JPH09185454A - 座標入力方法及びその装置 - Google Patents

座標入力方法及びその装置

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JPH09185454A
JPH09185454A JP46996A JP46996A JPH09185454A JP H09185454 A JPH09185454 A JP H09185454A JP 46996 A JP46996 A JP 46996A JP 46996 A JP46996 A JP 46996A JP H09185454 A JPH09185454 A JP H09185454A
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coordinate data
coordinate
pen
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time
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JP46996A
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Eisaku Tatsumi
栄作 巽
Atsushi Tanaka
淳 田中
Shigeki Mori
重樹 森
Katsuhiko Nagasaki
克彦 長崎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペン等の進行方向が変わって、それまでとは
異なる方向に位置する座標位置が指示された時には、座
標データの数が不足し、滑らかではない線が表示されて
しまうことになる。このため、例えば文字認識装置等の
文字入力装置として使用されるような場合は、細かい線
の曲がりなどが忠実に再現されないため、例えば平仮名
の「し」と英字の「L」との相違が判別しにくく、誤っ
て文字認識されるという問題があった。 【解決手段】 指示された座標位置に基づいて座標デー
タを入力し、ホスト機器に送出する座標入力装置であっ
て、所定の時間間隔で座標位置を検出して対応する座標
データを発生し、この発生された座標データを記憶す
る。これら記憶された座標データに基づいて、座標デー
タにより表される点群を順次接続する直線同士のなす角
度を検知し(S14)、その検知された角度の変化に基
づいてホスト機器に出力する座標データを選択して出力
する(S15,S16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オペレータにより
指示された座標位置に応じて座標データを発生する座標
入力方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マウス或はデジタイザ等のポイン
ティングデバイスでは、クリック操作により、或は座標
入力ペンを用いて指示された座標位置を示す座標データ
を所定時間間隔でサンプリングし、そのサンプリング毎
に一定の時間間隔で座標データをホスト側のコンピュー
タ機器に出力していた。このような座標データを受取っ
たホストコンピュータでは、その座標データを直線補間
することにより、その座標データに基づく曲線或は直線
等の図形を発生していた。
【0003】図3は、ホストコンピュータにおける、こ
のような従来の直線補間処理の一例を示す図である。
【0004】図中、31〜36は、入力した座標データ
群に対応してプロットされた点群を示し、37〜41
は、これら点群31〜36に基づいて、これら点群を接
続するように直線補間した表示ドット列(直線表示)を
示している。これら座標データ列に応じた点同士の間隔
は、デジタイザにおける座標のサンプリングに同期して
時間に対して等間隔であり、直線補間して表示されてい
る表示ドット列は、その点同士を忠実に結んだ直線表示
で示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにポインティ
ングデバイスより出力される座標データ群の内、座標位
置を指示するペンなどが直線方向に移動して座標位置を
指示している時は、その途中の座標、例えば図3の例で
は、点32及び点35の座標データが無くても、ホスト
コンピュータ側で、その点を補間して求めることができ
る。しかしながら、点33と点34の間のように、ペン
等の進行方向が変わって、それまでとは異なる方向に位
置する座標位置が指示された時には、座標データの数が
不足し、直線38と直線39で示されるように、滑らか
ではない線が表示されてしまうことになる。このため、
例えば文字認識装置等の文字入力装置として使用される
ような場合は、細かい線の曲がりなどが忠実に再現され
ないため、例えば平仮名の「し」と英字の「L」との相
違が判別しにくく、誤って文字認識されるという問題が
あった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、ホスト側に送出するデータの数を少なくして、ホス
ト機器の負担を軽減できる座標入力方法及びその装置を
提供することを目的とする。
【0007】また本発明の目的は、座標データの精度を
低下させることなく、ホスト機器に送出する座標データ
