JPH09191763A - 芝草植生基盤 - Google Patents

芝草植生基盤

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JPH09191763A
JPH09191763A JP8025992A JP2599296A JPH09191763A JP H09191763 A JPH09191763 A JP H09191763A JP 8025992 A JP8025992 A JP 8025992A JP 2599296 A JP2599296 A JP 2599296A JP H09191763 A JPH09191763 A JP H09191763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面に植生する芝の植生基盤、詳しくは野外
運動場やゴルフ場、競馬場の馬場あるいは走路等の砂地
盤に植生している芝草の根を安定し、適度な水分を保持
して良好な成育を促すための芝草植生基盤に関する。 【解決手段】 直径0.1mm〜1.5mmの熱可塑性
合成重合体からなる繊維で1本のうち1個以上のループ
状の捲縮を持つ捲縮短繊維を30〜90重量%と1本の
うち1個以上のループ状の捲縮を持つセルロース系捲縮
短繊維を70〜10重量%含み、隣接する捲縮短繊維及
びセルロース系捲縮短繊維の各繊維の多くの接点が接着
されている空隙率70〜95%の嵩高なマット状物であ
る芝草植生基盤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面に植生する芝
の植生基盤、詳しくは野外運動場やゴルフ場、競馬場の
馬場あるいは走路等の砂地盤に植生している芝草の根を
安定し、セルロース系捲縮短繊維が適度な保水性を持
ち、生分解するにつれて空隙を生じ芝草の良好な成育を
促すための芝草植生基盤に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の広場や走路などの路面部分の基盤
を補強するためには、例えば、特開昭59−13090
9号公報のような可撓性のメッシュエレメントを砂と混
合し基礎としたものや、例えば、杉の樹皮からなるチッ
プ状物を砂と混合して施設し、路盤部分を補強したもの
あるいは、樹皮からなるチップのみを路面部分に散布施
工したものなどがある。
【0003】さらに特開平3−233022号公報には
多数の連続線条によるマット状網状物の裏面に吸水性不
織布シートを接合したものを植生用網状体として使用す
る例が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開昭5
9−130909号公報のように、可撓性のメッシュエ
レメントを砂と混合した場合には、砂とメッシュエレメ
ントとの比重の違いから、砂のなかに均一にメッシュエ
レメントが分散した混合土が得られず、メッシュエレメ
ントや砂の密な層と粗な層が発生して路面部分の基盤の
均一な補強が得られず、路面の基盤強度の強い所と弱い
所が発生し、このような路面部分の基盤を補強した地面
に張芝をし、芝草を植生しても路面に発馬機などの重量
物の輪荷重がかかれば路面の支持力が弱いために地盤が
窪み、車輪や馬蹄が基盤層に沈んで基盤層の一部を破壊
し、芝草が剥げるなどの不都合が発生する。
【0005】また、杉の樹皮からなるモスライトを砂と
混合した植生層は、モスライトが砂中の過剰な水分を吸
収し水分を保持するとともに、砂中の水分が減少すれば
モスライトの中の水分を発散させ砂中の水分を維持し、
その水分による湿りとモスライトと砂粒との摩擦抵抗に
より砂粒の滑動を抑制しているが、路面部分の基盤の補
強効果が乏しいために、この路面基盤に張芝をし芝草を
植生しても、路面に重量物の輪荷重がかかれば地盤が窪
みまたはときには芝草が剥がれるなどの不都合が発生す
る。
