JPH09186690A - 無線通信システムおよび無線通信装置 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信装置

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JPH09186690A
JPH09186690A JP7342010A JP34201095A JPH09186690A JP H09186690 A JPH09186690 A JP H09186690A JP 7342010 A JP7342010 A JP 7342010A JP 34201095 A JP34201095 A JP 34201095A JP H09186690 A JPH09186690 A JP H09186690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動可能な無線通信装置から成る無線ネット
ワークにおける識別コードの取得を効率よく行う通信シ
ステムおよび通信装置を提供する。 【解決手段】 無線通信装置1に、自身の名前と識別コ
ードを記憶するROM22、他の通信装置の名前と識別
コードを記憶するRAM24、他の通信装置の識別コー
ドを記憶するRAM25を備える。ROM22およびR
AM24から自身および他の通信装置の名前と識別コー
ドを読み出して、これらを記した識別コードリストを作
成しブロード送信する。他の通信装置が送信した識別コ
ードリストに記されている名前と識別コードをRAM2
4に記憶し、その送信元の通信装置の識別コードをRA
M25に記憶する。RAM24、25に記憶している識
別コードを用いて送信先を指定し一般の送信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の移動可能な
無線通信装置によって無線ネットワークを構成する通信
システムに関するものであり、特に、各無線通信装置が
ネットワーク内の他の無線通信装置の識別コードを取得
するための手順およびその手順を実行する無線通信装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】3台以上の通信装置が参加する通信ネッ
トワークにおいては、各通信装置に個別の識別コードを
与えて、識別コードによって送信先装置および送信元装
置を特定することが行われている。通信装置間に伝送ケ
ーブルを配設してこのケーブルを介して通信を行う有線
ネットワーク、あるいは各無線通信装置を所定の位置に
固定設置した無線ネットワークの場合には、ネットワー
クを構成する通信装置は定まっているため、ネットワー
ク構築時に各通信装置に自身の識別コードに加え他の通
信装置の識別コードを記憶させるだけで、その後は記憶
している識別コードを用いて通信を行うことができる。
ただし、ネットワークに新たな通信装置を追加するとき
には、各通信装置が記憶している識別コードを更新する
必要が生じる。
【0003】ネットワークを構成する全通信装置の識別
コードを管理するための管理装置を設けて、各通信装置
が管理装置に自身の識別コードを与えて記憶させるとと
もに、他の通信装置の識別コードを管理装置から得る構
成のネットワークも知られている。このネットワークで
は、ネットワーク構築時に各通信装置に他の通信装置の
識別コードを記憶させる必要がない。また、新たな通信
装置のネットワークへの追加や通信装置のネットワーク
からの離脱に柔軟に対処することができる。しかし、管
理装置との通信ができない限り識別コードの取得は不可
能であるため、この方法は有線ネットワークまたは管理
装置の設置位置近傍に限定された無線ネットワークにお
いてのみ利用することができる。
【0004】近年では、携帯用の電子機器に無線通信機
能を備えた装置の普及が目覚ましい。一例として、電子
手帳のように記憶機能を有する電子機器に無線の送受信
装置を組み込んだものが知られている。このような装置
は、不特定の同種装置と通信することを前提にして構成
されており、最低2台の装置が集合するだけで、時や場
所に関わらず無線ネットワークを形成することができ
る。これを例えば会議において利用すれば、書類を用い
ずに情報を伝達することができ、情報交換の効率が向上
するとともに省資源への寄与も大きい。
【0005】ところが、このような装置は、任意の時に
任意の場所で任意の装置と通信できるという大きな特長
を有する反面、通信相手を限定されないが故に相手装置
の識別コードをあらかじめ記憶しておくことができな
い。このため、ネットワーク形成時には各装置はネット
ワークに参加している他の装置を特定することができ
ず、何らかの方法で他の装置の識別コードを取得し記憶
する必要が生じる。
【0006】また、ネットワーク形成後各装置が他の装
置の識別コードを取得して通信を行っている場合でも、
ネットワークに新たに参入する装置は他の装置の識別コ
ードを記憶しておらず、他の装置も新たに参入した装置
の識別コードを記憶していない状態になる。したがっ
て、ネットワークへの参入があるごとに、各装置は他の
装置の識別コードを取得する必要がある。
【0007】ところで、複数の無線通信装置から成るネ
ットワークにおいては、1つの通信装置から同一情報を
他の全通信装置に送信する場合、送信先を順次変えて個
別に送信することに代えて、一度に全通信装置を対象と
してブロード送信することが行われている。ブロード送
信は送信先を特定しないものであるから、個々の通信装
置の識別コードを必要としない。一般に、ブロード送信
であることを示すためにあらかじめ全無線通信装置に共
通するコードを定めておき、ブロード送信するときには
この共通コードを送信先を示すための識別コードの代わ
りに用いる。ブロード送信によると、無線波が到達する
範囲内に存在する全ての通信装置が、同一情報を同時に
得ることができる。
【0008】無線波が直接到達しない位置にあり直接送
信が不可能な通信装置への送信は、1つまたは複数の通
信装置を中継する中継送信が行われる。このとき、最終
の送信先のみならず中継装置となる通信装置をその識別
コードによって特定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】移動可能な無線通信装
置から成るネットワークにおいて、ネットワーク形成時
に各通信装置が他の通信装置の識別コードを取得するた
めに、ブロード送信を利用する方法がある。各通信装置
は、自身の識別コードを記したデータをブロード送信す
ることで、自身の識別コードを他の通信装置に通知す
る。これにより、各通信装置は自身の近傍に存在する通
信装置の識別コードを取得することができる。
【0010】これは極めて簡便な方法であるが、全ての
通信装置が受信可能な状態になっていなければ、他の通
信装置の識別コードを取得し得ない通信装置が発生する
という問題がある。例えば、他の通信装置が各自の識別
コードをブロード送信したときに、使用者の操作が遅れ
て電力供給が未だなされていない通信装置があると、こ
の通信装置は他の通信装置の識別コードを取得すること
ができなくなる。この通信装置は他の通信装置が通信を
開始した後に、遅れてネットワークに参入することにな
る。
【0011】上記方法では別の問題も生じる。各通信装
置は自身に無線波が到達しない位置に存在する通信装置
の識別コードを取得することはできず、しかも、そのよ
うな通信装置が存在することさえ知り得ない。無線波が
到達しないのであるから当然直接送信は不可能である
が、その装置の識別コードを取得すれば中継送信によっ
て送信することが可能であるにもかかわらず、この中継
送信を行うことができない。これはネットワークの運用
効率の低下を招くことになる。
【0012】通信開始後に、ネットワークに新たに参入
した無線通信装置が他の通信装置の識別コードを取得
し、他の通信装置が参入した通信装置の識別コードを取
得するためにも、ブロード送信を利用することができ
る。すなわち、参入した通信装置が自身の識別コードを
ブロード送信によって他の通信装置に通知し、これを受
信した通信装置が自身の識別コードを参入した通信装置
に通知する。この場合も、参入した通信装置からの無線
波が到達しない位置にある通信装置と参入した通信装置
とは、互いに相手の識別コードを取得し得ず、存在を知
ることもできない。
【0013】前述の管理装置によって移動可能な無線通
信装置の識別コードの管理を行えば、上述の不都合をあ
る程度解消することができる。しかしながら、通信は管
理装置の近傍でのみ可能となって、移動可能であること
の特長が著しく損なわれ、任意の場所でのネットワーク
の形成が不可能になる。
【0014】本発明は、移動可能な無線通信装置から成
る無線ネットワークにおける識別コードの取得を効率よ
く行う通信システムおよび通信装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、識別コードを付与された複数の移動可
能な無線通信装置から成り、各通信装置が、個々の通信
装置の識別コードを用いて送信先の通信装置を指定する
宛先指定送信と、送信先の通信装置を指定せず全通信装
置を送信先とするブロード送信とを行う無線通信システ
ムにおいて、1つの通信装置が自身の識別コードおよび
自身が記憶している他の全通信装置の識別コードを記し
た識別コードリストをブロード送信し、自身の識別コー
ドが記されていない識別コードリストを受信した通信装
置が、自身の識別コードおよび自身が記憶している他の
全通信装置の識別コードを記した識別コードリストをブ
ロード送信し、自身が記憶していない識別コードが記さ
れている識別コードリストを受信した通信装置が、その
識別コードを記憶した後、自身の識別コードおよび自身
が記憶している他の全通信装置の識別コードを記した識
別コードリストをブロード送信することによって、通信
装置間で識別コードを相互に供与する。各通信装置は自
身が記憶している識別コードを用いて送信先の通信装置
を指定して宛先指定送信を行う。
【0016】識別コードリストはブロード送信されて多
数の通信装置によって受信される。各通信装置は、
(1)受信した識別コードリストに自身の識別コードが
記されていない、または(2)受信した識別コードリス
トに自身が記憶していない識別コードが記されていると
きに、新たな識別コードリストを作成して送信する。こ
こでいう(1)または(2)は排他的な意味ではなく、
(3)受信した識別コードリストに自身の識別コードが
記されておらずかつ自身が記憶していない識別コードが
記されているときも含まれる。通信装置は、(1)のと
き自身の識別コードを記憶していない通信装置があるこ
とを知り、(2)のとき自身が識別コードを記憶してい
ない他の通信装置が存在することを知る。
【0017】(1)のときも(2)のときも、新たに作
成される識別コードリストには、その通信装置の識別コ
ードとともに、その通信装置がその時点で記憶している
全ての通信装置の識別コードが記される。(2)のとき
は、受信した識別コードリストに記されており自身が記
憶していなかった識別コードを記憶した後に新たな識別
コードリストを作成するため、これには記憶したばかり
の識別コードも記される。いずれのときも、送信される
識別コードリストには受信した識別コードリストよりも
多くの識別コードが記されることになる。
【0018】識別コードリストを送信した通信装置の出
力無線波が到達する位置にある通信装置は、識別コード
リストを送信した通信装置の識別コードを確実に取得す
る。識別コードは(1)または(2)のときに伝送され
るため、1つの通信装置の識別コードはその通信装置の
