JPH091885A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH091885A
JPH091885A JP14765595A JP14765595A JPH091885A JP H091885 A JPH091885 A JP H091885A JP 14765595 A JP14765595 A JP 14765595A JP 14765595 A JP14765595 A JP 14765595A JP H091885 A JPH091885 A JP H091885A
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recording
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rail
recording apparatus
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JP14765595A
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Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッド2をキャリッジ4に搭載して、D
Cモータ11により記録機と平行に往復駆動して記録を
行うシリアルタイプのプリンタ等の記録装置において、
キャリッジ4の往復移動方向を変えるタイミング時の反
転騒音やオーバラン傾向の発生を防止するための手段を
提供する。 【構成】 このため、キャリッジ4が停止/反転時のタ
イミングに合わせてキャリッジ4の進行方向と逆方向に
機械的なブレーキがかかるようなばね部材27をキャリ
ッジ4の所定部に設け、記録装置フレーム1の前記タイ
ミング位置に、このばね部材27を所定量撓ませる係合
部1d,1eを配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置、特にDCモー
タを駆動源として記録ヘッドを往復移動させて記録を行
うシリアルタイプのプリンタ等の記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドをキャリッジに搭載
し、このキャリッジを記録媒体と平行に往復移動させる
ことにより記録を行う例えばシリアルタイププリンタ等
の小形記録装置において、その往復動作は、DCモータ
等の駆動源と連動して回転するリードスクリューまたは
ベルト機構等により行う形成のものが多く存在してい
る。
【0003】また、近年これら記録装置の高速化が進
み、それに伴い前記キャリッジの移動速度も高速化され
る傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来例にあっては、キャリッジの移動速度の高速
化により、特にキャリッジがその移動方向を変えるタイ
ミング、すなわち、キャリッジリターン時において、反
転騒音が発生することが多くなった。これは、高速で移
動している物体が急激に速度を落として停止/反転する
ことによる慣性力に起因するもので、この慣性エネルギ
ーが反転騒音の原因となっている。
【0005】また、特にDCモータを用いた装置につい
ては、キャリッジの停止性において、キャリッジの高速
移動により、停止させたい位置を通り過ぎてしまうオー
バラン傾向が発生する可能性が高くなり、信頼性が低下
する怖れがあった。
【0006】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、この種のシリアルタイプ記録装置の前
記キャリッジの停止/反転時のオーバラン傾向や反転騒
音の発生等を防止するための手段の提供を目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、キャリッジに記録ヘッドを搭載し、前記キャリジ
を往復動作させることにより記録を行うシリアルタイプ
の記録装置において、前記キャリッジの所定部に弾性部
材を設け、記録装置フレームの前記弾性部材と対向した
位置で、かつ、前記キャリッジが記録装置のキャリッジ
移動範囲の両端部近傍において前記キャリッジが移動方
向を反転もしくは移動停止するタイミングに合わせた位
置に、前記弾性部材を所定量撓ませるための係合部材を
配設するよう構成することにより前記目的を達成しよう
