JP2000081564A - 焦点検出系およびこれを有する光学機器 - Google Patents

焦点検出系およびこれを有する光学機器

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JP2000081564A
JP2000081564A JP10265747A JP26574798A JP2000081564A JP 2000081564 A JP2000081564 A JP 2000081564A JP 10265747 A JP10265747 A JP 10265747A JP 26574798 A JP26574798 A JP 26574798A JP 2000081564 A JP2000081564 A JP 2000081564A
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focus detection
incident
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glossy
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JP10265747A
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Nozomi Kitagishi
望 北岸
Yasuo Suda
康夫 須田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像ずれ方式を用いた焦点検出装置において、
光電変換素子へのゴーストの入射防止を用い、高精度名
焦点検出が行なえる焦点検出装置及びそれを用いた光学
機器を得ること。 【解決手段】 対物レンズの像面側に設けた光学手段に
より、該対物レンズの瞳の中の分離した複数の領域を通
過した光束を用いて、被写体像に関する複数の光量分布
を形成し、複数の素子より成る光電変換素子により、該
複数の光量分布の相対的な位置関係を求め、該光電変換
素子からの信号を用いて、該対物レンズの合焦状態を撮
影視野内の領域において検出する焦点検出系において、
該焦点検出系は光路の方向を変換する反射部材を有し、
該反射部材は入射側の有効部以外の部分に反射防止膜を
設けた光沢透過面と、該光沢透過面を透過した後方に光
吸収部材を設けた光沢面を含む光吸収手段とを有するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真用カメラやビデ
オカメラ、そして観察装置等に好適な焦点検出装置及び
それを用いた光学機器に関し、特に対物レンズ(撮影レ
ンズ)の瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過する光
束を用いて複数の被写体像(物体像)に関する光量分布
を形成し、これら複数の光量分布の相対的な位置関係を
求めることにより、対物レンズの合焦状態を撮影範囲中
の複数の領域に対して検出する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より写真用カメラやビデオカメラ等
の自動焦点検出装置として対物レンズを通過した光束を
利用した、所謂像ずれ方式(位相差検出方式)と呼ばれ
る受光型の焦点検出装置が多く用いられている。この像
ずれ方式の焦点検出装置では対物レンズの像面側に設け
た光学手段により該対物レンズの瞳の異なる領域を通過
した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形
成し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を複数の素
子より成る光電変換素子により求め、該光電変換素子か
らの信号を用いて該対物レンズの合焦状態を求めてい
る。
【0003】図7は焦点検出の原理を説明するために、
対物レンズ101と焦点検出装置108のみを取り出
し、主要な構成を展開して示した図である。
【0004】図7の焦点検出装置108内において、1
09は対物レンズ101の予定焦点面、即ちフィルム面
と共役な面付近に配置された視野マスク、110は同じ
く予定焦点面の付近に配置されたフィールドレンズ、1
11は2つのレンズ111−1、111−2からなる2
次結像系、112は2つのレンズ111−1、111−
2に対応してその後方に配置された、それぞれ複数の素
子からなる2つのセンサ列112−1、112−2を含
