JPH09185133A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09185133A
JPH09185133A JP1717696A JP1717696A JPH09185133A JP H09185133 A JPH09185133 A JP H09185133A JP 1717696 A JP1717696 A JP 1717696A JP 1717696 A JP1717696 A JP 1717696A JP H09185133 A JPH09185133 A JP H09185133A
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Application number
JP1717696A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Masuda
義隆 増田
Kanji Yano
寛治 矢野
Takeshi Tanabe
健 田辺
Atsushi Nishihata
厚史 西端
Mihoko Sakurai
美穂子 桜井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿台の投影載置面積を少なくすると共に原
稿の大きさに制約されていた光学走査方向の寸法も小さ
くできる画像形成装置を得ること。 【解決手段】 円筒形より成る原稿載置面3A上に載置
された原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸を回
転軸とする回動可能な光学走査ミラー1で走査し、該走
査された該原稿の画像を結像手段4により像担持体5面
上に結像させて画像形成を行なう画像形成装置におい
て、該原稿載置面に載置できる最大原稿を走査するとき
の、有効な光学走査開始点Sと光学走査終了点Eと該光
学走査ミラーの回転中心Oとの三点を結ぶ扇形が、該光
学走査ミラーの回転中心を通る垂線に対して非対称であ
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関
し、特に円筒形より成る原稿台(原稿載置面)上に載置
された複写すべき原稿(被写体)の画像情報を光学的に
読取り、像担持体としての感光媒体(感光ドラム)面上
にスリット露光し、画像を形成する画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の複写機等では原稿を載せる
原稿台を所定方向に移動させ、該原稿台に載置された該
原稿の画像を極短焦点のレンズにてスリット露光しなが
ら感光媒体面上に結像させ、該原稿の画像を形成する
(読取る)原稿台移動型の画像形成装置(複写機)が種
々と提案されている。
【0003】この原稿台移動型の画像形成装置は結像光
学系に焦点距離が十数ミリと極めて短いレンズを用いる
ことで、光学系に必要なスペースをレンズそのものと照
明ランプ及びその反射鏡程度としている。
【0004】またこの原稿台移動型の画像形成装置は、
光学系及び現像や転写その他の電子写真プロセスに必要
なユニットを移動させずに、原稿台に載せた原稿のみを
移動させることで光学走査するために、給紙トレイや排
紙トレイ等を除く複写機本体の光学走査方向の長さは、
ほぼ原稿と同じ大きさで済む。
【0005】一方、原稿台は固定にしたままで、移動可
能な光学走査ミラー(光学反射ミラー)を該原稿台に対
して平行に移動させて、該原稿台上に載置された原稿を
光学走査して画像を形成する(読取る)原稿台固定型の
画像形成装置(複写機)が種々と提案されている。
【0006】この原稿台固定型の画像形成装置は感光媒
体と同期させて移動する光学走査ミラーと、該光学走査
ミラーの速度の半分の速度で移動する2枚の光路長補正
ミラーとが必要となる。
【0007】図6はこの種の従来の原稿台固定型の複写
機の要部概略図である。同図において62は複写機本
体、63は原稿台、63Aは原稿載置面であり、原稿
(不図示)を載置している。66は照明ランプであり、
例えば螢光灯等より成っている。61は光学走査ミラ
ー、60A,60Bは各々光路長補正ミラー、64は結
像レンズであり、原稿の画像を後述する感光ドラム65
面上に結像させている。67A,67B,67Cは光軸
を折り曲げ、複写機本体62内の空間を有効に用いる為
の反射ミラー、65は像担持体としての感光ドラムであ
る。
