JPH09191805A - 箱眼鏡の取付装置 - Google Patents

箱眼鏡の取付装置

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JPH09191805A
JPH09191805A JP551596A JP551596A JPH09191805A JP H09191805 A JPH09191805 A JP H09191805A JP 551596 A JP551596 A JP 551596A JP 551596 A JP551596 A JP 551596A JP H09191805 A JPH09191805 A JP H09191805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箱眼鏡が船から離れないようにするととも
に、船の揺れや波の影響に対して箱眼鏡の揺れをできる
だけ小さくし、採取作業を容易にして採取作業性の向上
を図る。 【解決手段】 筒体2の一方の開口3に嵌め込まれた透
明板4を水中に入れて筒体2の他方の覗き開口5から水
中を覗く箱眼鏡1を、小型の船Bの船体Baに取付ける
ための取付装置において、箱眼鏡1の筒体2を保持する
保持部10と、船体Baに着脱可能に取付けられる取付
部20と、保持部10と取付部20との間に架設された
コイルスプリングからなるバネ部材21とを備え、保持
部10及び取付部20を箱眼鏡1及び船体Baに着脱可
能に吸着し操作レバー14で作動する吸着盤11を備え
て構成し、保持部10と取付部20との間隔を調整する
間隔調整機構30を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の船から海
藻,ウニ,あわび,魚等の水産物を採取する際に使用す
る箱眼鏡を、船体に取付けるための箱眼鏡の取付装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図8に示すように、箱眼鏡1
は、例えば、断面矩形枠状の筒体2の一方の開口3にガ
ラス等の透明板4を嵌め込んで構成され、筒体2の他方
の開口を覗き開口5としている。そして、小型の船Bに
乗って、水中の水産物を採取する際には、箱眼鏡1の筒
体2を紐6で船体Baに繋止し、透明板4を水中に入れ
て覗き開口5から水中を覗き、採取具7を用いる等して
水中の水産物を捕獲している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
箱眼鏡1を用いた採取作業にあっては、水産物を引上げ
るときには、水産物が良く見えるように箱眼鏡1を放し
て顔を上げるが、このとき箱眼鏡1が流れて船Bから離
れるので、次に箱眼鏡1を覗くときには、逐一、紐6を
手繰り寄せて箱眼鏡1を引き寄せなければならないの
で、それだけ、作業が煩雑になっており、作業効率が悪
いという問題があった。また、船Bの揺れや、波の影響
で、箱眼鏡1が大きく動いたような場合には、水産物を
見失うことがあり、そのため、箱眼鏡1が大きく動かな
いように保持するようにしなければならないので、その
分、作業が煩雑になっており、この点でも作業効率が悪
いという問題があった。従来においては、このようなこ
とを防ぐために、箱眼鏡1の覗き開口5の一辺に設けた
押え部8を歯で噛んで押えるようにもしているが、箱眼
鏡1に大きな力が作用した場合には、歯に負担がかかっ
てしまい、それだけ、作業が煩雑になっており、場合に
よっては、歯を折ってしまう等の支障が生じることもあ
り、必ずしも充分な対策とは言えないという問題があっ
た。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みて為され
たもので、箱眼鏡が船から離れないようにするととも
に、船の揺れや波の影響に対して箱眼鏡の揺れをできる
だけ小さくし、採取作業を容易にして採取作業性の向上
を図った箱眼鏡の取付装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の箱眼鏡の取付装置は、筒体の一方の開
口に嵌め込まれた透明板を水中に入れて該筒体の他方の
開口から水中を覗く箱眼鏡を、小型の船の船体に取付け