む光電変換素子、113は2つのレンズ111−1、1
11−2に対応して配置された2つの開口部113−
1、113−2を有する絞り、114は分割された2つ
の領域114−1、114−2を含む対物レンズ101
の射出瞳をそれぞれ示している。
【0005】尚、フィールドレンズ110は、絞り11
3の開口部113−1,113−2を対物レンズ101
の射出瞳114の領域114−1,114−2の近傍に
結像する作用を有しており、各領域114−1,114
−2を透過した光束115−1、115−2が2つのセ
ンサ列112−1,112−2にそれぞれ光量分布を形
成するようになっている。
【0006】図7に示す焦点検出装置の焦点検出原理
は、一般的に位相差検出方式と呼ばれているもので、対
物レンズ101の結像点が予定焦点面の前側、即ち対物
レンズ101側にある場合には2つのセンサ列112−
1,112−2上にそれぞれ形成される光量分布が互い
に近づいた状態となり、逆に対物レンズ101の結像点
が予定焦点面の後側、即ち対物レンズ101と反対側に
ある場合には2つのセンサ列112−1,112−2上
にそれぞれ形成される光量分布が互いに離れた状態とな
る。
【0007】しかも2つのセンサ列112−1,112
−2上に形成される光量分布のずれ量は対物レンズ10
1のディーフォーカス量、即ち焦点はずれ量とある関数
関係にあるので、そのずれ量を適当な演算手段で算出す
ると、対物レンズ101の焦点はずれの方向と量を検出
することができる。
【0008】図7に示す焦点検出装置は、対物レンズ1
01により観察又は撮影される範囲の中央の1つの領域
に存在する物体に対してのみ焦点検出が可能である。こ
れに対し、観察又は撮影される範囲の中央以外に存在す
る物体に対しても、広い範囲で焦点検出が可能な焦点検
出装置が、本出願人によって特開平9−184965号
公報等で開示されている。
【0009】図8は上記の様な広い範囲で焦点検出が可
能な焦点検出装置が組み込まれたカメラの一例を示した
ものである。図中101は撮影を行うための対物レン
ズ、1は対物レンズ101の光軸、2はフィルム(撮像
面)、3は半透過性の主ミラー、103は焦点板であ
り、対物レンズ101による被写体像が主ミラー3を介
して結像している。104はペンタプリズム、105は
接眼レンズであり、焦点板103上の被写体像を観察し
ている。
【0010】4は対物レンズ101の像面側に光軸1に
対して斜めに配置された第1の反射鏡である。5は第1
の反射鏡4によるフィルム2に共役な近軸的結像面で、
この位置に被写体像が結像している。6は第2の反射
鏡、7は赤外カットフイルター、8は2対の計4つの開
口8−1、8−2及び8−3、8−4を有する絞り、9
は絞り8の4つの開口8−1、8−2、8−3、8−4
に対応して配置された2対の計4つのレンズ9−1、9
−2及び9−3、9−4を有する2次結像系、10は第
3の反射鏡、11は2対の計4つのエリアセンサ11−
1、11−2及び11−3、11−4を有する光電変換
素子(受光手段)をそれぞれ示している。第1の反射鏡
4、第2の反射鏡6、そして2次結像系9は光学手段の
一要素を構成している。
【0011】本形態における第1の反射鏡4は、2次曲
面を軸回りに回転してできる曲面の一部で構成されてお
り、集光性の曲率を有し、絞り8の4つの開口8−1、
8−2、8−3、8−4を対物レンズ101の射出瞳1
01a付近に投影するようにしている。また第1の反射
鏡4は必要な領域のみが光を反射するように、アルミや
銀等の金属膜が蒸着されていて、焦点検出を行う範囲を
制限する視野マスク(規制手段)の働きを兼ねている。
【0012】図9は図8の絞り8の平面図である。絞り
8の2対の計4つの開口8−1、8−2及び8−3、8
−4をそれぞれ開口幅の狭い方向が光軸を中心に対向す
るように(開口8−1、8−2は撮影範囲の上下方向、
開口8−3、8−4は撮影範囲の左右方向)並べた構成
となっている。図中点線で示されているのは、絞り8の
4つの開口8−1、8−2及び8−3、8−4に対応し
て、その後方に配置されている前記2次結像系9の各レ
ンズ9−1、9−2及び9−3、9−4である。
【0013】図10は光電変換素子11の平面図であ
り、図8で示した2対の計4つのエリアセンサ11−
1、11−2及び11−3、11−4は、この図で示す
ように二次元的に複数の画素を配列した2つのエリアセ
ンサ11−1、11−2及び11−3、11−4を並べ
たものである。
【0014】図11に示すように、第1の方向の焦点検
出系では、図8の対物レンズ101からの二つの光束1
