JPH0918643A - 原稿搬送制御装置 - Google Patents

原稿搬送制御装置

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JPH0918643A
JPH0918643A JP7180597A JP18059795A JPH0918643A JP H0918643 A JPH0918643 A JP H0918643A JP 7180597 A JP7180597 A JP 7180597A JP 18059795 A JP18059795 A JP 18059795A JP H0918643 A JPH0918643 A JP H0918643A
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Application number
JP7180597A
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English (en)
Inventor
Junji Suzuki
淳二 鈴木
Tetsuji Morimoto
哲司 森本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常発生後の読取再開時に原稿トレイにセッ
トする原稿の選択を容易にする。 【構成】 異常発生で中断された読取り動作の再開時
に、比較部37で読取枚数と基準値とを比較する。比較
部37はすでに読取った原稿が基準値より少ない場合と
多い場合とに対応した信号をメッセージ登録部38に出
力する。メッセージ登録部38は、読取った原稿が基準
値より少ない場合はすでに読取った原稿をも含めてすべ
ての原稿を原稿トレイにセットさせるためのメッセージ
を表示部15に表示させる。また、すでに読取った原稿
が多い場合には、すでに読取った原稿を除く残りの原稿
を原稿トレイにセットさせるためのメッセージを表示部
15に表示させる。なお、基準値設定部34の基準値は
原稿モード判定部35で認識された紙質等の原稿モード
によって補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿搬送制御装置に関
し、特に、異常が発生して原稿の読取りが中断された場
合の再起動を容易にすることができる原稿搬送制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙搬送装置で記録紙のジャムが発生
した場合には、詰まった記録紙を摘出し、かつジャムの
原因を排除した後、再起動がなされる。この再起動の際
に「原稿の再セット」というメッセージを表示するとと
もに、必要に応じて、露光走査回数および複写機の排出
枚数に基づき、「…枚目の原稿を取直して下さい」とい
うメッセージを表示するようにした装置がある。この装
置では、前記メッセージに従ってオペレータが原稿を選
択して複写を再開する。
【0003】しかし、前記装置では原稿の選択の際に、
選択ミスが発生したり選択が繁雑であったりする等の不
具合がある。特に、原稿搬送装置内の経路(パス)が長
い場合には、中断時に原稿搬送装置内に原稿が複数枚残
っている場合があり、異常処置後に、これら画情報が完
全に読取られてはいない原稿とすでに読取られて排出さ
れた原稿との区別を誤ることも考えられる。
【0004】そこで、これを避けるため、一旦原稿搬送
装置から排出された原稿を一括して排出トレイから原稿
トレイに戻し、再度複写を起動するようにした複写機が
提案されている(特開昭60−8836号公報)。この
複写機では、ジャム発生前にすでに複写した原稿の重複
複写を避けるために、再起動後はジャム発生時の原稿か
ら複写動作を行い、それ以前の原稿はいわゆる読み飛ば
し動作を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
依然として解決されていない次のような問題点があっ
た。すなわち、上述の複写機は、原稿の選択ミスを防止
して取扱いを簡単にするという点で有用である反面、す
でに読み終わった原稿の枚数が多い場合には、読み飛ば