とするものである。
【0008】
【作用】以上のような本発明構成により、キャリッジの
停止タイミングもしくはキャリッジ反転タイミングに合
わせて前記弾性部材を撓ませることにより、キャリッジ
の移動に対抗した摺動負荷を生じさせることによって、
キャリッジの運動エネルギーを吸収しキャリッジを速や
かかつ円滑に停止させ、キャリッジのオーバランの可能
性を防止すると共に、停止時反転時に発生する反転騒音
を低下させることが可能となる。
【0009】また、前記弾性部材の弾性力が、キャリッ
ジの移動方向と垂直方向にかかるように構成することに
より、以下に示す作用効果が得られる; (1)弾性力がキャリッジの移動方向に直接的に作用し
ないため、キャリッジが適正な位置に停止した後、キャ
リッジが弾性で移動してしまう現象を防止できる。
【0010】(2)キャリッジが装置両端付近(停止/
反転位置)以外の領域(特に記録領域)を移動する時に
おいて、適正な弾性力を装置フレームに設けられたガイ
ドレールに与えるよう構成することより、キャリッジ移
動時のガタを防止することが可能となる。
【0011】(3)また、前記(2)項とは逆に、キャ
リッジが装置両端付近(停止または反転位置)以外の領
域を移動する時において、弾性力が装置フレームに設け
られた前記ガイドレールに作用しないように弾性部材と
ガイドレールにギャップを設けることにより、キャリッ
ジに対して停止/反転時以外に余分な負荷を与えないよ
うにすることが可能である。
【0012】なお、上記(2)または(3)項のいずれ
にするかは、設計時に選択できる。
【0013】
【実施例】
(第1の実施例)以下に、本発明に係る記録装置の第1
の実施例について、図面を参照して詳細に説明する:本
実施例は、シリアル型プリンタ等のインクジェット記録
装置に準拠して説明するものとし、この記録装置に用い
る記録ヘッドとしては、着脱可能なディスポーザブルタ
イプの記録ヘッドを使用した記録装置について説明す
る。
【0014】図1は、本実施例の記録装置の平面図、図
2は正面図、図3は左側面図、図4は右側面図(部分断
面図)をそれぞれ示す。図5は、本実施例における双方
向リードスクリューの正面図、図6,図7はそれぞれば
ね部材の動作説明図、図8,図9はそれぞれ各部の動作
シーケンスを示すタイミングチャート、図10は、記録
装置の制御系を示すブロック構成図である。先ず、図1
ないし図5を参照して記録装置の概略構成を説明する: (キャリッジ)本実施例における記録装置はシリアル型
であって、フレーム1にキャリッジ4が矢印P方向及び
Q方向に往復移動可能に取り付けられ、このキャリッジ
4には、後述する記録手段である記録ヘッド2が搭載さ
れている。上記キャリッジ4は、フレーム1に両端を支
持された案内軸5に摺動可能に取り付けられている。ま
た、フレーム1には、双方向リードスクリュー12が回
動可能に支持されている。このリードスクリュー12に
は、180°位相が異なるねじ状のスクリュー溝12
c,12dが形成されており、溝端部12e,12fで
上記溝12cと12dが連続するように形成されている
(図5)。
【0015】図1においてリードスクリュー溝12cに
キャリッジ4の前面部に回動可能に突設されたスクリュ
ーピン22の突部22aが係合している(図4及び図
5)。また、上記キャリッジ4の後端部には断面L字状
の突起部4aが突設されており、フレーム1に形成され
たレール1aとの係合によりキャリッジ4の往復移動を
案内している(図4)。
【0016】また、上記レール1aの両端部には、レー
ル1aの肉厚よりも厚い寸法であるレール肉厚部1d,
1e(図2)が各傾面1d′,1e′を経てレール1a
と連続的に形成されている。一方、前記キャリッジ4の
後端部に設けられた突起部4aの下面部にばね部材(弾
性部材)27が取付けられている(図2)。なお、前記
傾面1d′,1e′及びレール肉厚部1d,1eは、前
記突起部4aの移動範囲の外側に設けられている。
【0017】(搬送手段)図1,4における8は搬送ロ
ーラであって、被記録材である記録シートを搬送するも
のである。この搬送ローラ8の右端部には搬送ローラギ
ア8aが取り付けられている。また、搬送ローラ8は、
両端をフレーム1の1部に設けられた一対のU字状の凹
部(1b)に回転可能に落とし込まれ支持されており、
中央部には弾性部材(例えばゴム材)より成る円環状の
