JPH09189300A - 体腔内検査装置の送液装置 - Google Patents

体腔内検査装置の送液装置

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JPH09189300A
JPH09189300A JP1803596A JP1803596A JPH09189300A JP H09189300 A JPH09189300 A JP H09189300A JP 1803596 A JP1803596 A JP 1803596A JP 1803596 A JP1803596 A JP 1803596A JP H09189300 A JPH09189300 A JP H09189300A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給液配管及び大気開放管の先端側の部分を可
撓部材で形成して、タンクを立てた状態でも、また傾け
た状態でも、常に大気開放管により設定されるタンク内
の下限液面位置より下方の位置に給液配管が配置される
ようにする。 【構成】 蓋体11からタンク10内に接続されている
3本の配管のうち、給液配管13と大気開放管16と
は、タンク10を立てた状態にしても、また傾けられて
いても、このタンク10内の液面に対して略鉛直状態に
なるようになし、かつタンク10が傾けられても、大気
開放管16に設けた弁座20は給液配管13の吸い込み
口13aより常に液面に対して浅い位置となるようにす
るために、給液配管13及び大気開放管16のクランプ
部材22への接続部から先端側の可撓部の長さは、給液
配管13の方が長く、しかもそれと大気開放管16との
長さの差は、これら給液配管13と大気開放管16との
間隔以上に設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡や超音波検
査装置等の体腔内検査装置において、体腔内への挿入部
に洗浄液や脱気水等の液体を供給するために用いられる
送液装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入されて体腔内の検査や診断
を行うための装置として、例えば内視鏡や超音波検査装
置等がある。超音波検査装置を用いて体腔内の超音波検
査を行う際には、超音波送受信信号の減衰を極力抑制し
なければならない。このために、超音波検査装置におけ
る体腔内に挿入される挿入部の先端部分にバルーンを装
着したものもあるが、体腔内に直接脱気水を供給して、
超音波トランスデューサをこの脱気水の中で超音波走査
を行う構成としたものがある。
【0003】脱気水を供給するために、図6に示したよ
うに、脱気水を充填したタンク1が設けられ、このタン
ク1は蓋体2により、内部を密閉状態としている。そし
て、このタンク1内を加圧することにより、脱気水の供
給が行われる。タンク1から体腔内に向けて脱気水を供
給するために、タンク1の液面を加圧状態にする。蓋体
2からタンク1の液面上の位置に開口する液面加圧配管
3が接続されており、この液面加圧配管3の他端にはエ
アポンプが接続されて、このエアポンプから加圧エアが
供給される。そして、タンク1には、液面下に位置する
ように給液配管4が接続されており、この給液配管4の
他端は超音波検査装置における脱気水通路に接続され
る。従って、液面加圧管3からタンク1内に加圧エアを
供給すると、タンク1内の圧力が上昇するから、給液配
管4内に脱気水が圧送される。
【0004】脱気水を所定量使用すると、タンク1内の
液面が給液配管4より下がるようになり、それ以上脱気
水を供給できなくなる。この状態で、タンク1内が加圧
状態になっていると、給液配管4内に加圧空気が送り込
まれてしまう。そこで、液面が給液配管4の吸い込み口
4aより下がらないようにするために、タンク1内の液
面を検出して、液面が所定の位置まで下降すると、タン
ク1内の圧力を開放することによって、液面が給液配管
4の吸い込み口4a以下にまで下降しないようにする機
構を備えたものがある。この機構としては、給液配管4
と共に大気開放管5を設けて、タンク1の液面が所定の
レベル以下になった時に、タンク1内における空気層の
部分を大気開放管5を介して大気と連通させて、タンク
1内の圧力を大気圧状態にする構成としたものである。
【0005】このために、大気開放管5のタンク内に位
置する先端の開口部にバルブアセンブリ6が設けられ、
この大気開放管5の他端は大気に通じさせている。バル
ブアセンブリ6は、周囲に流通口7aを有するバルブケ
ーシング7内にバルブ本体8を収容させたものである。
バルブ本体8は脱気水より比重の小さい球形のフロート
部材で構成され、大気開放管5の開口端5aが液面下に
位置する時には、バルブ本体8がバルブケーシング8に
設けた弁座9に着座して、開口端5aを閉鎖し、また開
