JPH09184967A - 焦点検出装置及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

焦点検出装置及びそれを用いた光学機器

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JPH09184967A
JPH09184967A JP35410595A JP35410595A JPH09184967A JP H09184967 A JPH09184967 A JP H09184967A JP 35410595 A JP35410595 A JP 35410595A JP 35410595 A JP35410595 A JP 35410595A JP H09184967 A JPH09184967 A JP H09184967A
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focus detection
reflecting mirror
detection device
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Keiji Otaka
圭史 大高
Kenichiro Yamashita
健一郎 山下
Terutake Kadohara
輝岳 門原
Hitoshi Oonoda
仁 大野田
Yasuo Suda
康夫 須田
Keiji Nagata
桂次 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画面又は観察画面上の広い範囲に渡り2
次元的、連続的に複数の領域で焦点検出を可能とする焦
点検出装置及びそれを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 対物レンズの像面側に設けた光学手段に
より該対物レンズの瞳の分離した複数の異なる領域を通
過した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を
形成し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を複数の
素子より成る光電変換素子により求め、該光電変換素子
からの信号を用いて該対物レンズの合焦状態を撮影視野
内の1つ又は複数の領域において求める際、該光学手段
は該対物レンズからの光束を反射させて所定面上に被写
体像を形成する集光性の反射鏡Mと、該所定面上に形成
された被写体像を該光電変換素子面上に再結像する2次
結像系を有し、該反射鏡Mは回転対称軸を有しない反射
面より構成していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真用カメラやビデ
オカメラ、そして観察装置等に好適な焦点検出装置及び
それを用いた光学機器に関し、特に対物レンズ(撮影レ
ンズ)の瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過する光
束を用いて複数の被写体像(物体像)に関する光量分布
を形成し、これら複数の光量分布の相対的な位置関係を
求めることにより、対物レンズの合焦状態を撮影範囲中
の広い領域にわたり2次元的又は連続的に複数の領域に
対して検出する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より対物レンズを通過した光束を利
用した受光型の焦点検出方式に所謂像ずれ方式(位相差
検出方式)と呼ばれる方式がある。
【0003】図21は従来の像ずれ方式を用いた焦点検
出装置の光学系(光学機器)の概略図である。図中10
1は撮影を行うための対物レンズ(撮影レンズ)、10
2は半透過性の主ミラー、103は焦点板、104はペ
ンタプリズム、105は接眼レンズ、106はサブミラ
ー、107はフィルム(感光面)、108は焦点検出装
置をそれぞれ示している。
【0004】同図において、不図示の被写体からの光束
は対物レンズ101を透過後、主ミラー102により上
方に反射され、焦点板103上に被写体像を形成する。
焦点板103上に形成された被写体像はペンタプリズム
104による複数回の反射を経て接眼レンズ105を介
して撮影者又は観察者によって視認される。
【0005】一方、対物レンズ101から主ミラー10
2に到達した光束のうちの一部は主ミラー102の透過
部を透過し、サブミラー106により下方に反射され焦
点検出装置108に導かれる。
【0006】図22は焦点検出の原理を説明するために
図21における対物レンズ101と焦点検出装置108
のみを取り出し、展開して示した説明図である。
【0007】図22の焦点検出装置108内において、
109は対物レンズ101の予定焦点面即ちフィル面1
07と共役な面付近に配置された視野マスク、110は
同じく予定焦点面の付近に配置されたフィールドレン
ズ、111は2つのレンズ111−1,111−2から
なる2次結像系、112は2つのレンズ111−1,1
11−2に対応してその後方に配置された2つのセンサ
列112−1,112−2を含む光電変換素子、113
は2つのレンズ111−1,111−2に対応して配置
された2つの開口部113−1,113−2を有する絞
り、114は分割された2つの領域114−1,114
−2を含む対物レンズ101の射出瞳をそれぞれ示して
いる。
【0008】尚、フィールドレンズ110は、絞り11
3の開口部113−1,113−2を対物レンズ101