2−1、12−2は主ミラー3を透過後、第1の反射鏡
4によりほぼ主ミラー3の傾きに沿った方向に反射さ
れ、近軸的結像面5に被写体像を形成している。
【0015】このとき第1の反射鏡4は、近軸的結像面
5上に撮像面2に形成される被写体像を縮小結像するよ
うにしている。近軸的結像面5に形成した被写体像から
の光束は、第2の反射鏡6により反射して再び方向を変
えた後、赤外カットフイルター7、絞り8の2つの開口
8−1、8−2を経て、2次結像系9の各レンズ9−
1、9−2により集光され、第3の反射鏡10を介し
て、光電変換素子11のエリアセンサ11−1、11−
2上にそれぞれ到達し、例えば図10の11−1a、1
1−2aの領域にそれぞれ図15(A)に示すように光
量分布を形成し、上下方向のずれを検知するものであ
る。
【0016】このような構成にすると、図15(A)に
示すように横線のような縦方向に濃淡のある被写体に対
してのみ焦点検出が可能である。
【0017】図12に示す第2の方向の焦点検出系で
は、図8の対物レンズ101からの二つの光束は、第1
の方向の焦点検出系の光束と同様に主ミラー3を透過
後、第1の反射鏡4によりほぼ主ミラー3の傾きに沿っ
た方向に反射され、近軸的結像面5に被写体像を形成
し、第2の反射鏡6により反射して再び方向を変えた
後、赤外カットフイルター7を透過した後、今度は絞り
8の2つの開口8−3、8−4を経て、2次結像系9の
各レンズ9−3、9−4により集光され、第3の反射鏡
10を介して、光電変換素子11のエリアセンサ11−
3、11−4上にそれぞれ到達し、例えば図10の11
−3b、11−4bの領域にそれぞれ光量分布を形成
し、左右方向のずれを検知するものである。
【0018】このような構成にすると、縦線のような横
方向に濃淡のある被写体に対してのみ焦点検出が可能で
ある。
【0019】従って本構成では縦方向に濃淡のある被写
体だけでなく横方向に濃淡のある被写体に対しても焦点
検出が可能である。
【0020】第1の反射鏡4及び第2の反射鏡6及び第
3の反射鏡10においては、必要最低限の領域のみに光
反射材料を蒸着するようにしたり、また各反射鏡は反射
面として機能しない領域や支持部には光吸収性の塗料を
塗布したり、図8の14、16、20の様な光吸収性の
塗料を塗布したマスクを近接して設ける等の手段を施す
ようにして、光電変換素子11上に入射する迷光を減少
させるようにしている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】前記の様に従来の焦点
検出系では有害光の反射を低減するため、有効部以外の
部分を粗面とし黒色塗料を塗布した遮光マスクを遮光手
段としていた。しかしこのような手段で遮光しても表面
反射として数%の反射光は残存し、光電変換素子11上
に入射する迷光を弱める効果は認められるものの、十分
ではなかった。
【0022】例えば測距視野が図10の11−1a、1
1−2aの様に測距範囲の右下にあり、図14のように
測距範囲外に太陽光のように強い光源が存在する場合、
図13の第2の反射鏡6に1−5のように入射する非有
効光は遮光マスク16で弱められはするが、拡散反射し
絞り開口部8−4を通り光電変換素子の11−2a部分
にゴースト光として入射するする。
【0023】一方光電変換素子の11−1a部分にはゴ
ースト光が入射せず図15(B)のB−2に示すように
被写体に忠実な光量分布が形成されるが11−2a部分
にはこの様にゴースト光が入射し図15(B)のB−1
に示すように被写体像が乱れて形成され、11−1aと
11−2aの出力信号の相関がとれなくなり焦点検出位
置が大きくずれてしまうという欠点があった。
【0024】このようなゴースト光は、図8に図示する
ようなエリアセンサーを使用して広い範囲で焦点検出が
可能な焦点検出装置や縦横両方向に濃淡分布のある被写
体に対して焦点検出が可能な焦点検出装置においては、
相関を取るセンサー列に不均衡入射するゴースト光が除
去し難いため、焦点検出への影響が図7のような一対の
センサー列のみで構成されている焦点検出装置に比べて
大きい。
【0025】本発明はこうした問題を解決し、光電変換
素子に入射するゴースト光を大きく低減し、精度の良い
焦点検出信号を実現し焦点検出精度を向上することを目
的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の焦点検出系は、
(1−1)対物レンズの像面側に設けた光学手段によ
り、該対物レンズの瞳の中の分離した複数の領域を通過
