JPH06139004A - 抵抗膜方式タブレット - Google Patents

抵抗膜方式タブレット

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JPH06139004A
JPH06139004A JP29240492A JP29240492A JPH06139004A JP H06139004 A JPH06139004 A JP H06139004A JP 29240492 A JP29240492 A JP 29240492A JP 29240492 A JP29240492 A JP 29240492A JP H06139004 A JPH06139004 A JP H06139004A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力可能領域のどの位置を押しても一定値以
上の押し圧であれば入力でき、しかも入力位置を正確に
検出できる抵抗膜方式タブレットを実現する。 【構成】 相対向する面に抵抗膜が形成され且つその
両側に一対の電極が設けられたX側及びY側の一対の基
板を有する抵抗膜方式のタブレットにおいて、一対の電
極33、35を入力可能領域36に対して斜めに配置す
る。また、入力時における押し圧測定に際し、検出され
た位置情報から押された位置に依存しない正確な接触抵
抗値を求め、この接触抵抗値に基づいてタブレットが押
されたか否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子手帳、ポー
タブルワープロ、パソコン、その他画面上に入力タッチ
キーを有する電子機器等に備えられる抵抗膜方式のタブ
レットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子手帳等の電子機器に備えら
れる入力手段として、従来からタッチ入力用の抵抗膜式
タブレットが実用されている。
【0003】この抵抗膜式タブレットは、図10に示す
ように、例えばフィルムでなるX側基板1及びガラスで
なるY側基板2の片面に抵抗膜3、4をそれぞれ形成
し、これらの抵抗膜3、4が所定間隔を開けて対向する
ような状態に両基板1、2を配置した構成である。この
ようなタブレットでは、例えば図11に示すように、両
基板1、2の両側に、所定の座標軸方向に沿って延びる
一対の電極5、6及び7、8がそれぞれ設けられ、X側
基板1の電極5、6とY側基板2の電極7、8とが直交
するような状態にして配置される。そして、X側基板1
を押圧してその抵抗膜3をY側基板2の抵抗膜4に接触
させ、その接触部の位置、つまり押された位置pを検出
することで入力を行うようになっている。
【0004】ところで、上記のような入力が正確に行わ
れるためには、その前提として、入力時における押し圧
が弱いときには入力されないようにする、つまり押し圧
が所定の基準値以下の時は入力位置の測定を行わないよ
うにする必要がある。
【0005】そこで、従来の抵抗膜方式のタブレットに
おいては、入力の位置測定に先立ち、押し圧の測定を次
のようにして行っている。 〔押し圧測定〕この場合、タブレットは、図11に示す
ように配線される。すなわち、X側基板1(正確にはそ
の抵抗膜、以下同じ)については、一方の電極5を電源
Vcc(+電位)に接続し、他方の電極6は何も接続せず
開いておく。また、これに対向するY側基板2について
は、一方の電極7は抵抗Rを介して接地側(−電位)に
接続し、他方の電極8は開いておく。
【0006】そして、Y側基板2の接地側電極7と抵抗
Rとの間のC点をA/Dコンバータに接続して、このA
/Dコンバータを介してC点の電位(抵抗Rの電位VR
)を測定する。更に、この測定によって得られた値と
既知のVcc及びRの値とを、次の電位VR を表す式
(1)に代入してRs +Rx +Ry を求める。
【0007】 VR =Vcc・R/(R+Rs +Rx +Ry ) ・・・(1) ここで、Rx はX側基板1の電源接続側電極5から押さ
れた位置(入力位置)pまでの抵抗値であり、Ry はY
側基板2の接地側電極7から押された位置pまでの抵抗
値であり、Rs は両基板1、2における抵抗膜3、4の
接触抵抗値である。
【0008】次に、上で求めたRs +Rx +Ry を用い
て図12に示すグラフから押し圧を求める。このグラフ
は、押し圧と接触抵抗値との関係を示すもので、押し圧
と接触抵抗値は、押し圧が大きい時、つまり強く押した
時は接触抵抗値が小さくなり、押し圧が小さい時、つま
り弱く押した時は接触抵抗値が大きくなることを示す。
