JPH09189154A - 引戸用電気錠 - Google Patents

引戸用電気錠

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JPH09189154A
JPH09189154A JP2204996A JP2204996A JPH09189154A JP H09189154 A JPH09189154 A JP H09189154A JP 2204996 A JP2204996 A JP 2204996A JP 2204996 A JP2204996 A JP 2204996A JP H09189154 A JPH09189154 A JP H09189154A
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JP
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lock
slider
sliding door
bolt
electric
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JP2204996A
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Tatsuo Takei
竜夫 武居
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Goal Co Ltd
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Goal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性に優れ、誤動作もなく耐久使用性に優
れたものであって、錠本体の巾が狭く、縦框の巾が狭い
引戸であっても適用できる引戸用電気錠を提供するこ
と。 【解決手段】 引戸側に手動操作部を設け、引戸側の錠
ケース内には正逆転可逆モーターの回転運動を直線運動
に変換するピニオンとラックによる運動方向変換機構に
伝達するような電動操作部を設け、運動方向変換機構の
ピニオンに噛合するラックを前記スライダーに設けると
共に、戸枠側には施錠杆が係合する係合板を有する受座
を取り付け、錠ケース内には、トリガーボルトを設ける
と共に、受座内には、トリガーボルトを錠ケース内に後
退させる常時突出するボルトを設け、電動操作部による
施錠操作のときはトリガーボルトを強制的に後退させる
ようにしたことたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸に取り付けら
れたシリンダー錠や摘み等の操作により施解錠操作がで
きる手動操作部とモーターの駆動により施解錠操作がで
きる電動操作部を引戸に取り付けられる錠本体側に設け
た引戸用電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の引戸用電気錠として、特開平
5−340146号公報、特開平7−26809号公報
に記載される構造のものがある。
【0003】前者の公報に記載される引戸の電気錠は、
図7に記載されるように、モーターによって駆動されて
上下摺動するスライダーを設けた電動操作部を有する受
座を戸枠側に、回転する鎌状の施錠杆を備え、引戸外側
からはシリンダー錠、引戸内側からは摘みによって該施
錠杆を回転させる手動操作部を備えた錠本体を引戸側に
それぞれ取り付け、閉戸時に前記電動操作部と手動操作
部を連結杆を介して連結するようにした構造である。
【0004】後者の公報に記載される引戸用電気錠は、
図8に記載されるように、錠本体に回転する鎌状の施錠
杆と、この施錠杆を引戸外側からはシリンダー錠、引戸
内側からは摘みによってを回転させる手動操作部及び上
記施錠杆をモーターの駆動によって数種類の歯車を介し
て回転させる電動操作部とを備え、この錠本体を引戸側
に取り付け、戸枠側には施錠杆の受座を取り付けた構造
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のような構造の電
気錠にあっては、電動操作部と手動操作部が分離された
形となっており、手動操作部と電動操作部とを、閉戸時
錠本体から突出して受座側の電動操作部の一部に係合す
る連結杆を介して連結するものであるから、この連結装
置の構造が複雑となるだけでなく、連結杆による施錠杆
