JPH09191065A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH09191065A JPH09191065A JP1510797A JP1510797A JPH09191065A JP H09191065 A JPH09191065 A JP H09191065A JP 1510797 A JP1510797 A JP 1510797A JP 1510797 A JP1510797 A JP 1510797A JP H09191065 A JPH09191065 A JP H09191065A
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- Japan
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- heat sink
- semiconductor device
- mold
- embedded
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- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】製造コストを低減しつつ、熱放散性を良好な状
態に長期間維持することのできる半導体装置を提供する
こと。 【解決手段】樹脂製のモールドと、モールドに埋め込ま
れ、一面が半導体装置の表面に実質的に露出している金
属製のヒートシンクと、モールドに埋め込まれヒートシ
ンクの他面に配置されたパッドと、モールドに埋め込ま
れヒートシンクが位置するパッドの第一の面と反対側の
第二の面に接続された半導体素子とを含み、モールド及
びパッドと、ヒートシンクとが形成する界面にシランカ
ップリング剤の層を設けたことを特徴とする半導体装置
態に長期間維持することのできる半導体装置を提供する
こと。 【解決手段】樹脂製のモールドと、モールドに埋め込ま
れ、一面が半導体装置の表面に実質的に露出している金
属製のヒートシンクと、モールドに埋め込まれヒートシ
ンクの他面に配置されたパッドと、モールドに埋め込ま
れヒートシンクが位置するパッドの第一の面と反対側の
第二の面に接続された半導体素子とを含み、モールド及
びパッドと、ヒートシンクとが形成する界面にシランカ
ップリング剤の層を設けたことを特徴とする半導体装置
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッケージとなるモー
ルドへのヒートシンクの接着性を向上した半導体装置に
関する。
ルドへのヒートシンクの接着性を向上した半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子には作動中に発熱
するものがあり、このように半導体素子が発熱する場
合、効率良く冷却する必要が生じる。この為、半導体素
子を封止するモールド内に放熱のためのヒートシンクを
埋め込んだ構造の半導体装置が知られている。
するものがあり、このように半導体素子が発熱する場
合、効率良く冷却する必要が生じる。この為、半導体素
子を封止するモールド内に放熱のためのヒートシンクを
埋め込んだ構造の半導体装置が知られている。
【0003】そして、ヒートシンクのモールドとの間の
接着力を維持して水分の接着部分からの浸入を阻止しつ
つヒートシンクをモールド内に配置する必要から、半導
体装置の製造に際して、従来より種々の方法が考えられ
ていた。
接着力を維持して水分の接着部分からの浸入を阻止しつ
つヒートシンクをモールド内に配置する必要から、半導
体装置の製造に際して、従来より種々の方法が考えられ
ていた。
【0004】ここで、従来技術の半導体装置の製造方法
を図3から図5に基づき説明する。例えば、まず図3
(a)に示すように、予めヒートシンク118より少し
大きめの空間120を設けたモールド114を成形加工
することにより、リードフレーム116と接続されたチ
ップ112を封止する。そして、その後、図3(b)に
示すように、ヒートシンク118をこの空間120内に
置き、モールド114とヒートシンク118との間の空
隙に接着材となる樹脂122を流し込んで、ヒートシン
ク118をこの空間120内に固定する。
を図3から図5に基づき説明する。例えば、まず図3
(a)に示すように、予めヒートシンク118より少し
大きめの空間120を設けたモールド114を成形加工
することにより、リードフレーム116と接続されたチ
ップ112を封止する。そして、その後、図3(b)に
示すように、ヒートシンク118をこの空間120内に
置き、モールド114とヒートシンク118との間の空
隙に接着材となる樹脂122を流し込んで、ヒートシン
ク118をこの空間120内に固定する。
【0005】しかし、この図3に示す第1の製造方法で
は、モールド114の成形加工後にヒートシンク118
を空間120内に置き、さらに、モールド114とヒー