しにかかる時間が長くなって効率的でないという問題点
がある。
【0006】また、原稿が薄くて原稿搬送装置でジャム
が発生するおそれがあったり、長尺のために取扱いが容
易でなかったりする場合には、すべての原稿を再び原稿
搬送装置内を搬送させるのは得策でない。
【0007】本発明は、上記問題点を解消し、異常発生
後の再起動に際して、オペレータの操作の容易化と原稿
搬送効率の向上とを図ることができる原稿搬送制御装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、異常発生によって中断さ
れた読取り動作の再開時にすでに読取った原稿の枚数お
よび基準値を比較し、前記読取枚数が基準値以下のとき
には肯定の判定信号を、前記読取枚数が基準値を超過し
ているときには否定の判定信号を出力する比較手段と、
前記肯定の判定信号に応答して前記中断前に読取った原
稿を含めてすべての原稿を原稿トレイへセットするよう
に報知をし、前記否定の判定信号に応答して前記中断前
に読取った原稿を除いた残りの原稿を前記原稿トレイへ
セットするように報知をする報知手段とを具備した点に
第1の特徴がある。
【0009】また、本発明は、原稿の特性を判定する原
稿モード判定手段をさらに具備し、前記基準値を、前記
原稿モード判定手段で認識された原稿特性に対応した値
とした点に第2の特徴がある。
【0010】また、本発明は、異常発生によって中断さ
れた読取り動作の再開時に、前記原稿の特性が予定の特
性であると認識した場合には前記中断前に読取った原稿
を除いた残りの原稿を前記原稿トレイへセットするよう
に報知し、前記原稿の特性が予定以外の特性であると認
識した場合には前記中断前に読取った原稿を含めて前記
原稿トレイへセットするように報知をする報知手段とを
具備した点に第3の特徴がある。
【0011】また、本発明は、原稿読取終了情報を原稿
に印字するモードを指定したか否かを判定する済みスタ
ンプ判定手段と、異常発生によって中断された読取り動
作の再開時に、前記済みスタンプが指定されていると認
識した場合には前記中断前に読取った原稿を除いた残り
の原稿を前記原稿トレイへセットするように報知し、前
記済みスタンプが指定されていないと認識した場合には
前記中断前に読取った原稿を含めて前記原稿トレイへセ
ットするように報知をする報知手段とを具備した点に第
4の特徴がある。
【0012】また、本発明は、前記肯定の判定信号に応
答して、前記中断時点の原稿読取枚数に相当する枚数の
原稿を読み飛ばす指示を前記原稿読取部に出力する読み
飛ばし指示手段を具備した点に第5の特徴がある。
【0013】
【作用】上記第1の特徴によれば、異常発生によって中
断された読取りを再開した際に、すでに読取った原稿が
少ない場合には、すでに読取った原稿をも含めて原稿ト
レイにセットするように報知がなされ、すでに読取った
原稿が多い場合には、すでに読取った原稿を除く残りの
原稿を原稿トレイにセットするように報知がなされる。
【0014】また、第2の特徴によれば、前記いずれの
報知を行うかの判断となる基準値が、原稿の特性、例え
ば紙質や原稿の長さによって決定される。
【0015】また、第3の特徴によれば、原稿の特性が
予定の特性つまり予定の紙質等であると認識した場合に
は前記中断前に読取った原稿を除いた残りの原稿を前記
原稿トレイへセットするように報知がなされ、前記原稿
の特性が予定以外の特性であると認識した場合には前記
中断前にすでに読取った原稿を含めて前記原稿トレイへ
セットするように報知がなされる。
【0016】また、第4の特徴によれば、済みスタンプ
つまり原稿に読取終了を示す情報が付加されるモードか
否かによって前記報知内容が決定される。
【0017】また、第5の特徴によれば、すでに読取っ
た原稿を含めて前記原稿トレイへセットするように報知
がなされるときには、原稿読取部に対して、すでに読取
った原稿を読み飛ばすように指示をすることができる。
【0018】
【実施例】本実施例は、複写機能を有するいわゆる多機
能ファクシミリ装置に本発明の原稿搬送制御装置を適用
した場合である。図2は本発明に係る原稿搬送制御装置
