JPH09184068A - 連続体の製造工程管理方法及び表示制御方法 - Google Patents

連続体の製造工程管理方法及び表示制御方法

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JPH09184068A
JPH09184068A JP34387495A JP34387495A JPH09184068A JP H09184068 A JPH09184068 A JP H09184068A JP 34387495 A JP34387495 A JP 34387495A JP 34387495 A JP34387495 A JP 34387495A JP H09184068 A JPH09184068 A JP H09184068A
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JP34387495A
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Fumito Takada
文人 高田
Toshio Akiyama
敏雄 秋山
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Canon Inc
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続体などの加工物の加工工程について、時
間順に発生する異常事象データと、その異常事象が発生
した加工物上の位置とを有機的に関連づけて表示する工
程管理方法及び管理表の表示制御方法を提供する。 【解決手段】 一覧表示に、複数の事象データを発生毎
に区別して表示し、グラフィック表示には、同じ種類の
事象データを同じバー上に発生順に表示する。一覧表示
とグラフィック表示において、一方の表示において目的
の事象データを選択すると、他方の表示においてその事
象データが目立って表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば帯状の連
続体等を製造する過程での工程管理方法及びその表示制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1つのユニットを大量生産する所謂単品
生産と帯状に長い連続体を製造する場合とにおいて、大
きく異なる点は、単品製造においては、個々の単品を特
定することが容易であるのに対し、連続体では、単位が
存在しないので、従来では、加工条件の管理のみを行っ
たり、或いは、連続体のロット単位で管理を行ったりし
ていた。
【0003】加工条件を管理するとは、加工時の温度、
気圧、湿度などを記録し、爾後それらのデータを検証す
るというものである。また、ロット管理とは、連続体1
つのまとまりに対して、番号を付して、同じ番号を有す
るロットは同じ製造条件で製造されたものと考え、ある
ロットの一部に不良が発見された場合は、そのロットの
全てに不良が発生しているであろうと考えるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、連続体の製
造における従来の管理方法では、連続体のどの位置にど
のような加工不良があるかということまではわからなか
った。そのため、加工が施された連続体を切断して各固
体に分離する工程においても、連続体を目視あるいは自
動で検査し、不良箇所を排除しながら切断を行ったり、
または無条件で切断されたものを後工程で検査し、不良
品を排除するのが通例であった。
【0005】帯状の連続体の製造を、従来の人手による
不良品の検査から脱皮して、コンピュータなどで管理す
る場合には、従来にはない管理データの表示方法が必要
となる。連続体は、切れ目がないために、管理すべきデ
ータが発生しても、そのデータの発生を、連続体上でど
のように特定して表示すべきかの課題が残るからであ
る。
【0006】本発明は上述した課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、連続体などの加工
物の加工工程について、時間順に発生する事象データ
と、その事象が発生した加工物上の位置とを有機的に関
連づけて表示する工程管理方法及び管理表の表示制御方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明の、加工素材としての連
続体が加工工程を渡り歩く生産プロセスを管理する連続
体の製造工程管理方法は、前記加工工程において発生し
た複数事象のデータを、一覧表示すると共に発生順にグ
ラフィック表示し、一覧表示中の任意の事象データと、
この任意の事象データに対応するグラフィック表示中の
事象データの時間位置との対応付けを可視表示すること
を特徴とする。
【0008】本発明の好適な一態様に拠れば、前記加工
工程において発生した複数事象は異常を示す事象である
ことを特徴とする。本発明の好適な一態様に拠れば、一
覧表示には、事象の識別子と、その事象の発生時間とを
含んで表示する。本発明の好適な一態様に拠れば、前記
複数事象のデータは時間発生順に表形式で並べられて表
示される。
【0009】本発明の好適な一態様に拠れば、前記複数
事象のデータは、事象の識別子と、その事象の発生時間
とを含み、前記一覧表示は、事象の識別子と、その事象
の発生時間とを、時間発生順に表形式で並べて表示し、
前記グラフィック表示においては、事象データが、事象
毎に且つ事象の発生順に、バー表示されることを特徴と
する。
【0010】本発明の好適な一態様に拠れば、一覧表示
中の任意の事象データは反転表示され、この任意の事象
データに対応するグラフィック表示中の事象データの時
間位置は他の事象データの時間位置と異なるように表示
される。このような表示により対応付けが認識でき、即
ち、象の発生とその事象の詳細なデータとが同時に把握
することができる。
【0011】本発明の好適な一態様に拠れば、事象デー
タの時間位置は、前記連続体の原点位置からの距離に換
算されて表示されることを特徴とする。連続体は距離位
置と時間位置とが対応するからである。本発明の好適な
一態様に拠れば、一覧表示には、複数の事象データが発
生毎に、1行毎もしくは1列毎に並べられて表示され、
グラフィック表示中には、同一種類の事象データがバー
表示として表示され、1つのバー表示には同一種類の事
象データが発生時間順に並べて表示されていることを特
徴とする。
【0012】本発明の好適な一態様に拠れば、一覧表示
において、目的の事象データを選択すると、その事象デ
ータ及び関連データが反転表示され、グラフィック表示
において、前記選択された目的の事象データに対応する
発生位置がバー表示中にカーソルを付されて表示される
ことを特徴とする。目的の事象を把握するための操作性
が向上する。
【0013】本発明の好適な一態様に拠れば、グラフィ
ック表示において、目的の事象データに対応する発生位
置をバー表示中で選択すると、当該位置にカーソルが表
示され、一覧表示において、前記選択された発生位置に
対応する事象データ及び関連データが反転表示されるこ
とを特徴とする。目的の事象を把握するための操作性が
向上する。
【0014】上記課題を達成するための本発明の、加工
素材としての連続体が加工工程を渡り歩く生産プロセス
を管理するための工程管理表の表示制御方法は、前記加
工工程において発生した所定事象のデータを、発生毎に
一覧表示し、前記加工工程において発生した前記事象の
データを発生順にグラフィック表示し、一覧表示中の任
意の発生時点の事象データを選択すると、その選択され
た事象データが他の発生時点の事象データと区別して表
示され、前記グラフィック表示中において、前記選択さ
れた発生時点に対応する位置に、その事象データの発生
が可視表示されることを特徴とする。目的の事象を把握
するための操作性が向上する。
【0015】さらに、上記課題を達成するための本発明
の、加工素材としての連続体が加工工程を渡り歩く生産
プロセスを管理するための工程管理表の表示制御方法
は、前記加工工程において発生した所定事象のデータ
を、発生毎に一覧表示し、前記加工工程において発生し
た前記事象のデータを発生順にグラフィック表示し、前
記グラフィック表示中において任意の発生時点を選択す
ると、その選択された発生位置においてその事象データ
の発生が可視表示されるとともに、前記一覧表示中にお
いて、前記選択された発生時点に対応する事象データが
他の発生時点の事象データと区別して表示されることを
特徴とする。目的の事象を把握するための操作性が向上
する。
【0016】本発明の好適な一態様に拠れば、前記事象
は複数種類が設定され、前記グラフィック表示において
は、同一種類の事象データは時間発生順に同じバーとし
て表示されることを特徴とする。同時に、異なった種類
の事象を管理することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】〈太陽電池の製造システム〉図1は本発明
に係わる工程管理方法が適用されるアモルファスシリコ
ン太陽電池の製造工程の一実施形態を示す構成図であ
る。本実施形態で製造される製品すなわち太陽電池の製
造工程は、ステンレス薄板をロール状に巻いた加工素材
22を1単位として、図5に示す様に、(I)洗浄、(II)
成膜A、(III)成膜B、(IV)成膜C、(V)切断の工程を順
に行い、全工程が終了するものである。各成膜工程で
は、(2)スパッタ法によるAl/ZnO裏面反射層、
(3)プラズマCVD法によるn/i/p型アモルファ
スシリコン半導体層、(4)スパッタ法によるITO透
明導電層、の形成がなされる。また、(V)の切断の工程
は、2〜4の成膜工程によって3層が成膜された加工素
材22をシャーリング装置30にかけて定尺に切断する
もので、この定尺スラブが後の実装工程を経て最終製品
として完成する。
【0019】図1を参照すると、本実施形態の製造装置
10における各工程の加工装置12,14,16,18
の各々は、実際の加工を行うプロセス部Pと、その前後
