JPH091915A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH091915A
JPH091915A JP7157496A JP15749695A JPH091915A JP H091915 A JPH091915 A JP H091915A JP 7157496 A JP7157496 A JP 7157496A JP 15749695 A JP15749695 A JP 15749695A JP H091915 A JPH091915 A JP H091915A
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JP
Japan
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printing
plate cylinder
paper
roller
sheet
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JP7157496A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏写りを防止することができ、また、仕分け
作業を効率よく行うことができる孔版印刷装置を提供す
る。 【構成】 内部にインキ供給手段18を有する版胴13
と、版胴13の外周面に対して接離自在に設けられた押
圧手段14と、印刷用紙Pを分離給送する給紙手段3
6,37,38と、異なる回転量を達成し得る駆動手段
48,49により回転駆動され、給紙手段36,37,
38より給送される印刷用紙Pを一時停留させた後、版
胴13と押圧手段14との間に向けて給送するレジスト
ローラー対39と、印刷済みの印刷用紙Pを搬送する排
紙手段58とを具備する孔版印刷装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置及びそれ
を用いた印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属
網体のメッシュスクリーンを複数層巻装して構成された
回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚みは1〜
2μm程度のものが一般的に用いられる)に和紙繊維や
合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したもの
からなる多孔質支持体を貼り合わせたラミネート構造の
孔版マスタとを用い、このマスタのフィルム面をサーマ
ルヘッドの発熱素子に接触させてサーマルヘッドを主走
査方向(マスタ搬送方向と直交する方向)に作動させ、
プラテンローラーや搬送ローラー等の搬送手段によって
マスタを副走査方向(マスタ搬送方向)に搬送しなが
ら、加熱穿孔製版したマスタを版胴に巻装した後、版胴
内部に設けられたインキ供給手段よりインキを供給し、
プレスローラー等の押圧手段によって印刷用紙を版胴外
周面のマスタに対して連続的に押圧し、版胴開孔部、マ
スタ穿孔部よりインキを滲出させ、このインキを印刷用
紙に転移させて印刷を行うデジタル孔版印刷装置がよく
知られている。
【0003】現在の市場では、製版動作、印刷動作、排
版動作を自動的に行う全自動タイプの孔版印刷装置が主
流となっている。この全自動タイプの孔版印刷装置で
は、原稿読取装置に原稿をセットし、スキャナー部(C
CD等を用いて画像情報を電気信号に変換する)で原稿
を読み取り、サーマルヘッド、プラテンローラー等から
なる製版装置によってマスタと発熱素子とを接触させな
がら搬送し、発熱素子に画像情報に応じたパルス状の通
電を行うことによりマスタを穿孔し、穿孔製版されたマ
スタを版胴に自動的に巻装して印刷用紙を給送し、プレ
スローラー等の押圧手段で連続的に押圧して印刷が行わ
れる。大量の印刷物を高速かつ安価に得るために、この
ような孔版印刷装置が主に用いられており、印刷を簡単
な操作で行うことができる。
【0004】印刷終了後(印刷途中の場合もある)、排
紙トレイに排出積載された印刷済み用紙の後処理の一つ
に、必要部数に応じて所定の枚数に仕分ける仕分け作業
がある。従来は、オペレーターが仕分け枚数をカウンタ
ーに設定し、設定した枚数の印刷を行って印刷済み用紙
を排紙トレイより取り除いては再度仕分け枚数を設定す
