JPH09191936A - イオン歯ブラシ - Google Patents

イオン歯ブラシ

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JPH09191936A
JPH09191936A JP8029824A JP2982496A JPH09191936A JP H09191936 A JPH09191936 A JP H09191936A JP 8029824 A JP8029824 A JP 8029824A JP 2982496 A JP2982496 A JP 2982496A JP H09191936 A JPH09191936 A JP H09191936A
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Hiroshi Fukuba
博 福場
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    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
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    • A46B15/0002Arrangements for enhancing monitoring or controlling the brushing process
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/103Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン歯ブラシとして必要な1.5V以上、
好ましくは1.5〜3V程度の電圧が得られるととも
に、簡略小型化された電池構造を備え、握り易い柄部を
備えたイオン歯ブラシを提供する。 【解決手段】 絶縁性の本体10と、本体10の先端に
植毛されたブラシ毛12と、本体10と一体に形成され
た電池構造40とを備え、電池構造40の一方の電極が
ブラシ毛12と導通可能に構成され、他方の電極が本体
10の把持部10bと導通可能に構成されてなるイオン
歯ブラシ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン歯ブラシに
係り、特に、歯ブラシの柄部に電池構造が形成され、歯
とブラシ毛との間に電流を流すことによってブラッシン
グ効果をより向上させるようにしたイオン歯ブラシに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電位傾斜を利用して歯垢を有
効に除去するイオン歯ブラシや電子歯ブラシ(以下、こ
れらを総称して「イオン歯ブラシ」という)が種々提案
されている。この種のイオン歯ブラシとしては、例え
ば、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、市販電池を収納
した柄部と、当該柄部の少なくとも一部外表面に装着さ
れた導電板とを備え、前記電池の一方の電極を前記ブラ
シ毛と導通可能に構成し、他方の電極を前記導電板と導
通可能にしたものがある。
【0003】図9に、市販の釦電池を用いたイオン歯ブ
ラシの部分拡大断面図を示す。このイオン歯ブラシは、
本体10の長手軸方向略中央位置表面に釦電池21を収
容するための電池収納孔18が開口されている。この電
池収納孔18の底部には、本体10の長手軸方向に配設
され、かつ一端がブラシ毛と導通された導電性支軸27
の一部が露出されており、この露出部が釦電池21の一
方の電極(例えば、負極)と電気的に接続するように構
成されている。また、釦電池21の他方の電極は、導電
性のバネ24を介して導電板32と電気的に接続されて
いる。また、電池収納孔18の上部外周には、電池収納
孔18を水密にシールするOリング36が配設されてい
る。この釦電池21は、正極21aと、負極21bと、
これらの間に介在して両者を絶縁するセパレータ21c
と、これらの外周に配設されたガスケット21dおよび
上下に配設された金属板21e(外側ハウジング)から
構成されている。
【0004】また、図10に、市販のピン型電池を用い
たイオン歯ブラシの部分拡大断面図を示す。このイオン
歯ブラシも、本体10に開口された電池収納孔18にピ
ン型電池22が収納される構成となっている。ピン型電
池22の正極22aは、バネ24を介して導電板32に
電気的に接続され、負極22bは、支軸27に電気的に
接続されている。なお、符号22cはセパレータ、22
dはガスケット、22fは外周端子(外側ハウジン
グ)、22gは中心部端子軸である。
【0005】一方、電池の代わりに、イオン化傾向の異
なる金属を歯ブラシの所望位置に各々配設し、外部から
浸入した水や唾液等を利用して両者間に電位差を生じさ
せるものがある。例えば、特公昭38−3220号公報
および特公昭53−27984号公報には、イオン化傾
向の異なる異種金属の一方をブラシ部に、他方を柄部に