の数を減らすことができる座標入力方法及びその装置を
提供することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、ホスト機器にお
ける座標データの処理に関する負担を軽減できる座標入
力方法及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の座標入力装置は以下のような構成を備える。
即ち、指示された座標位置に基づいて座標データを入力
し、ホスト機器に送出する座標入力装置であって、所定
の時間間隔で座標位置を検出して対応する座標データを
発生する座標データ発生手段と、前記座標データ発生手
段により発生された座標データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された座標データに基づいて、前記
座標データにより表される点群を順次接続する直線同士
のなす角度を検知する検知手段と、前記検知手段により
検知された角度の変化に基づいて前記ホスト機器に出力
する座標データを選択して出力する出力手段とを有す
る。
【0010】また上記目的を達成するために本発明の座
標入力方法は以下のような工程を備える。即ち、指示さ
れた座標位置に基づいて座標データを入力し、ホスト機
器に送出する座標入力方法であって、所定の時間間隔で
座標位置を検出して対応する座標データを発生する工程
と、発生された座標データを順次記憶する工程と、記憶
された座標データに基づいて、前記座標データにより表
される点群を順次接続する直線同士のなす角度を検知す
る検知工程と、検知された角度の変化に基づいて前記ホ
スト機器に出力する座標データを選択して出力する出力
工程とを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によれば、前
記検知手段は、前記出力手段により最後に選択されて出
力された座標データと時間的に次に位置している座標デ
ータとで表される点同士を接続した直線と、対象となる
座標データと当該座標データの次に位置している座標デ
ータとで表される点同士を接続した直線とのなす角度差
が所定値以上かどうかを検知する。
【0012】また本発明の一実施の形態によれば、前記
座標データ発生手段は、ペンにより座標位置が指示され
るデジタイザを含む。
【0013】また本実施の形態によれば、前記出力手段
は、ペンダウンされた時点の座標データをホスト機器に
出力する。
【0014】また本実施の形態によれば、前記出力手段
は、ペンアップされた時点の座標データをホスト機器に
出力する。
【0015】更に本実施の形態によれば、前記ペンによ
るペンアップからペンダウンまでの時間を計時する計時
手段を更に有し、前記出力手段は前記計時手段により計
時した時間値を出力する。
【0016】また本実施の形態によれば、前記デジタイ
ザは超音波方式により指示された座標位置を検出する。
【0017】以下、添付図面を参照して本発明の好適な
実施の形態を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施の形態の座標入
力装置から出力される座標データに基づく点群を示す図
である。
【0019】図中、1,3,5,7,9及び13で示さ
れる点は、本実施の形態において選択された座標データ
に基づく点群を示し、15,16,17,18及び19
は、選択されてホスト機器に出力された座標データに基
づく点の間を直線補間したドット列を示している。これ
ら座標データに基づく点1,3,5,7,9及び13
は、ここでは等間隔(時間又は距離において)ではな
い。このことによって、従来例の図3よりも、オペレー
タにより指示された座標位置(筆跡)により近い表現
(直線補間)が可能となっている。
【0020】これら点1,3,5,7,9及び13は、
図2に示す元の座標データ群(本実施の形態の座標入力
装置においてサンプリングされた元の座標データ群)か
ら選択されたものである。以下、この座標データを選択
して出力するための概念と手順を説明する。
【0021】図2は、元の座標データ群と選択された座
標データ群との関係を説明するための図である。
【0022】図2において、1〜14は元の座標データ
群(元々のサンプリングされた座標データ)により指示
される点群を示している。このうち、点1,3,5,
7,9,11は、この座標入力装置を接続し、この座標
入力装置よりの座標データを入力して、例えば文字認識
や近似曲線等を発生するホストコンピュータヘの出力間
隔よりも速い間隔(例えば10msec)でサンプリン
グされた座標データに基づく点群を示しており、点2,
4,6,8,10,12,14は、前述の点群1,3,
5,7,9,11に対応する座標データ群をサンプリン
グした後、そのサンプリング周期の数分の1以下(例え
ば1msec)のタイミングでサンプリングされた座標
データ群に基づく点群を示している。
【0023】図4は、本実施の形態における点と点とを
接続した直線のなす角度を説明するための図である。
尚、ここでいう角度とは、座標入力装置のサンプリング
タイムに比して、十分短い時間間隔においてサンプリン
グした2つの連続する点のXY座標に対してなす角度の
ことである。
【0024】図中、5,6,7,8は、図2に示す点と
