JPH0969022A - サンプリング方法及び装置及び情報処理装置 - Google Patents

サンプリング方法及び装置及び情報処理装置

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JPH0969022A
JPH0969022A JP7223589A JP22358995A JPH0969022A JP H0969022 A JPH0969022 A JP H0969022A JP 7223589 A JP7223589 A JP 7223589A JP 22358995 A JP22358995 A JP 22358995A JP H0969022 A JPH0969022 A JP H0969022A
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JP7223589A
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Atsushi Tanaka
淳 田中
Shigeki Mori
重樹 森
Eisaku Tatsumi
栄作 巽
Katsuhiko Nagasaki
克彦 長崎
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より少ない入力データとより単純な計算処理に
よって、より入力データに忠実にサンプリングデータの
補間を行うことを可能とする。 【解決手段】入力されたデータ(入力軌跡を表す座標情
報)を所定のサンプリング周期(Tn)でサンプリング
する(●印)。また、周期Tnによる各サンプリングの
実行時点より所定時間T後の時点において入力データを
サンプリングする(○印)。これら2種類のサンプリン
グ結果より、周期Tn毎のサンプリングで得られる座標
点とともに、入力軌跡の各座標点における接線ベクトル
(→印)情報が得られる。以上の座標点と接線ベクトル
情報を出力することにより、より少ない座標点数でより
入力軌跡に忠実な軌跡を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプリング方法
及び装置及び該サンプリング装置を用いた情報処理装置
に関し、特に所定周期のサンプリングレートによりデー
タの取り込を行なうのに好適なサンプリング方法及び装
置、及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サンプリング装置としていろいろ
な種類のディジタイザが知られている。そのなかで、ス
タイラスペンなどを用いて、手書き入力を行なうことが
可能な装置がある。この種の装置では、ホストコンピュ
ータに座標値を出力する座標入力装置からの座標値に基
づいて入力した軌跡を表示したり、或は、入力された座
標点列から文字認識を行なうなどにより、キーボードを
用いるのとは異なる、手書き入力によるコンピュータの
利用形態を与えている。
【0003】ここでいう座標入力装置は、ある一定時間
毎、或は入力点が変化したとき、または、ホストコンピ
ュータからのコマンド等による指示によって、その時点
でのスタイラスペンなどの位置を、例えば入力領域のあ
る点を原点としたときの、X、Y座標としてホストコン
ピュータ側に送出するよう構成されている。
【0004】一方、これらの座標値を得たホストコンピ
ュータは、その座標値をもとに、入力された点列を、例
えば直線で結んで表示したり、或は補間曲線(スプライ
ン曲線、ベジェ曲線等)で結んで表示し、あたかもペン
で紙に書いたような使用形態を与えるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の装置から出力
される情報は、中には筆圧情報などを出力する機器もあ
るが、一般には上述のような入力位置を示す座標値のみ
である。従来のこのような座標情報では、単に通過すべ
き座標点が示されるのみであり、従ってその通過方向は
無限に存在することになる。通常は、点列によって座標
情報が与えられるため、これらの座標点を受け取ったホ
スト機器は、入力軌跡を表示するために、座標点列を上
記のように直線や補間曲線で結ぶことを行っている。
【0006】しかしながら、入力された点列の点と点の
間を直線で結んだ場合、軌跡を表示するための処理は容
易になるが、実際の入力軌跡と一致しない場合が多々発
生する。また、この様な手法を用いて、入力軌跡とのず
れを少なくするためには、サンプリング点を増加させる
必要がある。このようなサンプリング点の増加は、ホス