の作動がスムーズでなく、故障が起き易く、耐久使用性
に劣るという問題点があった。
【0006】また、前記の連結を完全なものとするため
に、受座と錠本体の相対的な取付け位置を厳密なものと
しなければならず、慎重な取付作業を要して作業時間が
長くなるだけでなく、取付け後、引戸の開閉の際の振動
等で取付ネジが緩み、受座または錠本体のどちらかが僅
かでも上下にずれた場合には電動操作部と連結杆との係
合位置がずれて連結杆の受座内への嵌入の際に電動操作
部の一部を破損する危険性があるという問題点があっ
た。
【0007】更には、モータを含む電動操作部を備えた
受座を戸枠側に埋め込んで取り付ける必要上、戸枠の巾
(奥行き寸法)は必然的に広くならざるを得ず、開口部
に余裕のある出入口に設ける引戸でなければ適用できな
いという問題点があった。
【0008】後者のような構造の電気錠にあっては、手
動操作部と電動操作部とが同一の錠本体内に組み込まれ
ているので、前者のような構造の電気錠における問題点
はないが、施錠杆をモータの駆動によって数種類の歯車
を介して回転させる構造を採用しているので、必然的に
錠本体の巾(奥行き寸法)が実際には70mmと広くな
り、縦框の巾が60mm以下である殆どの一般の住宅用
の玄関引戸には適用できないという問題点があった。
【0009】両者に共通して言える問題点として、錠本
体及び受座を取り付ける際、どちらか一方を先に取り付
けた場合、施錠杆が受座の係合板に確実に係合するか否
かを確認しながら他方を取り付ける作業を要して面倒
で、取付けの作業性が悪いという問題点があった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記問題点を解決するため
に、引戸に取り付けられる錠本体側に手動操作部と電動
操作部とが組み込まれた構造の引戸用電気錠であって、
錠本体の巾が狭く、縦框の巾が狭い一般の住宅用の玄関
引戸であっても安心して使用できる取付け作業の簡単な
引戸用電気錠を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る引戸用電気
錠は、引戸に取り付けられる錠ケース内に、軸にて枢支
され、錠ケース内を上下に摺動するスライダーの上下動
により錠ケース前板から回転突出乃至回転後退する鎌型
の施錠杆を設け、引戸側にはシリンダー錠や摘み等の操
作により前記スライダーを上下動させる手動操作部を設
け、同じく引戸側の錠ケース内には正逆転可逆モーター
を設けてモーターの回転力を歯車による減速機構並びに
クラッチ機構を介して回転運動を直線運動に変換するピ
ニオンとラックによる運動方向変換機構に伝達するよう
な電動操作部を設け、前記運動方向変換機構のピニオン
に噛合するラックを前記スライダーに設けると共に、戸
枠側には前記施錠杆が係合する係合板を有する受座を取
り付け、前記錠ケース内には、常時錠ケース前板方向に
付勢されて前進位置にあるときには前記スライダーの摺
動を阻止し、後退したときには同スライダーの摺動を許
容するトリガーボルトを設けると共に、前記受座内に
は、前記トリガーボルトの前面と対向する位置にあって
常時錠ケース方向に突出して前記トリガーボルトを押す
ボルトを設け、前記電動操作部による施錠操作のときは
前記トリガーボルトを強制的に後退させるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【発明の作用】モーターによる電動操作部を錠本体内に
設けてあるので、作動はスムーズで、操作性に優れ、誤
動作もなく、耐久使用性に優れ、モーターによる回転運
動をスライダーの上下直線運動に変換するようにしてあ
るので、錠本体の巾を小さくすることができ、トリガー
ボルトに閉戸状態検知用にも使用することができるボル
トが対向するように錠本体並びに受座を取り付けるだけ
で、施錠杆が受座の係合板に確実に係合するように取り
付けることができ、更に、電動操作部による操作のとき
にはトリガーボルトを強制的に後退させて施錠動作途中
の引戸の開放等によるトリガーボルトの不完全な後退作
動による誤動作を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明電気錠の実施の形態を図面
について具体的に説明する。図1は、本発明電気錠を引
戸及び戸枠に取り付けた状態の全体構成図、図2は、引
戸及び戸枠を省略した本発明電気錠の解錠状態における