口端5aが液面より上方に位置すると、バルブ本体8が
弁座9から離座して、開口端5aを開口させ、タンク1
内の圧力を大気に開放する構成としたものである。従っ
て、大気開放管5を給液配管4より浅い位置に配置する
ことによって、タンク1内の液面が大気開放管5の開口
端5aの位置より下降すると、タンク1内への加圧エア
が大気に開放されて、タンク1は大気圧となって、給液
配管4への脱気水供給圧が失われる。これにより、タン
ク1内の液面位置が給液配管4の吸い込み口4aより低
くなることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タンクは給
液配管4の高さ位置より液面が低下することがないこと
から、同じ容積であれば、縦長の形状とした方が、利用
可能な液の量を多くすることができる。ただし、タンク
は比較的薄肉のプラスチック容器からなるものが一般に
用いられるものであり、従って縦長のタンクを立てた状
態に配置すると、タンクは加圧配管により加圧されるか
ら、タンク内の液面がある程度低下すると、タンクが圧
力で外方に膨出変形することになる。このために、タン
クが不安定になり、転倒する等といった事態が発生する
おそれがある。また、タンクを床面に載置される他、ラ
ック等に収容させる場合もある。ラック等の棚にタンク
を収納するには、高さ方向に制限があることから、立て
たままの状態で収納できない場合もある。
【0007】タンクを傾けた状態に配置すると、配置状
態によっては、またタンクが転倒したりすると、大気開
放管のバルブアセンブリへの接続部の位置と給液配管の
開口部との液面に対する位置関係が逆転することがあ
る。その結果、タンク内液面に対して、給液配管の方が
浅い状態になり、給液配管の吸い込み口が液面から露出
しても、なお大気開放管が大気と連通しない状態にな
り、給液を行っている間に、突然加圧エアが体腔内に送
り込まれるという不都合が生じるおそれがある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、タンクを傾けた配置
状態にしても、大気開放管が確実に液面に対して給液配
管より浅い位置に保持できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、体腔内に挿入される挿入部に供給さ
れる液体を充填したタンクを密閉状態にすると共に、給
液配管と、液面加圧管及び大気開放管とを接続し、大気
開放管のタンク内への開口部は、給液配管の吸い込み口
の高さ位置より高い位置に配置されて、この大気開放管
の開口部には、液面下に位置する時には閉鎖し、液面か
ら露出すると開放するバルブアセンブリを連結する構成
としたものであって、前記給液配管及び大気開放管のタ
ンク内での所定の位置から先端側の部分は、タンク内液
体より比重の大きい可撓部材で形成して、タンクを傾け
た時に、これら給液配管及び大気開放管が液面に対して
ほぼ鉛直状態になると共に、給液配管の吸い込み口は大
気開放管の開口部に対してタンク内で深い位置に配置す
る構成としたことをその特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。ここで、以下に説明する送液装置
は、例えば超音波検査装置を用いて超音波検査する際
に、体腔内に脱気水を供給する脱気水供給装置として構
成でき、また内視鏡における挿入部の先端に設けた観察
窓を洗浄したり、また体腔内壁を洗浄するための洗浄液
供給装置等としても構成できる。
【0011】まず、図1において、10はタンクであっ
て、このタンク10内には脱気水等の液体が充填され
て、蓋体11が装着されて、この蓋体11とタンク10
との間にはシール材12を介在させることにより密閉さ
れている。このタンク10は、立てた状態に設置できる
が、例えば図示したように、ラックLに配置した台板P
に、蓋体11が上方を向く状態にして、所定角度傾けた
状態にしても設置できるものである。そして、この蓋体
11には3本の配管が接続されている。
【0012】配管のうちの1本は給液配管13であっ
て、この給液配管13の一端はタンク10における液面
下に開口しており、他端は超音波検査装置や内視鏡の送
液通路に着脱可能に接続されるものである。ここで、給
液配管13の吸い込み口13aは、常にタンク10内の
液面より下方に位置するようになっている。
【0013】他の1本は液面加圧管14であって、この
液面加圧管14はタンク10の液面上に位置しており、
この液面加圧管14の他端はエアポンプ15に接続され
ている。従って、このエアポンプ15から液面加圧管1
4を介してタンク10内に加圧エアを供給することによ
って、タンク10の液面が加圧される。
【0014】さらにもう1本の配管は大気開放管16で
ある。大気開放管16はタンク10の液面が給液配管1