るための箱眼鏡の取付装置において、上記箱眼鏡の筒体
を保持する保持部と、上記船体に着脱可能に取付けられ
る取付部と、上記保持部と取付部との間に架設されたバ
ネ部材とを備えて構成したものである。
【0006】そして、必要に応じ、上記保持部を、筒体
に着脱可能に吸着する吸着盤を備えて構成している。そ
してまた、必要に応じ、上記保持部を、筒体に固定され
上記吸着盤が吸着する平滑な平面板を備えて構成してい
る。また、必要に応じ、上記保持部を、上記吸着盤が凹
むことが可能に開口縁に当接するカップ状の支持体と、
該支持体に進退動可能に貫通し一端が上記吸着盤の背面
に固定され進出時に吸着盤の吸着面を平面にし退出時に
吸着盤を凹ませて吸着可能にするロッドと、該ロッドの
他端に設けられ該ロッドを上記進出位置から退出位置に
移動させて保持する操作レバーとを備えて構成してい
る。
【0007】更に、必要に応じ、上記取付部を、船体に
着脱可能に吸着する吸着盤を備えて構成している。更に
また、必要に応じ、上記取付部を、上記吸着盤が凹むこ
とが可能に開口縁に当接するカップ状の支持体と、該支
持体に進退動可能に貫通し一端が上記吸着盤の背面に固
定され進出時に吸着盤の吸着面を平面にし退出時に吸着
盤を凹ませて吸着可能にするロッドと、該ロッドの他端
に設けられ該ロッドを進退動させるとともに上記進出位
置及び退出位置に該ロッドを保持する操作レバーとを備
えて構成している。
【0008】また、必要に応じ、上記保持部と取付部と
の間隔を調整する間隔調整機構を備えた構成としてい
る。この場合、必要に応じ、間隔調整機構を、バネ部材
が保持されるバネ保持体と、保持部及び取付部の少なく
ともいずれか一方に設けられ上記バネ保持体に対して相
対的に前後動可能な移動体とを備えて構成している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る箱眼鏡の取付装置について説明す
る。図1に示すように、箱眼鏡1は、例えば、断面矩形
枠状の筒体2の一方の開口3にガラス等の透明板4を嵌
め込んで構成され、筒体2の他方の開口を覗き開口5と
している。筒体2は、木あるいはプラスチック等の軽い
材料で形成されている。図1乃至図5には、第一の実施
の形態に係る箱眼鏡の取付装置Sを示している。この取
付装置Sの基本的構成は、箱眼鏡1の筒体2を保持する
保持部10と、小型の船Bの船体Baに着脱可能に取付
けられる取付部20と、保持部10と取付部20との間
に架設されたバネ部材21とを備えて構成されている。
【0010】保持部10は、箱眼鏡1の筒体2に着脱可
能に吸着するゴム製の円盤状の吸着盤11と、吸着盤1
1が凹むことが可能に開口縁12aに当接するカップ状
の支持体12と、支持体12の中心部に進退動可能に貫
通し一端が吸着盤11の背面に固定され進出時に吸着盤
11の吸着面を平面にし退出時に吸着盤11を凹ませて
吸着可能にするロッド13と、ロッド13の他端に設け
られ該ロッド13を上記進出位置Aから退出位置Cに移
動させて保持する操作レバー14とを備えて構成されて
いる。ロッド13は、吸着盤11の弾性力によって常時
進出方向に付勢されている。
【0011】操作レバー14の一端は、図4に示すよう
に、ロッド13の他端に軸15を介して回動可能に連結
され、支持体12の背面12bと軸13との間に介装さ
れる部分が、小幅部16と大幅部17の2段階に形成さ
れており、回動されて小幅部16が介装されたときロッ
ド13を進出位置Aに保持し、回動されて大幅部17が
介装されたときロッド13を退出位置Cに保持するもの
である。また、保持部10は、図1及び図5に示すよう
に、筒体2に固定され吸着盤11が吸着する平滑な平面
板18を備えて構成されている。この平面板18は、金
属で形成されており、釘等の止着部材19によって筒体
2の一側面に固定されている。尚、筒体2が樹脂等で形
成され外側面が平滑である場合には、平面板18は特に
必要がない。
【0012】取付部20は、保持部10と同様に構成さ
れ、船体Baの外側面に着脱可能に吸着するゴム製の円
盤状の吸着盤11と、吸着盤11が凹むことが可能に開
口縁12aに当接するカップ状の支持体12と、支持体
12の中心部に進退動可能に貫通し一端が吸着盤11の
背面に固定され進出時に吸着盤11の吸着面を平面にし