る方法や、積載された印刷済み用紙を数えて仕分ける方
法が採用されていた。
【0005】しかし、上述の方法では、オペレーターが
印刷終了まで常時印刷装置に付きっきりとなって作業能
率が低下したり、印刷済み用紙を数えるのが面倒である
という問題点があった。そこで、印刷装置にメモリー機
能を持たせ、操作パネルのテンキー等で仕分け枚数を入
力するメモリーモード、クラスモード等と呼ばれる入力
方法が採用されるようになり、また、印刷済み用紙の境
界を分ける仕分け方法としては、実開昭53−1058
06号公報に開示されているように、仕分けされる最後
の印刷済み用紙あるいは次の仕分けの最初の印刷済み用
紙を所定量ずらす方法や、実開平1−143760号公
報に開示されているように、積載される印刷済み用紙の
間に、テープカッター装置によって目印のテープを切断
挿入する方法等が採用されるようになり、オペレーター
の作業が軽減されるようになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭53−
105806号公報に開示されている仕分け方法では、
排紙時において、ずれた印刷済み用紙に次の印刷済み用
紙が当接した場合等に、目印のためにずらした印刷済み
用紙が次の印刷済み用紙に押される形で移動して判別し
にくくなったり、オペレーターによる排紙トレイからの
移動時にずれてしまうことで判別しにくくなってしまう
等の問題点があった。
【0007】また、実開平1−143760号公報に開
示されている仕分け方法では、目印となるテープが再利
用できずに無駄になってしまうことと、排紙される印刷
済み用紙と接触して印刷済み用紙上に載置されたテープ
が外れてしまったり、排紙トレイ上に積載された印刷済
み用紙を排紙トレイより移動する場合に、挟まれている
テープが外れたりすることで、前述の方法と同様に判別
不可となってしまうという問題点がある。
【0008】ところで、孔版印刷装置に使用されている
インキは、孔版印刷装置が長時間放置された場合等に蒸
発したり、次の着版印刷時において、マスタの多孔質支
持体に吸収されて減少し、インキ不足となって良好な印
刷物を得られるまでに損紙が大量に発生してしまうこと
を防止するために、乾燥しにくい油性タイプのインキや
油中水型のエマルジョンインキが使用されている。
【0009】従って、印刷直後に排紙トレイ上に積載さ
れた印刷済み用紙を処理する場合には、手や指等にイン
キが付着しないようにオペレーターが白紙を載置する作
業が必要であったり、インキが乾燥するまで時間が経過
してから処理を行う場合には、インキが乾燥するまでの
時間が無駄になってしまうという問題点がある。
【0010】本発明は、前記問題点を解消し、裏写りを
防止することができ、また、仕分け作業を効率よく行う
ことができる孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内部にインキ供給手段を有する多孔性円筒状の版胴と、
前記版胴の外周面に対して接離自在に設けられた押圧手
段と、印刷用紙を分離給送する給紙手段と、前記給紙手
段より給送される前記印刷用紙を一時停留させた後、前
記版胴と前記押圧手段との間に向けて給送するレジスト
ローラー対と、印刷済みの前記印刷用紙を搬送する排紙
手段とを具備する孔版印刷装置において、前記レジスト
ローラー対は、異なる回転量を達成し得る駆動手段によ
り回転駆動されることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記駆動手段は、前記印
刷用紙の先端を搬送させる機械的駆動手段と、前記印刷
用紙の後端を搬送させる電気的駆動手段とから構成され
ることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の孔版印刷装置において、さらに、前記レジ
ストローラー対より給送される前記印刷用紙に対して1
枚おきに前記押圧手段を前記版胴に当接させると共に、
前記押圧手段が前記版胴に当接するときには、少なくと
も前記印刷用紙の先端が前記押圧手段と前記版胴とに挟
持されるまで前記駆動手段を作動させ、前記押圧手段が
前記版胴に当接しないときには、少なくとも前記印刷用
紙の後端が前記給紙手段を抜けるまで前記駆動手段を作
動させる制御手段を具備したことを特徴とすることを特
徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の孔版印刷装置において、さらに、設定され
た枚数の印刷が終了した後に、前記押圧手段を前記版胴
から離間させると共に前記駆動手段を作動させ、1枚以
上の印刷用紙を前記排紙手段に搬送させる制御手段を具
備することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る孔版印刷装置によれば、印刷済み
用紙間または設定された枚数の印刷が終了した後の印刷
済み用紙上に、白紙が挿入または載置される。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を示す図1において、孔版
印刷装置1は、製版部2、印刷部3、給紙部4、排紙部
5から主に構成されている。
【0017】製版部2は、サーマルヘッド6、プラテン
ローラー7、搬送ローラー対8、切断手段9、ガイド板
10等から主に構成されている。
【0018】サーマルヘッド6とプラテンローラー7と
は、図示しない付勢手段によって付勢され、互いに当接
されている。マスタロール11からプラテンローラー7
の回転によってマスタ12を引き出しつつ、サーマルヘ
ッド6の発熱素子の加熱によってマスタ12に熱溶融穿
孔製版を行い、製版済みマスタを作成する。
【0019】サーマルヘッド6とプラテンローラー7よ
りマスタ搬送方向下流側には、搬送ローラー対8、切断
手段9、ガイド板10がそれぞれ配設されている。回転
駆動される駆動ローラーと、これに圧接された従動ロー
ラーとからなる搬送ローラー対8は、マスタ12を挟持
搬送する。固定刃と、この固定刃に対して移動自在に設
けられた移動刃とからなる切断手段9は、マスタ12を
切断する。孔版印刷装置1の図示しない側板に固着され
たガイド板10は、搬送時においてマスタ12をガイド
する。
【0020】製版部2の右下方には印刷部3が配設され
ている。印刷部3は、版胴13、押圧手段としてのプレ
スローラー14等から主に構成されている。
【0021】版胴13は、孔版印刷装置1の図示しない
側板に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段
で回転駆動される。版胴13の内部には、版胴13の支
軸を兼ねたインキ供給パイプ15、インキローラー1
6、ドクターローラー17等から主に構成される周知の
インキ供給手段18が配設されている。また、版胴13
の外周面上には、マスタを挟持するためのステージ部5
5とクランパー56とが配設されている。
【0022】図2に示すように、版胴13の下方には、
プレスローラー14が配設されている。プレスローラー
14は、その横幅が版胴13の横幅と略同じ長さとなる
ように形成されており、中心部には軸14aが挿通固着
されている。軸14aの両端部は、ガイド部材34,3
4に回転自在に支持されている。ガイド部材34,34
の軸14aを支持している端部と反対側の端部には、中
心軸19が挿通固着されている。中心軸19は、孔版印
刷装置1の図示しない側板に回転自在に支持されてお
り、図1より見て奥側の端部には、作動板20がその一
端部を固着されている。
【0023】作動板20は、縦長に形成された薄い板材
であり、中心軸19に固着された端部と反対側の端部に
は、カムフォロア21を回転自在に支持する軸21aが
固着されている。作動板20は、その両側部がそれぞれ
突出するように形成されており、版胴13側の突出部2
0aには引張コイルバネ22の一端が係合している。引
張コイルバネ22の他端は、孔版印刷装置1の図示しな
い側板に固定されており、作動板20には、中心軸19
を中心に、図2において反時計回り方向の回動付勢力が
与えられている。また、作動板20の給紙部4側の突出
部20bは、後述する係止部材29と係脱可能となって
いる。
【0024】作動板20よりさらに装置奥側には、印圧
ギヤ23が配設されている。印圧ギヤ23は、図示しな
い側板に回転自在に支持されており、孔版印刷装置1に
取り付けられたモーター24の出力軸端に固設されたピ
ニオン25より回転力を伝達され、版胴13と同期して
回転駆動される。
【0025】印圧ギヤ23の装置手前側には、印圧カム
26が、印圧ギヤ23と同軸に配設されている。印圧カ
ム26は、略8字形状を呈した板材であり、モーター2
4の回転力を伝達されて回転駆動される。印圧カム26
