JPH09188221A - 乗員保護装置 - Google Patents
乗員保護装置Info
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- JPH09188221A JPH09188221A JP8003831A JP383196A JPH09188221A JP H09188221 A JPH09188221 A JP H09188221A JP 8003831 A JP8003831 A JP 8003831A JP 383196 A JP383196 A JP 383196A JP H09188221 A JPH09188221 A JP H09188221A
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- JP
- Japan
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- occupant
- seat
- arm
- arms
- abdomen
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗員の腹部に加えられる圧迫感が極めて小さ
い乗員保護装置を提供する。 【解決手段】 座席１０のシートバック１２の後方にア
ーム１６，１８がピン２０によって回動可能に連結され
ている。アーム１６，１８は乗員腹部から離れる方向に
のみ屈曲可能な構成となっており、各先端側にシートベ
ルト２２，２４が連結されている。アーム１６，１８
は、トング３８とバックル４０とによって着脱可能とさ
れている。アーム１６，１８の内面に沿ってエアバッグ
４４が設けられている。車両が衝突したときには、エア
バッグ４４内に高圧空気が供給される。
い乗員保護装置を提供する。 【解決手段】 座席１０のシートバック１２の後方にア
ーム１６，１８がピン２０によって回動可能に連結され
ている。アーム１６，１８は乗員腹部から離れる方向に
のみ屈曲可能な構成となっており、各先端側にシートベ
ルト２２，２４が連結されている。アーム１６，１８
は、トング３８とバックル４０とによって着脱可能とさ
れている。アーム１６，１８の内面に沿ってエアバッグ
４４が設けられている。車両が衝突したときには、エア
バッグ４４内に高圧空気が供給される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は乗員保護装置に係
り、特に自動車の座席の乗員を該座席に対して拘束する
ことにより自動車の衝突時の衝撃から保護するのに好適
な乗員保護装置に関する。
り、特に自動車の座席の乗員を該座席に対して拘束する
ことにより自動車の衝突時の衝撃から保護するのに好適
な乗員保護装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の座席乗員を座席に拘束して保護
する装置としてシートベルト装置がある。このシートベ
ルト装置は、周知の通り、リトラクタから巻き出された
ウェビングを乗員の胸、腹等の前に架け渡して乗員を座
席に拘束するよう構成されている。
する装置としてシートベルト装置がある。このシートベ
ルト装置は、周知の通り、リトラクタから巻き出された
ウェビングを乗員の胸、腹等の前に架け渡して乗員を座
席に拘束するよう構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】シートベルト装置によ
って座席乗員の腹部を拘束した場合、ウェビングのテン
ションが常に腹部に加えられるようになり、乗員にとっ
て快適さが乏しいものとなる。
って座席乗員の腹部を拘束した場合、ウェビングのテン
ションが常に腹部に加えられるようになり、乗員にとっ
て快適さが乏しいものとなる。
【０００４】本発明は、腹部への圧迫感が全く又は殆ど
ない乗員保護装置を提供することを目的とする。
ない乗員保護装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の乗員保護装置
は、座席に座った乗員の腹部を保護するための装置であ
って、該座席に座った乗員の腹部の前方及び両側方を囲
むように配置され、左右の両端部がそれぞれ該座席に連
結されているアーチ状部材と、該アーチ状部材の乗員腹
部対向面に設けられた軟質材とを備えてなるものであ
る。
は、座席に座った乗員の腹部を保護するための装置であ
って、該座席に座った乗員の腹部の前方及び両側方を囲