を含むファクシミリ装置の要部ハード構成を示すブロッ
ク図である。同図において、スキャナ1は送信原稿の画
情報を読取る装置であり、図3に関して後述する原稿搬
送手段や読取手段等を含む。バッファ2はスキャナ1で
読取られた原稿の画情報を一時的に一定量分だけ蓄積す
る。符号器3はバッファ2から画情報を読み出して圧縮
符号化する。記憶装置4はDRAMやハードディスク
等、大容量の画情報記憶装置であり、前記符号器3で圧
縮符号化された画情報は該記憶装置4に順次格納され
る。前記記憶装置4に格納された画情報はモデム(MO
DEM)5で変調された後、回線制御部6を通って公衆
回線に送出される。
【0019】一方、前記回線制御部6を介して公衆回線
から取り込まれた画情報も記憶装置4に蓄積される。復
号器7は記憶装置4に蓄積された画情報を復号するもの
であり、該復号器7で復号された画情報はバッファ8に
一時的に蓄積される。そして、プリンタ9はバッファ8
から画情報を読み出してプリント動作を行う。なお、当
該ファクシミリ装置を複写機として機能させる場合は、
前記スキャナ1で読取られた画情報は記憶装置4に格納
された後、プリンタ9に出力するように構成する。
【0020】上記各構成部はROM10に予め格納され
たプログラムに従ってCPU11の動作によって制御さ
れる。RAM12はCPU11による制御のための制御
データの格納やワークエリアとして使用されるものであ
る。パネル制御部13はキー入力部14からオペレータ
が入力したスタート指示等の指示をCPU11に伝達し
たり、逆に、CPU11から得た処理結果を表示データ
として表示部15に出力したりする。表示部15は液晶
パネル等周知の表示手段であり、パネル制御部13から
入力された表示データに従って表示を行う。なお、画情
報等の各データはデータバス16を経て各部に伝送され
る。
【0021】次に、前記スキャナ1の構成を図3を参照
して説明する。同図において、原稿トレイ17には送信
または複写の対象となる原稿18が載置されている。該
原稿トレイ17の原稿搬送方向下流側には原稿の有無を
検知する原稿センサ19が設けられ、上流側には原稿長
検出センサ20が設けられる。また、原稿トレイ17の
最も下流側には、図示しないソレノイド等のアクチュエ
ータによって上下動するストッパ21が設けられ、その
後方つまり上流側には引込ローラ22が設けられる。
【0022】ケース23内の搬送路には第1搬送ローラ
24、第2搬送ローラ25および排出ローラ26が設け
られ、さらに搬送路に沿ってピックアップセンサ27、
レジセンサ28、および排出センサ29が設けられてい
る。前記各ローラ22〜26はステッピングモータで駆
動するのが好ましく、また、前記各ローラ24〜26は
チェーン、歯車またはベルト等で連結されて同期して回
転するようにすることができる。前記レジセンサ28の
下流側にはCCDイメージセンサ30と原稿を光で照射
するための蛍光ランプ31が設けられている。ケース2
3の前記原稿トレイ17と反対側には排紙トレイ32が
固定されている。
【0023】以上のように構成されたスキャナでの原稿
読取動作を説明する。まず、原稿18が原稿トレイ17
に置かれて、前記キー入力部14から読取り指示が入力
されると、ストッパ21のアクチュエータ(図示しな
い)が動作して該ストッパ21が上方に退避する。そし
て、引込ローラ22、第1搬送ローラ24および第2搬
送ローラ25が駆動されて、原稿18がその最上部のも
のから順にケース23内に引込まれる。原稿18が第1
搬送ローラ24を通過してピックアップセンサ27に達
すると引込ローラ22は停止する。さらに原稿18がレ
ジセンサ28まで搬送されると、CCDイメージセンサ
30は読取りの準備を行う。原稿18が読取位置に達す
ると、該原稿18による蛍光ランプ31の反射光はCC
Dイメージセンサ30で1ライン毎に検出され、画情報
として前記記憶装置4に蓄積される。読取りの終了した
原稿は排出ローラ26によって排紙トレイ32に排出さ
れる。
【0024】先の原稿が排出されるまでに次の原稿を引
込んで読取りの効率を上げるためには、原稿18の最後
