JPH0816739A - リーダライタとデータキャリアを用いたデータ処理装置 - Google Patents

リーダライタとデータキャリアを用いたデータ処理装置

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JPH0816739A
JPH0816739A JP6142842A JP14284294A JPH0816739A JP H0816739 A JPH0816739 A JP H0816739A JP 6142842 A JP6142842 A JP 6142842A JP 14284294 A JP14284294 A JP 14284294A JP H0816739 A JPH0816739 A JP H0816739A
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Yoshito Ishibashi
義人 石橋
Masao Oba
正男 大場
Manabu Asakura
学 浅倉
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Tokimec Inc
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10009Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
    • G06K7/10019Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers.
    • G06K7/10029Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers. the collision being resolved in the time domain, e.g. using binary tree search or RFID responses allocated to a random time slot
    • G06K7/10039Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers. the collision being resolved in the time domain, e.g. using binary tree search or RFID responses allocated to a random time slot interrogator driven, i.e. synchronous
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のデータキャリアをリーダライタで順番に
リード/ライト可能とする。 【構成】リーダライタ10から応答許可命令を送出して
全データキャリア12を応答可能状態とし、次にデータ
返送命令を送出して照合用データをビット単位に返送さ
せる。リーダライタ10は、ビット0,1の混在データ
返送を認識すると、例えばビット0のデータ照合命令を
各データキャリア12に送出する。各データキャリア1
2は、自己の返送ビットと照合ビットが一致すると、照
合成功として次の照合用ビットを返送するが、不一致の
場合、応答禁止状態に切り替わり、照合用データの全ビ
ットについて繰り返すと、最後に、1つのデータャリア
のみが応答可能状態で残り、アクセス許可命令を発行し
てリード又はライトする。終了したら、アクセス禁止命
令でアクセス禁止状態に切り替え、残りのデータキャリ
アに対し再度、応答許可命令の送出からの処理を繰り返
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同時に複数のデータキ
ャリアがリーダライタにアクセスした際に、1つ1つの
データキャリアからデータを読み出し、結果として全て
のデータキャリアからデータを読み出すリーダライタと
データキャリアを用いたデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデータ処理装置として
は、例えば図9に示すようなものがある。図9に於い
て、リーダライタ10は制御部102、読出手段10
6、データ返送命令手段104、伝送部108、復号部
110を備え、データキャリア200は制御部202、
メモリ206、変調部208、伝送部204を備える。
リーダライタ100からデータキャリア200に対して
読み出し動作を行う場合は、まず、読出手段106によ
り読み出しコマンドを送出する。
【0003】読み出しコマンドは、例えば(読み出し命
令)+(読み出しスタートアドレス)等である。これを
受信したデータキャリア200は、メモリ206を読み
出し状態とし、アドレス等を設定する場合もある。次
に、リーダライタ100は、データ返送命令を送出す
る。これを受けたデータキャリア200は、規定のビッ
ト数単位でメモリ206からデータを読み出し、変調部
208にて送信信号に変換し、伝送部204にて送出す
る。
【0004】リーダライタ100は、この信号を受信
し、復号部110でデータを復号する。そして目的ビッ
ト数分これを繰り返し、結果として目的のデータを読み
出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしなら、このよう
な従来のデータ処理装置にあっては、同時に2つ以上の
データキャリア200がリーダライタ100にアクセス
した場合、正しくデータが読み出せないという問題点が
あった。本発明は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、複数のデータキャリアをリーダライタ
でアクセスした際にも、順番にデータキャリアに対しデ
ータの読み書きができるリーダライタとデータキャリア
を用いたデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。尚、実施例図面中の符号
を併せて示す。まず本発明は、リーダライタ10により
データキャリア12から少なくともデータ読み出しを行