トシンク118との間に樹脂122を流し込む等の特別
な工程が必要となり、半導体装置の製造コストが高くな
る欠点を有してした。
は、モールド114の成形加工後にヒートシンク118
を空間120内に置き、さらに、モールド114とヒー
トシンク118との間に樹脂122を流し込む等の特別
な工程が必要となり、半導体装置の製造コストが高くな
る欠点を有してした。
【0006】また、図4(a)に示すように、リードフ
レーム136にヒートスプレッダ142を両面テープ1
44で貼り合わせたものを通常のリードフレームと同様
に扱って、図4(b)に示すように、リードフレーム1
36と接続されたチップ132をこのヒートスプレッダ
142に載せつつ樹脂材料により形成されたモールド1
34内に封止する。
レーム136にヒートスプレッダ142を両面テープ1
44で貼り合わせたものを通常のリードフレームと同様
に扱って、図4(b)に示すように、リードフレーム1
36と接続されたチップ132をこのヒートスプレッダ
142に載せつつ樹脂材料により形成されたモールド1
34内に封止する。
【0007】しかし、この図4に示す第2の製造方法で
は、リードフレーム136のコストが高くなる結果とし
て、半導体装置の製造コストが高くなると共に、一般的
なヒートシンクのように半導体装置から露出させたもの
と比較して熱放散の効率が悪くなる欠点を有してした。
は、リードフレーム136のコストが高くなる結果とし
て、半導体装置の製造コストが高くなると共に、一般的
なヒートシンクのように半導体装置から露出させたもの
と比較して熱放散の効率が悪くなる欠点を有してした。
【0008】さらに、第3の製造方法として、図5に示
すような形状のヒートシンク152を予め図示しない金
型内に置いて、モールド(図示せず)を成形加工して、
このヒートシンク152をモールド内に埋め込む方法が
考えられる。
すような形状のヒートシンク152を予め図示しない金
型内に置いて、モールド(図示せず)を成形加工して、
このヒートシンク152をモールド内に埋め込む方法が
考えられる。
【0009】しかし、この第3の製造方法では、ヒート
シンク152とモールドとの間の接着力を維持する為、
ヒートシンク152を図5に示すような複雑な形状に加
工する必要が生じ、結果として、ヒートシンク152の
コストが高くなって、半導体装置の製造コストが高くな
る欠点を有してした。
シンク152とモールドとの間の接着力を維持する為、
ヒートシンク152を図5に示すような複雑な形状に加
工する必要が生じ、結果として、ヒートシンク152の
コストが高くなって、半導体装置の製造コストが高くな
る欠点を有してした。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、製造
コストを低減しつつ、熱放散性を良好な状態に長期間維
持することのできる半導体装置を提供することである。
コストを低減しつつ、熱放散性を良好な状態に長期間維
持することのできる半導体装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した課題
は、半導体装置であって、樹脂製のモールドと、モール
ドに埋め込まれ、一面が半導体装置の表面に実質的に露
出している金属製のヒートシンクと、モールドに埋め込
まれヒートシンクの他面に配置されたパッドと、モール
ドに埋め込まれヒートシンクが位置するパッドの第一の
面と反対側の第二の面に接続された半導体素子とを含
み、モールド及びパッドと、ヒートシンクとが形成する
界面にシランカップリング剤の層を設けたことを特徴と
する半導体装置によって解決できる。
は、半導体装置であって、樹脂製のモールドと、モール
ドに埋め込まれ、一面が半導体装置の表面に実質的に露
出している金属製のヒートシンクと、モールドに埋め込
まれヒートシンクの他面に配置されたパッドと、モール
ドに埋め込まれヒートシンクが位置するパッドの第一の
面と反対側の第二の面に接続された半導体素子とを含
み、モールド及びパッドと、ヒートシンクとが形成する
界面にシランカップリング剤の層を設けたことを特徴と
する半導体装置によって解決できる。
【0012】本発明による半導体装置の製造方法では、
前記ヒートシンクの表面に、γ−アミノプロピル−トリ
−エトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノ−プロピル−トリメトキシ−シラン、β−(3,4
−エポキシ−シクロヘキシル)エチル−トリメトキシ−
シラン、或いはγ−グリシドキシ−プロピルトリメトキ
シ−シランのいずれか一つを含むシランカップリング剤
の層を設けることによって、前記ヒートシンクの表面に
シランカップリング剤の層を設けることが好ましい。
前記ヒートシンクの表面に、γ−アミノプロピル−トリ
−エトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノ−プロピル−トリメトキシ−シラン、β−(3,4