退出時に吸着盤11を凹ませて吸着可能にするロッド1
3と、ロッド13の他端に設けられ該ロッド13を上記
進出位置Aから退出位置Cに移動させて保持する上記と
同様の操作レバー14とを備えて構成されている。尚、
近年は、小型の船BはFRP等の樹脂で形成されている
場合が多く、その外側面は比較的平滑で、吸着盤11の
吸着に支障がない場合がほとんどであるが、船体Baの
外側面が木材等の粗面である場合には、上記と同様に吸
着盤11が吸着する平滑な平面板を設けて良い。
【0013】バネ部材21は、コイルスプリングで構成
されている。このバネ部材21の端部は、ナット22に
溶接等で固定されている。一方、保持部10及び取付部
20の支持体12の背面には吸着盤11の吸着面と平行
な方向に軸を有する挿通孔23を備えたボス24が形成
されており、このボス24にL字状の接続杆25の一片
25aが嵌挿されてボルト26で止着されている。この
接続杆25の他片25bは吸着盤11の吸着面に直交す
る方向に延びており、該他片25bには雄ネジ27が形
成されて、上記ナット22が螺合されている。これによ
り、バネ部材21は、その軸線が吸着盤11の吸着面に
直交するように、保持部10と取付部20との間に架設
されている。30は保持部10と取付部20との間隔を
調整する間隔調整機構である。この間隔調整機構30
は、上記ナット22をバネ部材21が保持されるバネ保
持体として構成し、上記接続杆25をバネ保持体である
ナット22に対して相対的に前後動可能な移動体として
構成している。
【0014】従って、小型の船Bに乗って水中の水産物
を採取する際に、この実施の形態に係る箱眼鏡の取付装
置Sを用いるときは、以下のようにして行なう。先ず、
取付装置Sを介して箱眼鏡1を船体Baに取付ける。こ
の場合、図1及び図5に示すように、保持部10の吸着
盤11を箱眼鏡1の筒体2に固定した平面板18に押し
当て、操作レバー14を回動させてロッド13を退出位
置Cにする。これにより、吸着盤11が凹むので内部が
真空状態になり、吸着盤11が平面板18に固定され
る。同様に、取付部20の吸着盤11を船体Baの外側
面に押し当て、操作レバー14を回動させてロッド13
を退出位置Cにする。これにより、吸着盤11が凹むの
で内部が真空状態になり、吸着盤11が船体Baに固定
される。その結果、箱眼鏡1が取付装置Sを介して船体
Baに取付けられる。この場合、操作レバー14を操作
するだけのワンタッチの操作で取付けを行なうことがで
きるので、取付け作業が極めて容易に行なわれる。
【0015】取付部20の取付位置は、箱眼鏡1の透明
板4が水中に入るように、かつ、作業者の作業条件等に
合わせて適宜の位置に取付ければ良い。また、この場
合、間隔調整機構30のナット22を接続杆25に対し
て相対的に前後動させて、保持部10と取付部20との
間隔を調整し、船体Baに対する箱眼鏡1の距離を調整
する。これにより、作業者の体型等に合わせて、箱眼鏡
1を位置させることができるので、作業をやり易いよう
にできる。
【0016】この状態で、水中の水産物を採取する際に
は、箱眼鏡1の覗き開口5から水中に入れられた透明板
4を介して水中を覗き、採取具を用いる等して水中の水
産物を捕獲する。この場合、図1に示すように、船Bの
揺れや、波の影響で、箱眼鏡1が大きく動こうとして
も、箱眼鏡1は、バネ部材21を介して支持されている
ので、このバネ部材21によってある程度揺れが抑制さ
れて緩和される。そのため、逐一手で押えたり、箱眼鏡
1の覗き開口5を歯で噛んで押えたりしなくても、箱眼
鏡1が大きく動かないように保持されることから、作業
者への負担が軽減され、それだけ、作業が容易になり、
作業効率が大幅に向上させられる。即ち、従来におい
て、箱眼鏡1の覗き開口5の一辺を歯で噛んで押えるよ
うにした場合には、箱眼鏡1に大きな力が作用すると、
歯に負担がかかってしまい、歯を折ってしまう等の支障
が生じたが、本実施の形態では、箱眼鏡1の覗き開口5
を歯で噛んで押えたりしなくても良いことから、作業者
への負担が軽減されるのである。
【0017】また、船Bの揺れや波の影響によって箱眼
鏡1が大きく動く事態が抑止されるので、常時覗き開口
5から覗いていることを持続でき、そのため、水産物を