【0008】同図においては原稿載置面63Aに載置さ
れた原稿を照明ランプ66で照明し、該照明された原稿
に基づく画像情報を光学走査ミラー61、光路長補正ミ
ラー60A,60Bを移動させて走査し、結像レンズ6
4により反射ミラー67A,67B,67Cを介して感
光ドラム65面上に結像させ、該原稿の画像を形成(読
取り)している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の原稿台移動型の
複写機では、該複写機本体は非常に小型化できるもの
の、実際にコピー操作を行なうと原稿台が定位値より所
定方向へ移動するため、実際は原稿台のほぼ2倍の作業
面積が必要になるという問題点があった。
【0010】従来の原稿台固定型の複写機では、コピー
操作中の作業面積は変化しないものの、感光ドラム65
と同期して移動させる光学走査ミラー61と、その移動
速度の半分の速度で移動する2枚の光路長補正ミラー6
0A,60Bが少なくとも必要となり、この複数枚の光
学ミラー61,60A,60Bを原稿台63の両脇に退
避させる空間や光学走査中のミラー移動空間、及び光学
走査ミラー61と光路長補正ミラー60A,60Bとを
感光ドラム65の回転と同期させる為の複雑な駆動手段
が必要となり、このため複写機本体の大型化及び高コス
ト化等につながるという問題点があった。
【0011】一方、原稿台(原稿載置面)を円筒形に
し、回動可能な光学走査ミラー(光学反射ミラー)の走
査により原稿台上に載置された原稿の画像を感光体面上
に形成する画像形成装置が種々と提案されている。
【0012】図7はこの光学走査ミラーの走査による従
来の画像形成装置の要部概略図である。同図において図
6に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0013】同図において73は原稿台であり、中央が
上に凸な円筒形より成っている。78は中心走査光軸で
あり、本装置が読み取ることのできる最大原稿に対して
走査角度を二等分する光軸である。71は回動可能な光
学走査ミラーであり、反時計方向に等速回転させること
で原稿を光学走査している。83は照明ランプ76を原
稿面に沿って移動させるための照明ランプステイであ
る。
【0014】この照明ランプステイ83は光学走査ミラ
ー71と同じ回転軸上に設けた軸を中心に該光学走査ミ
ラー71の二倍の角速度で回転し、又照明ランプ76は
該光学走査ミラー71によって読取り中の原稿面を照明
している。
【0015】同図においては、まず原稿押さえ79を開
き、透明な原稿台73に原稿(不図示)を載置し、コピ
ー開始スイッチ(不図示)を操作するとステイ83が反
時計方向(図中矢印A方向)に回転しながら照明ランプ
76が原稿面を照明し、光学走査ミラー71が反時計方
向(図中矢印B方向)に等速回転することで、時計回り
方向(図中矢印C方向)に等速回転する感光ドラム65
と同期して原稿の画像を読み取っている。
【0016】この原稿台が円筒形より成る複写機は、前
述した原稿台固定型の複写機に比べて駆動系のメカニズ
ムは簡略化できるものの、原稿台73を平面に近付けよ
うとして非常に長い光路長を必要としている。つまり一
枚の光学走査ミラーを回転させるだけで光学走査ができ
る装置を用いたがために、平面の原稿台では走査端で収
差が大きくなり、やむなく該原稿台(原稿載置面)に円
筒状の曲率を付けているのである。
【0017】そのため原稿載置面73Aから光学走査ミ
ラー71までの間の距離が長くなり、それに伴ない光学
系全体の光路長も長くなるが故に複写機本体72も大型
化せざるを得なかった。
【0018】本発明の第1の目的は円筒形より成る原稿
台(原稿載置面)の曲率中心と一致した軸を回転軸とす
る回動可能な光学走査ミラーを用いて、該原稿台上に載
置された原稿の画像を読取る際、該原稿台に載置できる
最大原稿を走査するときの、有効な光学走査開始点と終
了点と光学走査ミラーとの回転中心の3点を結ぶ扇形
が、該光学走査ミラーの回転中心を通る垂線に対して非
対称な光学配置をとることにより、該原稿台の設置面積
を少なくすることができる画像形成装置の提供にある。
【0019】本発明の第2の目的は光学走査ミラーの回
転角度を適切に設定することにより、該光学走査ミラー
から原稿載置面までの距離を短くすることができる、よ
りコンパクトな画像形成装置の提供にある。
【0020】本発明の第3の目的は原稿の載置基準とな
る有効な光学走査開始点を他の光学走査領域よりも低い
