JPH09192583A - ローラ式塗布装置保管用ボックス - Google Patents

ローラ式塗布装置保管用ボックス

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JPH09192583A
JPH09192583A JP601396A JP601396A JPH09192583A JP H09192583 A JPH09192583 A JP H09192583A JP 601396 A JP601396 A JP 601396A JP 601396 A JP601396 A JP 601396A JP H09192583 A JPH09192583 A JP H09192583A
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roller
type coating
roller type
coating device
coating
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JP601396A
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English (en)
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Shunichi Takahashi
俊一 高橋
Shinpei Mizukawa
真平 水川
Masayoshi Ichikawa
正義 市川
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Kansai Paint Co Ltd
Subaru Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布作業中断時における刷毛素体に浸透した
水性塗料の乾燥を防止し、ローラ刷毛の再使用を可能に
して作業効率の向上及びコスト低減が得られるローラ式
塗布装置用保管ボックスを提供する。 【解決手段】 水性塗料を塗布するローラ式塗布装置4
0を塗布作業中断時に保管するローラ式塗布装置保管ボ
ックス50であって、ローラ式塗布装置40を懸吊する
懸吊体66と、懸吊体66に懸吊されたローラ式塗布装
置40のローラ刷毛41を収容するボックス本体51
と、このボックス本体51内に水を噴霧する加湿装置6
9とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性塗料を塗布す
るローラ式塗布装置を塗布作業中断時に保管するローラ
式塗布装置保管用ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車製造工場では、完成した自動車を
出荷する場合に、自動車の塗膜を雨水、鉄粉、花粉、鳥
糞等の汚染から保護し、品質の低下を防ぐ目的で塗膜表
面上に保護膜を形成している。
【0003】保護膜の形成には水溶性アクリルタイプの
水性材料や油脂系合成ワックスタイプ等のワックス或い
は炭酸カルシウム系パウダを塗膜表面に塗布する方法や
塩化ビニル系樹脂製のフィルムを塗膜表面に貼設する方
法が広く行われている。ワックス塗布により形成される
保護膜は、鉄粉や花粉に対する保護効果に劣り、かつ自
動車の塗膜上に塗布後約3〜4ケ月と保護効果の持続期
間が短く、また出荷先においてワックス除去作業の負荷
が大きく、アンモニア系薬剤或いはケロシン等の溶液を
使用して除去することから環境安全性に劣り、更に排水
処理のための設備を要する等の不具合がある。
【0004】またパウダ塗布による保護膜は、鉄粉、花
粉、雨水等の降り懸かる物に対する保護効果は期待でき
るものの、接触等により発生する傷に対する保護効果に
劣り、かつ風雨により塗布したパウダが消失することか
ら保護効果の持続期間も約1〜3ケ月と短く、更に保護
膜を除去する際には、車体の隙間、例えばフロントフェ
ンダとフロントフード等の間に付着した保護膜の除去作