端がピックアップセンサ27を通過すると同時に、前記
引込ローラ22を再び回転させて次の原稿を引込むのが
よい。原稿18の最後端が排出センサ29を通過すると
1枚の原稿を読み終わったことが検知され、この検知信
号により前記CPU11内の読取枚数カウンタの値をイ
ンクリメントする。
【0025】続いて、前記CPU11の原稿搬送処理の
要部をフローチャートを参照して説明する。なお、ここ
では説明の簡単のため、スキャナ1から原稿が排出され
た後に次の原稿を読取る手順に従って説明する。図4に
おいて、ステップS1では、原稿読取指示の有無を判断
する。この判断は前記パネル制御部13による前記キー
入力部14からの指示の解析結果に基づいて行う。原稿
読取り指示があった旨の判断がなされると、ステップS
2に進んで読飛ばしフラグFをリセットするとともに読
取枚数カウンタの値Cをクリアする。前記読飛ばしフラ
グFは、すでに読取りを終了した原稿を再読取時には読
み飛ばす場合に「1」にセットされる。ステップS3で
は原稿18の搬送開始を指示する。これによって前記引
込ローラ22、ならびに搬送ローラ24〜26が回動
し、原稿の搬送が開始される。
【0026】ステップS4では、前記読飛ばしフラグF
によって原稿を読み飛ばすか否かを判断する。再度の読
取りでない場合は読飛ばしフラグFはリセット状態(=
0)であり、原稿を読み飛ばさないと判断してステップ
S5に進む。ステップS5では、前記レジセンサ28の
オン・オフにより、原稿18が読取り位置の直前に到達
したか否かを判断する。レジセンサ28がオンであれば
ステップS6でCCDイメージセンサ30による読取り
を開始する。一方、読飛ばしフラグFがセットされてい
る場合は、読取動作を行わないために、ステップS5〜
S9をスキップする。この読取動作を行わないときは、
併せて前記ローラ22,24〜26を高速回転させても
よい。
【0027】ステップS7では異常の有無を判断する。
異常の種類としては複写時における前記プリンタ9での
記録紙ジャムや記録紙切れ、およびファクシミリ送信時
の送信異常等である。これらの異常は周知の検出手段に
よって検出できるので、詳細の説明は省略する。
【0028】前記何らかの異常が検出されたならばステ
ップS15(図5)に進む。また、異常が検出されなか
ったならばステップS8に進み、停止指示の有無を判断
する。この判断も前記原稿読取り指示の判断と同様パネ
ル制御部13による前記キー入力部14からの指示の解
析結果に基づいて行う。停止指示があればステップS1
5に進み、停止指示がなければステップS9に進む。ス
テップS9では読取りが終了したか否かを判断し、読取
りが終了するまではステップS7に進み、読取りが終了
したならばステップS10に進む。ステップS10では
排出センサ29のオン・オフによって原稿が排出された
か否かを判断する。排出センサ29がオフとなっていれ
ば原稿が排出されたと判断してステップS11に進み、
読取枚数カウンタの値Cをインクリメントする。ステッ
プS12では、読取枚数カウンタの値Cが読飛ばし枚数
C1に達したか否かを判断する。この読飛ばし枚数C1
としては異常発生によって読取りを中断したときの読取
枚数カウンタの値Cが後述のステップS23(図5)で
設定される。
【0029】ステップS12の判断が肯定ならばステッ
プS13に進み、読飛ばしフラグFをリセットする。こ
の読飛ばしフラグFのリセット動作により、前記ステッ
プS4の判断が否定となって、読飛ばし、つまりステッ
プS5〜S9のスキップ動作が停止され、読取りが実行
されるようになる。読飛ばし動作を実行していない場合
は、読飛ばしフラグFの状態はリセットのままで変化し
ない。読取枚数カウンタの値Cが読飛ばし枚数C1にな
ってないときはステップS13はスキップされてステッ
プS14に進む。ステップS14では、前記原稿センサ
19のオン・オフによって次の原稿の有無を判断する。
原稿センサ19のオンによって次の原稿があると判断さ
れればステップS3に進んで次の原稿を搬送する。次の
原稿がなければ処理を終了する。
【0030】異常検知または停止指示があった場合つま