位置に設けることにより、目視に頼らず原稿を落とし込
むだけで読取り開始基準に該原稿をセットすることがで
きる画像形成装置の提供にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、 (1−1)円筒形より成る原稿載置面上に載置された原
稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸を回転軸とす
る回動可能な光学走査ミラーで走査し、該走査された該
原稿の画像を結像手段により像担持体面上に結像させて
画像形成を行なう画像形成装置において、該原稿載置面
に載置できる最大原稿を走査するときの、有効な光学走
査開始点と光学走査終了点と該光学走査ミラーの回転中
心との三点を結ぶ扇形が、該光学走査ミラーの回転中心
を通る垂線に対して非対称であることを特徴としてい
る。
【0022】特に、 (1−1−1)前記光学走査開始点を他の光学走査領域
よりも低い位置に設け、前記原稿を該光学走査開始点へ
重力によって導き、位置決めする為のガイド部材を設け
たことを特徴としている。
【0023】(1−2)円筒形より成る原稿載置面上に
載置された原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸
を回転軸とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該
走査された該原稿の画像を結像手段により像担持体面上
に結像させて画像形成を行なう画像形成装置において、
該光学走査ミラーの回転角度を20°以上で、かつ65
°以下と設定したことを特徴としている。
【0024】(1−2−1)前記原稿載置面に載置でき
る最大原稿を走査するときの、有効な光学走査開始点を
他の光学走査領域よりも低い位置に設け、該原稿を該光
学走査開始点へ重力によって導き、位置決めする為のガ
イド部材を設けたことを特徴としている。
【0025】(1−3)円筒形より成る原稿載置面上に
載置された原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸
を回転軸とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該
走査された該原稿の画像を結像手段により像担持体面上
に結像させて画像形成を行なう画像形成装置において、
該原稿載置面に載置できる最大原稿を走査するときの、
有効な光学走査開始点と光学走査終了点と該光学走査ミ
ラーの回転中心との三点を結ぶ扇形が、該光学走査ミラ
ーの回転中心を通る垂線に対して非対称であると共に、
該光学走査ミラーの回転角度を20°以上で、かつ65
°以下と設定したことを特徴としている。
【0026】(1−3−1)前記光学走査開始点を他の
光学走査領域よりも低い位置に設け、前記原稿を該光学
走査開始点へ重力によって導き、位置決めする為のガイ
ド部材を設けたことを特徴としている。
【0027】(1−3−2)前記光学走査開始点におけ
る開始光軸が地上面に対して水平であることを特徴とし
ている。
【0028】(1−4)円筒形より成る原稿載置面上に
載置された原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸
を回転軸とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該
走査された該原稿の画像を結像手段により像担持体面上
に結像させて画像形成を行なう画像形成装置において、
該原稿の載置基準となる光学走査開始点を他の光学走査
領域よりも低い位置に設け、前記原稿を該光学走査開始
点へ重力によって導き、位置決めする為のガイド部材を
設けたことを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
概略図である。
【0030】同図において、2は複写機本体、3は原稿
台であり、中央を凸にした円筒形より成っている。3A
は原稿載置面であり、原稿(不図示)を載置している。
9は原稿押さえ部であり、原稿載置面3Aに載置された
原稿を押さえている。8は中心走査光軸であり、本装置
が読み取ることのできる最大原稿に対して走査角度を二
等分する光軸である。6は光源としての照明ランプであ
り、例えば螢光灯等より成っている。13は照明ランプ
6を原稿面に沿って移動させるための照明ランプステイ