一部縦断側面図、図3は、同電気錠の施錠状態における
一部縦断側面図、図4は、電動操作部による施錠動作途
中の本発明電気錠のトリガーボルトとスライダーの関係
を表す一部詳細図、図5は、電動操作部による施錠動作
完了状態の本発明電気錠のトリガーボルトとスライダー
の関係を表す一部詳細図、図6は、モーターへの通電を
制御する電気回路図、図7は、従来公知の第一例の電気
錠の側面図、図8は、従来公知の第二例の電気錠の側面
図である。
【0014】図1において、1は、引戸Aに取り付けら
れた錠本体を構成する錠ケース、2は、後述する施錠杆
を係止する係合板21を有する戸枠Bに取り付けられた
受座であって、引戸A、戸枠Bには、固定された戸枠B
側から可動する引戸Aに取り付けられた錠本体側に電流
を供給するコネクターC、Dから成る通電装置が設けら
れ、閉戸されたときにコネクターC、D同士が一体化し
て戸枠B側にある電源から錠本体側に給電されるように
なっている。
【0015】図2、図3において、3は、前記錠ケース
1の側板11の下方にピン31にて枢支され、ピン31
を支点として回転したとき錠ケース1の前板12の孔か
ら突出して前記受座2の係合板21に係合する鎌型の施
錠杆、4は、錠ケース1の前板12と後板13に案内さ
れて錠ケース1内を上下方向に摺動して前記施錠杆3を
回転させるためのスライダーで、施錠杆3の一部に形成
されたガイド孔32にスライダー4と一体のピン41が
係入しており、スライダー4の上下動により施錠杆3は
ピン41に押されて前板12から回転突出乃至回転後退
する。また、スライダー4の下端は錠ケース1の下端か
ら突出するように延長されており、その延長部を引戸A
の室外側からはシリンダー錠(図示せず)、室内側から
は摘み5によって操作することによってスライダー4が
上下動するようになっており、これらシリンダー錠、摘
み5等よって手動操作部が構成されており、従来公知の
構成である。
【0016】6は、錠ケース1の上方に取り付けられた
通電方向の違いによってローターの回転方向が変わる直
流型の正逆可逆モーターで、その回転力を後述する歯車
による減速機構並びにクラッチ機構を介して回転運動を
直線運動に変換するピニオンとラックによる運動方向変
換機構に伝達するようになっており、これらモーター、
減速機構及び運動方向変換機構によって電動操作部が構
成されている。
【0017】7は、前述の減速機構を構成する傘歯車
で、錠ケース1の側板11にピン71にて枢支され、こ
の傘歯車に噛合するモーター6の回転軸に固着された歯
車61の回転により減速されて回転する。
【0018】8は、前述のクラッチ機構を構成するクラ
ッチ板で、前記傘歯車7と同軸的に枢支され、且つ、ス
プリング等で傘歯車7に圧接されており、傘歯車7との
間の摩擦抵抗によって傘歯車7に従動して回転するよう
になっている。同クラッチ板には傘歯車7に常時噛合し
て回転する二個の歯車81、82が設けられており、同
クラッチ板は傘歯車7に従動して回転したときどちらか
一方の歯車81または82が後述の運動方向変換機構の
ピニオンに噛合してモーター6の回転力を運動方向変換
機構に伝達する。
【0019】9は、前述の運動方向変換機構を構成する
ピニオンで、錠ケース1の側板11にピン91にて枢支
され、前記歯車81または82と噛合して回転し、同ピ
ニオン9に噛合する前記スライダー4の上端に固着され
たラック10を上下動させ、スライダー4を上下動させ
る。
【0020】20は、前記ピニオン9と同軸的に枢支さ
れ、ピニオン9の一部に固着されたピン92に押されて
回転したとき前記クラッチ板8を、前記歯車81または
82がピニオン9と噛合しない位置つまり中立位置に戻
すクラッチ解除板で、クラッチ板8の歯車81と歯車8
2の中間位置に形成された凹部83に嵌合する突片20
1と後述するトリガーボルトを強制後退させる作動片2
02を有する。
【0021】30は、前記ラック10の上端に固着さ
れ、前記モーター6への通電を制御する図6に示される
マイクロスイッチS1、S2の接点を作動させる制御板
で、縦方向に形成された変形の長孔301に、スイッチ
S1、S2の間に位置し、且つ、左右に摺動するピン3
02が図2、図3のように嵌挿されており、図2の如く
スライダー4が最上昇位置にあるときには該長孔301
の作用によりピン302を左方向に押してマイクロスイ
ッチS1の接点のみを閉路し、スライダー4が下降する
途中或いは上昇する途中においては両マイクロスイッチ