ト側の処理の負荷を増大するとともに、メモリなどの記
憶容量の増大を招くなど、非効率的であった。
【0007】また、上述したような記憶容量の増大を抑
えるために、曲線補間などの手法が講じられることがあ
る。曲線補間の代表的な例としては3次スプライン曲線
等が挙げられる。
【0008】3次スプライン曲線補間を行なう際には、
100点/秒のサンプリングレートで与えられる座標値
がPkとPk+1であるときに、各々の座標点から弦長
近似などを行ない、ベクトル方向を計算して曲線近似を
行なう。このベクトルを計算する際には、行列計算など
が必要となるため、多大な処理時間が必要となってしま
う。この結果、やはり、処理の増大を引き起こし、非効
率的であると同時に、リアルタイム性をも犠牲にするこ
とがあった。
【0009】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、より少ない入力データとより単純な計算処理に
よって、より入力データに忠実なサンプリングデータの
補間を可能とするサンプリング方法及び装置及び情報処
理装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、少ない座標情報を用い
て、より入力軌跡に近い軌跡を単純な計算処理により獲
得することを可能とするサンプリング方法及び装置及び
情報処理装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、サンプリングした各座標
点に入力軌跡の方向を示す情報を付加することを可能と
するサンプリング方法及び装置及び情報処理装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるサンプリング装置は、入力データを所
定のサンプリング周期でサンプリングする第1サンプリ
ング手段と、前記第1サンプリング手段によるサンプリ
ングの実行より所定時間ずれた少なくとも1つの時点に
おいて前記入力データをサンプリングする第2サンプリ
ング手段と、前記第1及び第2サンプリング手段でサン
プリングされたデータに基づいて出力を行う出力手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】また、好ましくは、前記第2サンプリング
手段は、前記第1サンプリング手段によるサンプリング
の後の、所定時間経過後に前記入力データのサンプリン
グを行う。所定時間経過後のサンプリングにより、例え
ば1階の差分情報を得ることがでる。このような情報を
用いることで、より容易に、より入力データを再現する
ことができる。
【0014】また、好ましくは、前記第2サンプリング
手段は、前記第1サンプリング手段によるサンプリング
時点の、所定時間前及び後の時点において前記入力デー
タのサンプリングを行う。例えば、サンプリングデータ
の前後において差分値を得ることが可能となり、2次導
関数に相当する情報を得ることができる。このため、曲
線等に入力軌跡が示される場合、これら曲線の結合をよ
り好適に行うことができる。
【0015】また、好ましくは、前記第1及び第2サン
プリング手段で得られたデータに基づいて、該第1サン
プリング手段で得られたデータに対する付加情報を生成
する生成手段を更に備え、前記出力手段は、前記第1サ
ンプリング手段でサンプリングされたデータと前記生成
手段で生成された付加情報とで出力データを構成し、出
力する。第1サンプリング手段でサンプリングされたデ
ータの付加情報(差分情報やベクトル情報等)として扱
うことで、出力されるデータの量を減少させることがで
きる。
【0016】また、好ましくは、前記出力手段によって
前回に出力された旧出力データと今回出力しようとする
新出力データとの変化量を獲得し、該新出力データを出
力するか否かを決定する決定手段を更に備え、前記出力
手段は、前記決定手段の決定に基づいて当該新出力デー
タを出力する。変化量の少ないデータについては出力を
行わないことで、サンプリングデータを良好に補間する
とともに、ホスト装置が扱うデータ量や通信量を減少さ
せることが可能となる。
【0017】また、上記の目的を達成する本発明のサン
プリング方法は、入力データを所定のサンプリング周期
でサンプリングする第1サンプリング工程と、前記第1
サンプリング工程によるサンプリングの実行より所定時
間ずれた少なくとも1つの時点において前記入力データ
をサンプリングする第2サンプリング工程と、前記第1
及び第2サンプリング工程でサンプリングされたデータ