(以下単に「ステイ」とも言う)である。この照明ラン
プステイ13は後述する光学走査ミラー1と同じ回転軸
上に設けた軸を中心に該光学走査ミラー1の二倍の角速
度で回転し、又照明ランプ6は該光学走査ミラー1によ
って読取り中の原稿面を下方より照明している。
【0031】15は原稿位置決めガイド部であり、後述
するように原稿の載置基準となる原稿突き当て部(不図
示)と該原稿突き当て部へ原稿台3との隙間を通り重力
によって該原稿を導くガイド部(不図示)とから成って
いる。Sは光学走査開始点であり、この光学走査開始点
Sは他の走査領域よりも低い位置に設けている。
【0032】1は光学走査ミラー(以下単に「走査ミラ
ー」とも言う)であり、円筒形より成る原稿載置面3A
の曲率中心と、該走査ミラー1の反射面とが一致した軸
を回転軸として反時計方向(図中矢印B方向)に等速回
転させることで原稿を光学走査(読取り)している。
【0033】本実施形態では原稿載置面3Aに載置でき
る最大原稿を走査するときの、有効な光学走査開始点S
と光学走査終了点Eと走査ミラー1の回転中心Oとの三
点を結ぶ扇形が、該走査ミラー1の回転中心Oを通る垂
線H(本実施形態では垂線Hとは走査ミラー1の反射面
を重力に対して直交させて配置したときの垂線をい
う。)に対して非対称となるように構成している。
【0034】4は結像手段としての結像レンズであり、
原稿の画像を後述する感光ドラム5面上に結像させてい
る。7A,7B,7Cは光軸を折り曲げ、複写機本体2
内の空間を有効に用いるための反射ミラーである。5は
像担持体としての感光ドラムである。
【0035】本実施形態では客観的に発明の効果を比較
しやすいように光学走査に用いる原稿載置面3Aの大き
さをA4縦サイズの原稿の画像情報が読み取れるよう
に、例えば300mmで描いている。
【0036】本実施形態においては、まず原稿押さえ9
を開き、透明な原稿台3に原稿(不図示)を載置し、コ
ピー開始スイッチ(不図示)を操作すると、照明ランプ
6が原稿面を照明する。そして原稿面からの画像情報に
基づく光束は走査ミラー1を介して結像レンズ4により
各反射ミラー7A,7B,7Cを介して感光ドラム5面
上に投影(結像)する。そして走査ミラー1が反時計方
向(図中矢印B方向)に等速回転することで時計回り方
向(図中矢印C方向)に等速回転する感光ドラム5と同
期して原稿の画像を順次走査し、周知の電子写真プロセ
スにより転写紙(不図示)に転写して複写画像を得てい
る。
【0037】本実施形態では前述の如く原稿載置面3A
に載置できる最大原稿を走査するときの、有効な光学走
査開始点Sと光学走査終了点Eと走査ミラー1の回転中
心Oとの三点を結ぶ扇形が、該光学走査ミラー1の回転
中心Oを通る垂線Hに対して非対称となるように構成し
ている。つまり走査ミラー1の走査角度の中心走査光軸
8が原稿載置面3Aの光学走査中心と一致したまま、そ
の走査角度の中心走査光軸8を該走査ミラー1の回転中
心Oを通る垂線Hに対して傾斜させている。これにより
本実施形態では原稿台3の投影設置面積を少なくでき、
又原稿の大きさに制約されていた光学走査方向の寸法も
小さくすることができ、前記図7に示した従来の複写機
と比較した場合、投影設置面積では原稿台3のみで約1
1%、複写機本体2では約19%小型化にすることがで
きる。
【0038】図2は本発明の実施形態2の要部概略図で
ある。同図において図1に示した要素と同一要素には同
符番を付している。
【0039】本実施形態においては前記図7に示した従
来の画像形成装置を改良し、特に光学走査に必要な走査
ミラー21の回転角度を65°と大きく設定している。
これにより走査ミラー21の回転中心Oから原稿載置面
3Aまでの距離(光路長)が133mmとなり、また走
査角度は130°となる。
【0040】このように本実施形態においては走査ミラ
ー21の走査角度を図7に示した従来の走査角度よりも
大きく設定することにより、原稿載置面3Aから走査ミ
ラー21までの光路長を短縮することができると共に装
置の高さも低くすることができ、また原稿載置面3Aで
ある原稿台3の曲率も大きくすることができ、これによ
り原稿サイズに対する原稿台3の投影設置面積も小さく
することができる。
【0041】ここで走査ミラーの回転角度と原稿載置面
から走査ミラーまでの光路長及び原稿台サイズとの幾何
学的関係について図5を用いて説明する。図5はこれら
の要素を幾何学的に説明した説明図(グラフ)であり、