りステップS7またはS8の判断が肯定の場合、ステッ
プS15(図5)に進んで異常が解除されたか否かが判
断される。この異常解除は、異常検知手段のリセット
や、記録紙の摘出等の異常処理が終わってキー入力部1
4から入力される再開指示で判断できる。異常が解除さ
れたならばステップS16に進み、読取枚数カウンタの
値Cと基準値とを比較する。該基準値はRAM12に予
め設定した値である。この基準値は読取り再開時にすべ
ての原稿を原稿トレイ17にセットしなおすのが効率的
か、すでに読取った原稿の次の原稿から後を原稿トレイ
17にセットしなおすのが効率的かを判断してオペレー
タが予め設定するのがよいが、システムデータとして固
定値を設定してあってもよい。
【0031】読取枚数が基準値よりも少ない場合とは、
原稿を読み飛ばしたとしても、この読み飛しの時間のロ
スよりも原稿の選択の手間の方が大きい場合である。こ
の場合は、ステップS17に進んで全原稿設定表示を指
示する。この指示は前記パネル制御部13で解釈され、
予めRAM12に登録されたメッセージが表示部15に
表示される。
【0032】ステップS18では、前記原稿センサ19
のオン・オフによって、前記メッセージに従って原稿が
原稿トレイ17にセットされたか否かを判断する。原稿
が原稿トレイ17にセットされたと判断した場合は、ス
テップS23に進む。また、原稿が原稿トレイ17にセ
ットされていない場合は、ステップS19に進んでオペ
レータが全部の原稿を設定するのを拒否したか否かを判
断する。この拒否はキー入力部14の予定のキー操作の
有無によって判断する。ステップS19の判断が肯定な
らば、原稿が原稿トレイ17に設定されていないのはオ
ペレータの拒否のためと判断してステップS20に進
み、すでに読取った原稿の次の原稿からの設定を要求す
る表示の指示をする。このとき、次の原稿を特定する情
報、例えばページ数を同時に表示してもよい。
【0033】ここで、次の原稿とは読取枚数カウンタの
値Cに「1」を加算したページ数で示される原稿をいう
が、記録紙搬送経路が長い場合等、プリンタ9の構成に
よっては必ずしもスキャナ1を通過した原稿についてプ
リントが終了したとは限らないので、前記加算値「1」
はスキャナ1とプリンタ9との関連において決定される
マージンを付加したものとしてもよい。また、プリンタ
9に一般的に設けられるプリント枚数カウンタの値を読
込み、これに「1」を加算したページ数を次の原稿とし
てもよい。ステップS21およびS22は前記ステップ
S18およびS19と同様であるため、説明は省略す
る。
【0034】原稿が原稿トレイ17にセットされたと判
断された場合、ステップS23では、読飛ばし枚数C1
にその時点の読取枚数カウンタの値Cを設定する。ステ
ップS24では、読飛ばし読飛ばしフラグFをセット
し、かつ読取枚数カウンタの値Cをリセットする。フラ
グFやパラメータCの設定が終了したならば前記ステッ
プS3(図4)に進み、再度の読取りを実行する。
【0035】一方、ステップS21で、原稿が原稿トレ
イ17にセットされたと判断された場合は、原稿トレイ
には中断前の次の原稿からセットされているはずである
から、フラグやパラメータの値は変更しないままステッ
プS3に進み、原稿読取りを継続する。
【0036】以上の説明では、すでに読取った原稿が基
準値よりも多いか少ないかによって、表示部15に表示
するメッセージを選択するようにしたが、これに併せ
て、またはこれとは別に、次のような判断基準を設けて
もよい。例えば、前記キー入力部14で原稿の紙質や用
紙サイズを入力できるように構成し、原稿の紙質が薄い
ものや長尺原稿である場合には前記「全原稿設定表示」
は選択できないように予め手順を決定しておく。また、
原稿搬送装置を原稿が通過した場合に、いわゆる済みス
タンプが押されるように構成されている装置が知られて
いるが、このような済みスタンプ機能を使用した場合に
は、読取られていない原稿の確認が比較的容易であるの
で、済みスタンプ機能の指示と連動して、「全原稿設定
表示」を選択しないようにしてもよい。