なうデータ処理装置を対象とする。
【0007】データキャリア12には、データを保持す
るメモリ40、リーダライタ12から所定のコマンドを
受信した際に、メモリ40からの読み出したデータに応
じて予め定めた信号を返送する応答手段42と、応答手
段42にデータの返送を許可する応答許可手段34、リ
ーダライタ10から送られてきたデータ照合命令に付加
された照合用データとメモリ40に保持しているデータ
とを照合し、照合に成功した際に次のデータの読み出し
を許可するデータ照合手段36を備える。
【0008】リーダライタ10には、データキャリア1
2の応答手段42に、データの返送を許可させる応答許
可命令手段16、データキャリア12に保持しているメ
モリ40からのデータに応じた信号を返送させるデータ
返送命令手段18、データキャリア10から返送された
きた受信データを復号する復号手段28、復号手段28
で復号した受信データをデータキャリア12のデータ照
合手段36に照合させるデータ照合命令手段20とを備
える。
【0009】ここでデータキャリア12の応答手段42
は、メモリ40から読み出したデータに応じて予め定め
た擬似ランダム信号を返送する。これに対応し、リーダ
ライタ10の復号手段28には、データキャリア12か
ら返送されてきた擬似ランダム信号と予め定めた擬似ラ
ンダム信号との自己相関を計算する相関演算手段が設け
られ、この自己相関から受信データを復号する。
【0010】データキャリア12は、データ照合手段3
6による照合に失敗した際に、応答許可手段34に応答
を禁止させる。またデータキャリア12は、応答許可手
段34により応答許可した際に、ある特定のアドレスの
読み出しを許可し、リーダライタ10は、応答許可手段
34を用いてデータキャリア12を応答許可状態にした
後、データ返送命令手段18により得た読み出しデータ
を、データ照合命令手段20を用いて所定のデータ長ま
でデータ照合させる。
【0011】データキャリア12は、データ照合手段3
6により一定の長さのデータの照合に成功した際に、ア
クセス許可手段38によってメモリ40の全部又は一部
の領域に対し少なくとも読み出しを許可する。リーダラ
イタ10は、複数のデータキャリア12からのデータ返
送を同時に受けると、相関演算手段により複数の相関値
が得られ、このうち、いずれか2つ以上の種類の自己相
関値が閾値を上回った際に、複数の自己相関値の復号デ
ータのいずれか1つの復号データを用いて、データ照合
手段20により照合を行う。
【0012】リーダライタ10は、復号部28により得
られた復号データが正しく復号できなかった際に、あり
得る復号データを用いて、データ照合手段20により照
合を行うようにしてもよい。データキャリア12は、リ
ーダライタ10からのアクセス禁止命令を受信すると、
アクセス許可手段38と応答許可手段34とを禁止状態
とする。このためリーダライタ10には、データキャリ
ア12のアクセス許可手段38と応答許可手段34とを
アクセス禁止状態にするアクセス禁止命令手段24が設
けられる。
【0013】またデータキャリア12は、リーダライタ
10からのアクセス禁止命令を受信した際に、リーダラ
イタ10からアクセス許可命令を受けるまでアクセス許
可手段38と応答許可手段34とを禁止状態としてもよ
い。この場合、リーダライタ10には、データキャリア
12のアクセス許可手段38と応答許可手段34とをア
クセス禁止状態にするアクセス禁止命令手段24と、ア
クセス禁止状態にあるデータキャリア12をアクセス可
能状態にするアクセス許可命令手段とを設ける。
【0014】データキャリア12は、リーダライタ10
からのアクセス禁止命令を受信した際に、メモリ40か
らの読み出しを一切禁止状態とし、パワーオンリセット
時に、アクセス禁止命令に基づく読み出しの一切禁止状
態を解除して読み出し可能状態とする。このため、リー
ダライタ10は、データキャリア12からの読み出しを
一切禁止状態にするアクセス禁止命令手段24を備え
る。
【0015】リーダライタ10は、相関演算手段により
得られた自己相関値がいずれも閾値を下回った際に、全
てのデータキャリアとの応答処理が終了したと判断す
る。またリーダライタ10は、伝送部26から得られた
信号が、ある閾値レベルより小さかった際に、全てのデ
ータキャリアとの応答処理が終了したと判断してもよ
い。
【0016】データキャリア12の応答許可手段34
は、メモリ40の所定アドレスの所定データ長のデータ
と、リーダライタ10から送られてくる応答許可データ
とを比較し、全ての又は特定の部分のデータが一致した
際にデータの返送を許可する。
【0017】
【作用】このような本発明のデータ処理装置にあって
は、リーダライタ10が同時に複数のデータキャリア1
2をアクセスした場合、次のようになる。リーダライタ
10のアクセス可能エリアに入ってパワーオンしたデー
タキャリアは、初期状態で応答許可及びアクセス許可の
両方が禁止状態となっている。そこでリーダライタ10
はまず応答許可命令を送出し、これを受けて全てのデー
タキャリア12が応答可能状態となる。応答可能命令に
続いてリーダライタ10は、照合に使用するデータのデ
ータ返送命令を送出する。このため応答許可状態となっ
た複数のデータキャリア12が一斉にデータを返送す
る。各データキャリア12が照合用に返送するデータは
異なっており、例えばビット単位に返送する。
【0018】複数のデータキャリア12からのデータ返
送を受けたリーダライタ10は、ビット0とビット1が
混在したデータ返送を認識すると、予め定めたビット、
例えばビット0を用いたデータ照合命令を複数のデータ
キャリア10に送出する。データキャリア12は、自己
の返送したデータビットにデータ照合命令のデータビッ
トが一致した場合、照合成功と判断し、次の照合用デー
タビットを返送する。一方、自己の返送したデータビッ
トとデータ照合命令のデータビットが不一致の場合、照
合不成功と判断し、自己の応答許可状態を応答禁止状態
に切り替える。
【0019】このため、複数のデータキャリア12の
内、返送データビットと照合データビットが不一致とな
