JPH09184124A - 除塵装置用レーキ - Google Patents

除塵装置用レーキ

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JPH09184124A
JPH09184124A JP35328295A JP35328295A JPH09184124A JP H09184124 A JPH09184124 A JP H09184124A JP 35328295 A JP35328295 A JP 35328295A JP 35328295 A JP35328295 A JP 35328295A JP H09184124 A JPH09184124 A JP H09184124A
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Kiyoshi Kobayashi
清 小林
Kenji Yamazaki
賢二 山崎
Michio Takashima
道雄 高嶋
Hirotaka Maenozono
博貴 前之園
Kenichi Ikeda
賢一 池田
Takashi Murakami
孝志 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で耐食性が高く、騒音や振動が発生しに
くく、しかも柔軟で変形しにくく、結果としてメンテナ
ンスの手間の掛からない除塵装置用レーキを提供する。 【解決手段】 無端状のチェーン14によって水路中に
設けたバースクリーン11,12に沿って走行可能に設
置される除塵装置用レーキ13であって、上記バースク
リーン11,12に捕捉されたごみ類を掻き上げる掻き
上げ部1と、上記チェーン14に取り付けられる支持端
部2とを有し、プラスチック材あるいは、金属等の補強
材を含む複合プラスチック材にて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水路中に浮遊する
ゴミを捕捉し、取り除くための除塵装置に用いられるレ
ーキに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような除塵装置として、用水並び
に排水路等の水路内に設けられたバースクリーンと、こ
れらスクリーンに沿ってゴミ類を掻き上げるための複数
の可動レーキを備えたものがある。スクリーンは上下に
延びる板状部材が水路幅方向に等間隔に配置されて構成
されている。水路内に流入する雑多なゴミはこのスクリ
ーンに係止し、巡回走行する可動レーキで掻き上げら
れ、搬送ベルトコンベアに落とされて除去される。可動
レーキは前後に突出する複数の凸部が形成された櫛状の
構造である。
【0003】図8は除塵装置の全体構成を示す斜視図で
あり、除塵装置Aは水路Wの幅一杯に設けられた前衛ス
クリーン11及び主スクリーン12と、主スクリーン1
2を支持する受け桁24、この受け桁24の両端を支持
するための左右一対のサイドフレーム25、前記前衛ス
クリーン11及び主スクリーン12に沿ってゴミ類を掻
き上げるためのごみ類掻き上げ片を構成する列状に配置
された複数列のレーキ13と、これら複数列のレーキ1
3の進行経路に沿って設けられた下部案内板20、上部
案内板21、前記複数列のレーキ13の両端を支持する
ための左右一対のエンドレスレーキチェーン14とを備
えている。
【0004】前記一対のエンドレスレーキチェーン14
は、駆動軸15の両端に固設された一対のスプロケット
16に係合されている。一方のスプロケット16に隣接
しかつ駆動軸15に固定されたスプロケット17は、駆
動チェーン18を介して減速機及びモータからなる駆動
装置19に連結されている。そして、駆動装置19を駆
動すると、駆動軸15が回転駆動され、一対のエンドレ
スレーキチェーン14,14が走行され、スクリーン1
1,12で捕捉された塵芥はレーキ13により掻き上げ
られる。
【0005】また、レーキ13の移動軌跡に沿って、下
部案内板20と、該下部案内板20に対して角度を変え
て連続している上部案内板21とが設置されており、レ
ーキ13によって掻き上げられた塵芥は、下部案内板2
0および上部案内板21上を移動するようになってい
る。そして、上部案内板21の上端部の下方には、図3
に示されるようにホッパ22が設置され、さらにホッパ
22の下方にはゴミ搬出コンベア23が設置されてお
り、掻き上げられた塵芥は外部に搬出される。
【0006】従来は、レーキ13を始め、主スクリーン
12、受け桁24、案内板20,21、サイドフレーム
25などの主要部品は鋼材製であり、熔接、ボルト止め
