JPH09190518A - 非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置 - Google Patents

非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置

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JPH09190518A
JPH09190518A JP8003605A JP360596A JPH09190518A JP H09190518 A JPH09190518 A JP H09190518A JP 8003605 A JP8003605 A JP 8003605A JP 360596 A JP360596 A JP 360596A JP H09190518 A JPH09190518 A JP H09190518A
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JP8003605A
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Yoshito Ishibashi
義人 石橋
Masahiro Kitatsume
正弘 北爪
Seiji Kokubu
精二 國分
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Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズが多い場所でのデータ読み出しのアク
セス開始の誤動作を確実かつ正確に阻止する。 【解決手段】 非接触データ記憶体20が読み出し可能
領域に存在する場合には、二つの自己相関値の一方のみ
が大きな値になり、他方の自己相関値が小さな値となる
ため閾値比較部15a,15bでデータ読出のアクセス
開始許可が得られる。一方、非接触データ記憶体20が
読出領域に存在せず、外来ノイズが大きい場合は、二つ
の自己相関値が両方とも大きな値を示し、閾値比較部1
5a,15bでアクセス開始の許可が得られなくなる。
この結果、リーダライタが非接触データ記憶体20又は
データキャリアから非接触でデータ読出のアクセス開始
を判断する場合、ノイズが多い場所でのアクセス開始の
誤動作が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダライタが非
接触データ記憶体又はデータキャリアから非接触でデー
タの読み出しを行う際のアクセス開始を判断する非接触
データ記憶体を用いたデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の非接触データ記憶体又はデ
ータキャリアを用いたデータ処理装置の構成を示すブロ
ック図である。図3において、この従来例は非接触でデ
ータの読み出し又は書き込みを行うリーダライタ100
と、このリーダライタ100の要求によって記憶してい
るデータを送出する非接触データ記憶体200とで概略
構成されている。
【0003】リーダライタ100は、各部の制御を行う
制御部110と、疑似ランダム信号の送信を命令するた
めのコマンドを出力する疑似ランダム信号送信命令部1
20と、データ読み出しを命令するためのコマンドを出
力するデータ読出命令130とを有している。さらに、
疑似ランダム信号の送信命令及びデータ読み出し命令の
コマンドを変調する変調部140と、自己相関値と閾値
を比較する閾値比較部150と、自己相関値を計算する
自己相関値計算部160とを有している。また、伝送さ
れた信号をデジタルデータに変換するA/D変換部17
0と、非接触データ記憶体200との間で変調信号をコ
イルなどの電磁誘導結合によって送受信する伝送部18
0とを有している。
【0004】非接触データ記憶体200は、データを記
憶するメモリ210と、ここでの各部を制御する制御部
220と、リーダライタ100からの変調信号を復調し
て制御部220に送出する復調部230と、リーダライ
タ100との間で変調信号をコイルなどの電磁誘導結合
によって送受信する伝送部240と、制御部220の制
御で疑似ランダム信号を送信するための疑似ランダム信
号送信部250と、制御部220の制御でデータを送信
するためのデータ送信部260と、疑似ランダム信号送
信部250からの疑似ランダム信号、及び、データ送信
部260からのデータを変調して伝送部240に出力す
る変調部270とが設けられている。
【0005】ここで非接触データ記憶体200はデータ
