JPH09190271A - ペン型入力装置 - Google Patents

ペン型入力装置

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JPH09190271A
JPH09190271A JP1707096A JP1707096A JPH09190271A JP H09190271 A JPH09190271 A JP H09190271A JP 1707096 A JP1707096 A JP 1707096A JP 1707096 A JP1707096 A JP 1707096A JP H09190271 A JPH09190271 A JP H09190271A
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JP
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pen
acceleration
pen tip
writing
pass filter
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Application number
JP1707096A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Takao Inoue
隆夫 井上
Etsuko Fujisawa
悦子 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ペン型入力装置においては筆記中か否かを検出
する構成が複雑になっていた。そこで、簡単な構成で筆
記中か否かを判断する。 【解決手段】加速度センサ2はペン軸と直交する2方向
でペン先部の加速度を検出する。LPF33は「10Hz」
近傍の周波数で加速度信号の高周波成分をカットオフす
る。HPF32は「20Hz」から「100Hz」の間の所定の
周波数で加速度信号の低周波成分をカットオフする。移
動量検出部36は加速度の低周波成分から筆記による加
速度成分を基にペン先部の移動量を検出する。単安定マ
ルチバイブレータ34は加速度の高周波成分からペン先
部が筆記面に接しているか否かを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は図形及び文字を入
力するペン型入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置等の入力装置としては
キーボード、マウス、デジタイザ、ライトペン及びタブ
レット等が用いられている。コンピュータ装置の小型化
に伴い、携帯端末装置のニーズが高まり利用者も年々増
加している。そこで、小型の入力装置が求められるよう
になった。
【0003】キーボードの小型化にはヒューマンインタ
ーフェイスの点で限界があり、携帯端末装置の入力装置
としては実用性が低い。また、マウスはポインティング
デバイスとしては小型化が可能であるが、図形及び文字
等の入力には適さない。
【0004】このため、携帯端末装置の入力装置として
はタブレットとペンを用いたペン型の入力装置が多く採
用されている。このタブレットを用いたペン型の入力装
置をさらに小型化しようとした場合にはタブレットの大
きさが問題となる。そこで、例えば特開平3-156519号
公報に掲載されたペン型のコンピュータ入力装置、特開
平6-67799号公報に掲載されたペン型のコンピュータ入
力装置、特開平6-230886号公報に掲載されたペンシル
型入力装置のようなタブレットレスの入力装置が開発さ
れた。
【0005】特開平3-156519号公報に掲載されたペン
型のコンピュータ入力装置は加速度センサで移動方向と
移動量を調べ、圧力検出器でペン先部が筆記面に押しつ
けられたことを検出して図形及び文字の入力をしてい
る。さらに、特開平6-67799号公報に掲載されたペン型
のコンピュータ入力装置は加速度センサで移動方向と移
動量を調べ、圧電振動ジャイロで加速度センサが検出し
た移動方向及び移動量のペン型のコンピュータ入力装置
のローテーションによる影響を補正している。また、特
開平6-230886号公報に掲載されたペンシル型入力装置