の外周面に形成された軌道上には、引張コイルバネ22
で付勢されたカムフォロア21の外周面が当接してい
る。
【0026】前述の作動板20、カムフォロア21、引
張コイルバネ22、印圧ギヤ23、モーター24、ピニ
オン25、印圧カム26等により移動手段27が構成さ
れている。
【0027】移動手段27の給紙部4側寄りには、係止
手段28が配設されている。係止手段28は、係止部材
29、移動手段としてのソレノイド30、引張コイルバ
ネ31等から主に構成されている。
【0028】係止部材29は、略L字形状を呈した板材
であり、その曲折部において支持軸32に回動自在に支
持されている。支持軸32は、孔版印刷装置1の図示し
ない側板に植設されている。係止部材29の一端29a
には引張コイルバネ31の一端部が係合されており、引
張コイルバネ31の他端部は孔版印刷装置1の図示しな
い側板に取り付けられている。これにより、係止部材2
9には、図2において支持軸32を中心に反時計回り方
向の回動付勢力が与えられている。また一端29aに
は、ソレノイド30のプランジャ30aの先端部が回動
自在に軸33で取り付けられている。これにより、係止
部材29は、一端29aが略水平となるようにソレノイ
ド30、引張コイルバネ31、支持軸32によって支持
されている。係止部材29の他端29bは、その曲折部
より下方に向けて延出しており、その上部側縁部には切
欠部29cが形成されている。この切欠部29cには、
作動板20の突出部20bが係脱自在となっている。ソ
レノイド30は孔版印刷装置1の図示しない側板に取り
付けられており、その動作は後述する制御手段により制
御される。
【0029】図1において、印刷部3の右方には給紙部
4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ35、給
紙手段としての給紙ローラー36及び分離ローラー37
及び分離コロ38、レジストローラー対39、ガイド板
40,41、給紙センサー42等から主に構成されてい
る。
【0030】給紙トレイ35は、孔版印刷装置1に着脱
自在に取り付けられており、給紙トレイ35には印刷用
紙Pが積載される。積載された印刷用紙Pは、図示しな
い上下動機構により給紙ローラー36に押圧される。給
紙ローラー36は、図示しない駆動手段で回転駆動さ
れ、その外周面に当接する印刷用紙Pをすくい上げて給
送する。給紙ローラー36を駆動する駆動手段は、後述
する制御手段でその作動を制御される。給紙ローラー3
6によってすくい上げられた印刷用紙Pは、図示しない
駆動力伝達手段によって駆動力を伝達され、給紙ローラ
ー36と同じ周速度で同方向に回転駆動される分離ロー
ラー37と、分離ローラー37と当接して配設された分
離コロ38とで重送を防止されて給送される。
【0031】分離ローラー37の左方には、駆動ローラ
ー39aと従動ローラー39bとからなるレジストロー
ラー対39が配設されている。
【0032】駆動ローラー39aは、図3及び図4に示
すように、孔版印刷装置1の筐体側板43,43間に回
転自在に支持された支軸39cに固着されている。支軸
39cの、一方の筐体側板43より突出した端部には、
レジストギヤ44とプーリー45とが一方向クラッチ4
6,47を介してそれぞれ取り付けられている。
【0033】支軸39cの軸端近傍に取り付けられたレ
ジストギヤ44には、一方の筐体側板43に植設された
支軸48aに揺動自在に支持された扇形ギヤ48が噛合
している。扇形ギヤ48は、レジストギヤ44と噛合す
るギヤが形成された側と反対側の端部に、版胴13と同
期して回転する図示しないカムに当接した図示しないカ
ムフォロアを有しており、版胴1の回転に伴って図3に
実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で揺動され
る。扇形ギヤ48の揺動によってレジストギヤ44が回
転するが、一方向クラッチ46の働きによってレジスト
ギヤ44は反時計回り方向の回転のみを許容される。レ
ジストギヤ44、一方向クラッチ46、扇形ギヤ48に
よって機械的駆動手段が構成されている。
【0034】扇形ギヤ48の揺動軌道上には、ギヤセン
サー69が配設されている。透過形センサーであるギヤ
センサー69は、一方の筐体側板43に取り付けられて
おり、扇形ギヤ48が下方の揺動限界位置まで揺動した