【0037】また、前記紙質や原稿長さと基準値とを併
用する場合には、基準値を複数設定しておき、原稿の紙
質が薄いものや長尺原稿である場合には、前記複数の基
準値のうち小さいものを選択すればよい。
【0038】このような原稿種別(紙質や長さ)情報ま
たは済みスタンプの設定情報により、単に、読取枚数の
みから判断する場合と比較して、実態に即したより実用
的な処置が可能となる。
【0039】次に、原稿搬送制御を行うための要部機能
を説明する。図1は要部機能を示すブロック図であり、
図2と同符号は同一または同等部分を示す。同図におい
て、読取枚数カウンタ33は排出センサ29のオンから
オフへの変化回数つまりスキャナによる原稿の読取枚数
を計数する。一方、基準値設定部34には再読取りのた
めに原稿トレイにセットする原稿を全ての原稿とする
か、次の原稿からとするかを原稿の読取枚数から判断す
るための基準値を設定する。この基準値はキー入力部1
4から入力された値とするか、予めシステムデータとし
て設定した固定値とするかは任意に選択できるものとす
る。該基準値としては少なくとも2段階設け、このうち
の1つが原稿モード判定部35から供給される選択信号
によって選択されるようにしてもよい。
【0040】原稿モード判定部35は原稿が薄いか否
か、また長尺か否か等、原稿の特性を示す原稿モードの
判定を行う。この原稿モードはオペレータによるキー入
力部14からの指示や、原稿の厚さや長さを検知するセ
ンサの検知信号等によって判定される。原稿モード判定
部35は薄い原稿または長尺の原稿が設定されているこ
とを認識したときは選択信号を基準値設定部34に出力
し、基準値設定部34は、基準値が2段階設定されてい
る場合に、前記選択信号によって低い方の基準値を選択
する。また、選択信号によって基準値を選択するのでは
なく、該選択信号が供給されると基準値から予定値だけ
減算して新たな基準値としてもよい。
【0041】再開検出部36は読取り再開の指示がキー
入力部14から与えられるか、異常解除信号がプリンタ
9から与えられるかすると、比較部37に検出信号を出
力する。比較部37はこの検出信号に応答して前記読取
りカウンタ33の値と基準値設定部34の値を読込んで
両者を比較する。比較部37は読取りカウンタ33の値
が基準値よりも小さい場合(同じ場合も含む)に肯定の
判定信号を出力し、読取りカウンタ33の値が基準値よ
りも大きい場合に否定の判定信号を出力する。
【0042】前記肯定の判定信号はメッセージ登録部3
8に供給される。該メッセージ供給部38には、全原稿
を原稿トレイにセットさせる表示のためのメッセージの
データAと、次原稿から後を原稿トレイにセットさせる
表示のためのメッセージのデータBとが登録されてい
る。そして、前記肯定の判定信号が供給された場合は前
記データAを、前記否定の判定信号が供給された場合は
前記データBを、それぞれ表示部15に出力する。な
お、表示部15は、前記液晶パネル等、データA、Bに
よるメッセージを表示させる手段に限らない。例えば、
前記肯定の判定信号および否定の判定信号にそれぞれ対
応させて点灯することができる表示ランプであってもよ
いし、ブザー等、前記判定信号に対応して音色を変化さ
せられる通知音発生手段であってもよい。
【0043】読み飛ばし指示部39は読取部41に読み
飛ばし指示を与える。読み飛ばし指示を受けた読取部4
1は、指定された枚数が計数されるまでは、前記CCD
イメージセンサ30からプリンタに対する画情報の読出
し動作は行わない。つまり読み飛ばしが行われる。読み
飛ばし指示部は前記肯定の判定信号が供給されたときに
前記読取りカウンタ33から供給される枚数を、読み飛
ばし指示とともに読取部41に出力する。
【0044】また、前記メッセージ用データの選択のた
めに基準値と読取枚数との比較結果を用いるのではな
く、前記原稿モード判定部35からの選択信号を用いる
ようにしてもよい。すなわち、前記再開検出部36から
の検出信号で、前記原稿モード判定部35の出力を表示
メッセージ登録部38および読み飛ばし指示部39に読
み出す。そして、選択信号が出力されているときには前