S1、S2の接点を閉路し、図3の如くスライダー4が
最下降位置にあるときには、マイクロスイッチS2の接
点のみを閉路するようになっている。
【0022】前記マイクロスイッチS1、S2にはそれ
ぞれ極性が逆向きのダイオードDa1、Da2が直列に
接続されており、スライダー4が下降乃至上昇する途中
において両マイクロスイッチS1、S2の接点が閉路し
ていても電流の極性とダイオードDa1、Da2の極性
が一致する方向の電流しかモーター6に流れないように
なっている。
【0023】40は、スプリング401によって錠ケー
ス1の前板12方向に付勢されるトリガーボルトで、後
端部に段部402が形成されており、トリガーボルト4
0が図2のように前進位置にあるときにはこの段部40
2の上面にラック10の下端101が当接してスライダ
ー4が下降できないようになっており、トリガーボルト
40が図3、図4のように後退したときには、段部40
2がラック10の下端101から離れる位置に後退して
スライダー4が下降できるようになっている。
【0024】閉戸状態では誤動作を起こすことは全くな
いが、電動操作部による施錠操作を行っているとき、ス
ライダー4が下降してくる途中で誤って引戸Aを開ける
と、後退していたトリガーボルト40が前進して段部4
02の上面にラック10の下端101が当接してスライ
ダー4が下降できない状態になる場合がある。
【0025】このような状態になった場合、クラッチ板
8の歯車81がピニオン9に噛合しているので、一旦ス
ライダー4が下降できない状態となると歯車81とピニ
オン9との噛合部が噛み込んでしまいこの状態の儘歯車
81とピニオン9が正逆どちらの方向にも回転不能とな
って固定され、その儘モーター6が過超トルク状態で停
止する。この状態になると、電動操作は勿論のこと手動
操作によっても施錠動作も解錠動作もできなくなってし
まう。これを防ぐために、前述のクラッチ板8の回転途
中において凹部83に突片201が嵌合してクラッチ板
8と逆方向に回転するクラッチ解除板20の作動片20
2がトリガーボルト40の一部に係合してトリガーボル
ト40をスライダー4が下降できる図4に示す位置迄強
制的に後退させ、電動操作による解錠操作のときは、ト
リガーボルト40が確実に後退するようになっている。
【0026】50は、前記受座2内の前記トリガーボル
ト40の前面と対向する位置に嵌挿された閉戸状態検知
用のボルトで、常時スプリング501に付勢されて錠ケ
ース1方向に突出しており、引戸Aが閉められて前記ト
リガーボルト40の前面と当接したときに該トリガーボ
ルト40を錠ケース1内に押し込むと同時に自らも後退
し、マイクロスイッチ502の接点を閉路して引戸Aが
閉じられたことを検知するようになっており、閉戸時こ
の閉戸状態検知用のボルト50が前記トリガーボルト4
0の前面のどこかに当接し、トリガーボルト40を後退
させることができるように錠ケース1と受座2を引戸A
並びに戸枠Bにそれぞれ取り付ければ、施錠杆3が受座
2の係合板21に確実に係合するようになっており、ト
リガーボルト40前面の上下方向の作動可能範囲の寸法
は、施錠杆3が確実に係合板21に係合できる許容範囲
内の寸法としてある。
【0027】60は、受座2内に上下摺動自在に嵌挿さ
れ、常時はスプリング601に付勢されて下降位置にあ
る施錠状態検知用のスライダーで、前記施錠杆3が受座
2内に嵌入したとき同スライダーと一体の水平片602
が施錠杆3の先端で押し上げられ、マイクロスイッチ6
03の接点を閉路して施錠杆3による施錠がなされたこ
とを検知するようになっている。
【0028】尚、図中、70は、前記スライダー4を積
極的に作動しない限りその上昇位置、下降位置をそれぞ
れ保持させるためのクリックモーション機構である。
【0029】次に、上記実施の形態に基づき本発明電気
錠の具体的用法を手動操作と電動操作に分けて説明す
る。
【0030】(手動操作)図1、図2の引戸Aが開いた
状態にあっては、施錠杆3は錠ケース1内に後退してお
り、トリガーボルト40が前進位置にあるので、引戸A
の室外側からはシリンダー錠(図示せず)、室内側から
は摘み5の手動操作部によってスライダー4を下降させ
ようとしても前述のトリガーボルト40の作用によりス
ライダー4は下降せず、閉戸前に誤って施錠杆3を突出
させることができないようになっている。
【0031】引戸Aを閉じると、先ず、錠ケース1側に
突出する受座2側のボルト50にトリガーボルト40が