業に困難を招き、かつ砂濾過設備等の大がかりな後処理
設備を有する等の不具合がある。
【0005】これらワックスやパウダの塗布による保護
層の形成は、一般に塗装ブース内でのスプレーによる吹
き付けによって行われることから、塗着効率が約10〜
30%であって、残りのワックスやパウダ等は、塗装ブ
ース下に落下して循環水によってブース外に搬出されて
廃棄処分されることから歩留りが悪く、またワックスや
パウダ等がスプレー噴霧されることから塗装ブース内が
ミストで汚れ、かつ循環水の循環及び給排気装置の作動
に伴う騒音発生等による作業環境の悪化を招く等の不具
合がある。
【0006】一方フィルムの貼着による方法にあって
は、複雑な自動車の形状に沿ってフィルムを張設する作
業には負荷が大きく、万一張設したフィルムと塗膜との
間に隙間が生じると、この隙間に雨水等が浸入して塗膜
の膨潤が発生するおそれがある。そしてフィルムを塗膜
表面から単に剥がすことにより保護膜の除去が行え、保
護膜の除去作業性に優れるものの、除去後のフィルムを
処理するための焼却設備等を要する。
【0007】この対策として、例えば特開平7−803
99号公報に開示されるように、洗浄水切りされた自動
車の塗膜表面に剥離可能な水性塗料をローラ式塗布装置
等により塗布し、しかる後乾燥せしめて剥離可能な保護
膜を形成する方法が提案されている。
【0008】このような水性塗料を自動車の塗膜表面に
塗布する際には、一般にドラム缶等の塗料供給源によっ
て搬入された塗料を一旦塗料タンクに貯蔵し、塗料タン
ク内に貯蔵された塗料をポンプ等によってローラ式塗布
装置に圧送して自動車の塗膜表面上に塗布する。
【0009】このローラ式塗布装置は、噴出孔により内
外を連通した円筒状のローラの外周に塗料浸透性を有す
る円筒状の刷毛素体を装着してなるローラ刷毛と、ロー
ラ支軸に接続するハンドルと、ローラ支軸にローラ刷毛
を回転自在に支持するローラ支持体とを有し、ハンド
ル、ローラ支軸、ローラ支持体内を通ってローラに開口
する噴出孔から刷毛素材に浸透した塗料を、作業者が被
塗布面となる自動車の塗膜面に沿ってローラ刷毛を転が
しながら塗布するように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ローラ式塗布装置
によると、塗料が塗料供給管からハンドル、ローラ支軸
等を介して刷毛素体に自動的に供給されるので、作業者
は被塗布面にローラ刷毛を接触させて転動することによ
って連続的に長時間塗布作業を続けることができ、塗料
を被塗布面に効率良く塗布することができる。
【0011】しかし、塗布作業が中断したときには、ロ
ーラ式塗布装置のローラ刷毛を上方が開放したバットの
内に載置しておくことから、長時間使用しないときに
は、ローラ刷毛の刷毛素体に浸透した水性塗料が乾燥し
て再使用不可能となり、塗布作業再開にあたりローラ刷
毛の交換が余儀なくされ、作業効率が悪く、また高コス
トを招くことになる。この対策として開閉蓋を有する箱
等に保管する方策もあるが刷毛素体に浸透した塗料の乾
燥を防ぐには充分ではない等の不具合がある。
【0012】従って、本発明の目的は、塗布作業中断時
における刷毛素体に浸透した水性塗料の乾燥を防止する
ことによりローラ刷毛の再使用を可能にしてローラ刷毛
の交換回数を削減し、作業効率の向上及びコスト低減が
得られるローラ式塗布装置保管用ボックスを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明におけるローラ式塗布装置保管用ボックスは、水性塗
料を塗布するローラ式塗布装置を塗布作業中断時に保管
するローラ式塗布装置保管用ボックスにおいて、ローラ
式塗布装置を懸吊する懸吊体と、懸吊体に懸吊されたロ
ーラ式塗布装置の少なくともローラ刷毛を収容するボッ
クス本体と、このボックス本体内を加湿する加湿装置と
を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるローラ式塗