に基づいて出力を行う出力工程とを備えることを特徴と
する。
【0018】また、上記の目的を達成する本発明の情報
処理装置は、入力軌跡上の入力点の位置を表す入力デー
タを所定のサンプリング周期でサンプリングする第1サ
ンプリング手段と、前記第1サンプリング手段によるサ
ンプリングの実行より所定時間ずれた少なくとも1つの
時点において前記入力データをサンプリングする第2サ
ンプリング手段と、前記第1サンプリング手段でサンプ
リングされた各データについて、前記第2サンプリング
手段でサンプリングされたデータに基づいて付加情報を
生成する生成手段と、前記第1サンプリング手段でサン
プリングされた入力点の位置と前記生成手段で生成され
た付加情報とに基づいて、入力軌跡を形成する形成手段
とを備えることを特徴とする。
【0019】上記構成のサンプリング装置(或はサンプ
リング方法)によれば、第1サンプリング手段によっ
て、入力データが所定のサンプリング周期でサンプリン
グされる。第2サンプリング手段は、第1サンプリング
手段によるサンプリングの実行より所定時間ずれた少な
くとも1つの時点において前記入力データをサンプリン
グする。そして、出力手段は、以上の第1及び第2サン
プリング手段によってサンプリングされたデータに基づ
いて出力を行う。
【0020】また、上記構成の情報処理装置によれば、
第1サンプリング手段によって、入力軌跡上の入力点の
位置を表す入力データが所定のサンプリング周期でサン
プリングされる。第2サンプリング手段は、第1サンプ
リング手段によるサンプリングの実行より所定時間ずれ
た少なくとも1つの時点において前記入力データをサン
プリングする。生成手段は、第1サンプリング手段でサ
ンプリングされた各データに対して、第2サンプリング
手段でサンプリングされたデータを用いて付加情報を生
成する。そして、第1サンプリング手段でサンプリング
された入力点の位置と前記生成手段で生成された付加情
報とに基づいて、入力軌跡を形成する。例えば、入力デ
ータが入力軌跡上の座標点を示す場合、第1サンプリン
グ手段でサンプリングされた座標情報と共に、第2サン
プリング手段でサンプリングされたデータに基づいてそ
の座標点に於ける接線ベクトルに相当する情報を生成
し、これを出力することができる。この結果、従来通過
点としてしか用いられなかった座標点に方向成分の情報
を付加ならしめ、近似曲線のパラメータ設定が不要にな
るだけでなく、入力に忠実な軌跡再現を少ないサンプリ
ングで行なうことが可能となるとともに、ホスト側機器
の負荷を軽減する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。
【0022】<実施形態1>まず始めに、本実施形態に
よるサンプリングのタイミングと、サンプリングされた
点と点の間の補間手法について説明する。
【0023】図1は本実施形態のサンプリングタイミン
グを説明する図である。本例では、ディジタイザからの
入力に基づいて接線ベクトルに相当する数値を得るため
に、1階の差分近似を用いた場合を説明する。
【0024】通常のサンプリング数を1秒間に100点
とすると、そのサンプリング間隔は10[msec]に
なる。図1では、このサンプリング周期をTnとして示
し、サンプリングされた点を「●」で示してある。そし
て、この周期Tnよりも短い時間間隔T(例えば2[m
sec])を設定し、図1の「○」に示されているよう
に、Tnのサンプリング後、時間間隔Tが経過した後に
もう1度サンプリングを行なう。
【0025】通常のTnを周期とするサンプリングによ
り得られた座標値をPs(xs,ys)、通常のサンプ
リングのT時間経過後のサンプリングで得られた座標値
をPa(xa,ya)とすれば、PsとPaの間に於け
る接線ベクトル(図中→)は次のように差分近似で得る
ことができる。即ち、 Ps’=(Pa−Ps)/T*α となる。これを、各々の座標で表せば (px’=(xa−xs)/T*α,py’=(ya−
ys)/T*α) で表せる。ここでTは上述した時間間隔であり、Paと
Psの2点間の時間差である。また、αは任意の定数で
あり、曲線にフィットするようシステムに於て適宣決定
すればよい。
【0026】ここで得られた値を用いて、例えば3次ス
プライン近似を行なうときには、通常のサンプリングに
よって得られる2点Pk、Pk+1にたいして、まず各々の
接線ベクトルP'skとP'sk+1を上述のように計算して求