出力無線波が到達する位置にない通信装置に対しても供
与される。各通信装置はこうして相互に識別コードを供
与し、取得し記憶した他の通信装置の識別コードを宛先
指定送信における送信先の指定に用いる。
【0019】識別コードリストを受信した通信装置が、
上記(2)のとき、識別コードリストに記されており自
身が記憶していなかった識別コードとともに、その識別
コードに対応させて識別コードリストを送信した通信装
置の識別コードを記憶するようにしてもよい。通信装置
が識別コードリストを受信したということは、自身がそ
の送信元の通信装置の出力無線波を受信し得る位置に存
在するということであり、逆に、自身の出力する無線波
が送信元の通信装置に到達する可能性が高いというこ
と、すなわち、自身から送信元の通信装置への直接送信
が成功する可能性が高いということを意味する。識別コ
ードリストに記されていた識別コードに対応させて記憶
する送信元の通信装置の識別コードは、その識別コード
リストに記されていた識別コードを有する通信装置に中
継送信を行うときの中継装置の指定に利用し得る。
【0020】上記無線システムにおいて、識別コードリ
ストを受信した通信装置は、前記(1)および(2)の
とき、識別コードリスト受信後所定の待機時間が経過す
るのを待って自身の識別コードおよび自身が記憶してい
る他の全通信装置の識別コードを記した識別コードリス
トを送信する。この待機時間中に新たな識別コードリス
トを受信し、これがさらに前記(1)または(2)のと
きは、送信しようとしていた識別コードリストの送信を
行わない。この通信装置は、新たに受信した識別コード
リストが(1)または(2)の条件を満たすため、識別
コードリストを再度作成し送信する。この識別コードリ
ストには、送信待機中の識別コードリスト中の全識別コ
ードが記され、しかもより多くの識別コードが記される
ことになる。この識別コードリストの送信も所定の時間
待機させる。送信待機中で情報量の少ないことが明瞭な
識別コードリストの送信を行わないことにより、通信量
の増大が抑制される。
【0021】上記所定の待機時間を、(1)のときと
(2)のときとで異なる値にしてもよい。この場合、
(1)のときは第1の所定時間以内の第1の待機時間と
し、(2)のときは第1の所定時間を超えかつ第2の所
定時間以内の第2の待機時間とする。送信を行う時間を
違えることにより通信の混雑が低減される。受信した識
別コードリストに自身の識別コードが記されていないと
いうことは、自身の識別コードがその送信元の通信装置
に記憶されていないということであり、自身と相互に直
接送信できる可能性の高い通信装置が自身の存在を知ら
ないということである。(1)のときの待機時間を短く
することにより、通信効率のよい直接送信を早く開始す
ることが可能になる。前記(3)のときも第1の待機時
間とする。
【0022】さらに、第1の待機時間および第2の待機
時間を識別コードリストの受信ごとにランダムに設定す
る。待機時間をランダムにすることにより、各通信装置
から識別コードリストが同時に送信される可能性が低下
して、通信の混雑が一層低減される。
【0023】識別コードの相互供与を識別コードリスト
の送信が無くなるまで継続してもよい。各通信装置は、
識別コードリストの送信を繰り返し行っている間に、他
の多くの通信装置の識別コードを取得していく。したが
って、新たな通信装置が通信に加わらない限り、前記
(1)または(2)に該当する識別コードリストは次第
に減少し、最後には識別コードリストの送信は無くな
る。この状態になるまで識別コードの相互供与を継続す
ると、各通信装置はその時の通信条件における可及的多
数の識別コードを取得する。
【0024】識別コードの相互供与を所定時間が経過し
た時に打ち切ってもよい。識別コードの相互供与を行っ
ている間に、通信装置の移動や障害物の移動等によって
通信に新たに加わる通信装置が発生すると、その都度識
別コードリストが送信される。識別コードの相互供与を
所定時間で打ち切ることにより、識別コードリストの送
信がなくなって、その後は通信量が減少する。
【0025】識別コードの相互供与は全通信装置が他の
通信装置の識別コードを記憶していないときに開始する
ことができる。この場合、最初に送信される識別コード
リストにはその識別コードリストを送信する通信装置の
識別コードのみが記される。各通信装置は次第に多くの
他の通信装置の識別コードを取得していき、最初は不可
能であった宛先指定送信が可能になる。
【0026】識別コードの相互供与を通信の任意の時点
で行ってもよい。この場合、最初に送信される識別コー
ドリストにはその識別コードリストを送信する通信装置
の識別コードおよびその通信装置が記憶している他の全
通信装置の識別コードを記す。通常の通信を行っている
とき、各通信装置は通信に加わっている多くの通信装置
の識別コードを記憶している。この状態で新たな通信装
置が通信に加わり、その後に識別コードの相互供与を行
うと、新たに加わった通信装置は最初から多くの識別コ
ードを取得することになる。したがって、このときの識
別コードの相互供与に要する時間は短くなる。また、通
信量もあまり増大しない。
【0027】前記目的を達成するために、本発明ではま
た、無線によってパケットを送受し、送信するパケット
に送信先の通信装置の識別コードを記す宛先指定送信
と、送信するパケットに個々の送信先の通信装置の識別
コードを記さず全通信装置を送信先とするブロード送信
とを行う通信装置において、他の通信装置の識別コード
を記憶する第1の記憶手段と、受信したパケットの送信
元の通信装置の識別コードを記憶する第2の記憶手段
と、自身の識別コードおよび第1の記憶手段に記憶して
いる他の通信装置の全識別コードを記した識別コードリ
ストを含むパケットを作成し、このパケットをブロード
送信する第1の送信手段と、受信したパケットが識別コ
ードリストを含むときに、その識別コードリストに自身
の識別コードが記されているか否かおよび第1の記憶手
段に記憶していない識別コードが記されているか否かを
判定する判定手段と、判定手段が第1の記憶手段に記憶
していない識別コードが記されていると判定したとき
に、その識別コードを第1の記憶手段に記憶するととも
に、受信したパケットの送信元の通信装置の識別コード
を第2の記憶手段に、第1の記憶手段に記憶した識別コ
ードに対応させて記憶する記憶制御手段と、判定手段が
自身の識別コードが記されていないと判定したときまた
は第1の記憶手段に記憶していない識別コードが記され
ていると判定したときに、第1の送信手段に識別コード
リストを含むパケットを作成させて送信させる送信制御
手段と、第1の記憶手段または第2の記憶手段に記憶し
ている識別コードを送信先の通信装置の識別コードとし
て記したパケットを作成し、このパケットを送信する第
2の送信手段とを備える。
【0028】判定手段は、この通信装置が受信したパケ
ットに識別コードリストが含まれる場合、その中の識別
コードを第1の記憶手段の識別コードと比較して、前記
(1)に該当するか否かおよび(2)に該当するか否か
を判定する。(2)のとき、記憶制御手段は、第1の記
憶手段に記憶されておらず識別コードリストに記されて
いた識別コードを第1の記憶手段に記憶させるととも
に、これに対応してパケットの送信元の通信装置の識別
コードを第2の記憶手段に記憶させる。したがって、第
1の記憶手段の識別コードの送信元は第2の記憶手段を
参照することで明らかになる。
【0029】(1)、(2)いずれのときも、送信制御
手段は、第1の記憶手段に記憶している全ての識別コー
ドを記した識別コードリストを含むパケットを第1の送
信手段によってブロード送信させる。特に、(2)のと
きは送信する識別コードリストの作成は第1の記憶手段
への識別コードの記憶の後に行うので、記憶したばかり
の識別コードも送信される。こうして送信されるパケッ
トは、この構成を備えた他の通信装置によって同様に処
理される。第1の記憶手段または第2の記憶手段に記憶
している識別コードは、宛先指定送信を行う際の送信先
の指定のために第2の送信手段によって用いられる。特
に、第2の記憶手段に記憶している識別コードは、直接
送信できる可能性の高い通信装置を表すものとなる。
【0030】この通信装置において、送信制御手段は、
判定手段が前記(1)に該当すると判定したときに第1
の送信手段によるパケットの送信を第1の所定時間待機
させ、判定手段が前記(2)に該当すると判定したとき
に第1の送信手段によるパケットの送信を第1の所定時
間を超える第2の所定時間待機させる。送信を待機させ
ている間に識別コードリストを含むパケットが受信さ
れ、判定手段がその識別コードリストについて(1)ま
たは(2)に該当すると判定したときに、送信制御手段
は待機させていたパケットの送信を止めさせる。
【0031】通信装置は、新たな識別コードリストを受
信したときにも識別コードリストを作成するが、この識
別コードリストには送信待機中の識別コードリスト中の
全識別コードが記されしかもより多くの識別コードが記
される。送信制御手段はこの識別コードリストの送信も
所定の時間待機させる。情報量の少ないことが明瞭な送
信待機中の識別コードリストの送信を行わないことによ
り、通信量の増大が抑制される。
【0032】所定の待機時間を(1)のときと(2)の
ときとで異なる値にすると、同時に送信されるパケット
の数を少なくすることができ、通信の混雑が低減され
る。識別コードリストにこれを受信した通信装置の識別
コードが記されていないということは、送信元の通信装
置が、自身から直接送信を確実に行うことができる通信
装置が存在するにも関わらず、その識別コードを知らな
いということである。(1)のときの第1の時間を
(2)のときの第2の時間よりも短くすることにより、
通信の混雑を招くことなく、直接送信の開始を早めるこ
とが可能になる。
【0033】通信装置に、第1の記憶手段に記憶してい
る識別コードを表示する表示手段を備えてもよい。使用
者は、表示手段の表示から、通信に加わっている通信装
置の数やそれぞれの識別コードを知ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である携帯用
の無線通信装置の構成を図1に示す。この無線通信装置
1は電波によってパケットを送受して通信を行う構成で
あり、送信および受信のために無線モジュール11、ア
ンテナ12、受信装置13、受信バッファ14、送信装
置15、送信バッファ16およびパケット生成装置17
を備えている。無線モジュール11は所定の周波数帯域
の電波の送信と受信を行う。
【0035】受信装置13はアンテナ12を介して無線
モジュール11で受信した信号からパケットを復元して
受信バッファ14に格納する。送信装置15は送信バッ
ファ16に格納されているパケットを読み出し、無線モ
ジュール11に与えて送信させる。送受されるパケット
には送信内容であるデータに加えて、データの送信元の
通信装置を示す識別コード、データの送信先の通信装置
を示す識別コード、パケットの種別を示すためのパケッ
ト種別コード等からなる通信に必要な情報が所定の書式
で記されている。パケット生成装置17はこの所定の書
式に従って送信するパケットを生成し、送信バッファ1
6に格納する。
【0036】通信の制御は制御装置21によって行われ
る。制御装置21はマイクロコンピュータから成り、R
OM22、RAM23、RAM24、RAM25および
4つのタイマーT0、T1、T2、T3が接続されてい
る。この他、制御装置21には表示装置31および操作
部41が接続されている。ROM22には、制御装置2