を保持するメモリ210を備えており、リーダライタ1
00によりデータの読み書きができる点はデータキャリ
ア、ICカード等と同一であるが、データキャリアのよ
うに可搬なものでなくても良く、大きさも地面等に固定
設置して使用するのに適したものを含むものである。次
に、この従来例の構成の動作を、リーダライタ100に
よる非接触データ記憶体200の読み出し動作を例にと
って説明する。制御部110は非接触データ記憶体20
0が存在し、その読み出し可能か否かを判断するため疑
似ランダム信号送信命令部120を制御する。この制御
による疑似ランダム信号送信命令部120からのコマン
ドが、変調部140で変調され、この変調信号を、例え
ば、伝送部180のコイルなどの電磁誘導結合によっ
て、非接触データ記憶体200に送信する。
【0006】変調信号を受信した非接触データ記憶体2
00は、この受信信号を整流して電源電圧を生成すると
共に、伝送部240で受信した変調信号を復調部230
で復調し、復調信号から制御部220がコマンドの解読
を行う。このコマンドが疑似ランダム信号送信命令であ
る場合、疑似ランダム信号送信部250を制御部220
が制御し、例えば、7ビット長の疑似ランダム系列(M
系列)の「1011100」データを生成する。M系列
信号を変調部270で変調し、この変調信号を、例え
ば、伝送部240のコイルなどの電磁誘導結合によっ
て、非接触データ記憶体200に送信する。
【0007】この変調信号がリーダライタ100の伝送
部180で受信され、A/D変換部170でデジタルデ
ータに変換される。そして、このデジタルデータを、自
己相関値計算部160で、予め保持し、又は、生成して
おいた非接触データ記憶体200と同一のM系列の「1
011100」データとの間で自己相関計算を行い、そ
の自己相関値が閾値比較部150で、予め設定した閾値
と比較される。この場合、閾値が自己相関値を上回って
いた際に、読み出し可能であると判断して制御部110
がデータ読出命令部を制御して、データ読み出しのアク
セスを開始する。尚、書き込み動作は、閾値が異なるだ
けで、読み出し動作と基本的に同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の非接触データ記憶体は、外来ノイズのレベル
が高い場所に設置されることがあり、データ読み出しの
アクセス開始が誤動作となることがある。例えば、列車
等に取り付けられたリーダライタが、地上に取り付けら
れた非接触データ記憶体のデータを読みだして列車の制
御を行う際に、非接触データ記憶体が存在しない場所
で、リーダライタが疑似ランダム信号送信命令を送出し
た場合、自己相関値計算部ではノイズとの自己相関計算
を行うことになる。このノイズレベルが高い場合、これ
により得られた自己相関値が閾値を上回る可能性があ
る。すなわち、データ読み出しのアクセス開始の誤動作
を生じることがある。
【0009】この誤動作を回避するためには閾値の値を
十分に大きく設定すれば良いが、この閾値を大きく設定
すると、読み出し可能領域が小さくなるという欠点があ
る。また、閾値を小さくして、データの正当性を誤り訂
正符号等を付加して判断し、誤りがあった場合には、そ
のデータを破棄するようにすることで読み出し領域が小
さくならない処理形態が考えられる。この場合の読み出
しには一定の時間がかかり、その間に列車は止まってい
るわけではないため、このように閾値を小さくすると非
接触データ記憶体の読み飛ばしが発生してしまうという
問題があった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、リーダライタが非接触データ記憶体又
はデータキャリアから非接触でデータの読み出しを行う
場合のアクセス開始を判断する際に、ノイズが多い場所
でのアクセス開始の誤動作を、確実かつ正確に阻止でき
る非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の非接触データ記憶体を用いたデータ処理装
置は、リーダライタから非接触データ記憶体に対してデ
ータの読み出しを行う際のアクセス開始を判断するもの
であり、非接触データ記憶体の疑似ランダム信号送信手
段がリーダライタからの疑似ランダム信号送信命令のコ
マンドを受信した際に、予め定めた疑似ランダム信号を
送信する。
【0012】また、リーダライタの疑似ランダム信号送
信命令手段が非接触データ記憶体へ疑似ランダム信号の
送信命令のコマンドを送出する。さらに、自己相関値計
算手段が少なくとも二つの基準疑似ランダム系列を保持
し又は生成し、疑似ランダム信号送信命令を送出した後
