
(3)を調製した。
【0024】 ──────────────────────────────────── 試薬溶液(2) ──────────────────────────────────── N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(T APS) 50mM N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン (TOOS) 2mM クレアチナーゼ(CR) 50U/ml ザルコシンオキシダーゼ(SOX) 10U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ(ASOD) 10U/ml カタラーゼ(CAT) 200U/ml pH 8.2 ────────────────────────────────────
【0025】 ──────────────────────────────────── 試薬溶液(3) ──────────────────────────────────── N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(T APS) 50mM 4−アミノアンチピリン(4−AAP) 2mM ペルオキシダーゼ(POD) 20U/ml アジ化ナトリウム 0.1% pH 8.0 ────────────────────────────────────
【0026】次に、測定サンプルとして、80mg/d
lのクレアチニン水溶液(標準液)および標準液に、2
00mg/dlのアスコルビン酸を添加したものを準備
した。試薬溶液(1)に対して、ヨウ化カリウム0.5
mMまたは5mMを添加した溶液あるいは酢酸カルシウ
ム2mMまたは10mMを添加した溶液を調製した。各
溶液を35℃で4週間保存し、7日毎に、自動分析装置
(日立7050型)で測定サンプルのクレアチニン量
(mAbs=ミリ吸光度)を測定した。測定サンプルを
使用せずに、試薬溶液のみを混合した場合(ブランク)
では、測定値は8.3〜11.9の範囲であり、添加剤
の有無および保存期間に関して大きな変化は認められな
かった。次に(アスコルビン酸を含まない)標準液を測
定した値は、1445.9〜1477.4の範囲であ
り、添加剤の有無および保存期間に関して大きな変化は
認められなかった。最後に、アスコルビン酸を含む標準
液を測定した。その結果を図2に示す。図2に示される
結果から明らかなように、無添加の場合は、35℃で3
週間保存すると、アスコルビン酸オキシダーゼが失活す
ることにより、アスコルビン酸の影響が表れ、クレアチ
ニンの測定値が低下することがわかる。
【0027】[実施例3] 「カタラーゼ活性の測定」下記の試薬溶液(4)を調製
した。
【0028】 ──────────────────────────────────── 試薬溶液(4) ──────────────────────────────────── N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(T APS) 50mM 3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB) 3mM クレアチナーゼ(CR) 100U/ml ザルコシンオキシダーゼ(SOX) 10U/ml カタラーゼ(CAT) 200U/ml pH 8.2 ────────────────────────────────────
【0029】試薬溶液(4)に対して、下記の化合物を
添加した溶液を調製した。 ──────────────────────────────────── 添加物 添加量 ──────────────────────────────────── ニトロプルシッドNa 0.01mMおよび0.1mM ニトロソPSAP 0.01mMおよび0.1mM ニトロソPSAP−Fe(II)錯体 0.01mMおよび0.1mM ニトロソESAP 0.01mMおよび0.1mM ニトロソESAP−Fe(II)錯体 0.01mMおよび0.1mM ────────────────────────────────────
【0030】各溶液を35℃で4週間保存し、7日毎に
カタラーゼ活性(μ/ml)を測定した。結果を図3の
グラフに示す。図3に示される結果から明らかなよう
に、無添加あるいはニトロソPSAPおよびニトロソE
SアPを添加した試料は、カタラーゼの活性が低下する
が、ニトロプルシッドNa、ニトロソPSAP−Fe
(II)錯体またはニトロソESAP−Fe(II)錯体を
添加した試料では、カタラーゼの失活が認められない。
【0031】[実施例4] 「クレアチニン量の測定」下記の試薬溶液(5)および
(6)を調製した。
【0032】 ──────────────────────────────────── 試薬溶液(5) ──────────────────────────────────── N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(T APS) 50mM 3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB) 3mM クレアチナーゼ(CR) 100U/ml ザルコシンオキシダーゼ(SOX) 10U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ(ASOD) 10U/ml カタラーゼ(CAT) 200U/ml pH 8.2 ────────────────────────────────────
【0033】 ──────────────────────────────────── 試薬溶液(6) ──────────────────────────────────── N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(T APS) 50mM 4−アミノアンチピリン(4−AAP) 2mM ペルオキシダーゼ(POD) 20U/ml アジ化ナトリウム 0.1% pH 8.0 ────────────────────────────────────
【0034】次に、測定サンプルとして、5mg/dl
のクレアチニン水溶液および5mg/dlのクレアチン
水溶液を準備した。試薬溶液(5)に対して、実施例3
で用いた各種化合物を添加した溶液を調製した。各溶液
を35℃で4週間保存し、7日毎に、自動分析装置(日
立7050型)で測定サンプルのクレアチニン量(mA
bs)を測定した。測定サンプルを使用せずに、試薬溶
液のみを混合した場合(ブランク)では、測定値は5.
6〜9.8の範囲であり、添加剤の有無および保存期間
に関して大きな変化は認められなかった。次に、クレア
チニン水溶液を測定した値は、120.5〜130.4
の範囲であり、添加剤の有無および保存期間に関して大
きな変化は認められなかった。最後に、クレアチン水溶
液を測定した。その結果を図4に示す。図4に示される
結果から明らかなように、無添加あるいはニトロソPS
APおよびニトロソESAPを添加した試料は、35℃
で2週間保存すると、カタラーゼが失活することによ
り、クレアチンの前処理が不完全となり、発色が起きて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスコルビン酸オキシダーゼ活性の測定結果を
示すグラフである。
【図2】クレアチニン量の測定結果を示すグラフであ
る。
【図3】カタラーゼ活性の測定結果を示すグラフであ
る。
【図4】クレアチニン量の測定結果を示すグラフであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスコルビン酸オキシダーゼを0.1乃
    至1000U/ml、およびカルシウムイオンまたはヨ
    ウ素イオンを0.01乃至100mMの範囲で含むこと
    を特徴とするアスコルビン酸オキシダーゼの水溶液。
  2. 【請求項2】 アスコルビン酸オキシダーゼ、およびカ
    ルシウムイオンの塩またはヨウ素イオンの塩をアスコル
    ビン酸オキシダーゼ1U当り0.5乃至5000ナノモ
    ルの範囲で含むことを特徴とするアスコルビン酸オキシ
    ダーゼの乾燥試薬。
  3. 【請求項3】 カタラーゼを0.5乃至5000U/m
    l、および二価の鉄錯体を0.001乃至10mMの範
    囲で含むことを特徴とするカタラーゼの水溶液。
  4. 【請求項4】 カタラーゼ、および二価の鉄錯体をカタ
    ラーゼ1U当り1乃至10000ピコモルの範囲で含む
    ことを特徴とするカタラーゼの乾燥試薬。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233363A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Unitika Ltd アスコルビン酸オキシダーゼの安定化方法および生体成分測定用試薬

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