1が行う処理を記したプログラムや制御に必要な種々の
パラメータが記憶されており、また、この無線通信装置
1の名前および識別コードが記憶されている。
【0037】RAM23には情報処理装置51が接続さ
れている。情報処理装置51は本発明の範囲外の処理を
行うものであり、詳しい説明は省略するが、例えば電子
手帳としての機能を司るものである。RAM23は、送
信するために情報処理装置51から与えられたデータを
格納するとともに、受信したデータを格納して情報処理
装置51に与える。
【0038】RAM24は無線通信装置1と通信する他
の無線通信装置の名前および識別コードを記憶するため
のものである。通信装置1は、自身の名前と識別コード
および自身が記憶している他の通信装置の名前と識別コ
ードを他の通信装置に知らせるために、これらを記した
識別コードリストを送信する。識別コードリストを含ん
だパケットをリストパケットという。RAM25はリス
トパケットを受信したときに、その送信元の通信装置の
識別コードを記憶するためのものである。4つのタイマ
ーT0〜T3はリストパケットの送信および受信におけ
る処理の時間設定に使用される。RAM24、RAM2
5およびタイマーT0〜T3については後に詳述する。
【0039】表示装置31はRAM24およびRAM2
5に記憶している他の通信装置の名前および識別コード
を表示する。表示はRAM24の記憶内容のみの表示、
RAM24の記憶内容とRAM25の記憶内容の表示、
および非表示の選択ができる。表示された識別コード
は、操作部41での操作に応じて選択され、送信時の送
信先指定のための識別コードとして用いることができ
る。表示装置31としては、携帯に便利なように小型軽
量な液晶表示装置を用いている。
【0040】操作部41には、使用者が操作するための
電源スイッチ42、クリアスイッチ43、表示スイッチ
44、選択スイッチ45、リスト送信スイッチ46およ
びデータ送信スイッチ47が備えられている。電源スイ
ッチ42は、制御装置21を初めとする上記種々の装置
への不図示の電源からの電力供給の制御に用いられる。
受信バッファ14、送信バッファ16および3つのRA
M23、24、25は電力供給を断たれると記憶内容が
消去され、再度電力が供給されたときには何も記憶して
いない状態となる。なお、ROM22の記憶内容は電力
遮断時にも消去されない。
【0041】クリアスイッチ43は、RAM24および
RAM25の記憶内容の消去に利用される。電源スイッ
チ42を操作することなくクリアスイッチ43を操作す
ることで、受信バッファ14、送信バッファ16および
RAM23の記憶を消去することなく、RAM24、2
5に記憶している他の通信装置の名前および識別コード
のみを消去することができる。表示スイッチ44は表示
装置31の表示の切り換えに用いられる。選択スイッチ
45は、リストパケット以外の一般データを含んだパケ
ットを送信する際に送信先を指定するために、表示装置
31に表示されている識別コードから所望の識別コード
を選択するのに利用される。リスト送信スイッチ46は
リストパケットの送信開始の指示に、データ送信スイッ
チ47は一般のデータパケットの送信開始の指示に用い
られる。
【0042】リストパケット以外の一般データパケット
の送信および受信における通信装置1の動作について説
明する。送信においては、情報処理装置51によって送
信すべきデータが作成され、RAM23に格納される。
制御装置21はRAM23からこのデータを読み出し、
ROM22に記憶している自身の識別コードとともにパ
ケット生成装置17に与える。一方、使用者は送信先を
特定するために、表示スイッチ44を操作してRAM2
4およびRAM25に記憶している他の通信装置の識別
コードを表示装置31に表示させ、選択スイッチ45を
操作して所望の識別コードを選択する。選択された識別
コードは制御装置21によってパケット生成装置17に
与えられる。
【0043】パケット生成装置17は、送信元の識別コ
ードとして自身の識別コードを記し、送信先の識別コー
ドとして選択された識別コードを記し、さらに、一般デ
ータであることを示すパケット種別コードを記したヘッ
ダーを作成する。このヘッダーをデータに付加してパケ
ットを生成し、送信バッファ16に格納する。その後、
使用者によってデータ送信スイッチ47が操作される
と、制御装置21は送信装置15に対してこのパケット
の送信を行うように指示する。送信装置15は送信バッ
ファ16からパケットを読み出し、無線モジュール11
に与えて送信を行う。
【0044】パケット受信時においては、受信装置13
がパケットを復元して受信バッファ14に格納する。制
御装置21はこれを読み出し、パケット種別コードから
一般データであることを知り、送信先の識別コードから
自身宛てのデータを含んだパケットであるか否かを判断
する。自身宛てのデータを含んだパケットのときは、そ
のデータをRAM23に格納して、情報処理装置51が
処理できるようにする。制御装置21は、また、データ
を受け取ったことを送信元の通信装置に知らせるため
に、パケットに記されている送信元の識別コードをパケ
ット生成装置17に与えて、所定の応答パケットを生成
させる。その後、直ちに、送信装置15にこの応答パケ
ットを送信させる。
【0045】受信したパケットが、そのデータを他の通
信装置に転送することを要求するものであるときは、制
御装置21はパケットに記されている転送先の識別コー
ドをデータとともにパケット生成装置17に与えてパケ
ットを生成させ、送信装置15にこれを送信させる。こ
れにより中継送信が行われることになる。この中継送信
における転送の動作は自動的に行われ、使用者はデータ
送信スイッチ47を操作する必要がない。
【0046】通信装置1が中継送信を要求するときは次
のように行う。制御装置21は情報処理装置51によっ
て生成されたデータをRAM23から読み出し、これを
自身の識別コードとともにパケット生成装置17に与え
る。使用者は、表示スイッチ44を操作してRAM24
に記憶している識別コードを表示装置31に表示させ
て、送信先の識別コードを選択する。制御装置21はこ
の識別コードに対応して記憶されている識別コードをR
AM25から読み出し、これらの識別コードをパケット
生成装置17に与える。
【0047】パケット生成装置17は、中継を要求する
所定の書式のヘッダーを作成し、これに送信元として自
身の識別コードを、送信先として使用者が選択した識別
コードを、中継装置として制御装置21がRAM25か
ら読み出した識別コードを記す。このヘッダーをデータ
に付加してパケットを生成し、送信バッファ16に格納
する。制御装置21は使用者のデータ送信スイッチ47
操作に基づき、送信装置15にこのパケットを送信させ
る。
【0048】なお、中継装置を制御装置21によって設
定させることに代えて、RAM24とRAM25の記憶
内容を表示装置31に表示させて、その中から使用者が
中継装置を指定することもできる。RAM25に記憶し
ている識別コードを有する通信装置が移動しており中継
送信が不成功に終わったとき等、使用者の判断で中継装
置を指定することが可能になる。
【0049】通信装置1は、同一データを多数の通信装
置に送信するとき、ブロード送信を行う。ブロード送信
には、全ての通信装置が自身の識別コードと同一である
とみなすブロード送信コードを使用する。このブロード
送信コードを送信先の識別コードとしてパケットに記す
ことにより、個々の通信装置の識別コードを記したパケ
ットを複数回送信する必要が無くなる。ブロード送信コ
ードはROM22に記憶されている。
【0050】ブロード送信を行うとき、制御装置21は
ROM22からブロード送信コードを読み出し、自身の
識別コードおよび送信するデータとともにパケット生成
装置17に与える。パケット生成装置17は、送信元と
して自身の識別コード、送信先としてブロード送信コー
ドを記したパケットを生成する。このパケットが送信装
置15によって送信されると、無線波が到達する範囲内
に位置する全ての通信装置がこのパケットを受信する。
各通信装置は、送信先としてブロード送信コードが記さ
れていることから自身宛てのデータを含んだパケットで
あることを知り、適宜処理を行う。
【0051】本発明による無線通信システムにおける識
別コードの相互供与について説明する。図3にRAM2
4およびRAM25の記憶内容の形式を示す。RAM2
4には、他の通信装置の名前およびその識別コードを記
憶する。NAM−1〜NAM−nが他の通信装置の名前
であり、ID−1〜ID−nがそれぞれの通信装置の識
別コードである。RAM25には、RAM24に記憶し
ている通信装置の名前およびその識別コードに対応させ
て、それらを供与した通信装置の識別コードを記憶す
る。IDS−1〜IDS−nがこれらの識別コードであ
る。
【0052】通信装置1は、自身の名前と識別コードお
よび自身が記憶している他の通信装置の名前と識別コー
ドを他の通信装置に供与するために、識別コードリスト
を送信する。図4に識別コードリストの形式を示す。通
信装置1が送信する識別コードリストには、自身の名前
と識別コードを先頭に記す。図4ではNAM−0および
ID−0がこれらを表す。これに続いて、RAM24に
記憶している全ての通信装置の名前および識別コードを
順に記す。
【0053】識別コードの相互供与は、ネットワーク内
の各通信装置が識別コードリストを送信し合うことで行
う。この識別コードの相互供与は、一般データの通信を
行っているときにこれと平行して行うことができる。ま
た、ネットワーク形成時に、一般データの通信に先立つ
初期化処理として行うこともできる。
【0054】識別コードリストはブロード送信によって
送信する。したがって、識別コードリストを含んだリス
トパケットのヘッダーには送信先としてブロード送信コ
ードが記される。この他、リストパケットのヘッダーに
は、リストパケットであることを示すパケット種別コー
ドと、その識別コードリストおよびリストパケットを生
成した送信元の通信装置の識別コードが記される。
【0055】リストパケットを受信したときの通信装置
1の主な動作は次のようなものである。受信したリスト
パケットは受信バッファ14に格納され、制御装置21
は、パケット種別コードによってリストパケットを受信
したことを知る。次いで、受信バッファ14中のこの識
別コードリストから通信装置の名前と識別コードを1組
ずつ読み出して、読み出した識別コードを自身の識別コ
ードおよびRAM24に記憶している識別コードと比較
する。比較の結果、読み出した識別コードをRAM24
に記憶していなかったときには、その識別コードおよび
通信装置の名前をRAM24に記憶するとともに、これ
らに対応させてリストパケットの送信元の識別コードを
RAM25に記憶する。ただし、自身の名前および識別
コードはRAM24に記憶しない。
【0056】受信した識別コードリストに含まれている
識別コード全てについて上記の比較を行った結果、
(1)受信した識別コードリストに自身の識別コードが
記されていなかった場合、または(2)受信した識別コ
ードリストにRAM24に記憶していない識別コードが
1つでも記されていた場合、制御装置21は新たな識別
コードリストを作成する。この識別コードリストには、
その時点でRAM24に記憶している全ての通信装置の
名前および識別コードが記されるため、受信した識別コ
ードリストに記されていた識別コードは全て含まれる。
【0057】制御装置21は識別コードリストの作成
を、(3)受信した識別コードリストに自身の識別コー