同じである。角度41は点5と点6とを結ぶ線分43が
X軸となす角度を示し、角度42は、点7と点8とを結
ぶ線分44がX軸となす角度を示している。いま、点5
及び点6のXY座標をそれぞれ(5X,5Y),(6
X,6Y)とすると、角度41は、 arc・tan{(6Y−5Y)/(6X−5X)} で与えられる。これは、点5を始点とし、点6を終点と
したベクトルが第1象限にあるため、この値を点5と点
6とのなす角度とする。
【0025】また、線分44のように、その線分が第3
象限にある場合は、点7及び点8のXY座標をそれぞれ
(7X,7Y),(8X,8Y)とすると、角度42
は、 π+arc・tan{(8Y−7Y)/(8X−7
X)} で表される。
【0026】これら2つの角度41と角度42との差分
をとり、その差分値が所定の閾値より大きいか小さいか
を調べ、大きいものだけを抽出する。この差分値は、当
然“2π”を超える値であれば“2π”を引き、負の値
であれば絶対値を取って閾値との比較が行われる。
【0027】ここで比較される角度は、既に送出した座
標データ(ペンにより指示された座標値を含む)の内、
最も最近出力された座標データに付属する点とを接続す
る線分の角度と、対象となる点とその点の次に位置して
いる点とを接続する直線の角度である。以下具体的に説
明する。
【0028】図2の例で言えば、点1に対応する座標デ
ータを送出した後、点1と点2とを結ぶ線分のX軸に対
する角度と、次の点3と点4とを結ぶ線分のX軸に対す
る角度とを比較する。この場合、これら2つの線分の角
度差がほとんどなく、所定の閾値よりも小さいので、点
3の座標データはホストコンピュータには送出しない。
【0029】次に、最も最近送出された座標データに対
応する点1に付属する、点1と点2とを結ぶ線分のX軸
に対する角度と、点5と点6とを結ぶ線分のX軸に対す
る角度とを比較する。この場合、これら2つの角度差が
閾値より大きいので、点5に対応する座標データをホス
トコンピュータに送出する。
【0030】これにより、最も最近送出された座標デー
タに対応する点が点5になり、次は点5と点6とを接続
する線分のX軸に対する角度と、点7と点8とを結ぶ線
分のX軸に対する角度とを比較する。この場合も、その
角度差が閾値より大きいので点7に対応する座標データ
をホストコンピュータに送出する(これにより最近の出
力座標データは点7に対応したものとなる)。同様に、
次は点7と点8とを結ぶ線分のX軸に対する角度と、点
9と点10とを結ぶ線分のX軸に対してなす角度とを比
較し、その角度差が閾値より大きいので、点9に対応す
る座標データをホストに送出する。
【0031】次も同様にして、点9と点10とを接続す
る線分のX軸に対する角度と、点11と点12とを結ぶ
線分のX軸に対する角度とを比較する。この場合は、そ
の角度差は閾値より小さいので、点11に対応する座標
データを送出しない。更に、前述と同様にして次に点9
と点10とを結ぶ線分の角度と、点13と点14とを結
ぶ線分の角度とを比較し、その角度差が閾値より小さい
ので、これらの点に対応する座標データも送出しない。
しかし、点13、点14の座標データをサンプリングし
た後、座標位置を指示するペンがアップされたので、点
13に対応する座標データを、ペンアップ座標としてホ
ストコンピュータに送出する。
【0032】図5は本実施の形態の座標入力装置の構成
を示すブロック図で、ここでは超音波方式の場合で示し
ている。
【0033】このような超音波方式の動作原理は、例え
ば特公平5−62771に開示されているので、その詳
述は割愛するが、図5を参照して簡単に説明する。
【0034】振動入力ペン53の先端部55を振動伝達
部材58に接触させると、コントローラ61から振動子
駆動回路52を通して、振動入力ペン53に駆動信号が
与えられる。これにより振動入力ペン53の振動子54
が振動して振動が発生し、その振動が振動伝達部材58
に伝えられる。こうして振動伝達部材58に伝達された
振動は、振動伝達部材58中を固有の速度で伝播し、振
動伝達部材58の角部に設けられたセンサ56a〜56
dによって検出される。これらセンサ56a〜56dか
らの信号は信号波形検出回路59で検出され、その検出
信号がコントローラ61に入力される。コントローラ6
1では、振動子駆動回路52への駆動信号の出力から、
センサ56a〜56dに振動が到達するまでの時間を計
測しており、この計測時間と予め測定されている振動伝
達部材58の伝播速度から、振動入力ペン53による振
動入力位置(座標指示位置)とセンサ56a〜56dの
間の距離を算出する。
【0035】上記特公昭5−62771号公報に記載さ
れているものは、これらの伝播時間のうち、群速度と位
相速度に基づく、伝播遅延時間からの距離を算出する方
式である。このように振動入力ペン53による接触位置
と、振動センサ56a〜56d間の距離が分かれば、3
平方の定理に基づいて振動入力ペン53により指示され
た座標位置を求めることができる。尚、図5において、
51は液晶等の表示部、60は表示部51を駆動するデ
ィスプレイ駆動回路である。また57は、振動伝達部材
58の周囲よりの振動波の反射を防止するための反射防
止膜である。
【0036】図6は、本実施の形態の座標入力装置の全
体構成を示すブロック図である。