【0009】そして、このようにして測定された押し圧
が所定の基準値以上であれば、X座標及びY座標を順次
測定し、基準値に満たない場合は座標測定を行わずに作
業を終了する。
【0010】以上の座標測定の手順をフローチャートと
してまとめたものが図13である。すなわち、先ずステ
ップU1 で押し圧を測定した後、その測定された押し圧
が基準値以上か否かをステップU2 で判断し、基準値以
上(押し圧が大)であればステップU3 、U4 に従って
X及びYの各座標を測定する一方、基準値に満たない時
(押し圧が小)は座標測定を行わないで終了する。従っ
て、タブレットに軽く触れただけのような場合には、通
常は入力されないこととなる。 〔座標測定〕一方、押し圧測定後の座標測定(位置測
定)は、例えば、タブレットの入力可能領域に予め設定
された所定のX、Y座標系の下で行われるが、この場
合、タブレットは、例えば図14に示すように配線され
る。
【0011】すなわち、タブレットを構成するX側基板
1における一方の電極5を電源Vcc(+電位)に接続
し、他方の電極6を接地側(−電位)に接続して、これ
らの電極5、6間の抵抗膜3に電位をかけるととにも、
Y側基板2における一方の電極7をA/Dコンバータに
接続する。この状態で、X側基板1を押すと、X側基板
1とY側基板2とが接続され、Y側基板2にX側基板1
の押された位置pの電位VP が現れる。このY側基板2
に現れた電位をA/Dコンバータを介して測定すること
により、X側基板1における押された位置pを測定す
る。
【0012】ここで、X側基板1における押された位置
pから両電極5、6までの抵抗をそれぞれR1 、R2
すると、R1 及びR2 は押された位置pから両電極5、
6までの距離x1 、x2 に比例するので、押された位置
の電位Vp は、次式(2)で表される。
【0013】 Vp =Vcc・R2 /(R1 +R2 ) =Vcc・x2 /(x1 +x2 ) ・・・(2) 従って、x2 =(x1 +x2 )・Vp /Vccとなり、V
cc及び(x1 +x2 )は既知であるため、上記A/Dコ
ンバータを介して測定された電位Vp を用いることで、
2 (X側基板1の接地側電極6から押された位置まで
の距離)つまり押された位置pのX座標が求まる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の抵抗膜方式タブレットでは、入力時におけ
る押し圧測定及び座標測定の際にそれぞれ次のような問
題が生じていた。 〔押し圧測定における問題〕従来の抵抗膜方式タブレッ
トにおいては、図11における電源VccからC点までの
抵抗値は、同じ押し圧で押した場合であっても押された
位置pにより変化するため、この抵抗値を用いて図12
のグラフから押し圧を計算すると、押された場所により
押し圧が変化してしまうことになる。
【0015】例えば、図11に示すA点では、同図及び
図15に示すようにRx =Ry =0であるから抵抗値が
Rs となり、図12のグラフでは十分大きな押し圧Pで
あると判断されるのに対し、B点では同じ押し圧で押し
ても抵抗値がRs +Rx +Ry となり、図12のグラフ
では押し圧P1 となるため、不十分な押し圧となってし
まう。
【0016】従って、A点で押した時に最適な状態とな
るように押し圧の基準値を設定すると、B点ではもっと
強く押さなければ入力されず、またRx 、Ry が大きい
場合はいくらB点で押しても入力されないこととなる。
これとは逆に、B点で押した時に最適な状態となるよう
に押し圧の基準値を設定すると、A点では軽く触っただ
けで入力されてしまうという不都合が生じる。 〔座標測定における問題〕一方、座標測定を行う場合、
各基板の両側に一対の電極が互いに平行に設けられた図
14に示すような従来のタブレット構成によると、同図
及び図16のように配線した場合に、電極5、6の配線
抵抗のために同図16に示す入力可能領域のa−a’点
間の電位とb−b’点間の電位とが同一にならないとい
う不具合を生じる。その理由を説明するために、図17
に、この場合のタブレットの抵抗分布を示す。
【0017】ここで、rは電極の配線抵抗、Rは抵抗膜
の抵抗をそれぞれ示す。これらを用いると、a、a’、
b、b’の各点の電位Va 、Vb 、Va ’、Vb ’は、
次の式(3)〜(6)に示すようになる。
【0018】 Va =Vcc ・・・(3) Vb =Vcc・(r+R)/(2r+R) ・・・(4) Va ’=0 ・・・(5) Vb ’=Vcc・r/(2r+R) ・・・(6) この場合、a点とb点、a’点とb’点は、図16及び