むように配置され、左右の両端部がそれぞれ該座席に連
結されているアーチ状部材と、該アーチ状部材の乗員腹
部対向面に設けられた軟質材とを備えてなるものであ
る。
【０００６】かかる乗員保護装置にあっては、アーチ状
部材が乗員の腹部の前部にアーチの如く左右に架け渡さ
れた状態で配置され、このアーチ状部材の軟質材が乗員
腹部に対向する。軟質材は、著しく肥満した乗員でない
限り、乗員から離隔しており、乗員腹部には圧迫感は全
く又は殆ど感じられない。
部材が乗員の腹部の前部にアーチの如く左右に架け渡さ
れた状態で配置され、このアーチ状部材の軟質材が乗員
腹部に対向する。軟質材は、著しく肥満した乗員でない
限り、乗員から離隔しており、乗員腹部には圧迫感は全
く又は殆ど感じられない。
【０００７】本発明では、このアーチ状部材を左右のア
ームにて構成し、各アームの後端を座席に連結し、アー
ムの先端同士を着脱可能に連結することにより、該アー
ムを開いて座席に着座及び離座することができる。
ームにて構成し、各アームの後端を座席に連結し、アー
ムの先端同士を着脱可能に連結することにより、該アー
ムを開いて座席に着座及び離座することができる。
【０００８】このアームを乗員から離反する方向に屈曲
自在な芯材と、該アームを乗員から離反させるように付
勢する弾性体とを内蔵した構成とすることにより、左右
のアーム同士の連結を解除したときにアームを乗員から
離反させることが可能となる。
自在な芯材と、該アームを乗員から離反させるように付
勢する弾性体とを内蔵した構成とすることにより、左右
のアーム同士の連結を解除したときにアームを乗員から
離反させることが可能となる。
【０００９】各アームを、その後端側を回動中心として
上下方向に回動しうるように座席に取り付けることによ
り、座席に対し着座又は離座するときにはアームを上方
に（即ち、シートバックの側辺に沿うように）起立させ
ておくことが可能となる。
上下方向に回動しうるように座席に取り付けることによ
り、座席に対し着座又は離座するときにはアームを上方
に（即ち、シートバックの側辺に沿うように）起立させ
ておくことが可能となる。
【００１０】座席のシートバック上部から引き出された
２本のショルダーベルト（ウェビング）の各々を１本ず
つ左右のアームに連結することにより、該ショルダーベ
ルトによって乗員の胸部を拘束することができる。この
場合、ショルダーベルトによってアームを上方に引き上
げ、アームを乗員の太腿から上方に引き離すことができ
る。
２本のショルダーベルト（ウェビング）の各々を１本ず
つ左右のアームに連結することにより、該ショルダーベ
ルトによって乗員の胸部を拘束することができる。この
場合、ショルダーベルトによってアームを上方に引き上
げ、アームを乗員の太腿から上方に引き離すことができ
る。
【００１１】本発明の乗員保護装置にあっては、軟質材
は、空気を内蔵したエアバッグであることが好ましい。
は、空気を内蔵したエアバッグであることが好ましい。
【００１２】座席乗員に対し所定以上の加速度が加えら
れたときに該エアバッグ内に高圧空気を供給する高圧空
気供給装置を設けることにより、衝突時にエアバッグの
体積を拡大したりあるいはエアバッグの圧迫による変形
時の弾性係数を大きくすることが可能となる。
れたときに該エアバッグ内に高圧空気を供給する高圧空
気供給装置を設けることにより、衝突時にエアバッグの
体積を拡大したりあるいはエアバッグの圧迫による変形
時の弾性係数を大きくすることが可能となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して実施の形態に
ついて説明する。第１図乃至第３図は本発明の実施の形
態に係る乗員保護装置を備えた座席の斜視図、第４図は
乗員保護装置の断面図、第５図及び第６図はそれぞれ第
４図のＶ部分及びVI部分の拡大図、第７図はアーム内に
設けられる芯材の斜視図、第８図は第５図のVIII-VIII
線に沿う断面図である。
ついて説明する。第１図乃至第３図は本発明の実施の形
態に係る乗員保護装置を備えた座席の斜視図、第４図は
乗員保護装置の断面図、第５図及び第６図はそれぞれ第
４図のＶ部分及びVI部分の拡大図、第７図はアーム内に
設けられる芯材の斜視図、第８図は第５図のVIII-VIII
線に沿う断面図である。
【００１４】自動車の座席１０のシートクッション１２
とシートバック１４との交叉部付近の側面にアーム１
６，１８の後端がピン２０によって連結されている。こ
