JPH09185428A - 刻時、メッセージ配送等のためのシステム、方法及びその装置 - Google Patents

刻時、メッセージ配送等のためのシステム、方法及びその装置

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JPH09185428A
JPH09185428A JP8190967A JP19096796A JPH09185428A JP H09185428 A JPH09185428 A JP H09185428A JP 8190967 A JP8190967 A JP 8190967A JP 19096796 A JP19096796 A JP 19096796A JP H09185428 A JPH09185428 A JP H09185428A
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各々の処理要素の動作周波数を増大する基準
タイミング信号を生成・分配する。 【解決手段】 マスタ刻時ユニット12は周波数基準発
振器と位相固定した直角位相正弦波システム基準信号を
生成する。外部供給源から受信したメッセージ信号に基
づき各々のシステム基準信号を直接搬送波振幅変調によ
り変調し、伝送線16,18経由で局部刻時ユニット2
2へ分配する。各々の局部刻時ユニット22内で局部基
準信号とオフセット信号を生成し、局部基準信号は変調
したシステム基準信号に位相固定する。局部基準信号と
オフセット信号を混合して周波数のアップ変換により局
部タイミング信号を生成する。局部タイミング信号は周
波数を分周した局部基準信号に位相固定される。各々の
局部刻時ユニット22内部で、変調したシステム基準信
号を同期的に復調してビットシーケンスを作成する。ビ
ットシーケンスは同期メッセージ及び/又は同期データ
に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、信号
分配のタイミングを取るためのシステム及びその方法に
関し、また、多重処理及び多重計算環境におけるメッセ
ージ同報のためのシステム及びその方法にも関する。さ
らに詳しくは、本発明は、位相同期で周波数可変の刻時
及びメッセージ信号の生成、分配、受信のためといっ
た、刻時、メッセージ配送等のためのシステム、方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、基準タイミング信号の生成と分
配は多くの計算環境で行なわれる基本的動作である。例
えば、多重処理システムにおいて、基準タイミング信号
は典型的に各々個別のプロセッサへ生成・分配される。
別の例として、ネットワーク内のマスターノードがネッ
トワーク同期を目的とした基準タイミング信号を生成・
分配することがある。
【0003】基準タイミング信号を生成・分配する従来
技術のデジタルシステムにおいて、基準タイミング信号
は典型的にはシステム内で使用される最高の周波数の信
号である。システム内の処理要素は分配経路に沿って接
続された一連のバッファ増幅器を経由して基準タイミン
グ信号を受信する。各々の処理要素は基準タイミング信
号の周波数で刻時するか、又は、基準タイミング信号の
周波数より低く一定の周波数分周又はダウン変換した周
波数tで刻時する。
【0004】デジタルシステム内の各々の処理要素の動
作周波数はシステム設計の際に決定する。システムの製
造後、1つ又はそれ以上の処理要素の動作周波数の変
更、特に独立した方法での変更は、一般に、困難で、時
間がかかり、高価な処理である。処理要素の動作周波数
を容易に、また、独立して変更することができるような
手段に対する必要性が存在する。
【0005】処理能力の増大の必要性はさらに高速な周
波数で動作するシステムの開発につながった。前述のよ
うに、基準タイミング信号は典型的にはシステム内に分
配使用される最も高い周波数の信号である。基準タイミ
ング信号のシステム全体への分配は動作周波数が増加す
るにつれ益々困難になる。分配経路に沿ったインピーダ
ンス及び信号反射の複雑な影響は周波数の増加につれて
増大し、パルスの減衰及び歪曲を招く。殆ど全てのデジ
タルシステムにおいて、基準タイミング信号は方形波パ
ルス列として生成・分配される。パルスの忠実性を保持
し最小限の歪曲で信号エッジ遷移を伝播するためには、
分配経路に沿って使用する増幅段に例外的に安定な利得
と例外的に高い歪率性能が要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】基準タイミング信号の
周波数が増加するにつれ、利得と歪率性能条件を満たす
には望ましくない高価な要素の使用が必要となる。さら
に、基準タイミング信号が多数の増幅段を通過すると、
例えば、従来のクロック分配ツリーの場合にみられるよ
うに、パルス歪みの累積が回避できない。各々の増幅段
はある程度の信号エッジのジッタを発生し、これによっ
てシステム内の任意の処理要素への基準タイミング信号
到着時刻に不確実性が増大する。
【0007】よって、必要とされることは、前述の問題
を低減しつつ同時に各々の処理要素の動作周波数を増大
する基準タイミング信号の生成・分配である。
【0008】また、多数の処理要素を特徴とする計算シ
ステムは、システム内の各々の処理要素へ共通のメッセ
ージ信号の組の分配が必要とされることが多い。メッセ
ージ信号の共通の組は、例えば、システム全体のリセッ
トが必要なことを表わすために使用することができる。
各々の処理要素へのメッセージ信号の共通の組の分配は
同報動作として従来から周知である。
【0009】従来技術において、メッセージ信号の分配
は、一般に、 1)専用の相互接続ネットワーク経由、及び 2)専用のハードウェア及び場合によっては各々の処理
要素に付属し相互接続ネットワークからメッセージ信号
を受信するためとメッセージ信号を送信するためだけに
用いられる専用のソフトウェア経由、で実現される。メ
ッセージ信号を1つの処理要素から別の処理要素へ転送
するために必要な最大時間は、従来システムにおいて
は、数msから数百msの範囲であり、システムの規模
と使用するメッセージ信号の流れの管理技術によって変
化する。このような遅延時間は高速同報動作を実行する
可能性を受け入れ不可能に排除するものである。従来技
術のメッセージ信号分配システム及びその方法は、個別
の処理要素内部のハードウェアを経由して信号を伝播す
るのにかかる時間(即ち、ns単位)程度の瞬時となる
ような同報動作を実行することが不可能である。さら
に、従来技術においては、メッセージ信号伝送遅延は相
互接続ネットワーク上の異なる場所の間で大幅に変化す
ることがある。これは、システム全体のレベルで同時又
はほぼ同時に動作を実行するように処理要素を連動させ
る可能性が排除される。必要とされることは従来技術の
前述の制限を克服するための手段である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
A.請求項1に関して 請求項1記載の発明の刻時のためのシステムは、出力を
有し、一組の正弦波タイミング基準信号を作成するため
のマスタユニットと、前記マスタユニットの前記出力に
接続された入力を有し、前記一組の正弦波タイミング基
準信号内の第1の正弦波タイミング基準信号を使用して
第1の局部タイミング信号を生成するための第1の局部
ユニットと、を備えている。
【0011】請求項1において、一組の正弦波タイミン
グ基準信号は、第1の正弦波タイミング基準信号と第2
の正弦波タイミング基準信号とを含み、第1の正弦波タ
イミング基準信号は前記第2の正弦波タイミング基準信
号に対して一定の位相オフセットを有するようにしても
よい(A−1)。このA−1において、一定の位相オフ
セットが直角位相オフセットであってもよい(A−
2)。
【0012】また、請求項1において、マスタユニット
は、出力を有しオリジナルの周波数基準信号を提供する
マスタ発振器と、第1の入力と第2の入力と出力とを有
し、前記第1の入力が前記マスタ発振器の出力に接続さ
れた位相検出器と、入力と出力とを有し、前記入力が前
記位相検出器の出力に接続されたループフィルタと、制
御入力と一組の出力とを有し、前記制御入力が前記ルー
プフィルタの前記出力に接続され前記出力が前記位相検
出器の第2の入力に接続されて、前記一組の出力が前記
正弦波タイミング基準信号の組を提供する第2の発振器
と、を含んでいてもよい(A−3)。このA−3におい
て、第2の発振器は、ベースコモン帰還回路に接続した
アームストロング型RF発振器を含み、第2の発振器が
第1の出力に第1の正弦波信号、第2の出力に第2の正
弦波信号を提供し、第1,2の正弦波信号は直角位相関
係を有するようにしてもよい(A−4)。
【0013】また、請求項1において、マスタユニット
は、出力を有しオリジナルの周波数基準信号と第1の正
弦波タイミング基準信号を一組の正弦波タイミング基準
信号内に提供するマスタ発振器と、第1の入力と第2の
入力と出力とを有し、前記第1の入力が前記マスタ発振
器の出力に接続された位相検出器と、入力と出力とを有
し、前記入力が前記位相検出器の出力に接続されたルー
プフィルタと、制御入力と出力とを有し、前記制御入力
が前記ループフィルタの前記出力に接続され、前記出力
が前記位相検出器の前記第2の入力に接続されて、前記
出力が前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第2の
正弦波タイミング基準信号を提供する第2の発振器と、
を含んでいてもよい(A−5)。このA−5において、
第1,2の正弦波タイミング基準信号は、直角位相関係
を維持するようにしてもよい(A−6)。
【0014】さらに、請求項1において、局部ユニット
は、周波数分周器を含んでいてもよく(A−7)、或い
は、局部ユニットは、一組の正弦波タイミング基準信号
内の正弦波タイミング基準信号に位相固定した局部基準
信号を生成するためのフェーズ・ロックド・ループを含
んでいてもよい(A−8)。
【0015】また、請求項1において、局部ユニット
は、出力を有するオフセット発振器と、第1の入力と第
2の入力と出力とを有し、第1の入力が前記マスタユニ
ットの出力に接続され、前記第2の入力が前記オフセッ
ト発振器の出力に接続され、前記出力が前記局部ユニッ
トの出力に接続された混合器と、を含んでいてもよい
(A−9)。このA−9において、局部ユニットは、さ
らに入力と第1の出力と第2の入力を有する二重化器を
含み、この二重化器の入力が前記混合器の出力に接続さ
れ、前記二重化器の前記第1の出力が混合器端末処理の
入力に接続され、前記二重化器の第2の出力が前記局部
ユニットの前記出力に接続されており、前記二重化器が
その第1の出力に低周波混合積信号、第2の出力に高周
波混合積信号を提供するようにしてもよく(A−1
0)、或いは、局部ユニットは、さらに、入力と出力と
を有する制限器を含み、この制限器の前記入力が前記混
合器の前記出力に接続され、前記制限器の前記出力が前
記第1の局部タイミング信号を提供するようにしてもよ
い(A−11)。
【0016】さらには、A−9において、局部ユニット
は、第1の入力と第2の入力と出力とを有し、前記出力
が前記オフセット発振器の制御入力に接続された位相周
波数検出器と、前記混合器の前記出力に接続された入力
と前記位相周波数検出器の前記第1の入力に接続された
出力とを有する第1の周波数分周器と、前記マスタユニ
ットの前記出力に接続された入力と前記位相周波数検出
器の前記第2の入力に接続された出力とを有する第2の
周波数分周器と、を含んでいてもよい(A−12)。こ
のA−12において、位相周波数検出器は、再プログラ
ム可能な論理装置の一部を含んでいてもよく(A−1
3)、或いは、第1の周波数分周器は、再プログラム可
能な論理装置の一部を含んでいてもよく(A−14)、
さらには、第2の周波数分周器は、再プログラム可能な
論理装置の一部を含んでいてもよい(A−15)。
【0017】また、請求項1において、マスタユニット
の出力に接続された入力を有し、一組の正弦波タイミン
グ基準信号内の前記第1の正弦波信号から第2の局部タ
イミング信号を生成するための第2の局部ユニットをさ
らに含んでいてもよい(A−16)。
【0018】B.請求項2について 請求項2記載の発明の刻時のためのシステムは、第1の
出力を有し、一組の正弦波タイミング基準信号を作成す
るためのマスタユニットと、各々が前記マスタユニット
の前記第1の出力に受動的に接続された第1の入力を有
し、各々が前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第
1の正弦波タイミング基準信号を用いて局部タイミング
信号を生成する複数の局部ユニットと、を備えている。
【0019】請求項2において、各々の局部ユニットの
第1の入力は、拡張可能な受動信号分配手段によりマス
タユニットの第1の出力に接続されるようにしてもよい
(B−1)。B−1において、拡張可能な受動信号分配
手段が、伝送線であってもよい(B−2)。
【0020】C.請求項3に関して 請求項3記載の発明の刻時とメッセージ配送の組み合せ
のためのシステムは、出力を有し、一組の正弦波タイミ
ング基準信号を作成するためと前記一組の正弦波タイミ
ング基準信号内の第1の正弦波タイミング基準信号の振
幅を変調するためのマスタユニットと、入力を有し、前
記一組の正弦波タイミング基準信号内の正弦波タイミン
グ基準信号を用いて第1の局部タイミング信号を提供す
るためと、前記第1の正弦波タイミング基準信号を復調
するための第1の局部ユニットを含み、前記マスタユニ
ットの前記出力に前記第1の局部ユニットの前記入力が
接続されている。
【0021】請求項3において、入力を有し、一組の正
弦波タイミング基準信号内の正弦波タイミング基準信号
を用いて第2の局部タイミング信号を提供するためと、
前記第1の正弦波タイミング基準信号を復調するための
第2の局部ユニットをさらに含み、前記マスタユニット
の前記出力に前記第2の局部ユニットの前記入力が接続
してあってもよい。
【0022】D.請求項4に関して 請求項4記載の発明の周波数可変な刻時とメッセージ配
送のためのシステムは、一組の正弦波タイミング基準信
号を作成するための発振器と、前記一組の正弦波タイミ
ング基準信号内部の第1の正弦波タイミング基準信号の
振幅を制御信号に応じて変化させるための変調器とを有
し、出力を有するマスタユニットと、オフセット信号を
作成するためのオフセット発振器と、前記オフセット信
号と前記一組の正弦波タイミング基準信号内部の正弦波
タイミング基準信号を使用して局部タイミング信号を作
成するための混合器と、周波数を分周した前記局部タイ
ミング信号を提供するための第1の再プログラム可能な
周波数分周器と、前記周波数分周した前記局部タイミン
グ信号と前記周波数分周した前記正弦波タイミング基準
信号の間の周波数差と位相差に基づいて前記オフセット
発振器を制御するための位相周波数検出器と、前記一組
の正弦波タイミング基準信号内の前記第1の正弦波タイ
ミング基準信号を復調するための復調ユニットとを有
し、前記マスタユニットの前記出力に接続した入力を有
する局部ユニットと、を備えている。
【0023】E.請求項5に関して 請求項5記載の発明の刻時及びメッセージの組み合せ信
号を提供するための装置は、出力を有し、システムのた
めのタイミング信号として用いるための正弦波タイミン
グ基準信号を作成するための発振器と、搬送波入力と、
制御入力と、出力とを有し、制御入力に受信した信号に
応じて搬送波信号の振幅を変化させるための変調器と、
を含み、前記変調器の搬送波入力は前記発振器の前記出
力に接続され、前記変調器の前記出力が前記刻時及びメ
ッセージ組み合せ信号を提供するようにした。
【0024】請求項5において、変調器は、正弦波タイ
ミング基準信号の周期と等しい速度で前記正弦波タイミ
ング基準信号の振幅を変化させるものでよい(E−
1)。このE−1において、正弦波タイミング基準信号
のピーク振幅は前記正弦波タイミング基準信号の何れか
の周期にわたり正側にあるようにしてもよく(E−
2)、或いは、入力と出力とを有し、変調器を制御する
ための変調制御装置をさらに含み、前記変調制御装置の
前記出力が前記変調器の制御入力に接続してあってもよ
い(E−3)。このE−3において、変調制御装置はメ
ッセージを受信するように接続され、前記変調制御装置
は前記変調器を制御して、リセット信号、割り込み信
号、データ信号のグループから1つを刻時及びメッセー
ジ組み合せ信号に提供するようにしてよい(E−4)。
このE−4において、変調制御装置は入力と出力とを有
しメッセージを一組のビットシーケンスに変換するため
の変調状態マシンを含み、前記変調状態マシンの前記入
力はメッセージを受信するように接続され、前記変調状
態マシンの前記出力は前記変調器の前記制御入力へ接続
されるようにしてもよい(E−5)。
【0025】F.請求項6に関して 請求項6記載の発明の刻時及びメッセージ組み合せ信号
からメッセージ信号を提供するための装置は、入力と出
力とを有し、前記刻時及びメッセージ組み合せ信号の周
期に対して同期的に前記刻時及びメッセージ組み合せ信
号を復調してビットシーケンスを作成するための復調ユ
ニットと、入力と出力とを有し、前記入力が前記復調ユ
ニットの前記出力に接続されて、前記復調ユニットから
受信した一組のビットシーケンスからメッセージ信号を
作成するためのメッセージ組立ユニットと、を備えてい
る。
【0026】請求項6において、復調ユニットは入力と
出力とを有する積分器を含み、前記積分器の入力は前記
復調ユニットの入力に接続され、前記積分器の前記出力
が前記復調ユニットの出力に接続されていてもよい(F
−1)。このF−1において、復調ユニットは入力と出
力を有する混合器をさらに含み、前記混合器の前記入力
は前記復調ユニットの入力に接続され、前記混合器の前
記出力は前記積分器の入力に接続されていてもよい(F
−2)。
【0027】また、請求項6において、メッセージ組立
ユニットはリセット信号、割り込み、データ・ワードの
グループからの1つとしてメッセージ信号を出力するた
めの状態マシンを含んでいてもよい(F−3)。
【0028】G.請求項7に関して 請求項7記載の発明の直角位相正弦波信号を生成するた
めの装置は、ベースとエミッタとコレクタとを有する第
1のトランジスタと、第1の巻線と第2の巻線とを有す
るトランスとを含み、前記トランスの前記第1の巻線が
前記第1のトランジスタの前記ベースに接続され、前記
トランスの前記第2の巻線が前記第1のトランジスタの
前記コレクタと電圧基準に接続され、前記第1のトラン
ジスタの前記コレクタが前記装置の第1の出力を形成す
るアームストロング型RF発振器と、ベースとエミッタ
とコレクタとを有し、前記ベースが前記電圧基準に接続
され、前記コレクタが前記電圧基準に接続されて前記装
置の第2の出力を形成する第2のトランジスタと、入力
と出力とを有し、前記第1のトランジスタの前記エミッ
タと前記第2のトランジスタの前記エミッタが前記入力
に接続され、前記出力が電気的接地に接続される電流供
給源と、を備えている。
【0029】H.請求項8に関して 請求項8記載の発明の刻時のための方法は、マスタユニ
ット内部で一組の正弦波タイミング基準信号を生成する
段階と、前記一組の正弦波タイミング基準信号内部の第
1の正弦波タイミング基準信号を第1の局部ユニットで