める。そして、2点間の値を、tをパラメータとして、 Pk(t)=[F][G] [F]=[F1(t)F2(t)F3(t)F4
(t)] [G]T=[Pk Pk+1 P'sk P'sk+1] で計算する。ここで、[F]は曲線のブレンディング関
数行列であり、[G]Tは転置されていることを示す。
【0027】従来の手法では、3次スプライン近似を行
なうには、通常のサンプリング点の値のみを用いて、
[G]に相当するベクトルを行列計算等で求めていた。
このため、計算に多大な時間を必要とし、リアルタイム
の表示などを困難なものとしていた。これに対し、本実
施形態では、上述したように、通常のサンプリング周期
によるサンプリングの後の短い時間内で再度サンプリン
グを行うことにより、通常のサンプリングによる座標点
に対して接線ベクトルを近似する値が短時間で得られ
る。この接線ベクトルを用いることにより、入力軌跡の
忠実な再現が容易にできる様になる。
【0028】また、曲線近似が容易になり、忠実な軌跡
再現が可能になるため、従来必要としていたサンプリン
グ数を激減することができる。更に、同様の表示品位を
保ちながらも、データ数を減少させることが可能となる
ので、ホスト側機器の負荷を軽減することもできる。
【0029】また、例えば通信量については、サンプリ
ング数を半分にしても、同一のデータ量が差分近似によ
って使われてしまえば、データ通信量の減少にはならな
い。しかしながら、通常のサンプリング周期に比較し、
差分近似のためのサンプリング時間は短いため、その値
は、通常の座標値に比べて小さいデータ量で済む。例え
ば、通常のサンプリングによって得られる座標値に16
ビット使っていた場合でも、差分量ΔX、ΔYについて
は、数ビット程度で表現することが可能になる。従っ
て、データ通信量を減少させることが可能となる。
【0030】次に、上記サンプリング手法を超音波利用
方式のディジタイザへの適用した場合を例に挙げて実際
の動作を説明する。なお、超音波利用方式のディジタイ
ザの動作原理は、特公平5−62771に記載されてい
るので、その詳述は割愛することとする。
【0031】図2は本実施形態における超音波利用方式
のディジタイザの概略の構成を表すブロック図である。
【0032】同図において、ペン3が振動伝達部材8に
接触しているとき、演算制御回路1は振動子駆動回路2
を介してペン3内の振動子4を駆動する。振動子4より
発生した振動は振動伝達部材8中を固有の速度で伝幡
し、各コーナー部分に設けられたセンサ6a〜6dによ
って電気信号の波形(以後、信号波形とする)に変換さ
れる。信号波形検出回路9はセンサ6a〜6dによって
得られた信号波形を検出し、これを演算制御回路1へ伝
える。演算制御回路1では、振動子4の駆動開始から、
センサ6a〜6dの夫々への振動の到達時間を計測し、
この計測時間とあらかじめ測定されている振動伝達部材
8の伝幡速度からペン3とセンサ6a〜6dの間の夫々
の距離を算出する。
【0033】特公平5−62771に記載されているも
のは、これらの伝播時間のうち、振動の群速度と位相速
度に基づく、伝播遅延時間から距離を算出する方式であ
る。このように、ペンと各センサ間の距離が分かれば3
平方の定理に基づいてペン3の接触座標位置を求めるこ
とができる。
【0034】演算制御回路1は、得られた入力座標位置
から入力軌跡を算出し、ディスプレイ駆動回路10を介
して液晶表示器等のディスプレイ11に入力軌跡として
表示する。
【0035】このような座標検出動作を、通常のサンプ
リング間隔、例えば10[msec]で行うことによ
り、通常の座標検出(図1の「●」で示したサンプリン
グ)ができる。そして、図1の「○」で示すように、通
常のサンプリングのT時間間隔後(本例では2msec
経過後)に再度サンプリングを行なうことで、上述のよ
うな接線ベクトルに相当するデータを得ることが可能に
なる。これらの駆動は演算制御回路1の司令で行えばよ
く、これは制御プログラムによって実現することができ
る。この制御プログラムの制御内容について以下に説明
する。
【0036】次に、図3のフローチャートを参照して更
に説明する。図3は本実施形態における動作を表すフロ
ーチャートである。なお、本フローチャートで示される
制御を実現するための制御プログラムは、演算制御回路
1内の不図示のROMに格納されて、同じく演算制御回
路1内の不図示のCPUによって実行される。なお、制
御プログラムは、フロッピーディスク等の記憶媒体によ
って本装置に供給されてもよいことは言うまでもない。
【0037】まず、ステップS1において、上述のサン