のアーム１６，１８によってアーチ状部材が構成されて
いる。
とシートバック１４との交叉部付近の側面にアーム１
６，１８の後端がピン２０によって連結されている。こ
のアーム１６，１８によってアーチ状部材が構成されて
いる。
【００１５】この座席１０の内部にはシートベルト装置
のリトラクタ（図示略）が設けられており、このリトラ
クタから巻き出された２本のシートベルト（ショルダー
ベルト）２２，２４がシートバック１４の上端から引き
出されている。シートベルト２２の先端は、右側アーム
１６の先端側に連結され、シートベルト２４の先端は左
側アーム１８の先端側に連結されている。
のリトラクタ（図示略）が設けられており、このリトラ
クタから巻き出された２本のシートベルト（ショルダー
ベルト）２２，２４がシートバック１４の上端から引き
出されている。シートベルト２２の先端は、右側アーム
１６の先端側に連結され、シートベルト２４の先端は左
側アーム１８の先端側に連結されている。
【００１６】このアーム１６，１８の内部には、その長
手方向に芯材２６が設けられている。この芯材２６は、
第７図に示す通り、多数のユニットピース２８をピン３
０で連結した構成のものとなっている。各ユニットピー
ス２８は、凸部２８ａと凹部２８ｂとを有しており、凸
部２８ａを隣接するユニットピース２８の凹部２８ｂに
嵌合させ、これら凸部２８ａ及び凹部２８ｂを貫通する
ようにピン３０を打つことにより各ユニットピース２８
が連結される。この芯材２６のユニットピース２８は、
ピン３０だけを回動中心として回動可能であるため、芯
材２６は第７図のθ方向にのみ屈曲可能となっている。
なお、この芯材２６の長手方向の後端側にはエンドピー
ス３２がピンで連結され、このエンドピース３２が前記
ピン２０によって座席１０に連結される。
手方向に芯材２６が設けられている。この芯材２６は、
第７図に示す通り、多数のユニットピース２８をピン３
０で連結した構成のものとなっている。各ユニットピー
ス２８は、凸部２８ａと凹部２８ｂとを有しており、凸
部２８ａを隣接するユニットピース２８の凹部２８ｂに
嵌合させ、これら凸部２８ａ及び凹部２８ｂを貫通する
ようにピン３０を打つことにより各ユニットピース２８
が連結される。この芯材２６のユニットピース２８は、
ピン３０だけを回動中心として回動可能であるため、芯
材２６は第７図のθ方向にのみ屈曲可能となっている。
なお、この芯材２６の長手方向の後端側にはエンドピー
ス３２がピンで連結され、このエンドピース３２が前記
ピン２０によって座席１０に連結される。
【００１７】芯材２６のユニットピース２８には、第７
図の通りスリット３４が穿設されており、このスリット
３４にウェビング３６が挿通されている。左側アーム１
８にあっては、ウェビング３６の先端にトング３８が設
けられている。このトング３８の先端部は、左側アーム
１８の先端面から突設されている。
図の通りスリット３４が穿設されており、このスリット
３４にウェビング３６が挿通されている。左側アーム１
８にあっては、ウェビング３６の先端にトング３８が設
けられている。このトング３８の先端部は、左側アーム
１８の先端面から突設されている。
【００１８】右側アーム１６にあっては、ウェビング３
６の先端がバックル４０に連結されている。このバック
ル４０は、トング３８の受入口が右側アーム１６の先端
面に開口するように配置されており、トング３８が該バ
ックル４０内に挿入されると該トング３８の抜け出しが
阻止されるようにラッチされる。なお、このラッチを解
除するためのプレスボタン４２が右側アーム１６の先端
部の外面に設けられている（第１図）。なお、このトン
グ３８及びバックル４０は、通常のシートベルト装置に
用いられているものと同じものである。
６の先端がバックル４０に連結されている。このバック
ル４０は、トング３８の受入口が右側アーム１６の先端
面に開口するように配置されており、トング３８が該バ
ックル４０内に挿入されると該トング３８の抜け出しが
阻止されるようにラッチされる。なお、このラッチを解
除するためのプレスボタン４２が右側アーム１６の先端
部の外面に設けられている（第１図）。なお、このトン
グ３８及びバックル４０は、通常のシートベルト装置に
用いられているものと同じものである。
【００１９】芯材２６の内側（乗員の腹部の対向面）に
沿ってエアバッグ４４が設けられている。芯材２６の外
側に沿ってテンションスプリング４６が配設され、この
テンションスプリング４６の外側に軟質ウレタン４８が