横軸に走査ミラーの回転角度、縦軸に原稿載置面から走
査ミラーまでの光路長及び原稿台投影長をそれぞれ示し
ている。
【0042】同図において原稿台の大きさは載置できる
原稿をA4縦サイズと想定し、300mmの光学走査が
可能な長さとしている。同図から解るように走査ミラー
の回転角度が大きくなるほど原稿載置面から走査ミラー
までの光路長も原稿台投影長も共に減少するが、走査ミ
ラーの回転角度が20°付近を境にして、それぞれの影
響に違いが出てきている。
【0043】原稿台投影長は走査ミラーの回転角度が小
さいと限りなく300mmに近くなり、20°程度まで
はほとんど短くならず、35°を過ぎると明確にその効
果が現われてくる。又原稿載置面から走査ミラーまでの
光路長は該走査ミラーの回転角度が小さいほど無限大に
近づき18°以下では500mmを越えるとてつもなく
長い光路長となってしまい、装置の大型化は避けられな
い。従って本装置を小型化するにあたっては、走査ミラ
ーの回転角度を20°以上で、かつ65°以下の範囲内
で用いることが良い。更に好ましくは35°以上で、か
つ65°以下の範囲内で、より一層の効果が得られる。
【0044】上記の条件の上限値を越えると回転させる
走査ミラーが大きくなりすぎ、又反射角が大きいので高
いミラーの表面精度が必要となり、更には走査ミラーに
よる光学走査ができなくなってくる(走査ミラーを通ら
ずに直接感光ドラムの方へ進む光束によってハレーショ
ンが起きる)ので良くない。
【0045】このように本実施形態では走査ミラー21
の回転角度を上記に示した範囲内で設定することによ
り、高さ方向では前記図6で示した従来の原稿台固定型
の複写機に比べて36%増加するが、横幅である光学走
査方向の長さでは原稿台3で20%減少させることがで
き、更に複写機本体2では36%小型化させることがで
きる。
【0046】尚、この大きさは原稿台そのものの投影設
置面積が20%小さくなっているため、原稿台が平面で
ある原稿台移動型の複写機と比べても本体の占有面積を
小さくすることができる。
【0047】又、高さ方向の増減は操作性に若干の違い
がでるものの机やペディスタル等の設置台の高さによっ
て調整できるが、設置面積は複写機本体が占有してしま
うだけに本実施形態による小型化による省スペースは重
要な意味を持つ。
【0048】更に本実施形態では光路長を短くした効果
として、結像レンズ4のF値を明るくできる他、照明ラ
ンプ6を走査ミラー1の倍速で動かすステイ13の回転
半径も短くすることができる。前記図7に示した従来の
複写機ではステイ83の回転半径を長くせざるを得ない
ことで、照明駆動に関する慣性モーメントが非常に大き
くなるという問題点を有していたが、本実施形態を用い
ることでステイ13の回転半径を著しく短くすることが
でき、駆動系に必要な動力の節約や、助走及び減速区間
の短縮による小型化にも効果がある。
【0049】又、本実施形態では図2に示したように照
明ランプ6を固定したままで原稿全面を照明しても、該
照明ランプ6から原稿載置面3Aまでの距離(光路長)
を短くできるので光量不足に陥ることもなく、また従来
の光路長のまま全面照明する複写機に比べ照明ランプの
数も少なくできるので熱の発生が多すぎて昇温対策に悩
まされることもない。従って本実施形態では大きな照明
ランプステイ13を用いて照明ランプ6を駆動させる必
要もなくなるので振動や騒音の少ない静かな画像形成装
置(複写機)を得ることができる。
【0050】図3は本発明の実施形態3の要部概略図で
ある。同図において図1、図2に示した要素と同一要素
には同符番を付している。
【0051】本実施形態では前述した実施形態2に実施
形態1を適応させたものである。即ち本実施形態では走
査ミラー21の走査角度を大きくし原稿載置面3Aの曲
率を大きくすることで原稿載置面3Aから走査ミラー2
1までの光路長を短くし、更に走査ミラー21の走査角
度の中心走査光軸8を垂線Hに対して傾斜させること
で、より投影設置面積を小さくしている。これにより本
実施形態では前述の実施形態2と比較しても更に横幅で
ある光学走査方向で10%の小型化を図ることができ
る。
【0052】又、本実施形態では同図に示すように原稿
を走査するときの有効な光学走査開始点Sにおける開始
光軸11を地上面に対して水平となるように構成してい
る。これにより、よりコンパクト化を図っている。
【0053】図4は本発明の実施形態4の要部概略図で