の射出瞳114中の領域114−1,114−2の近傍
に結像する作用を有しており、射出瞳114の各領域1
14−1,114−2を透過した光束115−1,11
5−2が2つのセンサ列112−1,112−2にそれ
ぞれ被写体像に関する光量分布を形成するようになって
いる。
【0009】図22に示す焦点検出装置は一般的に位相
差検出方式(像ずれ方式)と呼ばれているもので、対物
レンズ101の結像点が予定焦点面の前側、即ち対物レ
ンズ101側にある場合には2つのセンサ列112−
1,112−2上にそれぞれ形成される被写体像に関す
る光量分布が互いに近づいた状態となり、逆に対物レン
ズ101の結像点が予定焦点面の後側、即ち対物レンズ
101と反対側にある場合には2つのセンサ列112−
1,112−2上にそれぞれ形成される被写体像に関す
る光量分布が互いに離れた状態となる。
【0010】しかも2つのセンサ列112−1,112
−2上に形成される被写体像に関する光量分布のずれ量
は対物レンズ101のディーフォーカス量即ち焦点はず
れ量とある関数関係にあるのでそのずれ量を適当な演算
手段で算出することにより、対物レンズ101の焦点は
ずれの方向と量を検出している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図21に示す従来の焦
点検出装置を組み込んだ光学機器においては、焦点検出
に必要な光束をサブミラー106を介して焦点検出装置
108に導いている。このため、撮影範囲中の焦点検出
が可能な領域の範囲はサブミラー106の大きさ(面
積)によって規制されてしまう。サブミラー106は主
ミラー102との配置関係から特に上方に拡張すること
が難しく、従ってフィルム107上の上方、即ち被写体
側では下方方向に焦点検出可能な領域を拡大することが
できなかった。
【0012】図21においてサブミラー106の面積を
主ミラー102と干渉することなく大きくするためには
サブミラー106を後方に移動する方法が考えられる。
しかしながらこの場合、サブミラー106を反射した後
に形成される対物レンズ101の予定焦点面の位置が上
方に移動するため、予定焦点面と焦点検出系108との
距離が離れ、焦点検出装置108内のフィールドレンズ
(図12のフィールドレンズ110)をかなり大きくす
る必要がある。これはカメラ底部に焦点検出系を配置す
る上で大きな障害となる。
【0013】上方に移動した予定焦点面に対してフィー
ルドレンズを大型化させないためには予定焦点面にあわ
せてフィールドレンズを上方に移動すればよいが、こう
するとフィールドレンズが撮影光束を遮ってしまい、撮
影の際にフィールドレンズを撮影光束外に退避する必要
がある。これを実現するには機械的構造が非常に複雑に
なり、コストもかかる上、従来の焦点検出装置と同等の
精度を維持することが困難となる。
【0014】一方、従来の焦点検出装置に用いられてい
る光電変換素子としては主にラインセンサを用いてお
り、実質的に焦点検出が可能な領域は撮影範囲中の点又
は線状のごく限られた領域にすぎなかった。
【0015】従来の焦点検出装置においても複数の焦点
検出系を持ち、複数の領域で焦点検出を可能としたもの
もあるが、各焦点検出領域はそれぞれ孤立しており、各
焦点検出領域の中間部にある被写体に対しては焦点をあ
わせることができなかった。
【0016】本発明は、対物レンズ(撮影レンズ)の像
面側に設ける焦点検出用の光学手段の各要素を適切に設
定することにより撮影視野内の上下左右方向の任意の領
域で又は/及び複数の領域で特に撮影範囲中の上方に焦
点検出可能な領域を拡張すると共に、連続した2次元領
域内の任意の点においても焦点検出を高精度に行うこと
ができる焦点検出装置及びそれを用いた光学機器の提供
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の焦点検出装置
は、 (1−1)対物レンズの像面側に設けた光学手段により
該対物レンズの瞳の分離した複数の異なる領域を通過し
た光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成
し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を複数の素子
より成る光電変換素子により求め、該光電変換素子から
の信号を用いて該対物レンズの合焦状態を撮影視野内の
1つ又は複数の領域において求める際、該光学手段は該
対物レンズからの光束を反射させて所定面上に被写体像
を形成する集光性の反射鏡Mと、該所定面上に形成され
た被写体像を該光電変換素子面上に再結像する2次結像
系を有し、該反射鏡Mは回転対称軸を有しない反射面よ
り構成していることを特徴としている。
【0018】特に、 (1−1−1)前記光電変換素子は2次元配列のエリア
センサより成っていること。
【0019】(1−1−2)前記2次結像系は1対のレ
ンズを複数組有していること。
【0020】(1−1−3)前記対物レンズの瞳の分離
した複数の異なる領域は分離方向が異なっているものが
含まれていること。
【0021】(1−1−4)前記対物レンズの瞳の分離
した複数の異なる領域は分離距離が異なっているものが
含まれていること。
【0022】(1−1−5)前記対物レンズの瞳の分離
した複数の異なる領域は分離領域の形状が異なっている
ものが含まれていること。
【0023】(1−1−6)前記1対のレンズの複数組
により焦点検出を行う領域の大きさ、形状は互いに異な