に受信した受信信号と二つの基準疑似ランダム系列とか
ら少なくとも二つの自己相関値を計算すると共に、アク
セス開始判断手段が自己相関値計算手段で得られた少な
くとも二つの自己相関値から非接触データ記憶体へのア
クセス開始を判断している。
【0013】また、本発明の非接触データ記憶体を用い
たデータ処理装置は、アクセス開始判断手段が少なくと
も二つの自己相関値中の一つのみが第1の閾値T1を越
え、その他の自己相関値が全て第2の閾値T2を下回っ
た際に非接触データ記憶体へのアクセス開始を許可して
いる。さらに、本発明の非接触データ記憶体を用いたデ
ータ処理装置は、リーダライタにおける第1のアクセス
開始判断手段が第1回目の疑似ランダム信号送信命令を
送出した際に、アクセス開始判断手段がアクセス開始の
許可を判断する。また、第2のアクセス開始判断手段が
第2回目以降に疑似ランダム信号送出命令を送出した際
に、自己相関値計算手段により得られた少なくとも二つ
の自己相関値中の一つのみが第1の閾値T1より小さい
第3の閾値T3を上回り、その他の自己相関値が第2の
閾値T2より小さい第4の閾値T4を下回った際に、非
接触データ記憶体へのアクセス開始を許可している。
【0014】ここで、第1及び第3の閾値T1,T3は
固定値でもよいが、第2及び第4の閾値については、そ
の時の自己相関値に応じた値とすることが望ましい。即
ち、第1のアクセス開始判断手段は、第2の閾値T2を
第1回目に計算された正しい方の自己相関値C1を第1
の定数K1で除算した値(C1/K1)に設定し、且
つ、第2のアクセス開始判断手段は、第4の閾値T4を
第2回目に計算された正しい方の自己相関値C1aを第
2の定数K2で除算した値(C1a/K2)に設定す
る。
【0015】また、本発明の非接触データ記憶体を用い
たデータ処理装置は、リーダライタが第1のアクセス開
始判断手段によりアクセス開始許可が得られた後に、第
2のアクセス開始判断手段によりアクセス許可が得られ
た場合にのみ非接触データ記憶体へのアクセスを開始し
ている。さらに、本発明の非接触データ記憶体を用いた
データ処理装置は、リーダライタが、第1のアクセス開
始判断手段によりアクセス開始許可が得られた後に、第
2のアクセス開始判断手段によりアクセス許可が得られ
なかった場合、第1のアクセス開始判断手段によって、
アクセス開始が可能か否かを判断し直している。
【0016】このような本発明の非接触データ記憶体を
用いたデータ処理装置は、非接触データ記憶体が読み出
し可能領域に存在する場合には、二つの自己相関値の一
方のみが大きな値になり、他方の自己相関値が小さな値
となるため閾値比較部でデータ読み出しのアクセス開始
の許可が得られる。一方、非接触データ記憶体が読み出
し領域に存在せず、外来ノイズが大きい場合には、二つ
の自己相関値の一方及び他方ともに大きな値を示し、閾
値比較部でデータ読み出しのアクセス開始の許可が得ら
れなくなる。
【0017】したがって、リーダライタが非接触データ
記憶体又はデータキャリアから非接触でデータの読み出
しを行う場合のアクセス開始を判断する際に、ノイズが
多い場所でのアクセス開始の誤動作が確実かつ正確に阻
止される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の非接触データ記憶
体を用いたデータ処理装置の実施形態を示すブロック図
である。この実施形態はリーダライタ側に、二つずつの
自己相関値計算部と閾値計算部を設けている。図1にお
いて、非接触でデータの読み出しを行うリーダライタ1
0と、このリーダライタ10の要求によって記憶してい
るデータを送出する非接触データ記憶体20とで概略構
成されている。
【0019】リーダライタ10には、各部を制御する制
御部11と、制御部11の制御で疑似ランダム信号の送
信を命令するコマンドを出力する疑似ランダム信号送信
命令部12と、制御部11の制御でデータの読み出し命
令のコマンドを送出するデータ読出命令部13とを有し
ている。さらに、疑似ランダム信号送信命令部12とデ
ータ読出命令部13が出力するコマンドを変調する変調
部14、自己相関値と閾値を比較する閾値比較部15
a,15b、及び自己相関値を計算する自己相関値計算
部16a,16bを有している。また、伝送された信号
をデジタルデータに変換するA/D変換部17、非接触
データ記憶体20との間で変調信号をコイルなどの電磁
誘導結合によって送受信する伝送部18が設けられてい
る。
【0020】非接触データ記憶体20には、データを記
憶するメモリ21、各部を制御する制御部22、リーダ