配設したイオン歯ブラシが開示されている。また、特公
昭45−30437号公報、実開昭59−97625号
公報および実開昭59−101722号公報には、両方
の異種金属をブラシ部に配設したイオン歯ブラシが開示
されている。さらに、米国特許No.407115には、
柄部内にボルタのパイル(異種金属の対と濡らした布を
交互に積み重ねたもの)を着脱自在に装着することによ
って、この部分をガルヴァーニ電池として使用するイオ
ン歯ブラシが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、柄部に
市販の電池を収納したイオン歯ブラシは、柄部のサイズ
を市販の電池に合わせて設計する必要がある。したがっ
て、使用者のニーズに応じて柄部の寸法(径)を自由に
設定することが困難であるという問題がある。また、市
販の電池は、そのコストを下げることが困難であるた
め、イオン歯ブラシの価格を下げることが難しいという
問題もある。
【0007】また、米国特許No.407115に記載の
イオン歯ブラシは、柄部にボルタのパイルを収納した
後、キャップにより栓がなされるが、これは水密に構成
されておらず、外部から水が浸入する虞がある。さらに
また、ボルタのパイルのサイズが大きいことに加え、こ
の部分が柄部内から着脱自在となっているため、柄部の
径も必然的に大きくなり、使用者が握りにくいという問
題もある。
【0008】一方、他のイオン化傾向の異なる金属を用
いたイオン歯ブラシは、得られる電位差(電圧)が小さ
く、通常、イオン歯ブラシに必要とされる1.5V以上
の電圧を得ることができないという問題がある。ここ
で、イオン歯ブラシにより、良好な歯ぎん炎の治療効
果、歯頚部知覚過敏症への効果、歯垢除去効果および歯
肉の傾向改善効果等を得るためには、1.5〜3V程度
の電圧が必要であることが報告されている。また、この
電圧を有するイオン歯ブラシを毎日使用しても、人体に
は全く安全であることが報告されている。したがって、
前記公報に記載されたイオン歯ブラシは、本来得られる
べきこれらの効果が十分に得られないという問題があ
る。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、イオン歯ブラシとし
て必要な1.5V以上、好ましくは1.5〜3V程度の
電圧が得られるとともに、簡略小型化された電池構造を
備え、使用者のニーズに合わせて柄部のサイズを決定す
ることができるイオン歯ブラシを提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、絶縁性の本体と、当該本体の先端に植毛
されたブラシ毛と、前記本体と一体に形成された電池構
造とを備え、当該電池構造の一方の電極が前記ブラシ毛
と導通可能に構成され、他方の電極が前記本体の把持部
と導通可能に構成されてなるイオン歯ブラシを提供する
ものである。
【0011】前記電池構造とは、外部に対して水密に構
成され、かつ外部ハウジングの少なくとも一部が柄部に
よって構成される構造のことをいう。
【0012】また、前記電池構造は、前記本体に形成さ
れた電池室に、正極活物質と、負極活物質と、電解質と
を収納し、前記電池室を画成する本体の壁が、前記正極
活物質と負極活物質との絶縁機構の一部をなすようにし
てもよい。
【0013】このイオン歯ブラシは、前記一方の電極を
負極とし、他方の電極を正極とすることができる。ま
た、前記正極活物質は、酸化物から構成することがで
き、前記電池構造に含まれる電解液は、非水の電解液を
用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
イオン歯ブラシの一部切り欠き断面図、図2は、図1の
一部拡大断面図である。
【0016】図1および図2に示すイオン歯ブラシは、
絶縁性物質からなる本体10と、本体10の先端に植毛
されたブラシ毛12と、を備えている。
【0017】前記本体10の使用者が把持する把持部1
0bには、特に図2に示すように、本体10のブラシ毛
12が植毛された側(以下、こちら側を柄部の「表面」
という)から裏面に向けて、長手軸に沿った断面形状が
T字状の収納孔39が開口されている。このT字状の収
納孔39のT字の縦線にあたる部分が電池室39aとな
っており、この電池室39aの底部には、本体10の長
手方向略軸心部に配設された導電板26の一部が露出さ
れている。この電池室39aには、前記露出された導電
板26側から順に、負極活物質42、電解液保持層4
3、セパレータ44、および正極活物質41が収納され
ている。この正極活物質41は、電池室39aの上部と
面一(同じ高さ)となるように収納されている。言い換
えれば、電池室39aは、負極活物質42、電解液保持
層43、セパレータ44、および正極活物質41を積層
した高さと同一の深さとなるように開口されている。な
お、以後、負極活物質42、電解液保持層43、セパレ
ータ44、および正極活物質41等、電池の基本構成を
なす部分を電池本体50という。電池室39aの外周に
は、この電池室39a内を水密に維持するためのOリン