ときに、扇形ギヤ48の端部を検知する位置に取り付け
られている。ギヤセンサー69は、扇形ギヤ48の端部
を検出したときに信号を発し、この信号は後述する制御
手段に入力される。
【0035】レジストギヤ44と駆動ローラー39aと
の間の位置には、プーリー45が配設されている。ま
た、プーリー45の下方には、モーター49が配設され
ている。モーター49は、一方の筐体側板43に取り付
けられており、その出力軸にはモータープーリー50が
取り付けられている。プーリー45とモータープーリー
50とには無端ベルト51が掛け渡されており、モータ
ー49の作動によってプーリー45が回転するが、一方
向クラッチ47の働きによってプーリー45はレジスト
ギヤ44と同方向の回転のみを許容される。モーター4
9の駆動による駆動ローラー39aの周速度が版胴13
の周速度と略同じ周速度となるように、モーター49の
回転数が制御される。モーター49の動作は、後述する
制御手段によって制御される。プーリー45、一方向ク
ラッチ47、モーター49、モータープーリー50、無
端ベルト51によって電気的駆動手段が構成されてい
る。
【0036】従動ローラー39bは、図5に示すよう
に、その両端をアーム52,52に回転自在に支持され
た支軸39dに固着されている。アーム52,52は、
従動ローラー39bを支持した側と反対側の端部を、支
軸52aによって各筐体側板43,43に回動自在に取
り付けられている。
【0037】また、一方のアーム52の略中央の位置に
は、孔版印刷装置1の本体に取り付けられたソレノイド
53のプランジャ53aが回動自在に接続されており、
その近傍の位置には、一端を一方の筐体側板43に固着
された引張コイルバネ54の他端が取り付けられてい
る。
【0038】上述の構成により、従動ローラー39b
は、ソレノイド53が作動した場合には駆動ローラー3
9aより離間し、ソレノイド53の作動が停止した場合
には引張コイルバネ54の付勢力によって駆動ローラー
39aと当接する。ソレノイド53の作動は、後述する
制御手段によって制御される。
【0039】レジストローラー対39の近傍には、レジ
ストローラー対39への印刷用紙Pの給送通路とレジス
トローラー対39からの印刷用紙Pの搬送通路とを形成
するガイド板40,41が配設されている。各ガイド板
40,41はそれぞれ孔版印刷装置1に固設されてお
り、各ガイド板40,41にはレジストローラー対39
の周面を給送通路内に臨ませるための切欠がそれぞれ形
成されている。
【0040】ガイド板40の印刷用紙搬送方向下流側端
部には、給紙センサー42が配設されている。給紙セン
サー42は、印刷用紙Pの先端が搬送されたときにこれ
を検知して信号を出力し、給紙センサー42から出力さ
れた信号は後述する制御手段に入力される。
【0041】印刷部3の左下方には、排紙部5が配設さ
れている。排紙部5は、剥離爪57、排紙手段としての
吸着搬送ユニット58、排紙トレイ59等から主に構成
されている。
【0042】その基端を孔版印刷装置1に回動自在に取
り付けられた剥離爪57は、図示しない回動手段によっ
て回動され、その自由端に形成された爪部を、版胴13
に近接させる位置と版胴13より離隔させる位置とに選
択的に位置決めされる。
【0043】吸着搬送ユニット58は孔版印刷装置1に
取り付けられており、印刷された印刷用紙Pに腰付けを
行った後、機外へ排出させる周知の構造のものである。
排紙トレイ59は孔版印刷装置1に着脱自在に取り付け
られており、吸着搬送ユニット58で機外に排出された
印刷済みの印刷用紙Pを順次積載する。
【0044】孔版印刷装置1の筐体上面には、操作パネ
ル60が配設されている。操作パネル60には、図6に
示すように、印刷済み用紙間に合紙を挿入する合紙モー
ドを選択するための合紙キー61、印刷条件を設定する
テンキー62、印刷を開始するためのスタートキー6
3、製版動作を開始するための製版スタートキー64等
がそれぞれ配置されている。
【0045】操作パネル60の下方であって孔版印刷装
置1の筐体内部には、制御手段65が配設されている。
制御手段65は、図7に示すように、CPU66、RA
M67、ROM68から主に構成されている。制御手段
65は、給紙センサー42、ギヤセンサー69からの信
号を取り込み、ソレノイド30、ソレノイド53、モー
ター49等の動作を制御する。