配設されている。アーム１６，１８の外面は表皮材５０
によって覆われている。
沿ってエアバッグ４４が設けられている。芯材２６の外
側に沿ってテンションスプリング４６が配設され、この
テンションスプリング４６の外側に軟質ウレタン４８が
配設されている。アーム１６，１８の外面は表皮材５０
によって覆われている。
【００２０】なお、前記エアバッグ４４は、ダクト５２
を介して高圧空気供給装置５４に連結されている。この
高圧空気供給装置は、圧縮空気を内蔵したタンクと、バ
ルブとを備えており、自動車に設けられた加速度センサ
（図示略）が所定値以上の加速度を検出すると該バルブ
が開弁し、タンク内の高圧空気がエアバッグ４４内に送
り込まれるよう構成されている。
を介して高圧空気供給装置５４に連結されている。この
高圧空気供給装置は、圧縮空気を内蔵したタンクと、バ
ルブとを備えており、自動車に設けられた加速度センサ
（図示略）が所定値以上の加速度を検出すると該バルブ
が開弁し、タンク内の高圧空気がエアバッグ４４内に送
り込まれるよう構成されている。
【００２１】このように構成された乗員保護装置におい
て、座席１０に乗員が座っていないときには、アーム１
６，１８は、トング３８とバックル４０とのラッチが解
除され、テンションスプリング４６によって引っ張られ
ることにより真直ぐな棒状となっている。そして、シー
トベルト２２，２４がシートベルト装置のリトラクタに
よって巻き取られることにより、アーム１６，１８は第
３図の二点鎖線で示すようにシートバック１４の側辺に
沿った起立姿勢をとっている。
て、座席１０に乗員が座っていないときには、アーム１
６，１８は、トング３８とバックル４０とのラッチが解
除され、テンションスプリング４６によって引っ張られ
ることにより真直ぐな棒状となっている。そして、シー
トベルト２２，２４がシートベルト装置のリトラクタに
よって巻き取られることにより、アーム１６，１８は第
３図の二点鎖線で示すようにシートバック１４の側辺に
沿った起立姿勢をとっている。
【００２２】この状態で座席１０に乗員が着座し、先ず
アーム１６，１８を第３図の矢印Ａのように前方に回動
させ、次いでアーム１６，１８の先端同士を接近させる
ように湾曲させる。そして、トング３８をバックル４０
に装着する。これによって乗員保護状態が完成する。
アーム１６，１８を第３図の矢印Ａのように前方に回動
させ、次いでアーム１６，１８の先端同士を接近させる
ように湾曲させる。そして、トング３８をバックル４０
に装着する。これによって乗員保護状態が完成する。
【００２３】第１，２図に示すように、アーム１６，１
８はアーチ状に乗員腹部前方に架け渡され、これによっ
て乗員の腹部が前方に移動することが阻止される。ま
た、このアーム１６，１８に接続されたシートベルト２
２，２４がシートバック１４の上端から乗員の胸部に沿
って前方に垂下し、乗員の胸部を拘束する。
８はアーチ状に乗員腹部前方に架け渡され、これによっ
て乗員の腹部が前方に移動することが阻止される。ま
た、このアーム１６，１８に接続されたシートベルト２
２，２４がシートバック１４の上端から乗員の胸部に沿
って前方に垂下し、乗員の胸部を拘束する。
【００２４】このアーム１６，１８はアーチ状に延在し
ており、著しく肥満した乗員でない限り、乗員腹部とア
ーム１６，１８との間には間隙が空くようになり、乗員
腹部に圧迫感が全く加えられない。なお、アーム１６，
１８の乗員腹部対向面は、空気を内蔵した軟質なエアバ
ッグ４４によって構成されているため、相当に肥満した
乗員が座席１０に着座し、アーム１６，１８の内側面が
乗員腹部に当ったとしても、該腹部に加えられる圧迫感
は小さい。
ており、著しく肥満した乗員でない限り、乗員腹部とア
ーム１６，１８との間には間隙が空くようになり、乗員
腹部に圧迫感が全く加えられない。なお、アーム１６，
１８の乗員腹部対向面は、空気を内蔵した軟質なエアバ
ッグ４４によって構成されているため、相当に肥満した
乗員が座席１０に着座し、アーム１６，１８の内側面が
乗員腹部に当ったとしても、該腹部に加えられる圧迫感
は小さい。
【００２５】このようにアーム１６，１８を装着した状
態において車両が衝突した場合、加速度センサによって
この衝突が検知され、高圧空気供給装置５４のバルブが
開弁し、該装置５４のタンクから高圧空気がエアバッグ
４４に送り込まれる。これにより、エアバッグ４４がそ
の内容積を拡大すると共に、エアバッグ４４が硬くな
る。即ち、エアバッグ４４を圧迫したときの変形弾性係