に配置されロール状に巻かれた薄板状の加工素材22を
プロセス部Pを通過させながら搬送するための搬送部T
とから概略構成されている。即ち、図1における各加工
装置12,14,16,18の夫々には、最初に加工素
材22の巻出し装置24が配置されており、洗浄、成膜
等のプロセス部Pを経て、最後に加工素材22の巻取り
装置26が配置されている。具体的には、洗浄装置12
では、巻出し装置24にセットされた加工素材22が、
溶剤洗浄槽、純水洗浄槽、ベーパー置換槽、乾燥等のプ
ロセス部Pを経て、巻取り装置26によって巻き取られ
る。かくして、搬送部Tは、巻き出し装置24と巻き取
り装置26とを含む。なお、駆動系としては、巻取り装
置26に順回転モーターが配置されているとともに、巻
出し装置24には逆回転モーターが配置されており、一
定のテンションが保たれるようになされている。
【0020】(V)の切断工程ではロール状の加工素材2
2をセットした後にNCフィーダ28で定量の送り出し
を行い、シャーリング装置30で切断を行う。
【0021】ある加工装置(12,14,16,18)
で加工された加工素材22は人手によって或いはロボッ
ト(不図示)によって次の加工装置にまで搬送される。
即ち、ある加工装置の巻取り装置26によって巻き取ら
れロール状にされた加工素材22は、人手によってある
いはロボット等によって、次の工程の加工装置の巻出し
装置24にセットされる。そして、その次の工程の加工
装置の巻出し装置24から再び加工素材22が巻き出さ
れて、その次の工程におけるプロセスの加工が行われ
る。従って、1つの加工装置における加工素材22の巻
出し回転方向と、それに隣り合う加工装置におけるロー
ルの巻出し回転方向とは必然的に互いに逆方向となる。
即ち、加工素材22は、各工程を経る毎に加工素材22
の始点と終点が逆転する。
【0022】各加工装置12,14,16,18で加工
素材22に所定の加工が施されると、この加工が施され
た加工素材は(V)の最終工程で定尺に切断される。
【0023】加工装置12,14,16,18の各巻取
り装置26には、図2に示すように、加工素材22の巻
取りと同期して回転する折返し回転ローラ33と、この
ローラ33に直結したロータリーエンコーダ34が備え
られており、加工素材22の巻き取りスピードを一定に
制御すると共に、PLC内ではそのパルス信号をカウン
トすることにより、加工素材22の巻き取り量(原点か
らの距離)を把握する。
【0024】ここでPLCとはプログラマブル・ロジッ
ク・コントローラの略称であり、多種類の制御がプログ
ラム次第で可能である。基本構成は、INPUTボー
ド、コンピュータユニット、OUTPUTボード、通信
モジュール等であり、信号・情報の収集はINPUTボ
ードか通信モジュールを介して行う。また、そのタイミ
ングも夫々アットランダムである。コンピュータユニッ
トでは一定時間毎に、それらの入力状態をチェックし、
該当するプログラム化されたロジックに従い、OUTP
UTボードか通信モジュールから所定の出力動作を行っ
たり、レジスターと呼ばれる固定番地のメモリー上に情
報を書き込んだりする。
【0025】〈PLCの構成〉次に、図3は、各加工装
置のPLCの接続状態を示した図であり、図4は、製造
装置10に何らかの異常が発生した場合の管理コンピュ
ータ36内の情報処理の流れを示した図である。
【0026】図3に示すように、各々の加工装置のPL
Cは、上位の管理コンピュータ36に接続されている。
また、切断加工を除く、(I)洗浄、(II)成膜装置A、(II
I)成膜装置B、(IV)成膜装置Cの各加工装置には、搬送
部Tを制御するモーションコントロール用PLCとプロ
セス部Pを制御するプロセスコントロール用PLCの2
台が接続されている。モーションコントロール用PLC
は、主に走行系異常や加工素材の巻取り量といった搬送
系にかかわる動作や、稼動開始時にオペレータが操作盤
に入力する情報などを扱う。また、プロセスコントロー
ル用PLCでは、センサーや下位の制御機器からの異常
信号を受け、真空圧、放電電圧・電流、ガス圧、温度等
の監視を行っている。これらの入力に対しては、各加工
装置毎に、各々決められたレジスターが用意されてお
り、それがエラーコードとして外部に対しての出力に用
いられる。PLCの別のレジスターには、上記監視のた
めのデータ入力と並行して、加工素材22の巻取り量
(ローラ33の回転量)が入力されており、加工素材の
搬送に伴いその数値は刻々と変化する。
【0027】図4は、加工素材認識番号(ID=“A940
11”)という加工素材22について、成膜装置Bの第2
チャンバーの水素ガス流量低下という事態が発生した場
合における、その事象の処理の手法の一例を示す。この
例の場合、該当するマスフローコントローラから予め設
定されている圧力下限値を下回ったことを伝えるアラー
ム信号がPLCに入力され、PLCは即座にそのエラー
に割り当てられた固有レジスターにフラグを立てる。な
お、これらのアラーム信号やレジスターフラグは、この
異常が回復するまで出力され続ける。これらの情報を上
位の管理コンピュータ36は一定の間隔で収集してい
る。
【0028】図4における異常処理の第1ステップは、
成膜装置Bの第2チャンバーの水素ガス流量低下という
異常(エラーコードを仮に“M12”とする)と、異常
が起きたときの加工素材22の巻取り量(l)と、異常
が回復したときの加工素材の巻取り量(l’)とを、1
次データとして認識することである。また他には、この
該当加工素材のID番号(仮にA94011とする)や
時刻なども対応付けて記憶保存される。
【0029】なお、加工素材のID番号は、各加工装置
の巻出し装置24に加工素材22を装着する度に、加工
素材交換時作業としてオペレーターがPLCに直接入力
し、その情報が管理コンピュータ36で収集される。
【0030】〈異常発生位置の認識〉各加工装置のPL
Cが認識した加工素材22の巻取り量は、その加工装置
(図4の例では成膜装置B)の巻取り装置26における
折り返し回転ローラ33が検出した自身の回転量であ
る。この回転量が示す値は、ローラ33の位置における
素材22の部位の位置を示すに過ぎない。一方、各加工
装置においては、巻き出し装置24と巻き取り装置26
の間には複数のチャンバーが存在するものであるから、
ローラ33の回転量は、これらチャンバーのどこで異常
が発生したかを示すものではない。図4の第2ステップ
から第4ステップは、ローラ33の回転量から、実際に
異常の発生した位置(図4,図6の例では第2チャンバ
ー)を特定する方法を説明するものである。
【0031】管理コンピュータ36内では、各異常に対
応した次の2つの固有値が予め「エラーコードテーブ
ル」内に用意されている。1つの固有値は「ずれ量」
(本例ではgで表す)であり、このgは、ローラ33
(巻取り量計測地点)から異常を検出した信号に関連す
るチャンバーの先端までの距離を示す。換言すれば、g
は、巻取り量計測地点から、この異常が影響を及ぼす先
端位置までの距離を意味し、本例では成膜装置Bの巻取
り装置26における折り返し回転ローラ33の地点から
第2チャンバーの先端までの距離となる。もう1つの固
有値は、検出した異常が影響を及ぼすであろう最大範囲
を示す量(これを、記号aで表す)であり、図4,図6
の例では、異常が水素ガス流量低下であり、かかる異常
事態は、その時点で第2チャンバー内にあった素材が全
て影響をうけるものであるので、第2チャンバー長がa
となる。
【0032】そこで、異常処理の第2ステップ(図4)
では、すみやかにエラーコードテーブルの検索を行いそ
れらの固有値を得る。
【0033】異常処理の第3ステップは、これらの1次
データ(異常を示す信号と巻き取り量)と固有値(gと
a)を使って、相対的な不良ポジションを算出すること
である。異常を最初に検出したときのローラ33が検出
した巻き取り量(lとする)は、図6の例では、異常が
最初に検知された時点でローラ33の位置で計測したと
ころの、巻き取り装置26が巻きとった素材22の量を
意味し、正常に回復したと検出した時点でのローラ33
の巻き取り量(l’)は、その時点までに巻き取り装置
26が巻きとった素材22の量を意味する。従って、加
工素材A94011の相対的な不良位置は、加工素材A
94011のl+gからl’+g+aの範囲において、
M12のエラーが発生したという2次データとして表さ
れる。
【0034】一般的には、i番目の加工装置のj番目の
チャンバーにおいて、異常が検出された場合には、lは
その加工装置iに固有の値であり、a,gはその加工装
置iの特定のチャンバーjに固有の値であるから、 不良の開始位置=li+gij 不良の終了位置=l'i+gij+aij となる。
【0035】第3ステップで検出された不良位置は、そ
の加工装置内における相対的な不良位置に過ぎない。換
言すれば、異常が検出された加工装置に素材が到着する
までに、当該素材(識別コード“A94011”)が通
過してきた加工装置の特性によって距離算出に与える受
ける影響は考慮されていない。
【0036】図4の第4ステップは、異常が検出された
工程に固有の相対的な不良ポジションを、その加工素材
固有の絶対的な不良ポジションに補正・変換する処理と
なる。これには各加工素材ごとの全長値Lと、次の2つ
の要素: (1)巻取り量の計測を開始した原点の、各工程(加工
装置)間のばらつきbと、(2)奇数番目の加工工程
(図1の例では工程1と3)と偶数番目の加工工程(図
1の例では工程2と4)での、加工素材22の巻き出し
回転方向の相違とを考慮して行う。
【0037】図6から分かるように、加工素材22の端
点(絶対値0)から、巻取り量計測原点(ローラ33の
位置)までの距離bは各加工装置によってバラバラであ
る。この距離bをオフセット値として加算する。距離b
は加工装置iに固有の値であるから、biとして表す。
奇数番目の工程(図1の例では工程1と3)での素材2
2の加工素材22の回転方向は、偶数番目の工程(図1
の例では工程2と4)での回転方向と逆転する。即ち、