−エポキシ−シクロヘキシル)エチル−トリメトキシ−
シラン、或いはγ−グリシドキシ−プロピルトリメトキ
シ−シランのいずれか一つを含むシランカップリング剤
の層を設けることによって、前記ヒートシンクの表面に
シランカップリング剤の層を設けることが好ましい。
【0013】本発明による半導体装置の製造方法では、
前記ヒートシンクをアルカリ溶液に浸漬した後に水洗処
理して乾燥することによって、前記ヒートシンクの表面
を水酸化処理することが好ましい。
前記ヒートシンクをアルカリ溶液に浸漬した後に水洗処
理して乾燥することによって、前記ヒートシンクの表面
を水酸化処理することが好ましい。
【0014】本発明による半導体装置は、樹脂製のモー
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、前記ヒートシンクの表面にシ
ランカップリング剤の層を設けたことを特徴とする。
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、前記ヒートシンクの表面にシ
ランカップリング剤の層を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明による半導体装置は、樹脂製のモー
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、前記ヒートシンクの表面に、
γ−アミノプロピル−トリ−エトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノ−プロピル−トリメトキ
シ−シラン、β−(3,4−エポキシ−シクロヘキシ
ル)エチル−トリメトキシ−シラン、或いはγ−グリシ
ドキシ−プロピルトリメトキシ−シランのいずれか一つ
を含むシランカップリング剤の層を設けたことを特徴と
する。
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、前記ヒートシンクの表面に、
γ−アミノプロピル−トリ−エトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノ−プロピル−トリメトキ
シ−シラン、β−(3,4−エポキシ−シクロヘキシ
ル)エチル−トリメトキシ−シラン、或いはγ−グリシ
ドキシ−プロピルトリメトキシ−シランのいずれか一つ
を含むシランカップリング剤の層を設けたことを特徴と
する。
【0016】本発明による半導体装置は、樹脂製のモー
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、アルカリ溶液で水酸化処理し
た前記ヒートシンクの表面に、シランカップリング剤の
層を設けたことを特徴とする。
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、アルカリ溶液で水酸化処理し
た前記ヒートシンクの表面に、シランカップリング剤の
層を設けたことを特徴とする。
【0017】本発明による半導体装置は、樹脂製のモー
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、前記ヒートシンクが単純な形
状により形成されて、表面にシランカップリング剤の層
が設けられたことを特徴とする。
ルドに、半導体素子が内蔵されると共に前記半導体素子
が発生する熱を逃がす金属製のヒートシンクが埋め込ま
れた半導体装置であって、前記ヒートシンクが単純な形
状により形成されて、表面にシランカップリング剤の層
が設けられたことを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明に係る半導体装置の製造方法の作用を以
下に説明する。
下に説明する。
【0019】金属製のヒートシンクの表面を水酸化処理
してから、このヒートシンクの表面にシランカップリン
グ剤の層を設け、さらに、ヒートシンクの周囲に樹脂材
料を成形して、樹脂製のモールド内にヒートシンクを埋
め込むようにしたので、ヒートシンクとモールドとの間
の接着力が強化される。
してから、このヒートシンクの表面にシランカップリン
グ剤の層を設け、さらに、ヒートシンクの周囲に樹脂材
料を成形して、樹脂製のモールド内にヒートシンクを埋
め込むようにしたので、ヒートシンクとモールドとの間
の接着力が強化される。
【0020】このように接着力が強化されたことによ
り、半導体装置の耐熱応力性や耐湿性が向上し、結果と
して、他のヒートシンク埋め込み型の半導体装置と同等
以上の信頼性が得られ、熱放散性等の熱特性の劣化も長
期間防ぐことができる。
り、半導体装置の耐熱応力性や耐湿性が向上し、結果と
して、他のヒートシンク埋め込み型の半導体装置と同等
以上の信頼性が得られ、熱放散性等の熱特性の劣化も長
期間防ぐことができる。
【0021】また、ヒートシンクの形状も単純にでき、
半導体装置の低コスト化を図ることができる。
半導体装置の低コスト化を図ることができる。