はイネーブルスイッチが押されているときに、装置の移
動方向及び移動量を検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3-156519号公報に掲載されたペン型のコンピュータ入
力装置ではペン先部が筆記面に押しつけられているか否
かを検出するために、加速度センサと別に圧力検出素子
が必要となる。この圧力検出素子はペンの芯に加わる力
を直接測定する必要があるため、設置場所が限定されペ
ン型コンピュータ入力装置の構造が複雑になっていた。
【0007】また、特開平6-230886号公報に掲載され
たペンシル型入力装置では、筆記を開始するために筆記
者がイネ−ブルスイッチを押す必要があり、筆記者に負
担となっていた。
【0008】また、特開平6-67799号公報に掲載された
ペン型のコンピュータ入力装置では、ペン先が筆記面に
接しているか否かを検出する手段を設けていないため、
文字、記号及び図形等のように筆記動作にペン先部のペ
ンアップ及びダウンを伴う入力対象に対しては、ペン先
部が筆記面に接しているか否かを検出する手段を付加し
なければならない。
【0009】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、筆記入力を簡単な構成で検出する小
型なペン型入力装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るペン型入
力装置は、加速度センサとローパスフィルタとハイパス
フィルタと移動量検出部とアップダウン検出部を有し、
加速度センサはペン軸をz軸とした場合のz軸と直交す
るx軸方向及びy軸方向のペン先部の加速度を検出し、
ローパスフィルタは10Hz近傍の周波数で加速度センサか
らの信号の高周波成分をカットオフしてペン先部の筆記
による加速度成分を抽出し、ハイパスフィルタは20Hzか
ら100Hzの間の所定の周波数で加速度センサからの信号
の低周波成分をカットオフしてペン先部の筆記面との摩
擦による加速度成分を抽出し、移動量検出部はローパス
フィルタが抽出した加速度成分を基にペン先部の移動量
を検出し、アップダウン検出部はハイパスフィルタが抽
出した加速度成分を基にペン先部が筆記面に接している
か否かを検出して、加速度センサの出力を基にペン先部
の移動量、移動方向及びペン先部が筆記面に接している
か否かを検出する。
【0011】さらに、筆圧演算部はハイパスフィルタが
抽出した加速度成分を基に筆圧を求めて、文字及び図形
等の濃淡及び強弱を入力できるようにする。
【0012】さらに、補正演算部はペン先部が筆記面に
接したとき及びペン先部が筆記面から離れたときのロー
パスフィルタからの出力値をオフセット値として、ロー
パスフィルタからの出力を補正して、加速度センサのド
リフトなどによって生じる誤差を少なくする。
【0013】さらに、タイマと状態判定部を有し、タイ
マはペン先部が筆記面に接していない時間を計時し、状
態判定部はタイマが計時した時間を基に筆記中か否かを
判断して、文字等のペンの上下動を伴う入力をする場合
に入力の終了を誤検出することを防止する。
【0014】また、電圧周波数変換部と速度検出部を有
し、電圧周波数変換部はローパスフィルタ又はハイパス
フィルタを通過した信号の電圧を周波数に変換し、速度
検出部は電圧周波数変換部が変換した周波数を基にペン
先部の移動速度を検出し、移動量検出部は速度検出部が
検出したペン先部の移動速度を基にペン先部の移動量を
検出して、移動量の検出誤差を少なくする。
【0015】さらに、ローパスフィルタを通過した信号
を積分してペン先部の移動速度を検出する積分部を有
し、電圧周波数変換部が変換した周波数を基に検出した
ペン先部の移動速度を積分部が検出した移動速度で補正
して、より正確に装置の移動量を検出する。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明のペン型入力装置は、コ
ンピュータ装置等に文字、記号及び図形等を入力するも
のある。この発明のペン型入力装置は、ペン先部におけ
る加速度の高周波数成分はペン先部と筆記面との摩擦に
よる影響が大きいことを利用して簡単な構成で筆記の開