長さLの素材が巻きとられ、その後に巻き出されていく
場合において、巻き取り過程においてその素材の先端か
らxの位置は、巻き出し過程においては、巻き出し過程
における先端からL−xの位置となる。従って、巻き取
りが逆転した場合には、異常発生位置を特定するために
は、加工素材22の巻取り量を全長値Lから差し引く必
要がある。従って、(2)の回転方向を考慮する必要が
あるのである。
【0038】管理コンピュータ36内では、加工素材2
2毎の全長値(識別番号pの素材の長さをLpとする)
と、工程毎の巻取り量計測原点のオフセット値(本例で
はbiとする)が予めテーブルとして用意されている。
異常発生があった加工装置が偶数番目の加工工程であっ
た場合には、第3ステップで得られた2次データは次の
ように変換される。
【0039】 li+gij → Lp−(li+gij+bi) l'i+gij+aij → Lp−(l'i+gij+aij+bi) よって、加工素材A94011が偶数番目の加工工程で
異常検出された場合における絶対位置換算の不良ポジシ
ョンは、「加工素材A94011の(Lp−(l'i+g
ij+aij+bi))から(Lp−(li+gij+bi))の
範囲にM12のエラーが生じた」という結果になる。
【0040】最終的に第5ステップで、この結果を加工
実績ファイルに書き込み、データ保存する。
【0041】加工素材22が工程(IV)を終了した時点
で、オペレーターは管理コンピュータ36内の各加工実
績データの統合された結果をチェックする。ここでは予
め設定された各異常内容の軽重により、実装工程に流す
べきでない不良排出領域が自動的に選択されている。
【0042】最終の(V)の切断工程では、管理コンピュ
ータ36内の加工実績データを用いて、定尺に切断され
た個々のスラブが加工素材22の不良排出領域を含んで
いるかどうか判断し、不良排出領域を含んでいる場合に
は自動的に選別排除される。これら一連のシステムによ
って、品質上問題のないスラブのみが後の実装工程へ送
られるので、無駄な実装コストの削減、または検査コス
トの削減を図ることができる。
【0043】最終の切断工程における、不良素材の判断
は、本システムが、自動的に行うが、併せてその不良個
所や不良データの表示を行うことによって、操作者の便
宜に供している。この表示については、図XXを用いて
後に詳しく説明する。
【0044】〈有効長の変化〉次に、各加工装置間での
加工素材を交換したときの有効長の変化について説明す
る。
【0045】図7は、前述した(I)の洗浄工程における
加工素材の交換方法を模式的に示した図である。図1の
例では、洗浄工程は最初の工程であるので、この時の加
工素材22の長さはLpである。洗浄工程では、長さの
pの長さの素材(巻き出し装置24にセットされてい
る)の先端が半自動送りで巻き取り装置26側に送られ
て、その先端が巻き取り装置26に巻き付けられる。一
旦巻き付けられると、その後は、システムが所定の速度
で巻き出し装置24及び巻き取り装置26を制御しなが
ら、素材22を順々に巻き取り装置26側へ送ってい
く。この送りの過程で、素材22は洗浄される。
【0046】図7(a)に示すように、加工素材22の
洗浄が進み、巻出し装置24側の加工素材ロール32の
残量がわずかになると、残量がわずかになったことを不
図示の残量検出装置が検出し、加工素材の巻出し及び巻
取りが停止される。この残量検出装置は、例えば、加工
素材ロール32の厚みを検出するセンサー等から構成さ
れる。
【0047】次に、オペレータは、巻出し装置24側の
加工素材ロール32の残量を目視で確認しながら、巻出
し装置24及び巻取り装置26をマニュアルで動かすこ
とができるボタン等を操作し、図7(b)に示すように
半自動送りで加工素材22の先端部を巻出し装置24か
らリリースさせる。
【0048】次に、オペレータは、図7(c)に示すよ
うに新たな加工素材ロール32’を巻出し装置24に装
着し、この新たな加工素材ロール32’の先端部と、加
工素材22の後端部を34において溶接する。この時点
で、
【0049】次に、オペレータは、図7(d)に示すよ
うに、再び目視で確認しながら半自動送りで加工素材2
2を移動させ、溶接部34を巻取り装置26側に移動さ
せる。そして、図7(e)に示すように加工素材22を
溶接部34の位置で切断する。
【0050】その後、オペレータは、図7(f)に示す
ように、巻取り装置26側に巻き取られた加工素材ロー
ル36を巻取り装置26から取り外し、新たな加工素材
ロール32’の先端部を人手により巻取り装置26に巻
き付ける。
【0051】以上により、洗浄工程(I)における加工素
材ロールの交換を終了する。なお、この洗浄工程では、
前述した折り返し回転ローラ33に直結されたロータリ
ーエンコーダ34の回転数により、加工素材22の全長
を測定しておく。
【0052】次に、前述した(II)の成膜A工程〜(IV)の
成膜C工程の各工程における加工素材の交換方法につい
て説明する。図8は、(II)の成膜A工程乃至(IV)の成膜
C工程における加工素材の交換方法を模式的に示した図
である。なお、(II)乃至(IV)の工程における加工素材の
交換方法は共通であるので、(II)の成膜A工程における
加工素材の交換、即ち、成膜装置Aの巻き出し装置24
から巻き取り装置26に素材22を送り出し、巻きとっ
た素材を巻き取り装置26において交換する方法を、そ
れらの代表として説明する。
【0053】この成膜A工程においては、成膜加工が真
空中で行われるため、巻出し装置24、加工装置(プロ
セス部)P、巻取り装置26は、それぞれ真空チャンバ
ー36,38,40に収納されている。そして、成膜加工
が行われている状態では、夫々の真空チャンバー36,
38,40は全て空気を吸引されて真空状態とされてい
る。一方、巻き出し装置と巻き取り装置における素材ロ
ールの交換は人手で行われるために、交換時は、少なく
とも、チャンバ36,40を大気圧側に解放する必要が
ある。また、チャンバ36内の素材は膜形成加工の前で
あるので、大気に解放しても問題はない。また、チャン
バ40内の素材22は膜形成処理後であるので、大気に
解放しても問題はない。一方、成膜加工は、加工装置P
内を素材が移動していく過程において行われるために、
ロール交換時といえども、チャンバー38を大気に解放
することは、チャンバ38内に現に残っている素材にお
ける成膜を不良にならしめる。即ち、チャンバ38内に
現に残っている素材は不良部分となって、膜形成工程B
において加工処理を行う意味がなくなる。図8に示され
た実施形態の交換方法は、ロール交換過程において、膜
形成の不良部分が極力発生しないための工夫と、さら
に、交換操作を短時間に終了させるための工夫がなされ
ている。
【0054】まず、図8(a)に示すように、加工素材
22の加工が進み、巻出し装置24側の加工素材ロール
32の残量がわずかになると、残量がわずかになったこ
とを不図示の残量検出装置が検出し、加工素材の巻出し
及び巻取りが停止される。この残量検出装置は、洗浄加
工におけるのと同じように、例えば、加工素材ロール3
2の厚みを検出するセンサー等から構成される。
【0055】次に、オペレータは、図8(b)に示すよ
うに、加工装置Pが収納されている真空チャンバー38
の両端に配置されたピンチバルブ42,44を閉鎖す
る。この状態では、真空チャンバー38は気密状態にな
り真空が保たれるとともに、加工装置Pの両側における
加工素材22の部分は、ピンチバルブ42,44に挟ま
れて動けない状態となっている。そして、巻出し装置2
4及び巻取り装置26が収納されている真空チャンバー
36,40のみを大気に開放して真空状態を解除する。
【0056】次に、オペレータは、図8(c)に示すよ
うに、加工装置Pの両側の加工素材22の部分を位置1
00と101において切断する。この切断により、ロー
ルは、巻き出し装置24と巻き取り装置26の両方にお
いて取り外しが可能となる。
【0057】次に、操作者は、図8(d)に示すよう
に、巻取り装置26側の加工の終了した加工素材ロール
46を巻取り装置26から取り外す。取り外した素材ロ
ール46は、成膜処理Bを行うために、加工装置Bに移
動する。また、操作屋は、巻出し装置24側のわずかに
残った未加工の加工素材ロール32を取り外し、その取
り外したロール32を巻取り装置26に装着する。ま
た、操作者は、空になった巻出し装置24に、新たな加
工素材ロール32’(このロール32’は、洗浄工程に
おいて洗浄処理がなされたばかりのロールである)を装
着する。そして、図8の(d)に示すように、ピンチバ
ルブ42,44に挟まされている加工素材22の後端部
には新たな加工素材ロール32’の先端部を溶接すると
ともに、前端部には巻取り装置26に装着された加工素
材ロール32の先端部を溶接する。これで新たな加工素
材ロール32’が巻取り可能な状態となる。
【0058】図8の(c)の時点で巻き出し装置24の
ロールに残っている素材の長さをqとすると、この長さ
qの素材はそのまま巻き取り装置26側に移動されるの
で、膜形成処理Aが行われることはない。換言すれば、
図8の(d)で巻き取り装置側に移動された長さqの部
分は、図6に関連して説明して説明したオフセットbと
して処理する。
【0059】なお、図8の例では、ここでは、巻取り装
置26側に巻出し装置24側に残った加工素材ロール3
2を装着したが、これは、廃材を有効に利用するための
もので、加工素材を少量巻いた別のロールを用意して巻
取り装置26に装着するようにしても良い。
【0060】次に、巻出し装置24と巻取り装置26が
収納された真空チャンバー36,40から空気を吸引
し、真空チャンバー36,40を再び真空状態とする。
これにより、巻き出し装置24にセットされたロール3
2’の素材が新たに処理可能となる。この場合、ロール
交換時において、チャンバ38内に残されていた素材2
2も、膜形成処理Aを終了されて巻き取り26側に巻き
とられるので、無駄になることはない。
【0061】尚、第2加工工程における加工処理が、処
理時間の長短によって処理内容に影響が出るのであれ