図17における垂直方向の位置、つまりX座標の位置が
それぞれ同じであるから、本来なら同じ電位になるべき
であるが、実際には、電極の配線抵抗rの影響により、
b点では電位が低くなり、b’点では電位が高くなる。
そのため、図18の実線Fで示すように水平方向(電極
に沿った方向)に入力した場合に、位置測定結果は同図
の点線Gで示すように斜めになる。従って、正しい押圧
位置つまり入力位置を知るためには、測定された位置を
補正する必要が生じる。
【0019】本発明は、従来の抵抗膜方式タブレットに
おける上記のような問題に対処するもので、タブレット
の入力可能領域のどの位置を押した場合でも一定の押し
圧以上であれば入力できるようにするとともに、押され
た位置の座標が同じ場合には同一電位が測定されるよう
にして測定された位置に対する補正を不要とし、ひいて
はこの種タブレットにおいて正確な入力が容易ないし確
実に行えるようにすることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願の第1発明(請求項1に記載の発明)は、次のように
構成したことを特徴とする。
【0021】すなわち、図1に示すように、両側に所定
の座標軸方向に沿って延びる一対の電極をそれぞれ有し
且つこれらの電極間に入力可能領域が設けられた一対の
X側基板及びY側基板が、所定の隙間を有して相対向す
る状態に配置されているとともに、これらの基板の相対
向する面側に抵抗膜が形成された入力部100と、一方
の基板に電源を接続して他方の基板を接地側とした状態
でX側基板を押圧して両基板の抵抗膜を接触させた時に
上記一方の基板における電源接続側の電極から当該抵抗
膜接触部を介して他方の基板における接地側電極までの
全抵抗値を測定する全抵抗値測定手段101と、X側及
びY側の各基板における電源接続側の電極から抵抗膜接
触部までのX座標抵抗値及びY座標抵抗値をそれぞれ測
定するX・Y座標抵抗値測定手段102と、上記全抵抗
値が基準値以上であるか否かでX側基板が押されたか否
かを判別する判別手段103と、この判別手段103に
よってX側基板が押されたと判別された時に上記測定さ
れたX座標抵抗値及びY座標抵抗値からX座標及びY座
標を演算する座標演算手段104とを有するタブレット
において、上記全抵抗値とX及びY座標抵抗値とから接
触膜抵抗部の接触抵抗値を求める補正手段105を備
え、この補正手段105によって求められた接触抵抗値
が基準値以上である時に上記判別手段103はタブレッ
トが押されたと判断する構成とする。
【0022】また、本願の第2発明(請求項2に記載の
発明)は、両側に所定の座標軸方向に沿って延びる一対
の電極をそれぞれ有し且つこれらの電極間に入力可能領
域が設けられた一対の基板が、所定の隙間を有して相対
向する状態に配置されているとともに、これらの基板の
相対向する面側に抵抗膜が形成されており、一方の基板
を押圧してその抵抗膜を他方の基板の抵抗膜に接触させ
た時にその接触位置を検出することで入力が可能とされ
たタブレットにおいて、次のように構成したことを特徴
とする。
【0023】すなわち、各基板のそれぞれについて、電
極の一方に電源を接続した時に電源から入力可能領域に
おける押圧位置までの抵抗が当該基板における上記座標
軸方向の位置に関係なく一定となるように、上記一対の
電極を、その電源接続部側では入力可能領域から互いに
所定距離だけ離して配置する一方、その反対側に位置す
る非接続部側では入力可能領域に互いに近づけて配置す
る。
【0024】
【作用】本願第1発明の構成によれば、抵抗膜方式タブ
レットにおいて、全抵抗値とX及びY座標抵抗値とから
補正手段によって接触膜抵抗部の接触抵抗値が求められ
る。つまり、押し圧測定時に得られる全抵抗値が位置座
標の測定結果を用いて補正されることにより接触抵抗値
のみが求められ、その接触抵抗値が基準値以上である時
にタブレットが押されたと判別される。この場合におい
て、接触抵抗値はタブレット上の押された位置に依存し
ないから、これに基づく押されたか否かの判断(押し圧
測定)も押された位置には依存しないこととなる。そし
て、接触抵抗値(押し圧)が基準値以上の時は、その押
された位置とは無関係に、言い換えると押された位置が
タブレット上の入力可能領域内にある限り何処であって
も、タブレットが押されたと判断される結果、確実に入
力されることとなる。これにより、押された位置によっ
て入力可能な押し圧が異なるという不具合を解消するこ
とができ、それだけ入力が容易化されることになる。
【0025】また、本願第2発明の構成によれば、抵抗