プリング周期Tn及び時間間隔Tの設定を行なう。例え
ば、演算制御回路1内の内部カウンタなどを用いて、1
00点/秒のサンプリングであれば10[msec]で
カウント値が一周するように設定し、ある特定のタイミ
ングでサンプリングを行なうように設定すれば良い。本
例では、第1のカウンタに「10」をセットし、1ms
ecのクロックをカウントするものとする。同様に、時
間間隔Tをカウントするための第2のカウンタには「2
(Tn=2msec)」をセットする。続くステップS
2では、通常の周期Tnのサンプリングを行なうために
第1のカウンタをスタートする。以降このカウンタは電
源オフまでカウントを繰り返し続行する。
【0038】ステップS3において、第1のカウンタを
参照して第1のサンプリングタイミングか否かを判定す
る。即ち、周期Tnによるサンプリングのタイミングで
あるか否かを判定する。第1のサンプリングタイミング
でない場合は、処理をループにすることで、第1のサン
プリングタイミングとなるのを待つ。一方、第1のサン
プリングタイミングであった場合は、ステップS4へ進
み、第1のサンプリングデータを取得する。このように
して、周期Tnによるサンプリングが行われることにな
る。
【0039】次に、ステップS5において、第1のサン
プリングが終了したのをうけて、第2のサンプリングタ
イミングを決定する第2のカウンタをスタートする。こ
こで、第2のカウンタは、上述したように時間間隔Tを
カウントする。即ち、時間間隔Tが例えば2[mse
c]であれば、2[msec]が経過したかを監視する
ことになる。ステップS6では、時間間隔Tの経過を判
断し、経過していなければ処理をループする。時間間隔
Tが経過したらステップS7へ進んで第2のサンプリン
グを行ない、第2のデータを取得する。そして、第2の
データの取得後は、ステップS8において、第2のカウ
ンタをストップするとともに、クリアする。
【0040】ステップS9では、上記手順で得られた第
1のデータ(周期Tnのサンプリングタイミングで取得
されたデータ)と第2のデータ(第1のデータ取得から
時間T経過後に取得されたデータ)との差分値を計算す
る。ステップS10では、取得したデータを出力するか
否かを判定するため、前回出力したデータとの比較を行
なう。この比較は、例えば、前回の出力データからの変
化量、長さや角度、また、途中のサンプリング数、何回
データをスキップしたか(不図示)などからデータ出力
をするか否かの判定を行なう。このように、サンプリン
グデータからデータ出力を行う点(データ点)を抽出し
て出力することにより、扱うデータ量を削減でき、処理
の高速化を達成できる。
【0041】例えば、前回に出力されたデータを演算制
御回路1内の不図示のRAMに格納しておき、今回サン
プリングされたデータと比較を行う。このとき、例え
ば、今回のデータが前回のデータとなす角度を検出し、
その角度が一定値以上(例えば30度以上)であるとき
にそのサンプリングされたデータを採用するというよう
に処理を行う。図4を参照して一例を示す。図4ではカ
タカナの「ア」という文字の入力状態が示されており、
○で示される点4−2がサンプリングされたデータ、大
きい○で示される点4−3a〜gがデータ点として採用
されたデータ、●で示される点4−1が補間結果を示
す。図4において、書き出しの部分では角度変化が少な
いのでサンプリングされたデータがデータ点として採用
されていない(4−3aの次は4−3bまでデータ点と
して用いられていない)。
【0042】一方、角度変化のみで採用、非採用を判定
すると、かなり長い間データ点が出力されず、ベクトル
の影響力も及ばない長さになってしまうことがある。こ
れを避けるために、不採用になったサンプリング点(ス
キップされたサンプリング点)の数が所定数以上になっ
た場合、角度変化にかかわらずデータ点として採用する
という処理を行うことが好ましい。例えば、第4図の4
−3bは、スキップ数が所定数を越えたために採用され
たデータ点であり、次の4−3cは角度変化が大きいた
めに採用されたデータ点である。なお、上記の判定にお
いて、スキップしたサンプリングデータの数を用いた
が、前回出力したデータ点と今回入力されたサンプリン
グデータの示す位置との距離を用いてもよい。この場
合、両者の距離を算出する必要があるが、スキップした
サンプリングデータをカウントする構成は不要となる。
【0043】もちろん、データ点としての採用、不採用
について、上記以外の判定要因を含んでいてもよい。