布装置保管用ボックスの一実施の形態を自動車の塗膜表
面に保護膜を形成する工程に用いられる塗装装置に適用
した場合を例に図1乃至図7によって説明する。
【0015】保護膜を形成する工程は、図1に示すよう
に、洗浄工程A、水切工程B、マスキング工程C、塗布
工程D、仕上塗布工程E及び乾燥工程Fを有している。
【0016】保護膜を形成すべき自動車Wは、洗浄工程
Aに搬入され、車体全体を回転ブラシを使用するシャワ
ー式洗車装置により洗浄して塗膜表面に付着した雨水や
塵埃等を除去する。寒冷期には塗膜表面に付着した水滴
の凍結により塗膜表面に傷を付けるおそれがあることか
ら洗浄水は例えば30〜50℃の温水を用いることが好
ましい。洗浄工程Aで洗浄された自動車Wの塗膜を、続
く水切工程Bにおいて約70℃の温風によるエアブロー
により塗膜表面に残存する洗浄水を除去して乾燥させ
る。洗浄工程Aに使用される温水と水切工程Bで使用さ
れる温風によるエアブローにより後工程である塗布工程
Dにおける水性塗料の塗布を良好にするため自動車の表
面温度を適切に保持できる。表面温度は塗料の成膜性か
らすると15℃以上、望ましくは20〜30℃である。
【0017】洗浄工程A及び水切工程Bにおいて洗浄水
切り乾燥された自動車Wは次のマスキング工程Cで水性
塗料を塗布する塗布範囲と非塗布範囲とを仕切るための
マスキングテープを貼着し、かつエンジンフードに開口
するインテークダクトやその他塗布範囲内にある樹脂部
品等の非塗布部品をカバー等の載置により被覆する。
【0018】続く塗布工程Dにおいて、予めマスキング
工程Cで区画された塗布範囲を塗装装置のローラ式塗布
装置によりアクリルエマルションを主成分とした水性塗
料(例えば関西ペイント社製ラップガードL)を塗布す
る。
【0019】次の仕上塗布工程Eでは、前記マスキング
工程Cで貼着したマスキングテープの剥離除去及びカバ
ー等を除去し、かつ塗布範囲の細部の未塗布部分を小型
のローラ式塗布装置を用いて水性塗料を塗布仕上げす
る。なお、マスキング工程C、塗布工程D及び仕上塗布
工程Eの各工程は塗装ブース内で行われる。
【0020】続く乾燥工程Fにおいて赤外線乾燥炉を用
いて約30〜90秒間赤外線照射により塗布された水性
塗料の内部からの乾燥を促進させ、続いて熱風乾燥炉を
用いて被塗装物全体を均一に加熱して水性塗料を乾燥さ
せて保護膜を形成する。熱風乾燥炉としては水性塗料の
成膜性、自動車の各種電装品等の付属部品保護の観点か
ら乾燥温度が50〜70℃で風速が毎分0.5〜2mの
条件下で約2〜10分間乾燥せしめることが好ましい。
【0021】塗布工程Dで使用される塗装装置は、図2
に示すような塗装装置10が設けられる。塗装装置10
において、一端がドラム缶等の塗料供給源7に挿入され
た補給配管11はバルブ21、三方管継手17、補給ポ
ンプ31及びバルブ22を経由して塗料タンク1内に開
口している。
【0022】タンク本体2の底部2aに接続される排出
管14の他端に三方管継手18が設けられ、三方管継手
18の一端は循環配管15及びバルブ23を介して前記
補給配管11に設けられる三方管継手17に接続され
る。
【0023】また排出管14に接続する三方管継手18
の他端にはメイン配管16の一端が接続され、他端は順
次バルブ24、カートリッジフィルタ33、34、バル
ブ25、圧送ポンプ32、バルブ26、三方管継手1
9、カートリッジフィルタ35及び三方管継手20を介
して塗装ブース内のローラ式塗布装置40に接続されて
いる。
【0024】メイン配管16に接続する三方管継手20
及び19にはローラ式塗布装置40側からの余剰塗料を
塗料タンク1に戻すための第1、第2の戻り配管12、
13が各々接続され、第1、第2の戻り配管12、13
は各々バルブ27及び28を介して塗料タンク1内に開
口している。
【0025】次にローラ式塗布装置40を含む塗装装置
10の作用について説明する。
【0026】塗料タンク1内に貯蔵された水性塗料は、
圧送ポンプ32により排出管14、メイン配管16を介