ライタ10からの変調信号を復調して制御部22に送出
する復調部23、およびリーダライタ10との間でコイ
ルなどの電磁誘導結合によって変調信号を送受信する伝
送部24を有している。さらに、制御部22の制御で疑
似ランダム信号を送信するための疑似ランダム信号送信
部25、制御部22の制御でデータを送信するためのデ
ータ送信部26、疑似ランダム信号送信部25からの疑
似ランダム信号とデータ送信部26からのデータを変調
して伝送部24に出力する変調部27が設けられてい
る。
【0021】次に、図1の実施形態の動作を説明する。
まず、リーダライタ10の制御部11が非接触データ記
憶体20にデータ読み出しのアクセス開始が可能か否か
を判断するために疑似ランダム信号送信命令部12を制
御する。疑似ランダム信号送信命令部12からのコマン
ドは、変調部14で変調され、この変調信号を、伝送部
18の例えばコイルなどの電磁誘導結合によって非接触
データ記憶体20に送信される。
【0022】リーダライタ10からの変調信号を受信し
た非接触データ記憶体20は、伝送部24での受信信号
を復調部23で復調し、この復調信号から制御部22で
コマンドの解読を行う。このコマンドが疑似ランダム信
号送信命令である場合、制御部22が疑似ランダム信号
送信部25を制御し、例えば、7ビット長のM系列の
「1011100」データを送信する。このM系列デー
タを変調部27で変調し、例えば伝送部24のコイルな
どの電磁誘導結合によってリーダライタ10へ送信す
る。
【0023】データ記憶体20から返送された変調信号
はリーダライタ10の伝送部18で受信され、復調後に
A/D変換部17でデジタルデータに変換する。このデ
ジタルデータから自己相関値計算部16a,16bで自
己相関の計算を行う。自己相関値計算部16aでは、非
接触データ記憶体20が保持するM系列の「10111
00」データと同一の系列を保持しているため、大きな
自己相関値C1になるが、自己相関計算部16bでは、
非接触データ記憶体20が保持するM系列の「1011
100」データと異なる系列(例えば、110010
1)を保持しているため、自己相関値C2が小さな値と
なる。
【0024】そして、これらの自己相関値が閾値比較部
15a,15bで閾値T1及び閾値T2と比較され、 自己相関値C1>閾値T1 かつ 自己相関値C2<閾
値T2 の場合にのみ、データ読み出しのアクセス開始の許可が
閾値比較部15a,15bから得られることになる。
【0025】一方、非接触データ記憶体が存在しないに
もかかわらず、自己相関値C1が大きい場合は、これに
応じて自己相関値C2も大きな値となり、閾値比較部1
5aで 閾値T2<自己相関値C2 となってデータ読み出しのアクセス開始の許可が得られ
なくなる。
【0026】また、ノイズは一般にはバースト波が多
い。したがって、2回、3回、と同様の処理を行うこと
で確実にアクセス開始を行うことが出来るようになる。
このとき、2回目、3回目の場合の閾値比較部で設定さ
れる閾値は、1回目の場合の閾値よりも小さい方がよ
い。これは1回目で、ある程度非接触データ記憶体が読
み出し可能であることが認識できる場合、2回目以降
で、その確認を行うためである。
【0027】また自己相関計算を行う際のデジタルデー
タには、A/D変換部17でのサンプリング誤差を有し
ている。これにより、同じ場所で自己相関計算を行うと
相関値にゆらぎが生じる。したがって、1回目に大きな
自己相関値が得られ、2回目に小さな自己相関値が得ら
れた場合に、アクセス開始が遅れる可能性があるためで
ある。
【0028】図2は、この実施形態の動作の処理手順を
示すフローチャートである。図1及び図2において、ま
ず、リーダライタ10の制御部11が、ステップS10
で疑似ランダム信号送信命令部12を制御してコマンド
を非接触データ記憶体20へ送信し、返送された変調信
号をステップS11,S12で伝送部18が受信して復
調し、かつ、A/D変換部17でデジタルデータに変換
する。そして、ステップS13でデジタルデータから自
己相関値計算部16a,16bで二つの自己相関値C
1,C2を計算する。
【0029】ここで「自己相関値C1>閾値T1かつ自
己相関値C2<閾値T2」か否かをステップS14で判
断し、これを満足した場合、再度、ステップS15で疑
似ランダム信号送信命令のコマンドを疑似ランダム信号
送信命令部12が制御部11の制御で非接触データ記憶
体20へ送信し、返送される変調信号をステップS1
6,S17で伝送部18が受信して復調し、かつ、A/
D変換部17でデジタルデータに変換する。