ば、チャンバ38の内の素材22も処理未了部分として
処理しなければならない。真空チャンバー36,40
は、巻出し装置24と巻取り装置26を収納するだけの
容積があれば、ロールの交換は可能である。換言すれ
ば、真空チャンバー36,40は比較的容積が小さくて
もよく、そのために、ロール交換後において、再度真空
にさせるまでの時間は短くてすむ。真空チャンバー3
6,40が真空となった時点で、ピンチバルブ42,44
を開き、真空チャンバー36,38,40が連通した状態
とする。この時点で、加工素材22は、ピンチバルブ4
2,44による拘束が解かれるので、自由に搬送される
ことが可能となり、加工装置Pによる加工が再開され
る。
【0062】すなわち、上記のような方法で、加工素材
ロールの交換を行えば、容積の大きい真空チャンバー3
8の真空状態を保ったまま、加工素材の交換が行えるの
で、真空チャンバー36,38,40全体の真空を回復す
るまでの時間が短くてすみ、製造装置の停止時間を短縮
することが可能となる。また、図8の例では、膜形成処
理のためのチャンバは38の1つであったが、ロールの
この交換方法は複数のチャンバがあっても同じように適
用できる。
【0063】次に、図9乃至図13は、上記のような加
工素材の交換方法を、図1に示した4つの加工工程(洗
浄、成膜A、成膜B、成膜C)行った場合に各々におい
て生ずる加工素材の原点のずれと全長値の関係を示した
図である。図9は洗浄工程を、図10は成膜Aを、図1
1は成膜Bを、図12は成膜Cを示す。
【0064】洗浄工程 まず、図9及び図13(a)を参照して(I)の洗浄工程
における原点位置と全長値の関係について説明する。
【0065】洗浄の工程では、加工素材ロール32は、
巻出し装置24にセットされた後、人手によりその先端
部(原点O)が巻き出されて図9(a)に示すように巻
取り装置26側に巻き付けられる。前述したように、巻
き取り装置26側にはローラ33(図2を参照)が設け
られ、その位置(図9ではM1)で、このローラを通過
した素材22の長さを計測することが可能である。そこ
で、素材ロール32の先端を人手によって巻き取り装置
26側に巻き付けたときに、その先端から、ローラ33
の位置(点M1)までの距離を「巻き付け長」として定
義し、それをWTで示す。ローラ33の回転計が検出し
た素材22のこのローラ33を通過した距離をWMとす
ると、ローラ33の回転量の検出によって、原点O(ロ
ールの先端)からWTだけずれた位置M1からの、加工
素材22の有効なロール長WMの測定が可能となる。図
13の(a)に示すように、巻き取り装置26のロール
の先端からWTの距離にある素材部分から、さらに、距
離WMだけ離れた位置の素材部分は洗浄が済んでいるこ
とになる。
【0066】なお、巻出し装置24側の加工素材32の
終端点をL点(この点の原点Oからの座標をLとする)
とする。
【0067】その後、洗浄が進み、図9(b)に示すよ
うに巻出し装置24側の加工素材ロール32の残量が少
なくなると洗浄が停止される。この時点で、加工素材2
2の有効なロール長WM(tx)の測定を終了する。従
って、この時点では、巻取り装置26側には、WT+W
M(tx)の長さの加工素材22が巻き取られている。
ここで、巻き取りが停止した時点(時刻tx)において
洗浄装置内に残されている加工素材の長さを洗浄インラ
イン長WIとし、巻出し装置側に残されている加工素材
の長さを洗浄残長WRとすると、加工素材22のロール
の全長すなわち先端点Lの原点Oからの座標位置につい
ては、 L=WT+WM+WI+WR が成立している。ここで、洗浄装置の形状は既知なの
で、WI,WRは既知の値である。
【0068】この後、オペレータは目視による半自動送
りで図9(c)に示すような位置まで加工素材22を位
置34まで移動させる。そして、新たな加工素材ロール
32’を巻出し装置24側にセットし、元の加工素材2
2の先端点Lと新たな加工素材ロール32’の先端点
O’とを図9(d)に示すように溶接する。
【0069】次に、図9(e)に示すように加工素材2
2を半自動送りで移動させ、新たな加工素材22の先端
点(座標位置はL)を巻取り装置26側に移動させる。
そして、図9(f)に示すように、加工素材22をL点
とO’点の接合部において切断する。これで、巻き取り
装置26において、洗浄の済んだ素材ロールが取り外し
可能となる。ここで、巻き取り装置26に巻きとられた
ロール36は、長さがLであり、そのうち、 0〜WT: 巻き付け長 WT〜WT+WM(t): 洗浄された部分 WT+WM(t)〜WT+WM(t)+WI: インラ
イン長 WT+WM(t)+WI〜WT+WM(t)+WI+W
R: 残長 となる。
【0070】以上のようにして、加工素材ロール32の
洗浄工程が終了する。そして、この洗浄工程では、切断
や溶着などが行われるものの、上記の説明からわかるよ
うに、巻き出し装置24の取り付けられたときのロール
32の長さと、そのロールがま26にロール36として
巻きとられたときの長さとにおいて、変動はなく、Lで
ある。
【0071】成膜A工程 次に、図10及び図13(b)を参照して(II)の成膜A
工程における原点位置と全長値の関係について説明す
る。
【0072】図10(a)は、あるロール36”につい
て成膜A工程を終了し、そのロール36”の加工素材2
2がロール50’として巻き取り装置26に巻きとられ
いる状態を示す。この時点では、図10(a)に示すよ
うに、成膜A工程の巻出し装置24側には、残量である
長さARの加工素材ロール36”が残されている。ま
た、巻取り装置26側に成膜Aが終了した加工素材ロー
ル50’が残されている。また成膜装置内には、成膜A
のインライン長AIの長さの加工素材22が残されてい
る。巻き出し装置24側において、ロール36”の端点
から長さARの位置において素材22をカットし、巻き
取り装置26において、ローラ33(図10(a)では
不図示)の位置において素材22を同じくカットすれ
ば、成膜Aが形成されたロール50’は取り外し可能で
ある。
【0073】この状態で、次のロールの加工のために必
要な操作を説明する。図10(b)に示すように、巻出
し装置24側に残された加工素材ロール36”を巻取り
装置26側に装着する。次に、先の洗浄工程の終了した
長さLの新たな加工素材ロール36を巻出し装置24側
に装着する。そして、加工素材ロール36の先端点と成
膜装置内にある加工素材22(これは前回のロール5
0’から残された素材である)の後端部とを溶接すると
ともに、加工素材ロール36”の端部と加工素材22の
前端部M2とを溶接する。この時点で、溶接された加工
素材22の全長は、L+AI+ARとなる。このうち、 長さL: 洗浄工程からの素材、 長さAI+AR: 前回のロールの残り部分(成膜Aは
行われていない) である。成膜A工程は、偶数番目の工程であるから、図
10(b)に示すように、原点を巻き出し装置24のロ
ール36の最後端にとる。すると、巻き出し装置24の
ロール36と巻き取り装置26のロール36”を含めた
全素材に関して、その先端点(ロール36”の先頭であ
って、図12(b)において黒の星印で示されている
点)の座標位置は、L+AI+ARとなる。
【0074】この全長がL+AI+ARである加工素材
の有効ロール長AMの計測はM2点から開始される。
【0075】成膜Aの加工は、加工素材22が巻取り装
置26側に巻き取られる過程で行われる。最終的に図1
0(c)に示したように、加工素材ロール36の残量が
わずかになった時点で、成膜A工程の加工ユニットは停
止される。
【0076】次に、図10(d)に示すように成膜装置
内にある加工素材22の前後を切断する。切断された時
点では、巻き出し装置24側における加工素材ロール3
6の残量長は、図10(a)の場合と同様に、ARであ
り、処理装置内に残っている素材22のインライン長は
AIである。従って、切断された後の時点では、巻取り
装置26側に巻き取られている加工素材ロール50の先
端点(黒星印で示す)を原点とした場合のからの座標
は、 L+AI+AR であり、後端点(図10(d)において白星印で示す)
の座標は AI+AR となっている。この様子を図13(b)に示す。
【0077】図10の(a)〜(d)の一連の処理にお
いて、AI,ARは不変であるから、長さLのロールが
洗浄側から供給される限りは、この成膜A装置から成膜
B装置に供給されるロールの長さは常にLである。
【0078】成膜B工程 次に、図11及び図13(c)を参照して(III)の成膜
B工程における原点位置と全長値の関係について説明す
る。
【0079】まず、成膜B工程の前回の加工の終了時点
では、図11(a)に示すように、成膜B工程の巻出し
装置24側には、前回の処理の残量である長さBRの加
工素材ロール50”が残されており、巻取り装置26側
には成膜B処理が終了した加工素材ロール52’が残さ
れている。また成膜装置内には、成膜Bのインライン長
BIの長さの加工素材22が残されている。
【0080】ここで、加工素材ロール50”の残量長B
Rは、 BR>AR+AI となるように設定されている。これは次の理由による。
成膜B工程の前工程であるところの成膜A工程では、前
述したように、ロール50の後端の長さAR+AIの部
分の素材については成膜Aは未処理である。この未処理
の部分に成膜Bを施しても意味がないから、この未処理
部分を避けるために、 BR>AR+AI となるように設定されているのである。
【0081】次に、巻き取り装置26のロール52’
(このロールは前回に成膜B処理を施されたものであ
る)を取り外し、続いて、巻出し装置24側に残された
加工素材ロール50”を外してから巻取り装置26側に
装着する。さらに、前工程の成膜A工程の終了した加工
素材ロール50を巻出し装置24側に装着する。そし
て、加工素材ロール50の先端点と、成膜B装置内に残
されている加工素材22の後端部とを溶接するととも
に、巻き取り装置26に装着された加工素材ロール5
0”の端部と加工素材22の前端部M32とを溶接す