っているものが含まれていること。
【0024】(1−1−7)前記反射鏡M及び/または
前記反射鏡Maは、その反射領域を規制する規制手段を
有すること。
【0025】(1−1−8)前記光電変換素子は結像す
る像の歪みに沿った形状の遮光手段を有すること。
【0026】(1−1−9)前記光電変換素子の面に対
する法線が光軸に対して傾いていること。
【0027】(1−1−10)前記2次結像系の入射瞳
と前記対物レンズの瞳とは略共役関係となっているこ
と。
【0028】(1−1−11)前記反射鏡Mは前記対物
レンズによって形成される被写体像を前記所定面上に縮
小結像させていること。等、を特徴としている。
【0029】(1−2)対物レンズの像面側に配置した
光学手段により該対物レンズの瞳の異なる領域を通過し
た光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成
し、該複数の光量分布の相対的な位置関係をエリアセン
サーより成る受光手段により求め、該受光手段からの出
力信号を用いて該対物レンズの合焦状態を撮影範囲中の
複数の領域に対して求める際、該光学手段は該対物レン
ズの予定結像面よりも物体側に該対物レンズの光軸に対
して偏心させた集光性の回転対称軸を有しない反射鏡に
より所定面上に被写体像を形成し、該所定面上に形成し
た被写体像を反射鏡Maで反射させて絞りを介して2次
結像系により該受光手段に再結像させると共に該対物レ
ンズの瞳位置と該2次結像系の入射瞳位置が共役関係と
なるように構成していることを特徴としている。
【0030】本発明の光学機器は、構成要件(1−1)
又は(1−2)の焦点検出装置を用いて撮像手段面上に
被写体像を形成していることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の焦点検出装置をカ
メラ等の光学機器に適用したときの実施形態1の要部概
略図、図2は図1の焦点検出装置を構成する主要部分の
要部概略図である。
【0032】図中101は対物レンズ、1は対物レンズ
101の光軸、2はフィルム(撮像面)、3は対物レン
ズ101の光軸1上に配置された半透過性の主ミラー、
103は焦点板であり、対物レンズ101による被写体
像が主ミラー3を介して結像している。104はペンタ
プリズム、105は接眼レンズであり、焦点板103上
の被写体像を観察している。
【0033】4は対物レンズ101の像面側に光軸1上
に対して斜めに配置された第1の反射鏡である。5は第
1の反射鏡4によるフィルム2に共役な近軸的結像面で
被写体像が結像している。6は第2の反射鏡、7は赤外
カットフィルター、8は2つの開口8−1,8−2を有
する絞り、9は絞り8の2つの開口8−1,8−2に対
応して配置された2つのレンズ9−1,9−2を有する
2次結像系、10は第3の反射鏡、11は2つのエリア
センサ11−1,11−2を有する光電変換素子(受光
手段)をそれぞれ示している。第1の反射鏡4,第2の
反射鏡6,そして2次結像系9等は光学手段の一要素を
構成している。
【0034】本実施形態における第1の反射鏡4は集光
性の曲率を有し、絞り8の2つの開口8−1,8−2を
対物レンズ101の射出瞳101a付近に投影するよう
にしている。
【0035】また第1の反射鏡4は必要な領域のみが光
を反射するようにアルミや銀等の金属膜が蒸着されてい
て、焦点検出を行う範囲を制限する視野マスク(規制手
段)の働きを兼ねている。他の反射鏡6,10において
も光電変換素子11上に入射する迷光を減少させるた
め、必要最低限の領域のみが光反射用として蒸着されて
いる。各反射鏡は反射面として機能しない領域に光吸収
性の塗料等を塗布したり、遮光部材を近接して設ける等
の規制手段を施すようにしている。
【0036】図3は図1の絞り8の平面図である。絞り
8は横長の2つの開口8−1,8−2を開口幅の狭い方
向(撮影範囲の上下方向)に並べた構成となっている。
図中点線で示されているのは、絞り8の開口8−1,8
−2に対応して、その後方に配置されている前記2次結
像系9の各レンズ9−1,9−2である。
【0037】図4は光電変換素子11の平面図であり、
図1で示した2つのエリアセンサ11−1,11−2は
この図に示すように2次元的に複数の画素を配列した2
つのエリアセンサ11−1,11−2を並べたものであ
る。
【0038】以上の構成において、図1の撮影レンズ1
01からの2つの光束12−1,12−2は主ミラー3
を透過後、第1の反射鏡4により、ほぼ主ミラー3の傾
きに沿った方向に反射され、近軸的結像面5に被写体像
を形成している。このとき第1の反射鏡4は近軸的結像
面5上に撮像面2に形成される被写体像を縮小結像する
ようにしている。近軸的結像面5に形成した被写体像か
らの光束は第2の反射鏡6により反射して再び方向を変
えた後、赤外カットフィルター7、絞り8の2つの開口
8−1,8−2を経て、2次結像系9の各レンズ9−
1,9−2により集光され、第3の反射鏡10を介して
光電変換素子11のエリアセンサ11−1,11−2上
にそれぞれ到達する。
【0039】図中の光束12−1,12−2はフィルム
2の中央に結像する光束を示したものであるが、他の位
置に結像する光束についても同様の経路を経て、光電変
換素子11に達し、全体として、フィルム(撮影範囲
中)2上の所定の2次元領域に対応する光電変換素子1
1の各エリアセンサ11−1,11−2上に被写体像に
関する2つの光量分布が形成される。
【0040】本実施形態では、第1の反射鏡4,第2の