【0046】上記構成に基づき、以下に動作を説明す
る。印刷に先立ち、オペレーターは図示しない原稿読取
装置に原稿をセットし、操作パネル60の製版スタート
キー64を押す。製版スタートキー64が押下される
と、版胴13が、クランパー56が真上に位置する給版
待機位置まで回転されて停止し、図示しない開閉手段に
よってクランパー56が開放される。
【0047】版胴13が給版待機状態となると、プラテ
ンローラー7と搬送ローラー対8が回転駆動されてマス
タロール11よりマスタ12が引き出されると共にサー
マルヘッド6が作動し、原稿画像に基づいてマスタ12
に穿孔製版画像が形成される。製版画像を形成された製
版済みマスタは、プラテンローラー7と搬送ローラー対
8とによって版胴13へと送られる。
【0048】プラテンローラー7を回転駆動する図示し
ないステッピングモーターのステップ数より、製版済み
マスタの先端がクランパー56まで届いたと判断される
と、クランパー56が回動してステージ部55とで製版
済みマスタの先端を挟持する。その後、版胴13が時計
回り方向に回転を開始する。
【0049】プラテンローラー7を回転駆動する図示し
ないステッピングモーターのステップ数より、1版分の
製版が完了したと判断されると、プラテンローラー7と
搬送ローラー対8の回転がそれぞれ停止されると共に切
断手段9が作動して製版済みマスタが切断される。切断
された製版済みマスタは、版胴13の回転によって引き
出され、版胴13の外周面上に巻装される。
【0050】版胴13の外周面上に製版済みマスタが巻
装された後、オペレーターによって合紙キー61が押さ
れると、CPU66がROM68より合紙モード時にお
ける印刷データーを読み出す。次に、オペレーターは、
テンキー62で印刷枚数を設定した後、スタートキー6
3を押す。ここで指定された印刷枚数情報がRAM67
に入力される。
【0051】スタートキー63が押されると、給紙ロー
ラー36と分離ローラー37とが回転して印刷用紙Pを
給送する。このとき印刷用紙Pは、分離ローラー37と
分離コロ38とによって1枚ずつ分離されて給送され、
その先端がレジストローラー対39に当接する位置まで
達すると、給紙ローラー36と分離ローラー37との回
転がそれぞれ停止される。
【0052】版胴13の回転に伴って図示しないカムが
回転し、このカムの回転により扇形ギヤ48が揺動し
て、停止していた駆動ローラー39aが回転し、レジス
トローラー対39は、印刷用紙Pを版胴13とプレスロ
ーラー14との間に給送する。このとき、印刷用紙Pの
先端が給紙センサー42を横切ることで給紙センサー4
2が信号を出力し、この信号が制御手段65に入力され
る。制御手段65に入力された信号は、ROM68に記
憶されている印刷データーと照合され、この印刷データ
ーに基づき制御手段65より信号が送られて、ソレノイ
ド30に通電がなされる。
【0053】ソレノイド30は、通電されることでプラ
ンジャ30aを吸引する。すると、係止部材29が引張
コイルバネ31の付勢力に抗して支持軸32を中心に時
計回り方向に回動し、係止部材29の切欠部29cに突
出部20bを係止させた作動板20は、その係止を解除
されて引張コイルバネ22の付勢力で中心軸19を中心
に反時計回り方向に回動される。作動板20の回動でカ
ムフォロア21の外周面が印圧カム26の外周面と当接
し、作動板20は、印圧カム26に沿って揺動され、プ
レスローラー14は、その外周面が版胴13の外周面と
当接する位置に移動される。
【0054】一方、扇形ギヤ48が揺動してギヤセンサ
ー69を遮ると、ギヤセンサー69からの信号が制御手
段65に送られる。信号を受けた制御手段65は、ソレ
ノイド53に動作信号を出力する。これにより、ソレノ
イド53がプランジャ53aを吸引して従動ローラー3
9bが駆動ローラー39aより離間する。
【0055】印刷用紙Pは、プレスローラー14によっ
て版胴13の外周面に押圧されて印刷画像を転写されつ
つ、版胴13の回転力によって搬送される。このとき、
印刷用紙Pの後端は、給紙ローラー36、分離ローラー
37、分離コロ等と当接した状態であるが、給紙ローラ
ー36と分離ローラー37とは、版胴13の回転力に伴
って従動回転する。
【0056】その後、印刷用紙Pは、剥離爪57で版胴
13の外周面より剥離され、吸着搬送ユニット58で腰
付けされつつ機外の排紙トレイ59上に排出される。