る。成膜B装置内に残されている加工素材22の長さを
BIとする。図10(d)で説明したように、成膜A処
理を行われたロール50の固定端の座標位置はL+AI
+ARとすれば、同ロール50の自由端の座標はAI+
ARとなる。この自由端からさらに右方向に距離BIだ
け離間した位置、即ち、図11(b)のM3点の座標位
置は、AI+AR−BIとなる。このM3点は、成膜B
装置における加工素材の有効長を計測するローラ33
(図2の33)が設置された位置であり、また、ロール
50”の自由端が位置する位置でもある。従って、図1
1(b)の時点で、巻取り装置26側に巻き取られてい
る加工素材22の固定端点(白菱形印で示す)の原点O
からの座標は、 AR+AI−BI−BR である。
【0082】その後、加工素材22が巻取り装置26側
に巻き取られながら成膜Bの加工が行われ、最終的に図
11(c)に示したように、加工素材ロール50の残量
がわずかになった時点で、成膜B工程の加工ユニットは
停止される。この残量の検出を、ロール毎に同じ手法で
行えば、図11(d)におけるロール50の素材の残量
は図11(a)における残量と同じであり、即ち、その
長さはBRである。
【0083】次に、図11(d)に示すように成膜装置
内にある加工素材22の前後を切断する。このときの加
工素材ロール50の残量長は、図11(a)の場合と同
様にBRであり、インライン長はBIである。従って、
切断された後の時点では、巻取り装置26側に巻き取ら
れている加工素材ロール52の固定端点(切断点であ
り、白菱形印で示す)の原点Oからの座標は、 AR+AI−BR−BI であり、自由端点(黒菱形印で示す)の座標は L+AI+AR−BR−BI となっている。この様子を図13(c)に示す。
【0084】かくして、巻き取り装置26には、成膜B
が形成されたロールが残る。
【0085】成膜C工程 次に、図12及び図13(d)を参照して(IV)の成膜C
工程における原点位置と全長値の関係について説明す
る。
【0086】まず、成膜C工程の前回の加工の終了時点
では、図12(a)に示すように、成膜C工程の加工ユ
ニットには、巻出し装置24側に、長さCRの加工素材
ロール52”が残されており、巻取り装置26側に成膜
Cが終了した加工素材ロール54’が残されている。ま
た成膜装置内には、成膜Cのインライン長CIの長さの
加工素材22が残されている。なお、ここで、加工素材
ロール52”の残量長CRは、前工程である成膜B工程
の未加工部分(長さがBR+BI)を避けるために CR>BR+BI となるように設定されている。
【0087】図12の(b)に示すように、巻出し装置
24側に残された加工素材ロール52”を巻取り装置2
6側に装着し、成膜B工程の終了した加工素材ロール5
2を成膜C工程の巻出し装置24側に装着する。そし
て、加工素材ロール52の先端点(座標L+AI+AR
−BR−BIにある自由端)と成膜装置内にある加工素
材22の後端部とを溶接するとともに、加工素材ロール
52”の端部(自由端)と成膜装置内にある加工素材2
2の前端部M4とを溶接する。この時点で、巻取り装置
26側に巻き取られている加工素材22の自由端点(黒
四角印で示す)の原点Oからの座標は、 L+AI+AR−BR−BI+CI+CR となっている。なお、加工素材の有効ロール長CMの計
測は、加工素材22の前端部であるM4点から開始され
る。
【0088】加工素材22が巻取り装置26側に巻き取
られながら、成膜Cの加工が行われる。最終的に図12
(c)に示したように、加工素材ロール52の残量がわ
ずかになった時点で、成膜C工程の加工ユニットは停止
される。
【0089】次に、図12(d)に示すように成膜装置
内にある加工素材22の前後を切断する。このときの加
工素材ロール52の残量長は、図12(a)の場合と同
様にCRであり、インライン長はCIである。従って、
切断された後の時点では、巻取り装置26側に巻き取ら
れている加工素材ロール54の自由端点(黒四角印で示
す)の原点Oからの座標は、 L+AI+AR−BR−BI+CI+CR であり、固定端点(白四角印で示す)の座標は AR+AI−BI−BR+CI+CR となっている。この様子を図13Dに示す。
【0090】以上のようにして、各加工工程毎に変化す
る加工素材の座標が絶対座標に換算されることとなる。
【0091】〈各工程における欠陥位置の検出〉次に、
上記のような加工素材の交換方法を適用した場合の製造
欠陥位置を算出する方法について説明する。
【0092】図14は、洗浄工程、成膜A工程、成膜B
工程、成膜C工程の夫々における、巻き付け長、残長、
インライン長、ロール長の値を記憶するテーブルの構成
を示す図である。かかるテーブルは、管理コンピュータ
36内の不図示のメモリに前もって記憶されている。図
15は、各工程で製造欠陥が起きた場合の、その欠陥の
座標の算出のしかたを示した図である。
【0093】図15においては、各工程での有効ロール
長の計測原点、すなわち洗浄工程でのM1点、成膜A工
程でのM2点、成膜B工程でのM3点、成膜C工程での
M4点を、加工素材の長さの計測値スケールの原点とし
て示してある。かくして、M1点、M2点、M3点、M
4点を各々の工程における原点とすれば、洗浄工程、成
膜A工程、成膜B工程、成膜C工程の全てを統一的に把
握すること、即ち、1つのロールの各工程における変遷
を把握し、必要によっては表示することが可能になる。
【0094】ここで、1つの例として、成膜装置Bの第
2チャンバーに時刻t0において異常が発生し、時刻t0
において装置を停止させたとする。この場合、図15
(c)及び図16に示すように、巻取り装置26側には
時刻t0においては、長さ AR+AI−BI+BM(t0) の加工素材が巻き取られている。ここで、BM(t0
とは、時刻t0におけるM3点から計測した、加工素材
の巻取り量を示す。また、第2チャンバーが、基準位置
(M3点)から計測して、EL〜ETの位置に存在すると
すると、加工欠陥は、 AR+AI−BI+BM(t0)+EL の地点から始まることとなる。一方、装置が停止した時
刻t0においては、巻取り装置26側には、 AR+AI−BI+BM(t0) だけの加工素材が巻き取られている。ここで、BM(t
0)とは、時刻t0におけるM3点からの加工素材の巻取
り量を示す。従って、加工欠陥は、 AR+AI−BI+BM(t)+ET の地点で終了することとなる。従って、このような計算
を行うことにより、加工素材のどの地点にどれだけの長
さの加工欠陥が発生したかを正確に把握することができ
る。
【0095】他の洗浄工程、成膜A工程、成膜C工程に
おいても同様の計算を行うことにより、加工素材のどの
位置に加工欠陥が発生したかを把握することができる。
このデータは管理コンピュータ36内のメモリに記憶し
ておく。
【0096】図14のテーブルの各々のデータに、図1
7に示すような具体的な値をあてたときに、全長800
mのロールを洗浄工程から成膜C工程に適用した場合
に、各工程においてなされたロールに対する処理結果を
示すと図18のようになる。 〈切断工程〉次に、上記のようにして求められ、管理コ
ンピュータ36内に記憶された加工欠陥の位置情報をも
とに、Vの切断工程で、成膜C加工が終了した加工素材
ロール54を各単品(以下スラブと呼ぶ)に切断する方
法について説明する。
【0097】図19は、切断工程を行うシャーリング装
置30の構成を示した概略図である。図19において、
全ての成膜工程の終了した加工素材ロール54は、巻出
し装置60に装着されたる。そして、巻出し装置60か
ら巻き出されたロール54からの素材は、送りガイド6
2を介してグリッパー64まで搬送される。グリッパー
64は、送りガイド62から加工素材22の先端部をグ
リップして引き出し、この加工素材22をプレス機66
に送り出す。プレス機66は、切断型68により加工素
材22を定尺に切断し、単品のスラブに分離する。単品
に分離されたスラブは、分別装置70により分別され、
良品は収納箱72に収納されると共に、不良品は不図示
の回収ストッカーに廃棄される。
【0098】なお、巻出し装置60、送りガイド62、
グリッパー64、プレス機66及び分別装置70は、図
3に示したNCコントローラによりその動作を制御され
る。
【0099】〈スラブの採取〉次に、図20Aは、不良
のスラブを選別する方法を説明するための図である。本
実施形態においては、加工素材ロール22は、800m
程度の長さがあり、各スラブは300mm四方のものであ
る。そのため、1つの加工素材ロールからは、約250
0枚程度のスラブを採ることができる。本実施形態で
は、この2500枚程度のスラブを例えば50枚ずつの
ロットに分けて、良・不良の選別を行う。
【0100】各ロットは、50枚のスラブとその最後の
スラブに連続する1枚のQAクーポンとから構成され
る。ここで、QAクーポンとは、クオリティアシュアラ
ンスクーポンを略したものであり、そのロットを代表す
る検査用サンプルのことを意味する。QAクーポンは、
通常のスラブよりも小さい検査専用のサンプル(長さ約
60mm)であり、検査後は廃棄される。
【0101】本実施形態では、既に説明したような方法
により、加工素材ロール54のどの部分にどれだけの長
さの不良が存在するかということが、データとして記憶
されている。そのため、各ロットのスラブの個数は、こ
のデータに基づいて不良部分を避けながら設定される。
このロットの設定は、実際の切断加工を行う前に、管理
コンピュータ36によって行われ、図20Bに示すよう
にディスプレイ上に表示される。
【0102】図20Bは、ディスプレイの画面上に表示
される各ロットへのスラブの個数の割り付け方を具体的
に示したものである。図20Bにおいて、300は、1
つのロールの全長を示すバーである。バー300中の黒
い帯は欠陥部分を示す。リスト301は、バー300に
よって表されたIDが非950025”というロールか
ら生成された7つのロット部分を示す。各ロットについ
て、QTYはそのロットのスラブの枚数を、SLAB NOは.