ったものは、応答禁止状態に切り替わり、次のリーダラ
イタ10からのデータ返送命令に応答しなくなる。この
処理を照合用データの全ビットについて繰り返すと、最
後に、1つのデータキャリア12のみが応答可能状態で
残る。そこで、リーダライタ10からアクセス許可命令
を発行してリード又はライトを行う。
【0020】リード動作またはライト動作が終了した
ら、リーダライタ10は、アクセス禁止命令を送出して
リード/ライトの済んだデータキャリア12をアクセス
禁止状態に切り替え、残っているデータキャリア12に
対し再度、応答許可命令の送出からの処理を繰り返す。
これによって、リーダライタからの応答許可命令に続く
データ返送命令に対し、複数のデータキャリアが同時に
アクセス(返送)してきても、1つ1つのデータキャリ
アを順番にアクセスすることができ、データの混信を起
こさずに正しく読み出すことができる。
【0021】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したブロック図で
ある。図1において、リーダライタ10には、制御部1
4、応答許可命令手段16、データ返送命令手段18、
データ照合命令手段20、読出手段22、アクセス禁止
命令手段24、伝送部26および復号部28が設けられ
る。またデータキャリア12には、制御部30、伝送部
32、応答許可手段34、データ照合手段36、アクセ
ス許可手段38、メモリ40および応答手段42が設け
られる。
【0022】リーダライタ10からデータキャリア12
の読出動作を行う場合、リーダライタ10の制御部14
は、まず応答許可命令手段16を用いてデータキャリア
12を応答許可状態とする。このとき、リーダライタ1
0とのアクセス可能な範囲に複数のデータキャリア12
があった場合、全てのデータキャリア12が応答可能状
態となる。
【0023】次に、リーダライタ10の制御部14は、
データ返送命令手段18を用いてデータキャリア12に
対し照合用のデータを返送させる。このときデータキャ
リア12は、照合用のデータを格納しているメモリ40
の特定のアドレスの1度のみの読出しを許可している状
態にあり、リーダライタ10からのデータ返送命令に応
じて、応答手段42を用いて照合用のデータを返送す
る。
【0024】このとき、全てのデータキャリア12から
の返送信号が同一であれば、リーダライタ10の復号部
28で復号した場合、1種類の信号しか取り出せない
が、複数のデータキャリア12が返送するデータが異な
って混ざっている場合には、復号部28で複数種類の信
号が復号される(スペクトラム拡散通信方式の場合)
か、受信信号はあるがデータは何であるか判らない状態
となる。
【0025】ここで、話を簡単にするため、リーダライ
タ10がアクセスするデータキャリア12A,12B,
12Cの3つあるとし、データ照合は1ビットずつ行
い、合計4ビットを照合し、それぞれのデータキャリア
12A,12B,12Cは1111,1001,101
0の照合用のデータをもっていたとする。また複数の信
号が入り混じって返送された場合、正しく復号されない
がデータであることは判るものとする。
【0026】リーダライタ10は、データキャリア12
A〜12Cからの読出しに先立って応答許可命令部16
より応答許可命令を送出する。ここで、パワーオンスタ
ートによりリセット状態にある複数のデータキャリア1
2A〜12Cは、この時点で応答許可手段34およびア
クセス許可手段38は共に禁止状態にある。リーダライ
タ10からの応答許可命令を受けた各データキャリア1
2A〜12Cは、応答許可手段34を許可状態とし、全
てのデータキャリア12A〜12Cは、続いてリーダラ
イタ10のデータ返送命令手段18より送出されるデー
タ返送命令に対し初めの1ビット目の照合データを返送
する。
【0027】このとき、3つのデータキャリア12A〜
12Cは共に同じデータビット1を返送するため、リー
ダライタ10の復号部28ではビット1が正しく復号さ
れる。データ照合命令手段20は、復号部28で復号さ
れたビット1を用いてデータ照合命令をデータキャリア
12A〜12Cに送出する。このデータ照合命令を受け
たデータキャリア12A〜12Cの各データ照合手段3
6にあっては、全て照合が成功し、次の1ビットの読出
しが可能となる。
【0028】続いて、2ビット目の照合データを返送さ
せると、ビット1と0が混じり、今度はデータが何であ
るか判らない。このように復号部28の復号データがデ
ータであるが何であるかは判らない場合には、データビ
ット0または1のいずれか一方を選択してデータ照合命
令を送出する。いまビット0を選択してデータ照合命令
を送出したとすると、2番目と3番目のデータキャリア
12B,12Cのみが照合に成功し、1番目のデータキ
ャリア12Aは照合に失敗する。照合に失敗した1番目
のデータキャリア12Aは応答禁止状態となり、それ以
降のリーダライタ10からのデータ返送命令に反応しな
くなる。
【0029】次に、リーダライタ10がデータ返送命令
を出すと、2番目と3番目のデータキャリア12B,1
2Cの返送データが異なることから、また正しいデータ
が復号されない。そしてビット0を選択してデータ照合
命令を出すと、3番目のデータキャリア12Cは照合に
失敗して応答禁止となる。結局、2番目のデータキャリ
ア12Bのみが最後まで応答可能となり、4回目の照合
を完了した時点でアクセス可能状態となる。
【0030】その後に、リーダライタ10からアクセス
可能状態となった2番目のデータキャリア12Bに対す
るデータの読出動作または書込動作などを行う。データ
キャリア12Bに対する所望のデータ読み書きを終了す
ると、リーダライタ10はアクセス禁止命令手段24を
用いてアクセス禁止命令を送出し、2番目のデータキャ
リア12Bのアクセスを禁止状態とする。
【0031】更に続けて、リーダライタ10は再度、応
答許可命令手段16を用いてデータキャリア12A〜1
2Cに対し応答許可命令を送出する。しかし、今度はデ
ータの読み書きが終了してアクセス禁止状態となった2
番目のデータキャリア12Bは応答許可状態とはなら