【0057】プレスローラー14が版胴13の外周面に
当接した時点より版胴13が略4分の3周し、印圧カム
26の最突出部とカムフォロア21とが接する時点、つ
まり、係止部材29の切欠部29cと作動板20の突出
部20bとが係止可能な時点において、制御手段65よ
り信号が送られてソレノイド30への通電が遮断され
る。すると、係止部材29は、引張コイルバネ31の付
勢力で反時計回り方向に回動され、その切欠部29cに
作動板20の突出部20bを係止する。これでプレスロ
ーラー14は、版胴13の外周面よりその外周面が離間
した位置に保持される。
【0058】1枚目の印刷動作完了後、2枚目の印刷動
作が行われる。2枚目の印刷用紙Pも、1枚目と同様に
給紙ローラー36と分離ローラー37とによってレジス
トローラー対39へと給送される。
【0059】その後、印刷用紙Pは、レジストローラー
対39で版胴13とのタイミングをとられた後、版胴1
3とプレスローラー14との間に給送される。このと
き、1枚目と同様に、印刷用紙Pの先端を検知した給紙
センサー42からの信号が制御手段65に入力される。
入力された信号は、ROM68に記憶されている印刷デ
ーターと照合されるが、この印刷データーは1枚目とは
異なっており、ソレノイド30への通電をしないように
なっている。
【0060】一方、扇形ギヤ48がギヤセンサー69を
遮ると、ギヤセンサー69からの信号が制御手段65に
入力される。入力された信号は、ROM68に記憶され
ている印刷データーと照合されるが、この印刷データー
も1枚目とは異なっており、ソレノイド53への動作信
号の出力は行わず、モーター49に動作信号を出力す
る。これにより、駆動ローラー39aと従動ローラー3
9bとが当接した状態でモーター49が作動し、駆動ロ
ーラー39aが図3において反時計回り方向に回転する
ことにより、印刷用紙Pはレジストローラー対39によ
って吸着搬送ユニット58に向けて送られる。
【0061】その後、3枚目の印刷動作は1枚目と同様
に、また、4枚目の印刷動作は2枚目と同様に設定され
た印刷枚数まで印刷動作が行われる。このように、奇数
枚目の印刷動作時には、扇形ギヤ48によって印刷用紙
Pの先端を版胴13とプレスローラー14との当接位置
まで搬送した後、プレスローラー14を移動させて版胴
13の回転力によって印刷用紙Pを搬送し、偶数枚目の
印刷動作時には、扇形ギヤ48によって印刷用紙Pの先
端を版胴13とプレスローラー14との当接位置まで搬
送した後、プレスローラー14を移動させずにレジスト
ローラー対39によって印刷用紙Pを搬送するという印
刷データーをROM68に記憶させておくことにより、
印刷済み用紙と未印刷の用紙とを交互に排紙トレイ59
上に積載する。従って、印刷済み用紙表面の余分なイン
キは、合紙であるインキの付着のない未印刷用紙の表面
に吸収され、印刷済み用紙へのインキの裏写りという不
具合が確実に防止される。
【0062】上記実施例の他の実施例として、テンキー
62によって設定された印刷枚数を、上記実施例におけ
る1枚目の印刷動作と同様の動作によって連続して印刷
した後に、上記実施例における2枚目の印刷動作と同様
の動作によって、1枚以上の未印刷用紙を給送する動作
プログラムをROM68に記憶させた構成としてもよ
い。このような構成とすることで、設定枚数毎の分け目
や版換え時の区分け部分を簡単に確認することができ
る。
【0063】上記各実施例の変形例として、モーター4
9として大出力のモーターを用いると共に、扇形ギヤ4
8等を有してなる機械的駆動手段を省略し、この大出力
のモーターを版胴13の回転と同期させて回転駆動する
ことにより、印刷用紙Pの先端を版胴13とプレスロー
ラー14との間に向けて搬送する構成としてもよい。こ
のような構成とすることにより、孔版印刷装置1の構造
を簡略化することができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、レジスト
ローラー対による印刷用紙の搬送量を、印刷時と合紙時
とで変えることができる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、機械的駆動
手段での搬送によって印刷用紙の先端を確実に版胴の回
転と同期させて搬送することができ、さらに、電気的駆
動手段により印刷用紙の後端を搬送するので、電気的駆