により固定されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような鋼材を素
材としたレーキを用いた除塵装置においては、以下のよ
うな解決すべき課題が残されていた。 (1)重量が大きいので、これを支持するサイドフレー
ム25やチェーン14の強度、これを駆動する駆動モー
タ19の能力が大きくなり、全体として装置が大がかり
なものとなり、装置コストが嵩む他、メンテナンス及び
現地据え付けに多大な労力を要する。 (2)使用環境上耐食性や耐摩耗性が要求され、素材自
体でその要求をカバーする場合には素材コストが上昇
し、また、塗装等で対処する場合には、経年劣化、塵芥
との接触等による塗膜剥脱部から腐食が進行しやすく、
装置の強度・機能の低下をもたらすとともに、メンテナ
ンスに手間を要した。 (3)固いゴミや他の金属部分との接触により騒音や振
動を発生し、環境衛生上の問題となる。 (4)固いゴミなどがレーキ13とスクリーン11,1
2の間に挟まると変形してしまう。従って、この発明
は、軽量で耐食性が高く、騒音や振動が発生しにくく、
しかも柔軟で変形しにくく、結果としてメンテナンスの
手間の掛からない除塵装置用レーキを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、無端状のチェーンによって水路中に設けたバースク
リーンに沿って走行可能に設置される除塵装置用レーキ
であって、上記バースクリーンに捕捉されたごみ類を掻
き上げる掻き上げ部と、上記チェーンに取り付けられる
支持端部とを有し、プラスチック材あるいは、金属等の
補強材を含む複合プラスチック材にて構成されているこ
とを特徴とする除塵装置用レーキである。プラスチック
を用いることで、軽量化が図れ、高い耐食性を付与する
ことができる。また騒音や振動を吸収し、しかも柔軟で
変形しにくく、結果としてメンテナンスの手間の掛から
ない除塵装置用レーキを提供することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記プラスチッ
ク材を、常温かつ短時間で成形可能な2液混合成形材料
であるエラストマーで改質された三環体以上のノルボル
ネン系モノマーの開環重合体で成形された破断時伸びが
10〜100%である弾性に富んだ樹脂材料としたこと
を特徴とする請求項1記載の除塵装置用レーキである。
このようなエラストマーで改質されたノルボルネン系ポ
リマーは、機械強度と可撓性を兼備するため、この材質
で形成されたレーキは耐衝撃性に優れている。しかも、
材質の比重が約1.05g/cm3以下とプラスチックの
なかでも比較的軽く、かつ耐衝撃性、耐水性、耐食性、
耐薬品性に優れた材質である。
【0010】この材料では、衝撃や腐食にも耐えること
ができ、また現場での据付工事等で大きな外力を受けて
も変形、破損しにくいという利点があると同時に、全体
の重量を軽減することができるため、工事が容易になる
利点も有する。この材質は熱変形温度100℃以上、好
ましくは120℃以上を有し、破断時伸びが10〜10
0%、好ましくは、15〜80%を有するものであり、
通常、曲げ弾性率150kg/mm2以上、好ましくは17
0kg/mm2以上を有している。
【0011】三環体以上のノルボルネン系モノマーとし
ては、ジシクロペンタジエンやヒドロジシクロペンタジ
エンなどのごとき三環体、テトラシクロドデセンなどの
ごとき四環体、トリシクロペンタジエンなどのごとき五
環体、テトラシクロペンタジエンなどのごとき七環体な
どが挙げられる。もちろんこれらのアルキル置換体やア
ルキリデン置換体であってもよい。これらのノルボルネ
ン系モノマーは、単独で使用してもよく、また、2種以
上を混合しても用いることができる。これらのモノマー
のなかでは、耐衝撃性、熱変形温度などの面で三〜五環
体のものが好ましく、特に経済性の面からジシクロペン
タジエンを50重量%以上含むものが良い。
【0012】上記三環体以上のノルボルネン系モノマー
の1種以上と共に開環重合し得る2−ノルボルネンや5
−メチル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン系モノマー、あるいはシクロブテン、シクロ
ペンテン、シクロペンタジエン、シクロオクテン、シク
ロドデセンなどの単環シクロオレフィンなどを、本発明
の目的を損なわない範囲で使用したものでもよい。一
方、本発明で用いられるエラストマーとしては、例えば
天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレンブタジエンスチレンブ
ロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体、これらのブロック共重合体の水素化物、
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリクロロプ
レン、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体などが例
示されるが、なかでも炭化水素エラストマーが賞用され
る。
【0013】これらのエラストマーの配合割合は、ノル
ボルネン系エラストマーポリマーの破断時伸びが10〜
100%、好ましくは15〜80%となるような範囲で
適宜定め得るが、通常はモノマー100重量部に対し、
3〜12重量%、好ましくは5〜10重量%である。エ
ラストマーの配合量が少ないと伸びが減少し、その結
果、可撓性が不足して耐衝撃性は劣るようになり、しか
もそのような材質では柔構造のレーキを作ることができ
なくなる。一方、エラストマーの配合量が増加すると伸
びは大きくなるが、反面、曲げ弾性率が低下してレーキ
に必要な剛性を保てなくなる。
【0014】エラストマーで改質されたノルボルネン系
ポリマーを得るには、通常、反応射出成形、レジンイン
ジェクション法、注形法等の反応成形法が用いられる。
これらの方法においては、ノルボルネン系モノマー、エ
ラストマーおよび開環重合用触媒を含む反応原液を金
型、木型、砂型、樹脂型内等に供給し、そこで開環重合
することによって行われる。
【0015】反応に際しては、充填剤、顔料、着色剤、
酸化防止剤等の種々の添加剤を配合することにより、本
発明のスクリーンの特性を改質することが出来る。これ
らの添加剤は予め反応原液のいずれか一方又は双方に混
合される。充填剤にはガラス短繊維、ガラス粒子、カー
ボンブラック、タルク、炭酸カルシウム、雲母などの無
機質充填剤がある。酸化防止剤としては、フェノール
系、リン系、アミン系など各種のプラスチック・ゴム用
酸化防止剤がある。これらの酸化防止剤は、単独で用い
てもよいが、併用することもできる。配合割合は、ノル
ボルネン系ポリマーに対し0.5重量%以上、好ましく
は1〜3重量%である。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記プラスチッ
ク材を、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑
性樹脂で成形された破断時伸びが10〜100%である
弾性及び靱性に富んだ樹脂材料としたことを特徴とする
請求項1記載の除塵装置用レーキである。ABS樹脂、
PP樹脂等の熱可塑性樹脂は、一般家庭用品、自動車部
品等に広く用いられているが、目的によって種々のグレ
ードの材質が市販されている。本発明に適するのは、破
断時伸びが10〜100%、好ましくは15〜80%を
有するものであり、主に射出成形を用いて製造する。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記レーキは、
除塵装置の幅方向に分割された複数のセグメントを一体
化して構成されていることを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載の除塵装置用レーキである。このよ
うにセグメント化することにより、必要な鋳型が小さく
なって鋳型コストが大幅に低減される。また、除塵装置
の幅すなわちレーキの長さは設置される水路の幅によっ
て異なるが、セグメントの数を変えることによって対応
することができ、鋳型を組み替えたり作り直したりする
手間が省かれる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記セグメント
を充填プラスチック材を用いて一体化していることを特
徴とする請求項4に記載の除塵装置用レーキである。一
体化作業が容易であるとともに、軽量、高耐食性、低騒
音、低振動などのプラスチックを用いたことによる特長
が維持される。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記充填プラス
チック材を、常温かつ短時間で成形可能な2液混合成形
材料であるエラストマーで改質された三環体以上のノル
ボルネン系モノマーの開環重合体で成形された破断時伸
びが10〜100%である弾性に富んだ樹脂材料とした
ことを特徴とする請求項5記載の除塵装置用レーキであ
る。この材料を用いることで、常温かつ短時間で一体化
作業が行われるので、作業負荷が大幅に軽減されるとと
もに、除塵装置を設置する現地で作業を行なうことも容
易である。また、セグメントと同じ材料で成形すれば密
着性が良く、強固な一体化が行える。