見失うような事態が防止され、この点でも作業効率が向
上させられる。更に、箱眼鏡1はバネ部材21を介して
動かすことができるので、箱眼鏡1を手で押えて角度を
調整し、水中を見易くすることができ、この点でも作業
効率が向上させられる。
【0018】そして、水産物を引上げるときには、水産
物が良く見えるように箱眼鏡1を放して顔を上げる。こ
の場合、顔が箱眼鏡1から離れるが、箱眼鏡1は取付装
置Sを介して船Bに取付けられているので、船Bから離
れることがなく、そのため、次に箱眼鏡1を覗くときに
は、従来のように逐一紐を手繰り寄せて箱眼鏡1を引き
寄せるという作業が不要になり、即座に顔を覗き開口5
に位置させることができることから、それだけ、作業が
容易になり、作業効率が向上させられる。
【0019】また、取付装置Sを外すときは、保持部1
0の操作レバー14を回動させてロッド13を進出位置
Aにする。これにより、吸着盤11の吸着面が平面にな
るので、吸着盤11が平面板18から離脱する。同様
に、取付部20の操作レバー14を回動させてロッド1
3を進出位置Aにする。これにより、吸着盤11の吸着
面が平面になるので、吸着盤11が船体Baから離脱す
る。その結果、箱眼鏡1及び取付装置Sが取外される。
この場合、操作レバー14を操作するだけのワンタッチ
の操作で取外しを行なうことができるので、取外し作業
が極めて容易に行なわれる。
【0020】図6及び図7には、第二の実施の形態に係
る箱眼鏡の取付装置Sを示している。これは、上記第一
の実施の形態とは、保持部及び取付部の構成が異なって
いる。保持部40は、バネ部材21の端部がナット22
を介して取付けられた直状の接続杆25に設けられた接
続板41と、箱眼鏡1の外側面に固定され接続板41の
左右端縁が下側から差し込み可能かつ差し込まれた該左
右端縁を押える押え部材42と、箱眼鏡1の外側面に固
定され押え部材42に差し込まれた接続板41の上側を
押えるストッパ43と、箱眼鏡1の外側面に設けられ押
え部材42に差し込まれた接続板41に設けたフック4
4に係脱可能かつ係止時に接続板41を差し込み位置に
ロックするロック機構45とを備えて構成されている。
ロック機構45は、回動可能なレバー46と、レバー4
6に設けられフック44に係脱するリング47とから構
成されている。
【0021】取付部50は、バネ部材21の端部がナッ
ト22を介して取付けられた直状の接続杆25に設けら
れている。この取付部50は、取付け対象となる船体B
aの縁部の厚さよりも大きい間隔を有して対峙しする前
壁51a及び後壁51bを備えた断面コ字状の取付部本
体51と、取付部本体51の前壁51aに進退可能に螺
合するネジロッド52と、ネジロッド52の一端に設け
られ後壁51bと共働して船体Baの縁部を挾持する挾
持板53と、ネジロッド52の他端に設けられ手動操作
によりネジロッド52を回転させるための操作体54と
を備えて構成されている。
【0022】従って、小型の船Bに乗って水中の水産物
を採取する際に、この実施の形態に係る箱眼鏡の取付装
置Sを用いるときは、以下のようにして行なう。先ず、
取付装置Sを介して箱眼鏡1を船体Baに取付ける。こ
の場合、図7に示すように、保持部40の接続板41を
箱眼鏡1の筒体2に固定した押え部材42に差し込み、
ロック機構45のリング47をフック44に係止してレ
バー46を回動させてロックする。一方、取付部50の
取付部本体51を船体Baの縁部に嵌め込み、操作体5
4を操作してネジロッド52を回転させ挾持板53と後
壁51bとで縁部を挾持する。これにより、箱眼鏡1が
取付装置Sを介して船体Baに取付けられる。この場
合、接続板41の差し込み操作及びネジロッド52の回
転操作だけで取付けを行なうことができるので、取付け
作業が極めて容易に行なわれる。他の作用及び効果は、
第一の実施の形態と同様である。
【0023】尚、上記実施の形態において、バネ部材2
1は、コイルスプリングで構成したが、必ずしもこれに
限定されるものではなく、例えば、金属製や樹脂製の棒
バネや板バネ等、適宜のもので構成して良い。また、保
持部10や取付部20の吸着盤11は、操作レバー14
によって作動させられるタイプに限られるものではな