当接して後退し、トリガーボルト40の段部402によ
るスライダー4の下降阻止作用が解除され、同時に、受
座2側のボルト50の後退によって閉戸されたことが確
認される。
【0032】この状態で手動操作部のシリンダー錠また
は摘み5を操作してスライダー4を押し下げると、施錠
杆3はピン31を支点として回転突出して対向する受座
2の係合板21の孔から受座2内に嵌入し、ストライキ
21の内面に係合して図3のように施錠され、同時に受
座2内の施錠状態検知用のスライダー60が施錠杆3の
先端に押されて上昇し、マイクロスイッチ603の接点
が閉路されて施錠杆3による施錠がなされたことが確認
される。
【0033】図3の施錠状態において、手動操作部のシ
リンダー錠または摘み5を操作してスライダー4を押し
上げると、施錠杆3は前述の回転とは逆に回転して後退
し、解錠され、同時に受座2内の施錠状態検知用のスラ
イダー60が下降してマイクロスイッチ603の接点が
開路されて解錠されたことが確認される。
【0034】爾後、手動操作部の操作毎に施解錠動作が
反復される。
【0035】(電動操作)図1、図2の引戸Aが開いた
状態にあっては、錠本体側に電流を供給するコネクター
C、D同士が離れているので、制御盤等に設けられた施
錠用のスイッチをONとしても錠本体側に電流が通じる
ことがなく、モーター6は回転することがない。
【0036】引戸Aを閉じると、前記コネクターC、D
同士が結合されて通電可能状態となり、図2のようにス
ライダー4が最上昇位置にあるときには前記モーター6
への通電を制御する前述したマイクロスイッチS1の接
点のみが閉路しているので、施錠用のスイッチをONと
し、ダイオードDa1を介してモーター6に通電して傘
歯車7を時計方向に回転させるように回転軸を回転させ
ると、この傘歯車7との間の摩擦抵抗によってクラッチ
板8が従動して傘歯車7と同一方向に回転し、傘歯車7
に常時噛合して回転するクラッチ板8の歯車81がピニ
オン9に噛合し、ピニオン9が傘歯車7と同一の方向に
回転する。
【0037】前述のように電動操作部による施錠操作で
スライダー4が下降してくる途中で誤って引戸Aを開け
ても、このクラッチ板8の回転途中においてクラッチ板
8と逆方向に回転するクラッチ解除板20と一体の作動
片202がトリガーボルト40の一部を押してスライダ
ー4が下降できる位置迄強制的に後退させるので、スラ
イダー4が下降できない状態の儘モーター6が停止して
しまうような不都合が防止される。
【0038】尚、手動操作の場合には施錠操作をしなが
ら引戸Aを開ける動作をすることは殆どないが、万一そ
のような動作をした場合はスライダー4はフリーの状態
であるので、引戸Aを閉めれば再び何ら支障なく施錠動
作はできるが、電動操作の場合は、施錠用のスイッチを
ONとした後施錠される迄時間差があるので、その間に
誤って引戸Aを開ける動作をすることがあり、この場合
にはクラッチ板8の歯車81がピニオン9に噛合してス
ライダー4がフリーの状態とならならず、一旦スライダ
ー4が下降できない状態となると引戸Aを閉めてもこの
状態の儘固定されてしまうため、上述の強制後退を必要
とするものである。
【0039】このピニオン9の回転によりピニオン9と
噛合するラック10が押し下げられ、スライダー4が下
降して前述の手動操作の場合と同じく施錠杆3による施
錠がなされる。
【0040】スライダー4が最下降位置へくると、前記
スイッチS1の接点は開路し、モーター6への通電が断
たれてモーター6の回転は停止する。このとき他方のス
イッチS2の接点は閉路しているが、施錠方向の電流は
ダイオードD2aを通過することができないので、モー
ター6には施錠方向の電流はそれ以上通電されない。
【0041】図3の施錠状態で、スライダー4が最下降
位置にあるときには前述のようにマイクロスイッチS2
の接点のみが閉路しているので、制御盤等に設けられた
解錠用のスイッチをONとし、ダイオードDa2を介し
てモーター6に通電して傘歯車7を反時計方向に回転さ
せるように回転軸を回転させると、この傘歯車7との間
の摩擦抵抗によってクラッチ板8が従動して傘歯車7と
同一方向に回転し、傘歯車7に常時噛合して回転するク
ラッチ板8の歯車82がピニオン9に噛合し、ピニオン
9が傘歯車7と同一の方向に回転する。
【0042】このピニオン9の回転によりピニオン9と
噛合するラック10が押し上げられ、スライダー4が上