【0022】本発明に係る半導体装置の作用を以下に説
明する。樹脂製のモールドに、半導体素子が内蔵される
と共に表面にシランカップリング剤の層を設けたヒート
シンクが埋め込まれている。
明する。樹脂製のモールドに、半導体素子が内蔵される
と共に表面にシランカップリング剤の層を設けたヒート
シンクが埋め込まれている。
【0023】この為、モールドとヒートシンクとの間の
接着力が強化され、半導体装置の耐熱応力性や耐湿性が
向上し、結果として、上記と同様に熱放散性等の熱特性
の劣化も長期間防ぐことができる。そして、ヒートシン
クの形状も単純にでき、半導体装置の低コスト化を図る
ことができる。
接着力が強化され、半導体装置の耐熱応力性や耐湿性が
向上し、結果として、上記と同様に熱放散性等の熱特性
の劣化も長期間防ぐことができる。そして、ヒートシン
クの形状も単純にでき、半導体装置の低コスト化を図る
ことができる。
【0024】
【実施例】本発明に係る半導体装置及び半導体装置の製
造方法の一実施例を図1及び図2に基づき説明する。
造方法の一実施例を図1及び図2に基づき説明する。
【0025】図1に示すように、本実施例に係る半導体
装置10の外枠を構成する合成樹脂製のモールド14の
中心部には、上端側を板状に形成されたダイパッド16
に接着された状態で、半導体素子であるチップ12が封
入されていて、先端側がモールド14外に突出したリー
ドフレーム18の基端側が、ワイヤ20を介してこのチ
ップ12と接続されている。
装置10の外枠を構成する合成樹脂製のモールド14の
中心部には、上端側を板状に形成されたダイパッド16
に接着された状態で、半導体素子であるチップ12が封
入されていて、先端側がモールド14外に突出したリー
ドフレーム18の基端側が、ワイヤ20を介してこのチ
ップ12と接続されている。
【0026】このダイパッド16の上部のモールド14
内には、上面側が外部に露出した状態で、熱伝導性の良
好なアルミニウム、銅、或いはこれら金属の合金等によ
り構成された円板状のヒートシンク22(図2に示す)
が、配置されている。尚、ここでダイパッド16は、リ
ードフレーム18と同様の金属材料で構成されているも
のが適用される。
内には、上面側が外部に露出した状態で、熱伝導性の良
好なアルミニウム、銅、或いはこれら金属の合金等によ
り構成された円板状のヒートシンク22(図2に示す)
が、配置されている。尚、ここでダイパッド16は、リ
ードフレーム18と同様の金属材料で構成されているも
のが適用される。
【0027】以上より、この半導体装置10が使用され
る際には、一部が外部に露出したヒートシンク22によ
り、高い熱放散性を確保することができる。
る際には、一部が外部に露出したヒートシンク22によ
り、高い熱放散性を確保することができる。
【0028】次に、このヒートシンク22の表面処理及
び半導体装置10の製造を説明する。
び半導体装置10の製造を説明する。
【0029】まず、簡易な処理とすべくヒートシンク2
2を下記のアルカリ溶液に浸漬した後に水洗処理して乾
燥することにより、ヒートシンク22を水酸化処理す
る。尚、このアルカリ溶液への浸漬は、通常のメッキ処
理の際に採用されている方法でも可能である。
2を下記のアルカリ溶液に浸漬した後に水洗処理して乾
燥することにより、ヒートシンク22を水酸化処理す
る。尚、このアルカリ溶液への浸漬は、通常のメッキ処
理の際に採用されている方法でも可能である。
【0030】ここで使用されるアルカリ溶液の例とし
て、常温〜70°Cの温度範囲でPH10以下となるよ
うに、以下の、、がそれぞれ考えられる。 水酸化ナトリウム 10〜40g/リットル 炭酸ナトリウム 15〜25g/リットル リン酸ナトリウム 12〜22g/リットル 尚、これらは一例であり、水酸基を持つ溶液であれば使
用可能である。
て、常温〜70°Cの温度範囲でPH10以下となるよ
うに、以下の、、がそれぞれ考えられる。 水酸化ナトリウム 10〜40g/リットル 炭酸ナトリウム 15〜25g/リットル リン酸ナトリウム 12〜22g/リットル 尚、これらは一例であり、水酸基を持つ溶液であれば使
用可能である。
【0031】この後、希釈したシランカップリング剤を
塗布、スプレー或いは浸漬等によって、ヒートシンク2
2の表面に付けて、ヒートシンク22を乾燥することに
より、シランカップリング剤の層Aをヒートシンク22
の表面に設ける。
塗布、スプレー或いは浸漬等によって、ヒートシンク2
2の表面に付けて、ヒートシンク22を乾燥することに
より、シランカップリング剤の層Aをヒートシンク22
の表面に設ける。
【0032】ここで使用されるシランカップリング剤の
例として、モールド14の合成樹脂を一般に構成するエ
ポキシ樹脂との結合性を考慮して、以下の、、、
がそれぞれ考えられる。 γ−アミノプロピル−トリ−エトキシシラン N−β−(アミノエチル)−γ−アミノ−プロピル−