ず、読み書きが残っている1番目と3番目のデータキャ
リア12A,12Cが応答許可状態となる。
【0032】このように応答許可状態となった1番目と
3番目のデータキャリア12A,12Cについて、1回
目と同様、データ返送命令を発行して照合データをビッ
トごとに返送させると、2回目のデータ返送で復号デー
タが判らなくなり、ビット0を選択したデータ照合命令
を受けて、1番目のデータキャリア12Aが照合に失敗
して応答禁止状態となり、2番目のデータキャリア12
Bはアクセス禁止状態にあることから、3番目のデータ
キャリア12Cのみが応答可能となる。
【0033】その結果、4回目の照合で3番目のデータ
キャリア12Cがアクセス許可状態となってデータの読
み書きが行われ、これが済むとアクセス禁止命令によっ
てアクセス禁止状態に置かれる。この状態で残っている
のは1番目のデータキャリア12Aのみとなり、2番目
と3番目のデータキャリア12B,12Cについては、
読み書きが終了して既にアクセス禁止状態となっている
ため、3回目の応答許可命令に続くデータ返送命令に続
く4回の照合でアクセス許可状態となって、1番目のデ
ータキャリア12Aからもデータを読み書きができる。
【0034】この図1の動作説明にあっては、3つのデ
ータキャリア12A〜12Cから2種類の信号が同時に
送信されるとデータが正しく復号できない場合を例にと
ったが、データキャリア12からリーダライタ10に対
するデータ伝送を、スペクトラム拡散通信の擬似ランダ
ム信号を使用することで、2種類の信号が同時に送信さ
れたことを認識して、対応する照合命令の送出ができ
る。
【0035】ここで、データキャリア12より返送する
データビット0,1に対応した2種類の擬似ランダム信
号を、データビット0についてM0、データビット1に
ついてM1とし、それぞれ次の符号系列をもつとする。 M0={000100110101111} M1={110101111000100} このとき擬似ランダム信号M0とM1の和(M0+M
1)と各擬似ランダム信号M0,M1の各々の相関値C
0 ,C1 は、次のようになる。
【0036】ここで、ビット0=−1、ビット1=+1
として計算している。
【0037】
【数1】
【0038】また擬似ランダム信号M0とM1の自己相
関、即ち擬似ランダムM0とM0、M1とM1の相関
は、各々15となり、また擬似ランダム信号M0とM1
の相関は−1となる。このように、データビット0と1
が混在した場合の2種類の擬似ランダム信号M0,M1
が同時に受信されたときの信号(M0+M1)に対する
基準信号としての擬似ランダム信号M0およびM1の各
々の相関値は、C0 =C1 =14となる。これによって
2つの信号が混在して入ってきているか、1つの信号の
みか、またはノイズのみかが判定できる。
【0039】図2のフローチャートは、データキャリア
12の応答手段42がメモリ40からのデータビット
0,1に対し擬似ランダム信号M0,M1を送信し、リ
ーダライタ10の復号部28に基準信号として擬似ラン
ダム信号M0,M1を各々保持し、受信系列との間で自
己相関計算を行って、計算結果から受信ビットを復号す
るようにした場合の処理動作を示している。
【0040】図2において、リーダライタ10は、まず
ステップS1で、データキャリア12の有無をチェック
している。データキャリア12の存在を認識すると、ス
テップS2に進み、応答許可命令手段16より応答許可
命令をデータキャリア12に送出する。応答許可命令を
受けたデータキャリア12は、少なくとも照合データの
応答許可状態となる。
【0041】続いてステップS3で、データ返送命令手
段18よりデータ返送命令を送出する。このデータ返送
命令は、データキャリア12から1ビットずつデータを
返送させるための命令である。データ返送命令に対しデ
ータキャリア12からは、予め保持しているメモリ40
の特定アドレスの照合データの最初の1ビットの読出し
による擬似ランダム信号が返送される。
【0042】そこで、復号部28で復号したビットが、
ステップS4でビット0か、ステップS5でビット1
か、ステップS6でビット0,1の両方か、をチェック
する。ビット0の復号であれば、ステップS7で、ビッ
ト0のデータ照合命令をデータ照合命令手段20で送出
する。ビット1であればステップS9に進み、ビット1
のデータ照合命令を送出する。
【0043】更に、複数のデータキャリア12が存在し
てビット0,1の両方を復号している場合には、ステッ
プS8で、予め定めたビット例えばビット0のデータ照
合命令を送出する。以上のステップS3〜S8の処理
を、ステップS10で、予め定めた照合データの全ビッ
ト例えば4ビットのビット照合を終了するまで繰り返
す。
【0044】このとき、データキャリア12が複数であ
っても全ビットの照合終了時点で応答許可状態となって
いるのは1つのデータキャリア1のみであり、ステップ
S11で、そのデータキャリア12に対しリード動作ま
たはライト動作を行う。ステップS11におけるリード
動作は、リードコマンドおよびアドレスを送出後に、リ
ードするデータビット分のデータ返送命令の送出を繰り
返す。またライト動作についても、ライトコマンド、ラ
イトアドレスに続き、書込データの送出を行う。
【0045】ステップS11のリードまたはライト動作
を終了すると、ステップS12に進み、アクセス禁止命
令手段24によってアクセス禁止命令を送出し、読み書
きが済んだデータキャリア12の応答許可手段34およ
びアクセス許可手段38の両方を共に禁止状態とする。
図2のリーダライタ処理に対しては、図3のフローチャ
ートに示すデータキャリア12の処理動作が行われる。
データキャリア12は、例えばリーダライタ10からの
送信信号を整流して内部電源を作っており、このためリ
ーダライタ10のアクセス可能範囲に入ると受信信号か
ら電源電圧が得られ、パワーオンスタートで動作を開始
する。図3のフローチャートは、パワーオンスタートに
よる処理動作を示す。
【0046】パワーオンスタートした際のリセット状態
では、ステップS1に示すように、データキャリア12
は応答禁止状態で且つアクセス禁止状態にある。即ち、
