JPH09192380A - ミシンの釜冷却装置 - Google Patents

ミシンの釜冷却装置

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JPH09192380A
JPH09192380A JP772496A JP772496A JPH09192380A JP H09192380 A JPH09192380 A JP H09192380A JP 772496 A JP772496 A JP 772496A JP 772496 A JP772496 A JP 772496A JP H09192380 A JPH09192380 A JP H09192380A
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JP
Japan
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hook
sewing machine
cooling air
passage
lower shaft
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JP772496A
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Ichiro Suzuki
一郎 鈴木
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無給油にもかかわらず良好に冷却を行うこと
ができ、ミシンの高速回転を可能とすること。 【解決手段】 下軸1の軸方向通路4の基端側に連通す
る冷却空気通路に冷却空気を供給する冷却空気供給手段
38を配設し、この冷却空気供給手段38により冷却空
気通路から下軸1の軸方向通路4および放射方向通路2
2を介して外釜5および内釜16の摺接部位に冷却空気
を供給することにより、潤滑油による布の汚れを生じる
ことなく外釜5および内釜16の摺接部位を良好に冷却
することができるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンにおいて下
軸の端部に外釜を支持するとともに、この外釜の内側に
ボビンを収納した内釜を外釜の回転中にも静止しうるよ
うに相対回転可能に支持してなるミシンの釜に係り、特
に、潤滑油によることなく釜を良好に冷却しうるミシン
の釜冷却装置に関する。
【0002】〔従来の技術〕一般に、工業用ミシンにお
いては、針が最高1分間当り5500回程度往復動する
ので、この針の動作に関連した動作を行う各箇所は最高
11000回程度回転することになる。そこで、このよ
うに高速回転する各箇所の軸受には、ポンプにより潤滑
油を強制供給しないと、部材が過熱して焼付いたり、摩
耗したりするおそれがある。ところで、ミシンにおける
釜は、一般に、針を挿通している上糸に下糸を引掛ける
ためのものであるため、下糸を巻回してなるボビンを収
納している内釜は針の往復動にもかかわらず静止してい
るのに対し、上糸を引掛るフックを備えている外釜は針
の往復動に関連して高速回転することになる。
【0003】そこで、外釜と相対的に摺動する内釜の摺
動面には、潤滑油を供給してやらなければならないが、
この潤滑油は、従来から外釜を支持している下軸に形成
されている潤滑油通路から外釜に形成されている他の潤
滑油通路を介して内釜のレース面に供給されるようにな
っていた。
【0004】まず、このようなミシンにおける釜冷却装
置の従来のものを図3により説明する。
【0005】図3において、図示しないモータのような
駆動手段により高速回転されうる下軸1が配設されてお
り、この下軸1は、軸方向に間隔を隔てて配設された1
対の下軸メタル2(一方のみ図示)に組込まれたスラス
ト受け3に軸方向の動きを規制され支持されている。こ
の下軸1の中心部には、軸方向に延在する第1潤滑油通
路4が形成されており、この第1潤滑油通路4内には、
図示を省略した下軸1の基端側から潤滑油が供給されう
るようになっている。
【0006】前記下軸1の先端部には外釜5が固定され
ている。この外釜5は、前記下軸1の先端部の外周に嵌
合される円盤状の基部6と、この基部6の先端側に連設
されたほぼ円筒形の外釜本体10とを有しており、前記
基部6は、前記下軸1の先端部が比較的密に挿入されう
る中心孔7を有している。また、前記基部6には、その
外周面6aから前記中心孔7に連通する半径方向のねじ
孔8が形成されており、このねじ孔8にねじ9を螺合し
てそのねじ9の先端を下軸1の外周面1aに圧接するこ
とにより外釜5は下軸1と一体的に回転しうることにな
る。
【0007】前記外釜本体10は、前記基部6の先端に
同心的に突設され基部6より大径の基板11と、この基
板11の先端側に連設されたほぼ円筒形の外周壁12と
を有しており、この外周壁12の外周面12aには、比