始及び終了を検出し、正確に図形等を入力するものであ
る。なお、一定筆圧では低周波成分のピーク周波数と高
周波成分のピーク周波数はほぼ筆記速度に比例し、且
つ、低周波成分のピーク周波数は筆記速度を速くしても
10Hz程度であるので、高周波成分と分離することができ
る。
【0017】ペン型入力装置は、例えば加速度センサと
増幅器とローパスフィルタ(以後、「LPF」とい
う。)とハイパスフィルタ(以後、「HPF」とい
う。)と移動量検出部とアップダウン検出部を有する。
加速度センサはペン先部にx軸方向及びy軸方向に向け
て設けられていて、ペン軸をz軸とした場合のz軸と直
交するx軸方向及びy軸方向のペン先部の加速度を検出
する。増幅器は加速度センサからの加速度を表わす信号
を増幅する。LPFは増幅器からの加速度を表わす信号
の10Hz近傍の周波数以上の高周波成分をカットオフし、
ペン先部の筆記による加速度成分を抽出する。ここで、
LPFのカットオフ周波数を10Hz近傍としたのは既に説
明したように低周波成分のピーク周波数は筆記速度を速
くしても10Hz程度だからである。HPFは増幅器からの
加速度を表わす信号を20Hzから100Hzの間の所定の周波
数以下の低周波成分をカットオフし、ペン先部の筆記面
との摩擦による加速度成分を抽出する。これはペン先部
と筆記面との摩擦力が加速度の高周波数部分に影響を及
ぼすためで、HPFのカットオフ周波数をあまり低くす
ると摩擦の影響による高周波成分を分離できなくなり、
逆にあまり高くすると摩擦による影響までカットオフす
ることになるからである。上記HPFのカットオフ周波
数はフィルタの特性に応じて設定する。移動量検出部は
LPFが抽出した加速度成分を、例えば2回積分してペ
ン先部の移動量及び移動方向を検出する。アップダウン
検出部はHPFが抽出した加速度成分を基にペン先部が
筆記面上を移動しているか否かを検出して、加速度セン
サの出力を基にペン先部の移動量及びペン先部が筆記面
上を移動しているか否かを検出して、ペン先部が筆記面
に接しているか否かを検出する。
【0018】さらに、筆圧演算部はHPFが抽出した加
速度成分の振幅のピーク値を求め、求めた振幅のピーク
値から筆圧の強弱を求めて、文字及び図形等の濃淡及び
強弱を入力できるようにしても良い。なお、振幅から筆
圧の計算は、筆圧と加速度の振幅のピーク値が比例関係
にあることを利用して行う。
【0019】さらに、加速度センサ自体のドリフト等に
より誤差が生じる場合があるので、補正演算部はペン先
部が筆記面に接したとき及びペン先部が筆記面から離れ
たときのローパスフィルタからの出力値をオフセット値
として、ローパスフィルタからの出力を補正して、加速
度センサのドリフトなどによって生じる誤差を少なくし
ても良い。
【0020】さらに、例えば漢数字の「二」等のように
筆記継続中にペン先部と筆記面が離れる場合があるの
で、タイマと状態判定部を有し、タイマはペン先部が筆
記面に接していない時間を計時し、状態判定部はタイマ
が計時した時間が予め定めた一定時間以上になったとき
に筆記継続中でないと判断して、文字等のペンの上下動
を伴う入力をする場合に入力の終了を誤検出することを
防止する。
【0021】また、電圧周波数変換部と速度検出部を有
し、電圧周波数変換部はLPF又はHPFを通過した信
号の電圧を周波数に変換し、速度検出部は電圧周波数変
換部が変換した周波数を基にペン先部の移動速度を検出
し、移動量検出部は速度検出部が検出したペン先部の移
動速度を基にペン先部の移動量を検出して、移動量の検
出誤差を少なくするようにしても良い。なお、HPFを
通過した信号の電圧から周波数への変換は、HPFを通
過した信号の電圧と周波数には比例関係があることを用
いて行う。
【0022】さらに、筆記面が均一になっていない場合
もあるので、積分部はLPFを通過した信号を積分して
ペン先部の移動速度を検出する。この積分部が求めた移
動速度をフィードバック信号として速度検出部に入力
し、電圧周波数変換部が変換した周波数を基に検出した
ペン先部の移動速度を積分部が検出した移動速度で補正
して、より正確に装置の移動量を検出する。