【0037】図中、61は図5に示すコントローラ、6
2は、図5の52〜60を含むデジタイザ、63はコン
トローラ61が検知した座標データを一時的に保持する
一時記憶用メモリ、64は制御回路で、他の構成要素
(ブロック)の動作を制御し、この座標入力装置を接続
しているホストコンピュータに座標データを送出してい
る。65はタイマで、制御回路64からの指示に応じて
所定時間の計時を行い、その所定時間を計時する度に、
コントローラ61及び制御回路64に信号を発生してい
る。66は方向検出回路で、前述したように、サンプリ
ングした座標データに基づいて、その座標データで示さ
れる点同士を接続した線分のなす角度を検出している。
【0038】以上の構成において、タイマ65は2種類
の時間データがセットされ、それら2つの時間間隔を制
御している。1つはホストコンピュータへの座標データ
の送出時間間隔を規定している。この時間間隔は、例え
ば10msec又はそれよりも短い間隔、例えば5ms
ecであり、この時間間隔でコントローラ61に対して
パルス信号を送出し、制御回路64には割り込み信号を
送出している。コントローラ61とデジタイザ62は、
すでに説明したように、このパルス信号によりセンサよ
りの信号をサンプリングし、振動入力ペン53により指
示された座標位置を求めて一時記憶用メモリ63に記憶
する。
【0039】タイマ65のもう一つの出力は、上記時間
間隔のパルス信号の出力に続いて、例えば1msec後
に、別のパルス信号をコントローラ61及び制御回路6
4に出力する。コントローラ61は、この後続のパルス
信号により、前記と同様に座標データを一時記憶用メモ
リ63に記憶する。また制御回路64は、このパルス信
号により2回割込が発生したことを検知し、一時記憶用
メモリ63から2つの座標データを読み出し、方向検出
回路66により前述した角度計算を行なわせる。
【0040】この一連の動作を複数の座標データについ
て行い、例えば図2に示すようにサンプリングされた座
標データ群から、図1の点群で示されるような座標デー
タ群を選択してホストコンピュータに送出する。
【0041】図7は、本実施の形態の座標入力装置にお
ける座標のサンプリング処理を示すフローチャートで、
この処理はコントローラ61において実行される。
【0042】まずステップS1で、振動入力ペン53が
振動伝達部材58に接触される(ペンダウン)とステッ
プS2に進み、その振動入力ペン53が接触された振動
伝達部材58上の座標を求め、その座標値を一時記憶用
メモリ63に記憶する。次にタイマ65より、約1ms
ec後に入力されるパルス信号に応じて、次の座標位置
(付属座標)をサンプリングして、一時記憶用メモリ6
3に記憶する。
【0043】次にステップS4に進み、次にタイマ65
から入力されるパルス信号を待ち(約10msec又は
5msec後)、タイマ65よりパルス信号が入力され
るとステップS5に進み、振動入力ペン53が接触して
いる点の座標を求めて一時記憶用メモリ63に記憶す
る。そしてステップS6に進み、その後、約1msec
後に、タイマ65から送信されてくるパルス信号によ
り、次の座標位置(付属座標)をサンプリングして、そ
の座標位置を一時記憶用メモリ63に記憶する。この動
作がステップS7で、振動ペン53がペンアップされる
(振動入力ペン53が振動伝達部材58と離される)ま
で繰り返し実行される。
【0044】図8は、一時記憶用メモリ63に座標デー
タが記憶されている状態で実行される処理を示すフロー
チャートで、この処理は制御回路64と方向検出回路6
6との協動により行われる。但し、このフローチャート
で示される処理は、本実施の形態の座標入力装置の制御
プログラムにより実行されても良い。
【0045】まずステップS11で、座標1、即ち、ペ
ンダウン時の座標データと次の座標位置(前述のステッ
プS3)とを一時記憶用メモリ63から読み出し、これ
らの座標点を結ぶ線分のX軸に対する角度を求める。そ
してステップS12で、その座標1(ペンダウン時)の
座標データをホストコンピュータに送信する。次にステ
ップS13に進み、次の座標データと、その付属座標と
を結ぶ線分を求め、その線分のなす角度を求める。そし
てステップS14に進み、ステップS13で求めた角度
と、その1つ前のステップで求めた線分の角度との差を
求める。
【0046】ステップS15では、この角度差が閾値以
上かどうかを調べ、閾値以上でないときはホストコンピ
ュータに座標データを送出することなくステップS17
に進み、一時記憶用メモリ63に次の座標データが記憶
されているかどうかをみる。記憶されていればステップ
S13の処理に進むが、記憶されていないときはステッ
プS18に進み、最後の座標データをペンアップ時の座
標データとして、ホストコンピュータに送出する。
【0047】またステップS15で、角度差が閾値以上
のときはステップS17に進み、その角度差が大きくな
った時点の座標データをホストコンピュータに送信す
る。そしてステップS17に進み、次の座標データがあ
る時は、その送出した座標データを基に、それ以降の座
標データに対してステップS13〜ステップS17で前
述と同様の動作を行う。
【0048】これにより、1つの直線でほぼ近似される
点の座標データがホスト側に送出されず、直線で近似で