搬送部材9が設けられている(図1,4)。この搬送部
材9と対向する位置には、ピンチローラ14が配設され
ている。
【0018】このピンチローラ14は、ピンチローラ軸
15に軸支されており、ピンチローラ軸15は、フレー
ム1に回転自在に支持されている。ピンチローラ14
は、図4に示す矢印T方向に移動可能であり、ピンチロ
ーラ軸15の弾性により搬送ローラ8に圧接している。
【0019】よって、搬送ローラ9がS方向に回転する
と、ピンチローラ14も従動回転して、両者の協同作用
によって記録シートを搬送する。また、上記圧接力によ
り搬送ローラ8を前記U字状凹部16に押付け固定して
いる。なお、搬送ローラ8は、記録紙の幅方向の範囲内
に納められている。
【0020】(駆動手段)11は、キャリッジ4の駆動
源であるDCモータであって、図1及び図3に示す矢印
F方向に回転駆動する。DCモータ11の駆動軸11a
には、モータウォームギア13が圧入固定されている。
このモータウォームギア13は、中間ギア26のホイー
ルギア部26aと噛合している。
【0021】さらに、中間ギア26においてホイールギ
ア26aと一体に形成されたかさ歯車26bは、前記双
方向リードスクリュー12の左端に設けられたスクリュ
ーかさ歯車12aと噛合している。なお、前記中間ギア
26は、サイドプレート10に設けられた軸(不図示)
に回転可能に取付けられている。
【0022】また、双方向リードスクリュー12の外周
の一部の前記搬送ローラギア8aと対応した位置に欠歯
ギア12bを設け、この欠歯ギア12bは、間欠的に搬
送ローラギア8aと噛合し、搬送ローラ8を矢印S方向
にリードスクリュー12の1回転毎に間欠回転させるよ
うに構成されている(図1,図4)。
【0023】よって、DCモータ11を矢印F方向に回
転駆動することにより、モータウォームギア13及び中
間ギア26のホイールギア26a、かさ歯車26b及び
スクリューかさ歯車12aを介して双方向リードスクリ
ュー12が図3の矢印R方向に回転し、スクリュー溝1
2cに係合したスクリューピン22によって、キャリッ
ジ4は矢印P方向に移動する(図1,図3及び図5)。
【0024】キャリッジ4が矢印P方向にさらに移動し
て、上記スクリューピン22がスクリュー溝12eに達
し通り過ぎた時点で、スクリュー溝12cと連続的に継
がっているスクリュー溝12dに係合して、キャリッジ
4は矢印Q方向に移動する。
【0025】キャリッジ4が矢印Q方向にさらに移動し
て、スクリューピン22がスクリュー溝12fに達し通
り過ぎた時点で、スクリュー溝12dと連続的につなが
っているスクリュー溝12cに係合して、キャリッジ4
は矢印P方向に移動する。以上のような繰り返し動作に
より、キャリッジ4は、DCモータ11の一方向回転に
より、矢印P−Q方向に往復移動する。
【0026】また、前記DCモータ11を矢印F方向に
回転することにより、双方向リードスクリュー12の外
周に設けられた欠歯ギア12bも同様に回転し、搬送ロ
ーラギア8aと記録紙の幅方向の範囲内で間欠的に噛合
して回転駆動することにより搬送ローラ8を駆動して、
記録紙を搬送する。
【0027】この記録紙搬送動作は、リードスクリュー
12の駆動により、キャリッジ4が両端部付近に移動す
る時、すなわち、1ラインの記録が終了する毎に行われ
るように欠歯ギア12bは配置構成されている。
【0028】なお、リードスクリュー12が略々1回転
することにより、1ライン(片方向)の記録及び記録紙
搬送が実施されるようにスクリュー溝12,12d及び
欠歯ギア12bは構成されている。スクリュー溝12
c,12dはそれぞれ一巻で構成され両端部12e,1
2fで連続的に継がっている(図5)。
【0029】(記録手段)記録手段は、前記搬送手段に
よって搬送された記録紙シートにインク像を記録するも
のである。この装置における記録手段としては、記録ヘ
ッド2からインクを吐出して記録するインクジェット記
録方式を用いている。
【0030】また、図4において、不図示のフレキシブ
ル回路基板が、キャリッジ4に取り付けられており、記
録ヘッド2に対して画像信号及び電力を供給するもので
ある。上記回路基板は、セットレバー3によって記録ヘ
ッド2と電気的に接続されており、回路基板(PCB)
20及びフレキシブルケーブル30を介して不図示の制
御回路に接続されている(図2)。
【0031】図1及び図2において、52は、厚さ0.