【0023】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のペン型入力装置
の構成図である。図に示すように、ペン型入力装置1は
加速度センサ2a,2b、演算部3、記憶部4及び電源
部5を有する。加速度センサ2a,2bは、例えばピエ
ゾ抵抗方式のものであり、ホイーストンブリッジ回路の
出力を差動増幅することにより出力を得る。加速度セン
サ2a,2bはペン軸6をz軸とした場合のz軸と直交
するx軸方向及びy軸方向に向けて設けられ、ペン先部
7におけるx軸方向及びy軸方向の加速度を検出する。
以下の説明では、ペン軸6をz軸とし、ペン軸6と直交
する2軸をx軸及びy軸として説明する。なお、加速度
センサ2a,2bは検出条件に応じて複数組設けて用い
ても良い。また、加速度センサ2a,2bは、ピエゾ抵
抗方式のもの以外に圧電方式のもの又は静電容量方式の
ものを用いても良い。
【0024】演算部3は、図2に示すように差動増幅器
31、HPF32、LPF33、単安定マルチバイブレ
ータ34、加速度変換演算回路35及び移動量検出部3
6を備える。差動増幅器31は、ピエゾ抵抗方式の加速
度センサ2a,2bの出力を増幅する。差動増幅器31
で増幅した加速度を表わす信号は、例えば図3に示すよ
うにピ−ク周波数が3Hz程度の低周波成分とピ−ク周波
数が300Hz程度の高周波成分とが存在する。ここで、加
速度を表わす信号の低周波成分は筆記加速度を示し、高
周波成分はペン軸6と筆記面との摩擦による加速度への
影響を示している。なお、図3(a)は任意の長さの線
分を筆記した時の加速度波形を示し、図3(b)は図3
(a)の加速度波形について高速フ−リエ変換による周
波数解析を行った結果を示す。
【0025】HPF32及びLPF33は上記加速度を
表わす信号からペン先部7の筆記面との摩擦による加速
度成分及びペン先部7の筆記による加速度成分を抽出す
るもので、オペアンプ等によるアクティブフィルタ又は
デジタルフィルタである。アクティブフィルタとしては
バタワースフィルタ(最大平坦特性)、ベッセルフィル
タ(位相平坦特性)、チェビシェフフィルタ等を条件に
応じて選択する。また、HPF32のカットオフ周波数
は、各フィルタの特性に応じて決める。ここでは、特に
LPF33通過信号に演算処理を施して加速度に変換す
る必要があるので、最大平坦特性を有する2次のバタワ
ースフィルタを用いた。例えば図4に示すようにカット
オフ周波数120Hz以上において、前記摩擦加速度に起因
する高周波成分が著しく多くなることから、LPF33
のカットオフ周波数は、例えば100Hz程度にする。な
お、図4は図3(a)に示した加速度波形にカットオフ
周波数を60Hz〜160Hzの範囲で20Hz」ステップ毎に変化
させた時のLPF33通過信号を示す。
【0026】HPF32で摩擦加速度成分の抽出をする
にはカットオフ周波数を、例えば図5(f)に示すよう
に10Hzにする。なお、図5(b)は図5(a)で示す加
速度信号をHPF32のカットオフ周波数を1Hzにして
カットオフしたものを示し、図5(d)は図5(c)で
示す加速度信号をHPF32のカットオフ周波数を5Hz
にしてカットオフしたものを示し、図5(f)は図5
(e)で示す加速度信号をHPF32のカットオフ周波
数を10Hzにしてカットオフしたものを示す。これは、低
周波成分のピーク周波数は筆記速度を速くしても10Hz程
度だからである。
【0027】単安定マルチバイブレータ34は入力した
トリガパルスに対して方形波パルスを出力する。ペン型
入力装置ではこの方形波パルスの有無からペン先部7が
筆記面上を移動しているか否かを判断することができ
る。ペン型入力装置は、この結果によりペンアップ時の
移動量とペンダウン時の移動量を分けて検出することが
できる。なお、単安定マルチバイブレータ34の代わり
に、コンパレータ等を用いしきい値より入力信号が大き
いか否かを基にペン先部7が筆記面上を移動しているか
否かを判断するようにしても良い。
【0028】加速度変換演算回路35はLPF33が出
力した加速度を表わす周波数を加速度に変換する。なお
周波数から加速度への変換は、一定筆圧では低周波成分
のピーク周波数と高周波成分のピーク周波数は、図6に