【0044】ステップS10による判定の結果、当該デ
ータを出力しないと判定された場合はステップS3へ戻
り、次のサンプリングを遂行する。一方、ステップS1
1において、当該データを出力する場合は、ステップS
12において、今回取得した第1のデータと、差分デー
タとを不図示のホスト機器に出力する。
【0045】出力したデータは、次回の出力判定のため
に演算制御回路1内のメモリ(不図示)等に記憶し(ス
テップS13)、サンプリングのループへ戻る。なお、
上述したステップS10における判定は必須の構成では
なく、システムによって適宣採用、不採用、及び判定方
法を決定すれば良い。
【0046】図4は本実施形態を用いた筆記入力の一例
を表す図である。図4では、通常のサンプリングによる
3次スプラインによる補間例4−2(×印)と差分値を
用いた本実施形態による補間例4−1(●印)の表示が
示されている。両者を比較すると、3次スプラインを用
いた表現4−2(×印)が実際の筆記軌跡4−0(○
印)に対して大きなずれが生じているのに対し、差分値
を用いた表現4−1(●印)は実筆記に対して、殆ど遜
色のない表示が可能となっていることがわかる。
【0047】更に、差分値を用いた手法では、行列演算
などを用いずに済むため計算時間が短縮され、非常に高
速な表示が可能である。又、図3のステップS10、1
1の処理により、サンプルされた座標点(4−0)の角
度変化やデータ数等によって抽出した点(4−3a〜
g)を用いるだけでもとの実筆記(4−0)がほぼ再現
でき、筆記軌跡の演算に用いるデータ量も非常に少なく
できる。
【0048】なお、上記説明は3次スプラインについて
説明したが、補間曲線はこれに限るものでは無く、ベジ
ェ曲線、Bスプラインなど他の曲線関数でも良いことは
明らかである。
【0049】また、上述の実施形態1では、サンプリン
グ点の後に差分サンプリング点がくるという時間関係と
なっているが、これに限る訳ではない。例えばサンプリ
ング点が後で、差分サンプリング点がまえであっても同
様の効果が見込める。
【0050】<実施形態2>上記実施形態1では、1つ
の通常サンプリング点について1つの差分値が取得され
るので、1階の差分データとなっている。本実施形態2
では、これを2階に拡張するものである。
【0051】このような2階の差分データは、その点で
の2次導関数に相当する情報が必要な場合、例えば3次
近似曲線を用いた場合の曲線の接触などのように連続性
を考慮するような場合に用いることができる。
【0052】図5は実施形態2におけるサンプリングの
タイミングを表す図である。図5に示すように、本実施
形態2では、通常のサンプリング点(●)の前後に差分
サンプリング点(○)を設け、得られたデータから2階
差分を算出する。
【0053】1回目の差分サンプリング点をPb、通常
のサンプリング点をPs、2回目の差分サンプリング点
をPaとすれば、2階差分値は Ps"=(Pa−2Ps+Pb)/α×2T^2 (T^2 は、Tの2乗を表す)で表すことができる。こ
こで、実施形態1と同様にTは差分サンプリング時間、
αはベクトルの大きさを加減するための定数である。
【0054】なお、上記実施形態1、実施形態2では、
ディジタイザよりサンプリングデータ、差分サンプリン
グデータが得られる毎に逐一座標演算を行っているがこ
れに限らない。例えば、実施形態1、2で用いたような
超音波利用方式のディジタイザを用いた場合、各サンプ
リングのタイミングでは時間データの取込みだけをまず
行ない、それから座標演算、差分計算を行なうようにし
ても良い。この様に構成することで、差分値の間隔をよ
り短く設定することができ、サンプリング時間間隔の短
縮を図ることができる。
【0055】また、上記説明に於ては、超音波方式の座
標入力装置について説明してきたが、他の方式の座標入
力装置にも適用可能である。即ち、いかなる方式の座標
入力装置においても、上記各実施形態と同様に通常のサ
ンプリング周期と差分サンプリング用の時間間隔をもっ
てサンプリングを行えば同様の効果を奏することにな
る。また、これら効果は座標入力装置に限らず、A/D
変換装置などについても、同様である。例えば、音響信
号や映像信号、熱、光、振動、物体の移動方向などの各
種センシング用の信号などをサンプリングする際、通常
のサンプリング周期で得られたデータに対する差分のサ
ンプリングを行なうことで、上記各実施形態と同様にデ
ータ量を減らし、忠実な入力データの再現が可能にな
る。
【0056】つまり、上記例に限らず、一定のサンプリ