数が大きくなる。このため、乗員が強い力で前方に押し
出された場合であっても、乗員腹部が芯材２６に当るこ
とがなく、乗員腹部がアーム１６，１８に当ったときの
衝撃が小さなものとなる。また、シートベルト２２，２
４が乗員の胸部を十分に拘束する。
態において車両が衝突した場合、加速度センサによって
この衝突が検知され、高圧空気供給装置５４のバルブが
開弁し、該装置５４のタンクから高圧空気がエアバッグ
４４に送り込まれる。これにより、エアバッグ４４がそ
の内容積を拡大すると共に、エアバッグ４４が硬くな
る。即ち、エアバッグ４４を圧迫したときの変形弾性係
数が大きくなる。このため、乗員が強い力で前方に押し
出された場合であっても、乗員腹部が芯材２６に当るこ
とがなく、乗員腹部がアーム１６，１８に当ったときの
衝撃が小さなものとなる。また、シートベルト２２，２
４が乗員の胸部を十分に拘束する。
【００２６】このようにしてこの乗員保護装置による
と、自動車の衝突等の緊急時に座席乗員を十分に保護す
ることができる。
と、自動車の衝突等の緊急時に座席乗員を十分に保護す
ることができる。
【００２７】この実施の形態にあっては、アーム１６，
１８によってアーチ状部材が構成されており、該アーム
１６，１８がトング３８及びバックル４０によって容易
に着脱可能に連結されているため、座席１０に着座及び
離座する際にアーム１６，１８を開いて極めて容易に着
座及び離座することができる。
１８によってアーチ状部材が構成されており、該アーム
１６，１８がトング３８及びバックル４０によって容易
に着脱可能に連結されているため、座席１０に着座及び
離座する際にアーム１６，１８を開いて極めて容易に着
座及び離座することができる。
【００２８】このトング３８とバックル４０との係合を
解除した場合、テンションスプリング４６によって各ア
ーム１６，１８が真直ぐになり、しかもシートベルト２
２，２４によって各アーム１６，１８が上方に引き上げ
られてシートバック１４の側辺に沿うようになるため、
座席１０に乗り降りする場合にアーム１６，１８が殆ど
邪魔にならず、極めて便利である。
解除した場合、テンションスプリング４６によって各ア
ーム１６，１８が真直ぐになり、しかもシートベルト２
２，２４によって各アーム１６，１８が上方に引き上げ
られてシートバック１４の側辺に沿うようになるため、
座席１０に乗り降りする場合にアーム１６，１８が殆ど
邪魔にならず、極めて便利である。
【００２９】更に、この実施の形態にあっては、芯材２
６が第７図のθ方向にのみ屈曲自在であるため、第１，
２図のようにアーム１６，１８を連結した場合、アーム
１６，１８が一本のアーチ状の棒状部材となる。そし
て、このアーム１６，１８がシートベルト２２，２４に
よって上方に引っ張られているため、アーム１６，１８
が乗員の太腿にもたれかかることがなく、太腿への圧迫
感も全く又は殆どない。上記実施の形態にあっては、同
じ長さのアーム１６，１８を乗員腹部中央の前方におい
て連結してアーチ状部材を構成するようにしているが、
本発明にあっては一本の長いアーチ状部材を採用しても
良い。
６が第７図のθ方向にのみ屈曲自在であるため、第１，
２図のようにアーム１６，１８を連結した場合、アーム
１６，１８が一本のアーチ状の棒状部材となる。そし
て、このアーム１６，１８がシートベルト２２，２４に
よって上方に引っ張られているため、アーム１６，１８
が乗員の太腿にもたれかかることがなく、太腿への圧迫
感も全く又は殆どない。上記実施の形態にあっては、同
じ長さのアーム１６，１８を乗員腹部中央の前方におい
て連結してアーチ状部材を構成するようにしているが、
本発明にあっては一本の長いアーチ状部材を採用しても
良い。
【００３０】なお、ウェビング３６の後端はシートベル
ト装置のリトラクタと同様のリトラクタ（図示略）によ
って巻き取られている。このリトラクタは、ウェビング
３６が徐々に引き出されるときには、該ウェビング３６
の巻き出しを全く阻止せず、ウェビング３６が急速に巻
き出される場合、或いは自動車に極めて大きな加速度が
加えられた場合には、ウェビング３６の巻き出しを阻止
する。従って、トング３８とバックル４０との結合を解
除し、アーム１６，１８を通常の速度で真直ぐに伸ばす
ときには、ウェビング３６はリトラクタからスムーズに
巻き出される。一方、第４図に示す状態において車両が
衝突した場合、ウェビング３６の巻き出しが阻止され、
トング３８及びバックル４０はウェビング３６を介して