膜方式タブレットの各基板における一対の電極が、その
電源接続部側では入力可能領域から互いに所定距離だけ
離して配置され、その反対側に位置する非接続部側では
入力可能領域に互いに近づけて配置されているので、電
源から入力可能領域までの抵抗が、電極の配線方向にお
いて一定となる。従って、当該基板上の測定される座標
系の下で電極から同じ距離だけ離れた位置では測定電圧
が一定となり、正しい位置を測定できる。これにより、
正確な入力が可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、以下の実施例で使用するタブレットの断面構造は、
図10に示したものと同じであり、この構造自体につい
ては既に説明したので省略する。 〔第1実施例〕この実施例は、主として押し圧測定時に
おけるタブレットの動作に関するもので、図2に、本実
施例に係るタブレットの全体構成を示す。
【0027】同図に示すように、このタブレット50
は、後述するX側基板及びY側基板でなる入力部10
と、この入力部10に接続されたコントローラ11と、
このコントローラ11に接続されたA/Dコンバータ1
2と、このA/Dコンバータ12にインターフェース部
13を介して接続されたCPU14、ROM15及びR
AM16とを有する。そして、上記コントローラ11に
よって入力部10の電気的接続が適宜切り換えられて図
3〜5に示すような配線構造をとるとともに、後述の測
定、演算、判別等の各動作を行うようになっている。
【0028】まず、図3は、押し圧測定時のタブレット
の配線を示すもので、タブレット50は、相対向する面
に抵抗膜がそれぞれ形成され且つ両側に電極21、22
及び23、24がそれぞれ設けられたX側及びY側の一
対の基板25及び26を有する。
【0029】このうち、X側基板25は、その一方の電
極21が電源Vcc(+電位)に接続され、他方の電極2
2はオープン(何も接続されない開いた状態)とされて
いる。また、これに対向するY側基板26は、その一方
の電極23が抵抗Rを介して接地(−電位)に接続さ
れ、他方の電極24がオープンとされている。更に、Y
側基板26の接地側電極23と抵抗Rとの間の部分(以
下、C点という)には、そのC点の電位(抵抗Rの電位
VR )を測定するA/Dコンバータ(図2参照)が接続
されている。なお、このような配線は、すでに説明した
従来技術のもの(図11)と同様のものである。
【0030】一方、図4は入力位置(押された位置)p
のX座標を測定する場合におけるタブレット50の配線
を示し、図5は同じくY座標を測定する場合の配線を示
す。まず、X座標の測定時には、図4に示すように、X
側基板25における一方の電極21を電源Vccに接続
し、他方の電極22を接地側に接続する。そして、Y側
基板26における一方の電極23をA/Dコンバータに
接続し、他方の電極24をオープンとしておく。
【0031】また、Y座標の測定時には、上記X座標測
定時とは逆に、図5に示すように、X側基板25におけ
る一方の電極21をA/Dコンバータに接続し、他方の
電極22をオープンとしておく。そして、Y側基板26
における一方の電極23を電源Vccに接続し、他方の電
極24を接地側に接続する。
【0032】次に、このタブレット50における測定動
作を説明する。図6のフローチャートに示すように、こ
のタブレットでは、先ずステップS1で押し圧を測定す
る。具体的には、図3に示すように配線された状態にお
いて、抵抗Rの電位をA/Dコンバータで測定し、この
値と抵抗Rの値とを、抵抗Rの電位を示す次式(7)に
代入することにより、電源VccからX側基板25におけ
る押圧位置pまでの抵抗値Rx と、その押圧位置pにお
ける抵抗膜の接触抵抗値Rs と、Y側基板26上の押圧
位置pからA/Dコンバータ接続側電極23までの抵抗
値Ry とを加え合わせた抵抗値Rx +Rs +Ry を求め
る。そして、この抵抗値Rx +Rs +Ry の示す押し圧
を図12のグラフから読み取る。
【0033】 VR =Vcc・R/(R+Rs +Rx +Ry ) ・・・(7) 次いで、ステップS2 で上記押圧位置のX座標を測定し
た後、ステップS3 でY座標を測定する。この場合、タ
ブレットは、ステップS2 では図4に示した配線構造を
とり、ステップS3 では図5に示した配線構造をとる。
このような配線下における各座標測定の具体的方法は、
上記従来技術の箇所で述べた通りであるが、更に後述の
第2実施例においても説明するので、ここでは省略す
る。
【0034】この座標測定の後、ステップS4 におい
て、図3に示す電源VccからX側基板25における押圧