較的薄肉のフック部材13が図示しないねじにより被着
されている。さらに、前記外釜5の外周壁12の内周面
には円環状のガイド溝14が形成されている。
【0008】前記外釜5の内部空所15内には、この外
釜5に対し相対回転可能な内釜16が配設されている。
この内釜16は、全体的にほぼ円筒形に形成されてお
り、この内釜16の外周面16aには、前記外釜5のガ
イド溝14内に嵌合し、かつ相対的に円周方向に摺動し
うるほぼ円環状のガイド突起17が糸の抜ける部位を除
いて周設されている。また、前記内釜16の基端部に
は、その直径方向に架け渡された支持板18が一体に取
付けられており、この支持板18の長手方向の中央部に
は内釜16の軸方向に延在する支持ピン19が同軸的に
突設されている。この支持ピン19には、下糸を巻回し
た図示しないボビンが装着されるようになっている。
【0009】前記外釜5の外釜本体10の基板11に
は、前記中心孔7に連通し中心孔7より大径の円形凹部
20が形成されており、この円形凹部20には、前記外
釜5内を延在する第2潤滑油通路21が連通されてい
る。この第2潤滑油通路21は、ほぼ放射方向に延在す
るように前記基板11に形成され、前記円形凹部20に
連通されている放射方向通路22と、この放射方向通路
22の外端に連通されかつ基板11から外周壁12にか
けてほぼ軸方向に延在するように形成されている軸方向
通路23とにより構成されている。
【0010】前記軸方向通路23の先端は、前記ガイド
溝14の近傍にまで到達しており、この部位の前記外周
壁12内には、前記ガイド溝14および軸方向通路23
にそれぞれ連通する円形の濾過室24が形成されてい
る。なお、この濾過室24は、前記外周壁12の外周面
12aに開放されており、図示しない蓋体により開閉可
能に被覆されるようになっている。そして、前記濾過室
24内には、フェルト等からなる繊維を不織布のように
固めてなる濾過部材が収納されている。
【0011】一方、前記下軸1の先端部には、油量を制
限するための油量制限部材たる濾過部材26を保持する
保持スリーブ27が装着されるようになっている。この
保持スリーブ27は、前記下軸1の第1潤滑油通路4を
なす内周面に形成された図示しないねじ部に螺合される
ねじ部を外周面に形成されたスリーブ本体28と、この
スリーブ本体28に連設され前記第1潤滑油通路4より
大径のフランジ29とにより構成されており、このフラ
ンジ29には、前記スリーブ本体28の内側と前記円形
凹部20とを連通する連通孔30が形成されている。前
記スリーブ本体28の内端には、前記連通孔30と連通
し、連通孔30側が小径の円錐台形に形成された凹部3
1が形成されている。そして、前記スリーブ本体28内
に装着される前記濾過部材26は、前述したフェルト等
からなる繊維を不織布のように固めてスリーブ本体28
の内径とほぼ等しい円柱状に構成されている。
【0012】なお、前記濾過部材26の材質としてはポ
リエステル、焼結材など緩衡効果をもつものであればよ
い。
【0013】つぎに、前述した構成からなる従来のもの
の作用について説明する。
【0014】下軸1が外釜5とともに高速回転し、図示
しない針により縫製が行われている間、下軸1の第1潤
滑油通路4内には、図示しないポンプにより潤滑油が高
圧で供給されるようになっている。
【0015】ところで、高圧の潤滑油がそのまま外釜5
のガイド溝14から噴射されると縫製中の布などを潤滑
油で汚してしまうことになるが、第1潤滑油通路4内に
は濾過部材26が配設されており、この濾過部材26を
潤滑油が通過する際の濾過部材26の抵抗により、濾過
部材26を通過する潤滑油はその油圧ならびに油量を減
少されることになる。そして、高速回転している外釜本
体10の放射方向通路22を通過する際に遠心力により
ある程度の潤滑油の加速が行われ、外釜5のガイド溝1
4からは適量の潤滑油が内釜16のガイド突起17に供
給されることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のもののように外釜5のガイド溝14から適量の潤滑
油が内釜16のガイド突起17に供給されるようにして
も、場合によっては、内釜16のガイド突起17に供給
された潤滑油が飛散して縫製中の布に付着して布に油汚
れや染みが生じるおそれがあった。
【0017】このような問題点に着目し、潤滑油を供給
することなく外釜および内釜間の発熱を抑制するように
した無給油釜が従来から知られている。
【0018】この無給油釜は、相互に摺接する外釜5の
ガイド溝14と内釜16のガイド突起17をプラスチッ
クにより形成したり、これらの外釜5のガイド溝14と
内釜16のガイド突起17の表面を低摩擦係数の材料に
より被覆させたりしたものである。
【0019】このような無給油釜によれば、ある程度の
回転数までは支障なく回転できるが、3500rpm程