【0020】請求項7に記載の発明は、上記掻き上げ部
は、除塵装置の幅方向に延びる連結部と、連結部より突
出する掻き上げ片とから構成され、複数のセグメントは
1又は2以上の上記掻き上げ片を有する連結部を単位と
して構成されていることを特徴とする請求項1ないし6
のいずれかに記載の除塵装置用レーキである。この場
合、連結部を接合するので接合面積が小さくなって作業
が簡単になる。一体化をプラスチックを用いて行なう場
合にも、樹脂の充填の流れが簡単になる。
【0021】請求項8に記載の発明は、上記セグメント
には除塵装置の幅方向に沿って貫通するプラスチック充
填空間が形成されていることを特徴とする請求項5ない
し7のいずれかに記載の除塵装置用レーキである。貫通
する充填空間に充填されたプラスチックが心棒となるた
めに撓みや捻れに対する強度が高い。請求項9に記載の
発明は、上記プラスチック充填空間は断面が多角形であ
ることを特徴とする請求項8に記載の除塵装置用レーキ
である。多角形の辺の部分で捻りトルクを受けることが
できる。
【0022】請求項10に記載の発明は、上記セグメン
トの互いに隣接する面にプラスチック充填用凹所が形成
されていることを特徴とする請求項5ないし9のいずれ
かに記載の除塵装置用レーキである。この凹所により、
セグメント同士の連結強度を高めることができる。ま
た、この部分の形状をキー溝状として捻りトルクの受け
に寄与させることもできる。請求項11に記載の発明
は、上記凹所は断面が多角形であることを特徴とする請
求項10に記載の除塵装置用レーキである。
【0023】請求項12に記載の発明は、充填プラスチ
ック材と補強用金属材を併用して一体化していることを
特徴とする請求項5ないし11のいずれかに記載の除塵
装置用レーキであり、レーキの耐用強度が大幅に向上す
る。請求項13に記載の発明は、上記セグメントの互い
に隣接する面に互いに係合する凹凸が形成されているこ
とを特徴とする請求項4ないし12のいずれかに記載の
除塵装置用レーキである。1つのセグメントに掛かる捻
りトルクが、この凹凸を介して隣接するセグメントに伝
達され、結果として捻りに強い構造が得られる。
【0024】請求項14に記載の発明は、掻き上げ面の
表面に凹凸を設けたことを特徴とする請求項1ないし1
3のいずれかに記載の除塵装置用レーキである。請求項
15に記載の発明は、請求項1ないし13のいずれかに
記載の除塵装置用レーキを有することを特徴とする除塵
装置である。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る除塵装置用レーキの実施
例を図面を参照して説明する。このレーキ13は、バー
スクリーン11,12に捕捉されたごみ類を掻き上げる
掻き上げ部1と、チェーン14に取り付けられる支持端
部2とを有しており、図1に示すように、除塵装置の幅
方向に分割された複数のセグメント3,4をプラスチッ
クを用いて一体化して構成されている。このセグメント
3,4は、例えば、エラストマーで改質された三環体以
上のノルボルネン系モノマーの開環重合体のようなプラ
スチック材料から成形されたものが用いられている。こ
れは、常温かつ短時間で成形可能な2液混合成形材料で
あり、好ましくは成形後の破断時伸びが10〜100%
である弾性に富んだものである。
【0026】セグメントの種類は、この実施例では、端
部セグメント3と、掻き上げ部1を構成する掻き上げセ
グメント4がある。掻き上げセグメント4は、図2に示
すように直方体状の連結部5と、前後に突出する掻き上
げ片6a,6bが一体となった形状とされている。連結
部5には、左右に貫通する樹脂充填孔7が形成されてい
る。充填孔7の連結部5に対する断面比率は、この部分
に充填されて固化したプラスチックが各セグメントに掛
かる荷重により発生する捻りトルクを受けるために充分
な程度とすることが必要である。
【0027】樹脂充填孔7の断面形状は、同様に上記の
トルクを受けるために多角形であることが望ましく、こ
の例では、連結部5の断面と相似なほぼ正方形に近い形
状となっている。また、充填孔7の壁の中央に突出部7
aが形成されており、これによって長手方向に沿った狭
窄部が形成され、樹脂が充填された後に長手方向へのず
れが起きないようになっている。樹脂充填孔7の内面
は、面粗度が注入される樹脂と密着するような値になる
ように仕上げられている。
【0028】図2に示す掻き上げセグメント4では、連
結部5の側面の充填孔7の周囲に凹所8が形成されてお
り、これに充填された樹脂がキー作用をなして捻りトル
クを負荷するとともに、連結部5どうしの密着強度を向
上させている。また、図3に示すのは掻き上げセグメン