リトラクタに強力に引き留められる。これによって、ア
ーム１６，１８に対し著しく大きな外力が加えられて
も、アーム１６，１８は伸びることがなく、乗員の腹部
を十分に拘束することができる。
ト装置のリトラクタと同様のリトラクタ（図示略）によ
って巻き取られている。このリトラクタは、ウェビング
３６が徐々に引き出されるときには、該ウェビング３６
の巻き出しを全く阻止せず、ウェビング３６が急速に巻
き出される場合、或いは自動車に極めて大きな加速度が
加えられた場合には、ウェビング３６の巻き出しを阻止
する。従って、トング３８とバックル４０との結合を解
除し、アーム１６，１８を通常の速度で真直ぐに伸ばす
ときには、ウェビング３６はリトラクタからスムーズに
巻き出される。一方、第４図に示す状態において車両が
衝突した場合、ウェビング３６の巻き出しが阻止され、
トング３８及びバックル４０はウェビング３６を介して
リトラクタに強力に引き留められる。これによって、ア
ーム１６，１８に対し著しく大きな外力が加えられて
も、アーム１６，１８は伸びることがなく、乗員の腹部
を十分に拘束することができる。
【００３１】
【発明の効果】以上の通り、本発明の乗員保護装置にあ
っては、アーチ状部材が乗員腹部から離隔して配置され
るようになり、乗員腹部には全く又は殆ど圧迫感が加え
られない。勿論、車両の衝突時等にあっては乗員腹部を
該アーチ状部材で確実に拘束することができる。
っては、アーチ状部材が乗員腹部から離隔して配置され
るようになり、乗員腹部には全く又は殆ど圧迫感が加え
られない。勿論、車両の衝突時等にあっては乗員腹部を
該アーチ状部材で確実に拘束することができる。
【００３２】本発明にあってはこのアーチ状部材を一対
のアームによって構成することにより、座席に対し極め
て容易に着座、離座することが可能となる。
のアームによって構成することにより、座席に対し極め
て容易に着座、離座することが可能となる。
【００３３】本発明では、このアームが乗員の太腿に圧
迫感を加えることを解消することも可能である。
迫感を加えることを解消することも可能である。
【図１】実施の形態に係る乗員保護装置を備えた座席の
前方からの斜視図である。
前方からの斜視図である。
【図２】図１の座席の後方からの斜視図である。
【図３】図１の座席の乗員保護装置の作動を示す斜視図
である。
である。
【図４】乗員保護装置の断面図である。
【図５】図４のＶ部分の拡大図である。
【図６】図４のVI部分の拡大図である。
【図７】芯材の斜視図である。
【図８】図５のVIII-VIII 線に沿う断面図である。
１０ 座席 １４ シートバック １６，１８ アーム ２２，２４ シートベルト ２６ 芯材 ２８ ユニットピース ３４ スリット ３６ ウェビング ３８ トング ４０ バックル ４２ プレスボタン ４４ エアバッグ ４６ テンションスプリング ５４ 高圧空気供給装置
Claims (7)
- 【請求項１】 座席に座った乗員の腹部を保護するため
の装置であって、 該座席に座った乗員の腹部の前方及び両側方を囲むよう
に配置され、左右の両端部がそれぞれ該座席に連結され
ているアーチ状部材と、 該アーチ状部材の乗員腹部対向面に設けられた軟質材と
を備えてなる乗員保護装置。 - 【請求項２】 請求項１において、前記アーチ状部材
は、後端が座席の左側部に連結され、先端が乗員前方に
まで延在された左側アームと、後端が座席の右側部に連
結され、先端が乗員前方にまで延在された右側アームと
からなり、 これら左側アームと右側アームの先端には両者を着脱可
能に連結する連結装置が設けられていることを特徴とす
る乗員保護装置。 - 【請求項３】 請求項２において、前記左側アーム及び
右側アームは、乗員から離反する方向に屈曲自在な芯材
と、該アームを乗員から離反させるように付勢する弾性
体とを内蔵していることを特徴とする乗員保護装置。 - 【請求項４】 請求項２又は３において、前記各アーム
は、その後端側を回動中心として上下方向に回動しうる
ように前記座席に取り付けられていることを特徴とする
乗員保護装置。 - 【請求項５】 請求項４において、前記座席内に配置さ
れたリトラクタと、該リトラクタから巻き出され、座席
のシートバック上部からシートバック前面に垂下する２
本のショルダーベルトとが設けられており、 一方のショルダーベルトは前記左側アームに連結され他
方のショルダーベルトは前記右側アームに連結されてい