位置pまでの抵抗値Rx と、Y側基板24上の押圧位置
pからA/Dコンバータ接続側電極までの抵抗値Ry
を求める。ここで、 rx :X側基板25における電極21、22間の抵抗値 x :X側基板25における電極21、22間の距離 X :X側基板25における電極21から押圧位置pま
での距離 ry :Y側基板26における電極23、24間の抵抗値 y :Y側基板26における電極23、24間の距離 Y :Y側基板26における電極23から押圧位置pま
での距離 とすると、上記抵抗値Rx 及びRy は、次式によってそ
れぞれ求められる。
【0035】 Rx =(x/X)rx ・・・(8) Ry =(y/Y)ry ・・・(9) 次に、このようにして求めた抵抗値Rx 及びRy を用い
て、ステップS5 では、ステップS2 で求めた押し圧を
補正する。具体的には、上記式(7)を変形して得られ
る接触抵抗値Rs を示す次式(10)に、上記式(8)
及び(9)を代入することにより、式(11)で示され
る補正後の抵抗値Rs を求め、この値を使って図12の
グラフから補正後の押し圧を読み取る。
【0036】 Rs =(Vcc/VR )・R−R−Rx −Ry ・・・(10) Rs =(Vcc/VR )・R−R−(x/X)rx −(y/Y)ry ・・・(11) この補正後の押し圧は、押された位置pに依存する抵抗
値Rx 及びRy の影響を除いた接触抵抗値Rs のみに基
づいて得られたものである。言い換えれば、式(11)
で表された補正後の接触抵抗値を用いることによって、
押された位置pに依存しない正確な押し圧が得られる。
【0037】次いで、ステップS6 では、上記のように
して求めた補正後の押し圧、つまり接触抵抗値を予め設
定された基準値と比較して、基準値以上であればタブレ
ット50が押された(所定の入力操作が行われた)と判
断し、そのまま当該作業を終了する。一方、基準値に満
たない時はステップS6 からステップS7 に移行し、上
記ステップS2 、S3 で測定された押圧位置pの位置座
標を無効にした後、終了する。
【0038】このように構成された本実施例に係る抵抗
膜方式タブレットによれば、位置座標の測定結果を用い
た補正により正確な接触抵抗値が求められるので、タブ
レット上の押された位置に依存しない押し圧が得られ
る。そして、この押し圧、つまり接触抵抗値が基準値以
上の時だけ入力される。従って、基準値以上の一定の押
し圧で押した場合には、その押された位置とは無関係
に、つまり押された位置が入力可能領域内にある限り何
処であっても、確実に入力されることとなる。これによ
り、押された位置によって入力可能な押し圧が異なると
いう不具合を解消することができ、それだけ入力が容易
化されることになる。
【0039】なお、上記実施例では、最初の押し圧測定
の後に常に押圧位置pのX座標及びY座標の測定を行っ
ているが、最初の押し圧測定の結果、押し圧が十分小さ
い(つまり、図3の抵抗値Rx 及びRy の大きさがX側
基板及びY側基板における両電極間の抵抗値rx 及びr
y と同程度であると考えても接触抵抗値Rs が大きい)
と判断した場合には、座標測定を行わずに測定作業を中
断するようにしてもよい。 〔第2実施例〕この実施例は、抵抗膜方式タブレットに
おける特に基板の抵抗膜への電極の配線に関するもので
ある。
【0040】図7に示すように、このタブレット30に
おける一対の方形のX側基板31及びY側基板32は、
抵抗膜が形成された面の両側に一対の第1電極33及び
34と第2電極35及び36とがそれぞれ設けられてい
る。
【0041】このうちX側基板31においては、図8に
示すように、その第1電極33の一方の電極端33aに
電源が接続されている。また同基板31における第2電
極35は、上記第1電極33の電源接続側電極端33a
に対応する電極端35aが接地側に接続されている。そ
して、この第1及び第2の両電極33、35間における
四角形の部分(図8の鎖線で囲んだ部分)36が入力可
能領域とされており、この部分36を押した時に、上記
抵抗膜が図7におけるY側基板32の抵抗膜に接触し
て、その接触部の電位がY側基板32に現れ、この電位
が所定のA/Dコンバータを介して検出されることによ
り、タブレット30上の押された位置p、すなわち入力
位置が測定されるようになっている。
【0042】その場合に、電極33、35の配線抵抗に
よる影響を解消する手段として、このタブレット30の
X側基板31においては、同図に示すように第1、第2
電極33、35が入力可能領域36に対して所定の斜め