グ36が配設されている。
【0018】一方、前記T字の横線にあたる部分である
凹部39bには、導電板32が収納・固定される。この
導電板32の上面は、本体10の表面と面一に(同じ高
さ)に配設されている。ここで、負極活物質42は、導
電板26と電気的に接続され、正極活物質41は導電板
32と電気的に接続される。すなわち、導電板26は、
マイナス端子、導電板32はプラス端子の役割を果たし
ている。
【0019】このように、本実施の形態に係るイオン歯
ブラシには、本体10の電池室39aを画成する壁と、
セパレータ44とによって、正極活物質41と負極活物
質42との絶縁が行われ、導電板32が正極活物質41
側の蓋の役割を果たし、導電板26が負極活物質42側
の底板の役割を果たした電池構造40が形成される。す
なわち、この電池構造40では、例えば図9に示す電池
21のガスケット21d、金属板21eおよびバネ24
を取り除いた構造にすることができる。このため、従来
に比べ、使用される電池を小さくすることができる結
果、本体10のサイズ(太さ)を小さくすることができ
る。したがって、使用者のニーズに合った握り易い本体
10を備えたイオン歯ブラシを提供することができる。
また、従来のイオン歯ブラシの価格に大きく影響を与え
ていた市販の電池を使用しないため、低コスト化が達成
でき、さらに、市販の電池と違い、電池の寿命をイオン
歯ブラシ(特にブラシ毛)の寿命に合わせて自由に設定
でき、さらに経済的である。
【0020】なお、本実施の形態では、正極活物質とし
て酸化マンガンを、負極活物質としてリチウム金属を使
用し、電解液として非水の電解液(有機電解質)、すな
わち、リチウム金属片を入れて減圧蒸留したγ−BL
に、真空乾燥したホウフッ化リチウム(LiBF4)を
溶解したものを用いた。これらの組み合わせにより、
1.5V以上、好ましくは、1.5〜3V程度の電圧を
安定して得ることができる。ここで、本発明に係るイオ
ン歯ブラシは、電池本体50部分が外部に対して水密に
なっており、このような1.5V以上、好ましくは1.
5〜3V程度の電圧が得られるリチウム電池を形成する
ことができる。
【0021】前記導電板26は、本体10内をブラシ毛
12方向に向けて延び、ブラシ毛12の直前で終端して
いる。このブラシ毛12の直前には、図1に示すよう
に、導電板26の端部を本体10のブラシ毛12近傍表
面に露出させる連通溝14が開口されている。この連通
溝14は、唾液等の液体を媒体としてブラシ毛12と導
電板26とを電気的に導通可能とする液路の一部をなし
ている。
【0022】以上のような構成のイオン歯ブラシは、使
用者が導電板32に手を触れながら本体10の把持部1
0bを把持し、ブラシ毛12によって歯をブラッシング
すると、ブラシ毛12が唾液等の液体によって濡れ、連
通溝14を含む液体の連なった経路を介して導電板26
が電気的に導通可能な状態となる。これにより、電流
は、正極活物質41から導電板32、人の手、体、歯、
ブラシ毛12、連通溝14を含む液路、導電板26、負
極活物質42という経路で流れる。この時の電位傾斜に
よって、良好な歯垢除去効果、歯ぎん炎の治療効果、歯
頚部知覚過敏症への効果、歯垢除去効果および歯肉の傾
向改善効果等を得ることができる。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態に係るイ
オン歯ブラシについて図3を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様の
部材には、同様の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。この第2の実施の形態に係るイオン歯ブラシの第1
の実施例に係るイオン歯ブラシとの違いは、導電板26
の代わりに導電性の支軸27を用いた点と、電池本体5
0の構造である。
【0024】すなわち、図3に示すイオン歯ブラシは、
本体10の把持部10bに開口された電池室39aの底
部には、本体10の長手方向略軸心部に配設された導電
性の支軸27の一部が露出されている。この電池室39
aには、露出された支軸27側から順に、導電性プラス
チックフィルム51、負極活物質52、セパレータ5
3、および正極活物質54からなる薄膜積層体を、三層
積層し、この上に導電性プラスチックフィルム51をさ
らに積層した電池本体50が収納されている。このイオ
ン歯ブラシも前述したイオン歯ブラシと同様に、本体1
0の電池室39aを画成する壁と、セパレータ53とに
よって、正極活物質54と負極活物質52との絶縁が行
われ、導電板32が正極活物質54側の蓋の役割を果た
し、支軸27が負極活物質52側の底板の役割を果たし
た電池構造40が形成される。
【0025】なお、本実施の形態では、正極活物質とし
て酸化マンガンを、負極活物質として亜鉛粉末を用い
た。
【0026】次に、本発明の第3の実施の形態に係るイ
オン歯ブラシについて図4を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様の