昇して前述の手動操作の場合と同じく解錠される。
【0043】スライダー4が最上昇位置へくると、前記
スイッチS2の接点は開路し、モーター6への通電が断
たれてモーター6の回転は停止する。このとき他方のス
イッチS1の接点は閉路しているが、解錠方向の電流は
ダイオードDa1を通過することができないので、モー
ター6には解錠方向の電流はそれ以上通電されない。
【0044】爾後、電動操作部の操作毎に施解錠動作が
反復される。
【0045】電動操作部による操作によって施錠または
解錠がなされた後はクラッチ板8の歯車81または82
がピニオン9に噛合した儘で停止しており、所謂クラッ
チが入った状態となっているが、次に手動操作により施
錠または解錠動作を行おうとする場合、スライダー4の
摺動によりピニオン9が回転し、ピニオン9の一部に固
着されたピン92がクラッチ解除板20を押して回転さ
せ、クラッチ板8の凹部83に嵌合する突片201がク
ラッチ板8を押して前記歯車81または82がピニオン
9と噛合しない位置つまり中立位置に戻すため、クラッ
チが切られてスライダー4は電動操作部とは無関係とな
り、モーター6の回転軸にブレーキがかかって固定状態
になっていても手動操作により前述の施、解錠動作を行
うことができるものであり、クラッチ解除板20自体も
元の中立位置に戻るため、作動片202に押されて後退
せしめられていたトリガーボルト40はスプリング40
1の復元力により前進して元の位置に復元するものであ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る引戸用電気錠によれば、引
戸に取り付けられる錠ケース内に、軸にて枢支され、錠
ケース内を上下に摺動するスライダーの上下動により錠
ケース前板から回転突出乃至回転後退する鎌型の施錠杆
を設け、引戸側にはシリンダー錠や摘み等の操作により
前記スライダーを上下動させる手動操作部を設け、同じ
く引戸側の錠ケース内には正逆転可逆モーターを設けて
モーターの回転力を歯車による減速機構並びにクラッチ
機構を介して回転運動を直線運動に変換するピニオンと
ラックによる運動方向変換機構に伝達するような電動操
作部を設け、前記運動方向変換機構のピニオンに噛合す
るラックを前記スライダーに設けると共に、戸枠側には
前記施錠杆が係合する係合板を有する受座を取り付け、
前記錠ケース内には、常時錠ケース前板方向に付勢され
て前進位置にあるときには前記スライダーの摺動を阻止
し、後退したときには同スライダーの摺動を許容するト
リガーボルトを設けると共に、前記受座内には、前記ト
リガーボルトの前面と対向する位置にあって常時錠ケー
ス方向に突出するボルトを設け、前記電動操作部による
施錠操作のときは前記トリガーボルトを強制的に後退さ
せるようにしたものであるから、操作性に優れ、誤動作
もなく、耐久使用性に優れるものであって、モーターに
よる回転運動をスライダーの上下直線運動に変換するよ
うにしてあるので、モータの駆動によって数種類の歯車
を介して回転させる構造を採用している従来技術の電気
錠のように錠本体の巾が広くなることがなく、縦框の巾
があまり広くない一般の住宅用の玄関引戸であっても適
用できるという効果があり、また、閉戸時に閉戸状態検
知用にも使用することができるボルトがトリガーボルト
の前面のどこかに当接し、トリガーボルトが後退する作
動範囲内で錠ケースと受座を引戸並びに戸枠にそれぞれ
取り付けるようにするだけで施錠杆が受座の係合板に確
実に係合するようになるため、取付作業が簡単となり、
取付けの作業性にも優れるものである。
【0047】また、電動操作部による施錠操作でスライ
ダーが下降してくる途中で誤って引戸を開けても、クラ
ッチ板の回転途中においてクラッチ板と逆方向に回転す
るクラッチ解除板と一体の作動片がトリガーボルトの一
部を押してスライダーが下降できる位置迄強制的に後退
させるような安全装置を設けてあるから、スライダーが
固定されて下降せず施錠動作ができなくなるという事故
を未然に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電気錠を引戸及び戸枠に取り付けた状態
の全体構成図である。
【図2】引戸及び戸枠を省略した本発明電気錠の解錠状
態における一部縦断側面図である。
【図3】同電気錠の施錠状態における一部縦断側面図で
ある。
【図4】電動操作部による施錠動作途中の本発明電気錠
のトリガーボルトとスライダーの関係を表す一部詳細図