ドが記されておらずかつRAM24に記憶していない識
別コードが記されていた場合にも行う。識別コードリス
トの作成後、制御装置21は受信バッファ14から、受
信したリストパケットを消去する。前記(1)、
(2)、(3)以外の場合、制御装置21は識別コード
リストの作成を行わず、受信したリストパケットを消去
する。
【0058】制御装置21は作成した識別コードリスト
をパケット生成装置17に与え、リストパケットの生成
を指示する。パケット生成装置17は、リストパケット
を生成した後、これを送信バッファ16に格納する。こ
のリストパケットは直ちに送信してよいものであるが、
次の理由により、制御装置21はリストパケットの送信
を暫時待機させる。
【0059】リストパケットはブロード送信されるた
め、多数の通信装置によって同時に受信される。したが
って、多数の通信装置が新たな識別コードリストを作成
し、リストパケットを送信しようとする。これらが同時
に送信されると、通信量が一時的に増加し通信効率の低
下を招く恐れがある。各通信装置は全く同時に複数のパ
ケットを受信することはできず、識別コードリストを受
信し損なう恐れもある。
【0060】また、仮に、新たに作成した識別コードリ
ストを直ちに送信するとした場合、その送信の直後に別
の識別コードリストを受信し、これが(1)、(2)、
(3)のいずれかに該当することもあり得る。このとき
は、さらに新たな識別コードリストを作成することにな
るが、この識別コードリストには送信した識別コードリ
ストに記した識別コードの全てに加えて他の識別コード
も記される。すなわち、後に送信される識別コードリス
トの方が情報量が多く、より有用である。作成した識別
コードリストを直ちに送信することなく暫時待機させる
ことにより、有用性の低い識別コードリストの送信を削
減することが可能となる。
【0061】制御装置21は、リストパケットの送信を
待機させるために、2つのタイマーT1、T2を利用す
る。タイマーT1は、あらかじめ定められた2つの時間
T1minおよびT1maxを与えられており、起動後
の経過時間が時間T1minを超えた後時間T1max
に達するまでのランダムな時点でタイムアウト信号を出
力する。同様に、タイマーT2も、あらかじめ定められ
た2つの時間T2minおよびT2maxを与えられて
おり、起動後の経過時間が時間T2minを超えた後時
間T2maxに達するまでのランダムな時点でタイムア
ウト信号を出力する。
【0062】ここで、タイマーT2に与えられた時間T
2minはタイマーT1に与えられた時間T1max以
上の値に設定されている。したがって、タイマーT1お
よびT2のタイムアウト信号の出力時はそれぞれ起動ご
とに異なることになるが、両者が同時に起動させられた
ときには、常にタイマーT1の方が早くタイムアウト信
号を出力する。ここでは、所定時間T1min、T1m
ax、T2minおよびT2maxを、数十ミリ秒〜数
百ミリ秒に設定している。
【0063】制御装置21は、パケット生成装置17に
リストパケットの生成を指示した後、タイマーT1また
はタイマーT2を起動させる。いずれのタイマーを起動
させるかは、識別コードリストを作成した条件によって
決定される。受信した識別コードリストに自身の識別コ
ードが記されていなかったときにはタイマーT1を起動
させ、記されていたときにはタイマーT2を起動させ
る。したがって、前記(3)の場合にはタイマーT1を
起動させる。
【0064】識別コードリストを受信したということ
は、その送信元の通信装置から受信した通信装置への直
接送信が可能であることを意味する。ところが、識別コ
ードリストにこれを受信した通信装置の識別コードが記
されていないということは、その送信元の通信装置は受
信した通信装置への直接送信が可能であることを認識し
ていないことになる。直接送信は最も効率のよい通信方
法であり、直接送信が可能なときには中継送信ではなく
直接送信を行うべきである。したがって、各通信装置が
自身から直接送信可能な通信装置を早く知ることが、通
信効率の点で望ましい。
【0065】受信した識別コードリストに自身の識別コ
ードが記されていないときに起動させるタイマーT1の
タイムアウト時間を、受信した識別コードリストに自身
の識別コードが記されているときに起動させるタイマー
T2のタイムアウト時間よりも、短く設定するのはこの
理由による。また、このように設定することにより、短
時間にリストパケットの送信が集中して通信が混雑する
ことを防ぐこともできる。
【0066】制御装置21は、起動させたタイマーT1
またはT2からタイムアウト信号を受け取ると、待機中
のリストパケットを送信するように送信装置15に指示
する。送信装置15は、この指示に応じてリストパケッ
トを送信バッファ16から読み出して送信する。
【0067】タイマーT1またはタイマーT2を起動さ
せた後タイムアウト信号を受け取る前に新たなリストパ
ケットを受信したときは、制御装置21は、そのリスト
パケットの識別コードリストに記されている各識別コー
ドを、前述のように、自身の識別コードおよびRAM2
4に記憶している全識別コードと比較する。比較の結果
が前記(1)、(2)、(3)のいずれかに該当すると
きには、起動させているタイマーT1またはT2を解除
し、送信バッファ16から待機中のリストパケットを消
去する。その後、新たな識別コードリストを作成して、
リストパケットの生成をパケット生成装置17に指示
し、タイマーT1またはタイマーT2を起動させる。
【0068】この処理により、送信待機中であった情報
量の少ないリストパケットの送信がなされなくなり、通
信量の無意味な増加を抑制することができる。なお、新
たに受信したリストパケットが(1)、(2)、(3)
のいずれにも該当しない場合には、起動しているタイマ
ーからのタイムアウト信号を待って待機中のリストパケ
ットを送信することになる。
【0069】ブロード送信されるリストパケットは、送
信元の通信装置の無線波を受信し得る状態にある全ての
通信装置に受信される。リストパケットを受信した各通
信装置は上記と同じ処理を行う。したがって、識別コー
ドリストは、送信ごとに確実により多くの識別コードを
含んで、次々と伝送されていく。こうして、無線ネット
ワーク内での識別コードの相互供与がなされる。2つの
通信装置が互いに無線波の到達しない位置関係にあると
きでも、他の通信装置を介して識別コードの伝達がなさ
れ、相互に相手の存在を知り、その識別コードを取得す
ることができる。
【0070】無線通信装置1は電力供給開始後、自動的
に自身の名前および識別コードをブロード送信するよう
に設定されている。制御装置21は、電源スイッチ42
の操作によって電力供給を受けると、まず制御プログラ
ムをROM22より読み出す。次いでプログラムに従っ
て、自身の名前と識別コードをROM22から読み出
し、自身の名前と識別コードのみからなる識別コードリ
ストを作成する。電力供給開始直後は他の通信装置の名
前や識別コードをRAM24に記憶していないため、R
AM24からの読み出しは行わない。
【0071】制御装置21は、作成した識別コードリス
トをパケット生成装置17に与えてリストパケットを生
成する指示を与える。パケット生成装置17はリストパ
ケットを生成して送信バッファ16に格納する。制御装
置21はこのリストパケットを直ちに送信することはせ
ず、所定の時間送信を待機させる。この送信待機にはタ
イマーT0を使用する。制御装置21はリストパケット
生成の指示を与えた後、タイマーT0を起動する。タイ
マーT0は起動後所定の時間T0outが経過したとき
にタイムアウト信号を出力する。この所定時間は、具体
的には10秒程度に設定されている。
【0072】リストパケットの送信を待機させるのは、
この間に他の通信装置から識別コードリストを受信する
可能性があるからである。ここで送信しようとしている
識別コードリストは、自身の名前と識別コードのみを記
したものであり、情報量は最少である。他の通信装置か
らの識別コードリストに記されている通信装置の名前や
識別コードを付加した識別コードリストを新たに作成し
送信すれば、送信する情報が多くなり通信の効率が向上
する。
【0073】リストパケットの送信を待機させている間
に、他の通信装置からリストパケットを受信した場合、
制御装置21はタイマーT0を解除し、送信バッファ1
6のリストパケットを消去する。その後は、既に説明し
た識別コードリスト受信時の処理に従う。
【0074】リストパケット送信待機中に識別コードリ
ストの受信がなければ、制御装置21はタイマーT0か
らタイムアウト信号を受け取ることになる。これに応じ
て、制御装置21は送信装置15に送信開始を指示し、
送信装置15は送信バッファ16からリストパケットを
読み出して送信する。この送信に応じて他の通信装置か
ら識別コードリストが送信され、それを受信することに
よって他の通信装置の名前と識別コードが取得されてい
く。
【0075】このように、通信装置1は電力供給開始後
自動的に識別コードリストの送信を行うため、2台以上
の通信装置が電力供給を開始されたときに自動的にネッ
トワークの形成がなされることになる。また、既にネッ
トワークが形成されているとき、これに新たに参入しよ
うとする通信装置は、単に電源スイッチ42の操作によ
って電力供給を開始するだけで、自動的にネットワーク
に参入することができる。
【0076】ネットワークが既に形成されているときに
は、これに参加している各通信装置は他の多くの通信装
置の名前と識別コードを記憶しているため、新たに参入
した通信装置が送信する識別コードリストに応えて、多
くの通信装置の名前と識別コードを記した識別コードリ
ストを送信する。このため、新たに参入した通信装置は
一度に多くの通信装置の名前と識別コードを取得するこ
とができる。したがって、識別コードリストの送信が頻
発することはない。
【0077】識別コードリストの送信開始は上記の電力
供給開始時の他、任意の時に行うことができる。これに
は、操作部41に設けたリスト送信スイッチ46を使用
する。リスト送信スイッチ46が操作されると、制御装
置21は、ROM22から自身の名前と識別コードを読
み出すとともにRAM24から他の通信装置の名前と識
別コードを読み出して、識別コードリストを作成する。
次いで、パケット生成装置17にリストパケットの生成
を指示し、タイマーT0を起動する。以降の処理は電力
供給開始時の処理と同一であるが、ここで作成された識
別コードリストには、自身のみならずその時点で記憶し
ている他の通信装置の名前および識別コードが記される
ことになる。
【0078】リスト送信スイッチ46の操作の前にクリ
アスイッチ43を操作しておくと、RAM24およびR
AM25の記憶内容が消去されるため、電力供給開始時
と全く同様に、自身の名前と識別コードのみを記した識
別コードリストを作成することができる。これは、記憶
している情報がネットワークのその時点での状況に合致
しなくなったときに、他の通信装置に関する情報をリセ
ットするのに用いられる。
【0079】例えば、通信を長時間行っている間にネッ
トワークから離脱する通信装置が多数現れると、ネット
ワークに参加していない通信装置の名前と識別コードを
多数記憶している状態になる。ネットワークから離脱し
た通信装置の名前や識別コードを記憶しておくことは、
その時点では使用する意味のない情報を保持しているこ
とであり、RAM24およびRAM25の記憶領域の無
駄使いである上、通信可能な通信装置を見い出す妨げに
もなる。
【0080】ネットワークに参加している通信装置間
で、自身のRAM24、25の記憶内容の消去をするよ