受信する段階と、前記第1の正弦波タイミング基準信号
を用いて第1の局部タイミング信号を生成する段階と、
を有している。
【0030】請求項8において、一組の正弦波タイミン
グ基準信号は第1の正弦波タイミング基準信号と第2の
正弦波タイミング基準信号とを含み、前記第1の正弦波
タイミング基準信号は前記第2の正弦波タイミング基準
信号に対して固定位相関係を維持するようにしてよい
(H−1)。このH−1において、位相関係が直角位相
関係であってもよい(H−2)。
【0031】また、請求項8において、第1の局部タイ
ミング信号を生成する段階は第1の正弦波タイミング基
準信号に対して位相固定された局部タイミング基準信号
を生成する段階を含んでいてもよい(H−3)。
【0032】さらに、請求項8において、第1の局部タ
イミング信号を生成する段階は、オフセット信号を生成
する段階と、前記オフセット信号と第1の正弦波タイミ
ング基準信号を用いて周波数変換を実行する段階と、を
含んでいてもよい(H−4)。このH−4において、第
1の局部タイミング信号を生成する段階は高周波混合積
信号を制限器へ提供して前記第1の局部タイミング信号
を作成する段階をさらに含んでいてもよい(H−5)。
【0033】また、請求項8において、周波数分周した
第1の局部タイミング信号を生成する段階と、周波数分
周した第1の正弦波タイミング基準信号を生成する段階
と、前記周波数分周した前記第1の局部タイミング信号
を前記周波数分周した前記第1の局部タイミング信号に
位相固定する段階と、をさらに含んでいてもよい(H−
6)。このH−6において、周波数分周した第1の局部
タイミング信号を生成する段階は周波数分周器定数をプ
ログラム的に指定する部分段階を含んでいてもよい(H
−7)。
【0034】また、請求項8において、一組の正弦波タ
イミング基準信号内の第1の正弦波タイミング基準信号
を第2の局部ユニットで受信する段階と、前記第2の局
部ユニット内で前記第1の正弦波タイミング基準信号を
用いて第2の局部タイミング信号を生成する段階と、を
さらに含んでいてもよい(H−8)。このH−8におい
て、単一の拡張可能な受動信号分配手段を用いて各々の
局部ユニットに第1の正弦波タイミング基準信号を分配
する段階をさらに含んでいてもよい(H−9)。
【0035】I.請求項9に関して 請求項9記載の発明の刻時とメッセージ配送の組み合せ
のための方法は、マスタユニット内で一組の正弦波タイ
ミング基準信号を生成する段階と、第1の制御信号に従
って第1の正弦波タイミング基準信号の振幅を変調する
段階と、局部ユニットで前記変調した第1の正弦波タイ
ミング基準信号を受信する段階と、前記一組の正弦波タ
イミング基準信号内の正弦波タイミング基準信号を用い
て局部タイミング信号を生成する段階と、前記第1の正
弦波タイミング基準信号を復調してメッセージ信号を作
成する段階と、を有している。
【0036】請求項9において、一組の正弦波タイミン
グ基準信号が第1の正弦波タイミング基準信号と第2の
正弦波タイミング基準信号とを含み、前記第1,2の正
弦波タイミング基準信号が固定位相関係を維持するよう
にしてもよい(I−1)。このI−1において、位相関
係は直角位相関係であってもよい(I−2)。
【0037】また、請求項9において、前記メッセージ
信号はリセット信号、割り込み信号、データ・ワードの
グループからの1つを含んでいてもよい(I−3)。さ
らに、請求項9において、第2の制御信号に従って一組
の正弦波タイミング基準信号内の第2の正弦波タイミン
グ基準信号の振幅を変調する段階をさらに含んでいても
よい(I−4)。このI−4において、第1の正弦波タ
イミング基準信号の振幅を変調する段階と第2の正弦波
タイミング基準信号の振幅を変調する段階は象限振幅変
調に従って実行されるようにしてもよい(I−5)。
【0038】さらに、請求項9において、変調段階は第
1の正弦波タイミング基準信号の周期に等しい速度で行
なわれるようにしてもよい(I−6)。
【0039】また、請求項9において、復調する段階
は、変調した第1の正弦波タイミング基準信号の整流し
たものを作成する段階と、変調した第1の正弦波タイミ
ング基準信号の前記整流したものをこれの周期の一部に
わたって積分する段階と、を含んでいてもよい(I−
7)。このI−7において、積分段階の間に生成した値
に基づいてビットシーケンスを生成する段階をさらに含
んでいてもよい(I−8)。
【0040】J.請求項10に関して 請求項10記載の発明の刻時とメッセージ配送の組み合
せのための方法は、マスタユニット内部で一組の基本的
機能信号を生成し、この一組の基本的機能信号内の各々
の基本的機能信号が前記一組の基本的機能信号内の他の
信号に対して所定のタイミング関係を維持する段階と、
前記一組の基本的機能信号内の第1の信号を前記一組の
基本的機能信号と同期して変調する段階と、前記一組の
基本的機能信号と同期して局部ユニット内で局部タイミ
ング信号を生成する段階と、前記一組の基本的機能信号
と同期して前記局部ユニット内で前記第1の信号を復調
する段階と、を有している。
【0041】K.請求項11に関して 請求項11記載の発明の刻時のための装置は、マスタユ
ニット内で一組の正弦波タイミング基準信号を生成する
ための手段と、前記一組の正弦波タイミング基準信号内
の第1の正弦波タイミング基準信号を用いて局部ユニッ
ト内で局部タイミング信号を生成するための手段と、を
備えている。
【0042】請求項11において、局部タイミング信号
を生成するための手段は、オフセット信号を生成するた
めの手段と、第1の正弦波タイミング基準信号と前記オ
フセット信号を用いて周波数変換を実行するための手段
と、を含んでいてもよい(K−1)。
【0043】L.請求項12に関して 請求項12記載の発明の周波数可変な刻時のための装置
は、マスタユニット内で一組の正弦波タイミング基準信
号を生成するための手段と、局部ユニット内で局部タイ
ミング信号周波数をプログラム的に指定するための手段
と、前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第1の正
弦波タイミング基準信号を用いて前記局部ユニット内で
プログラム的に指定した周波数を有する局部タイミング
信号を生成するための手段と、を備えている。
【0044】M.請求項13に関して 請求項13記載の発明の刻時とメッセージ配送の組み合
せのための装置は、一組の正弦波タイミング基準信号を
マスタユニット内で生成するための手段と、前記一組の
正弦波タイミング基準信号内の第1の正弦波タイミング
基準信号の振幅を変調するための手段と、前記一組の正
弦波タイミング基準信号内の正弦波タイミング基準信号
を用いて局部ユニット内で局部タイミング信号を生成す
るための手段と、前記第1の正弦波タイミング基準信号
を復調するための手段と、を備えている。
【0045】N.請求項14に関して 請求項14記載の発明の刻時とメッセージ配送の組み合
せのための装置は、マスタユニット内で一組の基本機能
信号を生成し、この一組の基本機能信号内の各々の基本
機能信号が他の基本機能信号各々に対して所定のタイミ
ング関係を維持するための手段と、前記一組の基本機能
信号と同期してこの一組の基本機能信号内の第1の基本
機能信号を変調するための手段と、前記一組の基本機能
信号と同期して局部ユニット内で局部タイミング信号を
生成するための手段と、前記一組の基本機能信号と同期
して前記局部ユニット内で前記第1の基本機能信号を復
調するための手段と、を備えている。
【0046】O.これらの発明の概要 本発明は、位相同期で周波数可変の刻時、メッセージ配
送等のためのシステム、方法及びその装置である。本シ
ステムは、マスタ刻時ユニット(マスタユニット)と、
端末処理を有するシステムバスと、少くとも1つの局部
刻時ユニット(局部ユニット)とを含むのが好ましい。
マスタ刻時ユニット内部で構成した基準系が水晶周波数
基準発振回路の出力に位相固定した第1,2のシステム
基準信号を生成する。第1,2のシステム基準信号は正
弦波信号で象限位相関係を有する。変調状態マシンは外
部供給源からのメッセージ信号を受信し,メッセージ信
号をビット列に同期的に変換し、レベル変換を実行して
各々のビット列を情報信号に変換する。変調器は情報信
号に基づいて第1,2のシステム基準信号に直接搬送波
増幅変調を実行し、変調システム基準信号をシステムバ
スに出力する。システムバスは変調システム基準信号を
各々の局部刻時ユニットへ分配する伝送線として実装す
るのが好ましい。この方法でのシステムバスの実装によ
り、マスタ刻時ユニットから任意の局部刻時ユニットの
何れかへ送信した信号の到着時刻の正確な決定ができ
る。
【0047】各々の局部刻時ユニット内で、局部基準発
振回路が第1,2の変調システム基準信号に位相固定し
た第1,2の局部基準信号を生成する。さらに、局部タ
イミング発振回路(LTO)がオフセット信号を生成す
る。好ましくは、オフセット信号の周波数はシステム基
準信号の周波数より高い。混合器と二重化装置が第2の
局部基準信号とオフセット信号から周波数増加変換を経
由して局部タイミング信号を生成する。つまり、局部タ
イミング信号の周波数はオフセット信号の周波数とシス
テム基準信号の周波数の和に等しいのが好ましい。局部
タイミング信号は局部タイミング線に出力されて、好ま
しくは、局部刻時ユニットに関連した1つ又はそれ以上
の外部要素へタイミング情報を提供する。
【0048】第1,2の周波数分周器は、各々周波数を
分周した局部タイミング信号と周波数分周した第2の局
部基準信号を位相周波数検出器へ提供する。位相周波数
検出器はLTOで生成したオフセット信号の周波数を制
御する調整信号を出力する。この方法で、周波数分周し
た局部タイミング信号は周波数分周した第2の局部基準
信号に位相固定される。
【0049】第1の周波数分周器は分周器定数k1を特
徴とし、第2の周波数分周器は分周器定数k2を特徴と
する。好適な実施の形態において、第1,2の周波数分
周器は再設定可能な論理装置、例えば、フィールドプロ
グラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いて実現す
る。このような実装により分周器定数k1,k2の選択
的な変更を提供し、これによって任意の時刻に局部タイ
ミング信号の周波数のプログラム可能な仕様を容易にす
る。従って、本発明は、任意の局部刻時ユニットの何れ
かから出力する周波数を他の局部刻時ユニットの何れか
らも独立して容易に変更することができるような手段を
提供する。
【0050】各々の局部刻時ユニット内部で、コヒーレ
ント受信ユニットが変調システム基準信号を同期的に復
調しマスタ刻時ユニット内部の変調器で第1,2のシス
テム基準信号に符号化されたビット列を復元する。メッ
セージ組立ユニットは信号方式に従ってビット列をメッ
セージとデータに復号する。メッセージは同期システム
リセット信号、システム割込信号、システムイベント信
号を選択的に含む。データセレクタはメッセージを第1
又は第2の信号チャンネルのどちらかに出力する。メッ
セージ組立ユニット内部で、データ信号はデータ・ワー
ドにまとめられ、その各々が同期データチャンネルに出
力される。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。図1を参照すると、本発明に従って作
製した位相同期で周波数可変の刻時及びメッセージ配送
のためのシステム10の好適な実施の形態のブロック図
が図示してある。好ましくは、システム10はマスタ刻
時ユニット12、システムバス14、回線端末処理2
0、及び、少くとも1つの局部刻時ユニット22を含
む。好ましくは、システム10は複数の局部刻時ユニッ
ト22を含む。マスタ刻時ユニット12はシステムバス
14の第1の線16に接続した第1の出力と、システム
バス14の第2の線18に接続した第2の出力と、第1
のメッセージ線40経由でメッセージ信号供給源に結合
した入力と、リセット線42経由でシステム10の1つ
又はそれ以上の外部要素へリセット信号を提供するリセ
ット出力とを有する。メッセージ信号供給源はシステム
10外部のコンピュータが望ましい。
【0052】各々の局部刻時ユニット22はシステムバ
ス14の第1,2の線16,18に接続した第1,2の
入力を有する。各々の局部刻時ユニット22は局部タイ
ミング線24経由でシステム10の外部の1つ又はそれ
以上の要素へ局部タイミング信号を提供するタイミング
出力と、第1のロック指示線240経由で1つ又はそれ
以上の外部要素へ第1のロック信号を提供するロック出
力と、第1の信号チャンネル320経由で外部要素へ第
1の組の信号を提供する第1の信号出力と、第2の信号
チャンネル330経由で外部要素へ第2の組の信号を提
供する第2の信号出力と、同期データチャンネル340
経由で外部要素へデータを提供するデータ出力とを有す
る。回線端末処理20はシステムバス14の第1の線1
6と第2の線18に各々接続した第1,2の入力を有す
る。回線端末処理20はシステムバス14とインピーダ
ンス整合するのが望ましい。別の実施の形態において、
システムバス14が2本16,18以上の線を含み、こ
のような線の各々が回線端末処理20で端末処理される
ことが当業者には理解されよう。
【0053】マスタ刻時ユニット12内部で、システム
基準信号はシステム全体の周波数基準を提供するために
生成される。マスタ刻時ユニット12内部の要素は第1
のメッセージ線40経由で受信したメッセージ信号に従
ってシステム基準信号を選択的に変調する。システムバ
ス14は各々の局部刻時ユニット22へ変調したシステ
ム基準信号を供給する。各々の局部刻時ユニット22内
部で、局部タイミング信号が生成され、システム基準信
号が復調される。1つ又はそれ以上のシステム10外部
の要素は局部タイミング信号、復調したシステム基準信
号、及び/又は復調したシステム基準信号から取り出し
た情報を使用するのが望ましい。本明細書において、外
部要素は望ましくは処理ユニット、コンピュータ、又
は、コンピュータ・システムに付随する装置である。本
発明のシステム10は並列計算システム、例えば、米国
特許出願第08/423,560号(発明の名称「スケ
ーラブル、並列、動的再設定可能な計算環境のシステム
及び方法」)に記載されているようなシステムの状況内
で使用するのが望ましい。
【0054】本発明の各々の要素の内部構造と機能につ
いては、以下に説明する。
【0055】a.マスタ刻時ユニット 図1を再度参照すると、マスタ刻時ユニット12は校正
基準システム(CRS)30、変調器32、変調状態マ
シン(MSM)34、第1の分配増幅器36、第2の分
配増幅器38を含むのが望ましい。CRS30は変調器
32の第1,2の搬送波入力に各々接続した第1,2の
基準出力、基準線715経由でMSM34に接続した第
3の基準出力、マスタ刻時ユニット12のリセット出力
を形成するリセット出力とを有する。第1,2の搬送波
入力に加えて、変調器32はMSM34の第1,2の変
調出力に各々接続した第1,2の変調入力を有する。変
調器32はさらに第1の分配増幅器36の入力に接続し
た第1の出力と、第2の分配増幅器38の入力に接続し
た第2の出力を有する。前述の接続以外にも、MSM3
4はマスタ刻時ユニット12の入力を形成する入力も有
し、ここでメッセージ信号を受信する。最後に、第1の
分配増幅器36はマスタ刻時ユニット12の第1の出力
を形成する出力を有し、第2の分配増幅器38はマスタ
刻時ユニット12の第2の出力を形成する出力を有す
る。
【0056】典型的な実施の形態において、第1,2の
分配増幅器36,38はナショナルセミコンダクタLM
6181電流フィードバック演算増幅器(ナショナルセ
ミコンダクタ社、カリフォルニア州サンタクララ)を用
いて実現している。CRS30は望ましくは第1のシス
テム基準信号と第2のシステム基準信号をこれらの第
1,2の基準出力各々で生成して、システム基準信号を
作成する。好適な実施の形態において、第1,2のシス
テム基準信号は象限位相関係を有する正弦波信号であ
る。つまり、第1,2のシステム基準信号の間の位相差
はπ/2である。
【0057】図2を参照すると、校正基準システム30
の第1の好適な実施の形態のブロック図が図示してあ
る。CRS30は望ましくは水晶周波数基準発振回路7
0、システム象限基準発振回路(QRO)72、第1の
位相検出器74、第1のループフィルタ76、第1の電
力分割器78、第2の電力分割器80、第1のバッファ
増幅器82、第2のバッファ増幅器84、振幅検出ユニ
ット88、校正制御ユニット90を含む。水晶周波数基
準発振回路70はオリジナルの周波数基準信号を生成す
る従来の水晶発振回路が望ましい。オリジナルの周波数
基準信号は第1,2のシステム基準信号を位相固定する
基本周波数として用い、これについては後述する。シス
テムQRO72は図7との関連で後述するような方法で
同相基準信号と直角位相基準信号を生成するのが望まし
い。第1の位相検出器74と第1のループフィルタ76
はオリジナルの周波数基準信号と直角位相基準信号(さ
らには同相基準信号も)の間の位相固定を維持するため
の従来のフェーズ・ロックド・ループ(PLL)を形成
する。システムQRO72はオリジナルの周波数基準信
号と第2の電力分割器80が提供する直角位相基準信号
の第1の省電力信号を受信するように接続される。シス
テムQRO72は第1のループフィルタ76に第1の位
相エラー信号を供給するように接続され、フィルタ76
は第1の校正線77経由でシステムQRO72へ第1の
調整信号を供給するように接続される。好適な実施の形
態において、第1の位相検出器74はI型位相検出器、
第1のループフィルタ76はローパスフィルタで、両者
とも当業者には容易に理解される従来の方法で位相固定
を実現するために用いる。システムQRO72はさらに
第2の校正線51経由で校正制御ユニット90から校正
信号を受信するように接続され、これについては図4を
参照して以下で詳細に説明する。
【0058】第1,2の電力分割器78,80は、望ま
しくは同相と直角位相基準信号を各々受信するように接
続した従来の平衡電力分割回路を含む。第1の電力分割
器78は、校正制御ユニット90に同相基準信号の第1
の省電力信号を、振幅検出ユニット88に同相基準信号
の第2の省電力信号を、第1のバッファ増幅器82に同
相基準信号の第3の省電力信号を、各々提供する。同様
に、第2の電力分割器80は、振幅検出ユニット88に
直角位相基準信号の第2の省電力信号を、また第2のバ
ッファ増幅器84に直角位相基準信号の第3の省電力信
号を提供する。好適な実施の形態において、第2の省電
力な同相基準信号と第2の省電力な直角位相基準信号は
同一のピーク振幅を有し、第3の省電力な同相及び直角
位相基準信号も同じである。第1のバッファ増幅器82
はCRS30の第1の基準出力を形成する出力を有し、
第1のシステム基準信号を出力する。同様に、第2のバ
ッファ増幅器84はCRS30の第2の基準出力を形成
する出力を有し第2のシステム基準信号を出力する。前
述のように同相及び直角位相基準信号は各々オリジナル
の周波数基準信号に位相固定される。第1,2のシステ
ム基準信号は同相及び直角位相基準信号の省電力バージ
ョンであるので、第1,2のシステム基準信号はオリジ
ナルの周波数基準信号にも位相固定される。
【0059】振幅検出ユニット88は、望ましくは2つ