した光束を用いて、被写体像に関する複数の光量分布を
形成し、複数の素子より成る光電変換素子により、該複
数の光量分布の相対的な位置関係を求め、該光電変換素
子からの信号を用いて、該対物レンズの合焦状態を撮影
視野内の領域において検出する焦点検出系において、該
焦点検出系は光路の方向を変換する反射部材を有し、該
反射部材は入射側の有効部以外の部分に反射防止膜を設
けた光沢透過面と、該光沢透過面を透過した後方に光吸
収部材を設けた光沢面を含む光吸収手段とを有すること
を特徴としている。
【0027】特に、 (1−1−1)前記反射部材の光吸収手段は光吸収塗料
を塗布した光沢面であること。
【0028】(1−1−2)前記反射部材は入射側有効
部に反射ミラーを有する平行平板を有し、前記光吸収手
段は、該平行平板の入射面の反対側の面を光沢面とし、
光吸収塗料を塗布して構成したこと。
【0029】(1−1−3)前記反射部材は入射側有効
部に反射ミラーを有する光学ブロックで構成され、前記
光吸収手段は該光学ブロックの裏面を該裏面で反射する
非有効光束が略入射方向に導かれるような角度に設定さ
れた光沢面とし、光吸収塗料を塗布することにより構成
したこと。
【0030】(1−1−4)前記反射部材は入射側有効
部に反射ミラーを有する透明プリズムで構成され、該透
明プリズムは光吸収塗料が塗布された複数の光沢面を有
すること。
【0031】(1−1−5)前記反射部材は光吸収材料
より成る基板を有していること。等を特徴としている。
【0032】本発明の光学機器は、(2−1)構成(1
−1)の焦点検出系からの信号を用いて対物レンズを構
成する合焦レンズを駆動させて合焦を行い撮像手段面上
に被写体像を形成していることを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の焦点検出装置が組
み込まれたカメラ等の光学機器の実施形態1を示す図で
ある。
【0034】図中101は撮影を行うための対物レン
ズ、1は対物レンズ101の光軸、2はフィルム(撮像
面)、3は半透過性の主ミラー、103は焦点板であ
り、対物レンズ101による被写体像が主ミラー3を介
して結像している。104はペンタプリズム、105は
接眼レンズであり、焦点板103上の被写体像を観察し
ている。
【0035】4は対物レンズ101の像面側に光軸1に
対して斜めに配置された第1の反射鏡である。5は第1
の反射鏡4によるフィルム2に共役な近軸的結像面で、
この位置に被写体像が結像している。
【0036】6は第2の反射鏡で、入射側有効部に反射
ミラー6−1を有し、有効部以外の部分に反射防止膜6
−2を有する透明な平行平板6−4で構成され、該平行
平板6−4の入射面の反対側の面は光沢面であり黒色の
光吸収塗料6−3を塗布してある。7は赤外カットフイ
ルター、8は図9で示したものと同じく2対の計4つの
開口8−1、8−2及び8−3、8−4を有する絞り、
9は絞り8の4つの開口8−1、8−2、8−3、8−
4に対応して配置された2対の計4つのレンズ9−1、
9−2及び9−3、9−4を有する2次結像系、10は
第3の反射鏡、11は図10で示したものと同じく2対
の計4つのエリアセンサ11−1、11−2及び11−
3、11−4を有する光電変換素子(受光手段)をそれ
ぞれ示している。第1の反射鏡4、第2の反射鏡6、そ
して2次結像系9は光学手段の一要素を構成している。
【0037】本実施形態における第1の反射鏡4は2次
曲面を軸回りに回転してできる曲面の一部で構成されて
おり、集光性の曲率を有し、絞り8の4つの開口8−
1、8−2、8−3、8−4を対物レンズ101の射出
瞳101a付近に投影するようにしている。
【0038】本実施形態では対物レンズの像面側に一対
の開口部を1つ又は複数有する絞りと、これに対応した
一対の2次結像系を1つ又は複数有する光学手段を設
け、該光学手段により該対物レンズの瞳の異なる領域を
通過した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布
を形成し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を複数
の素子より成る光電変換素子により求め、該光電変換素
子からの信号を用いて該対物レンズの合焦状態を検出し
ている。
【0039】図2は上記焦点検出装置の第2の反射鏡6
の詳細な構成を説明するための図である。図中(A)は
第2の反射鏡を入射側から見た図で、入射側有効部に反
射ミラー6−1を有し、有効部以外の部分に反射防止膜