うに連絡を取り合って、その後各通信装置がクリアスイ
ッチ43によってRAM24、25の記憶内容を一旦消
去し、その後1台の通信装置がリスト送信スイッチ46
の操作によって識別コードリストを送信すると、電力供
給を遮断するすることなくネットワークの再形成をする
ことができる。記憶内容の消去の連絡は、その旨を記し
たデータを一般データパケットに含ませて行ってもよ
く、そのための特殊なパケットを用意しておいてこれを
送信することによって行ってもよい。
【0081】次に、識別コードの相互供与の終了につい
て説明する。識別コードリストに記される識別コードの
数は識別コードリスト送信のたびに増加していくため、
各通信装置が受信する識別コードリストが前述の
(1)、(2)、(3)に該当する頻度は次第に低下し
ていく。そして、ネットワークへの新たな通信装置の参
入や無線波の到達状況に変動がない限り、最終的にはネ
ットワーク内での識別コードリストの送信は皆無にな
り、識別コードの相互供与は自然に終了する。この状態
では、各通信装置は相互に直接送信可能な通信装置に加
え、中継送信によって通信することができる多くの通信
装置の名前と識別コードを取得している。
【0082】ネットワークに新たな通信装置が参入する
ことや、通信装置の移動や障害物の移動等によって無線
波の到達状況に変動が生じることは、10台程度までの
通信装置が参加する小規模な無線ネットワークであれば
発生の頻度が低く、識別コードリストの送信は速やかに
無くなる。しかしながら、ネットワークの規模が大きく
なるにつれて、識別コードリストの送信が無くなる速度
は遅くなり、多数の通信装置が参加する大規模なネット
ワークでは、実用的な時間内に識別コードリストの送信
が無くなることは必ずしも期待できない。識別コードリ
ストの送信が多過ぎると一般の通信の妨げになり、通信
の効率の低下を招く。
【0083】そこで、本発明の通信装置1では、電力供
給開始後に最初に識別コードリストを送信した後、およ
び、リスト送信スイッチ46の操作によって最初に識別
コードリストを送信した後、所定の時間が経過した時点
で識別コードリストの送信を打ち切ることもできるよう
に構成している。この打ち切りはタイマーT3によって
行う。タイマーT3は起動後時間T3outが経過した
ときにタイムアウト信号を出力する。ここでは、所定時
間T3outを1分程度に設定している。
【0084】電源スイッチ42の操作後およびリスト送
信スイッチ46の操作後に、制御装置21が識別コード
リストを作成してタイマーT0を起動させることは既に
説明したが、タイマーT0を起動させると同時にタイマ
ーT3も起動させる。識別コードリストの受信があった
ときでも、制御装置21はタイマーT3を解除しない。
タイマーT3からタイムアウト信号を受け取るまでは、
制御装置21は受信した識別コードリストに応じて識別
コードリストを作成して送信させる。タイマーT3から
タイムアウト信号を受け取った後は、識別コードリスト
の受信およびRAM24、25への記憶処理は行うが、
前述の(1)、(2)、(3)の場合に該当するか否か
に関わらず、制御装置21は識別コードリストを作成し
送信させることは行わない。
【0085】この処理により、大規模なネットワークで
あっても識別コードリストの送信を終了させることがで
き、通信の効率低下を防止することができる。ただし、
識別コードリストの送信を終了したままにしておくと、
新たにネットワークに参入した通信装置が他の通信装置
の名前と識別コードを取得することができなくなるとい
う不都合が生じる。この不都合を回避するためには、タ
イマーT3のタイムアウトによる識別コードリストの送
信終了後、ある程度の時間が経過するのを待って、受信
した識別コードリストに応じて識別コードリストを送信
することを再開させればよい。
【0086】例えば、タイマーT3のタイムアウトによ
って起動する他のタイマーを備え、そのタイムアウト信
号で識別コードリストの送信を再開するようにすること
ができる。本実施形態においては、制御装置21が、タ
イマーT3のタイムアウト信号を最初に受け取った時に
再度タイマーT3を起動させ、2度めのタイムアウト信
号を受け取ったときに識別コードリストの送信を再開す
るように構成している。識別コードリストの打ち切りを
行わない場合には、タイマーT3を起動する必要はな
い。
【0087】識別コードリスト送信の処理を図2のフロ
ーチャートに示す。図2においてステップ#100〜#
135が、通信装置1が電力供給開始後最初に識別コー
ドリストを送信するときの処理である。ステップ#20
0〜#265は、識別コードリストを送信し終わった
後、他の通信装置からの識別コードリストの受信を待っ
ている状態と、そのとき受信した識別コードリストの処
理に対応する。ステップ#300〜#340は、識別コ
ードリストの受信があったときに、それに応じて識別コ
ードリストを生成し、その送信を待機させる処理であ
る。
【0088】電力供給が開始されたとき(ステップ#1
00)、識別コードリストの送信すなわちリストパケッ
トの送信は許可されている(#105)。まず、自身の
名前と識別コードのみを記した識別コードリストおよび
これを含んだリストパケットが生成され(#110)、
タイマーT0およびT3が起動される(#115)。タ
イマーT0がタイムアウトするまで待った後(#13
0)、リストパケットを送信するが(#135)、この
間に他の通信装置からのリストパケットの受信があると
(#120)、タイマーT0を解除して(#125)ス
テップ#300に進む。
【0089】最初のリストパケットを送信した後(#1
35)、識別コードリストの送信を禁じられたか否かを
判断するためにタイマーT3がタイムアウトしたか否か
を判定する(#200)。タイマーT3がタイムアウト
していなければ識別コードリストの送信は引き続き許可
されていることになる。そこで、他の通信装置からのリ
ストパケットの受信を待つ(#205)。この間#20
0の判定も繰り返す。リストパケットを受信すると(#
205)、前述の、(1)受信した識別コードリストに
自身の識別コードが記されていないという条件、およ
び、(2)受信した識別コードリストにRAM24に記
憶していない識別コードが1つでも記されているという
条件、が満たされているか否かを判定する(#210、
#220)。
【0090】(2)の条件が満たされているときには、
RAM24に記憶していなかった通信装置の名前と識別
コードをRAM24に記憶し、これに対応させて、リス
トパケットを送信した通信装置の識別コードをRAM2
5に記憶する(#215)。(1)の条件と(2)の条
件のうち一方でも満たされているときには、リストパケ
ットの送信が許可されているか否かを判定し(#22
5)、許可されているときにはステップ#300に進
み、禁止されているときには#200に戻る。(2)の
条件も(1)の条件も満たされていないときは、#20
0に戻る。
【0091】ステップ#225の判定でリストパケット
の送信が許可されているときには、自身の名前と識別コ
ードおよびRAM24に記憶している全通信装置の名前
と識別コードを記した識別コードリストとそのリストパ
ケットを生成する(#300)。次いで、条件(1)が
満たされていたか否かに応じて、タイマーT1またはタ
イマーT2を起動させ(#305)、リストパケットの
送信待機状態に入る(#310、#335)。起動した
タイマーがタイムアウトすると(#335)、待機して
いたリストパケットを送信し(#340)、ステップ#
200に戻る。
【0092】送信待機中に他の通信装置からのリストパ
ケットの受信があると(#310)、再び条件(1)と
(2)が満たされているか否かを判定する(#315、
#325)。条件(2)が満たされていたときには、記
憶していなかった通信装置の名前と識別コードをRAM
24に記憶し、これに対応させて、リストパケットを送
信した通信装置の識別コードをRAM25に記憶する
(#320)。条件(1)と(2)のうち一方でも満た
されているときには、より新しい識別コードリストを送
信するために、起動しているタイマーを解除した後(#
330)、#300に戻る。条件(1)と(2)の両方
とも満たされていないときには(#325)、より新し
い識別コードリストを送信する必要がないため、待機中
のリストパケットの送信または他のリストパケットの受
信を待つ(#310、#335)。
【0093】ステップ#200の判定において、タイマ
ーT3がタイムアウトしていたときには、リストパケッ
トの送信が許可されていたか禁止されていたかを判定し
(#250)、許可されていたときには禁止し(#25
5)、禁止されていたときには許可する(#260)。
その後タイマーT3を再度起動させて(#265)、#
205に進む。リストパケットの送信を禁止した後は、
再びタイマーT3がタイムアウトしたときにステップ#
200においてそのタイムアウトが検出され、#260
においてリストパケットの送信が再度許可される。した
がって、リストパケット送信の許可と禁止が所定の時間
間隔T3outで反転する。
【0094】リストパケットの送信が禁止されている間
も他の通信装置からのリストパケットは受信され、条件
(2)が満たされているときには新たな通信装置の名前
と識別コードは記憶される(#200〜225)。他の
通信装置も同様にリストパケットの送信を禁止すれば、
この間にネットワーク内でのリストパケットの送信はな
くなり、識別コードの相互供与は終了する。各通信装置
がステップ#260における送信許可への再設定を行わ
ないようにすれば、識別コードの相互供与を打ち切って
強制終了させることができる。なお、各通信装置がステ
ップ#115、#200および#250〜#265のタ
イマーT3に関する処理を省略すれば、識別コードリス
トの相互供与は、リストパケットの送信が自然に無くな
るまで継続されることになる。
【0095】図2のフローチャートは、電源スイッチ4
2が操作され電力供給が開始された時からの通信装置1
の処理の流れを示したものであるが、リスト送信スイッ
チ46が操作されたときも同様に処理される。すなわ
ち、ステップ#100に代えてリスト送信スイッチ46
の操作で処理を開始する。この場合、#110で作成さ
れる識別コードリストには、この通信装置自身の名前と
識別コードに加えて、その時点でRAM24に記憶して
いる全通信装置の名前と識別コードが記されることにな
る。他の処理は全く同様に行われる。
【0096】無線通信装置1が他の通信装置の名前と識
別コードを取得して行く課程を、数台の通信装置1より
構成されるネットワークを例にとって、時間を追って説
明する。図5は4台の通信装置1から成るネットワーク
を示している。図5において、A、B、CおよびDはそ
れぞれの通信装置の名前と位置を表しており、a、b、
cおよびdはそれぞれ、通信装置A、B、CおよびDが
出力する無線波の到達範囲を表している。通信装置A、
B、C、Dの識別コードをそれぞれID−A、ID−
B、ID−C、ID−Dとする。
【0097】無線波の到達範囲は出力の大きさと指向
性、さらには障害物の有無に依存するが、ここでは各通
信装置の無線波の到達範囲は円形であるとする。図5の
状況では、通信装置B、C、Dは相互に相手の出力無線
波を受信し得る位置にあり、通信装置Aの無線波は通信
装置Bにのみ到達する。通信装置Aには通信装置Bの無
線波だけが到達する。
【0098】いま、ネットワークを形成するために各通
信装置に略同時に電力供給が開始されたとする。また、
小規模なネットワークであり識別コード相互供与の打ち