の従来の振幅検出器を含み、第1の振幅検出器が同相振
幅信号を提供し、第2の振幅検出器が直角位相振幅信号
を提供するようにする。本明細書で説明しているシステ
ム10は本質的に交流(AC)結合であることが当業者
には理解されよう。別の実施の形態において特定の直流
(DC)レベルの維持が必要であれば、1つ又はそれ以
上のDCオフセットを検出するための回路を振幅検出ユ
ニット88と類似の方法で、当業者には容易に理解され
る方法で含めることができる。
【0060】校正制御ユニット90はCRS30内部で
生成した信号を受信して一組の校正信号を生成し、これ
が第2の校正線51経由でシステムQRO72へ提供さ
れる。校正制御ユニット90は望ましくは、周波数入力
線91経由でオリジナルの周波数基準信号、第2の固定
指示線92経由で第1の位相検出器74から出力する第
2の固定信号、電力監視線93経由で第1の省電力の同
相基準信号、第1の増幅線96経由の同相増幅信号、第
2の増幅線97経由の直角位相増幅信号を受信する。校
正制御ユニット90はさらにCRS30のリセット出力
を形成する同期電源投入/リセット(POR)信号とC
RS30の第3の基準出力を形成する電圧基準信号を出
力する。
【0061】ここで図4を参照すると、校正制御ユニッ
ト90の好適な実施の形態のブロック図が図示してあ
る。校正制御ユニット90は、望ましくは、第1の振幅
差動増幅器120、第2の振幅差動増幅器124、第1
の振幅エラー積分器122、第2の振幅エラー積分器1
26、DC基準電圧130、第1の制限器132、第1
の周波数‐電圧(F‐V)変換器134、第2のF‐V
変換器136、周波数差動増幅器138、周波数エラー
積分器140、POR積分器142、第1のフリップフ
ロップ144、第2のフリップフロップ146を含む。
【0062】第1の増幅線96経由で同相振幅信号を受
信するように接続された第1の振幅差動増幅器120
は、さらにDC基準電圧130の出力へ接続した入力を
有する。第1の振幅差動増幅器120は第1の振幅エラ
ー積分器122で受信される振幅エラー信号を出力し、
第1の振幅エラー積分器122が第1のレベル調整信号
を出力する。同様に、第2の振幅差動増幅器124は第
2の振幅線97とDC基準電圧130の出力の両方に接
続した入力を有する。第2の振幅差動増幅器124は振
幅エラーを出力し、これを第2の振幅エラー積分器で受
信して第2のレベル調整信号を出力する。
【0063】第1のF‐V変換器134は周波数入力線
91経由でオリジナルの周波数基準信号を受信し、第1
の電圧をこれに応じて出力する。図5を参照すると、第
1のF‐V変換器134の好適な実施の形態のブロック
図が図示してある。第1のF‐V変換器134は、望ま
しくは図示した伝送特性を有するハイパスフィルタ15
0、ピーク検出器152、出力バッファ154、コンデ
ンサ156を含む。ハイパスフィルタ150の禁止帯エ
ッジは望ましくは図5に図示したように定義し、ここで
ref は水晶周波数基準発振回路70による周波数出力
とする。
【0064】第2のF‐V変換器136は第1のF‐V
変換器134と同一の構造及び伝送特性を有するのが望
ましい。第1の制限器132との組み合せで、第2のF
‐V変換器136は電力監視線93経由で第1の省電力
の同相基準信号を受信し、従来の方法で第2の電圧を出
力する。周波数差動増幅器138は、第1,2の電圧の
間の電圧エラーを表わす電圧エラー信号を出力し、第1
のF‐V変換器134と第2のF‐V変換器136の入
力に印加される信号間の電圧で表わされる周波数エラー
を生成する。周波数エラー積分器140は周波数差動増
幅器138の出力を受信し第2のチューニング信号を出
力する。
【0065】第1のレベル調節信号、第2のレベル調節
信号、第2のチューニング信号の各々は校正制御ユニッ
ト90から出力されて第2の校正線51経由でシステム
QRO72へ供給される。
【0066】前述のように、校正制御ユニット90はマ
スタ刻時ユニット12のリセット出力を形成する同期P
OR信号を出力する。同期POR信号はPOR積分器1
42、第1のフリップフロップ144、第2のフリップ
フロップ146経由で生成される。POR積分器142
はシステム電源電圧がPOR条件後に所定レベルで安定
したことを表わす初期ゲート信号を生成する。図6を参
照すると、POR積分器142の好適な実施の形態のブ
ロック図が図示してある。POR積分器142は第1の
差動増幅器160、第1のエラー積分器162、第2の
差動増幅器164、第2のエラー積分器166、比較器
168を含む。第1の差動増幅器160は電気的接地へ
接続した第1の入力、システム電源170の電圧出力へ
接続した第2の入力、第1のエラー積分器162の入力
へ接続した出力を有する。第2の差動増幅器164はシ
ステム電源170の電圧出力へ接続した第1の入力、第
1のエラー積分器162の出力へ接続した第2の入力、
第2のエラー積分器166の入力へ接続した出力を有す
る。最後に、比較器168は第1のエラー積分器162
の出力へ接続した第1の入力と第2のエラー積分器16
6の出力へ接続した第2の入力を有する。比較器168
は、さらにPOR積分器142の出力を形成する出力も
有する。
【0067】第1の差動増幅器160は、電気的接地に
対するシステム電源電圧の上昇を測定し、これが、図6
ではV1 で図示してある。第1のエラー積分器162は
1の積分を出力するので、第2の差動増幅器164は
1 を積分したものに対するシステム電源電圧の上昇を
測定し、これが、図6でV2 として図示してある。第2
のエラー積分器166は比較器168にV2 の積分を出
力する。好適な実施の形態において、第1のエラー積分
器162の時定数は第2のエラー積分器166の時定数
より大幅に、例えば、10倍程度短い。
【0068】何れかの時定数の正確な値が回路動作に重
要な影響を与えないことが当業者には理解されよう。P
OR積分器142はそれ自身に関して電源電圧の二重積
分を、2つの異なる充電速度で実行する。比較器168
は第1,2のエラー積分器162,166の出力を受信
して電源電圧が安定したか又は充電を停止したことを表
わす初期ゲート信号を出力する。
【0069】POR積分器142内部の各々の要素は、
システム電源170からの電力を受信するのが望まし
い。典型的なスイッチング電源は、その平均出力電圧の
およそ50〜70%のところでスイッチング屈曲を示
す。スイッチング電源の出力電圧が上昇する速度は、負
荷インピーダンスによって僅かに発振し得ることと、こ
の速度は、一般に、スイッチング屈曲点を過ぎると減少
すること、が当業者には理解されよう。また、POR積
分器142内部の回路動作は、システム電源電圧が最終
的な値に達する前に始まることが当業者には理解されよ
う。本明細書において、回路動作は、システム電源電圧
が最終値の約40%に達した時点で始まり、通常の5V
システム電源では2Vに等しいと仮定する。
【0070】第1,2の差動増幅器160,164は、
システム電力の最初の印加で電圧差の測定を開始し、出
力における電圧上昇速度はシステム電源電圧が上昇する
速度に明らかに依存している。回路動作が始まるまで、
比較器168の出力は低インピーダンス低電圧出力を提
供する。望ましくは、比較器168は入力におけるゼロ
電圧付近の印加で回路動作開始時のマイナス端子に向か
ってわずかな重みが加わるようにバイアスしておく。シ
ステム電源電圧が回路動作を開始する点まで増加した
ら、第1,2のエラー積分器162,166により行な
われる積分で初期電源電圧の発振が大幅にダンプされ
る。第1,2のエラー積分器162,166間の時定数
の関係により第1のエラー積分器162の出力は第2の
エラー積分器166の出力より非常に速く増加するよう
になる。第1のエラー積分器162の出力が第2のエラ
ー積分器166の出力より大きくなると比較器168は
出力高電位状態になる。比較器168の出力は回路動作
が開始した後でシステム電源電圧の増加に続けてゆっく
りと増加する。最終的に第1のエラー積分器162の出
力はシステム電源電圧の最終値より僅かに低いレベルで
飽和する。第2のエラー積分器166の出力は電源電圧
が時間的に変化しなくなるまで上昇し続ける。つまり、
第2のエラー積分器166の出力が第1のエラー積分器
162の飽和出力より大きくなると、比較器168の出
力は急激に低電圧状態に切り換り、システム電源電圧が
最終値で安定したことを示す。初期ゲート信号を表わす
典型的な波形が図6の比較器168の出力に図示してあ
る。
【0071】典型的な実施の形態において、第1の差動
増幅器160と第1のエラー積分器162はどちらも、
第2の差動増幅器164と第2のエラー積分器166と
同様に単一のナショナルセミコンダクタ社製LM390
0演算増幅器を用いて実現される。当業者にはPOR積
分器142全体を別の実施の形態で単一の集積回路とし
て実現できることが理解されよう。
【0072】図4を再度参照すると、周波数エラー積分
器140はゲート入力で初期ゲート信号を受信するよう
に接続され、これによってシステム電源電圧が安定した
後でのみ第2のチューニング信号が生成されるようにし
てある。第1,2のフリップフロップ144,146の
各々はリセット入力で初期ゲート信号を受信する。第1
のフリップフロップ144は第2の固定指示線92経由
で第2の固定信号を受信するように接続する。第2のフ
リップフロップ146は第1のフリップフロップ144
の出力を受信するように接続し、第2のフリップフロッ
プ146の出力が同期POR信号を提供する。最後に、
第1,2のフリップフロップ144,146の各々は第
1の制限器132の出力に接続したクロック入力を有す
る。
【0073】初期ゲート信号がシステム電源電圧の安定
に続けて低電圧状態へ急激に遷移すると、第1,2のフ
リップフロップ144,146がリセットされ、低電圧
を出力するのが望ましい。第1,2のフリップフロップ
144,146はシステムQRO72の周波数で刻時さ
れる。水晶周波数基準発振回路70とシステムQRO7
2の間の位相固定の設定は第2の固定信号が高電圧状態
に遷移した時点で表わされるものと本明細書では仮定す
る。別の実施の形態において、位相固定は低電圧状態へ
の遷移で表わせることが当業者には理解されよう。位相
固定が行なわれたことを第2の固定信号が表わすと、第
2のフリップフロップ146の出力、即ち、同期POR
信号が2回のシステムQRO発振周期の後で高電圧状態
に遷移し、CRS30がPOR条件の後で安定したこと
を表わす。システムの外部にある要素はPOR動作を制
御するためのゲート信号として同期POR信号を用いる
のが望ましいが、同期POR信号を他の動作にも使用で
きることは当業者には理解されよう。
【0074】システムQRO72は同相及び直角位相基
準信号を生成し、これが好適な実施の形態では正弦波で
ある。図7を参照すると、システムQRO72の好適な
実施の形態のブロック図が図示してある。システムQR
O72は望ましくは第1の差動増幅器60、アームスト
ロング型RF発振器62、ベースコモン帰還分岐64を
含む。アームストロング型RF発振器62は、望ましく
は第1のトランジスタQ1 と、同相バッファ増幅器と、
バラクタと、トランスT1 に接続したコンデンサを含む
共鳴発振タンクと、複数の抵抗を含む。第1のトランジ
スタQ1 のベース、バラクタの出力、コンデンサは各々
トランスT1 の第1の端子に接続される。第1のトラン
ジスタQ1 のコレクタはシステム電源を提供するのが望
ましいピーク電圧基準に抵抗結合する。さらに、第1の
トランジスタQ1 のコレクタはトランスT1 の第2の端
子に接続し、同相バッファ増幅器の入力へも接続する。
同相バッファ増幅器は図2の第1の電力分割器78へ同
相基準信号を出力する。
【0075】ベースコモン帰還分岐64は望ましくは第
2のトランジスタQ2 、電流供給原、直角位相バッファ
増幅器、複数の抵抗を含む。アームストロング型RF発
振器62内部の第1のトランジスタQ1 とベースコモン
帰還分岐64内部の第2のトランジスタQ2 のエミッタ
は電流供給源の入力に接続する。第2のトランジスタQ
2 のベースは分圧器に接続し、第2のトランジスタQ2
のコレクタはピーク電圧基準に接続する。直角位相バッ
ファ増幅器は第2のトランジスタQ2 のコレクタに接続
し、直角位相バッファ増幅器は図2に示すように第2の
電力分割器80へ直角位相基準信号を出力する。
【0076】システムQRO72は第1のレベル調整信
号、第2のレベル調整信号、第2のチューニング信号を
第2の校正線51経由で受信する。信号の各々は前述し
たような方法で校正制御ユニット90により生成され
る。同相バッファ増幅器は第1のレベル調整信号を受信
するように接続する。同様に、直角位相バッファ増幅器
は第2のレベル調整信号を受信するように接続する。第
1の差動増幅器60は、第1の校正線77経由で第1の
チューニング信号、また、第2の校正線51経由で第2
のチューニング信号を受信する。第1の差動増幅器60
は周波数設定点信号を出力し、これが第1のトランジス
タQ1 、コンデンサ、トランスT1 の半分へバラクタ経
由で供給される。周波数設定点信号は共鳴発振タンクの
共鳴周波数を決定し、これが同相及び直角位相基準信号
の周波数を決定する。
【0077】第1のトランジスタQ1 は、システム電力
の印加時にバルクハウゼン発振基準を満たすような充分
な利得を提供するのが望ましい。ベースコモン帰還分岐
64経由で、アームストロング型RF発振器62はベー
スコモン増幅器と相互フィードバックを行なう。アーム
ストロング型RF発振器62内部で、第1のトランジス
タQ1 は180度のフィードバックを提供し、共振トラ
ンスは別の180度フィードバックを提供する。第2の
トランジスタQ2 への発振入力はベースではなくエミッ
タであることが当業者には理解されよう。つまり、アー
ムストロング型RF発振器62内部の第1のトランジス
タQ1 とベースコモン帰還分岐64内部の第2のトラン
ジスタQ2 の組み合せがトランスコンダクタンス増幅器
として機能する。つまり、第1のトランジスタQ1 のコ
レクタにおける電圧は第2のトランジスタQ2 のコレク
タにおける電圧と直角位相関係を維持する。
【0078】典型的な実施の形態では、システムQRO
72はモトローラMPSH10トランジスタ(モトロー
ラ社、イリノイ州ショーンバーグ)、モトローラMV2
09バラクタ、アミドン・アンド・アソシエーツ社製フ
ェライトコア(アミドン・アンド・アソシエーツ社、カ
リフォルニア州サンタアンナ)を用いて実現している。
【0079】システムQRO72は、別の実施の形態に
おいて、他の種類の直角位相発振器を用いて実現できる
ことが当業者には理解されよう。本発明において、シス
テムQRO72は望ましくはシステムQRO72の周波
数ダイナミックレンジが2:1以下又はこれと等しくな
るような動作周波数範囲内の動作周波数範囲と中心周波
数を有することを特徴とする。
【0080】図2及び図4から図7に図示したCRS3
0の好適な実施の形態はほぼ1.0GHzまでの周波
数、つまり、超高周波数帯(UHF)までの周波数を有
する信号を生成するのに有用である。本実施の形態をお
よそ300MHz以下の周波数で動作させる場合、CR
S30のもっと単純な実現が可能であり、これを図3を
参照して説明する。ここで、図3を参照すると、校正基
準システム31の第2の実施の形態のブロック図が図示
してある。図2と図3では、同一の符号が理解を助ける
ために用いられている。CRS31の第2の実施の形態
は水晶周波数基準発振回路70、システム基準発振器7
3、第1の位相検出器74、第1のループフィルタ7
6、第1の電力分割器78、第2の電力分割器80、第
1のバッファ増幅器82、第2のバッファ増幅器84、
校正制御ユニット90を含む。CRS31の第2の実施
の形態において、第1のシステム基準信号は水晶周波数
基準発振回路70により出力されるオリジナルの周波数
基準信号の第1の電力分割したものから直接供給され
る。第1の位相検出器74と第1のループフィルタ76
はオリジナルの周波数基準信号の第2の電力分割した信
号とシステム基準発振器73から出力される直角位相信
号の間の位相固定を維持するために用いる。つまり、図
3のPLLは所望の直角位相関係を自動的に提供する。
第2のシステム基準信号は直角位相信号の電力分割した
ものから生成する。
【0081】システムQRO72と同様に、システム基
準発振器73は望ましくは動作周波数範囲とこの動作周
波数範囲内に中心周波数を有することを特徴とする。シ
ステム基準発振器73の周波数ダイナミックレンジは望
ましくは2:1以下又はこれと等しい。
【0082】図1ないし図7を参照すると、CRS30
内部の要素は前述の方法で第1,2のシステム基準信号
を生成する。好適な実施の形態において、第1,2のシ
ステム基準信号は直角位相関係を有する正弦波信号であ
る。本明細書において、第1,2のシステム基準信号の
間の関係を用いてシステム基準信号プロトコルを定義す
る。ここで、図24を参照すると、好適なシステム基準
信号プロトコルを表わす波形図が図示してある。図24
において、第1のシステム基準信号は“cos”で表わ
し、第2のシステム基準信号は“sin” で表わしてあ
る。好適なシステム基準信号プロトコルにおいて、第
1,2のシステム基準信号の振幅は、(2^n*Vm)
で定義される。本明細書においてはnは2と定義される
ので、第1,2のシステム基準信号は4Vmに等しい振
幅を有すると定義される。図24において、4Vmは便
利のためと理解を助けるためにピーク間の振幅で図示し
てある。表1を参照して詳細に後述するように、第1,
2のシステム基準信号を変調する際に、得られる信号は
Vmの増加に従いVmと(2^n*Vm)の間の範囲の
振幅を有する。つまり、Vmは振幅変調増分である。V
mとnの正確な値は、詳細について後述するように、設
計時の選択であることが理解されよう。好適な実施の形
態において、4Vmは13.0dBmに等しい。
【0083】好適なシステム基準信号プロトコルにおい
て、複数の部分区間が第1,2のシステム基準信号の各
々の単一区間内部に定義される。第1のシステム基準信
号において、部分区間は図24に図示した方法でR,
S,T,Uで表わす。第2のシステム基準信号では、部
分区間はA,B,C,Dで表記する。各々の部分区間は
基準信号区間の1/4、即ち、π/2の位相間隔であ
る。第1のシステム基準信号について部分区間R,S,
T,Uは図24において第2のシステム基準信号の下に
図示してあるが、これは、これらの部分区間が詳細を後
述するように第2のシステム基準信号に関連するタイミ
ングイベントを定義するためである。同様に、第2のシ
ステム基準信号の部分区間A,B,C,Dは第1のシス
テム基準信号に関連するタイミングイベントを定義し、
図24で第1のシステム基準信号の上に図示してある。
各々の部分間隔に対応する時間間隔は図24では“H”
で定義する。好適なシステム基準信号プロトコルは各々
の部分区間に従って時間間隔Hが周波数に対する自動適
応パラメータであるため考慮している何らかの特定の周
波数と無関係に有効になることが当業者には理解されよ
う。変調器32と各々の局部刻時ユニット22内部の素
子が実行する動作は好適なシステム基準信号プロトコル
に関して後述する。
【0084】第1,2のシステム基準信号は協働して各
々の局部刻時ユニット22へシステムバス14経由で分