1〜0.2mm程度のステンレス等の金属板であり、エッ
チングやプレス等によって形成された格子状のスリット
を備えたスリット板である。21は、スリット板52を
小ねじなどで保持するためのスリット板ホルダであり、
ベースフレーム1にスリット板52と共に固定されてい
る。そして、このスリット板52のスリットは、後述す
るフォト検出器16により検出されて吐出位置検出信号
として出力される。
【0032】また、フォト検出器16は、前記回路基板
20にはんだ付けされており、キャリッジ4に小ねじ等
で固定されている。そして、キャリッジ4の移動状態を
検出するには、キャリッジ4に固定されたフォト検出器
16がベースフレーム1に固定されたスリット板ホルダ
21のスリット板52のスリットを検出することにより
行う。
【0033】フォト検出器16によって検出された吐出
位置検出信号は、回路基板20にはんだ付け接続された
フレキシブル30により、不図示の駆動回路基板(制御
基板)に送られ、記録ヘッド2によるインクの吐出位置
が制御される(図4)。
【0034】また、図1〜図3において、ウォームギア
13の根元部に円板状のエンコーダスリット13aが一
体的に形成されており、モータ停止信号を発生するため
のフォト検出器18の凹溝に入り込んでいる。19は、
フォト検出器18をはんだ付けするための基板でありね
じ等でベースフレーム1に固定されている。この基板1
9は、不図示のリード線により、不図示の制御基板に接
続されている。
【0035】(記録動作)次に、本実施例における記録
動作について説明する。なお、図10は、本実施例にお
ける記録装置の制御系の構成を示すブロック図であり、
CPU70、キーボード71,表示器72,電源ユニッ
ト73、モータ駆動回路74、記録ヘッド駆動回路7
5,記録装置76等より構成されている。記録装置76
よりCPU70に入力する信号としては、前記フォト検
出器16から出力される吐出位置検出信号と、フォト検
出器18から出力されるモータ停止信号との2種類であ
る。
【0036】モータ駆動回路74は、CPU70からの
指令に基づいて、DCモータ11を常時一方向に回転さ
せる。すると、前記の説明から明らかなように、記録ヘ
ッド2は左右に往復移動し、記録ヘッド2が左右の端部
に到着する毎に、記録シートが所定量単位で搬送される
ようになる。なお、一連の記録動作は不図示のROMに
プリセットされたプログラムに従って、CPU70の制
御のしたに実行される。
【0037】DCモータ11に電圧を印加して起動する
と、ウェームギア13に一体的に形成されたエンコーダ
スリット円盤13aによりモータ停止信号が発生する。
次に、リードスクリュー12の回転により、キャリッジ
4は例えば図1の右端から矢印P方向に移動を開始す
る。
【0038】キャリッジ4が移動を開始してキャリッジ
4に固定したフォト検出器16がスリット板52のスリ
ット52aを通過し始めると、スリット52aに対応し
た吐出位置検出信号が発生する。この吐出位置検出信号
は、ドットマトリクスにおける各ドット列に対して所定
の対応をなすように設定されている。
【0039】CPU70は、前記吐出位置検出信号を受
け、これに同期して記録信号を選択的に記録ヘッド駆動
回路75に出力するとにより、図1の矢印P方向への記
録が行われる。そして、このP方向への記録が終了する
と、CPU70はモータ停止信号パレス数を計数し、N
パルスを計数した後に、DCモータ11への通電をオフ
する。
【0040】この時、前述した如く、既に記録シート搬
送動作も終了しており、キャリッジ4は図1の左端部に
て停止する。以上の矢印P方向の記録動作シーケンスの
タイミングチャートを図8に示す。
【0041】次に、再度DCモータ11を起動すると、
前述したスクリュー12の回転により、キャリッジ4は
図1の左端から矢印Q方向への移動を開始する。また、
前記モータ11の起動と同時にモータ停止信号も発生す