示すようにほぼ筆記速度に比例していることを利用して
求める。
【0029】移動量検出部36はLPF33が抽出した
加速度成分を基にペン先部7の移動量を検出するもの
で、積分回路361,362を備え、LPF33が抽出
した加速度のペン先部7の筆記による成分を積分回路3
61,362で2回積分してペン先部7の移動量を検出
する。なお、加速度センサ2a,2bはx軸及びy軸方
向の加速度を検出するので、これにより移動方向も検出
することができる。
【0030】さらに、ペン先部7を筆記面から離した状
態からペン先部7を筆記面上を移動する状態に変える
と、ペン先部7を筆記面から離した場合のHPF32の
出力信号は、例えば図7のようにペン先部7を筆記面か
ら離した状態では平坦になり、ペン先部7を筆記面上で
移動する場合には高周波成分が現れる。ここで、この高
周波成分の振幅Iと筆圧には、例えば図8に示すような
関係があるので、この関係より導かれた一次式若しくは
多次式を用いて、筆記時の筆圧を求めることが可能とな
る。そこで、図9に示すようにペン先部7を筆記面上で
移動する場合にHPF32が抽出した加速度成分を基に
筆圧を求める筆圧演算部37を設けても良い。筆圧演算
部37はピーク値検出回路371と振幅演算回路372
と筆圧演算回路373を備える。ピーク値検出回路37
1はHPF32が抽出した加速度成分の各ピーク値を検
出し、振幅演算回路372はピーク値検出回路371が
検出した各ピーク値の中から最大値と最小値を選び、そ
の差を求めることにより、振幅Iを求める。筆圧演算回
路373は振幅Iを基に筆圧を算出する。このように、
筆圧を求めることにより、筆記文字及び記号等の濃淡及
び強弱を入力できる。
【0031】さらに、加速度センサ2a,2bのドリフ
トによる誤差及び加速度の2回の積分により累積する誤
差を小さくするために、図10に示すようにペン先部7
が筆記面上の移動を開始したとき及びペン先部7が筆記
面上の移動を中止したときに加速度センサ2a,2bか
らの出力をオフセット値として補正する補正演算部38
を備えるようにしても良い。補正演算部38はオフセッ
ト検出部381と減算回路382を有する。オフセット
検出部381はHPF32を通過した信号を基に単安定
マルチバイブレータ34が出力したペン先部7が筆記面
上を移動しているか否かを示す信号をモニタし、ペン先
部7が筆記面上の移動を開始したとき及びペン先部7が
筆記面上の移動を中止したときに加速度変換演算回路3
5の出力をゼロに補正するオフセット値を求める。減算
回路382はオフセット検出部381が検出したオフセ
ット値を加速度変換演算回路35の出力から減算する。
【0032】さらに、図11に示すようにタイマ391
とコンパレータ392を有し、筆記継続中か否かを判断
するようにしても良い。タイマ391は単安定マルチバ
イブレータ34からのペン先部7が筆記面上を移動して
いるか否かを示す信号を基にペン先部7が筆記面上を移
動していない時間間隔を計時する。コンパレータ392
はタイマ391が計時した時間間隔と予め定めたしきい
値と比較する。タイマ391が計時した時間間隔がしき
い値よりも小さい場合、文字の筆記中であり、大きい場
合は次文字の筆記までの待ち状態であることが分かる。
例えば、漢数字の「二」及び「三」を連続して筆記した
時はHPF32の出力波形は図12に示すようになる。
図に示すように漢数字の「二」の一本目に線と二本目の
線を書く間隔をta、漢数字の「二」と漢数字の「三」
を書く間隔をtbとすると、例えばta=180ms、tb
=580msとなる。この場合は、コンパレ−タ392のし
きい値は、180ms〜580msの間で設定する必要があり、筆
記者に応じて最適化する必要がある。このような構成
は、通常の文章入力のように、複数文字を連続して入力
するような場合に有効となり、前記加速度センサの出力
信号から一つの文字毎に完結信号が得られるので、完結
信号発生手段等を設ける必要がなくなる。
【0033】また、移動量の検出誤差を少なくするため
にペン型入力装置は、図13に示すように電圧周波数変
換回路40と速度検出部41を有しても良い。電圧周波
数変換回路40は、例えばLPF33を通過した信号の
電圧を周波数に変換する電圧周波数変換部としての機能