く、予めカップ状に形成された吸着盤のみであってもよ
く適宜変更して差し支えない。更に、保持部10,40
や取付部20,50の構成も上述したものに限定され
ず、適宜変更して差し支えない。例えば、第一の実施の
形態の保持部10と、第二の実施の形態の取付部50と
を採用した構成でも良い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の箱眼鏡の
取付装置によれば、保持部と取付部との間に架設された
バネ部材を備えて構成したので、箱眼鏡を取付けて水産
物を採取する際には、船の揺れや、波の影響で、箱眼鏡
が大きく動こうとしても、バネ部材によってある程度揺
れを抑制して緩和することができる。そのため、逐一手
で押えたり、箱眼鏡の覗き開口を歯で噛んで押えたりし
なくても、箱眼鏡を大きく動かないように保持できるの
で、作業者への負担を軽減することができ、それだけ、
採取作業を容易にすることができ、作業効率を大幅に向
上させることができる。
【0025】また、船の揺れや波の影響によって箱眼鏡
が大きく動く事態を抑止できるので、常時覗き開口から
覗いていることを持続でき、そのため、水産物を見失う
ような事態を防止でき、この点でも作業効率を向上させ
ることができる。更に、箱眼鏡をバネ部材を介して動か
すことができるので、箱眼鏡を手で押えて角度を調整
し、水中を見易くすることができ、より一層作業効率を
向上させることができる。
【0026】そしてまた、水産物を引上げるとき等に顔
を箱眼鏡から離しても、箱眼鏡が取付装置を介して船に
取付けられて船から離れることがないので、次に箱眼鏡
を覗くときには、従来のように逐一紐を手繰り寄せて箱
眼鏡を引き寄せるという作業が不要になり、即座に顔を
覗き開口に位置させることができることから、それだ
け、作業が容易になり、作業効率を向上させることがで
きる。
【0027】また、保持部を、筒体に着脱可能に吸着す
る吸着盤を備えて構成した場合には、箱眼鏡を吸着及び
解除により着脱できるので、取付け取外し操作が簡単に
なり、取扱いを容易にすることができるとともに、種々
の箱眼鏡に対応できるようになるので、汎用性が増す。
更に、保持部を、筒体に固定され吸着盤が吸着する平滑
な平面板を備えて構成した場合には、平面板の吸着面が
平滑なので吸着盤を確実に吸着させることができ、保持
を確実にすることができるという効果がある。更にま
た、保持部を吸着盤を操作レバーで作動させるように構
成した場合には、操作レバーを操作するだけのワンタッ
チの操作で取付け取外しを行なうことができるので、よ
り一層取扱いを容易にすることができる。
【0028】また、取付部を、船体に着脱可能に吸着す
る吸着盤を備えて構成した場合には、取付け装置の船体
への取付け取外し操作が簡単になり、取扱いを容易にす
ることができる。更に、取付部を、吸着盤を操作レバー
で作動させるように構成した場合には、操作レバーを操
作するだけのワンタッチの操作で取付け取外しを行なう
ことができるので、より一層取扱いを容易にすることが
できる。
【0029】また、保持部と取付部との間隔を調整する
間隔調整機構を備えた場合には、保持部と取付部との間
隔を調整し、船体に対する箱眼鏡の距離を調整できるの
で、作業者の体型等の作業条件に合わせて、箱眼鏡を位
置させることができることから、作業をやり易いように
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置を船体への取付け状態とともに示す側面断面図であ
る。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置を示す図2中X−X線断面図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置を示す側面断面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置の取付け状態を示す側面断面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置の要部を示す斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る箱眼鏡の取付