ング周期を有し、データをサンプリングする装置に於て
は、複数の周期のサンプリングをおこない、差分の出
力、あるいはそれを用いた処理を行なうことで同様の効
果を奏することが可能になる。
【0057】以上説明したように、上記各実施形態によ
れば、データのサンプルを通常のサンプリング周期で行
うとともに、そのサンプリングタイミングの前後におけ
るサンプリングによって得られた差分データより、その
点の一階の導関数に相当するデータ、又は2階の導関数
に相当するデータを求めることが可能となる。この導関
数に相当するデータを用いることにより、データ数を減
らし、ホスト機器の負荷を軽減すると共に、忠実な入力
軌跡を再現可能にすることが可能となる。
【0058】特に上記実施形態のように、座標入力装置
に適用した場合、従来は通過点としてしか用いられなか
った座標値データに方向成分のデータを付加することが
可能となり、座標データを減らすと共に、表示サイズに
よらず忠実な入力軌跡の再現が可能となる。
【0059】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明はシステム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることは言うまでもない。この場合、本発明に係る
プログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成するこ
とになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシ
ステム或は装置に読み出すことによって、そのシステム
或は装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
より少ない入力データと、より単純な計算処理によっ
て、より入力データに忠実なサンプリングデータの補間
が可能となる。例えば、本発明によれば、入力データが
示す入力軌跡により近い軌跡を、少ない座標情報で、し
かも単純な計算処理により獲得することが可能となる。
【0061】また、本発明によれば、サンプリングした
各座標点に入力軌跡の方向を示す情報を付加することが
可能となり、より入力軌跡に近い軌跡を、少ない座標情
報で、しかも単純な計算処理により獲得することが可能
となる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のサンプリングタイミングを説明す
る図である。
【図2】本実施形態における超音波利用方式のディジタ
イザの概略の構成を表すブロック図である。
【図3】本実施形態における動作を表すフローチャート
である。
【図4】本実施形態を用いた筆記入力の一例を表す図で
ある。
【図5】実施形態2におけるサンプリングのタイミング
を表す図である。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 振動子駆動回路 3 ペン 4 振動子 6a,6b,6c,6d センサ 8 振動伝達部材 9 信号波形検出回路 10 ディスプレイ駆動回路 11 ディスプレイ
フロントページの続き (72)発明者 長崎 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを所定のサンプリング周期で
    サンプリングする第1サンプリング手段と、 前記第1サンプリング手段によるサンプリングの実行よ
    り所定時間ずれた少なくとも1つの時点において前記入
    力データをサンプリングする第2サンプリング手段と、 前記第1及び第2サンプリング手段でサンプリングされ
    たデータに基づいて出力を行う出力手段とを備えること
    を特徴とするサンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記第2サンプリング手段は、前記第1
    サンプリング手段によるサンプリングの後の、所定時間
    経過後に前記入力データのサンプリングを行うことを特
    徴とする請求項1に記載のサンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記第2サンプリング手段は、前記第1
    サンプリング手段によるサンプリング時点の、所定時間
    前及び後の時点において前記入力データのサンプリング
    を行うことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2サンプリング手段で得