切りを行う必要がないため、タイマーT3を使用しない
ものとする。図6に識別コードリストの送受の流れを示
す。P0〜P8は時刻を表し、L1〜L8は時刻P1〜
P8で送信される識別コードリストを表す。□印は識別
コードリストの送信を、◎印および○印は識別コードリ
ストの受信を表す。このうち◎印は、前述の条件(1)
または(2)が満たされていることを、○印は条件
(1)および(2)がどちらも満たされていないことを
示すものである。
【0099】符号T0、T1、T2を付した矢印の実線
部分は、それぞれタイマーT0、T1、T2が起動され
ていることを表し、点線部分はタイマーが解除されたこ
とを表す。また、これらの矢印の先端はタイマーが解除
されていないときのタイムアウトの発生を表す。識別コ
ードリストL1〜L8の内容を図7に示す。ここで、括
弧内は識別コードリストの送信元の通信装置を表す。各
時刻間P0−P1〜P7−P8における各通信装置のR
AM24、25の記憶内容を図8、9に示す。
【0100】時刻P0に電力供給が開始され、各通信装
置はタイマーT0を起動させて、そのタイムアウトを待
つ。このとき、各通信装置はRAM24、25に何も記
憶していない(図8のa)。時刻P1に通信装置Aにタ
イムアウトが発生し、通信装置Aは識別コードリストL
1をブロード送信する。識別コードリストL1には、通
信装置Aの名前および識別コードのみが記されている。
識別コードリストL1は通信装置Bによって受信され
る。通信装置Aの出力無線波は通信装置C、Dには到達
しないため、これらの通信装置C、DはタイマーT0の
タイムアウト待ちを継続する。
【0101】通信装置Bは受信した識別コードリストL
1に記されている名前「A」および識別コード「ID−
A」をRAM24に記憶し、この識別コードリストL1
の送信元の通信装置の識別コード「ID−A」をRAM
25に記憶する(図8のb)。送信元の通信装置の識別
コードは、識別コードリストの最初に記されている識別
コードから判るし、識別コードリストを含んだリストパ
ケットのヘッダーに記されている送信元の識別コードか
らも判る。通信装置Bは識別コードリストL2を作成
し、タイマーT0を解除するとともに、自身の識別コー
ドが識別コードリストL1に記されていなかったためタ
イマーT1を起動する。
【0102】通信装置BのタイマーT1のタイムアウト
と通信装置C、DのタイマーT0のタイムアウトのいず
れが先に発生するかは予測できないが、ここでは通信装
置Bのタイムアウトの方が早いものとする。通信装置B
はタイマーT1のタイムアウトが発生した時点P2で、
識別コードリストL2を送信する。この識別コードリス
トL2は通信装置A、C、Dの全てに受信される。
【0103】通信装置Aは識別コードリストL2に記さ
れている通信装置Bに関する情報をRAM24に記憶し
ていないため、これをRAM24に記憶し、RAM25
に送信元の識別コード「ID−B」を記憶する(図8の
c)。また、識別コードリストL5を作成して、自身の
識別コードが識別コードリストL2に記されているた
め、タイマーT2を起動する。通信装置CおよびDは識
別コードリストL2に記されている通信装置BおよびA
に関する情報をRAM24に記憶し、これらの情報に対
応して送信元の識別コード「ID−B」をRAM25に
記憶する(図8のc)。また、それぞれ、識別コードリ
ストを作成して、自身の識別コードが識別コードリスト
L2に記されていないため、タイマーT1を起動する。
【0104】前述のように、同時に起動したタイマーT
1とタイマーT2のタイムアウトの発生は、タイマーT
1の方が早い。したがって、通信装置CおよびDのタイ
マーT1は通信装置AのタイマーT2よりも早くタイム
アウトが生じる。ここでは通信装置CのタイマーT1
が、通信装置Dよりも早く、時刻P3でタイムアウトし
たとする。通信装置Cは作成しておいた識別コードリス
トL3を送信する。識別コードリストL3は通信装置B
およびDに受信される。
【0105】通信装置Bは、識別コードリストL3に記
されている通信装置Cの情報をRAM24に記憶し、送
信元の識別コード「ID−C」をRAM25に記憶する
(図8のd)。そして、識別コードリストを作成して、
自身の識別コードが識別コードリストL3に記されてい
るためタイマーT2を起動する。一方、通信装置Dは、
識別コードリストL3に記されている通信装置Cの情報
をRAM24に記憶し、送信元の識別コード「ID−
C」をRAM25に記憶する(図8のd)。また、起動
していたタイマーT1を解除し、識別コードリストL4
を作成する。識別コードリストL3には自身の識別コー
ドが記されていないため、通信装置DはタイマーT1を
再び起動する。
【0106】通信装置DのタイマーT1は通信装置Bの
タイマーT2よりも先にタイムアウトが発生する。通信
装置Dはタイムアウトが発生した時点P4で、識別コー
ドリストL4を送信する。これは通信装置B、Cに受信
される。通信装置BおよびCは、識別コードリストL4
に記されている通信装置Dの情報をRAM24に記憶し
ていないため、これをRAM24に記憶して、送信元の
識別コード「ID−D」をRAM25に記憶する(図9
のe)。通信装置Bは、タイマーT2を起動させていた
がこれを解除する。通信装置BおよびCは、識別コード
リストを作成し、自身の識別コードが識別コードリスト
L4に記されているため、タイマーT2を起動させる。
【0107】通信装置B、CのタイマーT2にタイムア
ウトが発生する前の時刻P5において、時刻P2で起動
した通信装置AのタイマーT2にタイムアウトが発生し
たものとする。通信装置Aは時刻P2で作成した識別コ
ードリストL5を送信する。識別コードリストL5は通
信装置Bに受信されるが、通信装置Bは識別コードリス
トL5に記されている情報全てを既に記憶しているた
め、RAM24、25への記憶処理や識別コードリスト
作成処理を行わない。また、起動させているタイマーT
2の解除も行わない。
【0108】時刻P6において、通信装置Cのタイマー
2よりも先に、通信装置BのタイマーT2にタイムアウ
トが発生したとする。通信装置Bは、時刻T4で作成し
ておいた識別コードリストL6を送信する。この識別コ
ードリストL6は、通信装置A、CおよびDの全てに受
信される。しかしながら、通信装置CとDは識別コード
リストL6に記されている全情報を既に取得しているた
め、RAM24、25への記憶処理や識別コードリスト
作成処理を行わない。通信装置Cは起動させているタイ
マーT2の解除もしない。
【0109】一方、通信装置Aは、識別コードリストL
6に記されている通信装置CおよびDの情報をRAM2
4に記憶していないため、これらをRAM24に記憶す
る。また、これらに対応させて送信元の識別コード「I
D−B」をRAM25に記憶する(図9のf)。次い
で、識別コードリストL8を作成し、識別コードリスト
L6に自身の識別コードが記されていたことから、タイ
マーT2を起動させる。
【0110】通信装置AのタイマーT2と通信装置Cの
タイマーT2のうち、時刻T7において通信装置Cのタ
イマーT2にタイムアウトが発生したとする。通信装置
Cは、時刻P4で作成しておいた識別コードリストL7
を送信する。これは通信装置BおよびDに受信される
が、通信装置B、Dはその情報の全てを既に取得してい
るため、RAM24、25への記憶処理や識別コードリ
スト作成処理を行わない。
【0111】時刻T8においてタイマーT2にタイムア
ウトが発生した通信装置Aは、識別コードリストL8を
送信する。通信装置Bはこの識別コードリストを受信す
るが、その全情報を既に取得しているため、RAM2
4、25への記憶処理や識別コードリスト作成処理を行
わない。
【0112】これ以降は、タイマーを起動させ識別コー
ドリストの送信待機をしている通信装置は存在しなくな
り、識別コードの相互供与は終了する。この時点で通信
装置A、B、CおよびDがRAM24に記憶している他
の通信装置に関する情報は図9のfに示したようになっ
ている。各通信装置は、ネットワークに参加している全
ての他の通信装置の名前と識別コードを記憶しており、
ROM22に記憶している自身の名前および識別コード
を含めると、各通信装置が取得している情報は同じにな
っている。
【0113】ただし、RAM24の情報と対応させてR
AM25に記憶した情報は、通信装置ごとに異なってい
る。これは、RAM25に記憶した情報が識別コードリ
ストの送信元を表したものであり、通信装置間の相対的
な位置関係に依存するからである。RAM25の識別コ
ードは、相互に直接送信できる可能性の高い相手装置を
示すものである。
【0114】識別コードリストの送信待機時間を決定す
る2つのタイマーT1、T2のタイムアウトの発生はラ
ンダムであるから、上記の例は、単に1つの有り得る場
合を示したものに過ぎない。しかしながら、各通信装置
が最終的にRAM24に記憶する他の通信装置に関する
情報は、タイマーT1およびタイマーT2のタイムアウ
トの発生時期に関わらず、図9のfに示したものと同じ
になる。RAM24に記憶していく順序はタイマーT
1、T2のタイムアウトの発生時期によって異なるが、
RAM24内の通信装置の情報の配列順序は、これらの
情報の利用において特に意味をもたない。
【0115】図5に示したように、通信装置Aは通信装
置CおよびDの出力無線波の到達範囲外に存在する。し
かし、識別コードリストの送信が終了した時点では、通
信装置Aは通信装置CおよびDの名前および識別コード
を取得している。同様に、通信装置CおよびDは、通信
装置Aの無線波の到達範囲外に存在するにも関わらず、
通信装置Aの名前と識別コードを取得している。
【0116】このように、本発明の通信システムでは、
ネットワーク内の通信装置の識別コードの取得を、相互
に直接送信できる通信装置間のみならず直接送信できな
い通信装置間でも行うことができる。しかも、タイマー
T1、T2の使用によって、図6に例示したように、識
別コードリストの同時送信は回避されており、送信が一
時に多発することによる通信の混乱が防止される。
【0117】なお、ここでは識別コードリストの送信に
ついてのみ説明を行ったが、識別コードリストを送信し
合っている間に、その時点で取得している識別コードに
よって送信先を指定し一般データを送信することも可能
である。また、大規模なネットワークにおいては、識別
コードの相互供与が速やかに自然に終了するとは限らな
いが、その場合は、例えばタイマーT3を利用すること
によって、識別コードの相互供与を開始後所定の時間で
強制終了させるとよい。
【0118】図5のネットワークにおいて識別コードの
相互供与が終了し、通信装置A、B、C、Dが記憶して
いる他の通信装置に関する情報が図9のfのようになっ
た後、このネットワークに新たな通信装置が参入する場
合について説明する。このときの通信装置の位置関係を
図10に示す。Eは参入した通信装置でありその識別コ
ードはID−Eである。通信装置A、B、C、Dは図5
の状態から移動していないものとする。
【0119】通信装置Eの無線波は通信装置Cにのみ到
達し、通信装置Eには通信装置Cの無線波のみが到達す
る位置関係とする。ここで送信される識別コードリスト
L9〜L14を図11に示し、識別コードの相互供与終
了時に各通信装置がRAM24、25に記憶している内
容を図12に示す。図11において、括弧内の符号は識
別コードリストの送信元の通信装置を表す。
【0120】通信装置Eは電力供給が開始されると、識
別コードリストL9を作成してタイマーT0を起動させ
る。このとき通信装置EはRAM24、25に何も記憶