状態に配置されている。すなわち、第1電極33におけ
る電源接続側電極端33a及びこれに対応する第2電極
35における接地側電極端35aが入力可能領域36に
対して所定距離だけ離されて配置されているとともに、
これらの電極端33a、35aの反対側、つまり電源V
cc等の接続されていない側の電極端33b、35b側が
入力可能領域36に近づけられた状態に配置されてい
る。言い換えれば、入力可能領域36を挟んで対峙する
電源接続側及び接地側の両電極端33a及び35aの間
の長さがその反対側の両電極端33b及び35bの間の
長さよりも所定距離だけ長くなるように設定されてい
る。
【0043】そして、第1電極33における電源接続側
電極端33aとこれに対応位置する入力可能領域36の
隅部(図8において左上隅部)aとの間の抵抗値が、上
記電極端33aから反対側の電極端33bまでの電極3
3の配線抵抗の値に等しくなるように設定されている。
また、第2電極35においても、同様にして接地側の電
極端35aとこれに対応する入力可能領域36の隅部
(図8において左下隅部)a’との間の抵抗値が、その
電極端35aから反対側の電極端35bまでの電極35
の配線抵抗の値に等しくなるように設定されている。
【0044】具体的には、基板31の抵抗の分布を示す
図9において、r’=rとなるように設定されている。
ここで、同図における符号の意味は次の通りである。 a :図8の入力可能領域36の左上隅部a b :第1電極33における電極端33b a’:図8の入力可能領域36の左下隅部a’ b’:第2電極35における電極端35b R :a−a’(b−b’)間の入力可能領域36の抵
抗 r :第1電極33(第2電極35)の配線抵抗 r’:第1電極33(第2電極35)の電源接続側電極
端33a(接地側電極端35a)から入力可能領域36
の左上隅部a(a’)までの抵抗膜による抵抗 このように構成されたタブレット30では、図9におけ
る基板31上のa、a’、b、b’の各電位Va 、Va
’、Vb 、Vb ’は、次式(12)〜(15)で示さ
れる。
【0045】 Va =Vcc・(r’+R)/(2r’+R) ・・・(12) Vb =Vcc・(r+R)/(2r+R) ・・・(13) Va ' =Vcc・r’/(2r’+R) ・・・(14) Vb ’=Vcc・r/(2r’+R) ・・・(15) そして、このタブレットにおいては、上述のようにr=
r’となるように構成されているから、これを上記式
(12)〜(15)に代入すれば、Va =Vb 、Va ’
=Vb ’となる。すなわち、図8に示す入力可能領域3
6の左上隅部aと右上隅部bの両電位が等しくなるとと
もに、同領域の左下隅部a’と右下隅部b’の両電位も
等しくなる。従って、タブレット30の入力可能領域3
6を押した場合に、その押された位置のX座標が同じで
あれば同じ電位が測定されることとなり、入力位置の正
確な検出、つまり正確な入力が可能となる。
【0046】なお、以上の説明は、X側基板31のみに
ついてのものであるが、Y側基板も同様に構成されてい
る。従って、Y側基板32においても、両電極34、3
6の配線抵抗による影響を受けずに入力位置が正確に検
出されることになる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本願第1発明によれば、
抵抗膜方式タブレットにおいて、押された位置に関係な
く正確な接触抵抗値(押し圧)を得ることができるの
で、一定値以上の押し圧で押す限り、その位置が入力可
能領域内の何処であっても確実に入力することが可能と
なる。これにより、押された位置によって入力可能な押
し圧が異なるという不具合を解消することができ、それ
だけ入力の容易化を図ることができる。
【0048】また、本願第2発明によれば、抵抗膜方式
タブレットおいて、基板上の測定される座標系の下で電
極から同じ距離だけ離れた位置では測定電圧が一定とな
るから、正しい入力位置を測定することができ、従って
正確な入力が可能となる。
【0049】そして、上記第1発明におけるタブレット
基板の電極の配線に第2発明の構成を適用することで、
抵抗膜方式タブレットにおいて入力が正確に、しかも容
易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例に係る抵抗膜方式タブレッ
トの全体構成を示すために使用した説明図である。
【図3】上記第1実施例の押し圧測定時おけるタブレッ
トの配線図である。
【図4】同じくX座標測定時におけるタブレットの配線
図である。
【図5】同じくY座標測定時におけるタブレットの配線