配されるシステム全体のタイミング基準を提供する。変
調器32、MSM34経由で、本発明ではさらに各々の
局部刻時ユニット22へ詳細を後述するような方法でメ
ッセージ信号の分配も提供する。
【0085】MSM(変調状態マシン)34は、望まし
くはメッセージ信号を第1の情報信号と第2の情報信号
に変換する状態マシンである。図8を参照すると、MS
M34の好適な実施の形態のブロック図が図示してあ
る。MSM34は同相制限器700、直角位相制限器7
02、FIFOバッファ720、状態マシン論理回路ユ
ニット730、第1のデジタル‐アナログ(D/A)変
換器740、第2のD/A変換器742を含む。同相制
限器700と直角位相制限器702は各々CRS30か
ら第1,2のシステム基準信号を受信するように接続す
る。
【0086】好適な実施の形態において、同相制限器7
00は第1のシステム基準信号のゼロクロスを検出し、
直角位相制限器702は第2のシステム基準信号のゼロ
クロスを検出する。同相制限器700は図8でICLK
と表記した同相クロック信号を従来の方法で状態マシン
論理回路ユニット730の第1のクロック入力へ出力す
る。類似の方法で、直角位相制限器702は図8におい
てQCLKと表記した直角位相クロック信号を状態マシ
ン論理回路ユニット730の第2のクロック入力へ出力
する。同相及び直角位相クロック信号は、図9を参照し
て詳細に後述するような方法で、状態マシン論理回路ユ
ニット730の実行する動作をシーケンス化する。同相
及び直角位相クロック信号は各々第1,2のシステム基
準信号と同期しているので、これによってメッセージ信
号から第1,2の情報信号への変換が第1,2のシステ
ム基準信号に同期するようにしている。
【0087】FIFOバッファ720は従来のものが望
ましく、従って、FIFO読込回路とFIFO出力回路
を含む。FIFOバッファ720はメッセージ線40経
由でメッセージ信号を受信するように結合される。メッ
セージ信号は望ましくはFIFOバッファ720のデー
タ入力において受信したデータ信号と、FIFOバッフ
ァ720の第1のクロック入力で受信したFIFO読込
信号を含む。FIFO読込信号は従来の方法でFIFO
バッファ720へのデータ信号の読み込みを刻時する。
図8において、データ信号は8ビットにわたるように図
示してある。別の実施の形態においてデータ信号が詳細
に後述するような設計時の勘案によってもっと多く又は
少ないビット数にわたることができることは当業者に理
解されよう。
【0088】状態マシン論理回路ユニット730は、F
IFOバッファ720のデータ出力からのデータ信号を
受信するように接続したデータ入力を有する。状態マシ
ン論理回路ユニット730は図8でRCLKと表記した
FIFO出力信号をFIFOバッファ720の第2のク
ロック入力へ供給するように接続したクロック出力も有
する。FIFO出力信号は従来の方法でFIFO出力回
路を刻時し、FIFOバッファ720から状態マシン論
理回路ユニット730へのデータ信号転送を制御する。
状態マシン論理回路ユニット730はさらに図8でEM
T/DVALと表記してあるFIFO状態信号をFIF
Oバッファ720から受信するように接続した状態入力
も有する。FIFO状態信号は望ましくはFIFOバッ
ファ720が空かどうかを表わす。
【0089】状態マシン論理回路ユニット730はFI
FOバッファ720からのデータ信号を読み込み、読み
込んだデータ信号を第1,2のビットシーケンスに変換
し、第1,2のビットシーケンスを第1,2のD/A変
換器740,742各々に出力する。同相と直角位相ク
ロック信号は状態マシン論理回路ユニット730により
実行される動作をシーケンス化する。ここで、図9も参
照すると、状態マシン論理回路ユニット730の好適な
実施の形態のブロック図が図示してある。状態マシン論
理回路ユニット730はラッチレジスタ800、マルチ
プレクサ802、第1の信号ゲート804、第2の信号
ゲート806、同相最下位ビット(LSB)フリップフ
ロップ810、同相最上位ビット(MSB)フリップフ
ロップ812、直角位相LSBフリップフロップ81
4、直角位相MSBフリップフロップ816、シーケン
サ820を含む。シーケンサ820は直角位相クロック
信号QCLKとFIFO状態信号EMT/DVALを受
信して状態マシン論理回路ユニット730内部の他の要
素の動作を指示する制御信号を生成する。
【0090】図9に図示してあるように、シーケンサ8
20はFIFO出力信号RCLK、ラッチレジスタ80
0へのデータ信号の読み込みを刻時するLCLK信号、
マルチプレクサ802入力からマルチプレクサ802出
力への信号の転送を制御するINTERLEAVE信
号、第1の信号ゲート804と第2の信号ゲート806
の動作を制御するIDLE信号、LSBとMSB各々の
フリップフロップ810,814,812,816の動
作を可能にするENABLE信号を生成する。ENAB
LEの状態は、図示したようにQCLK,EMT/DV
AL,LCLK,IDLEの状態に依存する。図8から
分かるように、シーケンサ820内で生成される各々の
信号はQCLKに関連する。状態マシン論理回路ユニッ
ト730内部で実行される詳細な動作については、IC
LK,QCLK,LCLK,RCLK,INTERLE
AVE,ENABLE,IDLEの間のタイミング関係
に従って後述する。
【0091】ここで、図10も参照すると、シーケンサ
820の好適なタイミング図が図示してある。図10に
図示してあるように、ICLKとQCLKは直角位相方
形波信号である。FIFOバッファ720はRCLKで
決定される間隔で一組のデータ信号を出力する。FIF
Oバッファ720が一組の任意のデータ信号を出力する
と、LCLKはラッチレジスタ800へのこのデータ信
号の組の読み込みを刻時する。ラッチレジスタ800へ
刻時されたデータ信号は次にラッチレジスタ出力に現
れ、マルチプレクサ802の入力に供給される。マルチ
プレクサ802は第1又は第2のデータ信号部分集合を
INTERLEAVEの値に従って出力へ転送する。好
ましくは、第1,2のデータ信号部分セットの各々は一
組のデータ信号のビット数の半分にわたる。本明細書で
考察している8ビットのデータ信号の組では、第1のデ
ータ信号部分集合は、任意のデータ信号の組内部の下位
4ビットを含み、INTERLEAVEが低電位状態に
あるときにマルチプレクサ802出力へ転送されるのが
望ましい。第2のデータ信号部分集合は8ビットのデー
タ信号の組内部の上位4ビットを含みINTERLEA
VEが高電位状態にあるときにマルチプレクサ802の
出力に転送される。
【0092】第1の信号ゲート804はマルチプレクサ
802の出力を受信するように接続される。即ち、IN
TERLEAVEの値に従って第1の信号ゲート804
は第1のデータ信号部分集合又は第2のデータ信号部分
集合の何れかを受信する。第2の信号ゲート806は所
定のアイドル符号を受信するように接続されており、こ
の符号は表1を参照して詳細に後述するような信号プラ
ンに従って定義される。図9から分かるように、アイド
ル符号は好適な実施の形態においては0101である。
【0093】IDLEの状態は、 1)マルチプレクサ802が出力するデータ信号部分集
合、又は 2)アイドル符号、が状態マシン論理回路ユニット73
0の同相及び直角位相LSB/MSBフリップフロップ
810,814,812,816に配送されるかを決定
する。好適な実施の形態においては、IDLEが低電位
状態のときにデータ信号部分集合が状態マシン論理回路
ユニット730の同相及び直角位相LSB/MSBフリ
ップフロップ810,814,812,816へ第1の
信号ゲート804経由で配送される。つまり、IDLE
が低電位状態のとき、INTERLEAVEが低電位状
態にある期間に、第1のデータ信号部分集合が状態マシ
ン論理回路ユニット730の同相及び直角位相LSB/
MSBフリップフロップ810,814,812,81
6へ転送され、第2のデータ信号部分集合はINTER
LEAVEが高電位状態にある期間に状態マシン論理回
路ユニット730の同相及び直角位相LSB/MSBフ
リップフロップ810,814,812,816へ転送
される。一方、IDLEが高電位状態のとき、アイドル
符号が前述のフリップフロップ810,812,81
4,816へ第2の信号ゲート806経由で転送され
る。フリップフロップ810,814,812,816
は、第1,2のビットシーケンスを図8の第1,2のD
/A変換器740,742へ後述するように出力する。
【0094】第1の信号ゲート804、第2の信号ゲー
ト806の各々は各々フリップフロップ810,81
2,814,816へ各々接続した第1ないし第4の出
力を有する。同相LSB及びMSBフリップフロップ8
10,812は各々任意のデータ信号部分集合又はアイ
ドル符号何れかの各々第1,2のビットを受信する。同
相LSB及びMSBフリップフロップ810,812の
各々はLCLKをクロック入力で受信する。同相LSB
及び同相MSBフリップフロップ810,812は各々
協働で図8の第1のD/A変換器740へ第1のビット
シーケンスを提供する出力を有する。同相LSB及びM
SBフリップフロップ810,812と同じような方法
で、直角位相LSB及びMSBフリップフロップ81
4,816は各々任意のデータ信号部分集合又はアイド
ル符号何れかの第3,4のビットを各々受信する。直角
位相LSB及びMSBフリップフロップ814,816
の各々はクロック入力でQCLKを受信する。直角位相
LSB及びMSBフリップフロップ814,816は協
働してMSMの第2のD/A変換器742へ第2のビッ
トシーケンスを出力する。つまり、同相LSB及びMS
Bフリップフロップ810,812による第1のビット
シーケンス出力はICLKと同期しており、直角位相L
SB及びMSBフリップフロップ814,816による
第2のビットシーケンス出力はQCLKと同期する。
【0095】INTERLEAVEとIDLEが低電位
状態にある間、ICLKとQCLKは第1のデータ信号
部分集合内部のビットを状態マシン論理回路ユニット7
30のフリップフロップ810,812,814,81
6各々に刻時することが当業者には理解されよう。従っ
て、INTERLEAVEとIDLEが低電位状態にあ
る間、第1,2のビットシーケンスは第1のデータ信号
部分集合内の特定のビットを含む。類似の方法で、IN
TERLEAVEが高電位状態でIDLEが低電位状態
のとき、ICLKとQCLKは状態マシン論理回路ユニ
ット730のフリップフロップ810,812,81
4,816各々に第2のデータ信号部分集合を刻時し、
そのため、第1,2のビットシーケンスは第2のデータ
信号部分集合内部の特定ビットを含む。
【0096】IDLEが高電位状態平衡すると、第1,
2のビットシーケンスはアイドル符号内部のビットを含
む。図9に図示したように、EMT/DVALが低電位
から高電位へ遷移することで後述するようにIDLEが
高電位状態になっている時間間隔が得られる。FIFO
バッファ720がデータ信号を含む間、EMT/DVA
LはIDLEと同様に低電位状態である。EMT/DV
ALの高電位状態への遷移は、最後のデータ信号の組が
FIFOバッファ720から出力されたことを表わす。
このような遷移の後、IDLEは 1)最後のデータ信号の組の第1のデータ信号部分集合
から生成された第1,2のビットシーケンスが状態マシ
ン論理回路ユニット730のフリップフロップ810,
812,814,816から出力されるまで、また、 2)最後のデータ信号の組の第2のデータ信号部分集合
から生成された第1,2のビットシーケンスがフリップ
フロップ810,812,814,816から出力され
るまで、低電位状態である。
【0097】第1,2のビットシーケンスとして第2の
データ信号部分集合が出力された後、IDLEは高電位
状態に遷移する。アイドル符号は次にフリップフロップ
810,812,814,816で刻時される。第1,
2のビットシーケンスがアイドル符号を含むと、IDL
Eは低電位状態に遷移し、ENABLEも低電位状態に
遷移させる。好適な実施の形態において、ENABLE
はフリップフロップ810,812,814,816の
各々のイネーブル入力へ供給されて、さらに、これらの
フリップフロップ810,812,814,816への
入力を無効にする。図9に図示してあるように、高電位
状態から低電位状態へのEMT/DVALの遷移はFI
FOバッファ720がまたデータ信号を含むことを表わ
し、ENABLEがLCLKで刻時されて高電位状態に
移行し、これによってまたフリップフロップ入力を有効
にする。
【0098】第1,2のビットシーケンスが第1のデー
タ信号部分集合、第2のデータ信号部分集合、又は、ア
イドル符号から生成されたかどうかとは無関係に、第
1,2のビットシーケンスはICLKとQCLKの間の
直角位相関係のために図24に図示してある時間間隔H
だけ時間的にオフセットされることが当業者には理解さ
れよう。
【0099】好適な実施の形態において、第1,2のビ
ットシーケンスの各々は2ビットにわたる。つまり、第
1のビットシーケンスは第1の2ビットであり、第2の
ビットシーケンスは第2の2ビットである。第1,2の
ビットシーケンスが別の実施の形態において、これより
多い又は少ないビットにわたることがあることは当業者
には理解されよう。好ましくは、第1,2のビットシー
ケンスが跨るビット数は変調器32の特性に依存する。
これについては後述する。状態マシン論理回路ユニット
730は、第1の2ビットを第1のD/A変換器740
へ、また、第2の2ビットを第2のD/A変換器742
へ出力する。
【0100】第1,2のD/A変換器740,742の
各々は図4の校正制御ユニット90から基準線715経
由で出力されるDC電圧基準出力を受信するように接続
した基準入力を有する。第1のD/A変換器740は従
来のD/Aレベル変換を実行して第1の2ビットを第1
の情報信号に変換する。同様に、第2のD/A変換器7
42は従来のD/Aレベル変換を介して第2の2ビット
を第2の情報信号へ変換する。第1,2の情報信号の振
幅が各々第1,2の2ビットに従って変化するような好
適な方法については詳細に後述する。
【0101】定義から、「n」ビットにわたるビットシ
ーケンスは0から(2^n−1)の間の値を有する。好
適な実施の形態において、各々の情報信号は等しい振幅
増分で連続的に等間隔に配置された2^n個の振幅値を
有することができる。各々の可能な振幅値はビットシー
ケンス内の独自のビットパターンに対応する。好適な実
施の形態において、第1のビットシーケンスは2ビット
(即ち、nが2に等しい)であって、第2のビットシー
ケンスも同様である。つまり、各々の情報信号は好適な
実施の形態で4種類の振幅値を有する。任意の時刻に、
各々の情報信号の電圧振幅は2ビットシーケンス<00
>,<01>,<10>,又は,<11>のうちの1つ
に対応する。
【0102】一般に、MSM34はメッセージ信号を第
1,2の情報信号に変換する機能を実行する状態マシン
であることが当業者には理解されよう。つまり、MSM
34のその他の実施が可能であることが当業者には容易
に理解される。
【0103】変調器32は、MSM34から受信した第
1,2の情報信号に従って第1,2のシステム基準信号
を各々変調する。好適な実施の形態において、変調器3
2は第1のシステム基準信号に対して直接搬送波の振幅
変調(AM)を実行する利得制御増幅器と第2のシステ
ム基準信号に対して直接搬送波AMを実行する利得制御
増幅器とを含む。
【0104】図11を参照すると、第1のシステム基準
信号を変調するための第1の利得制御増幅器1000の
好適な実施の形態のブロック図が図示してある。第1の
利得制御増幅器1000はバイアスネットワーク100
2、基準信号スケーリングネットワーク1004、デカ
ップリングネットワーク1006、情報信号スケーリン
グネットワーク1008、平衡変調器1010、利得設
定抵抗1012、出力ネットワーク1014、レベルシ
フト/利得ブロック1016を含む。バイアスネットワ
ーク1002と基準信号スケーリングネットワーク10
04は正と負の電圧基準に各々接続される。基準信号ス
ケーリングネットワーク1004は第1のシステム基準
信号を受信するように接続され、情報信号スケーリング
ネットワーク1008は第1の情報信号を受信するよう
に接続される。平衡変調器1010はデカップリングネ
ットワーク1006の出力、並びに基準信号スケーリン
グネットワーク1004の出力する高低の搬送波信号と
情報信号スケーリングネットワーク1008の出力する
高低の変調信号を受信する。平衡変調器1010は望ま
しくは第1のシステム基準信号に対して直接搬送波振幅
変調(AM)を実行するための従来の平衡変調器であ
る。直接搬送波AMでは、第1のシステム基準信号の振
幅は第1のシステム基準信号の周期と等しい速度にある
第1の情報信号の振幅に従って符号化される。直接搬送
波AMは従来のAMとは明らかに異なり、搬送波信号の
振幅が変調信号の周期全体に発生する振幅変化に従って
連続的に変調される。
【0105】平衡変調器1010は変調和信号と変調差
信号とをレベルシフト/利得ブロック1016の第1,
2の入力へ出力ネットワーク1014で伸縮された通り
に出力する。レベルシフト/利得ブロック1016は変
調器32の第1の出力を提供する。典型的な実施の形態
において、平衡変調器1010はモトローラMC159
6平衡変調器であり、レベルシフト/利得ブロック10
16はナショナルセミコンダクタLM6264演算増幅
器を使用して実現している。
【0106】好適な実施の形態において、変調器32は
第2の情報信号に従って第2のシステム基準信号に対し
て直接搬送波AMを実行するための第2の利得制御増幅
器(図示せず)も含む。第2の利得制御増幅器は第1の
利得制御増幅器1000と同一の内部構造を有し、当業
者には容易に理解されるような方法で第2のシステム基
準信号と第2の情報信号を受信するように結合される。
【0107】前述のように、第1,2の情報信号は好適
な実施の形態において各々4つの振幅値が特徴である。
第1,2の変調システム基準信号で有り得る振幅は1V
m,2Vm,3Vm,4Vmである。従って、変調シス
テム基準信号の振幅増分はVmとなる。
【0108】図25を参照すると、理解を助けるために
好適なシステム基準信号変調プロトコルの波形図が図示
してある。第1,2の変調システム基準信号に起こり得
る振幅は飛び飛びに最大4VmまでのVmの整数倍であ
る。図24と同様に、理解を助けるため複数のVmの各
々がピーク間振幅として図示してある。図25に図示し
た振幅変化のシーケンスは単なる例でしかない。即ち、
第1,2の変調システム基準信号の何れかについて、2
ビットが対応する振幅変化のシーケンスを作成するよう
な何らかの順序でシーケンス化され得る。
【0109】好適な実施の形態において、1Vm,2V
m,3Vm,4Vmの値は、0.91dBm,6.93
dBm,10.4dBm,13.0dBmの値を各々有
する出力比として定義される。これらの出力比は、50
Ωのインピーダンスを特徴とするシステムバス14の第
1,2の線16,18において、0.25Vrmsの振
幅又は0.70Vp‐p を有する1Vm、0.50Vr
msの振幅又は1.41Vp‐p を有する2Vm、0.