ある。同図において図1〜図3に示した要素と同一要素
には同符番を付している。
【0054】同図は図1〜図3に各々示した原稿位置決
めガイド部(各図において2点鎖線の丸で囲んだ部分)
15近傍の拡大詳細図である。
【0055】同図において9Aは白色板であり、原稿押
さえ9に設けている。9Bはクッション部材であり、例
えばスポンジ等より成っている。12は原稿位置決めガ
イド部材であり、原稿の載置基準(読取り開始基準)と
なる原稿突き当て部12Aと、その突き当て部12Aへ
原稿台3との隙間を通り重力によって原稿を導くガイド
部12Bとから成っている。14は原稿押さえ9の開閉
ヒンジである。
【0056】本実施形態では同図に示すように原稿読取
り開始光軸11と原稿載置面3Aとの交点を原稿の載置
基準とする位置に原稿突き当て部12Aを設け、曲率が
付き傾斜している原稿台3とガイド部12Bとの楔形空
間に原稿を落とし込むことで、自動的に原稿が原稿読取
開始点(走査光学開始点)Sにセットできるようにして
いる。即ち本実施形態では前述の如く原稿読取開始点S
を他の読取領域よりも低い位置に設け、該原稿を楔形空
間に落とし込むだけで原稿読取開始点Sへ自動的に導い
ている。
【0057】原稿押さえ9の開閉ヒンジ14は、実際に
原稿と接触する白色板9Aの最も開閉ヒンジ14に近い
ポイント9Tが原稿載置面3Aと接触するポイント3T
の接線上に設けられており、ポイント9Tは原稿載置面
3A上のポイント3Tに対し、ほぼ垂直に開閉できるよ
うに構成されている。これにより原稿載置面に載置され
た原稿は原稿押さえ9の開閉動作によって載置基準から
ズレることもなく位置決めさせることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く円筒形より成
る原稿台(原稿載置面)の曲率中心と一致した軸を回転
軸とする回動可能な光学走査ミラーを用いて、該原稿台
上に載置された原稿の画像を読取る際、原稿載置面に載
置できる最大原稿を走査するときの有効な光学走査開始
点と光学走査終了点と光学走査ミラーの回転中心との三
点を結ぶ扇形が、該光学走査ミラーの回転中心を通る垂
線に対して非対称な光学配置を取ることにより、原稿台
の投影設置面積を少なくすることができ、又原稿の大き
さに制約されていた光学走査方向の寸法も小さくするこ
とができるコンパクトな画像形成装置を達成することが
できる。
【0059】又、本発明によれば前述の如く光学走査ミ
ラーの回転角度を20°以上で、かつ65°以下となる
ように設定することにより、該光学走査ミラーと原稿載
置面との間の距離(光路長)を短くすることができ、こ
れにより原稿台の投影設置面積の縮小のみならず、光路
長も短い、よりコンパクトな画像形成装置を達成するこ
とができる。
【0060】更に本発明によれば前述の如く有効な光学
走査開始点を他の光学走査領域よりも低い位置に設け、
原稿台との間に楔形空間を作るガイド部材を設けること
により、原稿を落とし込むだけで読取り開始基準へ自動
的に原稿をセットすることができる画像形成装置を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 本発明の実施形態2の要部概略図
【図3】 本発明の実施形態3の要部概略図
【図4】 本発明の実施形態4の原稿載置基準ガイドの
要部詳細図
【図5】 光学走査ミラーの回転角度と光路長及び原稿
台サイズの幾何学的関係を示した説明図
【図6】 従来の画像形成装置の要部概略図
【図7】 従来の画像形成装置の要部概略図
【符号の説明】
1,21 光学走査ミラー 2 複写機本体 3 原稿台 3A 原稿載置面 4 結像手段(結像レンズ) 5 像担持体(感光ドラム) 6 光源(照明ランプ) 7A,7B,7C 反射ミラー 8 中心走査光軸 9 原稿押さえ 11 読取り開始光軸 12 原稿位置決めガイド部材 13 照明ランプステイ 14 開閉ヒンジ 15 原稿位置決めガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西端 厚史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 桜井 美穂子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形より成る原稿載置面上に載置され
    た原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸を回転軸
    とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該走査され
    た該原稿の画像を結像手段により像担持体面上に結像さ
    せて画像形成を行なう画像形成装置において、 該原稿載置面に載置できる最大原稿を走査するときの、
    有効な光学走査開始点と光学走査終了点と該光学走査ミ
    ラーの回転中心との三点を結ぶ扇形が、該光学走査ミラ
    ーの回転中心を通る垂線に対して非対称であることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記光学走査開始点を他の光学走査領域
    よりも低い位置に設け、前記原稿を該光学走査開始点へ
    重力によって導き、位置決めする為のガイド部材を設け
    たことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 円筒形より成る原稿載置面上に載置され
    た原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸を回転軸
    とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該走査され
    た該原稿の画像を結像手段により像担持体面上に結像さ
    せて画像形成を行なう画像形成装置において、 該光学走査ミラーの回転角度を20°以上で、かつ65
    °以下と設定したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿載置面に載置できる最大原稿を
    走査するときの、有効な光学走査開始点を他の光学走査
    領域よりも低い位置に設け、該原稿を該光学走査開始点
    へ重力によって導き、位置決めする為のガイド部材を設
    けたことを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 円筒形より成る原稿載置面上に載置され
    た原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸を回転軸
    とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該走査され
    た該原稿の画像を結像手段により像担持体面上に結像さ
    せて画像形成を行なう画像形成装置において、 該原稿載置面に載置できる最大原稿を走査するときの、
    有効な光学走査開始点と光学走査終了点と該光学走査ミ
    ラーの回転中心との三点を結ぶ扇形が、該光学走査ミラ
    ーの回転中心を通る垂線に対して非対称であると共に、
    該光学走査ミラーの回転角度を20°以上で、かつ65
    °以下と設定したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記光学走査開始点を他の光学走査領域
    よりも低い位置に設け、前記原稿を該光学走査開始点へ
    重力によって導き、位置決めする為のガイド部材を設け
    たことを特徴とする請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記光学走査開始点における開始光軸が
    地上面に対して水平であることを特徴とする請求項5の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 円筒形より成る原稿載置面上に載置され
    た原稿を該原稿載置面の曲率中心と一致した軸を回転軸
    とする回動可能な光学走査ミラーで走査し、該走査され
    た該原稿の画像を結像手段により像担持体面上に結像さ
    せて画像形成を行なう画像形成装置において、 該原稿の載置基準となる光学走査開始点を他の光学走査
    領域よりも低い位置に設け、前記原稿を該光学走査開始
    点へ重力によって導き、位置決めする為のガイド部材を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
JP1717696A 1996-01-05 1996-01-05 画像形成装置 Pending JPH09185133A (ja)

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