【0006】また、杉の樹皮からなるチップ状物を砂と
混合させた場合には、上記チップ状物は砂中の過剰な水
分を吸収するためにチップ状物が軟弱となり、基盤の補
強効果が減少する恐れがある。
【0007】更に、樹皮から浸出するリグニンなどのヘ
ミセルロースが、砂粒の粉塵と混じり合い、雨水などに
よって汚水として流出したり、あるいは、樹皮が重量物
の荷重によって砕かれて微粉化し、そのために地盤の砂
層や通水層の排水機能を低下させる恐れがある。
【0008】また前記の植生用網状体は発生した根が網
状体の線条に絡み付くが、網状体内部の空隙率が不変で
あるため、根が成育するに従い通気性が悪くなり成育を
阻害する欠点があった。しかし始めから空隙率を大きく
とっておくと根の初期に線条体が絡みにくく、活着しに
くいので施工地や成育条件に応じて網状体の空隙率を適
当なものに選択せねばならなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、直径0.1m
m〜1.5mmの熱可塑性合成重合体からなる繊維で1
本のうち1個以上のループ状の捲縮を持つ捲縮短繊維
(以下、この繊維を合成重合体捲縮短繊維と略す場合が
ある)を30〜90重量%と1本のうち1個以上のルー
プ状の捲縮を持つセルロース系捲縮短繊維(以下、この
繊維を単にセルロース系捲縮短繊維と略す場合がある)
を70〜10重量%含み、隣接する捲縮短繊維及びセル
ロース系捲縮短繊維の各繊維の多くの接点が接着されて
いる空隙率70〜95%の嵩高なマット状物である芝草
植生基盤である。
【0010】また本発明の好ましい態様は、前記熱可塑
性合成重合体からなる捲縮短繊維のうち少なくとも1種
類が熱接着性繊維であり、各繊維の多くの接点がこの熱
接着性繊維によって熱接着されている芝草植生基盤であ
る。
【0011】更に本発明の好ましい別の態様は、熱接着
性繊維が熱可塑性合成重合体からなる捲縮短繊維中に3
0〜40重量%含まれている芝草植生基盤である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるマット状の芝草植生
基盤は、繊維間の空隙部に川砂、海砂、火山砂利あるい
はスラグ等のいわゆる目土を充填して締め固めをして使
用され、したがって形態的に安定で透水性と保水性に優
れたものとなる。これらの特性を得るためには、繊維の
太さやマットの空隙率や、保水性繊維の混在率が重要と
なる。即ち一般に、合成重合体繊維は吸水性が小さく基
盤補強材としての機能をもたせ、セルロース系捲縮短繊
維は補強材としてのほかにその吸水性を利用して保水材
としての機能を持たせ、生分解することにより空隙を増
加させ芝草の生育を促進するのに利用される。そこで、
補強材としての合成重合体繊維はその直径が0.1mm
未満のマットでは弾性が乏しく、砂の維持力が小さい。
直径が1.5mmを超える繊維のマットにおいては剛直
性が強く、地面から繊維の一部が露出した時危険とな
る。また、セルロース系捲縮短繊維は20デニール未満
ではバルキー性がないので好ましくない。
【0013】また、マットの構造が極めて粗で空隙率が
90%よりも高いマットの場合には目土の充填は容易で
あるが、目土を拘束する力が弱く、路盤としての強度が
低いため形態的に不安定となり、構造が密で空隙率が低
いマットにおいては砂を拘束する力が強く形態的に安定
であるが、目土を充填するのに特別な装置を必要とする
などの不都合が生じ、芝草植生基盤としての好ましい空
隙率は70〜90%である。
【0014】そしてこの空隙は、マット全体に亘りほぼ
均等に存続してその空隙の大きさもバラツキの少ないほ
ど好適である。このような芝草植生基盤として好ましい
嵩高なマット状物は、繊維の長さが合成重合体捲縮短繊
維にあっては50〜300mmであって、セルロース系
捲縮短繊維にあっては20〜200mmであって、伸長
時の長さをA、張力開放時の長さをBとしたとき、1.