応答許可手段34およびアクセス許可手段38が共に禁
止状態にある。この禁止状態で、ステップS2でリーダ
ライタ10からの応答許可命令を受信すると、応答許可
手段34が許可状態となり、メモリ40の特定アドレス
に格納している照合データに対するアクセスが一度可能
となる応答許可状態が作り出される。
【0047】続いてステップS4で、リーダライタ10
からのデータ返送命令を受信すると、ステップS5で、
メモリ40の照合データの1ビットを読み出して応答手
段42により擬似ランダム信号に変換して返送する。続
いてステップS6で、リーダライタ10からのデータ照
合命令を受信すると、ステップS7に進み、データ照合
手段36によって、ステップS5で返送した照合ビット
と受信した照合命令による受信照合ビットが一致するか
否かチェックする。
【0048】一致すれば、ステップS8で、全照合ビッ
トの返送の有無をチェックし、再びステップS4に戻
り、データ返送命令の受信を待って次の照合ビットを返
送する。一方、返送照合ビットと受信照合ビットが一致
しなかった場合には、ステップS13に進み、応答許可
手段34を応答禁止状態として、ステップS2に戻る。
このため、それ以降のデータ返送命令に対し途中で照合
ビットの不一致となったデータキャリアは反応しなくな
る。
【0049】ステップS8で、全照合ビットの返送が済
むと、ステップS9に進み、アクセス許可手段38を許
可状態とし、メモリ40の一部または全部に対するアク
セス許可状態を作り出す。続いてステップS10に進
み、リーダライタ10からのリードアクセスまたはライ
トアクセスに対し、メモリ40のリード動作またはライ
ト動作を行う。
【0050】リード動作またはライト動作が済むと、ス
テップS11で、リーダライタ10からのアクセス禁止
命令の受信を待ち、アクセス禁止命令を受信すると、ス
テップS12で、応答許可手段34およびアクセス許可
手段38の両方を禁止状態とするアクセス禁止状態に切
り替わる。一度アクセス禁止状態に切り替わると、デー
タキャリア12に対する電源供給が断たれ、再度電源供
給によりパワーオンスタートしない限り、それ以降のリ
ーダライタ10からの命令に対しては一切反応すること
はない。
【0051】図1のデータキャリア12のメモリ40に
あっては、リーダライタ10からのデータ返送命令に対
し1ビットずつ読み出して返送する場合を例にとってい
るが、データ返送命令に対し複数ビットのパラレルデー
タを読み出して擬似ランダム信号により返送するように
してもよい。図4は、データ返送命令に対し複数ビット
を読み出すためのメモリ40の第1実施例を示す。この
第1実施例にあっては、t個のシリアルメモリ44−1
〜44−tを設けており、データ返送命令に基づく制御
部30からの出力でシリアルメモリ44−1〜44−t
の並列的な読出しでtビットのパラレルデータを読み出
すようにしている。
【0052】図5は、データ返送命令に対する複数ビッ
トのパラレル読出しを行うメモリ40の第2実施例であ
り、データ返送命令に基づく制御部30からの出力に対
し、tビットパラレル読み出しメモリ45を設けてtビ
ットパラレルデータを読み出すようにしたことを特徴と
する。図6は、データ返送命令に対する並列ビット読み
出しを行うメモリ40の第3実施例を示す。この実施例
にあっては、メモリ40にメモリ制御部46、stビッ
トパラレル読み出しメモリ48およびシフトレジスタ5
0を設けている。ここで、stビットパラレル読み出し
メモリ48は、ビット幅tでs回読出し可能なパラレル
データを、1回のアクセスで読み出すメモリを意味す
る。このため、メモリ制御部46にはカウンタおよびア
ドレスレジスタが設けられる。
【0053】制御部30でリードコマンドに続いてリー
ドアドレスが受信されると、メモリ制御部46のアドレ
スレジスタに受信アドレスがセットされる。続いて、最
初のデータ返送命令が受信されると、制御部30はアド
レスレジスタによるアドレス指定でstビットパラレル
読み出しメモリ48をリードアクセスし、s×tビット
分のパラレルデータをシフトレジスタ50に読み出し、
シフトレジスタ50は最初のtビット分のパラレルデー
タを出力する。またメモリ制御部46にあっては、カウ
ンタを1つインクリメントする。
【0054】続いて、2番目のデータ返送命令を受信す
ると、制御部30はシフトレジスタ50にシフト信号を
出力し、次のtビット分パラレルデータの出力を行い、
メモリ制御部46のカウンタをインクリメントする。こ
のようなデータ返送命令受信ごとのシフト動作をメモリ
制御部46のカウンタの計数値がsに達するまで繰り返
す。カウンタがsに達するとs×tビット分のデータ出
力が完了したことになり、レジスタを0にクリアすると
共にアドレスレジスタを1つインクリメントし、次のデ
ータ返送命令に基づき、stビットパラレル読み出しメ
モリ48からの読出しによるシフトレジスタ50への転
送を行う。
【0055】図7は、図4〜図6に示したように、デー
タ返送命令に対し複数ビットのパラレルデータを読み出
す場合の図1のデータキャリア12に設けた応答手段4
2の実施例を示す。図7の実施例にあっては、説明を簡
単にするため、例えば図4のメモリ40にシリアルメモ
リ44−1,44−2の2つを設けた2ビット読出しを
例にとっている。
【0056】図7において、シリアルメモリ44−1,
44−2の2ビット出力は、00,01,10,11の
4種類であることから、これに対応してM00系列発生
器52、M01系列発生器54、M10系列発生器56
およびM11系列発生器58を設けている。各系列発生
器52,54,56,58は、クロックCLKに同期し
て、所定符号長の擬似ランダム信号を出力する。
【0057】シリアルメモリ44−1,44−2の出力
は、AND回路60,62,64,66に並列的に入力
され、個別に各系列発生器52,54,56,58の出
力が入力されている。AND回路66は、シリアルメモ
リ44−1,44−2の反転信号で許容状態となって、
M00系列発生器52からの擬似ランダム信号M00を
OR回路68を介して出力する。即ち、AND回路66