6−2を有する透明な平行平板6−4で構成されてい
る。
【0040】焦点検出に用いられる有効光束は、図中
(B)にA−A’断面で図示する様に反射ミラー6−1
で反射され2次結像系へ向かう。
【0041】一方非有効部6−2に入射する非有効光束
は、図中(C)にB−B’断面で図示する様に反射防止
膜蒸着部6−2を反射がほとんどなく透過し、該平行平
板6−4の入射面の反対側の光沢面に塗布されている黒
色の光吸収塗料6−3で吸収される。
【0042】本実施例に従えば、第2の反射鏡6の非有
効部6−2における反射は、多層膜を蒸着すれば0.1
%以下に押さえられ、該平行平板6−4の入射面とは反
対側の光沢面に塗布されている黒色の光吸収塗料6−3
によって、やはり反射は0.1%以下に押さえられる。
【0043】このようにして本実施例の方法によれば、
第2の反射鏡6の非有効部6−2に入射する非有効光束
は反射が著しく少なくなるため、光電変換素子に入射す
るゴースト光を大きく低減でき、図15の(A)に近い
光分布がセンサー列11−1aと11−2a上に形成さ
れ出力信号も、相関が十分とれる品質になり、精度の良
い焦点検出信号を実現することができるようになった。
【0044】図3は本発明の焦点検出装置が組み込まれ
たカメラ等の光学機器の実施形態2を示す図である。
【0045】図中101は撮影を行うための対物レン
ズ、1は対物レンズ101の光軸、2はフィルム(撮像
面)、3は半透過性の主ミラー、103は焦点板であ
り、対物レンズ101による被写体像が主ミラー3を介
して結像している。
【0046】4は対物レンズ101の像面側に光軸1に
対して斜めに配置された第1の反射鏡である。5は第1
の反射鏡4によるフィルム2に共役な近軸的結像面で、
この位置に被写体像が結像している。
【0047】6は第2の反射鏡で、入射側有効部に反射
ミラー6−1を有し有効部以外の部分に反射防止膜6−
2を有する透明な光学ブロック6−5であり、入射面と
裏面はある角度をなしている。光学ブロック6−5の入
射面光学ブロック6−5の入射面の反対側の面は光沢面
であり、黒色の光吸収塗料6−3を塗布してある。
【0048】7は赤外カットフイルター、8は図9で示
したものと同じく2対の計4つの開口8−1、8−2及
び8−3、8−4を有する絞り、9は絞り8の4つの開
口8−1、8−2、8−3、8−4に対応して配置され
た2対の計4つのレンズ9−1、9−2及び9−3、9
−4を有する2次結像系、10は第3の反射鏡、11は
図10で示したものと同じく2対の計4つのエリアセン
サ11−1、11−2及び11−3、11−4を有する
光電変換素子(受光手段)をそれぞれ示している。
【0049】図4上記焦点検出装置の第2の反射鏡6の
詳細な構成を説明するための図である。図中(A)は第
2の反射鏡を入射側から見た図で、入射側有効部に反射
ミラー6−1を有し有効部以外の部分に反射防止膜6−
2を有する透明な光学ブロック6−5で構成されてい
る。
【0050】焦点検出に用いられる有効光束は、図中
(B)にA−A’断面で図示する様に反射ミラー6−1
で反射され2次結像系へ向かう。
【0051】一方非有効部6−2に入射する非有効光束
は、図中(C)にB−B’断面で図示する様に反射防止
膜蒸着部6−2を反射がほとんどなく透過し、該透明な
光学ブロック6−5の入射面の反対側の光沢面に塗布さ
れている黒色の光吸収塗料6−3で吸収される。
【0052】本実施例においては光学ブロック6−5の
入射側の面と裏面となす角度は、入射側の面の非有効部
を透過した非有効光が裏面に略垂直に入射するように決
められているので、裏面の黒色の光吸収塗料6−3で吸
収されきれず反射する光は入射してきた方向に戻され、
光電変換素子に入射するゴースト光にはならない。
【0053】本実施例に従えば第2の反射鏡6の非有効
部6−2における反射は、多層膜を蒸着すれば0.1%
以下に押さえられ、該光学ブロック6−5の入射面の反
対側の光沢面に塗布されている黒色の光吸収塗料6−3
によって極わずかに拡散される光が加わるのみになる。
【0054】このようにして本実施形態の方法によれ
ば、第2の反射鏡6の非有効部6−2に入射する非有効
光束は反射が著しく少なくなるため、光電変換素子に入
射するゴースト光を大きく低減できるようになった。
【0055】図5は本発明の焦点検出装置が組み込まれ
たカメラの実施形態3を示す図である。
【0056】図中101は撮影を行うための対物レン
ズ、1は対物レンズ101の光軸、2はフィルム(撮像
面)、3は半透過性の主ミラー、103は焦点板であ