3より下方にまで下降しないように保持するためのもの
である。従って、この大気開放管16は、タンク10内
の液面の高さ位置を検出する機能と、液面が所定の位置
にまで低下すると、タンク10内の圧力を大気に開放す
る機能とを有する。このために、大気開放管16の液中
への開口16aにはバルブアセンブリ17に接続され、
また他端は蓋体11の外部において、大気と連通する状
態になっている。
【0015】バルブアセンブリ17は、大気開放管16
の開口16aを囲繞する状態に設けたバルブケーシング
18を有し、このバルブケーシング18には、少なくと
も周囲に複数の流通口18aが設けられている。そし
て、このバルブケーシング18内には、少なくとも脱気
水より比重の小さい球形のフロート部材からなるバルブ
本体19が収容されており、このバルブ本体19は大気
開放管16の開口16aの周囲に設けた弁座20に離着
座するものである。ここで、バルブケーシング18は、
バルブ本体19を内部に収納させた状態に保持するため
のものであり、従ってこのバルブ本体19の外径は流通
口18aの開口部分より大きくなっている。なお、バル
ブケーシング18は、これ以外にも、例えば篭状の部材
等でも形成でき、要は内外に液の流通が可能であって、
しかもバルブ本体19をその内部に保持して、弁座20
に離着座させることができるものであれば良い。
【0016】大気開放管16に連結したバルブアセンブ
リ17が液面下に位置する際には、バルブ本体19に作
用する浮力によって、このバルブ本体19は弁座20に
着座して、大気開放管16は閉鎖状態に保持される。ま
た、液面がバルブアセンブリ17より下方にまで下降す
ると、バルブ本体19に対する浮力の作用が失われて、
このバルブ本体19が自重で弁座20から離座する結
果、タンク10の空気層の部分は大気開放管19を介し
て大気と連通するので、タンク10内の圧力が開放され
て、給液配管13への液供給圧力が失われて、給液が停
止する。
【0017】以上の構成については、従来技術で説明し
たものと格別の差異はない。然るに、本発明において
は、タンク10は立てた状態に配置しても良いが、図1
に示したように、タンク10を斜めに配置しても、大気
開放管16に連結したバルブアセンブリ17の液面から
の深さ位置は、常に給液配管13の吸い込み口13aよ
り浅い位置に保持されるように構成されている。
【0018】このためには、タンク10が傾けられてい
ても、このタンク10内の液面に対して大気開放管16
及び給液配管13の先端側における所定の長さ分は略鉛
直状態になるように構成する。そこで、これら大気開放
管16及び給液配管13におけるタンク10内の所定の
部位から先端側を任意の方向に自在に曲がる可撓部材と
なし、しかもタンク10内の液体より比重の大きな部材
とする。ここで、大気開放管16には、バルブアセンブ
リ17が接続されているから、この大気開放管16は、
バルブアセンブリ17を含めた全体の比重が液体より大
きくなっておれば良い。特に、バルブアセンブリ17の
バルブケーシング18をある程度の重量物で構成すれ
ば、必ず液面に対して鉛直な状態になる。
【0019】しかも、タンク10が傾けられても、大気
開放管16に設けた弁座20は給液配管13の吸い込み
口13aより常に液面に対して浅い位置となるように配
置する。タンク10の傾き方向が一定であれば、立てた
状態と、その傾き方向とにおいて、大気開放管16と給
液配管13とは前述の関係となるように設定されておれ
ば良い。
【0020】タンク10を任意の方向に傾けても、大気
開放管16の弁座20が給液配管13の吸い込み口13
aより常に液面に対して浅い位置となる構成とすること
もできる。この場合には、図1及び図2に示されている
ように、蓋体11の内面から剛体からなる1乃至複数本
のアーム21を垂設し、このアーム21の先端部にクラ
ンプ部材22を設けて、このクランプ部材22に給液配
管13のクランプ部22aと、大気開放管16のクラン
プ部22bとを設ける。そして、給液配管13及び大気
開放管16の少なくともこのクランプ部材22によるク
ランプ部から先端側の部位に可撓性を持たせる。勿論、
アーム21により固定されているから、給液配管13,
大気開放管16の全体を可撓性の部材で形成したとして
も、実際に曲がる部分はクランプ部材22から先端側の
部位となる。また、タンク10内の密閉性を考慮すれ
ば、給液配管13及び大気開放管16の少なくとも蓋体
11への接続部分は硬質のパイプで形成するのが好まし
い。
【0021】そして、給液配管13及び大気開放管16
のクランプ部材22への接続部から先端側の可撓部分の
長さは、給液配管13の方が長く、しかもそれと大気開
放管16との長さの差は、これら給液配管13と大気開
放管16との間隔以上に設定する。これによって、図1
に示されているように、タンク10を傾けた状態でラッ