は、ビット出力00を擬似ランダム信号M00に変調す
る。AND回路62はメモリ出力ビット01で許可状態
となって、M01系列発生器54の出力をOR回路68
から出力する。即ち、2ビット出力01を擬似ランダム
信号M01に変調する。AND回路64はメモリ2ビッ
ト出力10で許容状態となり、M10系列発生器56の
出力をOR回路68を介して出力する。即ち、2ビット
出力10を擬似ランダム信号M10に変調する。
【0058】AND回路66はメモリ2ビット出力11
で許容状態となって、M11系列発生器58からの出力
をOR回路68より出力する。即ち、メモリ2ビット出
力11を擬似ランダム信号M11に変調する。図8は、
図7のパラレル2ビット出力を4種類の擬似ランダム信
号M00,M01,M10,M11で変調して返送した
場合のリーダライタ10側の復号部28の実施例を示
す。
【0059】図8において、復号部28にはA/D変換
器72、M00相関演算器74、M01相関演算器7
6、M10相関演算器78、M11相関演算器80、デ
ータ判別器92が設けられる。M00〜M11相関演算
器74,76,78,80は、M11相関演算器80に
代表して示す構成をもつ。即ちM11相関演算器80
は、シフトレジスタ82、積和演算器86、基準系列レ
ジスタ84、比較器88、ピーク値格納メモリ90で構
成される。
【0060】受信信号はA/D変換器72でデジタルデ
ータとされ、シフトレジスタ82に入力されて、基準系
列レジスタ84の基準系列M11との積和演算が積和演
算器86で行われる。このとき返送されてくる擬似ラン
ダム信号のタイミングがはっきりしないため、最も相関
値が高くなるところを探しながら最大相関値を比較器8
8で求めて、ピーク値格納メモリ90に格納する。
【0061】具体的には、リーダライタ10からのデー
タ返送命令送出時にピーク値格納メモリ90をクリア
し、一定時間ごとに連続的に積和演算器86での積和演
算を行い、そのときの相関値とピーク値格納メモリ90
の格納値とを比較器88で比較し、大きい方の相関値を
ピーク値格納メモリ90にセーブしていくことで、最大
相関値を得る。以上の動作は、M00〜M10相関演算
器74,76,78においても並列的に行われる。
【0062】データ判別器92は、4つの最大相関値の
中の最大の相関値を与えた2ビットデータを復元する。
このとき、2種類の擬似ランダム信号が複数のデータキ
ャリアからのデータ返送で復調される場合があり、この
場合には前記(1)(2)式に示したように、2つの擬
似ランダム信号の和に対する個々の擬似ランダム信号の
相関として特定の相関値が得られることで、2つの擬似
ランダム信号が混在して入ってきたことを識別でき、図
2のステップS6,S8に示したデータ照合命令の送出
処理ができる。
【0063】次に本発明における各種の変形実施例を説
明する。まず図1の実施例におけるデータキャリア12
のリード動作またはライト動作が終了した後のリーダラ
イタ10に設けたアクセス禁止命令手段24からのアク
セス禁止命令によるデータキャリア12の動作として
は、パワーオンリセット状態と同じ応答許可手段34お
よびアクセス許可手段38の両方を共に禁止状態とする
ものであったが、このアクセス状態の解除は電源遮断後
の再度のパワーオンリセット以外に、次の場合にも解除
できるようにしてもよい。
【0064】(1)リーダライタ10からアクセス許可
命令による指示があるまで禁止状態を保つ。 (2)リセットが掛かるまで禁止状態を保つ。リセット
はリーダライタ10からのリセット命令もしくはデータ
キャリア12自身に設けているリセットスイッチからの
リセット操作で行う。
【0065】次にデータキャリア12の応答許可手段3
4としては、上記の実施例以外に次のものがある。例え
ば、メモリ40のあるアドレスから特定のビット数のデ
ータを応答許可用の暗号コードとして保持しておき、リ
ーダライタ10は応答許可命令によって、この応答許可
用暗号コードに一致するデータをデータキャリア12に
送信する。データキャリア12は、応答許可命令によっ
て受けたデータとメモリ40から読み出した暗号コード
とを比較し、一致した際に、データ返送命令に対する応
答許可状態とする。このように、暗号コードの照合を伴
う応答許可とすることで、同じリーダライタ10を使用
して別々の用途に利用されているデータキャリアのアク
セスに適用することができる。
【0066】例えば、暗号コードAとしてテレホンカー
ド、暗号コードBとしてクレジットカードを割り当て、
リーダライタ10からの応答許可命令で送られてくる照
合用のデータとそのデータキャリア12のメモリ40に
格納している暗号コードとを比較する。応答許可命令で
送られてくるデータがテレホンカード用の暗号コードA
であれば、同じ暗号コードAを記憶しているテレホンカ
ード用のデータキャリア12のみが応答許可状態とな
る。
【0067】このような暗号コードを利用した応答許可
によって、同一のハードウェア構成およびソフトウェア
を備えたデータキャリアが暗号コードによって使い分け
ることができ、使用するユーザグループごとにデータキ
ャリアを恰も別のメディアのように扱わせることができ
る。更に、暗号コードを知らない第三者は決してデータ
キャリア12にアクセスできないため、データキャリア
12を同一メディアとして異なるユーザグループで使用
しても、セキュリティを保つことができる。更に、暗号
コードを用いた応答許可にあっては、使用する暗号コー
ドとしては全て異なることが望ましいが、暗号コードに
よる応答許可後に使用する照合用データは、十分な数が
確保できれば必ずしも異なる必要はない。これは、同一
の照合用データをもつデータキャリアが同一のリーダラ
イタに同時にアクセスする確率はデータキャリアの使い
方からして極めて低いためである。
【0068】更に、リーダライタ10が複数のデータキ
ャリア12に対するリード動作またはライト動作が終了
したことを判断するため、データキャリア12に対し応
答許可命令に続いて、照合データ用のデータ返送命令を
送出した後の復号部28の復号信号例えば擬似ランダム
信号の受信による自己相関値を監視し、自己相関値がい