図である。
【図6】上記タブレットの動作を説明するために使用し
たフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例に係る抵抗膜方式タブレッ
トの全体構成を示すために使用した説明図である。
【図8】同タブレットの電極の配線状態を示す平面図で
ある。
【図9】同タブレットの配線抵抗等の分布状態を説明す
るために使用した抵抗分布図である。
【図10】抵抗膜方式タブレットの一般的な構造を示す
縦断面図である。
【図11】従来の抵抗膜方式タブレットによる押し圧測
定を説明するために使用したタブレット配線図である。
【図12】抵抗膜方式タブレットにおける押し圧と接触
抵抗値との関係を示すグラフである。
【図13】従来の抵抗膜方式タブレットにおける座標測
定を示すフローチャートである。
【図14】同タブレットにおける入力位置と抵抗値との
関係を示すグラフである。
【図15】同タブレットによる座標測定(位置測定)を
説明するために使用したタブレット配線図である。
【図16】同タブレットの基板における電極の配線状態
を示す平面図である。
【図17】同タブレットの基板における抵抗の分布状態
を示す抵抗分布図である。
【図18】従来の抵抗膜方式タブレットにおける問題点
を説明するために使用した基板上の入力位置と測定され
た位置との関係を示す平面図である。
【符号の説明】
21、22、23、24、33、34、35、36・・
・電極 25、26、31、32・・・基板(25、31・・・
X側基板、26、32・・・Y側基板) 30、50・・・抵抗膜方式タブレット 10・・・入力部 Vcc・・・電源 Rs ・・・接触抵抗値 Rx ・・・X座標抵抗値 Ry ・・・Y座標抵抗値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に所定の座標軸方向に沿って延びる
    一対の電極をそれぞれ有し且つこれらの電極間に入力可
    能領域が設けられた一対のX側基板及びY側基板が、所
    定の隙間を有して相対向する状態に配置されているとと
    もに、これらの基板の相対向する面側に抵抗膜が形成さ
    れた入力部と、一方の基板に電源を接続して他方の基板
    を接地側とした状態でX側基板を押圧して両基板の抵抗
    膜を接触させた時に上記一方の基板における電源接続側
    の電極から当該抵抗膜接触部を介して他方の基板におけ
    る接地側電極までの全抵抗値を測定する全抵抗値測定手
    段と、X側及びY側の各基板における電源接続側の電極
    から抵抗膜接触部までのX座標抵抗値及びY座標抵抗値
    をそれぞれ測定するX・Y座標抵抗値測定手段と、上記
    全抵抗値が基準値以上であるか否かでX側基板が押され
    たか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって
    X側基板が押されたと判別された時に上記測定されたX
    座標抵抗値及びY座標抵抗値からX座標及びY座標を演
    算する座標演算手段とを有するタブレットにおいて、上
    記全抵抗値とX及びY座標抵抗値とから接触膜抵抗部の
    接触抵抗値を求める補正手段を備え、この補正手段によ
    って求められた接触抵抗値が基準値以上である時に上記
    判別手段はタブレットが押されたと判断するように構成
    されていることを特徴とする接触膜方式タブレット。
  2. 【請求項2】 両側に所定の座標軸方向に沿って延びる
    一対の電極をそれぞれ有し且つこれらの電極間に入力可
    能領域が設けられた一対の基板が、所定の隙間を有して
    相対向する状態に配置されているとともに、これらの基
    板の相対向する面側に抵抗膜が形成されており、一方の
    基板を押圧してその抵抗膜を他方の基板の抵抗膜に接触
    させた時にその接触位置を検出することで入力が可能と
    されたタブレットにおいて、各基板のそれぞれについ
    て、電極の一方に電源を接続した時に電源から入力可能
    領域における押圧位置までの抵抗が当該基板における上
    記座標軸方向の位置に関係なく一定となるように、上記
    一対の電極を、その電源接続部側では入力可能領域から
    互いに所定距離だけ離して配置する一方、その反対側に
    位置する非接続部側では入力可能領域に互いに近づけて
    配置したことを特徴とする抵抗膜方式タブレット。
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