してローラ式塗布装置40に供給されローラ式塗布装置
40によって自動車の塗膜上に塗布される。ローラ式塗
布装置40側で余剰となった塗料は第1戻り配管12及
び第2戻り配管13を経由して塗料タンク1内に戻され
る。第1戻り配管12及び第2戻り配管13の一方に目
詰り等の不都合が発生した場合でも他方の戻り配管によ
り補完して塗布作業の中断を回避し得る。塗料の使用に
より塗料タンク1の塗料の液面が予め設定された下限値
まで降下すると補給配管11に設けたバルブ21を開放
し、かつ循環配管15に設けたバルブ23を閉じて補給
ポンプ31の作動によりドラム缶等の塗料供給源7内の
塗料が補給配管11を介して塗料タンク1内に補給さ
れ、液面が予め設定された上限値に達すると、補給配管
11に設けたバルブ21を閉じ、かつ循環配管15に設
けたバルブ23を開放して補給が終る。
【0027】このように塗料タンク1内の塗料の液面
は、設定された上限値と下限値との間を間欠的に変動せ
しめられる。
【0028】一方塗布作業中における塗料タンク1内の
塗料は、第1戻り配管12及び第2戻り配管13からタ
ンク本体2の中心方向に流入する塗料によって撹拌され
る一方、補給配管11に設けられたバルブ21は閉じら
れ、かつ循環配管15に設けられたバルブ23を開放し
て塗料タンク1から排出管14、循環配管15、補給配
管11を経由して塗料タンク1に至る循環路が形成さ
れ、補給ポンプ31を作動せしめることにより塗料タン
ク1内の塗料を循環させ、補給配管11から塗料タンク
1内に流入する塗料によって常時緩やかに撹拌され、塗
料中に含有する顔料の沈降による凝結、いわゆるケーキ
ングの発生が防止できる。
【0029】この塗装装置に設けられるローラ式塗布装
置40は、例えば図3に斜視図を示し、図4に分解斜視
図を示すように、噴出孔42aにより内外を連通した円
筒状のローラ42の外周に塗料浸透性を有する円筒状の
刷毛素体43を装着してなるローラ刷毛41と、内外を
連通する供給孔45aを有するパイプ状のローラ支軸4
5に接続するクランク状のフレーム本体46及び把持部
47を有するハンドル44と、ローラ支軸45にローラ
刷毛41を回転自在に支持するローラ支持体48とを有
し、ハンドル44の後端、即ち把持部47の後端にメイ
ン配管16に接続される可撓性の塗料供給管(図示せ
ず)の一端が接続されている。
【0030】そして塗料供給管から圧送される水性塗料
を把持部47、フレーム本体46、ローラ支軸45内を
連通する塗料通路を介して供給孔45aからローラ支持
体48内へ供給し、ローラ支持体48の連通孔48aか
らローラ42の内周に供給し、噴出孔42aから流出し
て刷毛素体43に浸透した水性塗料を、作業者が把持部
47を握って被塗布面となる自動車の塗膜面に沿ってロ
ーラ刷毛41を転がしながら塗布するように構成されて
いる。
【0031】次にこのように構成されたローラ式塗布装
置40を作業中断中に保管するローラ式塗布装置保管用
ボックス50をその斜視図を示す図5、使用状態を説明
する図6及び図5のA−A線断面を示す図7によって説
明する。
【0032】ローラ式塗布装置保管用ボックス50は正
面板52、背面板53、両側面板55、56、上面板5
7及び底面板58を具備するボックス本体51を有し、
正面板52の上方にはヒンジ59を介して揺動する開閉
扉60が設けられ、開閉扉60の上部に把手61が取付
けられている。
【0033】底面板58上には上方が開放した引出し状
の水槽62が配置され、水槽62の中間高さ位置に落下
防止用の金網63が張設されている。なお符号64は把
手である。
【0034】一方上面板57の前方中央部にはローラ式
塗布装置40のフレーム本体46を挿通するための切欠
き57aが形成され、後方中央部に立設して前方に折曲
形成されるL字状の支持部材65の前端にフレーム本体
46が挿通し、かつ把持部47を係止してローラ式塗布
装置40を懸吊する切欠き溝66aが左右に形成された
懸吊体66が設けられている。