ずれも閾値を下回った際に、全てのデータキャリアが応
答したと判断することができる。
【0069】このデータキャリアの応答終了判断は、応
答許可命令に続くデータ返送命令による受信タイミング
で伝送部26の受信信号が所定の閾値レベルより小さか
った際に、同様に全てのデータキャリア12が応答した
と判断することができる。これは、データキャリア12
に対するリード動作またはライト動作が終了すると、リ
ーダライタ10からアクセス禁止命令を送出してデータ
キャリア12をアクセス禁止状態として、それ以降の応
答許可命令に対するデータ返送命令に対し応答させなく
していることに基づく。
【0070】更にまた、図2のリーダライタ処理にあっ
ては、ステップS1でデータキャリアが存在するか否か
チェックしているが、このためのデータキャリアの検出
はセンサで行ってもよいし、所定のテストコマンドを発
行してテストコマンドに対する応答データの有無で判断
するようにしてもよい。また、テストコマンドなど別の
命令を使用せず、周期的に応答許可命令の送出を繰り返
すだけでもよい。このように周期的な応答許可命令の送
出については、データキャリアの検知を必要とすること
なく、リーダライタ10のアクセスエリアにデータキャ
リアが入ってくると直ちに照合処理に移行することがで
きる。
【0071】尚、本発明のデータキャリア12は、可変
自在なものから据付型のものも含み、形状としては円
形、長方形、カード型など適宜の形状を全て含む。また
データキャリア12に対する電源供給は、リーダライタ
10からの送信信号例えばFSK信号を整流して電源と
して使用してもよいし、電池を内蔵してもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、1つのリーダライタに同時に複数のデータキャリア
がアクセスしてきても、それぞれのデータキャリアから
必要なデータが読み書きできる。また、データキャリア
を取り付けた複数の商品を一括して処理するような場合
に、データキャリアが取り付けられた商品を人が1つ1
つ手に取ってリーダライタにアクセスさせる必要がな
く、現在主流となっているバーコード読取システムに比
べ、商品の取扱い処理を極めて簡単にすることができ
る。
【0073】更に、同一のデータキャリアが別々の用途
に使用できる汎用性が高いため、データキャリア量産が
可能となり、その製造コストを低減して本発明のリーダ
ライタとデータキャリアを用いたデータ処理装置の広範
な普及を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示したブロック図
【図2】本発明のリーダライタの処理を示したフローチ
ャート
【図3】本発明のデータキャリアの処理を示したフロー
チャート
【図4】本発明のデータキャリアで用いるメモリ構成の
説明図
【図5】本発明のデータキャリアで用いるメモリ構成の
他の実施例の説明図
【図6】本発明のデータキャリアで用いるメモリ構成の
他の実施例の説明図
【図7】本発明のデータキャリアで用いる擬似ランダム
系列発生部のブロック図
【図8】本発明のリーダライタで用いる復号部のブロッ
ク図
【図9】従来の装置のブロック図
【符号の説明】
10:リーダライタ 12:データキャリア 14,30:制御部 16:応答許可命令手段 18:データ返送命令手段 20:データ照合命令手段 22:読出手段 24:アクセス禁止命令手段 26,32:伝送部 28:復号部 34:応答許可手段 36:データ照合手段 38:アクセス許可手段 40:メモリ 42:応答手段 44−1〜44−t:シリアルメモリ 45:tビットパラレル読み出しメモリ 46:メモリ制御部 48:stビットパラレル読み出しメモリ 50:シフトレジスタ 52:M00系列発生器 54:M01系列発生器 56:M10系列発生器 58:M11系列発生器 60,62,64,66:ANDゲート 68:インバータ 72:A/D変換器 74:M00相関演算器 76:M01相関演算器 78:M10系列演算器 80:M11相関演算器 82:シフトレジスタ 84:基準系列レジスタ 86:積和演算器 88:比較器 92:データ判別器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リーダライタによりデータキャリアから少
    なくともデータ読み出しを行なうリーダライタとデータ
    キャリアを用いたデータ処理装置に於いて、 前記データキャリアに、 データを保持するメモリと、 前記リーダライタから所定のコマンドを受信した際に、
    該メモリからの読み出したデータに応じて予め定めた信
    号を返送する応答手段と、 該応答手段にデータの返送を許可する応答許可手段と、 前記リーダライタから送られてきたデータ照合命令に付
    加された照合用データと該メモリに保持しているデータ
    とを照合し、照合に成功した際に次のデータの読み出し
    を許可するデータ照合手段とを備え、 前記リーダライタには、 前記データキャリアの応答手段に、データの返送を許可
    させる応答許可命令手段と、 前記データキャリアに保持しているメモリからのデータ
    に応じた信号を返送させるデータ返送命令手段と、 該データキャリアから返送されたきた受信データを復号
    する復号手段と、 該復号手段で復号した受信データを前記データキャリア
    のデータ照合手段に照合させるデータ照合命令手段とを
    備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】リーダライタによりデータキャリアから少
    なくともデータ読み出しを行なうリーダライタとデータ
    キャリアを用いたデータ処理装置に於いて、 前記データキャリアに、 データを保持するメモリと、 前記リーダライタから所定のコマンドを受信した際に、
    該メモリからの読み出したデータに応じて予め定めた擬
    似ランダム信号を返送する応答手段と、 該応答手段にデータの返送を許可する応答許可手段と、 前記リーダライタから送られてきたデータ照合命令に付