記データBを選択し、選択信号が出力されていない場合
にはデータAを選択するように構成する。データAが選
択されたとき、読み飛ばし指示部39は前記肯定の判定
信号が供給されたときと同様の指示を読取部41に出力
する。
【0045】さらに、済みスタンプ判定部40の設定に
より前記選択信号と同様の動作をさせてもよい。すなわ
ち、原稿搬送装置の出口近くに配設されるスタンプによ
って読取り後の原稿に済みスタンプを押すように構成さ
れた機能は知られている。そこで、済みスタンプ判定部
40は、済みスタンプ機能が指定されている場合に選択
信号を出力する。この選択信号を前記原稿モード判定部
35からの選択信号に代えて使用する。
【0046】本実施例では、スキャナ1として片面読取
り方式のものに関して説明したが、本発明はこの方式の
スキャナに限定されない。すなわち、原稿の反転機構を
有する両面読取り方式のスキャナや、引込まれた原稿を
例えばプラテンガラス上で固定し、原稿照射用の蛍光ラ
ンプとCCDイメージセンサとを共通の移動台に搭載し
て読取り走査する方式等にも適用できる。図3のスキャ
ナ1とは異なる上記方式のスキャナの構造は知られてい
るため、図示は省略する。
【0047】また、2枚の原稿を連続して読取り、これ
を合成したものを1つの原稿とみなして1枚の記録紙に
記録したり、送信したりすることが行われる。このよう
な読取モードで原稿を読取る場合には、原稿の排出枚数
つまり読取枚数だけから前記「次の原稿」を決定するの
ではなく、例えば読取枚数が奇数か偶数かを検知する手
段を設け、この検知結果によって、奇数の場合はすでに
排出トレイに排出した原稿のうち最後のものを「次の原
稿」に含めるという手順にしてもよい。
【0048】このように、「次の原稿」は、読取モード
によって、また、前記フローチャートのステップS20
に関して説明したように、プリンタの構成との関連によ
って決定するのが好ましい。そのためには、例えば該読
取モードおよびプリンタの組み合わせによるマージンを
予めRAM12に登録しておき、キー入力部14から入
力される読取モードと予め組み合わせが判っているプリ
ンタとの関連によって前記マージンを検索し、これを前
記読取カウンタの値Cに加算するように構成することが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1ないし請求項3の発明によれば、異常発生によって中
断された読取りを再開した際に、すでに読取った原稿の
多少に応じて、原稿トレイにセットしなおす原稿を決定
するので、オペレータはこの決定による表示に従って原
稿トレイに原稿をセットすることができる。
【0050】特に、請求項2の発明によれば、例えば、
原稿搬送装置でジャムを起こしやすい原稿や読取りに時
間を要するような原稿を含むか否かによって前記すでに
読取った原稿の多少の判断基準を決定できるので、オペ
レータに対して、より実際的で適切な指示を与えること
ができる。
【0051】また、請求項4ないし請求項6の発明によ
れば、異常発生によって中断された読取りを再開した際
に、例えば原稿が予定の紙質等であるか、または済みス
タンプを使用したかに応じて、原稿トレイにセットしな
おす原稿を決定するので、オペレータはこの決定による
表示に従って原稿トレイに原稿をセットすることができ
る。
【0052】さらに、請求項3または請求項5の発明に
よれば、異常発生によって中断された読取りを再開した
際に、すでに読取った原稿が少ない場合もしくは搬送が
容易とされる原稿と判定された場合に、原稿トレイにセ
ットされているがすでに読取られている原稿は読み飛ば
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る原稿搬送制御装置の要
部機能ブロック図である。
【図2】 本発明の原稿搬送制御装置が適用される多機
能ファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 原稿搬送装置の構成を示す模式図である。
【図4】 本発明の実施例に係る原稿搬送制御装置の動
作を示すフローチャート(その1)である。