る。さらに、フォト検出器59がスリット板52のスリ
ット52aを通過することにより、吐出位置検出信号が
発生し、これと同期してCPU70から記録信号を選択
的に出力することにより、矢印Q方向への記録がなされ
る。
【0042】そして、矢印Q方向への記録が終了する
と、CPU70は、モータ停止信号のパルス数を計数
し、Mパルスを計数した後にモーター11への通電をオ
フする。このとき前述したように記録動作も終了してお
り、キャリッジ4は、図1の右端部に停止する。以上の
矢印Q方向への記録動作シーケンスタイミングチャート
を図9に示す。ただし、複数行連続印字(記録)する場
合、モータ11への通電をオフしない場合もある。
【0043】以上のような動作を繰り返すことにより、
記録シート上への記録が行われる。また、CPU70
は、キャリッジ4が図1の左,右端部のいずれかに位置
するかを事前に判別する必要があるが、その方法として
は、例えばシステムに電源が投入された時、または例え
ばオールクリアキー等の特定キーが押下された時等にD
Cモータ11への通電を行うようにする。
【0044】そして検出器59が、スリット板52の壁
52bを通過する時は、一定時間、吐出位置検出信号が
“ロー”の状態Xが続き、次にスリット52aを通過し
たことを基準にして、キャリッジ4が図1の右端から矢
印P方向へ向かっていると判断する。
【0045】また、フォト検出器16がスリット板52
の穴部52cを通過する時は、一定時間、吐出位置検出
信号が“ハイ”の状態Yが続き、次にスリット52aを
通過したことを基準にして、キャリッジ4が図1の左端
から矢印Q方向へ向かっていると判断する。
【0046】穴部52c、壁部52b、スリット52a
の判断は、それぞれ一定時間以上“ハイ”,“ロー”の
状態が続くか、あるいは一定時間以内に“ハイ”,“ロ
ー”が切換わるか否かで行う。矢印P方向またはQ方向
への方向を判断した後は、スリット通過後、それぞれ
N,M発、モータ停止信号のパルス数を計数してDCモ
ータ11の通電をオフすれば、イニシャル動作終了する
ことができる。
【0047】なお、前記矢印P方向、Q方向で記録が終
了してから、DCモータ11の駆動停止までのパルス数
をそれぞれN,Mとしているが、このパルス数は基本的
には同じ値に設定する。しかし、負荷の相違等により差
をつけても差支えない。
【0048】以上が、本実施例における記録装置の基本
動作であるが、さらに本実施例の記録装置において、前
述したごとく、キャリッジ4の後端部に設けられた断面
L字状の突起部4aが突設され、フレーム1に形成され
たレール1aとこの係合により、キャリッジ4の往復移
動を案内しているが(図2,図4)、前記L字状突起部
4aの底面にばね部材(弾性部材)27が取付けられて
いる。
【0049】このばね部材27は、記録ヘッド2のイン
ク吐出口が印字領域内に位置している時は、前述レール
部材1aとは接触しない位置関係にあるが(図6)、キ
ャリッジ4が右端もしくは左端近傍に達した時に(記録
ヘッド2のインク吐出口は印字領域外に位置してい
る)、ばね部材27のアーム部27aもしくは27bの
突起部がレール1aと連続的に継がっている傾面1e′
もしくは1d′の所定位置から重なり始め、この重なり
によりばね部材27の片方のアーム部27aが撓み始め
る。
【0050】さらに、キャリッジ4aが移動することに
より、前述したアーム部27aもしくは27bが、フレ
ーム1のレール1aの両端部に形成されたレール肉厚部
1eもしくは1dに乗り上げることでばねの撓みは最大
値に達する。
【0051】図2において、キャリッジ4がQ方向に記
録動作を行った後は、ばね部材27のアーム部27aの
突起部がレール右端に設けられた1e,1e′部と干渉
し、P方向に記録動作を行った後は、ばね部材27のも
う一方のアーム部27bの突起部が、レール左端部に設
けられた、1d,1d′部と干渉する。
【0052】前述のばねの撓みを発生させるタイミング