反射鏡6,そして第3の反射鏡10のうち少なくとも1
つを回転対称軸を有しない反射面より構成している。
【0041】また本実施形態においては2次結像系9の
入射側の面(第1面)9aを凹面形状とすることで、2
次結像系9に入射する光が無理に屈折されることがない
ようなレンズ構成とし、光電変換素子11上の2次元領
域の広い範囲にわたって良好で一様な結像性能を確保し
ている。
【0042】このようにして得られた被写体像に関する
2つの光量分布に対して、従来の像ずれ方式の焦点検出
方法として説明したと同様の原理に基づき、分離方向即
ち図4に示す2つのエリアセンサ11−1,11−2の
上下方向の相対的位置関係をエリアセンサ11−1,1
1−2の任意の複数の素子より成る各位置で算出するこ
とで対物レンズ101の焦点状態を2次元的に撮影範囲
中の任意の領域で検出している。尚、第1の反射鏡4
は、撮影に際し、主ミラー3と同様に撮影光路外に退避
させている。
【0043】ここで注意すべきことは、第1の反射鏡4
の結像に伴う近軸結像面5及び光電変換素子11上にお
ける被写体像の歪みである。前述した通り、第1の反射
鏡4は絞り8の2つの開口8−1,8−2を対物レンズ
101の射出瞳101a付近に投影する収束性のパワー
を有し、光軸1に対し傾いて設けられているため、通常
の球面で構成したときには、その結像面5において非対
称性の大きな歪曲収差が発生する。
【0044】図5は対物レンズ101によりフィルム2
上に矩形の格子図形が結像された場合に、第1の反射鏡
4を球面で構成したときに、それにより同格子図形が図
2における結像面5上にどのように歪んで結像されるか
を示した平面図であり、上方が図2の主ミラー3側であ
る。
【0045】本実施形態においては、こうした像の歪み
の発生を極力抑えるために、第1の反射鏡4の光軸24
との交点における法線と光軸24のなす角をできるだけ
小さくし、反射された光束がほぼ主ミラー3に沿う方
向、即ちできるだけ前方に反射されるように構成されて
いる。従って、光軸に沿って入射する光線とその反射光
線の成す角は鋭角である。第2の反射鏡6は、前方に反
射された光束を2次結像系9に導くために設けられたも
のである。
【0046】図5に示すように、フィルム2上で矩形状
に形成される図形は第1の反射鏡4が球面のときには、
その結像面5上においては上方が狭く、下方が広い扇形
状に結像される。この状態のまま2次結像系9により光
電変換素子11上に再結像すると、光電変換素子11上
においても歪んだ像が形成されることになる。
【0047】図6はその状態を示した光電変換素子11
の平面図であり、エリアセンサ11−1,11−2に対
して矩形が像13−1,13−2に示すように歪んだ像
として形成される。
【0048】エリアセンサは図6のエリアセンサ11−
1,11−2として示すように、矩形の画素を縦横に規
則正しく並べて構成するのが一般的であり、外形も通常
矩形状となっている。これに対し、同図に示すような歪
んだ像13−1,13−2が形成されるということは、
矩形の2つのエリアセンサ11−1,11−2のフィル
ム2上への逆投影像が逆に歪んだ形状となり、焦点検出
を行う視野が周辺部において傾くことを意味する。視野
の傾きが大きいときには焦点検出を行う際に非常に使い
づらいものになってくる。
【0049】この問題を解決するため、本実施形態にお
いては、第1の反射鏡4を球面とはせず、回転対称軸が
存在しない反射面で構成している。本実施形態において
用いた第1の反射鏡4の表面形状を表す一般式を以下の
式(1)に、また式(1)中のPi(y,z)の具体的
な表現式を表1に示す。
【0050】
【数1】 である。
【0051】式(1)の第1項は半径Rの球面を表して
おり、第2項はゼルニケ(Zernike)の多項式と
呼ばれているものである。また第3項Δは面の中心での
x座標を0(零)とするための補正項であり、以下の式
で表される。
【0052】 Δ = −C3 +C8 −C15+C25−C35 ‥‥(3) 本実施形態における式(1)中の各係数Ciの値を表2
に示す。尚、表2の各係数は図1の第1の反射鏡4に付
された座標系14に対するものである。
【0053】図7は本実施形態の第1の反射鏡の表面形
状のうち、式(1)で表される第1項の球面を除いた部
分の形状を図2の座標系14のx座標軸の正の方向から
見た時の鳥瞰図を示したものである。
【0054】図7から明らかなように、第1の反射面4
の表面形状は、図2に示す焦点検出系の対称性に起因す
る、xy平面に対する対称性はあるものの、回転対称と
なるような回転軸は存在しない。
【0055】図8は第1の反射鏡4に本実施形態の表面
形状を適用した場合の図6に対応する光電変換素子11
上の矩形像13−1,13−2を示したものである。光
電変換素子11上のエリアセンサの位相差を検出する列
方向(上下方向)に対する傾斜が補正されていることが
わかる。これと直交する方向には歪みが残っているが、
歪みの影響を受けるセンサ列の幅方向(左右方向)は十
分狭いことから、焦点検出を行う上でほとんど問題とは
ならない。
【0056】前述したとおり、反射鏡4として球面鏡を
用いた場合には、反射鏡4の上方(y軸の正の方向)で
反射された光束が形成する像の倍率は小さくなり、逆に
反射鏡4の下方(y軸の負の方向)で反射された光束が
形成する像の倍率は大きくなる。
【0057】これを補正するため、本実施形態の反射鏡
4は上方部分では光線をより外側に偏向するために中心