部材には、同様の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。この第3の実施の形態に係るイオン歯ブラシの第1
の実施の形態に係るイオン歯ブラシとの違いは、導電板
26を挟んで両側に電池本体50が形成されている点
と、導電板26が本体10のブラシ毛12が植毛されて
いる部分の表面まで延出されている点である。
【0027】すなわち、図4に示すイオン歯ブラシは、
図1および図2に示す把持部10bのブラシ毛12が植
毛されている側と反対側(以下、「柄部の裏面側」とい
う)にも導電板26に対して対称な配置で、電池本体5
0および導電板32が形成されている。すなわち、導電
板26の裏面側に形成された電池室39aにも、特に図
示しないが、露出された導電板26側から順に、負極活
物質42、電解液保持層43、セパレータ44、および
正極活物質41が収納され、凹部39bには、導電板3
2が収納・固定される。この導電板32の上面も、本体
10の表面と面一に(同じ高さ)に配設されている。
【0028】導電板26は、本体10のブラシ毛12が
植毛されている表面まで延出され、露出されている。
【0029】このイオン歯ブラシは、第1の実施の形態
に係るイオン歯ブラシが、連通溝14を含む液路を形成
する代わりに、本体10のブラシ毛12の植毛位置表面
に露出された部分が、唾液等により濡れることで電気的
な接続が行われる。
【0030】なお、この実施の形態では、第2の実施の
形態で使用した電池本体40を使用することも可能であ
る。
【0031】次に、本発明の第4の実施の形態に係るイ
オン歯ブラシについて図5を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様の
部材には、同様の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。この第4の実施の形態に係るイオン歯ブラシの第1
の実施の形態に係るイオン歯ブラシとの違いは、第2の
実施の形態で使用した支軸27を使用した点と、本体1
0がヘッド部aと把持部10bとに分離可能な点であ
る。
【0032】すなわち、図5に示すイオン歯ブラシは、
使用者が把持する把持部10bに対し、ブラシ毛12が
植毛されたヘッド部10aが、着脱自在に装着されるよ
うに構成されている。ヘッド部10aの長手方向略軸心
部には、支軸27の先端が連通溝14の底部から露出さ
れるように開口された支軸挿入部28が形成されてい
る。一方、把持部10bのヘッド部10aが装着される
側(以下、こちら側を「先端」という)には、支軸27
が延出されている。そして、この延出された支軸27を
支軸挿入部28の所定位置まで挿入し、ヘッド部10a
と把持部10bに形成された図示しない両係合部を係合
させることで、把持部10bにヘッド部10aを着脱自
在に装着するように構成されている。
【0033】なお、この実施の形態でも、第2の実施の
形態で用いた電池構造40を用いることができる。
【0034】次に、本発明の第5の実施の形態に係るイ
オン歯ブラシについて図6を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、前述した第4の実施の形態と同様の
部材には、同様の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。この第5の実施の形態に係るイオン歯ブラシの第4
の実施の形態に係るイオン歯ブラシとの違いは、支軸2
7が、ヘッド部側支軸27aと、把持部側支軸27bと
に分離している点と、ヘッド部10aと把持部10bと
の係合端(以下、「基端」という)の形状、および把持
部10bの先端の形状が異なる点である。
【0035】すなわち、図6に示すイオン歯ブラシは、
ヘッド部10aの基端面の中央部に凸部11aが形成さ
れている。このヘッド部10aの長手方向略軸心部に
は、支軸27aが、先端側が連通溝14の底面から露出
され、基端側が凸部11aの最基端面より後退した位置
まで配設されている。すなわち、凸部11aの基端側表
面には、把持部側支軸27bが挿入可能な支軸挿入孔2
9が開口されている。一方、把持部10bの先端面の中
央部には、凸部11aが係合する凹部11bが開口され
ている。この把持部10bの長手方向略軸心部には、支
軸27bが、その先端部を凹部11bの中央部から延出
させた状態で配設されている。この支軸27bの延出し
た部分は、前記支軸挿入孔29内に挿入され、支軸27
aと当接して電気的な接続が行われるように設計されて
いる。
【0036】このイオン歯ブラシは、把持部側支軸27
bの延出された先端を支軸挿入部29に挿入し、凸部1
1aと凹部11bに形成された図示しない両係合部を係
合させることで、把持部10bにヘッド部10aを着脱
自在に装着するように構成されている。
【0037】なお、この実施の形態でも、第2の実施の
形態で用いた電池構造40を用いることができる。
【0038】次に、本発明の第6の実施の形態に係るイ