0<A/B<3.0となるようなスパイラル状カールを
有し、少なくとも1部にループ状カールを備えた立体捲
縮状である合成重合体繊維または熱接着性繊維を30〜
90重量%、セルロース系捲縮短繊維を70〜10重量
%集積し、結合することによって得ることができる。
【0015】繊維の長さが合成重合体捲縮短繊維にあっ
ては50mm未満であると繊維の絡みのチャンスが少な
く、横強度に不安を生じ、また300mmを超えると部
分的に過度の絡みが生じてマットの構造が不均一になり
やすく砂の拘束力の低下を招くことになる。また、セル
ロース系捲縮短繊維にあっても合成重合体捲縮短繊維と
同様のことがいえる。
【0016】上記捲縮短繊維を形成する合成重合体とし
ては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイ
ロン6、ナイロン66等のポリアミド系等の重合体若し
くは上記の2種以上の共重合体あるいは、スチレン−ブ
タジエン共重合体やポリプロピレン−エチレン−ブテン
共重合体等の共重合体を単独あるいは、2種以上を混合
して使用することもできるが、耐圧性や曲げ強度あるい
は耐久性等を考慮するとスチレン−ブタジエン共重合体
とポリプロピレン−エチレン−ブテン三元共重合体を混
合したものが好ましい。また、セルロース系捲縮短繊維
としては、例えば椰子繊維、麻繊維、綿繊維等の天然繊
維や、ビスコースレーヨン等の化学繊維が挙げられる。
【0017】また、マットを形成する繊維の混在率はマ
ットの強度と保水性に影響を与える。即ち、合成重合体
捲縮短繊維は30〜90重量%、好ましくは50〜80
重量%であり、セルロース系捲縮短繊維は70〜10重
量%、好ましくは50〜20重量%である。即ち、熱可
塑性合成重合体からなる捲縮短繊維の混在率が30重量
%未満になると湿潤時にセルロース系捲縮短繊維の強度
または接着剤による接着強度の低下を充分に補うことが
できず、マットの強度が低下する。また天然繊維が生分
解をした後にマットが形状維持をするのに30重量%以
上必要である。
【0018】また、90重量%を超えるとマットの強度
は充分保てるが、合成重合体繊維は吸水率が小さく、保
水率も小さいので芝草植生基盤としてはその機能が低下
する。
【0019】したがって、合成重合体捲縮短繊維の好ま
しい混在率は30〜90重量%であり、セルロース系捲
縮短繊維は70〜10重量%である。即ち、セルロース
系捲縮短繊維が10重量%未満であるとマット状芝草植
生基盤の吸水性、保水性が低下し芝草の成育に必要な水
分保持機能が低下する。また70重量%を超えるとマッ
ト状の芝草植生基盤の吸水性、保水性は向上するが、セ
ルロース系捲縮短繊維の接着剤での接着強力が低下し、
芝草植生基盤として重要な機能のひとつであるマットの
強度が低下し、また繊維の吸湿によるマットの形状安定
性がへたりなどで低下し、目土の拘束力が低下し、発馬
機などの重量物が芝草上に荷重されたときに芝草植生基
盤を損傷することにつながる。したがって、その好まし
い混在率は70〜10重量%である。
【0020】なお、マットを構成する繊維は上記の条件
を満足していれば2種以上のものを混合して使用しても
よい。また、マットの側面や底面に薄い透水性不織布な
どを貼着して目土の流出を防ぐなどの使用方法をとって
もよい。また、更に保水性を向上させるべく、マットに
他の保水材、例えばアクリル酸ナトリウム塩等の高吸水
性高分子材料を塗布し使用してもよい。
【0021】また、マットを形成する上で繊維を各繊維
の交差点の接点で接着するための手段としてはゴム系の
接着剤や、塩化ビニル系の接着剤等、従来から使用され
ているものを任意に用いることができる。このとき、接
着剤の坪量は、繊維総量と同量以下で基盤を形成し、強
度保持ができる範囲であれば特に限定されない。
【0022】また、合成重合体捲縮短繊維のうち少なく
とも一種類の繊維を熱接着性繊維とし、これを熱接着さ
せることにより各繊維の接点を接着することもできる。
熱接着性繊維としては、ポリプロピレン、ポリエチレン
等のポリオレフィン系、低融点ポリエステル等のポリエ
ステル系からなる繊維を使用することができる。また、
熱接着性繊維は熱可塑性合成重合体からなる捲縮短繊維