度の高速回転をすると、無給油であるがゆえに相互に摺
接する外釜5のガイド溝14と内釜16のガイド突起1
7が発熱し、変形や摩耗によりがたや焼付きなどが発生
するおそれがあった。
【0020】本発明は、このような点に鑑み、無給油に
もかかわらず良好に冷却を行うことができ、高速回転を
可能としたミシンの釜冷却装置を提供することを目的と
している。
【0021】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明のミシンの釜冷却装置の特
徴は、下軸の軸方向通路の基端側に連通する冷却空気通
路に冷却空気を供給する冷却空気供給手段を配設した点
にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、冷却空気供給手段により冷却空気通路から下軸の軸
方向通路および放射方向通路を介して外釜および内釜の
摺接部位に冷却空気を供給できるので、潤滑油による布
の汚れを生じることなく外釜および内釜の摺接部位を良
好に冷却することができる。
【0022】また、請求項2に記載の本発明のミシンの
釜冷却装置の特徴は、請求項1において、冷却空気通路
に空気供給量を制御する弁部材を設けた点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、ミシンの回
転数や環境温度に応じて冷却空気の供給量を調整するこ
とができる。
【0023】さらに、請求項3に記載の本発明のミシン
の釜冷却装置の特徴は、請求項1または請求項2におい
て、内釜に対向する外釜の端面に外釜の回転に伴い気流
を発生するブレードを形成した点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、外釜の回転に伴って
発生する気流により外釜および内釜の摺接部位に冷却空
気を供給できるので、冷却空気発生手段による冷却空気
の量を減少しても良好な冷却を行うことができる。
【0024】さらにまた、請求項4に記載の本発明のミ
シンの釜冷却装置の特徴は、内釜に対向する外釜の端面
に外釜の回転に伴い空気流を発生するブレードを形成し
た点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、外釜の回転に伴って発生する空気流により外釜お
よび内釜の摺接部位に冷却空気を供給できるので、冷却
空気を下軸内を介して供給しなくとも冷却を行うことが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本実施の形態においては、前述し
た従来のものと同一ないしは相当する構成については図
面中に同一の符号を付し、主な構成のみについて説明す
る。
【0026】図1は、本発明に係るミシンの釜冷却装置
の第1の実施の形態を示すものであり、図1において、
図示しないモータのような駆動手段により高速回転され
うる下軸1は、ベース部材Bに保持されるようにして軸
方向に間隔を隔てて配設された1対の下軸メタル2(下
軸前メタルのみ図示)に組込まれたスラスト受け3に軸
方向の動きを規制され支持されている。この下軸1の中
心部には、軸方向に延在する軸方向通路4が形成されて
おり、この軸方向通路4は前記下軸1の前端に開口する
とともに、下軸1の軸方向における中間位置において基
端を閉塞されている。また、前記下軸1には、前記軸方
向通路4の基端側と下軸1の外周面とを連通する放射方
向の連通路35が穿設されている。
【0027】前記下軸前メタル2の内周面には、前記連
通路35と連通する密閉された円環状をなす環状溝36
が形成されており、また、この下軸前メタル2には、下
軸前メタル2の一端面に開口し、前記環状溝36に連通
する空気導入路37が形成されている。一方、前記下軸
1の外部には、冷却空気供給手段の一例としてのコンプ
レッサ38が配設されており、このコンプレッサ38の
排気管39には、コンプレッサ38から供給される冷却
空気の供給量を制御する弁部材の一例としての電磁弁4
0が介装されている。さらに、この電磁弁40の下流側
には、電磁弁40により制御された量の冷却空気を前記
下軸前メタル2の空気導入路37に供給するための空気
管41が接続されており、この空気管41の先端部は、
前記空気導入路37の開口に装着されたコネクタ42に
接続されている。前記排気管39、空気管41、コネク
タ42、空気導入路37、環状溝36および連通路35
は、前記コンプレッサ38からの冷却空気を前記下軸1
の軸方向通路4に供給する冷却空気通路を構成してい
る。
【0028】また、前記コンプレッサ38および電磁弁
40は、ミシンの各種制御を司るCPUのような制御手
段43と接続されており、この制御手段43からの制御
信号によりミシンの回転数や環境温度などに応じて下軸
1の軸方向通路4に供給する冷却空気量を制御されるよ
うになっている。