75Vrmsの振幅又は2.12Vp‐p を有する3V
m、1.00Vrmsの振幅又は2.81Vp‐p を有
する4Vmに対応する。別の実施の形態において、Vm
の正確な値を別に定義することができることが当業者に
は容易に理解されよう。また、第1,2の変調システム
基準信号の生成は各々第1,2のシステム基準信号と完
全に同期していることが当業者には理解されよう。
【0110】好適な実施の形態において、第1の変調シ
ステム基準信号は4つの飛び飛びの状態を取ることがで
きる。同様に、第2の変調システム基準信号も4つの飛
び飛びの状態を取ることができる。従って、各々の局部
刻時ユニット22で状態の組み合せをどのように解釈す
るかを表わす信号プランを定義するために16の状態の
組み合せが利用できることになる。表1を参照すると、
本発明の好適な信号プランを定義する一覧が示されてい
る。表1において、16種類の独自の状態の組み合せが
定義される。
【0111】
【表1】
【0112】好適な信号動作の各々については図12及
び図13から図23を参照して詳細に以下で説明する。
本発明の好適な実施の形態は象限振幅変調16段階変調
方式(QAM16)に従って動作することが当業者には
理解されよう。別のQAM変調方式、例えば、QAM
4,QAM64,又はQAM256を別の実施の形態で
使用できることが当業者には理解されよう。さらに信号
動作に対する別のQAM状態のマッピング、即ち、別の
信号配置を別の実施の形態で定義できることも当業者に
は理解されよう。
【0113】使用する特定のQAM変調方式又はQAM
状態マッピングとは無関係に、変調器32は通常のシス
テム動作中は何時でも非ゼロ振幅を有する信号を出力す
る。つまり、通常のシステム動作中には、システムバス
14に電流が連続的に存在する。
【0114】b.システム全体の信号分配 第1,2の変調システム基準信号は、各々第1,2の分
配増幅器36,38経由でシステムバス14の第1,2
の線16,18へ供給される。第1,2のシステム基準
信号は第1,2の線16,18経由で各々の局部刻時ユ
ニット22へ供給される。回線端末処理20は、当業者
には容易に理解される方法でシステムバス14のインピ
ーダンスを整合するように選択する。望ましくは、第
1,2の線16,18の各々は従来のプリント配線基板
製造工程で製造された集積ワイヤを用いてストリップ線
又はマイクロストリップ伝送線を形成するように実現す
る。第1,2の線16,18が伝送線形状で実現される
のが望ましいので、第1,2の線16,18は各々単位
長当たり既知のインピーダンスを特徴とする。本発明
は、システムバス14の第1,2の線16,18の何れ
かに沿って多段増幅段を使用しないことが当業者には理
解されよう。つまり、各々の局部刻時ユニット22はマ
スタ刻時ユニット12へインピーダンス制御により受動
的に接続されており、従来のシステム並びに方法ではこ
れと対照的に1つ又はそれ以上の増幅段が信号分配径路
に沿って存在している。システムバス14は前述の方法
で実現されるので、図1でマスタ刻時ユニット12から
局部刻時ユニット22へ送信された信号の到着時刻は正
確に決定することができ、位相精度は波長の小数部に等
しくなる。一般に、カスケード式にクロック分配増幅器
列を用いてタイミング信号を分配するシステム並びに方
法ではこの特徴を共有し得ない。
【0115】システムバス14は単位長当たりのインピ
ーダンスが制御されることを特徴とする。従って、シス
テムバス14の長さを増加させ回線端末処理20の再配
置により、1つから数千個の局部刻時ユニット22まで
の範囲で局部刻時ユニット22を取り付けることができ
るようにシステムバス14を拡大縮小することができ
る。局部刻時ユニット22の組が独立した回路基板上に
搭載できることが当業者には理解されよう。つまり、多
数の局部刻時ユニット22が存在する場合、本発明は従
来のインピーダンス制御ネットワーク電力分割回路を用
いて物理的に独立したシステムバス14を提供し、これ
によって第1,2の線16,18を複製してネットワー
クの電気的性質を変化させることなく基板間の信号経路
の変化に対応させるのが望ましい。当業者には第1の分
配増幅器36、第2の分配増幅器38を調節してこのよ
うなネットワーク電力分割回路を用いる時に大電力信号
を出力するのが望ましいことが理解されよう。
【0116】c.局部刻時ユニット 図12を参照すると、局部刻時ユニット22の好適な実
施の形態のブロック図が図示してある。局部刻時ユニッ
ト22は、望ましくは、第1の局部バッファ増幅器23
2、第2の局部バッファ増幅器234、コヒーレント受
信ユニット200、メッセージ組立ユニット250、局
部QRO202、第2の位相検出器204、第2のルー
プフィルタ206、局部タイミング発振器(LTO)2
08、タイミング信号混合器210、タイミング信号フ
ィルタ212、混合器端末処理214、第1の局部制限
器216、第2の局部制限器218、第1の基準分割器
220、第2の基準分割器222、位相周波数検出器2
30を含む。
【0117】第1,2の局部バッファ増幅器232,2
34は各々システムバス14の第1,2の線16,18
へ接続されるので、第1,2の変調システム基準信号を
受信する。前述のようなシステムバス14の好適な実施
の形態では、各々の局部刻時ユニット22が基本的に、
又は、全くと言ってよいほど無反射でシステムバス14
への接続を保持し、本発明のシステム10があらゆる個
数の局部刻時ユニット22に対応できるようにすること
が拡張性の上で必要とされる。従って、第1,2の局部
バッファ増幅器232,234は、各々利得1を有する
高インピーダンス増幅器が望ましい。好適な実施の形態
において、基本的な無反射接続状態は局部刻時ユニット
22の連結により得られる並列インピーダンスがシステ
ムバス14のインピーダンスに対して1%以下の時に満
たされる。典型的な実施の形態では、第1,2の局部バ
ッファ増幅器232,234の各々はナショナルセミコ
ンダクタLM6261演算増幅器を用いて実現する。当
業者には第1,2の局部バッファ増幅器232,234
が有利にもシステムバス14の提供する一定の低いレベ
ルから局部的使用のための高いレベルへインピーダンス
が変化する局部刻時ユニット22を提供することが理解
されよう。別の実施の形態において、基本的に無反射の
接続状態は当業者に周知の方法でシステム接地に対する
並列トランス結合を用いることでも満たし得る。つま
り、第1,2の局部バッファ増幅器232,234はこ
の別の実施の形態において回線トランスで置き換えられ
ている。
【0118】局部QRO202、第2の位相検出器20
4、第2のループフィルタ206は各々第1,2の局部
基準信号を生成し、これらが第1,2のシステム基準信
号に位相固定されるようにするために用いる。局部QR
O202は望ましくは同相出力、直角位相出力、制御入
力を有する電圧制御直角移相発振器で周波数ダイナミッ
クレンジが2:1以下又はこれと等しいことを特徴とす
る。局部QRO202は図7に図示したものと類似の方
法で実現するか、又は、従来の方式の直角移相発振器と
して実現できることが理解されよう。局部QRO202
は第1,2の局部基準信号を生成し、第1,2の局部基
準信号は各々正弦波で互いに直角位相関係を維持する。
局部QRO202の制御入力に受信する電圧は従来の方
法で局部QRO202の動作周波数範囲に対する第1,
2の局部基準信号の周波数を決定するのが望ましい。約
300MHzに制限された周波数で動作するように設計
した実施の形態において、第1,2の局部基準信号は図
3に図示したのと同様の方法で位相固定及び象限信号の
本質的な特徴を用い生成できることが当業者には理解さ
れよう。好適な実施の形態において、第1,2の局部基
準信号は単位ゼロ‐ピーク振幅(即ち、1Vのゼロ‐ピ
ーク振幅)を有する。局部QRO202は別のゼロ‐ピ
ーク振幅を有する第1,2の局部基準信号を出力できる
ことが当業者には理解されよう。
【0119】第2の位相検出器204と第2のループフ
ィルタ206は第2の局部基準信号と第2のシステム基
準信号の間で位相固定を維持するためのPLLを形成す
る。つまり、第2の位相検出器204は第2の局部バッ
ファ増幅器234の出力から第2の変調システム基準信
号を受信するように接続され、さらに、局部QRO20
2の出力する第2の局部基準信号を受信する。第2の位
相検出器204は第2のループフィルタ206へ第1の
局部位相エラー信号を出力し、第2のループフィルタ2
06は局部QRO202へ第1の局部チューニング信号
を供給するように接続してある。各々のシステム基準信
号と各々の局部基準信号の間の位相関係により、第1の
局部基準信号と第1のシステム基準信号の間でも位相固
定が維持される。好適な実施の形態において、第2の位
相検出器204はI型位相検出器であり、第2のループ
フィルタ206はローパスフィルタであって、両方とも
当業者には容易に理解されるような従来の方法で位相固
定を実施するために用いている。第2の変調システム基
準信号が取り得る振幅は、好適なシステム基準信号変調
プロトコルで定義されるように、位相固定に影響しない
ことが当業者には理解されよう。
【0120】局部刻時ユニット22により、局部タイミ
ング信号が生成され、局部タイミング線24に出力され
る。望ましくは、局部タイミング信号は本明細書で説明
するシステム10の外部の1つ又はそれ以上の要素に対
するクロックとして用いる。局部タイミング信号の生成
において、LTO208は第2の局部タイミング信号と
混合するオフセット信号を生成し、これについては詳細
に後述する。好適な実施の形態において、LTO208
は出力と制御入力を有する従来の電圧制御発振器(VC
O)である。LTO208は動作周波数範囲とこの動作
周波数範囲内の中心周波数を有することが特徴である。
好適な実施の形態において、LTO208の周波数ダイ
ナミックレンジは2:1以下又はこれに等しい。LTO
の制御入力で受信する電圧は従来の方法でLTOの動作
周波数範囲に対するオフセット信号の周波数を決定する
のが望ましい。
【0121】オフセット信号の生成において、LTO2
08は望ましくは第2の局部基準信号より高い周波数を
有する正弦波信号を出力する。LTO208の制御入力
は位相周波数検出器230の出力する第2の局部タイミ
ング信号を受信するように接続する。つまり、オフセッ
ト信号の正確な周波数は第2の局部タイミング信号によ
り決定されるが、これについては詳細に後述する。タイ
ミング信号混合器210はオフセット信号を受信するよ
うに接続してあり、局部QRO202が出力する第2の
局部基準信号も受信する。タイミング信号混合器210
は望ましくは従来の混合器で、オフセット信号と第2の
局部基準信号を混合又は多重化し、これによってタイミ
ング混合信号を作成する。
【0122】第2の局部基準信号の周波数をflqとし、
オフセット信号の周波数をfo と定義すると、タイミン
グ混合信号は(fo +flq)で得られる周波数を有する
基本的和信号と、(fo −flq)で得られる周波数を有
する基本的差信号とを含むのが望ましい。タイミング信
号フィルタ212はタイミング混合信号を受信するよう
に接続したダイプレクサ(二重化器)が望ましい。タイ
ミング信号フィルタ212は基本的和信号を第1の局部
制限器216へ転送し、タイミング混合信号内のその他
の周波数成分を混合器端末処理214へ転送する。混合
器端末処理214は二重化器から受信した周波数成分の
エネルギーを吸収するように選択したインピーダンスを
含むのが望ましい。基本的和信号は従来のセロダイン増
加変換により作成されることが当業者には理解されよ
う。第1の局部制限器216は基本的和信号のゼロクロ
スを検出して局部タイミング信号を出力する。望ましく
は、局部タイミング信号は基本的和信号が正の方向のゼ
ロクロスを示した時には振幅ゼロから所定の正の振幅へ
変化し、基本的和信号が負の方向のゼロクロスを示した
時には正の振幅から振幅ゼロへ変化する。従って、局部
タイミング信号は好適な実施の形態において方形波であ
る。別の実施の形態において、局部タイミング信号を、
正弦波とするか、又は、正弦波から一般に誘導できる何
らかの他の種類の波形とすることができることは当業者
には理解されよう。
【0123】局部タイミング信号の周波数は第2の局部
基準信号より高い(又は、同様に、第1又は第2のシス
テム基準信号の何れかより高い)。大半のデジタルシス
テムにおいて、単一のマスタクロック信号がデジタルシ
ステム全体に渡り分配され、単一のマスタクロック信号
がデジタルシステム内で最も周波数が高い信号である。
計算能力の増大の必要性はデジタルシステムをさらに高
い周波数で動作させる必要性を加速している。特に、分
配線のインピーダンスが周波数の増大につれ複雑になる
ため、信号周波数の増大につれ信号の分配は次第に困難
になることは当業者には理解されよう。本発明におい
て、第1,2のシステム基準信号はシステム10におい
て最も周波数が高い信号ではない。実際に、第1,2の
システム基準信号の周波数は任意の局部タイミング信号
の何れよりも低い。
【0124】システム基準信号の周波数は、何れの局部
タイミング信号の周波数よりも大幅に低くできることが
当業者には理解されよう。つまり、本発明は高い周波数
の信号をシステム全体に分配する必要なしに1つ又はそ
れ以上の高周波局部タイミング信号を生成することがで
きる。
【0125】本明細書で説明した方法による局部タイミ
ング信号の生成は、超高周波数で動作することができる
LTO208を必要とする。この条件が、ナショナルセ
ミコンダクタLMX2325シングルチップ2.5GH
zPLLを使用すると典型的な実施の形態で容易に満た
し得ることが当業者には理解されよう。
【0126】第2の局部制限器218、第1の基準分割
器220、第2の基準分割器222、位相周波数検出器
230は周波数分割した局部タイミング信号と周波数分
割した第2の局部基準信号の間の位相固定を維持するた
めに用いる。第1の基準分割器220は局部タイミング
信号を受信するように接続され、周波数分割した局部タ
イミング信号を位相周波数検出器230の第1の入力に
提供する。第2の局部制限器218は局部QRO202
からの第2の局部基準信号を受信するように接続され
る。第1の局部制限器216の場合と同様の方法で、第
2の局部制限器218は第2の局部基準信号のゼロクロ
スを検出し、望ましくは、第2の基準分割器222へ方
形波を出力する。第2の基準分割器222は周波数分割
した第2の局部基準信号を位相周波数検出器230の第
2の入力へ出力する。位相周波数検出器230は第2の
局部タイミング信号をLTO208へ出力し、これによ
ってオフセット信号の周波数を制御する。位相周波数検
出器230はさらに240へ局部刻時ユニットのロック
出力で第1のロック信号を出力する。好適な実施の形態
において、位相周波数検出器230は従来の回路を用い
て実現したIV型(4型)位相周波数検出器である。
【0127】第1の基準分割器220は、望ましくは、
従来の周波数分割回路を含み、第1の分割器定数k1を
特徴とする。同様に、第2の基準分割器222は望まし
くは従来の周波数分割回路を含み、第2の分割器定数k
2を特徴とする。周波数分割した局部タイミング信号と
第2の局部基準信号は固定され、 flq/k2=(flq+fo )/k1………(1) を満たすことが当業者には理解されよう。
【0128】LTO208は位相周波数検出器230が
出力した第2の局部チューニング信号の値に従って、オ
フセット信号の周波数fo を調節する。しかし、第2の
局部チューニング信号の値は(flq/k2)と(flq
o )/k1との間で求められる。第2の局部基準信号
lqの周波数は何れかのシステム基準信号と同一であ
る。
【0129】k1とk2の値は第1,2の基準分割器2
20,222各々の内部構造で決定する。位相周波数検
出器230は第2の局部チューニング信号の値を式
(1)を満たすような方向に調節する。つまり、位相固
定が行なわれると、オフセット信号の周波数は次式 fo =flq*{(k1/k2)−1}………(2) で得られる。
【0130】オフセット信号の周波数はk1とk2の値
に依存するため、(flq+fo )で与えられる局部タイ
ミング信号の周波数も次式 (flq+fo )=flq*(k1/k2)………(3) に従って、k1とk2の値に依存する。
【0131】つまり、位相固定が行なわれると、局部タ
イミング信号の周波数は第1,2の分割器定数をシステ
ム基準信号の周波数倍したものの比に等しくなる。好適
な実施の形態において、第1,2の基準分割器220,
222は各々再設定可能又は再プログラム可能な論理装
置、例えば、フィールド・プログラマブル論理装置(F
PGA)等を用いて実施する。このような実施は任意の
時刻に当業者には容易に理解されるような方法でk1と
k2の値のプログラム可能な仕様を提供する。従って、
本発明はシステム10内部の何れかの局部タイミング信
号周波数のプログラム可能な仕様を提供する。好適な実
施の形態において、個別の局部タイミング信号の何れか
の周波数は局部周波数プランに従って決定される。全て
の局部タイミング信号の周波数は後述するようにシステ
ム周波数プランにより相関する。
【0132】前述のように、CRS30は第1,2のシ
ステム基準信号を出力し、その各々は図2の水晶周波数
基準発振回路70が出力するオリジナルの周波数基準信
号のそれと同一の周波数を有する。好適な実施の形態に
おいて、第1,2のシステム基準信号の周波数は所望の
周波数を有する水晶周波数基準発振回路70の導入によ
り定義される。局部周波数プランは固定されたシステム
基準信号の周波数について局部タイミング信号の周波数
を指定する。
【0133】
【表2】
【0134】表2を参照すると、本発明の好適な局部周
波数プランを表わした一覧が示されている。表2に関し
て、オリジナルの周波数基準信号の周波数、即ち、CR
S30の周波数出力は実施の形態の目的では25MHz
に定義される。別の周波数、例えば、50MHzを一般
性を失うことなく選択できることが当業者には理解され
よう。表2において、第1のコラムはCRS30の出力
する典型的な25MHz周波数を示す。表2の第2と第
3のコラムは各々k1とk2の値を示す。表2の第4の
コラムは第1の3つのコラムに対応するオフセット信号
の周波数を示し、第5のコラムは前述のセロダイン増加
変換により得られた局部タイミング信号の周波数を示
す。好適な局部周波数プランにおいて、k2は一定であ
るがk1は周波数範囲にわたる局部タイミング信号を発
生するように変化する。表2に示すように、局部タイミ
ング信号は、k1がシステム電源170から位相周波数
検出器230へ4ステップずつ変化すると2MHzの増
分で60MHzから90MHzまでの範囲となる。別の
局部周波数プランにおいて、k2の値及び/又はk1と
k2の値の両方を変化させられることが当業者には理解
されよう。
【0135】本発明は、各々の局部刻時ユニット22が
出力する局部タイミング信号の周波数を個別に指定する