部に比べ相対的に凸形状即ち発散性のパワーを持つよう
にな表面形状、下方部分では光線をより内側に偏向する
ために中心部に比べ相対的に凹形状即ち収束性のパワー
を持つような表面形状になっている。
【0058】尚、本実施形態の反射鏡を用いることで図
6に示すような大きな歪みは補正されるが、センサ列の
幅に対して十分小さい歪みが残存する可能性がある。高
精度の焦点検出を行なう場合では無視できないような微
小な歪みに対しては、特開昭61−15112号公報に
開示されているごとく、センサ列上に残存する歪みに応
じて湾曲した遮光部材、例えばアルミ等のマスクをセン
サ受光面に形成することで補正することが可能である。
補正に際しては、2つのエリアセンサ上に形成される像
のそれぞれの歪みを直接補正してもよいし、2つのエリ
アセンサ上に形成される像のそれぞれの歪みの差を補正
してもよい。
【0059】また、2つの像の位相差を検出する方向で
あるセンサの列方向の歪みに関しては特開昭62−17
3412号公報に開示されている手法により光電変換素
子からの出力を演算処理し、補正することが可能であ
る。
【0060】本実施形態の反射鏡を用い、像の歪みを補
正する際重要なことは、光電変換素子11上の各像の歪
みそのものを補正すると同時に光電変換素子11上の2
つの像の倍率を同一にすることである。この両立が困難
な場合には像の歪みの補正を主として本実施形態の反射
鏡で行い、倍率の調整を2次結像系9の各レンズ9−
1,9−2によって行うことも可能である。具体的には
図2において2次結像レンズ9の2つのレンズ9−1,
9−2の射出側面の光軸に沿った頂点位置を異なるよう
に設定するか、2次結像レンズ9全体を光軸に対して傾
けて設定し、2つのレンズ9−1,9−2の結像倍率を
変化させればよい。また光電変換素子11を光軸に対し
て垂直に設けず、傾けることによっても2つの像の倍率
及び歪みの調整が行なえる。
【0061】実施形態1は軸対称性のない反射面を図2
の第1の反射鏡4に適用したものであったが、同様の特
性を持つ面を第2の反射鏡6に用いることによっても本
発明の目的は達成される。
【0062】表3は図2における第1の反射鏡4を球面
とし、第2の反射鏡6に軸対称性のない面を用いた本発
明の実施形態2の具体的な数値を実施形態1と同様ゼル
ニケの多項式の係数で示したものであり、図9は同表で
表される実施形態2の形状を図2の座標系15のx座標
軸の正の方向から見た時の鳥瞰図を示したものである。
但しこの図は図7とは異なり、式(1)の球面項を含ん
だものである。
【0063】図10は表3で表される形状を第2の反射
鏡6の面として用いたときの光電変換素子11上の結像
状態を示したものであり、実施形態1の説明で示した図
8と同様、像の歪みの補正が行われている。
【0064】図9によると、本実施形態2の反射鏡6は
像の歪みを除去又は緩和するために、その上方部分(y
軸の正の部分)では光線をより内側に偏向するように中
心部に比べ相対的に凹形状即ち収束性のパワーを持つよ
うにな表面形状、下方部分では光線をより外側に偏向す
るために中心部に比べ相対的に凸形状即ち発散性のパワ
ーを持つような表面形状になっている。
【0065】実施形態1の反射鏡の表面形状と比較する
と上下逆の特性を持っているが、これは第1の反射鏡4
の周辺部に入射する光束が光軸1に対して発散する向き
に傾いているのに対し、第2の反射鏡6の周辺部に入射
する光束は逆に結像面5の各点から絞り8の各開口8−
1,8−2に向かって収束する向きに傾いているためで
ある。
【0066】一般に位相差方式の焦点検出系が精度良く
動作するためには、焦点検出系が取り込むべき光束が対
物レンズの瞳によって遮られないようにする必要があ
る。本発明の焦点検出装置においても明るい限定された
対物レンズに対してのみ同装置が用いられる場合には大
きな問題とはならないが、一眼レフカメラのように様々
な瞳の位置や明るさを有する交換レンズに対して適用さ
れる場合には対物レンズと焦点検出系の瞳投影関係を考
慮した構成としなければならない。
【0067】前述したとおり、本発明の両者の瞳投影は
主として第1の反射鏡4のパワーにより行っているが、
第2の反射鏡6の表面形状の影響も大きく受けることに
なる。従って対物レンズの瞳条件が厳しい場合には、実
施形態1,2で示した像の歪みの補正を行う際に、同時
に瞳の投影の最適化を行う必要がある。これを実現した
本発明の実施形態3について図11〜図14を用いて以
下に説明する。
【0068】本実施形態3は第1の反射鏡4と第2の反
射鏡6の双方に回転対称軸を持たない反射面を用い、光
電変換素子11上の像の歪みを補正するとともに対物レ
ンズ101の射出瞳101aと焦点検出装置の入射瞳
(絞り8)との投影関係を良好に最適化したものであ
る。
【0069】図11,図12は第1の反射鏡4、第2の
反射鏡6の表面形状を表す鳥瞰図であり、座標軸や表面
を見る方向は図7,図9とそれぞれ同一である。また表
4,表5は各反射鏡の表面形状を表すゼルニケの係数で
ある。
【0070】図13はこれらの反射鏡を用いたときの光
電変換素子11上の矩形像の形状を示したものであり、
実施形態1,2と同様、像の歪みの補正が成されてい
る。
【0071】図11に示す本実施形態3の第1の反射鏡
4の表面形状は実施形態1の第1の反射鏡と同様、反射
鏡の上方(y軸の正の方向)においては光線をより外側
に偏向するために中心部に比べ相対的に凸形状即ち発散
性のパワーを持つように、逆に倍率が大きくなる領域に