トのさらに別の実施例を示すもので、連結部5の側面に
互いに係合する形状の段差9が形成されており、これに
よって捻りトルクが負荷されるとともに、セグメント間
の配列と位置決め作業が容易となる。連結部5の側面
は、互いの密着性を確保するために滑らかに仕上げられ
ている。
【0029】なお、端部セグメント3は充填用空間が内
側と上側に開口しており、充填空間の内壁には、補強部
材となる心金10(図4参照)を位置決めするための凹
所(図示略)が形成されている。
【0030】次に、上記のようなセグメントを連結して
一体化する工程について説明する。図4に示すように、
端部セグメント3と、除塵装置Aの幅に合わせた所定の
数の掻き上げセグメント4を、充填孔7に心金10を挿
通させた状態で揃えて並べる。掻き上げセグメント4間
のピッチを調整するため、図5に示すようにスペーサ5
aを配してもよい。そして、一端側の端部セグメント3
の上側開口から液状のプラスチック材Pを注入し、他方
の端部セグメント3の開口を空気抜きとして充填する。
【0031】心金10としては、金属など適宜の材料、
H型断面(図6参照)等適宜の形状を用いることができ
る。プラスチック材の充填性と、固化した充填プラスチ
ック材と心金10との密着性を良好なものとするため
に、図6(a)に示すように、心金10には所定箇所に
穴10aを形成しておくとよい。
【0032】充填プラスチック材Pとしては、エラスト
マーで改質された三環体以上のノルボルネン系モノマー
の開環重合体を用いると、例えば2液を混合して充填す
ることにより、常温かつ短時間で成形可能であり、現場
での施工も非常に容易である。しかも、固化した後の破
断時伸びを10〜100%として弾性に富んだ心材とす
ることができる。
【0033】図7はこの発明の他の実施例を示すもの
で、レーキ13の掻き上げ面に凹凸(突起)13aを設
けたものである。この実施例では、レーキ13に、水で
濡れた紙、ダンボール箱、ビニール袋、ナイロン袋等が
密着するのが妨げられる。これは、凹凸13aがある程
度細かいと、これらの素材が凹凸に隙間無く密着する程
度には変形しにくく、凹凸13aと素材の間に空間が残
るためである。そして、凹凸13aの間の空間を介して
水や空気が移動し、これらの空間を拡大し、両者の剥離
を促すので、レーキ13から搬送コンベアへのゴミの移
動が円滑に行われる。このような表面の凹凸も、レーキ
13をプラスチック材によって成形する際に鋳型の凹凸
を転写することで容易に形成することができる。凹凸1
3aの形状は、凹所、突条、溝など任意である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、素材としてプラスチック材を用いることで、レーキ
の軽量化が図れ、除塵装置全体の小型化と低コスト化に
寄与する。また、高い耐食性を付与することができ、し
かも柔軟で変形しにくいのでメンテナンスの手間が掛か
らず、さらに、レーキが騒音や振動を吸収するので、環
境に悪影響を与えることがない実用性の高い除塵装置用
レーキ及び除塵装置を提供することができる。
【0035】さらに、セグメント化することにより、必
要な鋳型が小さくなって鋳型コストが大幅に低減される
とともに、在庫も減少させることができ、さらに、除塵
装置を設置すべき水路の幅に合わせてセグメントの数を
変えることによってレーキの長さの調整も容易で製造コ
ストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除塵装置用レーキの一実施例を示す図
であり、(a)平面図、(b)正面図である。
【図2】本発明のレーキのセグメントを示す図である。
【図3】レーキのセグメントの他の実施例を示す図であ
る。
【図4】レーキを作成する過程を示す図である。
【図5】レーキの構成の他の実施例を示す図である。
【図6】レーキの構成要素の他の実施例を示す図であ
る。
【図7】レーキの他の実施例を示す図である。
【図8】除塵装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 掻き上げ部 2 支持端部 3 端部セグメント 4 掻き上げセグメント 5 連結部 6a,6b 掻き上げ片 7 樹脂充填孔 8 凹所 9 段差 10 心金 11 前衛スクリーン 12 主スクリーン 13 レーキ 20,21 案内板 24 受け桁 25 サイドフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前之園 博貴 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 池田 賢一 三重県鈴鹿市高岡町2470 荏原工機株式会 社内 (72)発明者 村上 孝志 北海道室蘭市みゆき町2−13−1 株式会 社荏原環境テクノ北海道内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状のチェーンによって水路中に設け