能力を提供する。つまり、多数の処理要素を特徴とする
計算環境において、個別の処理要素自体のレベルより低
い独自の周波数で処理要素の部分集合を刻時することが
できる。さらに、何れかの局部タイミング信号の周波数
を任意の時刻にプログラム的に指定することができる。
本発明のシステム10は、従って、計算環境内のタイミ
ング変更要求に容易に適合することができる。従来技術
のシステム並びに方法はこの特徴を共有していない。
【0136】第1,2のシステム基準信号の周波数は所
望の周波数を有する水晶周波数基準発振回路70の導入
により変更できる。つまり、システム全体の速度の更新
を実施するには、高い周波数の水晶周波数基準発振回路
70を使用する。おそらくコストの観点から望まれるシ
ステム10の低い速度での実施には、低い周波数の水晶
周波数基準発振回路70を使用する。
【0137】
【表3】
【0138】表3を参照すると、本発明の好適なシステ
ム周波数プランが示されている。好適なシステム周波数
プランは第1,2のシステム基準信号の周波数の変更を
提供し、システム基準信号の周波数における単位増分が
一定の局部タイミング信号周波数増分を発生させる。表
3において、第1のコラムはCRS30が出力する周波
数を示し、第2,3のコラムはk1とk2の値を示し、
第4のコラムは第1の3つのコラムの値に対応するLT
O周波数を示し、第5のコラムは得られる局部タイミン
グ信号の周波数を表わす。表3に示すようにシステム基
準信号の周波数の1MHzの増加各々で局部タイミング
信号の周波数では4MHzの増加が発生し、k1とk2
の値もそれに併せて変更される。
【0139】第1,2の基準分割器220,222に加
えて、位相周波数検出器230も望ましくは再設定可能
な論理装置を用いて実現する。再設定可能な論理装置内
の論理の再設定は完了するまで所定量の時間がかかる。
一般に、再設定可能な論理回路で生成する信号は再設定
の開始以後所定の時間間隔が経過するまで有効であるこ
とが保証できない。実際には、所定の時間間隔が経過す
るまでに1つ又はそれ以上の信号が有効になることがあ
る。再設定可能な論理回路を用いた位相周波数検出器2
30の実施により、システム10の外部の要素で第1の
ロック信号がゲート信号として用いられて、 1)再設定が完了したことと、 2)局部タイミング信号が有効であることを表わすよう
にできる。この方法によるゲート信号の生成は、外部要
素の幾つか又は全部が再設定可能な論理装置内部に実施
されている場合に特に有用である。典型的な実施の形態
において、第1,2の基準分割器220,222、位相
周波数検出器230は単一のジリンクスXC4013F
PGA(ジリンクス社、カリフォルニア州サンノゼ)内
部の再設定可能な論理回路を用いて実施している。別の
種類の再設定可能な論理装置を用いて第1,2の基準分
割器220,222、位相周波数検出器230を、例え
ば、消去可能なプログラマブル論理装置(EPLD)と
して実施できることが当業者には理解されよう。
【0140】コヒーレント受信ユニット200は第1,
2のシステム基準信号を復調し復調に基づいて一組のメ
ッセージを生成する。図13を参照すると、コヒーレン
ト受信ユニット200の好適な実施の形態のブロック図
が図示してある。コヒーレント受信ユニット200は、
望ましくは、第1の混合器400、第1のゲート積分回
路412、第1のADCU420、第1の最上位ビット
(MSB)フリップフロップ426、第1の最下位ビッ
ト(LSB)フリップフロップ428、第2の混合器4
02、第2のゲート積分回路413、第2のADCU4
21、第2のMSBフリップフロップ427、第2のL
SBフリップフロップ429、第3のF‐V変換器44
0、ゲートシーケンスジェネレータ410を含む。
【0141】混合器400は第1の局部バッファ増幅器
232の出力から第1の変調システム基準信号を受信す
るように接続され、局部QRO202の出力する第1の
局部基準信号も受信する。第1の局部基準信号は望まし
くは単位振幅を有する。混合器400は第1の変調シス
テム基準信号と第1の局部基準信号を混合又は多重化
し、第1の整流信号を出力する。第1の局部基準信号は
第1の変調システム基準信号に位相固定され、第1の整
流信号は全波整流した第1の変調システム基準信号であ
る。さらに、第1の局部基準信号は好適な実施の形態で
は単位振幅を有しているので、第1の整流信号は第1の
変調システム基準信号に等しいピーク振幅を有する方形
化正弦波である。第2の混合器402は第2の変調シス
テム基準信号と第2の局部基準信号を受信するように接
続される。第2の混合器402は混合器400の場合と
同様の方法で全波整流した第2の変調システム基準信号
である第2の整流信号を生成する。
【0142】第1のゲート積分回路412と第1のAD
CU420は、第1の整流信号を復調して本来図1のM
SM34が出力した第1の情報信号に対応する同相2ビ
ットの第1のMSBと第1のLSBを作成する。第1の
MSBフリップフロップ426は第1のMSBをラッチ
し、第1のLSBフリップフロップ428は第1のLS
Bをラッチする。同様に、第1のゲート積分回路412
と第2のADCU421は第2の整流信号を復調して本
来MSM34が生成した第2の情報信号に対応する直角
位相2ビットの第2のMSBと第2のLSBを作成す
る。第2のMSBフリップフロップ427は第2のMS
Bをラッチし、第2のLSBフリップフロップ429は
第2のLSBをラッチする。
【0143】第1,2の変調システム基準信号が復調さ
れる方法はシステム基準信号復調プロトコルを定義す
る。図26を参照すると、好適なシステム基準信号復調
プロトコルを表わす波形図が理解を助けるために図示し
てある。図26に図示してあるように第1の整流信号は
「両バンプ」又は全波整流型の、第1の変調システム基
準信号(又は、同様に、第1のシステム基準信号又は第
1の局部基準信号の何れか)と同期して生成された信号
である。以下で詳細に説明するように第1の整流信号に
適用された積分とA/D変換に基づいて、同相2ビット
が生成される。同相2ビット内のビット値は望ましくは
第1の整流信号の積分に対応する。第2の整流信号は第
2の変調システム基準信号と同期して生成した「両バン
プ」信号で、ここから同相2ビットの場合と類似の方法
で直角位相2ビットが生成される。第1,2の変調シス
テム基準信号が復調される詳細な方法については以下で
説明する。
【0144】ゲートシーケンスジェネレータ410は第
1,2のゲート積分回路412,413,第1,2のA
DCU420,421、及び、フリップフロップ42
6,427,428,429の各々の動作をシーケンス
化してシステム基準信号復調プロトコルに従って前述の
復調を容易にする。図14を参照すると、ゲートシーケ
ンスジェネレータ410の好適な実施の形態のブロック
図が図示してある。ゲートシーケンスジェネレータ41
0は望ましくは象限ゼロクロス検出器(QZCD)46
6、第1ないし第4の復号器ゲート471,473,4
75,477、フリップフロップツリー488を含む。
【0145】QZCD466は同相比較器460と直角
位相比較器462を含み、その各々は電気的接地に接続
した入力を有する。同相比較器460、直角位相比較器
462は各々第1,2の局部基準信号を受信するように
も接続する。同相比較器460、直角位相比較器462
は本明細書で前述した方法で信号ゼロクロスを検出して
方形波信号を生成し、これは当業者には容易に理解され
よう。同相比較器460は第1の出力に同相方形波信号
を、また、第2の出力に相補型同相方形波信号を出力す
る。図14において、同相方形波信号はCと表記し、相
補型同相方形波信号はCBARと表記してある。同相比
較器460の場合と類似の方法で、直角位相比較器46
2は直角位相方形波信号と相補型直角位相方形波信号を
第1,2の出力各々に生成する。直角位相及び相補型直
角位相方形波信号は各々、図14においてS,SBAR
と表記される。第1ないし第4の復号器ゲート471,
473,475,477は従来の方法でC,CBAR,
S,SBARを受信して復号し、第1ないし第4のスト
ローブパルスを各々生成する。図14において、第1な
いし第4のストローブパルスは各々DRN,ASN,B
TN,CUNと表記してある。
【0146】図24を再度参照すると、部分区間R,
S,T,Uが第1のシステム基準信号の単一の区間で定
義され、部分区間A,B,C,Dが第2のシステム基準
信号の単一の区間で定義される。各々の部分区間はπ/
2の位相間隔に対応する。ここで、図15も参照する
と、ゲートシーケンスジェネレータ410が生成する信
号の好適なタイミング図が図示してある。図15は第1
の局部基準信号、第2の局部基準信号、ゲートシーケン
スジェネレータ410内部で生成される信号の間のタイ
ミングと位相関係を表わす。図15に図示してあるよう
に、第1のストローブパルスは部分区間Dの間又は等価
に部分区間Rの間、低電位状態にあり、それ以外では高
電位状態である。つまり、第1のストローブパルスは部
分区間DとRに正確に対応するアクティブローパルスで
ある。同様に第2のストローブパルスは部分区間AとS
に正確に対応するアクティブローパルスである。第3の
ストローブパルスは部分区間BとTに正確に対応するア
クティブローパルスであり、第4のストローブパルスは
部分区間CとUに正確に対応するアクティブローパルス
である。ストローブパルスの何れか又は全部が別の実施
の形態でアクティブハイパルスにできることは当業者に
は理解されよう。つまり、第1ないし第4のストローブ
パルスは特定の時刻においてどのπ/2部分区間に局部
基準信号が位置しているかを正確に表わす。第1ないし
第4のストローブパルスは、図2の変調器32が第1,
2のシステム基準信号に印加した情報信号と時間的に整
列している。
【0147】第1ないし第4のストローブパルスは各々
第1ないし第4の分配線481,492,493,49
4経由でフリップフロップツリー488へ印加される。
フリップフロップツリー488は望ましくは一組のSR
フリップフロップを含み、これがフリップフロップ47
0,472,474,476,480,480,48
4,486を含み、各々が第1の入力と第2の入力と出
力とを有する。フリップフロップツリー488内部の各
々のフリップフロップ470,472,474,47
6,480,482,484,486は望ましくは図1
4に図示してある方法で一組の分配線481,482,
483,484に接続する。
【0148】好適な実施の形態において、フリップフロ
ップツリー488は同相リセットフリップフロップ47
0の出力で同相リセット信号を出力し、同相ゲートフリ
ップフロップ472の出力で同相ゲート信号を出力し、
同相イネーブルフリップフロップ474の出力で同相イ
ネーブル信号を出力し、同相アドバンスフリップフロッ
プの出力で同相アドバンス信号を出力し、直角位相ゲー
トフリップフロップ482の出力で直角位相リセット信
号を出力し、直角位相ゲートフリップフロップ484の
出力で直角位相ゲート信号を出力し、直角位相イネーブ
ルフリップフロップ486の出力で直角位相イネーブル
信号を出力し、直角位相アドバンスフリップフロップ4
86の出力で直角位相アドバンス信号を出力する。フリ
ップフロップツリー488内部の各々のフリップフロッ
プ470,472,474,476,480,482,
484,486はゲートシーケンスジェネレータ410
の出力を形成する。
【0149】前述のように、ゲートシーケンスジェネレ
ータ410はコヒーレント受信ユニット200内部の復
調動作をシーケンス化する。第1の整流信号の復調に対
する同相リセット、ゲート、イネーブル、アドバンス信
号の詳細な適用を図13及び図15を参照して検討す
る。第1の局部基準信号の位相Dの始めにおいて、同相
リセット信号と同相イネーブル信号が低電位状態から高
電位状態に遷移する。本明細書では、従来の2進法表記
に対応して、低電位状態は“0”と称し、高電位状態は
“1”と称する。第1のゲート積分回路412は同相リ
セット信号をリセット入力で受信する。つまり、位相D
の間、同相リセット信号が第1のゲート積分回路412
に印加され、第1のゲート積分回路412の出力は
“0”に遷移する。この“0”が第1のADCU420
を通って伝播するが、これは第1のADCU420が同
相イネーブル信号を受信するためである。第1の局部基
準信号が位相Dから位相Aに遷移すると、同相リセット
信号は“0”に遷移し同相ゲート信号が“0”から
“1”に遷移する。図15に図示したように、同相ゲー
ト信号が高電位の期間は第2の局部基準信号が正側、又
は、等価に位相S及びTである期間に対応する。つま
り、位相SとTは第1のゲート積分回路412の積分ゲ
ートに対応する。位相SとTの間、第1のゲート積分回
路412は第1の整流信号を積分し、これによって第1
の平均信号を生成する。位相Tの終わりで、第1の平均
信号は望ましくは第1の整流信号の振幅に等しい信号を
有し、これの周期の半分又はπ/2にわたる方形正弦波
の積分で伸縮される。別の実施の形態において、第1の
ゲート積分回路412はさらなる伸縮を例えば、1/π
又は2/πの倍率で第1の整流信号の振幅に適用するた
めの従来の回路を含み得ることが当業者には理解されよ
う。
【0150】好適な実施の形態において、第3のF‐V
変換器440は第2の局部基準信号の周波数又は等価な
第1,2のシステム基準信号の周波数に依存する大きさ
を有する一組の復調基準電圧を出力する。第3のF‐V
変換器440は望ましくは図5の第1のF‐V変換器1
34について示したのと類似の内部構造を有する。第1
のADCU420は復調基準電圧を受信し、第1の平均
信号を復調基準電圧と比較して、第1のMSBと第1の
LSBとを含む同相2ビットを生成する。
【0151】図16を参照すると、第1のADCU42
0の好適な実施の形態のブロック図が図示してある。第
1のADCU420は望ましくは第1ないし第4の比較
器450,452,454,456、順位エンコーダ4
58を含む。第1ないし第4の比較器450,452,
454,456の各々は第1の平均線414経由で第1
のゲート積分回路412の出力に接続した第1の入力を
有する。第1ないし第4の比較器450,452,45
4,456は復調基準線445へ接続した第2の入力を
有し、第1の比較器450が(1Vm *π/2)の電圧
を受信し、第2の比較器452が(2Vm *π/2)の
電圧を受信し、第3の比較器454が(3Vm *π/
2)の電圧を受信し第4の比較器456が(4Vm *π
/2)の電圧を受信する。第1ないし第4の比較器45
0,452,454,456の各々はさらに順位エンコ
ーダ458の対応する入力に接続した出力を有する。順
位エンコーダ458はさらに同相イネーブル信号を受信
するように接続したイネーブル入力と、第1のMSBフ
リップフロップ426と第1のLSBフリップフロップ
428の入力に各々接続したMSB出力及びLSB出力
を有する。順位エンコーダ458のMSB出力は第1の
ADCU420のMSB出力を形成し、順位エンコーダ
458のLSB出力は第1のADCU420のLSB出
力を形成する。
【0152】動作において、第1ないし第4の比較器4
50,452,454,456の各々は第1の平均信号
を受信し、第1の平均信号を復調基準線445経由で受
信した対応する電圧と比較する。任意の比較器450,
452,454,456では電圧が等しいと出力に
“1”を生成し、電圧が等しくないと“0”を生成す
る。つまり、第1の平均信号が(1Vm *π/2)に等
しい場合、第1の比較器450は1を出力する。同様
に、第1の平均信号が(2Vm *π/2)、(3Vm
π/2)、(4Vm *π/2)に等しい場合、第2、第
3、又は、第4の比較器452,454,456が各々
1を出力する。順位エンコーダ458は第1ないし第4
の比較器450,452,454,456の各々の出力
を受信して好適な信号プランに従って対応する同相2ビ
ットを生成し、これによって図1の変調器32が第1の
システム基準信号に符号化した2ビットを復元する。
【0153】表1を再度参照すると、本発明の好適な信
号プランにおいて、第1の平均信号が(1Vm *π/
2)に等しい場合、順位エンコーダ458は同相2ビッ
トを<00>として生成する。ここで、2ビットのフォ
ーマットは<MSB,LSB>と定義する。同様に、第
1の平均信号が(2Vm *π/2)、(3Vm *π/
2)、又は(4Vm *π/2)に等しい場合、順位エン
コーダ458は各々同相2ビットを<01>,<10
>,又は,<11>として生成する。部分区間T又は等
価に部分区間Bの終りに、同相イネーブル信号が“0”
に遷移し、第1のMSBフリップフロップ426に第1
のMSBをラッチさせ、第1のLSBフリップフロップ
428に第1のLSBをラッチさせる。
【0154】第1のゲート積分回路412が第1の整流
信号に、例えば、1/π又は2/πの倍率でさらなる伸
縮を適用するための回路を含む場合に正しく同相2ビッ
トが生成されるように第3のF‐V変換器440と第1
のADCU420を変更する方法は当業者には容易に理
解されよう。同相リセット、ゲート、イネーブル信号は
第1の整流信号の復調により同相2ビットの生成に用い
る。第2のADCU421が第1のADCU420と同
一の内部構造を有し、第3のF‐V変換器440、第2
のMSBフリップフロップ427、第2のLSBフリッ
プフロップ429へ図13に図示した方法で接続される
ことは当業者には理解されよう。さらに、第2の整流信
号の復調は第1の整流信号について前述したのと類似の
方法で行ない、図15に図示した直角位相信号に従って
シーケンス化されて直角位相2ビットを生成することが
当業者には容易に理解されよう。直角位相2ビットは同
相2ビットより1部分区間又は時間間隔Hだけ遅く生成
されることも当業者には理解されよう。
【0155】前述のように、同相2ビットと直角位相2
ビットは各々マスタ刻時ユニット12内部で第1,2の
システム基準信号に適用した変調に基づいて生成され
る。本明細書において、前述の2ビットが生成される方
法は望ましくは図26に図示したシステム基準信号復調
プロトコルで定義される。
【0156】本発明を用いて1つ又はそれ以上の局部タ
イミング信号及び/又はメッセージ信号を外部要素に提
供する場合、外部信号を本明細書で説明した回路で交換
できる。これにより本発明のシステム10への外部雑
音、例えば、電気的接地径路を介した高速デジタル信号
の交差結合等の何らかの結合が発生することがある。本
発明のシステム10では、コヒーレント受信の処理が実
質的に前述の同期受信の使用と2ビット復元処理の信号
積分によって雑音結合状態を緩和している。つまり、情
報の復元は本明細書で説明した本質的に雑音を排除する
回路の状況内で行なわれる。
【0157】MAU(メッセージ組立ユニット)250
は、メッセージ線310経由でコヒーレント受信ユニッ
ト200が生成した同相2ビット、直角位相2ビット、
同相と直角位相のアドバンス信号を受信し、これに応答