対応する光束が入射する下方(y軸の負の方向)におい
ては光線をより内側に偏向するために中心部に比べ相対
的に凹形状即ち収束性のパワーを持つようになってお
り、また図12に示す本実施形態3の第2の反射鏡6の
表面形状は実施形態2における第2の反射鏡6と同様、
反射鏡の上方(y軸の正の方向)においてはより収束性
のパワーを、下方(y軸の負の方向)においてはより発
散性のパワーを持つように構成されている。
【0072】即ち本実施形態3における各反射鏡は、瞳
の投影の最適化を同時に行っているため各反射鏡のパワ
ー配分等が若干異なってはいるものの、これまでの実施
形態と同様の特性を有し、本発明の目的を達成してい
る。
【0073】図14(A),(B)はフィルム2上に定
義された矩形の焦点検出範囲の中で最も瞳投影の条件の
厳しい矩形の上下2つの頂点から見た対物レンズの射出
瞳の形状16,17と本実施形態3の第1の反射鏡4、
第2の反射鏡6を介して同じ面に投影された焦点検出装
置の絞り8の開口8−1,8−2の像18−1,18−
2及び19−1,19−2を示したものである。この図
に示すように絞り8の各開口8−1,8−2の投影像1
8−1,18−2及び19−1,19−2は対物レンズ
の口径蝕を生じた各射出瞳16、17の内部に存在し、
焦点検出系に導かれるべき光束が対物レンズの瞳により
遮られることがない。
【0074】また瞳の投影状態として重要なことは、投
影された2つの像の中心間を結ぶ線分20,21の図1
4における鉛直線に対する傾きをできるだけ小さくする
ことである。もし、この量が大きい場合には、対物レン
ズの焦点はずれに伴う、光電変換素子11上の2つの被
写体像に関する光量分布のずれがセンサ列方向に対して
大きく傾いた斜め方向に生ずるため、焦点はずれ量を精
度良く検出することが困難となる。本実施形態3の第
1,第2の反射鏡の表面形状は、この点も考慮した形状
となっている。
【0075】以上の実施形態は図4に示すように光電変
換素子11上に2つの光量分布を上下に形成しその上下
方向のずれを検出するものであった。このような構成の
焦点検出装置においては横線のような縦方向に濃淡のあ
る被写体に対してのみ焦点検出が可能であり、縦線のよ
うな横方向に濃淡のある被写体に対しては焦点検出がで
きない。
【0076】実施形態4はこの点を改善したもので、そ
の構成図を図15に示す。本実施形態がこれまでの実施
形態と異なるのは、2つのレンズ9−1,9−2からな
る2次結像系9にこれと直交する方向に2つのレンズ9
−3,9−4の2つのレンズを新たに配置し、それに対
応した絞り8の開口8−3,8−4と光電変換素子11
上のエリアセンサ11−3,11−4を設けたことであ
る。
【0077】尚図15においては煩雑さをさけるため図
2で示した絞り8の開口8−1,8−2と光電変換素子
11のエリアセンサ11−1,11−2及び光束12−
1,12−2等は省略している。
【0078】図16は本実施形態4における絞り8の開
口形状を示したものである。図中8−3,8−4が新た
に付け加えられた開口であり、9−3,9−4はそれに
対応してその後方に配置されてた2次結像系9を構成す
る2つのレンズである。
【0079】本実施例では図16の絞り8の開口8−
3,8−4は同開口8−1,8−2に比べ対物レンズの
瞳の周辺の領域の光を取り入れるように、より外側に配
置されている。
【0080】このような構成とすることで焦点検出の際
のいわゆる基線長を長くすることができ、本実施形態4
で新たに付け加えられた絞り8の開口8−3,8−4に
よる焦点検出系は、明るい対物レンズに対しては焦点検
出精度を高めることが可能となる。勿論絞り8の開口8
−3,8−4が配置される中心からの位置を同開口8−
1,8−2と同一とし、焦点検出精度は同等であるが縦
横のどちらか一方にのみ濃淡分布がある被写体に対して
対物レンズの明るさに関係なく常に焦点検出を可能とす
る様に構成することも可能である。
【0081】図17は2次結像レンズ9−3,9−4に
よって光量分布が形成される光電変換素子11上のエリ
アセンサ11−3,11−4を示したものである。
【0082】表6、図18に本実施形態4で用いられる
第1の反射鏡の表面形状を表すゼルニケの係数と鳥瞰図
を、表7、図19に本実施形態4で用いられる第2の反
射鏡の表面形状を表すゼルニケの係数と鳥瞰図をそれぞ
れ示す。図18,図19によるといずれの反射鏡ともこ
れまでの実施例と同様の特性を有する表面形状であるこ
とがわかる。
【0083】図20はこれらの反射鏡を用いたときの光
電変換素子11上の図8,図10と同様の結像状態をそ
れぞれ示したもので、上下方向に形成された矩形像22
−1,22−2及び左右方向に形成された矩形像22−
3,22−4は位相差を検出する方向にはほぼ歪みは補
正されている。
【0084】図17や図20からわかるように本実施形
態4では左右方向に像の位相差を検出するエリアセンサ
11−3,11−4に対応する視野領域は、上下方向に
像の位相差を検出するエリアセンサ11−1,11−2
に対応する視野領域に対して小さく設定されてる。これ
は次のような理由による。
【0085】即ち、本実施形態においては図20の矩形
像22−1,22−2に対する歪み補正と矩形像22−
3,22−4に対する歪み補正を同時に行う必要がある
が、これらの補正すべき方向が直交しているために、十
分な補正を実現することが必ずしも容易ではない。両者
の像を形成する光束が第1の反射鏡、第2の反射鏡にお
いて共通した領域で反射していることも同時補正を困難