トリメトキシ−シラン β−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)エチル−
トリメトキシ−シラン γ−グリシドキシ−プロピルトリメトキシ−シラン また、この際の希釈例としては、シランカップリング剤
を1部、水を9部、イソプロピルアルコール80部及び
メチルアルコール10部とすることが考えられ、乾燥は
50°C〜120°Cの温度範囲で行う。
例として、モールド14の合成樹脂を一般に構成するエ
ポキシ樹脂との結合性を考慮して、以下の、、、
がそれぞれ考えられる。 γ−アミノプロピル−トリ−エトキシシラン N−β−(アミノエチル)−γ−アミノ−プロピル−
トリメトキシ−シラン β−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)エチル−
トリメトキシ−シラン γ−グリシドキシ−プロピルトリメトキシ−シラン また、この際の希釈例としては、シランカップリング剤
を1部、水を9部、イソプロピルアルコール80部及び
メチルアルコール10部とすることが考えられ、乾燥は
50°C〜120°Cの温度範囲で行う。
【0033】さらに、ダイパッド16に接着されたチッ
プ12及び、ワイヤ20でこのチップ12に接続された
状態のリードフレーム18等を図示しない金型内に置く
と共に、上記のように水酸化処理後にシランカップリン
グ剤の層Aを形成したヒートシンク22をこの金型内に
置き、樹脂材料によりモールド14を成形加工すること
によって、図1に示すような構造の半導体装置10が製
造されることとなる。
プ12及び、ワイヤ20でこのチップ12に接続された
状態のリードフレーム18等を図示しない金型内に置く
と共に、上記のように水酸化処理後にシランカップリン
グ剤の層Aを形成したヒートシンク22をこの金型内に
置き、樹脂材料によりモールド14を成形加工すること
によって、図1に示すような構造の半導体装置10が製
造されることとなる。
【0034】この結果、ヒートシンク22は、単純な円
板状の形状でも、モールド14と十分な接着力を持ち、
熱サイクル等による熱応力が加わっても、ヒートシンク
22がモールド14から剥がれたり、モールド14とヒ
ートシンク22との間に隙間が生じることがなくなる。
そして、これに伴って耐湿性が向上して、半導体装置1
0の信頼性を十分に保つことができ、熱放散性等の熱特
性の劣化も長期間防ぐことができる。
板状の形状でも、モールド14と十分な接着力を持ち、
熱サイクル等による熱応力が加わっても、ヒートシンク
22がモールド14から剥がれたり、モールド14とヒ
ートシンク22との間に隙間が生じることがなくなる。
そして、これに伴って耐湿性が向上して、半導体装置1
0の信頼性を十分に保つことができ、熱放散性等の熱特
性の劣化も長期間防ぐことができる。
【0035】また、ヒートシンク22の形状が単純な
為、低コスト化な機械加工でヒートシンク22を大量に
製造することができる。さらに、樹脂材料によるモール
ド14の成形加工の際には、モールド14内にこのヒー
トシンク22を置くだけで、従来の製造工程が殆ど使え
る為、低コストにモールド14を成形加工できる。
為、低コスト化な機械加工でヒートシンク22を大量に
製造することができる。さらに、樹脂材料によるモール
ド14の成形加工の際には、モールド14内にこのヒー
トシンク22を置くだけで、従来の製造工程が殆ど使え
る為、低コストにモールド14を成形加工できる。
【0036】従って、ヒートシンク22の加工の低コス
ト化及び成形加工の低コスト化により、半導体装置10
の低コスト化を図ることができることになる。
ト化及び成形加工の低コスト化により、半導体装置10
の低コスト化を図ることができることになる。
【0037】尚、シランカップリング剤による接着力が
ヒートシンク22とモールド14との間を接着するのに
十分なものであれば、アルカリ溶液に浸漬する工程を省
略しても良いことになる。
ヒートシンク22とモールド14との間を接着するのに
十分なものであれば、アルカリ溶液に浸漬する工程を省
略しても良いことになる。
【0038】また、モールド14の材質となる合成樹脂
には、例えばエポキシ樹脂が考えられるが他の合成樹脂
等を用いるても良いことは、いうまでもない。
には、例えばエポキシ樹脂が考えられるが他の合成樹脂
等を用いるても良いことは、いうまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置及び半導体装置
の製造方法は上記構成としたので、半導体装置の製造コ
ストを低減しつつ、熱放散性を良好な状態に長期間維持
することができるという優れた効果を有する。
の製造方法は上記構成としたので、半導体装置の製造コ
ストを低減しつつ、熱放散性を良好な状態に長期間維持
することができるという優れた効果を有する。
【図1】本発明に係る半導体装置の製造方法の一実施例
で製造された半導体装置を示す断面図である。