を、キャリッジ4がその移動方向を反転する直前もしく
は停止のタイミングに合わせるように設定している(図
7)。
【0053】前述した如く、キャリッジ4の反転もしく
は停止タイミングに合わせてキャリッジ4に取付けられ
たばね部材27をフレーム1の所定部分の部材により撓
ませることにより、キャリッジ4の移動に対抗した摺動
負荷を生じさせ、キャリッジの慣性エネルギーを吸収さ
せるよう構成されている。
【0054】なお、本実施例においては、ばね部材(弾
性部材)27として、板ばね形状のものを用いてるが、
必ずしもこれのみに限定されるものでなく、コイルば
ね、もしくはキャリッジ4と一体に形成されたモールド
ばね等であっても差支えないことはもちろんである。
【0055】(第2の実施例)前記第1の実施例におい
ては、キャリッジ4が印字領域内及びその近傍を移動し
ている時はばね部材27のアーム部27aもしくは27
bの突起部は、フレーム1のレール部1aと接触しない
構成であったが、本第2の実施例においては、キャリッ
ジ4が印字領域内およびその近傍を移動している場合に
おいても、ばね部材27のアーム部27a及び27bの
突起部とフレーム1のレール部1aとが接触/干渉し、
両アーム部27a,27bを所定量撓ませる構成とした
ものである。
【0056】図11,図12に本実施例におけるばね部
材27の動作説明図を示す。キャリッジ4が反転もしく
は停止する近傍においては、前記第1実施例と同様に、
ばね部材27をさらに撓ませることにより、キャリッジ
4の移動に対抗した摺動負荷を生じさせ、キャリッジ4
の慣性エネルギーを吸収させるようにしたものである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジに記録ヘッドを搭載し、このキャリッジを往
復動作させることにより記録動作を行うシリアルタイプ
の記録装置において、キャリッジが記録装置の両端近傍
において反転もしくは停止するタイミング、すなわち、
キヤリッジが移動速度を下げ始めるタイミングに合わせ
て、キャリッジの進行方向とは逆向きに機械的なブレー
キがかかるように構成したものである。
【0058】具体的には、キャリッジの所定部にばね等
の弾性部材を設け、フレームの指定部には、この弾性部
材と対向した位置でしかも、キャリッジが反転もしくは
停止するタイミングに合わせた位置に、前記弾性部材を
所定量撓ませる位置関係にリブもしくは凸形状部材等を
配設することで、キャリッジの移動に対抗した摺動負荷
を生じさせることにより、キャリッジの運動(慣性)エ
ネルギーを吸収し、キャリッジを速やかに、かつ、円滑
エネルギーを吸収し、キャリッジを速やかに、かつ円滑
に停止させ、キャリッのオーバーラン傾向を防止すると
共に、反転時もしくは停止時近傍に発生する反転騒音を
低下させることが可能となった。
【0059】また、前記弾性部材を、撓ませる機会を、
前記キャリッジ反転時もしくは停止時に限定し、その他
の期間においては、この弾性部材を撓ませないように設
定することにより、記録(印字)領域及びその近傍にお
いては、キャリッジに対して余分な負荷を与えないよう
にすることが可能となる。よって、特にDCモータをそ
の駆動源にしている装置に対しては余分な消費電力を抑
える効果がある。
【0060】さらに、必要に応じて、今度は上記とは逆
に、印字利用領域及びその近傍においてもキャリッジに
適正な負荷を与えるために所定量前記弾性部材を撓ませ
ることによりキャリッジの移動時に発生するガタを防止
することが可能である。
【0061】また、前記実施例において、弾性部材の撓
み方向は、キャリッジの進行方向に対して垂直となるよ
うに設定していることにより、弾性力がキャリッジの移
動方向に直接的に作用しないため、キャリッジが適正な
位置に停止した後に、キャリッジが弾性力で移動してし
まう現象を防止することが可能である。
【0062】さらには、前記実施例において前述したば