そのロットの先頭のスラブの番号を、FIRST POSITION
は、このロットの先頭位置のこのロールの先頭からの距
離、DEFECTS AFTER LOTはFIRST POSITIONから始まる欠
陥の長さをスラブの枚数で示したものである。
【0103】図20Cを参照しながら、図20Bのロー
ルについて説明する。この例でいえば、加工素材の端か
ら24mの位置から有効加工領域が始まっている。第1
ロットは、この24mの地点から1枚目のスラブを採り
始め、合計50枚のスラブとこれに加えて1枚のQAク
ーポンを含む。第2ロットは、第1ロットの終了地点か
ら、第1ロットと同様に50枚のスラブと1枚のQAク
ーポンを採る。以下同様に50枚のスラブと1枚のQA
クーポンからなるロットを順次採っていく。
【0104】ここで、例えば3番目のロットには、36
枚目のスラブの途中からスラブ7枚分の加工欠陥がある
ことがわかる。その第3ロットは、35枚のスラブで終
了させ、35枚目のスラブの終了点と加工欠陥が始まる
点の間の部分からQAクーポンを1枚採る。尚、もしス
ラブの終了点(上記例では35枚目)と加工欠陥が始ま
る点までの間隔が、QAクーポンを採るのに足りない場
合は、1つ前のスラブ(上記例では34枚目のスラブ)
を終了点とし、その次の(35枚目の)部分からQAク
ーポンを採る。
【0105】同様に、図20Bの例で、例えば4番目の
ロットの21枚目のスラブの途中からスラブ21枚分の
加工欠陥があった場合には、そのロットは、20枚のス
ラブで終了させ、20枚目のスラブの終了点と加工欠陥
が始まる点の間の部分からQAクーポンを1枚採る。こ
のようにして、各ロットへのスラブ枚数の割り付けが行
われる。
【0106】なお、ディスプレイの画面上には、図示し
たように、加工素材ロールのID番号、1枚のスラブの
長さ、QAクーポンの長さ、1ロットの基本的なスラブ
枚数、加工素材ロールの有効加工領域の長さ、ロット割
り付け後の総ロット数(図20Bの例では47個)、総
スラブ数(図20Bの例では1880個)、総欠陥スラ
ブ数(図20Bの例では93個)、不良品率(図20B
の例では4.7%)等が表示される。
【0107】このようにディスプレイ上にロット割り付
けが表示されると、オペレータはそれで問題がないかど
うかを判断し、問題ない場合は、画面上のCONFIR
Mボタンをクリックして、ロット割り付けを確定する。
また、例えば、ある1ロットが始まった部分の直後から
加工欠陥が始まって、1ロットが数枚で終了してしまう
ような場合は、オペレータの判断により、そのロットを
前のロットあるいは次のロットに含めてしまうような操
作も可能である。
【0108】また、切断工程の前の洗浄工程及び成膜工
程では、既に述べたように加工素材ロールの位置及び欠
陥位置を計測しているが、この計測値には若干の誤差が
含まれている。そのため、測定値を完全に正しいものと
してロットの割り付けを行うと、不良品と判断された加
工素材の範囲に良品が含まれる可能性があり、材料の無
駄が発生する。そのため、本実施形態では、加工欠陥の
ある領域が例えば3m以上連続した場合に不良部分があ
ると判断し、その上で、その3m以上の不良領域の例え
ば前後1mずつを除いた範囲(即ち、中央の1m部分)
を確実な不良部分と判断する。すなわち、丁度3mの不
良範囲があった場合には、その中央部の1mの部分のみ
を確実な不良領域としてロット割り付けから除外する。
この中央部の1mの範囲の前後1mは、良品であるか不
良品であるかはっきりとはわからない部分であるが、と
りあえず、良品として扱っておく。そして、製品が完成
した時点で、全数検査を行い、不良であると判断された
場合には、あらためて廃棄される。
【0109】上記のようなロット割り付けが終了する
と、この割り付けデータに従って、シャーリング装置3
0により実際の切断が行われる。ここで、オペレータ
は、加工素材ロール54を巻出し装置60にセットする
ときに、加工素材ロールのID番号及びスラブ長をNC
コントローラに入力する。これにより、NCコントロー
ラと管理コンピュータ36の交信が行われる。管理コン
ピュータでは、図20Bに示したように設定されたロッ
ト割り付けの情報と、入力された情報の照合を行い、差
異がなければ切断指示情報をNCコントローラ側に一括
してダウンロードする。もし異常があれば、NCコント
ローラ側に異常信号を出力すると共にディスプレイ上に
エラーを表示する。
【0110】その後、実際の切断作業が開始されると、
NCコントローラからは1ロットの加工が終了するごと
に、ロットナンバー、ロット枚数、及び先頭スラブナン
バーを実績データとして送り返してくるので、管理コン
ピュータ36は、そのデータをファイルすると共にディ
スプレイ上に表示する。また、切断作業中においては、
ロット割り付けの対象外となった不良部分は、定尺単位
で切断されず、まとめて切断される。
【0111】図21は、このように切断作業の進行につ
れて、リアルタイムにディスプレイ上に表示されるデー
タを示したものである。図21に示すように、ディスプ
レイ上には、加工実績データとして、加工素材ロールの
IDナンバー、スラブ長、ロットナンバー、ロット枚
数、先頭スラブナンバー、ロットの先頭座標、及び欠陥
スラブ枚数等が表示される。
【0112】なお、切断作業の進行につれて、分別装置
70は、NCコントローラの制御に従って、良品スラブ
は収納箱72に収納し、不良品スラブは廃棄するように
選別作業を行う。以上説明したように、上記の実施形態
によれば、切断工程の前に計測された加工素材ロールの
どの位置にどれだけの長さの加工欠陥が存在するかとい
う情報に基づいて、各スラブの切断動作を制御するよう
にしている。従って、切断工程では、真の不良部分のみ
を切断して廃棄することができるので、材料の無駄が減
少される。
【0113】〈監視〉次に、図20B,図20C等の監
視チャートを表示するシステムについて説明する。この
システムは、図2の生産管理システムにおいて、管理コ
ンピュータ36によって主に制御されるシステムであ
る。管理コンピュータ36は、各PLCから工程データ
を収集する。
【0114】図22は、コンピュータ36内のメモリ
(不図示)に設けられた加工実績ファイルの構造を示
す。このファイルのデータは、後述するように、PLC
が検出した信号の変化(変化の発生した時刻と共に)
と、変化したときの信号の値と、その信号の加工装置の
ローラ33が検出した巻き取り長(M)とを記憶する。
コンピュータ36は、図23に示すように、各PLCが
検出する信号を、その信号の値が許容できるか否かを判
断するための下限値と上限値とを、前もってテーブルと
して記憶している。従って、いずれのPLCから何らか
の信号の変化が検出されても、その信号の変化はどのP
LCで検出され、その信号の示す値は加工作業が不良で
あったか否かを直ちに判断することができるものであ
る。
【0115】図24は、エラー信号などの加工管理デー
タの収集ルーチンを示す制御手順である。ステップS1
0は管理データの読み込みステップである。ステップS
12では、フラグFLGの値をチェックする。このフラ
グについては後述する。ステップS14では、読み取っ
た管理データと前に読み取った管理データとを比較して
変化があるか否かを判断する。エラー信号に変化(値の
変化、又は、正常→異常への変化、または異常→正常へ
の復帰など)があれば、ステップS16で、その時刻
と、信号名と、そのときの加工部材の移動量M等をディ
スクに書き込む。
【0116】ステップS18では、エラー信号の変化
が、正常→異常への変化、または異常→正常への復帰の
いずれかであったかを判断する。この実施形態では、信
号の変化が、正常→異常への変化、または異常→正常へ
の復帰のいずれかであった場合は、その変化の前後の夫
々の5分間データをディスクにログファイルとして記憶
する。即ち、ステップS20では、変化があったことを
示すフラグFLGをセットし、ステップS22で、RA
Mに記憶していた5分間分の管理データをディスクに記
憶する。
【0117】尚、ステップS18における正常→異常へ
の変化、または異常→正常の変化は、可変の閾値を用い
て判断される。この閾値は、図23の上限値と下限値と
に従って決定される。即ち、ある信号の値が異常である
か正常であるかの判断は、上記上限値と下限値の間にあ
れば、正常(又は異常)と判断される。この閾値は、図
25の「閾値変更アイコン」を操作することにより変更
することができる。エラー信号は、例えば、圧力信号な
どのようにアナログ値を有するものがあり、その信号の
値に基づいて正常異常を判断する場合には、一義的に正
常/異常を判定することは困難である。そこで、本実施
形態では、閾値を変更可能にしている。閾値を変更する
場合には、例えば図32のマップに示されているエラー
信号をマウスなどで選択し、前述の「閾値変更アイコ
ン」を操作すると、選択されたエラー信号の閾値をテー
ブル(図23)中で変更するようにする。
【0118】一旦、事象データの変化が検出されると、
その後は、ステップS12→ステップS24に進んで、
5分間の経過を監視(ステップS24)しながら、定期
的に収集した管理データの5分間のデータを、ディスク
に書き込む。5分が経過したならば、ステップS28で
フラグFLGをリセットする。本実施形態では、図24
の制御手順で収集した管理データを、どのように表示す
るかについては、3つのモードが用意されている。1つ
はリアルタイム表示モード、他は、トレンド表示モード
とエラーマップ表示モードである。これらの3つのモー
ドは相反するものではなく、同じ画面に、ある時点での
リアルタイム表示と、その時点までのトレンドとを表示