で製造された半導体装置を示す断面図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の製造方法の一実施例
に用いられるヒートシンクを示す斜視図である。
に用いられるヒートシンクを示す斜視図である。
【図3】従来の第1の半導体装置の製造方法を示す説明
図であり、(a)はヒートシンク装着前の半導体装置の
断面を示し、(b)はヒートシンク装着後の半導体装置
の断面を示す。
図であり、(a)はヒートシンク装着前の半導体装置の
断面を示し、(b)はヒートシンク装着後の半導体装置
の断面を示す。
【図4】従来の第2の半導体装置の製造方法を示す説明
図であり、(a)はヒートスプレッダを両面テープでリ
ードフレームに貼り合わせ状態を示し、(b)は完成さ
れた半導体装置の断面を示す。
図であり、(a)はヒートスプレッダを両面テープでリ
ードフレームに貼り合わせ状態を示し、(b)は完成さ
れた半導体装置の断面を示す。
【図5】従来の第3の半導体装置の製造方法に採用され
るヒートシンクを示す図であり、(a)はその平面図を
示し、(b)はその側面図を示す。
るヒートシンクを示す図であり、(a)はその平面図を
示し、(b)はその側面図を示す。
10 半導体装置 12 チップ 14 モールド 22 ヒートシンク
フロントページの続き (72)発明者 梅本 一寛 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内
Claims (2)
- 【請求項1】半導体装置であって、 樹脂製のモールドと、 前記モールドに埋め込まれ、一面が前記半導体装置の表
面に実質的に露出している金属製のヒートシンクと、 前記モールドに埋め込まれ、前記ヒートシンクの他面に
配置されたパッドと、 前記モールドに埋め込まれ、前記ヒートシンクが位置す
る前記パッドの第一の面と反対側の前記パッドの第二の
面に接続された半導体素子と、を含み、 前記モールド及び前記パッドと前記ヒートシンクとが形
成する界面にシランカップリング剤の層を設けたことを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記シランカップリング剤の層は、γ−ア
ミノプロピル−トリ−エトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノ−プロピル−トリメトキシ−シ
ラン、β−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)エチ
ル−トリメトキシ−シラン、或いはγ−グリシドキシ−
プロピルトリメトキシ−シランのいずれか一つを含む、
請求項1記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510797A JPH09191065A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510797A JPH09191065A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 半導体装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6153169A Division JP2635933B2 (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09191065A true JPH09191065A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11879624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1510797A Pending JPH09191065A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09191065A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014120760A (ja) * | 2012-12-14 | 2014-06-30 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | スーパーキャパシタ及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP1510797A patent/JPH09191065A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014120760A (ja) * | 2012-12-14 | 2014-06-30 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | スーパーキャパシタ及びその製造方法 |
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