クLに配置したとしても、そしてどの方向に傾けたとし
ても、給液配管13の吸い込み口13aは、タンク10
内の液面に対して、常に大気開放管16の弁座20を設
けた開口部より浅い位置となる。従って、液面が給液配
管13の吸い込み口13aより下降して、加圧エアが体
腔内に送り込まれるおそれはない。
【0022】以上の構成を採用することによって、エア
ポンプ15を作動させて、液面加圧管14からタンク1
0の空気層に加圧エアを供給して液面を加圧すると、給
液配管13に液が供給され、この給液配管13に接続し
た超音波検査装置の脱気水供給通路や、内視鏡の送液通
路等に給液できるようになる。そして、タンク10内の
液が流出すると、その液面が低下する。液面は大気開放
管16に接続したバルブアセンブリ17の位置までは下
がるが、この位置まで液面が低下すると、バルブ本体1
9に対する浮力の作用がなくなるから、バルブ本体19
は自重で弁座20から離座することになる。これによ
り、タンク10における空気層の部分が大気開放管16
を介して大気と連通する状態になって、タンク10内の
圧力が大気圧にまで低下する。その結果、給液配管13
への液供給圧力が失われることになるから、液の供給が
停止される。
【0023】而して、タンク10を、例えば天地を逆に
する等といった状態にしない限り、立てた状態にして
も、また任意の方向に、任意の角度傾けて配置したとし
ても、さらには横倒しにしたとしても、給液配管13及
び大気開放管16は、その可撓性のある部分がタンク1
0内の液面に対してほぼ鉛直な状態に保持される。しか
も、これら給液配管13及び大気開放管16の液面から
の深さ位置は、常に給液配管13の方が深くなるように
設定されているから、液面が給液配管13の吸い込み口
13aより低くなって、加圧エアが体腔内に送り込まれ
てしまうという事態が発生するおそれはない。即ち、タ
ンク10内の液面の下限位置を規制する大気開放管16
は、常に、給液配管13の吸い込み口13aより上方に
位置することになる。しかも、大気開放管16及び給液
配管13の先端位置がタンク10の角隅部に向くように
配置しておけば、タンク10を傾けて配置した状態で、
大気開放管16により規制される下限液面状態では、タ
ンク10の角隅部における一部の液が残存するのみにな
るので、タンク10内で使用できずに残存する液量が極
めて少なくなり、この結果タンク10内における利用可
能な液量を多くできて、その分だけタンク10に液の追
加充填を行う頻度を減らすことができる。
【0024】ところで、タンク10を任意の方向に任意
の角度傾けることができる構成とした場合には、その傾
き状態等によっては、給液配管13がタンク10の内面
と当接することもある。その結果、吸い込み口13aが
タンク10の内面に密着して、給液配管13に液を吸い
込めなくなる事態が発生するおそれがある。このような
事態を防止するには、例えば図3に示したように、篭形
の吸い込み口アダプタ23を設け、任意の方向から液を
吸い込むことができるようにすれば良い。そして、この
吸い込み口アダプタ23を重量物で構成すれば、給液配
管13のクランプ部材22への接続部から先端側の部分
は、液面に対してより確実に鉛直状態になる。
【0025】ここで、前述の構成においては、給液配管
13及び大気開放管16は、クランプ部材22を用い
て、所定の位置から任意の方向に曲がるように設定して
いるが、例えば図4に示したように構成すれば、クラン
プ部材22やアーム21を用いる必要がなくなる。
【0026】即ち、図4から明らかなように、給液配管
及び大気開放管を、それぞれ2分割して、硬質給液配管
13H及び可撓給液配管13F,硬質大気開放管16H
及び可撓大気開放管16Fで構成し、硬質給液配管13
H及び硬質大気開放管16Hは蓋体11に挿通されて、
タンク10内における中間部分より下方の位置にまで延
在されている。そして、これら硬質給液配管13H及び
硬質大気開放管16Hの先端には可撓給液配管13F及
び可撓大気開放管16Fが連結されている。バルブアセ
ンブリ17は可撓大気開放管16Fの先端に接続されて
おり、また必要に応じて可撓給液配管13Fの先端には
吸い込み口アダプタ23を接続する。そして、バルブア
センブリ17を含めた可撓大気開放管16F及び可撓給
液配管13F(吸い込み口アダプタ23が接続されてい
る場合には、この吸い込み口アダプタ23を含めて)
は、タンク10内の液より比重が大きくなるようにす
る。
【0027】この構成において、タンク10を任意の方
向に傾けても良い構成とする場合には、可撓給液配管1
3Fと可撓大気開放管16Fとの長さ寸法の関係で、こ
のタンク10内の液面に対して、可撓給液配管13Fの
先端部分が可撓大気開放管16Fの先端部分より常に深
くなるように相対位置を設定しておく。硬質給液配管1