きなくなった点の座標データだけが送出されるので、ホ
スト側に送出する座標データの量を大幅に減らすことが
できる。これによりホストコンピュータにおける座標デ
ータの受信処理、及び座標入力装置側における座標デー
タの送出処理の負担を大きく軽減できる。
【0049】またこれにより、ホスト側の処理に必要な
座標データだけがホスト側に送出されるので、座標指示
された点の座標を適確に把握して座標検出できるという
効果がある。
【0050】尚、前述の実施の形態では、デジタイザ6
2が超音波デジタイザ方式のデジタイザの場合で示した
が、本発明はこれに限定されるものでなく、抵抗膜方
式、電磁誘導方式など他のデジタイザ、或はマウスなど
のポインティングデバイスにおいても同様に適用でき
る。
【0051】また、前述の第1実施の形態では、ある線
分のX軸に対する角度と、他の線分のX軸に対する角度
との差を一定の閾値と比較することにより、ホストに送
出する座標データを選択するようにしたが、本発明はこ
れに限定されるものでなく、最初の2点を結ぶ線分と次
の2点を結ぶ線分とのなす角度が所定角度以上かどうか
により判断しても良い。或は動的に2つの連続する座標
データに基づく点を順次接続した全ての線分の所定軸に
対する角度を計算した後、その座標データの送出に必要
な数まで、なす角度の大きい線分に含まれる点の座標デ
ータを順次選択して出力しても良い。
【0052】また、本発明は、ホストコンピュータ、イ
ンタフェース、プリンタ等の複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって実施される場合にも適用で
きることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプ
ログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成することに
なる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステ
ム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は
装置が、そのプログラムにより規定された方法に従って
動作する。
【0053】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、送出した座標データ群を用いて直線補間した場合、
一般座標に比較して滑らかな軌跡が得られる。また、細
かい曲がり等が正確に再現できるので、”し”と”L”
などの違いが分かり、認識率が良くなる。
【0054】また、上述のような効果を得られるのに加
えて、ホストコンピュータに対して送る座標データ量が
少なくて済むので、ホストの負荷を軽減できる。
【0055】また、本実施の形態では、座標入力装置よ
りホストに送出する座標データの数を、ペンダウンして
いる時間に比例した数とすることによって、ホスト側で
は、そのデータ数を計数することにより、ペンダウンし
ている時間を計時できる。これにより、ペンダウン時間
に関係した操作、例えばショートタイムタップとロング
タイムタップ等のように、座標入力装置における操作に
応じて異なる指示動作を与えることができるため、種々
のアプリケーションにも適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
スト側に送出するデータの数を少なくして、ホスト機器
の負担を軽減できるという効果がある。
【0057】また本発明によれば、座標データの精度を
低下させることなく、ホスト機器に送出する座標データ
の数を減らすことができるという効果がある。
【0058】また本発明によれば、ホスト機器における
座標データの処理に関する負担を軽減できる効果があ
る。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の座標入力装置からホストコンピ
ュータに出力する座標データ群に対応した点群を示す図
である。
【図2】本実施の形態の座標入力装置でサンプリングさ
れた座標データ群に対応する点群を示す図である。
【図3】従来の座標入力装置からホストコンピュータに
送出される座標データ群に対応した点群を示す図であ
る。
【図4】本実施の形態の座標入力装置において検出され
る点同士を接続する線分の角度を説明するための図であ
る。
【図5】本実施の形態の超音波方式のデジタイザの構成
を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態の座標入力装置の機能構成を示す
ブロック図である。
【図7】本実施の形態の座標入力装置のコントローラに
おける座標データのサンプリング処理を示すフローチャ
ートである。
【図8】本実施の形態の座標入力装置の制御回路及び方
向検出回路における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,3,5,7,9,13 選択された座標データ群 61 コントローラ 62 デジタイザ 63 一時記憶用メモリ 64 制御回路 65 タイマ 66 方向検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長崎 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示された座標位置に基づいて座標デー