り、対物レンズ101による被写体像が主ミラー3を介
して結像している。
【0057】4は対物レンズ101の像面側に光軸1に
対して斜めに配置された第1の反射鏡である。5は第1
の反射鏡4によるフィルム2に共役な近軸的結像面で、
この位置に被写体像が結像している。6は第2の反射鏡
で、入射側有効部に反射ミラー6−1を有し、有効部以
外の部分に反射防止膜6−2を有する透明プリズム6−
6であり、透明プリズム6−6の入射面以外の2つの面
は光沢面であり、黒色の光吸収塗料6−31、6−32
を塗布してある。
【0058】7は赤外カットフイルター、8は図9で示
したものと同じく2対の計4つの開口8−1、8−2及
び8−3、8−4を有する絞り、9は絞り8の4つの開
口8−1、8−2、8−3、8−4に対応して配置され
た2対の計4つのレンズ9−1、9−2及び9−3、9
−4を有する2次結像系、10は第3の反射鏡、11は
図10で示したものと同じく2対の計4つのエリアセン
サ11−1、11−2及び11−3、11−4を有する
光電変換素子(受光手段)をそれぞれ示している。
【0059】図6は上記焦点検出装置の第2の反射鏡6
の詳細な構成を説明するための図である。図中(A)は
第2の反射鏡を入射側から見た図で、入射側有効部に反
射ミラー6−1を有し、有効部以外の部分に反射防止膜
6−2を有する透明プリズム6−6で構成されている。
焦点検出に用いられる有効光束は、図中(B)にA−
A’断面で図示する様に、反射ミラー6−1で反射さ
れ、2次結像系へ向かう。
【0060】一方非有効部6−2に入射する非有効光束
は、図中(C)にB−B’断面で図示する様に、反射防
止膜蒸着部6−2を反射がほとんどなく透過し、該透明
プリズム6−6の入射面以外の2つの光沢面に塗布され
ている黒色の光吸収塗料6−31、6−32で吸収され
る。本実施例においては透明プリズム6−6の入射面以
外の2つの光沢面に塗布されている黒色の光吸収塗料6
−31、6−32で二重に吸収されるので、光電変換素
子に入射するゴースト光を大きく低減できる。
【0061】その他の実施形態として、図2における反
射部材の基板を黒色ガラス、黒色プラスチック、NDフ
ィルター等の光吸収材料で構成すると、例えば実施形態
1の平行平板6−4を往復する間にも非有効光束の光量
が内部吸収により弱められるので、光電変換素子に入射
するゴースト光をさらに低減できる。
【0062】また本明細書の中では特に第2の反射鏡へ
の応用を中心に記載したが、第1の反射鏡或いは第3の
反射鏡に本発明を適用しても同様の効果が期待できる。
もちろん複数の反射鏡に本発明を適用すれば効果は増大
する。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば以上のように構成する事
により、光路の方向を変換する反射鏡の非有効部に入射
する非有効光束の反射又は拡散反射が著しく少なくなる
ため、光電変換素子に入射するゴースト光を大きく低減
でき、図15の(A)に近い一対の光分布がセンサー列
11−1aと11−2a上に形成され、出力信号も相関
が十分とれる品質になり、精度の良い焦点検出信号を実
現することができるようになった。
【0064】特にエリアセンサーを使用して広い範囲で
焦点検出が可能な焦点検出装置や縦横両方向に濃淡分布
のある被写体に対して焦点検出が可能な焦点検出装置に
おいては、相関をとるセンサー列に不均衡入射するゴー
スト光を除去し難かったが、本発明はこうした問題を解
決し、光電変換素子に入射するゴースト光を大きく低減
し、精度の良い焦点検出信号を実現することができるよ
うになった。
【0065】従ってゴースト光に対する余裕寸法を最小
におさえられるため、焦点検出系を小型にすることも可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成を示す図
【図2】本発明の実施形態1の構成を詳細に示す図
【図3】本発明の実施形態2の構成を示す図
【図4】本発明の実施形態2の構成を詳細に示す図
【図5】本発明の実施形態3の構成を示す図
【図6】本発明の実施形態3の構成を詳細に示す図
【図7】焦点検出装置の原理を示す図
【図8】焦点検出装置を有するカメラの従来例を示す図
【図9】図7の一部分の説明図
【図10】図7の一部分の説明図
【図11】図8の一部分の説明図
【図12】図8の一部分の説明図
【図13】図8の一部分の説明図
【図14】撮影視野の説明図
【図15】図7の受光手段面上の光量分布の説明図