オン歯ブラシについて図7を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様の
部材には、同様の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。この第6の実施の形態に係るイオン歯ブラシの第1
の実施の形態に係るイオン歯ブラシとの違いは、導電板
32が把持部10bの裏面側に配置されている点と、電
池本体50を介して本体10の表面側に導電板26を配
設し、この上に導電板26の先端部を露出させた状態で
絶縁カバー33を配設した点である。
【0039】すなわち、図7に示すイオン歯ブラシは、
把持部10bの裏面側から表面側に向けて、収納孔39
が開口されている。この収納孔39の上部(本体10の
表面側)には、導電板26の一部が露出されている。収
納孔39の電池室39aには、特に図示しないが、前記
露出された導電板26側から順に、負極活物質42、電
解液保持層43、セパレータ44、および正極活物質4
1が収納されており、凹部39bには、導電板32が、
本体10の裏面と面一に配設されている。
【0040】導電板26の先端部は、他の部分より若干
突出した形状となっており、この突出部26aの表面
が、本体10のブラシ毛12近傍表面と面一となって、
本体10表面から露出されるように配置されている。導
電板26の突出部26a以外の部分には、突出部26a
の表面と面一、すなわち、本体10の表面と面一になる
ように、絶縁カバー33が配設・固定されている。
【0041】なお、この実施の形態では、第2の実施の
形態で使用した電池本体40を使用することも可能であ
る。
【0042】次に、本発明の第7の実施の形態に係るイ
オン歯ブラシについて図8を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様の
部材には、同様の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。この第7の実施の形態に係るイオン歯ブラシの第1
の実施の形態に係るイオン歯ブラシとの違いは、電池構
造40を本体10の基端側に配設した点、電池本体50
の構成、および導電板26の代わりに支軸27を使用し
た点である。
【0043】すなわち、図8に示すイオン歯ブラシは、
本体10の基端面と所定の間隔をおいて、把持部10b
を基端側から包囲するように導電板32が設けられてい
る。この導電板32と本体10の基端面とが形成する空
間59には、本体10の長手方向略軸心に配設された支
軸27の基端が突出されている。空間59内であって、
支軸27と接触する外周部には、負極活物質62が、支
軸27の基端面と面一となる位置まで配置されている。
負極活物質62の外周部と、支軸27の基端面および負
極活物質62の基端面は、セパレータ63によって覆わ
れている。このセパレータ63の支軸27および負極活
物質62の基端面側は、導電板32に当接するように設
計されている。セパレータ63と導電板32との間に
は、正極活物質61が配設されている。このイオン歯ブ
ラシには、本端10の電池室39aを画成する壁と、セ
パレータ63とによって、正極活物質61と負極活物質
62との絶縁が行われ、導電板32が外部ハウジングの
役割を果たし、支軸27が中心部端支軸の役割を果たし
た電池構造40が形成される。そして、負極活物質62
は支軸27と電気的に接続され、正極活物質61は導電
板32と電気的に接続される。
【0044】なお、この第7の実施の形態では、正極活
物質としてフッ化炭素と導電剤であるアセチレンブラッ
クの混合粉末を用い、負極活物質としてリチウム金属を
用いた。
【0045】このイオン歯ブラシの電気構造40は、図
10に示す市販のピン型電池22の構造を簡略化させた
構造、すなわち、ピン型電池22の外部ハウジングであ
る外周端子22fを導電板32で構成し、中心部端子軸
22gを支軸27で構成し、かつガスケット22dを取
り除いた構造と同様である。したがって、ピン型電池2
2を使用した場合に比べ、電池構造を小さくすることが
できる結果、本体10のサイズ(太さ)を小さくするこ
とができる。
【0046】なお、この第7の実施の形態に係る電池構
造40は、図4に示す電池構造の位置に配設してもよ
い。
【0047】本発明に係る電気構造を構成する正極活物
質の好適な条件は、高い電極電位を示し、電気容量が大
きく、電気化学的に活性であり、電解液に不溶で化学的
に安定であること等が挙げられ、前述した実施の形態で
説明した物質以外として、例えば、酸化水銀、酸化銀、
酸化銅、フッ素、フッ化黒鉛、塩化銅、ニッケル酸化物
等、がある。また、負極活物質としては、リチウム、亜
鉛の他、マグネシウム、マグネシウム合金等が挙げられ
る。
【0048】電解質としては、海水、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム、塩化亜鉛、酸
化亜鉛等が挙げられる。
【0049】セパレータとしては、正極活物質と負極活
物質とを電気的に絶縁状態に保ち、イオン透過度が大き