中に30〜40重量%含まれていることが望ましい。
【0023】芝草植生基盤の厚みは5〜100mmがよ
い。5mm未満では植生基盤としての保水性、地盤補強
力が低下し、100mmを超えると基盤補強施工コスト
が嵩むため不向きである。また、芝草植生基盤の目付
は、基盤の厚みと空隙率を満足するものであれば、繊維
の坪量を限定するものではない。
【0024】吸水性のセルロース系捲縮短繊維を70〜
10重量%混在した芝草植生基盤は空隙率が高く保水性
に優れ、砂中の過剰な水分を吸収し、水分の保持をする
とともに、砂中の水分が減少すれば基盤中の水分を発散
させ砂中の水分を維持し、その水分の湿りにより芝草の
発根を促進させ、芝草の根は基盤を構成する合成重合体
捲縮短繊維30〜90重量%に絡みあるいは基盤層を通
り過ぎて成育するので芝草の滑動を抑制し、芝草の根切
れ、根腐れを防ぐ。
【0025】また、ループ状の立体捲縮を付与された短
繊維からなる空隙率の高い嵩高な芝草植生基盤は、基盤
の空隙へ容易に充填した目土を捕捉し、植生層の垂直方
向の耐荷重性を高めて重量物の支持力を確保し、垂直方
向や水平方向への滑動を抑制して植生層の移動を防止
し、さらに適度な空隙は芝草の根茎の成育を促進し、発
達した芝草の根茎は基盤の繊維に絡まりあるいは通り抜
けを許容し、丈夫な草根に成長させ、地盤補強に役立
つ。そして、下層の整地地盤は植生層の排水を良好にし
て植生層に多量の水の滞留を防止して芝草の根腐れをな
くする。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の芝草植生基盤を例示した簡
略断面図である。本発明の芝草植生基盤(1)は図示し
ているようにループ状カールを有する合成重合体繊維と
ループ状カールを有するセルロース系捲縮短繊維を混在
させ各繊維の接点(5)を接着剤(4)で接着して形成
される。
【0027】該芝草植生基盤(1)は、直径が約0.2
5mm、平均長さが150mm、その大部分が半径約7
〜10mmのループ状カールを1個以上有する非直線の
ポリ塩化ビニルの有端繊維35重量%と、直径が約0.
30mm、平均長さが120mm、その大部分が半径約
6〜10mmのループ状カールを1個以上有する非直線
のポリ塩化ビニリデンの有端繊維35重量%と、繊度が
100デニール、平均長さが約30mm、その大部分が
半径約6〜9mmのループ状カールを1個以上有する非
直線の椰子繊維30重量%の混合繊維により構成され、
各々の繊維が交差している接点(5)を接着剤を繊維総
量の約80重量%散布して、接着剤(4)によって接合
されて空隙率94%、厚み約30mmの畳大の形状をな
している。
【0028】上記芝草植生基盤(1)は次のようにして
製造することができる。即ち上記した直径0.25m
m、平均長さ150mmのポリ塩化ビニルの有端繊維3
5重量%を、直径0.30mm、平均長さ120mmの
ポリ塩化ビニリデンの有端繊維35重量%と、100デ
ニール、平均長さが約30mmの椰子繊維30重量%と
を混合し、その混合繊維を強撚機で撚りをかけてロープ
状となしたのち巻取り、数日後解撚してスパイラル状の
立体捲縮を有した繊維材料となす。
【0029】これをランダムウェバーを用いて見掛けの
厚さが70mmの嵩高なマット状となし、ゴム系接着剤
を上記繊維総量の約80重量%を散布したのち厚さ約3
0mmになるように押圧しながら加熱処理して交絡して
いる各繊維の接点(5)において接着し、空隙率94%
の本発明の基盤(1)を得た。
【0030】図2は本発明の芝草植生基盤を例示した簡
略断面図である。本発明の芝草植生基盤(1)は図示し
ているように、基礎地盤(24)、透水性シート(3
1)、砂層(21)からなる排水性構造の整地地盤(2
5)の上に形成される。
【0031】グランドの下層に形成される上記基礎地盤
(24)は、本実施例においては、排水ドレーン(3
0)を埋設しその周囲に砂利や砕石を配してフィルター
層(23)を形成し、その上に厚さ約20cmにわたり
粒度6号からなる砕石による通水層(22)を形成し、
さらにこの通水層(22)の上面に、ポリエステル繊維
(6デニール×64mm)からなる厚さ約3mm、目付