である。
【図5】電動操作部による施錠動作完了状態の本発明電
気錠のトリガーボルトとスライダーの関係を表す一部詳
細図である。
【図6】モーターへの通電を制御する電気回路図であ
る。
【図7】従来公知の第一例の電気錠の側面図である。
【図8】従来公知の第二例の電気錠の側面図である。
【符号の説明】
1…錠ケース 2…受座 21…係合板 3…施錠杆
4…スライダー 5…摘み 6…正逆可逆モーター 7…傘歯車 8…ク
ラッチ板 9…ピニオン 10…ラック 20…クラッチ解除板
30…制御板 40…トリガーボルト 50…ボルト 60…スライダ
ー 70…クリックモーション機構 A…引戸 B…戸枠 C…コネクター D…コネクター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸に取り付けられる錠ケース内に、軸
    にて枢支され、錠ケース内を上下に摺動するスライダー
    の上下動により錠ケース前板から回転突出乃至回転後退
    する鎌型の施錠杆を設け、引戸側にはシリンダー錠や摘
    み等の操作により前記スライダーを上下動させる手動操
    作部を設け、同じく引戸側の錠ケース内には正逆転可逆
    モーターを設けてモーターの回転力を歯車による減速機
    構並びにクラッチ機構を介して回転運動を直線運動に変
    換するピニオンとラックによる運動方向変換機構に伝達
    するような電動操作部を設け、前記運動方向変換機構の
    ピニオンに噛合するラックを前記スライダーに設けると
    共に、戸枠側には前記施錠杆が係合する係合板を有する
    受座を取り付け、前記錠ケース内には、常時錠ケース前
    板方向に付勢されて前進位置にあるときには前記スライ
    ダーの摺動を阻止し、後退したときには同スライダーの
    摺動を許容するトリガーボルトを設けると共に、前記受
    座内には、前記トリガーボルトの前面と対向する位置に
    あって常時錠ケース方向に突出して前記トリガーボルト
    を押すボルトを設け、前記電動操作部による施錠操作の
    ときは前記トリガーボルトを強制的に後退させるように
    したことを特徴とする引戸用電気錠。
  2. 【請求項2】 請求項1のトリガーボルトにおいて、ボ
    ルトによって押されるトリガーボルト前面の上下方向の
    作動可能範囲の寸法を、施錠杆が受座の係合板に確実に
    係合する許容範囲内の寸法としたことを特徴とする請求
    項1記載の引戸用電気錠。
  3. 【請求項3】 請求項1のボルトは、常時錠ケース方向
    にスプリングによって付勢されて突出し、トリガーボル
    トに押されて後退したときに引戸の閉鎖状態を検知する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の引戸用電気
    錠。
  4. 【請求項4】 請求項1の受座において、受座内への施
    錠杆の嵌入により施錠杆に押されて摺動するスライダー
    を設け、同スライダーの摺動により施錠状態を検知する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の引戸用電気
    錠。
  5. 【請求項5】 請求項1の電動操作部による施錠操作の
    ときに前記トリガーボルトを強制的に後退させるように
    する手段として、前記クラッチ機構を制御するクラッチ
    解除板にトリガーボルトを後退方向に押す作動片を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の引戸用電気錠。
JP2204996A 1996-01-11 1996-01-11 引戸用電気錠 Pending JPH09189154A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071333A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Miwa Lock Co Ltd 電気錠の歯車噛合い位置規制の構造
JP2011517332A (ja) * 2008-03-21 2011-06-02 エルジー・ハウシス・リミテッド 建具用デジタルロック装置

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