【0035】更に上面板57の後方中央部に立設する支
持部材65には懸吊体66に懸吊したローラ式塗布装置
40のフレーム本体46に当接してローラ式塗布装置4
0の懸吊の有無を検出するリミットスイッチ等からなる
懸吊有無センサ67が設けられ、かつ側面板55の内側
上端には開閉扉60の開閉を検出するリミットスイッチ
等の扉開閉検知センサ68が設けられている。
【0036】一方の側面板55には加湿装置69が設け
られ、加湿装置69のスプレーノズル69aは側面板5
5を貫通してボックス本体51内に開孔し、加湿装置6
9は上記懸吊有無センサ67の作動信号に基づいてロー
ラ式塗布装置40の懸吊を検出し、かつ扉開閉検知セン
サ68の作動信号により開閉扉60の閉鎖を検出した際
及び懸吊有無センサ67がローラ式塗布装置40の懸吊
を検出し、かつ扉開閉検知センサ68が開閉扉60の閉
鎖を検出してる間にわたって所定時間経過毎に制御装置
70からの指示によってスプレーノズル69aから所定
量の水をボックス本体51内に噴霧するよう構成されて
いる。
【0037】次にこのように構成するローラ式塗布装置
保管用ボックス50の使用について説明する。
【0038】塗布作業中断等によりローラ式塗布装置4
0をローラ式塗布装置保管用ボックス50に保管するに
は先ず、作業者は把手61を把持して図6に示すように
開閉扉60を開放し、上面板51の前方中央部の切欠き
57aにフレーム本体46を挿通するとともに把持部4
7を懸吊体66の一方の切欠き溝66aに係止してロー
ラ刷毛41がボックス本体51内に位置するようローラ
式塗布装置40を懸吊する。ローラ式塗布装置40の懸
吊に従ってフレーム本体46が懸吊有無センサ67に当
接し懸吊有無センサ67が作動してローラ式塗布装置4
0の懸吊を検出し、その作動信号が制御装置70に入力
される。
【0039】続いて開閉扉60を閉鎖すると、扉開閉検
出センサ68が開閉扉60の閉鎖を検出し、その作動信
号が制御装置70に入力され、制御装置70からの指示
により加湿装置69が作動してスプレーノズル69aか
ら所定量の水をボックス本体51内に噴霧してボックス
本体51内を加湿する。
【0040】その後、懸吊有無センサ67がローラ式塗
布装置40の懸吊を検出し、かつ扉開閉検知センサ68
が開閉扉60の閉鎖状態を検出している間全範囲にわた
って所定時間経過毎に制御装置70からの指示によって
加湿装置69が作動してスプレーノズル69aから所定
量の水をボックス本体51内に噴霧し、水槽62に貯留
される水とともにボックス本体51内を加湿状態、例え
ば湿度を略100%に維持する。
【0041】従って、ボックス本体51内に懸吊された
ローラ刷毛41の刷毛素体43に浸透された水性塗料は
乾燥が防止され、固化することなくローラ刷毛41は再
使用可能な状態に維持される。
【0042】しかる後、塗布作業再開にあたり、ローラ
式塗布装置40を取り出すため開閉扉60を開放する。
開閉扉60を開放に伴って開閉扉検知センサ68が開閉
扉60の開放を検出し、その検出信号が制御装置70に
入力され、加湿装置69による所定時間経過毎のボック
ス本体51内への噴霧が停止する。
【0043】続いて作業者は、懸吊体66に懸吊される
ローラ式塗布装置40の把持部47を把り、懸吊体66
の切欠き溝66aから引き出し、ローラ式塗布装置保管
用ボックス50からローラ式塗布装置40を取り出す。
ローラ式塗布装置40の取り出しに伴って懸吊有無セン
サ67からフレーム本体46が離間し、懸吊有無センサ
67がローラ式塗布装置40の離脱を検出し、その検出
信号を制御装置70に入力する。
【0044】そして作業者は開閉扉60を閉鎖してロー
ラ式塗布装置40による塗布作業を再開する。
【0045】以上説明した実施の形態においては、所定
時間経過毎に加湿装置69のスプレーノズル69aから
ボックス本体51内に水を噴霧してボックス本体51内
を加湿状態に維持したが、ボックス本体51内の湿度を
検知し、ボックス本体51内の湿度が所定値より低下し