【0029】前記下軸1の先端部には外釜5が固定され
ている。この外釜5は、前記下軸1の先端部の外周に嵌
合される円盤状の基部6と、この基部6の先端側に連設
されたほぼ円筒系の外釜本体10とを有しており、前記
基部6は、前記下軸1の先端部が比較的密に挿入されう
る中心孔7を有している。また、前記基部6には、その
外周面6aから前記中心孔7に連通する半径方向のねじ
孔8が形成されており、このねじ孔8にねじ9を螺合し
てそのねじ9の先端を下軸1の外周面1aに圧接するこ
とにより外釜5は下軸1と一体的に回転しうることにな
る。
【0030】前記外釜本体10は、前記基部6の先端に
同心的に突設され基部6より大径の基板11と、この基
板11の先端側に連設されたほぼ円筒形の外周壁12と
を有しており、この外周壁12の外周面12aには、比
較的薄肉のフック部材13が図示しないねじにより被着
されている。さらに、前記外釜5の外周壁12の内周面
には円環状のガイド溝14が形成されている。
【0031】前記外釜5の内部空所15内には、この外
釜5に対し相対回転可能な内釜16が配設されている。
この内釜16は、全体的にほぼ円筒形に形成されてお
り、この内釜16の外周面16aには、前記外釜5のガ
イド溝14内に嵌合し、かつ相対的に円周方向に摺動し
うるほぼ円環状のガイド突起17が糸の抜ける部位を除
いて周設されている。また、前記内釜16の基端部に
は、その直径方向に架け渡された支持板18が一体に取
付けられており、この支持板18の長手方向の中央部に
は内釜16の軸方向に延在する支持ピン19が同軸的に
突設されている。この支持ピン19には、下糸を巻回し
た図示しないボビンが装着されるようになっている。
【0032】前記外釜5の外釜本体10の基板11に
は、前記中心孔7に連通し中心孔7より大径の円形凹部
20が形成されており、この円形凹部20には、前記外
釜5内を延在する少なくとも1本(本実施の形態におい
ては2本)の放射方向通路22,22がほぼ同一直線上
に位置するようにそれぞれ連通されている。各放射方向
通路22は、前記基板11の外周部にまで延在してお
り、各放射方向通路22の外端には、前記基板11から
前記外周壁12にかけて前記下軸1の軸方向とほぼ平行
に延在するように形成されている平行通路23が連通さ
れている。
【0033】前記各平行通路23の先端は、前記ガイド
溝14の近傍にまで到達しており、この部位の前記外周
壁12内には、前記ガイド溝14および平行通路23に
それぞれ連通する空気噴射室24が形成されている。そ
して、これらの各空気噴射室24からは、前記軸方向通
路4、放射方向通路22および平行通路23などを介し
て供給された冷却空気がガイド溝14を介して内釜16
のカイド突起17に向けて噴射されることになる。
【0034】なお、前記内釜16は内釜押え44により
その回転を拘束されている。
【0035】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の釜冷却装置の作用について説明する。
【0036】ミシンを駆動するに際し、ミシンの回転数
や環境温度などに応じた制御信号が制御手段43からコ
ンプレッサ38および電磁弁40に出力され、コンプレ
ッサ38が駆動されるとともに、電磁弁40の開度が調
整され、ミシンの回転数や環境温度などに応じた量の冷
却空気が排気管39、空気管41、コネクタ42、空気
導入路37、環状溝36および連通路35を介して下軸
1の軸方向通路4に供給され、さらには、この軸方向通
路4から放射方向通路22および平行通路23などを介
して冷却空気流が空気噴射室24からガイド溝14を介
して内釜16のカイド突起17に向けて噴射されること
になる。
【0037】したがって、ミシンの駆動により相互に摺
接する外釜5のガイド溝14と内釜16のガイド突起1
7の発熱が抑制されるので、無給油であっても高速運転
で焼付きや摩耗を生じることなくミシンを駆動すること
ができる。このように潤滑油を使用することなく縫製を
行うことができるので、布に油汚れや染みが生じること
なく、良好に縫製を行うことができる。また、外釜5の
ガイド溝14と内釜16のガイド突起17の摺接により
仮に摩耗粉が生じたとしても、空気噴射室24から噴射
される冷却空気流により周囲に飛散されるので、摩耗粉
が外釜5のガイド溝14と内釜16のガイド突起17間
に噛み込むことによる外釜5の円滑な回転の阻害を防止
することができる。
【0038】図2は、本発明の釜冷却装置の第2実施の
形態を示すものであり、前述した第1実施の形態におい
てコンプレッサ38からの冷却空気を外釜5のガイド溝
14と内釜16のガイド突起17の部位に供給したのに
対し、本実施の形態においては、コンプレッサ38を用
いて冷却空気を供給することなく、外釜5の回転により
気流を発生させ、この気流により釜を冷却するようにし
たものである。
【0039】図2において、下軸1および外釜5には、