してメッセージを生成し、データを組み立てる。メッセ
ージは信号プランに従って生成され、本明細書では表1
の好適な信号プランによって信号プランが与えられるこ
とが当業者には理解されよう。図17を参照すると、M
AU250の好適な実施の形態のブロック図が図示して
ある。MAU250は望ましくはタイミング同期ユニッ
ト(TSU)500、信号マップメモリ540、同期シ
ステムリセットユニット(SSRU)560、システム
割込(SI)状態マシン570、システムイベント(S
E)状態マシン580、同期データチャンネル(SD
C)状態マシン590、データ組立(DA)メモリ59
5、データセレクタ598を含む。
【0158】TSU(タイミング同期ユニット)500
はメッセージ線310へ接続され、同相2ビット、直角
位相2ビット、同相アドバンス信号、直角位相アドバン
ス信号を受信する。TSU500はコヒーレント受信ユ
ニット200から受信した各々の同相2ビット/直角位
相2ビットの対を一時的に整列する。ここで、図18を
参照すると、TSU500の好適な実施の形態のブロッ
ク図が図示してある。TSU500は望ましくは第1な
いし第4の同期フリップフロップ670,671,67
2,673と出力増幅器675を含む。出力増幅器67
5は直角位相アドバンス信号を受信するように接続す
る。出力増幅器675は、クロック線640経由でSI
状態マシン570、SE状態マシン580、SDC状態
マシン590、DAメモリ595へ直角位相アドバンス
信号を転送する出力を有する。SI,SE,SDC状態
マシン570,580,590とDAメモリ595の各
々における直角位相アドバンス信号の仕様は図20から
図23を参照して以下で詳細に説明する。
【0159】第1の同期フリップフロップ670は同相
2ビットのMSB、即ち、第1のMSBを受信するよう
に接続する。第2の同期フリップフロップ671は同相
2ビットのLSBを受信するように接続される。同様
に、第3,4の同期フリップフロップ672、673は
各々直角位相2ビットのMSBとLSBを受信するよう
に接続される。第1ないし第4の同期フリップフロップ
670,671,672,673は同相アドバンス信号
を受信するように接続したイネーブル入力を有する。同
相アドバンス信号は第1ないし第4の同期フリップフロ
ップ670,671,672,673の組に同相予備直
角位相2ビットの読み込みを指示する。図15を再度参
照すると、同相アドバンス信号は部分区間Tから部分区
間Uへの第1の局部基準信号のゼロクロス遷移に応じて
“1”から“0”へ遷移する。つまり、同相アドバンス
信号は、本明細書で時間間隔Hとして定義する単一の部
分区間の持続では高電位である。好適な実施の形態にお
いて、第1ないし第4の同期フリップフロップ670,
671,672,673は同相アドバンス信号における
低電位から高電位へ、又は、立上りエッジ遷移に応じ
て、入力に存在する信号をラッチする。図15から分る
ように、コヒーレント受信ユニット200内部の同相2
ビットのラッチとTSU500内部の同相2ビットのラ
ッチの間には3Hに等しい時間的遅延がある。同様に、
コヒーレント受信ユニット200内部の直角位相2ビッ
トのラッチとTSU500内部の2ビットのラッチの間
には2Hに等しい時間的遅延がある。同相と直角位相2
ビットのラッチはHだけ遅延が異なるため、TSU50
0はコヒーレント受信ユニット200から受信した各々
の同相/直角位相2ビット対各々の間の位相差を排除す
る。第1ないし第4の同期フリップフロップ671,6
72,673,674は一時的に整列した同相/直角位
相2ビット対をアドレス線600経由で信号マップメモ
リ540へ出力する。
【0160】信号マップメモリ540は、各々の一時的
に整列した同相2ビット/直角位相2ビットの対を受信
してこれに応じた状態制御信号を生成する。信号マップ
メモリ540はさらにチャンネル選択信号を出力する。
図19を参照すると、信号マップメモリ540の好適な
実施の形態のブロック図が図示してある。信号マップメ
モリ540は望ましくは第1のメモリ680、第2のメ
モリ681、第3のメモリ682、第4のメモリ68
3、チャンネル選択メモリ684を含む。信号マップメ
モリ540内部で、アドレス線600は第1ないし第4
のアドレス選択線660,661,662,663に分
割される。第1ないし第4のメモリ680,681,6
82,683の各々は第1ないし第4の入力が各々第1
ないし第4のアドレス選択線660,661,662,
663に接続してある。第1ないし第4のメモリ68
0,681,682,683は望ましくは第4のアドレ
ス選択線663で同相2ビットのMSB、第3のアドレ
ス選択線662で同相2ビットのLSB、第2のアドレ
ス選択線661で直角位相2ビットのMSB、第1のア
ドレス選択線660で直角位相2ビットのLSBを受信
する。
【0161】第1ないし第4のメモリ680,681,
682,683の各々は状態制御信号をSSRU56
0、SI状態マシン570、SE状態マシン580、S
DC状態マシン590へ各々提供する一組の出力を有す
る。同相と直角位相2ビットの各々のMSBとLSBの
値に基づいて、第1ないし第4のメモリ680,68
1,682,683の各々が参照テーブルとして機能
し、特定の組の状態制御信号をこれらの出力の組に転送
する。好適な実施の形態において、第1のメモリ680
はリセット信号を出力する。第2のメモリ681はSI
トグル信号、SIクリア信号、SIセット信号を出力す
る。第3のメモリ682はSEトグル、SEクリア、S
Eセット信号を出力する。最後に、第4のメモリ683
はSDCイネーブル信号、第1のSDC信号、第2のS
DC信号、第3のSDC信号を出力する。第1ないし第
4のメモリ680,681,682,683が出力する
状態制御信号は、望ましくは、MAU250内部のSS
RU560と状態マシン570,580,590の動作
を指示して表1の好適な信号プランで指定した機能を実
現する。
【0162】684は望ましくは図17のデータセレク
タ598の動作を制御するチャンネル選択信号を格納し
出力するためのメモリで、これについては詳細に後述す
る。
【0163】好適な実施の形態において、信号マップメ
モリ540内部の各々のメモリ680,681,68
2,683は再設定可能な又は再プログラム可能な論理
装置例えば、FPGAを用いてROM形式で実現する。
このような実現で各々のメモリの出力においてこれの同
相及び直角位相2ビットのLSBとMSBの状態制御信
号へのマッピングの柔軟性のある指定を提供する。つま
り、信号マップメモリ540内部の1つ又はそれ以上の
メモリ680,681,682,683を再プログラミ
ングする又は再設定することにより、第1のメモリ68
0、第2のメモリ681、第3のメモリ682、及び/
又は第4のメモリ683の各々による状態制御信号の出
力、並びにチャンネル選択メモリ684の出力するチャ
ンネル選択信号を選択的に変更できる。好適な実施の形
態において、信号マップメモリ540内部の第1ないし
第4のメモリ680,681,682,683は、状態
制御信号がSSRU560、SI状態マシン570、S
E状態マシン580、SDC状態マシン590を制御し
て表1の好適な信号プランで定義した機能を実行するよ
うに設定する。信号マップメモリ540内部の1つ又は
それ以上のメモリ680,681,682,683を選
択的に再設定して表1に定義した以外の機能を実現でき
ることが当業者には理解されよう。
【0164】好適な実施の形態において、信号マップメ
モリ540で出力するリセット信号はシステム全体のリ
セットが必要かどうかを表わす。システム全体のリセッ
トが必要な場合、SSRU560はSSR信号を出力
し、これが、表1の「SSR発行」で表わしてある。図
20を参照すると、SSRU560の好適な実施の形態
のブロック図が図示してある。SSRU560は第1の
フリップフロップ900、第2のフリップフロップ90
2を含む。SSRU560は第1のフリップフロップ9
00のイネーブル入力で信号マップメモリ540が出力
したリセット信号を受信するように接続する。第1,2
のフリップフロップ900,902の各々はクロック線
640に接続したクロック入力を有する。第1のフリッ
プフロップ900は高電位状態信号に接続した入力を有
し、第2のフリップフロップ902は第1のフリップフ
ロップ900の出力に接続した入力を有する。第1のフ
リップフロップ900の出力はSSRU560の出力を
形成し、ここにおいてSSR信号が作成される。最後
に、第1のフリップフロップ900は第2のフリップフ
ロップ902の出力に接続したリセット入力を有する。
リセット信号が高電位状態に遷移した場合、SSR信号
は2つのシステム基準信号区間にわたり、即ち、8Hの
時間間隔にわたって直角位相アドバンス信号で同期して
いるので、高電位状態に保持される。SSR信号はSI
状態マシン570、SE状態マシン580、SDC状態
マシン590、データセレクタ598の各々へSSR線
650経由で転送される。
【0165】信号マップメモリ540が出力するSIト
グル、SIリセット、SIセット信号は、表1に示した
「トグルSI」、「SIをLにセット」、「SIをHに
セット」機能に従ってシステム割込信号SIをトグル
し、リセットし、又は、セットすることを各々指定す
る。SI状態マシン570はSI信号を出力する。図2
1を参照すると、SI状態マシン570の好適な実施の
形態のブロック図が図示してある。SI状態マシン57
0は第1のJ‐Kフリップフロップ910を含み、セッ
ト入力でSIセット信号、J入力とK入力の各々でSI
トグル信号、OR機能経由のリセット入力でSSR信号
とSIクリア信号の各々を受信するように接続してあ
る。第1のJ‐Kフリップフロップ910はさらにクロ
ック線640に接続したクロック入力と、SI状態マシ
ン570の出力を形成し、SI信号が作成される出力を
有する。好適な実施の形態において、SIセット、SI
トグル、SIクリア信号は第1のJ‐Kフリップフロッ
プ910に適用されて当業者には良く理解される方法で
SI信号のセット、トグル、リセットを行なう。
【0166】信号マップメモリ540から出力されるS
Eトグル、SEリセット、SEセット信号は、表1に示
した「SEトグル」、「SEをLにセット」、「SEを
Hにセット」機能に従って、システムイベント信号SE
を各々トグル、リセット、又はセットすることを指定す
る。SE状態マシン580はSE信号を出力する。図2
2を参照すると、SE状態マシン580の好適な実施の
形態のブロック図が図示してある。SE状態マシン58
0の構造と接続は望ましくはSDC状態マシン590の
それと同一で、SIセット、SIクリア、SIトグル信
号が図示したようにSEセット、SEクリア、SEトグ
ル信号に置き換えられる点で異なる。SE信号が生成さ
れる方法は当業者には容易に理解されよう。
【0167】図17を再度参照すると、データセレクタ
598はSSR信号、SI信号、SE信号の各々を受信
するように接続される。データセレクタ598はさらに
チャンネル選択メモリ684が出力するチャンネル選択
信号を受信するように接続した制御入力を有する。デー
タセレクタ598は望ましくは一組の従来のデータセレ
クタを用いて実現する。チャンネル選択信号に基づき、
データセレクタ598はSSR,SI,SE信号を第1
の信号チャンネル320又は第2の信号チャンネル33
0へ転送する。つまり、本発明は複数の信号を複数の宛
先へ選択的同期的に転送することを容易にする。別の実
施の形態において、さらに多く又は少ない信号チャンネ
ル320,330を使用できることが当業者には理解さ
れよう。第1の信号チャンネル320に転送した場合、
SSR,SE,SI信号は第1の組の外部要素へ信号を
送るための手段を提供する。類似の方法で、第2の信号
チャンネルへ転送した場合、SSR,SE,SI信号は
第2の組の外部要素へ信号を送るための手段を提供す
る。外部要素の各々の組はSSR,SI,SE信号を異
なるように解釈できることが当業者には理解されよう。
【0168】SDC状態マシン590は信号マップメモ
リ540が出力する第1ないし第3のSDC信号がDA
メモリ595内部でデータ・ワードにまとめられ同期デ
ータチャンネル340へ出力されるデータ組み立て動作
を制御する。図23を参照すると、SDC状態マシン5
90とDAメモリ595の好適な実施の形態のブロック
図が図示してある。SDC状態マシン590は多段バッ
ファ930、シーケンスカウンタ940を含む。多段バ
ッファ930はさらに直角位相アドバンス信号をクロッ
ク線640経由で受信するように接続してある。好適な
実施の形態において、多段バッファ930は3つの段を
形成するように接続したDフリップフロップを含む。任
意の段の内部で、各々のDフリップフロップは後続段の
対応するDフリップフロップの入力に接続した出力を有
する。さらに、多段バッファ930内の各々のDフリッ
プフロップはDAメモリ595の入力に接続した出力を
有する。各々の段のフリップフロップは直角位相アドバ
ンス信号で刻時されSDCイネーブル信号でイネーブル
になる。多段バッファ930がイネーブルになると、各
々の直角位相アドバンス信号パルスが第2段から第3段
への第1ないし第3のSDC信号の第1のグループと、
第1段から第2段への第1ないし第3のSDC信号の第
2のグループと、信号マップメモリ540から第1段へ
出力される第1ないし第3のSDC信号の第3のグルー
プを刻時することが当業者には理解されよう。つまり、
第1ないし第3のSDC信号の任意の組が1つの段から
次の段へ直角位相アドバンス信号に従って、転送され
る。
【0169】シーケンスカウンタ940はDAメモリ5
95へ定期的なイネーブル信号を出力する。シーケンス
カウンタ940は直角位相アドバンス信号とSDCイネ
ーブル信号を受信するように接続される。シーケンスカ
ウンタ940は望ましくは2進シーケンスを出力するよ
うに接続されたフリップフロップを含み、DAメモリ5
95の読み込みが定期的な多数の直角位相アドバンス信
号パルスに従って、イネーブルになるようにする。Sで
定義された段数を有する多段バッファ930の場合、シ
ーケンスカウンタ940は望ましくは定期的なイネーブ
ル信号を出力してDAメモリ595の読み込みが各々の
(S+1)番目の直角位相アドバンス信号パルスの度に
イネーブルになるようにする。
【0170】DAメモリ595は直角位相アドバンス信
号、定期的イネーブル信号、及び、多段バッファ930
から出力される信号を受信するように接続した従来のレ
ジスタを含むのが望ましい。定期的イネーブル信号が高
電位状態に遷移すると、DAメモリ595は多段バッフ
ァ930内の各々の段の出力を読み込む。好適な実施の
形態において、多段バッファ930は9ビットを出力
し、これがデータビット8ビットとパリティビット1ビ
ットへ図23に図示した方法でまとめられる。DAメモ
リ595は、さらに多く又は少なくビットを出力するよ
うに実現できることが当業者には理解されよう。DAメ
モリ595は読み込んだデータビットとパリティビット
を同期データチャンネル340へ出力する。別の実施の
形態において、DAメモリ595は1つ又はそれ以上の
ビットをさらなる同期データチャンネル(図示せず)へ
出力できることがさらに当業者には理解されよう。この
ような実施の形態はビットの部分集合を同時に出力し
て、同期データチャンネルを分離するか、又はデータセ
レクタ又は再プログラム可能な論理回路を経由して任意
の同期データチャンネルを選択できる。
【0171】信号マップメモリ540、SDC状態マシ
ン590、DAメモリ595経由で、本発明はデータが
マスタ刻時ユニット12から各々の局部刻時ユニット2
2へ同期的に転送されるデータ同報動作を容易にしてい
る。データが変調器32によりシステム基準信号に符号
化されるため、本発明は、従来技術では不可能な高速デ
ータ同報動作を容易に行なえることが当業者には理解さ
れよう。
【0172】一般に、SI,SE,SDC状態マシン5
70,580,590がシステム割り込み、システムリ
セット、同期データ演算を各々実行する状態マシンであ
ることが当業者には理解されよう。従って、SI,S
E,SDC状態マシン570,580,590の別の実
施の形態が可能であることが当業者には容易に理解され
よう。
【0173】d.方法段階 図27を参照すると、好適なマスタ時刻基準ユニット1
2の動作の流れ図が図示してある。好適なマスタ刻時ユ
ニット12の動作はステップ2000でCRS30によ
る第1,2のシステム基準信号の生成から始まり、第
1,2のシステム基準信号は前述した方法でオリジナル
の周波数基準信号と位相固定している。好適な実施の形
態において、第1,2のシステム基準信号は直角位相関
係を有する正弦波信号である。次に、ステップ2002
では、MSM34が入力で受信したメッセージ信号に従
ってビットシーケンスと情報信号を生成する。前述した
ように、MSM34は第1,2のシステム基準信号を用
いてビットシーケンスと情報信号を同期的に生成する。
ステップ2002に続けて、変調器32はステップ20
04でMSM34が生成した情報信号に基づいて第1,
2のシステム基準信号を同期的に変調する。ステップ2
004では、変調は望ましくは直接搬送波AMである。
ステップ2004の後、ステップ2006で第1,2の
変調システム基準信号は各々が第1,2の分配増幅器3
6,38とシステムバス14の線16、18を経由して
各々の局部刻時ユニット22に分配され、この後、好適
な方法は終了する。図27に図示した好適なマスタ刻時
ユニット12の動作は理解を助けるため単一シーケンス
として説明した。前述のステップの各々が通常のシステ
ム動作中に各々他のステップに対して連続的同期的に実
行されることが当業者には理解されよう。
【0174】図28を参照すると、好適な局部刻時ユニ
ット22の動作の流れ図が図示してある。好適な局部刻
時ユニット22の動作はステップ2010で局部QRO
202による第1,2の局部基準信号の生成から始ま
り、局部基準信号は前述のように第2の位相検出器20
4と第2のループフィルタ206により変調システム基
準信号に対して位相同期している。
【0175】局部刻時ユニット22の各々は局部タイミ
ング信号を同時的に生成し、ステップ2010の後、第
1,2の変調システム基準信号を復調する。局部タイミ
ング信号の生成において、LTO208はステップ20
12でオフセット信号を生成する。次に、ステップ20
14でタイミング信号混合器210とタイミング信号フ
ィルタが周波数増加変換により、前述したような方法
で、局部タイミング信号を生成する。局部タイミング信
号は周波数の増加変換により生成されるので、局部タイ
ミング信号の周波数は第1,2のシステム基準信号の周
波数より高くなる。ステップ2014の後、第1,2の
基準分割器220,222は周波数分割した局部タイミ
ング信号と周波数分割した第2の局部基準信号をステッ
プ2016で各々生成する。周波数分割した局部タイミ