く、適度な機械的強度を持つ多孔性のものであればよ
く、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、コットン、アスベストペーパー等が挙げられる。
【0050】また、本発明に係るイオン歯ブラシの電池
構造は、例えば、ブラシ毛12の植毛部等、把持部10
b以外の部分に形成してもよい。
【0051】そしてまた、前記電池構造は、前記本体と
一体に形成されるとともに、外部に対して水密に構成さ
れ、かつ外部ハウジングの少なくとも一部が柄部によっ
て構成されるものであれば、前述した実施の形態に限ら
れるものではない。
【0052】さらにまた、本発明に係るイオン歯ブラシ
は、正極活物質や負極活物質を薄い導電性膜(例えば、
金属薄膜)等で被覆したものを使用してもよく、また、
電池本体の絶縁であるべき部分を絶縁膜で被覆してもよ
い。このようにすることで、電池構造の製造が一層簡便
なものとなる。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
イオン歯ブラシは、電池本体の少なくとも一部を柄部に
よって画定した、すなわち、電池の外部ハウジングの少
なくとも一部を柄部によって構成した構造を備えてお
り、ガスケット等の電池の基本構成以外の部材を取り除
くことができる結果、電池構造部分を小型化することが
できる。したがって、柄部のサイズを小さくすることが
でき、握り易いイオン歯ブラシを提供することができ
る。また、市販の電池と同程度の電位差、例えば、良好
な効果を得るためにイオン歯ブラシに必要であるとされ
ている1.5〜3V程度の電位差を得ることができる。
さらに、市販の電池を使用する必要がないため、イオン
歯ブラシのコストを低下させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シを長手軸方向に一部切り欠いた状態を示す切り欠き断
面図である。
【図2】図1の一部拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シの一部拡大断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シを長手軸方向に一部切り欠いた状態を示す切り欠き断
面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シを長手軸方向に一部切り欠いた状態を示す切り欠き断
面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シを長手軸方向に一部切り欠いた状態を示す切り欠き断
面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シを長手軸方向に一部切り欠いた状態を示す切り欠き断
面図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態に係るイオン歯ブラ
シの一部拡大断面図である。
【図9】従来のイオン歯ブラシの一部拡大断面図であ
る。
【図10】従来のイオン歯ブラシの一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 柄部 12 ブラシ毛 14 連通溝 26 導電板 27 支軸 32 導電板 39 収納孔 40 電池構造 41 正極活物質 42 負極活物質 50 電池本体 52 正極活物質 54 負極活物質 61 正極活物質 62 負極活物質

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の本体と、当該本体の先端に植毛
    されたブラシ毛と、前記本体と一体に形成された電池構
    造とを備え、当該電池構造の一方の電極が前記ブラシ毛
    と導通可能に構成され、他方の電極が前記本体の把持部
    と導通可能に構成されてなるイオン歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記電池構造は、前記本体に形成された
    電池室に、正極活物質と、負極活物質と、電解質とを収
    納し、前記電池室を画成する本体の壁が、前記正極活物
    質と負極活物質との絶縁機構の一部をなすようにした請
    求項1記載のイオン歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記一方の電極が負極であり、他方の電
    極が正極である請求項1記載のイオン歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 前記正極活物質が酸化物からなる請求項
    2記載のイオン歯ブラシ。
  5. 【請求項5】 前記電池構造に含まれる電解液が非水で
    ある請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のイ
    オン歯ブラシ。
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