していない。タイマーT0のタイムアウトが発生したと
きに通信装置Eは識別コードリストL9をブロード送信
し、これを通信装置Cが受信する。通信装置Cは通信装
置Eの名前と識別コードをRAM24に記憶し、対応す
る送信元の識別コードとして「ID−E」をRAM25
に記憶する。この時点で通信装置CのRAM24、25
の記憶内容は図12のようになる。
【0121】通信装置Cは、識別コードリストL10を
作成して、識別コードリストL9に自身の識別コードが
記されていないためタイマーT1を起動する。タイマー
T1のタイムアウト発生時に、通信装置Cは識別コード
リストL10を送信する。識別コードリストL10は通
信装置B、DおよびEに受信される。
【0122】識別コードリストL10を受信した通信装
置Eは、それに記されている通信装置C、B、A、Dの
情報をRAM24に記憶し、それぞれに対応させて送信
元の識別コード「ID−C」をRAM25に記憶する。
この時点で通信装置Eの記憶内容は図12に示したもの
となる。通信装置Eは識別コードリストL11を作成
し、タイマーT2を起動させる。識別コードリストL1
1はタイマーT2のタイムアウト時に送信されて通信装
置Cに受信されるが、通信装置Cはそれに記されている
情報を全て取得しているため、RAM24、25への記
憶処理や識別コードリスト作成処理を行わない。
【0123】一方、識別コードリストL10を受信した
通信装置BおよびDは、通信装置Eの名前と識別コード
をRAM24に記憶し、これに対応させて送信元の識別
コード「ID−C」をRAM25に記憶する。この時点
で、通信装置B、Dの記憶内容は図12のようになる。
通信装置BおよびDはそれぞれ識別コードリストL12
およびL13を作成し、タイマーT2を起動させ、その
タイムアウト時に識別コードリストを送信する。識別コ
ードリストL12は通信装置C、Dに、識別コードリス
トL13は通信装置B、Cに受信されるが、各通信装置
は、それらに記されている全情報を既に得ているので、
記憶処理および識別コードリスト作成処理を行わない。
【0124】通信装置Bが送信した識別コードリストL
12は通信装置Aによっても受信される。通信装置Aは
通信装置Eに関する情報をRAM24に記憶し、識別コ
ード「ID−B」をRAM25に記憶する。これで、通
信装置Aの記憶内容は図12に示したものになる。通信
装置Aは識別コードリストL14を作成してタイマーT
2を起動させ、タイムアウト発生時に送信する。通信装
置Cはこの識別コードリストL14を受信するが、記憶
処理や識別コードリスト作成処理を行わない。
【0125】以上で新たな通信装置Eの参入に起因する
識別コードの相互供与は終了する。図12に示したよう
に、ネットワークに参加している5台の通信装置は、い
ずれも他の全ての通信装置に関する情報をRAM24に
記憶している。これ以降さらに新たな通信装置のネット
ワークへの参入があったときも、識別コードの相互供与
が同様になされ、各通信装置は短時間で他の通信装置の
情報を取得することができる。
【0126】図10のネットワークから通信装置Eが離
脱し、さらに通信装置A、B、C、Dが移動して図13
の位置関係になった状態を考える。ここでは、通信装置
Aと通信装置B、通信装置Bと通信装置C、通信装置C
と通信装置Dの間でのみ無線波が到達する位置関係にな
っている。
【0127】それまで、図10の状態で通信装置Eに一
般データを送信していた通信装置Cは、送信した一般デ
ータに対する通信装置Eからの応答パケットが来なくな
ったことにより、通信装置Eが電力供給を止めてネット
ワークから離脱したか、あるいは通信装置Eと通信でき
ない位置関係になったかのいずれかであることを知る。
このとき、通信装置Cは通信装置A、BまたはDを介し
て通信装置Eへの中継送信を試みることになる。この中
継送信は、通信装置Eがネットワークから離脱している
のであるから、当然不成功に終わる。
【0128】この場合、通信装置Cの使用者は、通信装
置Cが記憶している情報がその時点でのネットワークの
状況に合致していないと判断して、RAM24、25の
記憶内容の再構築を行うことができる。このとき、操作
部41のクリアスイッチ43とリスト送信スイッチ46
を使用する。クリアスイッチ43を操作することにより
RAM24、25の記憶内容は全て消去される。その後
リスト送信スイッチ46を操作すれば、自身の名前と識
別コードのみを記した識別コードリストの送信が行われ
る。
【0129】ただし、他の通信装置がその時点でのネッ
トワークの状況に合致しない情報を記憶しており、これ
を記した識別コードリストを受信することになっては意
味がないので、リスト送信スイッチ46の操作に先だっ
て、RAM24、25の消去を指示するパケットをブロ
ード送信して、記憶消去を他の通信装置に呼びかけてお
く。このパケットを受信した通信装置は、自身のRAM
24、25を消去するとともに、このパケットをブロー
ド送信する。これにより、通信装置Cと通信し得るネッ
トワーク内の全通信装置のRAM24、25の記憶が消
去される。
【0130】通信装置Cがリスト送信スイッチ46の操
作によって識別コードリストを送信すると、識別コード
の相互供与が開始される。その課程については、前に詳
しく説明した通りであるので、ここでは説明を省略し、
識別コードの相互供与終了時の各通信装置のRAM2
4、25の記憶内容を図14に示す。RAM25の内容
から明らかなように、通信装置Aは他の全ての通信装置
の情報を通信装置Bから与えられ、通信装置Dは他の全
ての通信装置の情報を通信装置Cから与えられている。
【0131】通信装置A、B、C、Dが図13の位置関
係にある状態で各通信装置に電力供給が開始された場合
も、同様の結果となる。各通信装置がRAM24に記憶
する他の通信装置の順序は必ずしも図14に示したもの
と同じにはならないが、内容は同一である。RAM24
の情報とRAM25の情報の対応関係も同じである。
【0132】本発明の無線通信システムは、ネットワー
クの形状に関わらず、例えば、図5および図10に示し
たように円形に近い場合でも、図13に示したように直
線状の場合でも、各通信装置が他の通信装置の名前と識
別コードを取得することができる。しかも、これらの情
報の取得のために送信されるパケットの数は少ないた
め、通信量はあまり増加せず、一般データの通信の妨げ
になり難い。
【0133】図15は、本発明の無線通信装置1を電子
手帳として構成し、これを各使用者が持ち寄って会議を
行っている様子を示す概念図である。このようなネット
ワークでは、上述した識別コードの相互供与によってネ
ットワークの初期化を行い、これで取得した識別コード
を用いて相互に情報を交換することができる。このよう
に使用者が互いに相手の名前を知っているときには、通
信装置の名前に代えてまたはこれに加えて、使用者の名
前をRAM24に記憶するようにしてもよい。表示装置
31に使用者の名前を表示すると、送信先を指定をする
操作が極めて容易になる。
【0134】なお、本実施形態では、識別コードリスト
に通信装置の名前と識別コードを併記し、これらを読み
出してRAM24に記憶する構成としたが、通信装置の
名前は必ずしも識別コードリストに記す必要はない。本
質的に識別コードリストに記す必要があるのは、これを
送信する通信装置の識別コードとその通信装置が記憶し
ている他の通信装置の識別コードのみである。他の通信
装置の識別コードさえ取得すれば、これを用いてその装
置と通信することが可能であり、識別コード取得後にそ
の通信装置の名前の問い合わせをすることができる。ま
た、図15に示した形態で使用するときには、あらかじ
め通信装置1に使用者の名前を記憶しておき、これを識
別コードとともに識別コードリスト記して送信してもよ
い。
【0135】無線通信装置1を所定周波数帯域の電波に
よって送受を行う構成としたが、あらかじめ割り当てら
れた複数の周波数帯域の中から所望の帯域を選択し、こ
れを用いて通信を行うようにしてもよい。この場合、無
線モジュール11に周波数帯域を選択する機能をもたせ
ることになる。これは周知の通信技術によって容易に実
現される。また、無線の搬送媒体として電波に代えて
光、例えば赤外光、を利用することもできる。本発明の
無線通信システムおよび無線通信装置は搬送媒体の種類
に依存しないものである。
【0136】
【発明の効果】本発明の無線通信システムによるとき
は、多くの通信装置の識別コードを管理するために特殊
な管理装置を設けることなく、通信装置間で識別コード
を相互に供与することができる。このため、通信装置の
使用場所が限定されることがなく、任意の場所で任意の
時に通信を行うことが可能である。さらに、通信相手に
も制限はなく、任意の通信装置間で情報を送受すること
が可能である。しかも、識別コードの相互供与のために
送信される識別コードリストの数は少ないため、通信量
があまり増大しない。
【0137】請求項2の無線通信システムでは、各通信
装置は直接送信によって送信してきた送信元の通信装置
の識別コードを記憶することができ、この識別コードを
用いて送信先を指定した送信は成功する可能性が高い。
したがって、高い通信効率が得られる。また、他の通信
装置への直接送信が不成功に終わったときでも、その通
信装置の識別コードを送信してきた通信装置の識別コー
ドを記憶しているため、この識別コードを用いて中継装
置を指定して中継送信を行うことができる。しかも、こ
の中継送信は成功する可能性が高い。
【0138】請求項3の無線通信システムでは、情報量
の少ない識別コードリストの送信を行わないことによ
り、通信量の増大を抑制することができる。しかも、よ
り情報量の多い識別コードリストが後に送信されるた
め、各通信装置は取得すべき他の通信装置の識別コード
を確実に取得し得る。
【0139】請求項4の無線通信システムによるとき
は、各通信装置は自身からの直接送信が成功する可能性
が高い通信装置の識別コードを早く得ることができる。
直接送信は最も効率のよい送信方法であるから、通信シ
ステムの全体の通信効率が向上する。
【0140】請求項5の無線通信システムでは、識別コ
ードリストの送信が一時に集中することが回避され、通
信装置が識別コードリストを受信し損なう危険性が大き
く低下する。また、通信システム全体の通信効率が向上
する。
【0141】請求項6の無線通信システムでは、取得す
ることが可能な他の通信装置の識別コードを全て取得す
ることができる。構成通信装置が少数である小規模な通
信システムに適している。
【0142】請求項7の無線通信システムのように、識
別コードの相互供与を所定時間で打ち切ると、その後は
識別コードリストが送信されないため、識別コードリス
トの送信によって一般の通信が妨害されることがない。
この構成は多数の通信装置からなる大規模な通信システ
ムに特に適している。
【0143】請求項8の構成は、無線通信システム形成
時の初期設定に適している。また、通信システム形成後
に通信装置の移動や離脱が多発したときに、通信システ
ムを再形成する際に使用できる。この構成によって再形
成した通信システムは、その時点での各通信装置間の通
信の可否を正しく反映する。
【0144】請求項9の無線通信システムでは、新たな
通信装置の参入があったときに、その通信装置は他の多
くの通信装置の識別コードを直ちに取得することができ
る。しかも、この際に送信される識別コードリストの数
は、各通信装置が他の通信装置の識別コードを記憶しな
い状態で行う識別コードの相互供与に比べて少なくな
り、通信の効率がよい。
【0145】請求項10の無線通信装置によるときは、
自身の識別コードを他の通信装置に知らせることがで