3H及び硬質大気開放管16Hのタンク10内の長さが
同じであれば、可撓給液配管13Fの長さを可撓大気開
放管16Fの長さより、少なくとも両配管の間隔に相当
する分以上長くするように構成すれば良い。ただし、硬
質給液配管13H及び硬質大気開放管16Hは、必ずし
も同じ長さとする必要はない。
【0028】さらに、図5に示したように、給液配管と
大気開放管とをタンク10の蓋体11への挿通部から途
中までの間を1本の硬質管30で形成して、この硬質管
30に給液通路31及び大気開放通路32を設けてお
き、この硬質配管30の先端に給液通路31に通じる可
撓給液配管13F及び大気開放通路32に通じる可撓大
気開放管16Fを接続して、可撓給液配管13Fの先端
には吸い込み口アダプタ23を、また可撓大気開放管1
6Fの先端にはバルブアセンブリ17を接続する構成と
しても良い。この場合には、可撓給液配管13Fを可撓
大気開放管16Fより長く設定しておけば良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、給液配
管及び大気開放管のタンク内での所定の位置から先端側
の部分は、タンク内液体より比重の大きい可撓部材で形
成して、タンクを傾けた時に、これら給液配管及び大気
開放管が液面に対してほぼ鉛直状態になると共に、給液
配管の吸い込み口は大気開放管の開口部に対してタンク
内で深い位置に配置する構成としているので、タンクを
立てた状態でも、また傾けた状態でも、常に大気開放管
により設定されるタンク内の下限液面位置より下方の位
置に給液配管が配置されるようになり、給液配管に加圧
エアが流入する等といった事態が発生するのを確実に防
止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す送液装置の全体構成
図である。
【図2】給液配管及び大気開放管のクランプ機構の構成
を示す外観斜視図である。
【図3】給液配管の吸い込み口に装着されるアダプタの
構成説明図である。
【図4】給液配管及び大気開放管の他の例を示す図1と
同様の構成説明図である。
【図5】給液配管及び大気開放管のさらに別の構成例を
示す図1と同様の構成説明図である。
【図6】従来技術による送液装置の全体構成図である。
【符号の説明】
10 タンク 11 蓋体 13 給液配管 13H 硬質給液配管 13F 可撓給液配管 14 液面加圧管 16 大気開放管 16H 硬質大気開放管 16F 可撓大気開放管 17 バルブアセンブリ 18 バルブケーシング 19 バルブ本体 22 クランプ部材 23 吸い込み口アダプタ 30 硬質配管 31 給液通路 32 大気開放通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部に供給される
    液体を充填したタンクを密閉状態にすると共に、給液配
    管と、液面加圧管及び大気開放管とを接続し、大気開放
    管のタンク内への開口部は、給液配管の吸い込み口の高
    さ位置より高い位置に配置されて、この大気開放管の開
    口部には、液面下に位置する時には閉鎖し、液面から露
    出すると開放するバルブアセンブリを連結する構成とし
    たものにおいて、前記給液配管及び大気開放管のタンク
    内での所定の位置から先端側の部分は、タンク内液体よ
    り比重の大きい可撓部材で形成して、タンクを傾けた時
    に、これら給液配管及び大気開放管が液面に対してほぼ
    鉛直状態になると共に、給液配管の吸い込み口は大気開
    放管の開口部に対してタンク内で深い位置に配置する構
    成としたことを特徴とする体腔内検査装置の送液装置。
  2. 【請求項2】 前記タンクは、任意の方向に傾けても、
    給液配管の吸い込み口は大気開放管の開口部に対してタ
    ンク内で深い位置に配置されるように、これら給液配管
    及び大気開放管の可撓部分の長さが設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の体腔内検査装置の送液装
    置。
  3. 【請求項3】 前記タンク内には、大気開放管と給液配
    管とを保持する保持手段を設けて、この保持手段への保
    持位置から先端側を可撓部とする構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の体腔内検査装置の送液装置。
  4. 【請求項4】 前記大気開放管及び給液配管は、剛性パ
    イプの先端に可撓性チューブを接続する構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の体腔内検査装置の送液装
    置。
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