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 フィルム 3 主ミラー 4 第1の反射鏡 5 近軸的結像面 6 第2の反射鏡 7 赤外カットフィルター 8 絞り 9 2次結像系 10 第3の反射鏡 11 光電変換素子 14 第1の反射鏡のマスク 16 第2の反射鏡のマスク 20 第3の反射鏡のマスク 6−1 反射ミラー 6−2 反射防止膜 6−3 光吸収塗料 101 対物レンズ 101a 撮影レンズの射出瞳 103 焦点板 104 ペンタプリズム 105 接眼レンズ 108 焦点検出装置 109 視野マスク 110 フィールドレンズ 111 2次結像系 112 光電変換素子 113 絞り 114 対物レンズの射出瞳 115 光束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA01 BA23 BB01 BB02 2H051 AA06 BA04 BA18 CA04 CA12 CB08 CB11 CB14 CB16 CB20 CB22 DA10 5C022 AB28 AB30 AC51

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズの像面側に設けた光学手段に
    より、該対物レンズの瞳の中の分離した複数の領域を通
    過した光束を用いて、被写体像に関する複数の光量分布
    を形成し、複数の素子より成る光電変換素子により、該
    複数の光量分布の相対的な位置関係を求め、該光電変換
    素子からの信号を用いて、該対物レンズの合焦状態を撮
    影視野内の領域において検出する焦点検出系において、
    該焦点検出系は光路の方向を変換する反射部材を有し、
    該反射部材は入射側の有効部以外の部分に反射防止膜を
    設けた光沢透過面と、該光沢透過面を透過した後方に光
    吸収部材を設けた光沢面を含む光吸収手段とを有するこ
    とを特徴とする焦点検出系。
  2. 【請求項2】 前記反射部材の光吸収手段は光吸収塗料
    を塗布した光沢面であることを特徴とする請求項1に記
    載の焦点検出系。
  3. 【請求項3】 前記反射部材は入射側有効部に反射ミラ
    ーを有する平行平板を有し、前記光吸収手段は、該平行
    平板の入射面の反対側の面を光沢面とし、光吸収塗料を
    塗布して構成したことを特徴とする請求項2に記載の焦
    点検出系。
  4. 【請求項4】 前記反射部材は入射側有効部に反射ミラ
    ーを有する光学ブロックで構成され、前記光吸収手段は
    該光学ブロックの裏面を該裏面で反射する非有効光束が
    略入射方向に導かれるような角度に設定された光沢面と
    し、光吸収塗料を塗布することにより構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の焦点検出系。
  5. 【請求項5】 前記反射部材は入射側有効部に反射ミラ
    ーを有する透明プリズムで構成され、該透明プリズムは
    光吸収塗料が塗布された複数の光沢面を有することを特
    徴とする請求項1に記載の焦点検出系。
  6. 【請求項6】 前記反射部材は光吸収材料より成る基板
    を有していることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か1項に記載の焦点検出系。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項記載の焦点検
    出系からの信号を用いて対物レンズを構成する合焦レン
    ズを駆動させて合焦を行い撮像手段面上に被写体像を形
    成していることを特徴とする光学機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114486911A (zh) * 2022-01-17 2022-05-13 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种体散射缺陷检测设备及方法

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US9706072B2 (en) 2011-08-31 2017-07-11 Canon Finetech Inc. Image reading apparatus and image forming apparatus
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