た際スプレーノズル69aから水を噴霧するよう構成す
ることも可能である。
【0046】また、ボックスに操作スイッチを設け、随
時操作スイッチを操作することにより加湿装置を作動せ
しめ、スプレーノズルからボックス内に水を噴霧するよ
う構成し、必要に応じ、例えばローラ式塗布装置をロー
ラ式塗布装置用保管ボックスに収容した際水を噴霧する
ことによりボックス内を加湿することも可能である。こ
の場合懸吊体有無センサ・扉開閉検知センサ及び制御装
置等が省略され、ローラ式塗布装置用保管ボックスの簡
素化が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した本発明におけるローラ式塗
布装置用保管ボックスによると、懸吊体に懸吊された水
性塗料を塗布するローラ式塗布装置のローラ刷毛を収容
するボックス本体内に加湿装置によって水を噴霧してボ
ックス本体内を加湿状態に維持することから、刷毛素体
に浸透した水性塗料の乾燥が防止され、ローラ刷毛が再
使用可能な状態に保管され、ローラ刷毛の再使用が可能
になり、ローラ刷毛の交換が削減し、作業効率の向上及
びコスト低減が得られる等本発明特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるローラ式塗布装置用保管ボック
スの一実施の形態を説明する塗膜表面に保護膜を形成す
るための工程図である。
【図2】同じくローラ式塗布装置用保管ボックスを説明
する塗布装置の説明図である。
【図3】同じくローラ式塗布装置用保管ボックスを説明
するローラ塗布装置の斜視図である。
【図4】同じくローラ式塗布装置を説明する分解斜視図
である。
【図5】ローラ式塗布装置用保管ボックスを説明する斜
視図である。
【図6】同じくローラ式塗布装置用保管ボックスの使用
状態を示す説明である。
【図7】図5のA−A線断面図である。
【符号の説明】
40 ローラ式塗布装置 41 ローラ刷毛 50 ローラ式塗布装置用保管ボックス 51 ボックス本体 60 開閉扉 62 水槽 66 懸吊体 67 懸吊有無センサ 68 扉開閉検知センサ 69 加湿装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 正義 神奈川県平塚市東八幡5丁目4番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性塗料を塗布するローラ式塗布装置を
    塗布作業中断時に保管するローラ式塗布装置保管用ボッ
    クスにおいて、ローラ式塗布装置を懸吊する懸吊体と、
    懸吊体に懸吊されたローラ式塗布装置の少なくともロー
    ラ刷毛を収容するボックス本体と、このボックス本体内
    を加湿する加湿装置とを有することを特徴とするローラ
    式塗布装置保管用ボックス。
  2. 【請求項2】 加湿装置が操作スイッチの操作に連動作
    動してボックス本体内を加湿する請求項1に記載のロー
    ラ式塗布装置保管用ボックス。
  3. 【請求項3】 懸吊体へのローラ式塗布装置の懸吊有無
    を検出する懸吊有無センサと、ボックス本体に設けられ
    た開閉扉の開閉を検出する扉開閉検知センサとを有し、
    懸吊有無センサがローラ式塗布装置の懸吊を検出し、か
    つ扉開閉検知センサが開閉扉の閉鎖を検出した状態で加
    湿装置が作動してボックス本体内を加湿する請求項1に
    記載のローラ式塗布装置保管用ボックス。
  4. 【請求項4】 ボックス本体底部に水槽が設けられる請
    求項1〜3のいずれか1つに記載のローラ式塗布装置保
    管用ボックス。
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Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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