させても良い。
【0119】図25は、CRT上に表示されている3種
類のアイコン(リアルタイム表示、トレンド表示、エラ
ーマップ表示)を示す。図26は、本実施形態の表示の
ための制御手順を示すフローチャートである。同図のス
テップS30では、図25のいずれかのアイコンが操作
されたかのトリガを調べる。この操作がリアルタイム表
示のアイコン操作であれば、ステップS36において、
メモリに一時的に記憶されている作業管理データを読み
取って「リアルタイム表示」する。リアルタイム表示の
一例として、図20Bのロット番号が1880が検出さ
れたときのものを示す。
【0120】アイコン操作がトレンド表示であれば、ス
テップS40でディスクから過去に記憶しておいた管理
データを読み取ってトレンド表示を行う。トレンド表示
の例を図27,図28に示す。図27において、A,
B,…P等はチャンバを示す。RTと示されているアイ
コンを選択すると、そのRTに対応するチャンバについ
てのリアルタイム表示がなされる。また、各チャンバア
イコンの下のB,C等のアイコンは、当該チャンバのヒ
ストリカルトレンド表示を促すアイコンである。
【0121】図29は、エラーマップ表示アイコンが操
作されたときの制御手順を示す。同図において、ステッ
プS50は上記アイコンが操作されるのを監視してい
る。このアイコンが操作されると、ステップS56でエ
ラー範囲を演算する。エラー範囲の演算については図1
5に関連して説明した。ステップS58では、マップを
生成して、ステップS60ではマップを表示する。
【0122】図30,図32は、エラーマップの表示例
を示す。図30のエラーマップは2つのマップ部分10
00と2000を含む。マップ1000は、個々のウエ
ッブ毎の統計的なデータを表示する。図30の例では、
ウエッブは、940010〜940060という識別番号を有する6
つである。個々のウエッブに対して、そのウエッブを加
工した日付(Date)、そのウエッブの加工を開始した時
間(Start)、加工終了時間(End)、ウエッブの識別子(Web
ID)、処理に要した時間(RunTime)、前処理に要した時間
(PreRunTime)、停止した時間(StopTime)、停止回数(Sto
pNo)、停止率(StopRatio=StopTime/RunTime)、エラー回
数(ErrorNo)を表示する。
【0123】マップ2000は、マップ1000で得ら
れた情報を、ウエッブ毎にグラフ毎に表示する。マップ
2000の横軸の“0010”等はWebIDの末尾4桁からも
ってきている。マップ2000で表示可能な項目は、一
例として、停止した時間(StopTime)、停止回数(StopN
o)、停止率(StopRatio=StopTime/RunTime)、エラー回数
(ErrorNo)の4項目である。これら4項目のうちどの項
目を領域2000に表示するかは、チェックボックス2
001にX印を付する。図30の例では、4つの項目が
全て表示対象になっており、停止した時間(StopTime)は
線Iによって、停止回数(StopNo)は線IIによって、停
止率(StopRatio=StopTime/RunTime)は線IIIによっ
て、エラー回数(ErrorNo)は線IVによって示されてい
る。
【0124】図30において、マップ1000ではWebI
Dが“940040”が反転表示となっている。WebIDが“9400
40”であるウエッブについての加工記録は、マップ20
00においては、領域2002によって明示されてい
る。換言すれば、マップ100内の反転領域と、マップ
2000内の枠2002とは一致する。さらに、操作者
が、マップ1000内で反転領域を移動させれば、その
移動に応じて、マップ2000において枠2002も移
動する。表マップ1000とマップ2000とが反転領
域と枠とによって関連づけられることによって、操作者
は、個々のウエッブと他のウエッブとの関係、ある特定
のウエッブのエラーと他のウエッブのエラーとの関係を
目視で確認することができる。
【0125】図31は、図30のエラーマップ表示を実
現する制御手順を示すフローチャートである。ステップ
S100ではグラフカーソル(図30の枠2002)が
操作者によって動かされたかを調べ、ステップS102
では、一覧表カーソル(マップ1000内の反転領域)
が動かされたかを検出する。グラフカーソル2002が
操作者によって動かされた場合は、ステップS104で
何番目の識別子のウエッブに移動されたかを調べる。ス
テップS1106では、移動先の識別子の番地をマップ
1000のオブジェクトに送る。このオブジェクトへの
転送は、例えばマイクロソフト社のWINDOWSのOLEによっ
て実現される。マップ1000側では、送られてきた番
地に従って、一覧表カーソルを移動する。
【0126】一方、一覧表カーソルが移動された場合に
は、ステップS110で、その一覧表カーソルが一覧表
1000の何行目に移動されたかを調べる。ステップS
112では移動先の行の番号(ウエッブの識別子)をマ
ップ2000側に送る。マップ2000側はグラフカー
ソルを移動先の行に対応して移動させる。図32は、図
30のマップにおいて、特定のウエッブを選択した上
で、「拡大」アイコン2003を押すと得ることができ
る、個々のウエッブについてのエラーマップ表示であ
る。特に、図32は、識別子が“940010”のウエ
ッブを拡大表示した例である。
【0127】図32において、マップ3000は、ウエ
ッブ“940010”のエラーのサマリを表示する。マ
ップ3000では、エラーの発生順に、上から下に向け
てエラー信号が表示されている。個々のエラー信号につ
いては、エラーコード(ErrorCode)、そのエラーの発生
したスタート位置(Start)、そのエラーの終了した位置
(End)、そのエラーの長さ(Length)、そのエラーに対す
るコメント(Comment)が併せて表示される。図32の例
では、緊急停止を意味するエラーコード"B0301"が113.9
mの位置において発生し、圧力低下を意味する"W0201"が
200.0mの位置において発生し、温度異常を意味する"C05
07"が398.9mの位置において発生し、ピンチバルブエラ
ーを意味する"C0802"が513.2mの位置において発生し
た。
【0128】マップ4000は、マップ3000におい
て挙げられたエラーについての、そのエラーが発生した
位置を示すグラフである。マップ4000では表示の便
宜上マップ3000のエラーコードの頭文字(W、B、
C、T)を識別子として用いている。図32の例では、
緊急停止エラー(B)が最初に発生し、位置200mに
おいて圧力低下エラーが緊急停止エラーと重畳して発生
し、400mの位置と513mの位置では温度エラーが
発生している。マップ4000においては、個々のエラ
ーコードに対して、エラーの発生箇所から終了箇所まで
が色を付されて表示される。
【0129】マップ3000内の反転領域3001とマ
ップ4000内のカーソル4001は操作者の関心領域
を示す。即ち、反転領域3001とカーソル4001と
は対応する。図32の例では、操作者がマップ3000
内で特定のエラーコード"C0802"を選択すると、そのエ
ラーコードに対応する行方向が反転表示されると共に、
マップ4000において選択されたエラーコードに対応
するバー表示4002が他のバー表示から目立つように
表示される。逆に、操作者が任意のバー表示(例えば4
002)上の特定位置(例えば4001)を選択する
と、その特定位置を含むエラー領域が反転表示される。
【0130】図33は、図32のエラーマップ表示を実
現する制御手順を示すフローチャートである。ステップ
S200ではエラーマップカーソル(図32のカーソル
4001)が操作者によって動かされたかを調べ、ステ
ップS202では、一覧表カーソル(マップ3000内
の反転表示領域)が動かされたかを検出する。エラーマ
ップカーソル4001が操作者によって動かされた場合
は、ステップS204で何番目の識別子のエラーに移動
されたかを調べる。ステップS206では、移動先の識
別子の番地をマップ3000のオブジェクトに送る。マ
ップ3000側では、送られてきた番地に従って、一覧
表カーソルを移動する。
【0131】一方、一覧表カーソルが移動された場合に
は、ステップS210で、その一覧表カーソルが一覧表
3000の何行目に移動されたかを調べる。ステップS
212では移動先の行の番号(エラーの識別子)をマッ
プ4000側に送る。マップ4000側はエラーマップ
カーソルを移動先の行に対応して移動させる。なお、本
発明はその主旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を修
正または変形したものに適用可能である。
【0132】例えば、上記の実施形態では、太陽電池を
製造する場合について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、連続体を加工素材として複数の物品を
製造するものであれば何にでも適用可能である。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の工程管理
方法によれば、連続体などの加工物の加工工程につい
て、時間順に発生する事象データと、その事象が発生し
た加工物上の位置とを有機的に関連づけて表示すること
ができるので、操作者は例えば、異常が発生した場合に
おいても、連続体上のどの位置に異常が発生したかをす
ばやく知ることができる。
【0134】また、本発明の表示制御方法によれば、一
覧表示とグラフィック表示の間において、一方の表示に