装置をその取付け状態とともに示す側面断面図である。
【図8】従来の箱眼鏡の船体への取付け状態を示す側面
断面図である。
【符号の説明】
S 箱眼鏡の取付装置 B 船 Ba 船体 1 箱眼鏡 2 筒体 3 一方の開口 4 透明板 5 覗き開口(他方の開口) 10 保持部 11 吸着盤 12 支持体 13 ロッド 14 操作レバー 18 平面板 20 取付部 21 バネ部材 22 ナット 23 挿通孔 24 ボス 25 接続杆 27 雄ネジ 30 間隔調整機構 40 保持部 41 接続板 42 押え部材 43 ストッパ 44 フック 45 ロック機構 50 取付部 51 取付部本体 52 ネジロッド 53 挾持板 54 操作体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体の一方の開口に嵌め込まれた透明板
    を水中に入れて該筒体の他方の開口から水中を覗く箱眼
    鏡を、小型の船の船体に取付けるための箱眼鏡の取付装
    置において、 上記箱眼鏡の筒体を保持する保持部と、上記船体に着脱
    可能に取付けられる取付部と、上記保持部と取付部との
    間に架設されたバネ部材とを備えて構成したことを特徴
    とする箱眼鏡の取付装置。
  2. 【請求項2】 上記保持部を、筒体に着脱可能に吸着す
    る吸着盤を備えて構成したことを特徴とする請求項1記
    載の箱眼鏡の取付装置。
  3. 【請求項3】 上記保持部を、筒体に固定され上記吸着
    盤が吸着する平滑な平面板を備えて構成したことを特徴
    とする請求項2記載の箱眼鏡の取付装置。
  4. 【請求項4】 上記保持部を、上記吸着盤が凹むことが
    可能に開口縁に当接するカップ状の支持体と、該支持体
    に進退動可能に貫通し一端が上記吸着盤の背面に固定さ
    れ進出時に吸着盤の吸着面を平面にし退出時に吸着盤を
    凹ませて吸着可能にするロッドと、該ロッドの他端に設
    けられ該ロッドを上記進出位置から退出位置に移動させ
    て保持する操作レバーとを備えたことを特徴とする請求
    項2または3記載の箱眼鏡の取付装置。
  5. 【請求項5】 上記取付部を、船体に着脱可能に吸着す
    る吸着盤を備えて構成したことを特徴とする請求項1,
    2,3または4記載の箱眼鏡の取付装置。
  6. 【請求項6】 上記取付部を、上記吸着盤が凹むことが
    可能に開口縁に当接するカップ状の支持体と、該支持体
    に進退動可能に貫通し一端が上記吸着盤の背面に固定さ
    れ進出時に吸着盤の吸着面を平面にし退出時に吸着盤を
    凹ませて吸着可能にするロッドと、該ロッドの他端に設
    けられ該ロッドを進退動させるとともに上記進出位置及
    び退出位置に該ロッドを保持する操作レバーとを備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の箱眼鏡の取付装置。
  7. 【請求項7】 上記保持部と取付部との間隔を調整する
    間隔調整機構を備えたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5または6記載の箱眼鏡の取付装置。
  8. 【請求項8】 上記間隔調整機構を、バネ部材が保持さ
    れるバネ保持体と、保持部及び取付部の少なくともいず
    れか一方に設けられ上記バネ保持体に対して相対的に前
    後動可能な移動体とを備えて構成したことを特徴とする
    請求項7記載の箱眼鏡の取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023116401A1 (zh) * 2021-12-22 2023-06-29 深圳市苇渡智能科技有限公司 快拆结构和推进器组件

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0617481U (ja) * 1991-05-24 1994-03-08 光顕 宮森 水中透視メガネによる漁労就業者の健康被害を無くす るための水中透視メガネ

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