ング信号と第2の局部基準信号はステップ2018で位
相固定される。再プログラム可能な又は再設定可能な基
準分割器220,222を位相固定に関連して使用する
ことで周波数範囲内での局部タイミング信号の周波数の
プログラム可能な仕様が容易に行なえる。
【0176】第1,2の変調システム基準信号の復調に
おいて、コヒーレント受信ユニット200はステップ2
020で第1,2の変調システム基準信号の復調を同期
的に行ない、これによってマスタ刻時ユニット12内部
の変調器32により第1,2のシステム基準信号に符号
化されたビットシーケンスを復元する。次に、MAU2
50はステップ2022で信号プランに従いコヒーレン
ト受信ユニット200により出力されたビットシーケン
スを同期的に復号し、これによってメッセージ及び/又
はデータを作成する。ステップ2022の後、MAU2
50はステップ1024で第1,2の信号チャンネル3
20,330にメッセージを同期的に出力する。MAU
250はさらにステップ2026で1つ又はそれ以上の
ワードにデータをまとめ、その後でMAU250はステ
ップ2028においてデータ・ワードの各々を同期デー
タチャンネル340へ出力する。ステップ2018,2
028の後、好適な方法は終了する。図28に図示した
好適な局部刻時ユニットの動作は理解を助けるため非反
復的シーケンスとして説明した。図28に図示したステ
ップの各々が通常のシステム動作中に互いに連続的かつ
同期的に実行されることが当業者には理解されよう。
【0177】e.結論 基準タイミング信号を生成・分配する殆ど全ての従来技
術のシステム並びに方法とは対照的に、本発明は、方形
波信号の代わりに正弦波信号を生成して分配するもので
ある。方形波信号の生成・分配は、高速低歪方形波信号
を確実に生成するには滑らかに変化する正弦波信号に比
べて多くの電流と非常に大きな利得が必要とされること
から、高い周波数では特に困難であることが当業者には
理解されよう。さらに、分配径路に沿ったパルス反射
は、その大きさが信号立上り時間の微分に比例するため
方形波信号では非常に重大である。つまり、本発明は方
形波信号の生成とシステム全体への分配に関連した問題
を有利に回避する。一般に、本発明は、方形波信号に基
づく従来技術のシステム並びに方法より大幅に高い周波
数の信号を確実に生成してシステム全体に分配すること
ができる。
【0178】第1,2の変調システム基準信号は、各々
単一の分配増幅器36,38と望ましくは従来のストリ
ップ線又はマイクロストリップ伝送線(即ち、金属と接
地面)技術で実現したインピーダンス制御システムバス
14とを用いて局部刻時ユニット22に分配する。各々
の局部刻時ユニット22内部で、単一の高インピーダン
ス局部バッファ増幅器232,234が任意に変調した
システム基準信号を受信するように接続され、これによ
って、局部刻時ユニット22を基本的に無反射的な方法
でシステムバス14に接続するようにしている。本発明
のシステム10は、システムバス14の長さを増加させ
回線端末処理20を再配置することでさらに多くの局部
刻時ユニット22に対応するように拡張することができ
る。
【0179】本発明は、各々の局部刻時ユニット22内
部で周波数増加変換を用いてシステム基準信号より高い
周波数を有する局部タイミング信号を生成する。従来技
術のタイミング信号分配のためのシステム並びに方法で
は、これと対照的に、システムタイミング基準信号が、 1)直接使用される、 2)周波数分周される、又は 3)減少変換して局所的に使用するタイミング信号を生
成する、の何れかである。つまり、本発明では、高周波
局部使用タイミング信号を作成するために高周波信号を
生成しシステム全体に分配する必要がない。むしろ、シ
ステム基準信号は従来技術のシステム並びに方法とは対
照的に任意の局部タイミング信号に比べて大幅に周波数
を低くできる。さらに、本発明は、各々が互いに独立で
ありながら同期しており、また、同期可能な並列に多数
の増加変換した局部タイミング信号を生成し特別の同期
回路を各々の局部刻時ユニット22内に必要としない手
段を教示している。さらに、POR環境以外で、本明細
書に説明したタイミングとメッセージのシステム10
は、システム10内部の何れかの境界を横断する何らか
の同期回路を必要としない。従来技術のシステム並びに
方法は同様の利点を共有しない。
【0180】好適な実施の形態において、本発明は、各
々の局部刻時ユニット22内部の再プログラミング可能
又は再設定可能な周波数分周器により、局部タイミング
信号周波数を任意の時刻に個別にプログラム的に指定す
ることができる。従来技術のタイミング信号生成のため
のシステム並びに方法はこの利点を共有しない。
【0181】本発明は、位相固定を使用することで、デ
ジタル雑音に対して非常に感受性が低い。PLLは数百
万のQ値を特徴とするフィルタと等価であり、これによ
って雑音存在下に信号を正確に追跡することができる。
【0182】本発明が、位相固定と併せて象限信号を使
用する方法は、システム基準信号の同期的周波数非依存
の復調を容易にする。これによって、システム全体に同
期的又はほぼ同期的に信号送信及びデータ送信動作を実
行するための手段を提供する。従来技術のシステム並び
に方法はこの方法で動作することができない。
【0183】本発明は、幾つかの好適な実施の形態を参
照して説明したが、各種の変更を提供できることが当業
者には理解されよう。例えば、本発明を変更して1GH
z以上の周波数で動作するようにもできる。別の例とし
て、本発明を変更して非直角位相関係又は非正弦波波形
を有する信号を用いて動作させることができる。さら
に、別の例として、本発明の1つ又はそれ以上の部分を
集積回路に組み込むことができる。好適な実施の形態の
変化及び変更は本発明により提供されるものであって、
特許請求の範囲によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により構成した位相同期で周波数可変の
刻時及びメッセージ配送システムの好適な実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明の校正基準システムの第1の好適な実施
の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の校正基準システムの第2の実施の形態
を示すブロック図である。
【図4】本発明の校正制御ユニットの好適な実施の形態
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1のF‐Vの好適な実施の形態を示
すブロック図である。
【図6】本発明のPOR積分器の好適な実施の形態を示
すブロック図である。
【図7】本発明のシステムQROの好適な実施の形態を
示すブロック図である。
【図8】本発明の変調状態マシンの好適な実施の形態を
示すブロック図である。
【図9】変調状態マシン内部の状態マシン論理ユニット
の好適な実施の形態を示すブロック図である。
【図10】本発明のシーケンサの好適な例を示すタイミ
ング図である。
【図11】本発明の第1の利得制御増幅器を示すブロッ
ク図である。
【図12】本発明の局部刻時ユニットの好適な実施の形
態を示すブロック図である。
【図13】本発明のコヒーレント受信ユニットを示すブ
ロック図である。
【図14】本発明のゲートシーケンス発生器の好適な実
施の形態を示すブロック図である。
【図15】ゲートシーケンス発生器で生成する信号の好
適な例を示すタイミング図である。
【図16】第1のADCUの好適な実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図17】本発明のメッセージ組立ユニットの好適な実
施の形態を示すブロック図である。
【図18】本発明のタイミング同期ユニットの好適な実
施の形態を示すブロック図である。
【図19】本発明の信号マップメモリの好適な実施の形
態を示すブロック図である。
【図20】本発明の同期システムリセットユニットの好
適な実施の形態を示すブロック図である。
【図21】本発明のシステム割込状態マシンの好適な実
施の形態を示すブロック図である。
【図22】本発明のシステムイベント状態マシンの好適
な実施の形態を示すブロック図である。
【図23】本発明の同期データチャンネル状態マシンと
データ組立メモリの好適な実施の形態を示すブロック図
である。
【図24】本発明の好適なシステム基準信号プロトコル
を示す波形図である。
【図25】好適なシステム基準信号変調プロトコルを示
す波形図である。
【図26】好適なシステム基準信号復調プロトコルを示
す波形図である。
【図27】本発明の好適なマスタ刻時ユニットの動作を
示す流れ図である。
【図28】本発明の好適な局部刻時ユニットの動作を示
す流れ図である。
【符号の説明】
10 システム 12 マスタユニット 22 局部ユニット 32 変調器 62 アームストロング型RF発振器 70 発振器 72 発振器 73 発振器 210 混合器 220 周波数分周器 230 位相周波数検出器 250 メッセージ組立ユニット Q1 第1のトランジスタ Q2 第2のトランジスタ T1 トランス

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力を有し、一組の正弦波タイミング基
    準信号を作成するためのマスタユニットと、 このマスタユニットの前記出力に接続された入力を有
    し、前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第1の正
    弦波タイミング基準信号を使用して第1の局部タイミン
    グ信号を生成するための第1の局部ユニットと、 を備えることを特徴とする刻時のためのシステム。
  2. 【請求項2】 第1の出力を有し、一組の正弦波タイミ
    ング基準信号を作成するためのマスタユニットと、 各々が前記マスタユニットの前記第1の出力に受動的に
    接続された第1の入力を有し、各々が前記一組の正弦波
    タイミング基準信号内の第1の正弦波タイミング基準信
    号を用いて局部タイミング信号を生成する複数の局部ユ
    ニットと、 を備えることを特徴とする刻時のためのシステム。
  3. 【請求項3】 出力を有し、一組の正弦波タイミング基
    準信号を作成するためと前記一組の正弦波タイミング基
    準信号内の第1の正弦波タイミング基準信号の振幅を変
    調するためのマスタユニットと、 入力を有し、前記一組の正弦波タイミング基準信号内の
    正弦波タイミング基準信号を用いて第1の局部タイミン
    グ信号を提供するためと、前記第1の正弦波タイミング
    基準信号を復調するための第1の局部ユニットと、 を含み、前記マスタユニットの前記出力に前記第1の局
    部ユニットの前記入力が接続してあることを特徴とする
    刻時とメッセージ配送の組み合せのためのシステム。
  4. 【請求項4】 一組の正弦波タイミング基準信号を作成
    するための発振器と、前記一組の正弦波タイミング基準
    信号内の第1の正弦波タイミング基準信号の振幅を制御
    信号に応じて変化させるための変調器とを有し、出力を
    有するマスタユニットと、 オフセット信号を作成するためのオフセット発振器と、
    前記オフセット信号と前記一組の正弦波タイミング基準
    信号内の正弦波タイミング基準信号を使用して局部タイ
    ミング信号を作成するための混合器と、周波数を分周し
    た前記局部タイミング信号を提供するための第1の再プ
    ログラム可能な周波数分周器と、前記周波数分周した前
    記局部タイミング信号と前記周波数分周した前記正弦波
    タイミング基準信号の間の周波数差と位相差に基づいて
    前記オフセット発振器を制御するための位相周波数検出
    器と、前記一組の正弦波タイミング基準信号内の前記第
    1の正弦波タイミング基準信号を復調するための復調ユ
    ニットとを有し、前記マスタユニットの前記出力に接続
    された入力を有する局部ユニットと、 を備えることを特徴とする周波数可変の刻時とメッセー
    ジ配送のためのシステム。
  5. 【請求項5】 刻時及びメッセージの組み合せ信号を提
    供するための装置であって、 出力を有し、システムのためのタイミング信号として用
    いるための正弦波タイミング基準信号を作成するための
    発振器と、 搬送波入力と、制御入力と、出力とを有し、制御入力に
    受信した信号に応じて搬送波信号の振幅を変化させるた
    めの変調器と、 を備え、前記変調器の搬送波入力は前記発振器の前記出
    力に接続され、前記変調器の前記出力が前記刻時及びメ
    ッセージの組み合せ信号を提供することを特徴とする装
    置。
  6. 【請求項6】 刻時及びメッセージの組み合せ信号から
    メッセージ信号を提供するための装置であって、 入力と出力とを有し、前記刻時及びメッセージの組み合
    せ信号の周期に対して同期的に前記刻時及びメッセージ
    の組み合せ信号を復調してビットシーケンスを作成する
    ための復調ユニットと、 入力と出力とを有し、前記入力が前記復調ユニットの前
    記出力に接続されて、前記復調ユニットから受信した一
    組のビットシーケンスからメッセージ信号を作成するた
    めのメッセージ組立ユニットと、 を備えることを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 直角位相正弦波信号を生成するための装
    置であって、 ベースとエミッタとコレクタとを有する第1のトランジ
    スタと、第1の巻き線と第2の巻き線とを有するトラン
    スとを含み、前記トランスの前記第1の巻き線が前記第
    1のトランジスタの前記ベースに接続され、前記トラン
    スの前記第2の巻き線が前記第1のトランジスタの前記
    コレクタと電圧基準に接続され、前記第1のトランジス
    タの前記コレクタが前記装置の第1の出力を形成するア
    ームストロング型RF発振器と、 ベースとエミッタとコレクタとを有し、前記ベースが前
    記電圧基準に接続され、前記コレクタが前記電圧基準に
    接続されて前記装置の第2の出力を形成する第2のトラ
    ンジスタと、 入力と出力とを有し、前記第1のトランジスタの前記エ
    ミッタと前記第2のトランジスタの前記エミッタが前記
    入力に接続され、前記出力が電気的接地に接続される電
    流供給源と、 を備えることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 マスタユニット内部で一組の正弦波タイ
    ミング基準信号を生成する段階と、 前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第1の正弦波
    タイミング基準信号を第1の局部ユニットで受信する段
    階と、 前記第1の正弦波タイミング基準信号を用いて第1の局
    部タイミング信号を生成する段階と、 を有することを特徴とする刻時のための方法。
  9. 【請求項9】 マスタユニット内で一組の正弦波タイミ
    ング基準信号を生成する段階と、 第1の制御信号に従って第1の正弦波タイミング基準信
    号の振幅を変調する段階と、 局部ユニットで前記変調した第1の正弦波タイミング基
    準信号を受信する段階と、 前記一組の正弦波タイミング基準信号内の正弦波タイミ
    ング基準信号を用いて局部タイミング信号を生成する段
    階と、 前記第1の正弦波タイミング基準信号を復調してメッセ
    ージ信号を作成する段階と、 を有することを特徴とする刻時とメッセージ配送の組み
    合せのための方法。
  10. 【請求項10】 マスタユニット内部で一組の基本的機
    能信号を生成し、前記一組の基本的機能信号内の各々の
    基本的機能信号がこの一組の基本的機能信号内の他の信
    号に対して所定のタイミング関係を維持する段階と、 前記一組の基本的機能信号内の第1の信号を前記一組の
    基本的機能信号と同期して変調する段階と、 前記一組の基本的機能信号と同期して局部ユニット内で
    局部タイミング信号を生成する段階と、 前記一組の基本的機能信号と同期して前記局部ユニット
    内で前記第1の信号を復調する段階と、 を有することを特徴とする刻時とメッセージ配送の組み
    合せのための方法。
  11. 【請求項11】 マスタユニット内で一組の正弦波タイ
    ミング基準信号を生成するための手段と、 前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第1の正弦波
    タイミング基準信号を用いて局部ユニット内で局部タイ
    ミング信号を生成するための手段と、 を備えることを特徴とする刻時のための装置。
  12. 【請求項12】 マスタユニット内で一組の正弦波タイ
    ミング基準信号を生成するための手段と、 局部ユニット内で局部タイミング信号周波数をプログラ
    ム的に指定するための手段と、 前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第1の正弦波
    タイミング基準信号を用いて前記局部ユニット内でプロ
    グラム的に指定した周波数を有する局部タイミング信号
    を生成するための手段と、 を備えることを特徴とする周波数可変の刻時のための装
    置。
  13. 【請求項13】 一組の正弦波タイミング基準信号をマ
    スタユニット内で生成するための手段と、 前記一組の正弦波タイミング基準信号内の第1の正弦波
    タイミング基準信号の振幅を変調するための手段と、 前記一組の正弦波タイミング基準信号内の正弦波タイミ
    ング基準信号を用いて局部ユニット内で局部タイミング
    信号を生成するための手段と、 前記第1の正弦波タイミング基準信号を復調するための
    手段と、 を備えることを特徴とする刻時とメッセージ配送の組み
    合せのための装置。
  14. 【請求項14】 マスタユニット内で一組の基本的機能
    信号を生成し、この一組の基本的機能信号内の各々の基
    本的機能信号が他の基本的機能信号各々に対して所定の
    タイミング関係を維持するための手段と、 前記一組の基本的機能信号と同期してこの一組の基本的
    機能信号内の第1の基本的機能信号を変調するための手
    段と、 前記一組の基本的機能信号と同期して局部ユニット内で
    局部タイミング信号を生成するための手段と、 前記一組の基本的機能信号と同期して前記局部ユニット
    内で前記第1の基本的機能信号を復調するための手段
    と、 を備えることを特徴とする刻時とメッセージ配送の組み
    合せのための装置。
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