空気や潤滑油を外釜5にまで導く通路は形成されてな
く、しかも、外釜5の基板11は、その肉厚を内表面1
1a側から図1の基板11より薄くされており、外釜5
の外周壁12の内側に配設される内釜16と前記基板1
1の間隔を図1の実施の形態より大きくされている。そ
して、この基板11の内表面11aには、外釜5の回転
により気流を発生するための複数の平板状のブレード4
5,45…が突設されている。なお、前記基板11と内
釜16の間隔を図1より大きくしたのは、前記各ブレー
ド45に縫製中の糸が引っかかるのを防止するためであ
る。
【0040】前述した図2の実施の形態によれば、縫製
のために外釜5が回転することにより各ブレード45が
同期的に回転して気流が発生するので、この気流により
外釜5のガイド溝14と内釜16のガイド突起17の摺
接による発熱を抑制することができる。しかも、ミシン
が高速回転すればするほど外釜5の回転数が増して多く
の気流が発生するので、釜を良好に冷却することができ
る。したがって、前述した第1実施の形態とほぼ同様の
効果を奏することができる。
【0041】なお、図1と図2の実施の形態を組合わせ
て、コンプレッサ38からの冷却空気とブレードにより
生じた風により冷却を行うことも本発明の技術的範囲に
包含されることはもちろんである。
【0042】また、本発明は、前述した各実施の形態に
限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
気流により釜の冷却を行うので、無給油にもかかわらず
良好に釜を冷却でき、布に油汚れや染みをつけることな
くミシンを高速運転することができる。また、仮に外釜
と内釜の摺接部位に摩耗粉が生じても、空気流により吹
き飛ばされるので、この摺接部位に摩耗粉が噛み込まれ
ることによる外釜の円滑な回転の阻害を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミシンの釜冷却装置の第1実施形
態を示す縦断面図
【図2】本発明に係るミシンの釜冷却装置の第2実施形
態を示す要部の縦断面図
【図3】従来のミシンの釜冷却装置を示す縦断面図
【符号の説明】
1 下軸 2 下軸メタル 4 軸方向通路 5 外釜 6 基部 10外釜本体 14 ガイド溝 16 内釜 17 ガイド突起 22 放射方向通路 35 連通路 36 環状溝 37 空気導入路 38 コンプレッサ 39 排気管 40 電磁弁 41 空気管 42 コネクタ 43 制御手段 45 ブレード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に軸方向通路が形成され回転駆動さ
    れる下軸の端部に外釜を支持するとともに、この外釜の
    内側にボビンを収納した内釜を外釜に対し相対回転可能
    に支持してなり、前記軸方向通路先端に連通し前記内釜
    との摺動面に連通する少なくとも1本の放射方向通路を
    前記外釜に形成してなるミシンの釜において、前記軸方
    向通路の基端側に連通する冷却空気通路と、この冷却空
    気通路に冷却空気を供給する冷却空気供給手段とを配設
    したことを特徴とするミシンの釜冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却空気通路に空気供給量を制御す
    る弁部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のミ
    シンの釜冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記内釜に対向する前記外釜の端面に外
    釜の回転に伴い風を発生するブレードを形成したことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のミシンの釜
    冷却装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動される下軸の端部に外釜を支持
    するとともに、この外釜の内側にボビンを収納した内釜
    を外釜に対し相対回転可能に支持してなるミシンの釜に
    おいて、前記内釜に対向する前記外釜の端面に外釜の回
    転に伴い気流を発生するブレードを形成したことを特徴
    とするミシンの釜冷却装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019378A (ja) * 2001-07-10 2003-01-21 Juki Corp 縫製装置
KR100754117B1 (ko) * 2001-02-09 2007-08-30 쥬키 가부시키가이샤 재봉기의 북집 냉각장치

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