にしている。こうした問題を解決するために、2組の被
写体像のうち一方の、位相差を検出する方向を短く設定
することは非常に有効である。
【0086】また、このような構成により、光電変換素
子11が極端に大きくなるのを避けることができ、限ら
れたカメラ内の空間にも容易に焦点検出装置を配置する
ことが可能となる。さらに焦点検出を2次元の任意の領
域で行うためには従来の焦点検出装置に比べ膨大な演算
処理が必要であり、センサの画素を必要最小限にするこ
とは迅速な焦点検出を行う上でも有利である。
【0087】以上の実施形態では第1あるいは第2の反
射鏡に軸対称性のない反射面形状を用いているがこれ以
外に図2の第3の反射鏡10に同様の反射面形状を適用
してもよい。第3の反射鏡は焦点検出装置をカメラ底部
の限られたスペースに配置するためのものであるが、一
般に第1の反射鏡と光電変換素子の間に必要に応じ設け
られた反射面に対して軸対称性のない反射面を用いるこ
とで本発明の目的は達成される。
【0088】前述したとおり、本発明の基本構成を示す
図2においては第2反射鏡6は主ミラー3及び第1の反
射鏡4とともに撮影時に撮影光路中から退避するように
構成されているが、カメラ内での配置が可能であれば第
2の反射鏡を撮影光路を避けたさらに低い位置に設け、
撮影に際しても移動しない固定された反射鏡としてもよ
い。こうすることで機械的構造を簡略化することができ
るとともに、第2の反射鏡の移動に伴う誤差の発生が除
去でき、より高精度な焦点検出が可能となる。
【0089】さらに、これまでは位相差検出方式の焦点
検出装置について説明してきたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、2次結像を行なう他の方式の焦点
検出装置、例えば被写体像の鮮鋭度から焦点状態を検出
する装置に対しても有効である。一方、本発明は焦点検
出可能な領域を2次元の連続した領域に拡張する際に好
適に用いられるものであるが、1次元のラインセンサを
用いた従来の焦点検出装置に適用しても、焦点検出位置
をより周辺に設定することができる。
【0090】また、上記においては本発明の反射鏡の実
施例としてゼルニケの多項式で表現されるものを示した
がこれ以外の表式によるものや、2次元のスプライン曲
面などを用いても本発明の目的は達成される。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【表7】
【0098】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、対物レン
ズ(撮影レンズ)の像面側に設ける焦点検出用の光学手
段の各要素を適切に設定することにより撮影視野内の上
下左右方向の任意の領域で又は/及び複数の領域で特に
撮影範囲中の上方に焦点検出可能な領域を拡張すると共
に、連続した2次元領域内の任意の点においても焦点検
出を高精度に行うことができる焦点検出装置及びそれを
用いた光学機器を達成することができる。
【0099】この他、本発明によれば、焦点検出精度を
維持しつつ、焦点検出が可能な領域を飛躍的に拡大する
ことができる。また焦点検出が連続した2次元的領域に
拡張され、所望とする任意の位置の被写体に焦点を合わ
せることが容易にでき、撮影又は観察をする際の構図の
設定の自由度が増大する等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】本発明の実施形態1の一部分の構成を示す説明
【図3】本発明の実施形態1の絞り及び2次結像系を示
す説明図
【図4】本発明の実施形態1の光電変換素子を示す説明
【図5】本発明の実施形態1の反射鏡の結像面上での像
の歪みを示す説明図
【図6】光電変換素子上での像の歪みを示す説明図
【図7】本発明の実施形態1の第1の反射鏡の反射面の
形状を示す説明図
【図8】本発明の実施形態1の光電変換素子上の像を示
す説明図
【図9】本発明の実施形態2の第2の反射鏡の反射面の
形状を示す説明図
【図10】本発明の実施形態2の光電変換素子上の像を
示す説明図
【図11】本発明の実施形態3の第1の反射鏡の反射面
の形状を示す説明図
【図12】本発明の実施形態3の第2の反射鏡の反射面
の形状を示す説明図
【図13】本発明の実施形態3の光電変換素子上の像を
示す説明図
【図14】本発明の実施形態3の対物レンズの射出瞳と
焦点検出装置の入射瞳を示す説明図
【図15】本発明の実施形態4の構成を示す説明図
【図16】本発明の実施形態4の絞り及び2次結像系を
示す説明図
【図17】本発明の実施形態4の光電変換素子を示す説
明図
【図18】本発明の実施形態4の第1の反射鏡の反射面
の形状を示す説明図
【図19】本発明の実施形態4の第2の反射鏡の反射面
の形状を示す説明図
【図20】本発明の実施形態4の光電変換素子上の像を
示す説明図
【図21】従来の焦点検出装置を有するカメラを示す概
略図
【図22】従来の焦点検出装置を示す説明図
【符号の説明】