おいて事象データを洗濯すれば他方の表示においてその
事象データが他と区別されて表示されるので、目的の事
象データのはアクチュエータ及び管理が簡単になり、操
作性が向上する。
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる連続体の製造装置及び製造方法
を太陽電池の製造に適用した場合の製造工程の一実施形
態を示す構成図である。
【図2】実施形態の巻き取り装置の構成を示した図であ
る。
【図3】図1の各加工装置のPLCの接続状態を示した
図である。
【図4】図1のシステムにおいて製造装置に何らかの異
常が発生した場合の処理の流れを示した図である。
【図5】太陽電池の製造工程の流れを示した図である。
【図6】帯状連続体の位置関係を示した図である。
【図7】洗浄工程における加工素材の交換方法を模式的
に示した図である。
【図8】成膜A工程乃至成膜C工程における加工素材の
交換方法を模式的に示した図である。
【図9】一実施形態の加工素材の交換方法を行った場合
に生ずる加工素材の原点のずれと全長値の関係を示した
図である。
【図10】一実施形態の加工素材の交換方法を行った場
合に生ずる加工素材の原点のずれと全長値の関係を示し
た図である。
【図11】一実施形態の加工素材の交換方法を行った場
合に生ずる加工素材の原点のずれと全長値の関係を示し
た図である。
【図12】一実施形態の加工素材の交換方法を行った場
合に生ずる加工素材の原点のずれと全長値の関係を示し
た図である。
【図13A】洗浄工程における加工素材の原点のずれと
全長値の関係を示した図である。
【図13B】成膜A工程における加工素材の原点のずれ
と全長値の関係を示した図である。
【図13C】成膜B工程における加工素材の原点のずれ
と全長値の関係を示した図である。
【図13D】成膜C工程における加工素材の原点のずれ
と全長値の関係を示した図である。
【図14】洗浄工程、成膜A工程、成膜B工程、成膜C
工程の夫々における巻き付け長、残長、インライン長、
ロール長を示した図である。
【図15】各工程で製造欠陥が起きた場合の、その欠陥
の座標の算出のしかたを示した図である。
【図16】各工程で製造欠陥が起きた場合の、その欠陥
の座標の算出のしかたを示した図である。
【図17】図14に実際の数値をあてはめた例を示した
図である。
【図18】図15に実際の数値をあてはめた例を示した
図である。
【図19】切断工程を行うシャーリング装置の構成を示
した概略図である。
【図20A】不良のスラブを選別する方法を説明するた
めの図である。
【図20B】ディスプレイの画面上に表示される各ロッ
トへのスラブの個数の割り付け方を具体的に示した図で
ある。
【図20C】1つのスラブにおいて発生したエラー位置
を示す図。
【図21】切断作業の進行につれて、リアルタイムにデ
ィスプレイ上に表示されるデータを示した図である。
【図22】エラー信号を記憶するログファイルの構成を
示す図。
【図23】エラー信号と、そのエラー信号が発生する筈
のPLCとの関係を説明する図。
【図24】事象データを収集する制御手順を示すフロー
チャート。
【図25】実施形態に用いられているアイコンの種類を
示す図。
【図26】リアルタイム表示とヒストリカルトレンド表
示とを切り分ける制御手順を示すフローチャート。
【図27】リアルタイム表示とヒストリカルトレンド表
示とをリクエストするアイコンの表示画面を示す図。
【図28】ヒストリカルトレンド表示の例を示す図。
【図29】エラーマップ表示の制御手順を示すフローチ
ャート。
【図30】エラーマップ表示の一形態を示す図。
【図31】図30の表示を得るための制御手順を示すフ
ローチャート。
【図32】エラーマップ表示の一形態を示す図。
【図33】図32の表示を得るための制御手順を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
10 製造装置 12,14,16,18 加工装置 22 加工素材 24 巻出し装置 26 巻取り装置 28 NCフィーダ 30 シャーリング装置 33 折返し回転ローラ 34 ロータリーエンコーダ 36 管理コンピュータ P プロセス部 T 搬送部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工素材としての連続体が加工工程を渡
    り歩く生産プロセスを管理する連続体の製造工程管理方
    法であって、 前記加工工程において発生した複数事象のデータを、一
    覧表示すると共に発生順にグラフィック表示し、 一覧表示中の任意の事象データと、この任意の事象デー
    タに対応するグラフィック表示中の事象データの時間位
    置との対応付けを可視表示することを特徴とする連続体
    の製造工程管理方法。
  2. 【請求項2】 前記加工工程において発生した複数事象
    は異常を示す事象であることを特徴とする請求項1に記
    載の製造工程管理方法。
  3. 【請求項3】 一覧表示には、事象の識別子と、その事
    象の発生時間とを含んで表示することを特徴とする請求
    項1に記載の製造工程管理方法。
  4. 【請求項4】 前記複数事象のデータは時間発生順に表
    形式で並べられて表示されることを特徴とする請求項3
    に記載の製造工程管理方法。
  5. 【請求項5】 前記複数事象のデータは、事象の識別子
    と、その事象の発生時間とを含み、 前記一覧表示は、事象の識別子と、その事象の発生時間
    とを、時間発生順に表形式で並べて表示し、 前記グラフィック表示においては、事象データが、事象
    毎に且つ事象の発生順に、バー表示されることを特徴と
    する請求項1に記載の製造工程管理方法。
  6. 【請求項6】 一覧表示中の任意の事象データは反転表
    示され、この任意の事象データに対応するグラフィック
    表示中の事象データの時間位置は他の事象データの時間
    位置と異なるように表示されることにより、対応付けが
    認識できることを特徴とする請求項1に記載の製造工程
    管理方法。
  7. 【請求項7】 事象データの時間位置は、前記連続体の
    原点位置からの距離に換算されて表示されることを特徴
    とする請求項1に記載の製造工程管理方法。
  8. 【請求項8】 一覧表示には、複数の事象データが発生
    毎に、1行毎もしくは1列毎に並べられて表示され、 グラフィック表示中には、同一種類の事象データがバー
    表示として表示され、1つのバー表示には同一種類の事
    象データが発生時間順に並べて表示されていることを特
    徴とする請求項1に記載の製造工程管理方法。
  9. 【請求項9】 一覧表示において、目的の事象データを
    選択すると、その事象データ及び関連データが反転表示
    され、 グラフィック表示において、前記選択された目的の事象
    データに対応する発生位置がバー表示中にカーソルを付
    されて表示されることを特徴とする請求項8に記載の製
    造工程管理方法。
  10. 【請求項10】 グラフィック表示において、目的の事
    象データに対応する発生位置をバー表示中で選択する
    と、当該位置にカーソルが表示され、 一覧表示において、前記選択された発生位置に対応する
    事象データ及び関連データが反転表示されることを特徴
    とする請求項8に記載の製造工程管理方法。
  11. 【請求項11】 加工素材としての連続体が加工工程を
    渡り歩く生産プロセスを管理するための工程管理表の表
    示制御方法であって、 前記加工工程において発生した所定事象のデータを、発
    生毎に一覧表示し、 前記加工工程において発生した前記事象のデータを発生
    順にグラフィック表示し、 一覧表示中の任意の発生時点の事象データを選択する
    と、その選択された事象データが他の発生時点の事象デ
    ータと区別して表示され、前記グラフィック表示中にお
    いて、前記選択された発生時点に対応する位置に、その
    事象データの発生が可視表示されることを特徴とする工
    程管理表の表示制御方法。
  12. 【請求項12】 加工素材としての連続体が加工工程を
    渡り歩く生産プロセスを管理するための工程管理表の表
    示制御方法であって、 前記加工工程において発生した所定事象のデータを、発
    生毎に一覧表示し、 前記加工工程において発生した前記事象のデータを発生
    順にグラフィック表示し、 前記グラフィック表示中において任意の発生時点を選択
    すると、その選択された発生位置においてその事象デー
    タの発生が可視表示されるとともに、前記一覧表示中に
    おいて、前記選択された発生時点に対応する事象データ
    が他の発生時点の事象データと区別して表示されること
    を特徴とする工程管理表の表示制御方法。
  13. 【請求項13】 前記事象は複数種類が設定され、前記
    グラフィック表示においては、同一種類の事象データは
    時間発生順に同じバーとして表示されることを特徴とす
    る請求項11または12に記載の工程管理表の表示制御
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506719A (ja) * 2002-11-19 2006-02-23 シュタマ マシーネンファブリーク ゲーエムベーハー 工作機械及び工作機械を操作する方法

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