を有する。速度検出部41は電圧周波数変換回路40が
変換した周波数を基にペン先部7の移動速度を検出す
る。移動量検出部36aは速度検出部41が検出したペ
ン先部7の移動速度を基にペン先部7の移動量を検出す
る。ここで、周波数と筆記速度との間には図6で示した
ような関係があるので、前記周波数を基に筆記速度を求
めることができる。これは、所定の時間幅で筆記面の凹
凸の数をカウントすることにより、筆記速度を求めるも
のであり、距離デ−タを得る為に1回の積分を行うだけ
でよく、2回の積分を行う場合よりも簡単な回路で済
み、積分に起因する累積誤差を低減することができる。
なお、図ではLPF33を通過した信号の電圧を周波数
に変換して移動速度を求めているが、HPF32を通過
した信号の電圧を周波数に変換して移動速度を求めても
良い。
【0034】さらに、上記実施例では筆記面の凹凸に起
因する信号により筆記速度の検出を行っているので、筆
記面の状態が均一若しくは同一であれば、再現性よく前
記筆記速度を求めることが可能であるが、筆記面が均一
でない場合または筆記面の材質が途中で変わった場合に
は、正確に筆記速度を求めることができなくなる。そこ
で、図14に示すようにLPF33を通過した信号を積
分してペン先部7の移動速度を検出する積分部42を備
え、速度検出部41は積分部42が検出したペン先部7
の移動速度をフィードバック信号として入力し、移動速
度を検出する。これにより、筆記面の均一性が悪い場合
や種類が変わった場合にも正確な筆記速度を求めること
ができる。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ペン軸
をz軸とした場合のz軸と直交するx軸方向及びy軸方
向のペン先部の加速度を検出し、検出した加速度の低周
波成分からペン先部の移動量を検出し、検出した加速度
の高周波数成分からペン先部が筆記面に接しているか否
かを検出するので、簡単な構成で自動的に筆記中か否か
を判断でき装置を小型化できる。
【0036】さらに、抽出した高周波加速度成分を基に
筆圧を求めるので、文字及び図形等の濃淡及び強弱を入
力できる。
【0037】さらに、ペン先部が筆記面に接したとき及
びペン先部が筆記面から離れたときのローパスフィルタ
からの出力値をオフセット値として、ローパスフィルタ
からの出力を補正するので、加速度センサのドリフトな
どによって生じる誤差を少なくすることができる。
【0038】さらに、ペン先部が筆記面に接していない
時間の長さを基に筆記中か否かを判断するので、文字等
のペンの上下動を伴う入力をする場合に入力の終了を誤
検出することを防止できる。
【0039】また、高周波加速度成分または低周波加速
度成分の信号の電圧を周波数に変換し、変換した周波数
を基にペン先部の移動速度を検出し、検出したペン先部
の移動速度を基にペン先部の移動量を検出するので、積
分回数を少なくして移動量の検出誤差を少なくすること
ができる。
【0040】さらに、高周波加速度成分または低周波加
速度成分の信号の周波数を基にしたペン先部の移動速度
検出を加速度の低周波数成分を積分して検出したペン先
部の移動速度で補正するので、より正確に装置の移動量
を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】演算部の構成図である。
【図3】任意の長さの線分を筆記した時の加速度の波形
図である。
【図4】LPFのカットオフ周波数を変えた場合の加速
度の波形図である。
【図5】HPFのカットオフ周波数を変えた場合の加速
度の波形図である。
【図6】筆記速度と周波数との関係を示す波形図であ
る。
【図7】加速度信号の振幅を表わす波形図である。
【図8】加速度信号の振幅と筆圧との関係を示す波形図
である。
【図9】筆圧演算部の構成図である。
【図10】補正演算部を設けた場合の構成図である。
【図11】筆記継続中か否かを判断する場合の構成図で
ある。
【図12】文字等の各構成要素の筆記間隔を示す波形図
である。
【図13】加速度信号の電圧から移動距離を求める場合
の構成図である。