ることを特徴とする乗員保護装置。 - 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれか１項におい
て、前記軟質材は、空気を内蔵したエアバッグであるこ
とを特徴とする乗員保護装置。 - 【請求項７】 請求項６において、座席乗員に対し所定
以上の加速度が加えられたときに該エアバッグ内に高圧
空気を供給する高圧空気供給装置が設けられていること
を特徴とする乗員保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8003831A JPH09188221A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8003831A JPH09188221A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 乗員保護装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09188221A true JPH09188221A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11568153
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8003831A Pending JPH09188221A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 乗員保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09188221A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1031472A3 (en) * | 1999-02-26 | 2002-11-13 | Lear Corporation | Passenger restraint system |
| JP2008260457A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Honda Motor Co Ltd | シートベルト装置 |
| JP2008290587A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Combi Corp | シートベルトの保持構造 |
| JP2010155542A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Toyota Motor Corp | 車両用乗員拘束装置 |
| EP1623891A3 (en) * | 2004-08-02 | 2011-04-06 | Maxi Miliaan B.V. | Child seat and belt system |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP8003831A patent/JPH09188221A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1031472A3 (en) * | 1999-02-26 | 2002-11-13 | Lear Corporation | Passenger restraint system |
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| WO2008146695A1 (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Combi Corporation | シートベルトの保持構造 |
| US8240772B2 (en) | 2007-05-25 | 2012-08-14 | Combi Corporation | Seatbelt holding structure |
| TWI453137B (zh) * | 2007-05-25 | 2014-09-21 | Combi Corp | 安全帶之保持構造 |
| JP2010155542A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Toyota Motor Corp | 車両用乗員拘束装置 |
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