    タを入力し、ホスト機器に送出する座標入力装置であっ
    て、 所定の時間間隔で座標位置を検出して対応する座標デー
    タを発生する座標データ発生手段と、 前記座標データ発生手段により発生された座標データを
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された座標データに基づいて、前記
    座標データにより表される点群を順次接続する直線同士
    のなす角度を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された角度の変化に基づいて前
    記ホスト機器に出力する座標データを選択して出力する
    出力手段と、を有することを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記出力手段により最
    後に選択されて出力された座標データと時間的に次に位
    置している座標データとで表される点同士を接続した直
    線と、対象となる座標データと当該座標データの次に位
    置している座標データとで表される点同士を接続した直
    線とのなす角度差が所定値以上かどうかを検知すること
    を特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記座標データ発生手段は、ペンにより
    座標位置が指示されるデジタイザを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、ペンダウンされた時点
    の座標データをホスト機器に出力することを特徴とする
    請求項3に記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、ペンアップされた時点
    の座標データをホスト機器に出力することを特徴とする
    請求項3に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記ペンによるペンアップからペンダウ
    ンまでの時間を計時する計時手段を更に有し、前記出力
    手段は前記計時手段により計時した時間値を出力するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記デジタイザは超音波方式により指示
    された座標位置を検出することを特徴とする請求項3に
    記載の座標入力装置。
  8. 【請求項8】 指示された座標位置に基づいて座標デー
    タを入力し、ホスト機器に送出する座標入力方法であっ
    て、 所定の時間間隔で座標位置を検出して対応する座標デー
    タを発生する工程と、 発生された座標データを順次記憶する工程と、 記憶された座標データに基づいて、前記座標データによ
    り表される点群を順次接続する直線同士のなす角度を検
    知する検知工程と、 検知された角度の変化に基づいて前記ホスト機器に出力
    する座標データを選択して出力する出力工程と、を有す
    ることを特徴とする座標入力方法。
  9. 【請求項9】 前記検知工程は、最後に選択されて出力
    された座標データと時間的に次に位置している座標デー
    タとで表される点同士を接続した直線と、対象となる座
    標データと当該座標データの次に位置している座標デー
    タとで表される点同士を接続した直線とのなす角度差が
    所定値以上かどうかを検知することを特徴とする請求項
    8に記載の座標入力方法。
  10. 【請求項10】 前記座標位置は、デジタイザ上でペン
    により指示されることを特徴とする請求項8に記載の座
    標入力方法。
  11. 【請求項11】 前記出力工程は、ペンダウンされた時
    点の座標データをホスト機器に出力することを特徴とす
    る請求項10に記載の座標入力方法。
  12. 【請求項12】 前記出力工程は、ペンアップされた時
    点の座標データをホスト機器に出力することを特徴とす
    る請求項10に記載の座標入力方法。
  13. 【請求項13】 前記ペンによるペンアップからペンダ
    ウンまでの時間を計時する工程を更に有し、前記出力工
    程は、その計時した時間値を出力することを特徴とする
    請求項10に記載の座標入力方法。
  14. 【請求項14】 前記デジタイザは超音波方式により指
    示された座標位置を検出することを特徴とする請求項1
    0に記載の座標入力方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7532204B2 (en) 2004-09-01 2009-05-12 Sharp Kabushiki Kaisha Coordinate input system and coordinate input method
KR20150121781A (ko) * 2014-04-21 2015-10-30 삼성디스플레이 주식회사 영상 표시 시스템

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