約350g/m2 のニードルパンチング不織布の透水性
シート(31)を敷設して形成されている。
【0032】次いで上記の基礎地盤(24)の通水性シ
ート(31)上に、厚さ約40cmにわたり網野浜砂を
散布敷設して砂層(21)を形成し、しかるのち転圧ロ
ーラーを用いて押し固めて排水性構造の整地地盤(2
5)となす。
【0033】本発明は、上記のようにして施工された基
礎地盤(24)の上に砂層(21)が形成された排水性
構造の整地地盤(25)の上に、芝草植生と地盤補強と
なる空隙率の高い嵩高な芝草植生基盤(1)を敷設し、
その空隙部(7)内へ目土(28)として平均粒径2μ
m〜5mmの土砂を充填し、しかるのち転圧ローラーを
用いて押し固め植生層(27)を形成し、芝草植生基盤
(1)となしている。上記本発明の芝草植生基盤(1)
の補強された植生層(27)の上にマット状の張芝(2
6)を展開敷設して植生し、3ヶ月間養生した結果芝草
は順調に成育し、その芝草の上に発馬機を誘導設置した
ところ路面の沈みは数cmに留まり、また誘導中の輪荷
重のかかった部分はその輪荷重から開放されるとほぼ元
通りに復帰した。
【0034】一方、比較のために植生層に芝草植生基盤
(1)を敷設していない部分を造成しておき、その部分
に上記と同様に芝草を植生し、3ヶ月間養生したところ
芝草は順調に成育していたが、その芝草の上に発馬機を
誘導設置した結果、路面の沈みは10数cmとなり、ま
た誘導中の輪荷重のかかった部分はその輪荷重から開放
されたのちにおいても、輪荷重による明らかな窪みの痕
跡が残留していた。
【0035】
【発明の効果】このように、合成重合体捲縮短繊維と吸
水性のセルロース系捲縮短繊維が混在した空隙率の高
い、嵩高な芝草植生基盤は砂中の過剰な水分を吸収し水
分の保持をするとともに、砂中の水分が減少すれば基盤
中の水分を発散させて砂中の水分を維持し、その水分の
湿りにより芝草の発根を促進させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芝草植生基盤を例示した簡略断面図で
ある。
【図2】本発明の芝草植生基盤を例示した簡略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 芝草植生基盤 2 合成重合体繊維 3 天然繊維 4 接着剤 5 接点 6 繊維端部 7 空隙部 21 砂層 22 通水層(砕石) 23 フィルター層(砂利、砕石) 24 基礎地盤 25 整地地盤 26 張芝 27 植生層 28 目土 30 排水ドレーン 31 透水性シート 40 芝草 41 草根

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径0.1mm〜1.5mmの熱可塑性
    合成重合体からなる繊維で1本のうち1個以上のループ
    状の捲縮を持つ捲縮短繊維を30〜90重量%と1本の
    うち1個以上のループ状の捲縮を持つセルロース系捲縮
    短繊維を70〜10重量%含み、隣接する熱可塑性重合
    体からなる捲縮短繊維及びセルロース系捲縮短繊維の各
    繊維の多くの接点が接着されている空隙率70〜95%
    の嵩高なマット状物である芝草植生基盤。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性合成重合体からなる捲縮短
    繊維のうち少なくとも1種類が熱接着性繊維であり、各
    繊維の多くの接点がこの熱接着性繊維によって熱接着さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の芝草植生基
    盤。
  3. 【請求項3】 熱接着性繊維が熱可塑性合成重合体から
    なる捲縮短繊維中に30〜40重量%含まれていること
    を特徴とする請求項2記載の芝草植生基盤。
  4. 【請求項4】 繊維の長さが、熱可塑性合成重合体から
    なる捲縮短繊維が50〜300mm、セルロース系捲縮
    短繊維が20〜200mmである請求項1記載の芝草植
    生基盤。
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