ね部材(弾性部材)をキャリッジの後端部に設けられた
断面L字状の突起部の一部に設け、また、この突起部と
係合しキャリッジの往復移動を案内するためにフレーム
に形成されたレールの両端部近傍で、キャリッジが反転
もしくは停止するタイミングに合わせて、レールの厚み
方向の寸法を変化させ、前記ばね部材を撓ませるように
設定したため、余分な領域を使用することなく、簡単な
構造で、キャリッジの反転時もしくは停止時において摺
動負荷を生じさせ、キャリッジのオーバラン及び反転騒
音を防止することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の記録装置平面図
【図2】 図1の正面図
【図3】 図1の左側面図
【図4】 図1の右側面図
【図5】 双方向リードスクリュー正面図
【図6】 ばね部材の動作説明図(a)
【図7】 ばね部材の動作説明図(b)
【図8】 記録動作シーケンスタミングチャート(P方
向)
【図9】 記録動作シーケンスタミングチャート(Q方
向)
【図10】 制御係のブロック構成図
【図11】 第2実施例にばね部材の動作説明図(a)
【図12】 第2実施例にばね部材の動作説明図(a)
【符号の説明】
1 ベースフレーム 1a ガイドレール 1d,1e ガイドレールリブ部 2 記録ヘッド 3 セットレバー 4 キャリッジ 4a ガイドレール係合部材 5 案内軸 11 DCモータ 12 双方向リードスクリュー 27 ばね部材(弾性部材) 27a,27b 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに記録ヘッドを搭載し、前記
    キャリジを往復動作させることにより記録を行うシリア
    ルタイプの記録装置において、前記キャリッジの所定部
    に弾性部材を設け、記録装置フレームの前記弾性部材と
    対向した位置で、かつ、前記キャリッジが記録装置のキ
    ャリッジ移動範囲の両端部近傍において前記キャリッジ
    が移動方向を反転もしくは移動停止するタイミングに合
    わせた位置に、前記弾性部材を所定量撓ませるための係
    合部材を配設したことを特徴とするシリアルタイプの記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジの反転もしくは移動停止
    のタイミング以外のキャリッジ移動領域においても、前
    記キャリッジ移動範囲両端近傍における撓み量よりも小
    さい量、前記弾性部材を撓ませるための係合部材を、前
    記弾性部材と対向する記録装置フレームの所定位置に配
    設したことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材を前記キャリッジの所定位
    置に配設された断面略L字状の突起部の一部に設け、前
    記突起部と係合して前記キャリッジの往復移動を案内す
    るためにフレームに形成されたレール形状の部材の両端
    部近傍で、前記キャリッジが移動方向を反転もしくは停
    止を行う近傍のタイミングに合わせて、前記レール部材
    の両端部近傍の形状を前記弾性部材をキャリッジの進行
    方向と略垂直方向に所定量撓ませる形状にしたことを特
    徴とする請求項1,2のいずれかに記載の記録装置。
JP14765595A 1995-06-14 1995-06-14 記録装置 Withdrawn JPH091885A (ja)

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JP14765595A JPH091885A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 記録装置

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