【0030】ステップS14で「自己相関値C1>閾値
T1かつ自己相関値C2<閾値T2」でない場合は、ス
テップS10にリターンして疑似ランダム信号送信命令
部12の制御から再実行する。次に、ステップS18
で、自己相関値C1a,C2aを計算し、ステップS1
9で「自己相関値C1a>閾値T3、自己相関値C2a
<閾値T4(閾値T3<閾値T1、閾値T4<閾値T
2)」か否かを判断し、この条件が成立した場合、ステ
ップS20にのみデータ読み出しのアクセス開始の許可
を与える。
【0031】また、非接触データ記憶体20が返送する
疑似ランダム信号を1回目と2回目で異なるようにして
おき、自己相関値計算部16a,16bの一方が1回目
に返送する疑似ランダム信号を生成する疑似ランダム系
列と同一のものを保持(生成)し、2回目に返送する疑
似ランダム信号を生成する疑似ランダム系列と同一のも
のを保持する。このようにして結果、特定の疑似ランダ
ム系列と相関があるノイズに対して、アクセス開始の誤
動作が確実かつ正確に阻止される。
【0032】ここで図2のステップS8にあっては、第
1乃至第4の閾値T1〜T4を全て固定的に定めている
が、第2及び第4の閾値T2,T4については、その時
の自己相関値に応じた値とすることが望ましい。即ち、
第2の閾値T2については、第1回目に計算された正し
い方の自己相関値C1を第1の定数K1で除算した値 T2=C1/K1 に設定する。また第4の閾値T4については、第2回目
に計算された正しい方の自己相関値C1aを第2の定数
K2で除算した値 T4=C1a/K2 に設定する。定数K1,K2は同じ値でよく、例えばK
1=K2=2といった整数でよい。2回目以降について
も同様であり、その時の自己相関値を定数で除算した値
に設定すればよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の非接触デー
タ記憶体を用いたデータ処理装置によれば、非接触デー
タ記憶体が読み出し可能領域に存在する場合には、二つ
の自己相関値の一方のみが大きな値になり、他方の自己
相関値が小さな値となり、データ読み出しのアクセス開
始の許可が得られ、かつ、非接触データ記憶体が読み出
し領域に存在せず、外来ノイズが大きい場合には、二つ
の自己相関値の一方及び他方ともに大きな値を示し、ア
クセス開始の許可が得られなくなるため、リーダライタ
が非接触データ記憶体又はデータキャリアから非接触で
データの読み出しを行う場合のアクセス開始を判断する
際に、ノイズが多い場所でのアクセス開始の誤動作を確
実かつ正確に阻止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触データ記憶体を用いたデータ処
理装置の実施例を示すブロック図
【図2】図1の実施形態の動作の処理手順を示すフロー
チャート
【図3】従来の非接触データ記憶体又はデータキャリア
を用いたデータ処理装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
10:リーダライタ 11:制御部 12:疑似ランダム信号送信命令部 13:データ読出命令部 14:変調部 15a,15b:閾値比較部 16a,16b:自己相関値計算部 17:A/D変換部 18:伝送部 20:非接触データ記憶体 21:メモリ 22:制御部 23:復調部 24:伝送部 25:疑似ランダム信号送信部 26:データ送信部 27:変調部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リーダライタから非接触データ記憶体に対
    してデータの読み出しを行う際のアクセス開始を判断す
    る非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置に於い
    て、 前記非接触データ記憶体に、 前記リーダライタからの疑似ランダム信号送信命令のコ
    マンドを受信した際に、予め定めた疑似ランダム信号を
    送信する疑似ランダム信号送信手段を備え、 前記リーダライタに、 前記非接触データ記憶体へ疑似ランダム信号の送信命令
    を行うためのコマンドを出力する疑似ランダム信号送信
    命令手段と、 少なくとも二つの基準疑似ランダム系列を保持し又は生
    成し、前記疑似ランダム信号送信命令を送出した後に受
    信した受信信号と前記二つの基準疑似ランダム系列とか
    ら少なくとも二つの自己相関値を計算する自己相関値計
    算手段と、 前記自己相関値計算手段で得られた少なくとも二つの自
    己相関値から非接触データ記憶体へのアクセス開始を判