き、同様に構成された他の通信装置の識別コードを取得
することができる。したがって、この構成を有する通信
装置が集合するだけで、通信を行うことが可能である。
すなわち、識別コードを管理するために特殊な管理装置
を設ける必要がない。また、任意の時に任意の場所で任
意の相手と通信を行うことができるため、移動し得る通
信装置としての特長が十分に発揮される。さらに、直接
送信のみならず中継送信も容易に行うことができる。
【0146】請求項11の無線通信装置では、情報量の
少ない識別コードリストを含むパケットの送信が低減さ
れるため、通信量を少なくすることができる。しかも、
より情報量の多い識別コードリストを含んだパケットを
後に送信するため、他の無線装置が取得すべき識別コー
ドを取得し損なう恐れがない。また、相互に直接送信が
成功する可能性の高い通信装置の識別コードを早く取得
することができ、通信効率が高くなる。
【0147】請求項12の無線通信装置では、記憶して
いる他の通信装置の識別コードを表示させることによ
り、使用者は通信可能な相手装置を知ることができる。
その表示内容によって必要であると判断したときには、
自身が識別コードリストを含んだパケットを送信するこ
とにより、他の通信装置から識別コードリストを受け取
って他の通信装置の識別コードを取得することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の無線通信装置の構成を示すブロック
図。
【図2】 本発明の無線通信装置が行う識別コードリス
トの送受信の処理手順を示すフローチャート。
【図3】 無線通信装置が記憶する他の通信装置に関す
る情報の形式を示す図。
【図4】 識別コードリストの形式を示す図。
【図5】 4台の無線通信装置の位置関係の1例を示す
図。
【図6】 図5の位置関係にある4台の無線通信装置が
行う識別コードの相互供与の流れの1例を示す図。
【図7】 図6の識別コードの相互供与において送信さ
れる識別コードリストの内容を示す図。
【図8】 図6の識別コードの相互供与における各無線
通信装置の記憶内容の変化の一部分を示す図。
【図9】 図6の識別コードの相互供与における各無線
通信装置の記憶内容の変化の他の部分を示す図。
【図10】 図5の無線通信装置に1台の無線通信装置
が加わったときの位置関係の1例を示す図。
【図11】 図10の位置関係にある5台の無線通信装
置が行う識別コードの相互供与において送信される識別
コードリストの内容を示す図。
【図12】 図10の位置関係にある無線通信装置の識
別コードの相互供与終了時における記憶内容を示す図。
【図13】 4台の無線通信装置の位置関係の他の例を
示す図。
【図14】 図13の位置関係にある無線通信装置の識
別コードの相互供与終了時における記憶内容を示す図。
【図15】 本発明の無線通信装置を電子手帳として構
成し、これを用いて会議を行っている様子を示す概念
図。
【符号の説明】
1 無線通信装置 11 無線モジュール 13 受信装置 14 受信バッファ 15 送信装置 16 送信バッファ 17 パケット生成装置 (第1の送信手段、第2の
送信手段) 21 制御装置 (判定手段、記憶制御手段、送信制
御手段) 22 ROM 23 RAM 24 RAM (第1の記憶手段) 25 RAM (第2の記憶手段) 31 表示装置 (表示手段) 41 操作部 51 情報処理装置 T0、T1、T2、T3 タイマー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別コードを付与された複数の移動可能
    な無線通信装置から成り、各通信装置が、個々の通信装
    置の識別コードを用いて送信先の通信装置を指定する宛
    先指定送信と、送信先の通信装置を指定せず全通信装置
    を送信先とするブロード送信とを行う無線通信システム
    において、 1つの通信装置が自身の識別コードおよび自身が記憶し
    ている他の全通信装置の識別コードを記した識別コード
    リストをブロード送信し、自身の識別コードが記されて
    いない識別コードリストを受信した通信装置が、自身の
    識別コードおよび自身が記憶している他の全通信装置の
    識別コードを記した識別コードリストをブロード送信
    し、自身が記憶していない識別コードが記されている識
    別コードリストを受信した通信装置が、その識別コード
    を記憶した後、自身の識別コードおよび自身が記憶して
    いる他の全通信装置の識別コードを記した識別コードリ
    ストをブロード送信することによって、通信装置間で識
    別コードを相互に供与し、 各通信装置は自身が記憶している識別コードを用いて送
    信先の通信装置を指定して宛先指定送信を行うことを特
    徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 自身が記憶していない識別コードが記さ
    れている識別コードリストを受信した通信装置は、その
    識別コードに対応させて識別コードリストを送信した通
    信装置の識別コードを記憶することを特徴とする請求項
    1に記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 自身の識別コードが記されていない識別
    コードリストを受信した通信装置および自身が記憶して
    いない識別コードが記されている識別コードリストを受
    信した通信装置は、受信後所定の待機時間が経過するの
    を待って自身の識別コードおよび自身が記憶している他
    の全通信装置の識別コードを記した識別コードリストを
    送信し、前記待機時間中に自身の識別コードが記されて
    いない識別コードリストまたは自身が記憶していない識
    別コードが記されている識別コードリストを受信したと
    きに、送信しようとしていた識別コードリストの送信を
    行わないことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 自身の識別コードが記されていない識別
    コードリストを受信した通信装置は、識別コードリスト
    の送信を第1の所定時間以内の第1の待機時間待ち、自
    身の識別コードが記されておりかつ自身が記憶していな
    い識別コードが記されている識別コードリストを受信し
    た通信装置は、識別コードリストの送信を前記第1の所
    定時間を超えかつ第2の所定時間以内の第2の待機時間
    待つことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記第1の待機時間および第2の待機時
    間は識別コードリストの受信ごとにランダムに設定され
    ることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記識別コードの相互供与は識別コード
    リストの送信が無くなるまで継続されることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記識別コードの相互供与は所定時間を
    経過した時に打ち切られることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 前記識別コードの相互供与は全通信装置
    が他の通信装置の識別コードを記憶していないときに開
    始され、最初に送信される識別コードリストにはその識
    別コードリストを送信する通信装置の識別コードのみが
    記されることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】 前記識別コードの相互供与は通信の任意
    の時点で行われ、最初に送信される識別コードリストに
    はその識別コードリストを送信する通信装置の識別コー
    ドおよびその通信装置が記憶している他の全通信装置の
    識別コードが記されることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 無線によってパケットを送受し、送信
    するパケットに送信先の通信装置の識別コードを記す宛
    先指定送信と、送信するパケットに個々の送信先の通信
    装置の識別コードを記さず全通信装置を送信先とするブ
    ロード送信とを行う通信装置において、 他の通信装置の識別コードを記憶する第1の記憶手段
    と、 受信したパケットの送信元の通信装置の識別コードを記
    憶する第2の記憶手段と、 自身の識別コードおよび前記第1の記憶手段に記憶して
    いる他の通信装置の全識別コードを記した識別コードリ
    ストを含むパケットを作成し、該パケットをブロード送
    信する第1の送信手段と、 受信したパケットが識別コードリストを含むときに、該
    識別コードリストに自身の識別コードが記されているか
    否かおよび前記第1の記憶手段に記憶していない識別コ
    ードが記されているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段が前記第1の記憶手段に記憶していない識
    別コードが記されていると判定したときに、該識別コー
    ドを前記第1の記憶手段に記憶するとともに、受信した
    パケットの送信元の通信装置の識別コードを前記第2の
    記憶手段に、第1の記憶手段に記憶した前記識別コード
    に対応させて記憶する記憶制御手段と、 前記判定手段が自身の識別コードが記されていないと判
    定したときまたは前記第1の記憶手段に記憶していない
    識別コードが記されていると判定したときに、前記第1
    の送信手段に識別コードリストを含むパケットを作成さ
    せて送信させる送信制御手段と、 前記第1の記憶手段または前記第2の記憶手段に記憶し
    ている識別コードを送信先の通信装置の識別コードとし
    て記したパケットを作成し、該パケットを送信する第2
    の送信手段とを備えることを特徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】 前記送信制御手段は、前記判定手段が
    自身の識別コードが記されていないと判定したときに前
    記第1の送信手段によるパケットの送信を第1の所定時
    間待機させ、前記判定手段が自身の識別コードが記され
    ておりかつ前記第1の記憶手段に記憶していない識別コ
    ードが記されていると判定したときに前記第1の送信手
    段によるパケットの送信を前記第1の所定時間を超える
    第2の所定時間待機させて、前記第1の送信手段による
    パケットの送信を待機させている間に識別コードリスト
    を含むパケットが受信され、前記判定手段が該識別コー
    ドリストに自身の識別コードが記されていないと判定し
    たときまたは前記第1の記憶手段に記憶していない識別
    コードが記されていると判定したときに、待機させてい
    たパケットの送信を止めさせることを特徴とする請求項
    10に記載の通信装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の記憶手段に記憶している識
    別コードを表示する表示手段を備えることを特徴とする
    請求項10に記載の通信装置。
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