    たバースクリーンに沿って走行可能に設置される除塵装
    置用レーキであって、 上記バースクリーンに捕捉されたごみ類を掻き上げる掻
    き上げ部と、上記チェーンに取り付けられる支持端部と
    を有し、 プラスチック材あるいは、金属等の補強材を含む複合プ
    ラスチック材にて構成されていることを特徴とする除塵
    装置用レーキ。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック材を、常温かつ短時間
    で成形可能な2液混合成形材料であるエラストマーで改
    質された三環体以上のノルボルネン系モノマーの開環重
    合体で成形された破断時伸びが10〜100%である弾
    性に富んだ樹脂材料としたことを特徴とする請求項1記
    載の除塵装置用レーキ。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック材を、ABS樹脂、ポ
    リプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂で成形された破断
    時伸びが10〜100%である弾性及び靱性に富んだ樹
    脂材料としたことを特徴とする請求項1記載の除塵装置
    用レーキ。
  4. 【請求項4】 上記レーキは、除塵装置の幅方向に分割
    された複数のセグメントを一体化して構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の除
    塵装置用レーキ。
  5. 【請求項5】 上記セグメントを充填プラスチック材を
    用いて一体化していることを特徴とする請求項4に記載
    の除塵装置用レーキ。
  6. 【請求項6】 前記充填プラスチック材を、常温かつ短
    時間で成形可能な2液混合成形材料であるエラストマー
    で改質された三環体以上のノルボルネン系モノマーの開
    環重合体で成形された破断時伸びが10〜100%であ
    る弾性に富んだ樹脂材料としたことを特徴とする請求項
    5記載の除塵装置用レーキ。
  7. 【請求項7】 上記掻き上げ部は、除塵装置の幅方向に
    延びる連結部と、梁部より突出する掻き上げ片とから構
    成され、複数のセグメントは1又は2以上の上記掻き上
    げ片を有する連結部を単位として構成されていることを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の除塵装
    置用レーキ。
  8. 【請求項8】 上記セグメントには除塵装置の幅方向に
    沿って貫通するプラスチック充填空間が形成されている
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の
    除塵装置用レーキ。
  9. 【請求項9】 上記プラスチック充填空間は断面が多角
    形であることを特徴とする請求項8に記載の除塵装置用
    レーキ。
  10. 【請求項10】 上記セグメントの互いに隣接する面に
    プラスチック充填用凹所が形成されていることを特徴と
    する請求項5ないし9のいずれかに記載の除塵装置用レ
    ーキ。
  11. 【請求項11】 上記凹所は断面が多角形であることを
    特徴とする請求項10に記載の除塵装置用レーキ。
  12. 【請求項12】 充填プラスチック材と補強用金属材を
    併用して一体化していることを特徴とする請求項5ない
    し11のいずれかに記載の除塵装置用レーキ。
  13. 【請求項13】 上記セグメントの互いに隣接する面に
    互いに係合する凹凸が形成されていることを特徴とする
    請求項4ないし12のいずれかに記載の除塵装置用レー
    キ。
  14. 【請求項14】 掻き上げ面の表面に凹凸を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の除
    塵装置用レーキ。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の除塵装置用レーキを有することを特徴とする除塵装
    置。
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