【図5】 本発明の実施例に係る原稿搬送制御装置の動
作を示すフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
1…スキャナ、 4…記憶装置、 9…プリンタ、 1
5…表示部、 29…排出センサ、 33…読取枚数カ
ウンタ、 34…基準値設定部、 35…原稿モード判
定部、 37…比較部フォトダイオード、 39…読み
飛ばし指示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿トレイから順次引出された原稿を、
    原稿読取部を含む搬送経路に搬送するための原稿搬送制
    御装置において、 前記読取部で読取った原稿の枚数を計数するカウンタ
    と、 原稿読取り枚数の基準値を出力する基準値設定手段と、 異常発生によって中断された読取り動作の再開時に前記
    カウンタの値および前記基準値を比較し、該カウンタ値
    が基準値以下のときには肯定の判定信号を、該カウンタ
    値が基準値を超過しているときには否定の判定信号を出
    力する比較手段と、 前記肯定の判定信号に応答して前記中断前に読取った原
    稿を含めて前記原稿トレイへセットするように報知を
    し、前記否定の判定信号に応答して前記中断前に読取っ
    た原稿を除いた残りの原稿を前記原稿トレイへセットす
    るように報知をする報知手段とを具備したことを特徴と
    する原稿搬送制御装置。
  2. 【請求項2】 原稿の特性を判定する原稿モード判定手
    段をさらに具備し、 前記基準値設定手段が、前記原稿モード判定手段で認識
    された原稿特性に対応する基準値を出力するように構成
    されたことを特徴とする請求項1記載の原稿搬送制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記肯定の判定信号に応答して、前記中
    断時のカウンタ値に相当する枚数の原稿を読み飛ばす指
    示を前記原稿読取部に出力する読み飛ばし指示手段を具
    備したことを特徴とする請求項1または2記載の原稿搬
    送制御装置。
  4. 【請求項4】 原稿トレイから順次引出された原稿を、
    原稿読取部を含む搬送経路に搬送するための原稿搬送制
    御装置において、 原稿の特性を判定する原稿モード判定手段と、 異常発生によって中断された読取り動作の再開時に、前
    記原稿の特性が予定の特性であると認識した場合には前
    記中断前に読取った原稿を除いた残りの原稿を前記原稿
    トレイへセットするように報知し、前記原稿の特性が予
    定以外の特性であると認識した場合には前記中断前に読
    取った原稿を含めて前記原稿トレイへセットするように
    報知をする報知手段とを具備したことを特徴とする原稿
    搬送制御装置。
  5. 【請求項5】 前記読取部で読取った原稿の枚数を計数
    するカウンタと、 前記肯定の判定信号に応答して、前記中断時のカウンタ
    値に相当する枚数の原稿を読み飛ばす指示を前記原稿読
    取部に出力する読み飛ばし指示手段とを具備したことを
    特徴とする請求項4記載の原稿搬送制御装置。
  6. 【請求項6】 原稿トレイから順次引出された原稿を、
    原稿読取部を含む搬送経路に搬送するための原稿搬送制
    御装置において、 原稿読取終了情報を原稿に印字するモードを指定したか
    否かを判定する済みスタンプ判定手段と、 異常発生によって中断された読取り動作の再開時に、前
    記済みスタンプが指定されていると認識した場合には前
    記中断前に読取った原稿を除いた残りの原稿を前記原稿
    トレイへセットするように報知し、前記済みスタンプが
    指定されていないと認識した場合には前記中断前に読取
    った原稿を含めて前記原稿トレイへセットするように報
    知をする報知手段とを具備したことを特徴とする原稿搬
    送制御装置。
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