    加された照合用データと該メモリに保持しているデータ
    とを照合し、照合に成功した際に次のデータの読み出し
    を許可するデータ照合手段とを備え、 前記リーダライタには、 前記データキャリアの前記応答手段に、データの返送を
    許可させる応答許可命令手段と、 前記データキャリアに保持しているメモリからのデータ
    に応じた擬似ランダム信号を返送させるデータ返送命令
    手段と、 前記データキャリアから返送されてきた擬似ランダム信
    号と予め定めた擬似ランダム信号と自己相関を計算する
    相関演算手段と、 該相関演算手段から得られた自己相関から受信データを
    復号する復号手段と、 該復号手段で復号した受信データを前記データキャリア
    のデータ照合手段に照合させるデータ照合命令手段とを
    備えることを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のデータ処理装置に
    於いて、 前記データキャリアは、前記データ照合手段による照合
    に失敗した際に前記応答許可手段に応答を禁止させるこ
    とを特徴とするデータ処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のデータ処理装置に於いて、 前記データキャリアは、 前記応答許可手段により応答許可した際に、ある特定の
    アドレスの読み出しを許可し、 前記リーダライタは、 前記応答許可手段を用いて前記データキャリアを応答許
    可状態にした後、データ返送命令手段により得た読み出
    しデータを前記データ照合命令手段を用いて所定のデー
    タ長までデータ照合させることを特徴とするデータ処理
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のデータ処理装置に於いて、 前記データキャリアは、 前記データ照合手段により一定の長さのデータの照合に
    成功した際に、前記メモリの全部又は一部の領域に対し
    少なくとも読み出しを許可するアクセス許可手段を備え
    ることを特徴とするデータ処理装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5記載のデータ処理装置に於
    いて、 前記リーダライタは、 前記相関演算手段により得られた複数の相関値のうち、
    いずれか2つ以上の種類の自己相関値が閾値を上回った
    際に、該複数の自己相関値の復号データのいずれか1つ
    の復号データを用いて、前記データを照合手段により照
    合を行うことを特徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1、3、4又は5記載のデータ処理
    装置に於いて、 前記リーダライタは、 前記復号部により得られた復号データが正しく復号でき
    なかった際に、あり得る復号データを用いて、前記デー
    タ照合手段により照合を行うことを特徴とするデータ処
    理装置。
  8. 【請求項8】請求項5、6又は7記載のデータ処理装置
    に於いて、 前記データキャリアは、 前記リーダライタからのアクセス禁止命令を受信した際
    に、前記アクセス許可手段と前記応答許可手段とを禁止
    状態とし、 前記リーダライタは、 前記データキャリアの前記アクセス許可手段と前記応答
    許可手段とをアクセス禁止状態にするアクセス禁止命令
    手段を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  9. 【請求項9】請求項5、6又は7記載のデータ処理装置
    に於いて、 前記データキャリアは、 前記リーダライタからのアクセス禁止命令を受信した際
    に、前記リーダライタからアクセス許可命令を受けるま
    で前記アクセス許可手段と前記応答許可手段とを禁止状
    態とし、 前記リーダライタは、 前記データキャリアの前記アクセス許可手段と前記応答
    許可手段とをアクセス禁止状態にするアクセス禁止命令
    手段と、 アクセス禁止状態にあるデータキャリアをアクセス可能
    状態にするアクセス許可命令手段とを備えることを特徴
    とするデータ処理装置。
  10. 【請求項10】請求項5、6又は7記載のデータ処理装
    置に於いて、 前記データキャリアは、 前記リーダライタからのアクセス禁止命令を受信した際
    に、前記メモリからの読み出しを一切禁止状態とし、パ
    ワーオンリセット時に、前記アクセス禁止命令に基づく
    読み出しの一切禁止状態を解除して読み出し可能状態と
    し、 前記リーダライタは、 前記データキャリアからの読み出しを一切禁止状態にす
    るアクセス禁止命令手段を備えることを特徴とするデー
    タ処理装置。
  11. 【請求項11】請求項2乃至10記載のデータ処理装置
    に於いて、 前記リーダライタは、 前記相関演算手段により得られた自己相関値がいずれも
    閾値を下回った際に、全てのデータキャリアとの応答処
    理が終了したと判断することを特徴とするデータ処理装
    置。
  12. 【請求項12】請求項2乃至10記載のデータ処理装置
    に於いて、 前記リーダライタは、 伝送部から得られた信号が、ある閾値レベルより小さか
    った際に、全てのデータキャリアとの応答処理が終了し
    たと判断することを特徴とするデータ処理装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12記載のデータ処理装置
    に於いて、 前記データキャリアの前記応答許可手段は、前記メモリ
    の所定アドレスの所定データ長のデータと、前記リーダ
    ライタから送られてくる応答許可データとを比較し、全
    ての又は特定の部分のデータが一致した際にデータの返
    送を許可することを特徴とするデータ処理装置。
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