1 対物レンズの光軸 2 フィルム 3 主ミラー 4 第1の反射鏡 5 結像面 6 第2の反射鏡 7 赤外カットフィルター 8 絞り 9 2次結像系 10 第3の反射鏡 11 光電変換素子 12 光束 13 光電変換素子上の像 22 光電変換素子上の像 24 対物レンズの光軸 101 対物レンズ 102 主ミラー 103 焦点板 104 ペンタプリズム 105 接眼レンズ 106 サブミラー 107 フィルム 108 焦点検出装置 109 視野マスク 110 フィールドレンズ 111 2次結像系 112 光電変換素子 113 絞り 114 対物レンズの射出瞳 115 光束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野田 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 須田 康夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 永田 桂次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズの像面側に設けた光学手段に
    より該対物レンズの瞳の分離した複数の異なる領域を通
    過した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を
    形成し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を複数の
    素子より成る光電変換素子により求め、該光電変換素子
    からの信号を用いて該対物レンズの合焦状態を撮影視野
    内の1つ又は複数の領域において求める際、該光学手段
    は該対物レンズからの光束を反射させて所定面上に被写
    体像を形成する集光性の反射鏡Mと、該所定面上に形成
    された被写体像を該光電変換素子面上に再結像する2次
    結像系を有し、該反射鏡Mは回転対称軸を有しない反射
    面より構成していることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光電変換素子は2次元配列のエリア
    センサより成っていることを特徴とする請求項1の焦点
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記2次結像系は1対のレンズを複数組
    有していることを特徴とする請求項1又は2の焦点検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記対物レンズの瞳の分離した複数の異
    なる領域は分離方向が異なっているものが含まれている
    ことを特徴とする請求項3の焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 前記対物レンズの瞳の分離した複数の異
    なる領域は分離距離が異なっているものが含まれている
    ことを特徴とする請求項3の焦点検出装置。
  6. 【請求項6】 前記対物レンズの瞳の分離した複数の異
    なる領域は分離領域の形状が異なっているものが含まれ
    ていることを特徴とする請求項3の焦点検出装置。
  7. 【請求項7】 前記1対のレンズの複数組により焦点検
    出を行う領域の大きさ、形状は互いに異なっているもの
    が含まれていることを特徴とする請求項3の焦点検出装
    置。
  8. 【請求項8】 更に前記反射鏡Mによって反射された光
    を前記2次結像系へ導光する光路折り曲げ用の反射鏡M
    aを有し、前記反射鏡M及び/または前記反射鏡Ma
    は、その反射領域を規制する規制手段を有することを特
    徴とする請求項1の焦点検出装置。
  9. 【請求項9】 前記光電変換素子は結像する像の歪みに
    沿った形状の遮光手段を有することを特徴とする請求項
    1の焦点検出装置。
  10. 【請求項10】 前記光電変換素子の面に対する法線が
    光軸に対して傾いていることを特徴とする請求項3の焦
    点検出装置。
  11. 【請求項11】 前記2次結像系の入射瞳と前記対物レ
    ンズの瞳とは略共役関係となっていることを特徴とする
    請求項1の焦点検出装置。
  12. 【請求項12】 前記反射鏡Mは前記対物レンズによっ
    て形成される被写体像を前記所定面上に縮小結像させて
    いることを特徴とする請求項11の焦点検出装置。
  13. 【請求項13】 対物レンズの像面側に配置した光学手
    段により該対物レンズの瞳の異なる領域を通過した光束
    を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成し、該
    複数の光量分布の相対的な位置関係をエリアセンサーよ
    り成る受光手段により求め、該受光手段からの出力信号
    を用いて該対物レンズの合焦状態を撮影範囲中の複数の
    領域に対して求める際、該光学手段は該対物レンズの予
    定結像面よりも物体側に該対物レンズの光軸に対して偏
    心させた集光性の回転対称軸を有しない反射鏡により所
    定面上に被写体像を形成し、該所定面上に形成した被写
    体像を反射鏡Maで反射させて絞りを介して2次結像系
    により該受光手段に再結像させると共に該対物レンズの
    瞳位置と該2次結像系の入射瞳位置が共役関係となるよ
    うに構成していることを特徴とする焦点検出装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13の何れか1項記載の焦
    点検出装置からの信号を用いて対物レンズを構成する合
    焦レンズを駆動させて合焦を行い撮像手段面上に被写体
    像を形成していることを特徴とする光学機器。
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