    られたデータに基づいて、該第1サンプリング手段で得
    られたデータに対する付加情報を生成する生成手段を更
    に備え、 前記出力手段は、前記第1サンプリング手段でサンプリ
    ングされたデータと前記生成手段で生成された付加情報
    とで出力データを構成し、出力することを特徴とする請
    求項1に記載のサンプリング装置。
  5. 【請求項5】 前記付加情報は、第1及び第2サンプリ
    ング手段で得たデータの差分を示す差分情報であること
    を特徴とする請求項4に記載のサンプリング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2サンプリング手段によ
    ってサンプリングされるデータは入力軌跡に対応する入
    力点の位置であり、 前記付加情報は、前記第1サンプリング手段でサンプリ
    ングされた各入力点における接線ベクトル情報であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のサンプリング装置。
  7. 【請求項7】 前記出力手段によって前回に出力された
    旧出力データと今回出力しようとする新出力データとの
    変化量を獲得し、該新出力データを出力するか否かを決
    定する決定手段を更に備え、 前記出力手段は、前記決定手段の決定に基づいて当該新
    出力データを出力することを特徴とする請求項4に記載
    のサンプリング装置。
  8. 【請求項8】 入力データを所定のサンプリング周期で
    サンプリングする第1サンプリング工程と、 前記第1サンプリング工程によるサンプリングの実行よ
    り所定時間ずれた少なくとも1つの時点において前記入
    力データをサンプリングする第2サンプリング工程と、 前記第1及び第2サンプリング工程でサンプリングされ
    たデータに基づいて出力を行う出力工程とを備えること
    を特徴とするサンプリング方法。
  9. 【請求項9】 入力軌跡上の入力点の位置を表す入力デ
    ータを所定のサンプリング周期でサンプリングする第1
    サンプリング手段と、 前記第1サンプリング手段によるサンプリングの実行よ
    り所定時間ずれた少なくとも1つの時点において前記入
    力データをサンプリングする第2サンプリング手段と、 前記第1サンプリング手段でサンプリングされた各デー
    タについて、前記第2サンプリング手段でサンプリング
    されたデータに基づいて付加情報を生成する生成手段
    と、 前記第1サンプリング手段でサンプリングされた入力点
    の位置と前記生成手段で生成された付加情報とに基づい
    て、入力軌跡を形成する形成手段とを備えることを特徴
    とする情報処理装置。
JP7223589A 1995-08-31 1995-08-31 サンプリング方法及び装置及び情報処理装置 Pending JPH0969022A (ja)

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US08/697,278 US6278445B1 (en) 1995-08-31 1996-08-27 Coordinate input device and method having first and second sampling devices which sample input data at staggered intervals
DE69628380T DE69628380T2 (de) 1995-08-31 1996-08-30 Koordinateneingabevorrichtung und Methode
EP96113922A EP0762265B1 (en) 1995-08-31 1996-08-30 Coordinate input device and method
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084913A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Sharp Corp タッチパネル制御方法
JP6096976B1 (ja) * 2013-11-19 2017-03-15 株式会社ワコム インクデータ送信方法、装置、及びプログラム

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