【図14】移動速度検出を安定して行うための構成を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 ペン型入力装置 2 加速度センサ 3 演算部 31 差動増幅器 32 HPF 33 LPF 34 単安定マルチバイブレータ 35 加速度変換演算回路 36 移動量検出部 361 積分回路 362 積分回路 36a 移動量検出部 37 筆圧演算部 371 ピーク検出回路 372 振幅演算回路 373 筆圧演算回路 38 補正演算部 381 オフセット検出部 382 減算回路 391 タイマ 392 コンパレータ 40 電圧周波数変換回路 41 速度検出部 42 積分部 6 ペン軸 7 ペン先部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度センサとローパスフィルタとハイ
    パスフィルタと移動量検出部とアップダウン検出部を有
    し、加速度センサはペン軸をz軸とした場合のz軸と直
    交するx軸方向及びy軸方向のペン先部の加速度を検出
    し、ローパスフィルタは10Hz近傍の周波数で加速度セン
    サからの信号の高周波成分をカットオフしてペン先部の
    筆記による加速度成分を抽出し、ハイパスフィルタは20
    Hzから100Hzの間の所定の周波数で加速度センサからの
    信号の低周波成分をカットオフしてペン先部と筆記面と
    の摩擦による加速度成分を抽出し、移動量検出部はロー
    パスフィルタが抽出した加速度成分を基にペン先部の移
    動量を検出し、アップダウン検出部はハイパスフィルタ
    が抽出した加速度成分を基にペン先部が筆記面に接して
    いるか否かを検出することを特徴とするペン型入力装
    置。
  2. 【請求項2】 ハイパスフィルタが抽出した加速度成分
    を基に筆圧を求める筆圧演算部を有する請求項1記載の
    ペン型入力装置。
  3. 【請求項3】 ペン先部が筆記面に接したとき及びペン
    先部が筆記面から離れたときのローパスフィルタからの
    出力値をオフセット値として、ローパスフィルタからの
    出力を補正する補正演算部を有する請求項1記載のペン
    型入力装置。
  4. 【請求項4】 タイマと状態判定部を有し、タイマはペ
    ン先部が筆記面に接していない時間を計時し、状態判定
    部はタイマが計時した時間を基に筆記継続中か否かを判
    断する請求項1記載のペン型入力装置。
  5. 【請求項5】 電圧周波数変換部と速度検出部を有し、
    電圧周波数変換部はローパスフィルタ又はハイパスフィ
    ルタを通過した信号の電圧を周波数に変換し、速度検出
    部は電圧周波数変換部が変換した周波数を基にペン先部
    の移動速度を検出し、移動量検出部は速度検出部が検出
    したペン先部の移動速度を基にペン先部の移動量を検出
    する請求項1記載のペン型入力装置。
  6. 【請求項6】 ローパスフィルタを通過した信号を積分
    してペン先部の移動速度を検出する積分部を有し、電圧
    周波数変換部が変換した周波数を基に検出したペン先部
    の移動速度を積分部が検出した移動速度で補正する請求
    項5記載のペン型入力装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6188392B1 (en) 1997-06-30 2001-02-13 Intel Corporation Electronic pen device
JP2009223839A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Ricoh Co Ltd ペン型入力装置及び手書き入力方法
KR101434040B1 (ko) * 2012-11-05 2014-08-25 삼성전기주식회사 전자 펜, 그를 이용한 전자 펜 입력 시스템 및 전자 펜 입력 방법
KR20160146926A (ko) * 2014-05-15 2016-12-21 스타빌로 인터내셔널 게엠베하 센서 드리프트 보정이 구현된 전자펜

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