    断するアクセス開始判断手段と、を備えたことを特徴と
    する非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の非接触データ記憶体を用い
    たデータ処理装置に於いて、 前記アクセス開始判断手段が、 前記少なくとも二つの自己相関値中の一つのみが第1の
    閾値T1を越え、その他の自己相関値が全て第2の閾値
    T2を下回った際に非接触データ記憶体へのアクセス開
    始を許可することを特徴とする非接触データ記憶体を用
    いたデータ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の非接触データ記憶体を用い
    たデータ処理装置に於いて、 前記リーダライタとして、 第1回目の疑似ランダム信号送信命令を送出した際に、
    前記アクセス開始判断手段がアクセス開始の許可を判断
    する第1のアクセス開始判断手段と、 第2回目以降に疑似ランダム信号送出命令を送出した際
    に、前記自己相関値計算手段により得られた少なくとも
    二つの自己相関値中の一つのみが第1の閾値T1より小
    さい第3の閾値T3を上回り、その他の自己相関値が第
    2の閾値T2より小さい第4の閾値T4を下回った際
    に、非接触データ記憶体へのアクセス開始を許可する第
    2のアクセス開始判断手段と、を備えたことを特徴とす
    る非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の非接触データ記憶体を用い
    たデータ処理装置に於いて、 前記第2のアクセス開始判断手段は、前記第2の閾値T
    2を第1回目に計算された正しい方の自己相関値C1を
    第1の定数K1で除算した値に設定し、且つ前記第4の
    閾値T4を第2回目に計算された正しい方の自己相関値
    C1aを第2の定数K1で除算した値に設定することを
    特徴とする非接触データ記憶体を用いたデータ処理装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の非接触データ記憶体を用い
    たデータ処理装置に於いて、 前記リーダライタは、第1のアクセス開始判断手段によ
    りアクセス開始許可が得られた後に、第2のアクセス開
    始判断手段によりアクセス許可が得られた場合にのみ、
    非接触データ記憶体へのアクセスを開始することを特徴
    とする非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の非接触データ記憶体を用い
    たデータ処理装置に於いて、 前記リーダライタは、第1のアクセス開始判断手段によ
    りアクセス開始許可が得られた後に、第2のアクセス開
    始判断手段によりアクセス許可が得られなかった場合、
    第1のアクセス開始判断手段によって、アクセス開始が
    可能か否かを判断し直すことを特徴とする非接触データ
    記憶体を用いたデータ処理装置。
JP8003605A 1996-01-12 1996-01-12 非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置 Pending JPH09190518A (ja)

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JP8003605A JPH09190518A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 非接触データ記憶体を用いたデータ処理装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526586A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 ケイデュシィズ エル エル シィ インタロゲータ及び同様のものを用いるインタロゲーション・システム

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JP2007526586A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 ケイデュシィズ エル エル シィ インタロゲータ及び同様のものを用いるインタロゲーション・システム

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