動手段の小型化、低コスト化、低消費電力化を図ること
ができると共に、電気的駆動手段の駆動開始タイミング
等の厳密な制御を不要とし、その制御を簡略化すること
ができる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、印刷済み用
紙間に未印刷用紙を挿入することにより、印刷済み用紙
表面に付着したインキを未印刷用紙が吸着することで、
裏写りの発生を確実に防止することができる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、設定された
枚数の印刷が終了した後に未印刷用紙を給送すること
で、テープを挿入したり印刷用紙をずらしたりすること
なく、安価かつ確実に印刷物の区分けを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するプレスローラー駆
動機構の部分斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するレジストローラー
対の部分側面図である。
【図4】本発明の一実施例を説明するレジストローラー
対の部分上面図である。
【図5】本発明の一実施例を説明するレジストローラー
対の部分側面図である。
【図6】本発明の一実施例に用いられる操作パネルを説
明する図である。
【図7】本発明の一実施例に用いられる制御手段を説明
するブロック図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 13 版胴 14 押圧手段(プレスローラー) 18 インキ供給手段 36 給紙手段(給紙ローラー) 37 給紙手段(分離ローラー) 38 給紙手段(分離コロ) 39 レジストローラー対 39a 第1ローラー(駆動ローラー) 39b 第2ローラー(従動ローラー) 44 機械的駆動手段(レジストギヤ) 48 機械的駆動手段(扇形ギヤ) 49 電気的駆動手段(モーター) 58 排紙手段(吸着搬送ユニット) 65 制御手段 P 印刷用紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にインキ供給手段を有する多孔性円筒
    状の版胴と、 前記版胴の外周面に対して接離自在に設けられた押圧手
    段と、 印刷用紙を分離給送する給紙手段と、 前記給紙手段より給送される前記印刷用紙を一時停留さ
    せた後、前記版胴と前記押圧手段との間に向けて給送す
    るレジストローラー対と、 印刷済みの前記印刷用紙を搬送する排紙手段とを具備す
    る孔版印刷装置において、 前記レジストローラー対は、異なる回転量を達成し得る
    駆動手段により回転駆動されることを特徴とする孔版印
    刷装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は、前記印刷用紙の先端を搬
    送させる機械的駆動手段と、前記印刷用紙の後端を搬送
    させる電気的駆動手段とから構成されることを特徴とす
    る請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】前記レジストローラー対より給送される前
    記印刷用紙に対して1枚おきに前記押圧手段を前記版胴
    に当接させると共に、前記押圧手段が前記版胴に当接す
    るときには、少なくとも前記印刷用紙の先端が前記押圧
    手段と前記版胴とに挟持されるまで前記駆動手段を作動
    させ、前記押圧手段が前記版胴に当接しないときには、
    少なくとも前記印刷用紙の後端が前記給紙手段を抜ける
    まで前記駆動手段を作動させる制御手段を具備したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の孔版印刷装
    置。
  4. 【請求項4】設定された枚数の印刷が終了した後に、前
    記押圧手段を前記版胴から離間させると共に前記駆動手
    段を作動させ、1枚以上の印刷用紙を前記排紙手段に搬
    送させる制御手段を具備することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の孔版印刷装置。
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