JPH09183720A - 医薬用組成物 - Google Patents

医薬用組成物

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JPH09183720A
JPH09183720A JP35413795A JP35413795A JPH09183720A JP H09183720 A JPH09183720 A JP H09183720A JP 35413795 A JP35413795 A JP 35413795A JP 35413795 A JP35413795 A JP 35413795A JP H09183720 A JPH09183720 A JP H09183720A
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JP35413795A
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Yoshikazu Soyama
美和 曽山
Koji Minami
孝司 南
Mitsuo Kojima
称央 小島
Yasushi Hayashi
康司 林
Makoto Nakao
誠 中尾
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着滞留性とともに、べたつき等使用感の改
善された医薬用組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解す
る撥水性ポリマーと、粉体と、前記揮発性油分と相溶性
を有する非揮発性油分と、薬剤とを含み、組成物1g中
に含まれる粉体の総表面積が1〜25m2であることを
特徴とする医薬用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬用組成物に関
し、特に、付着滞留性の改善された医薬用組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】皮膚や口腔内に適用する医薬用組成物に
ついては、皮膚や口腔内での付着性がよく、患部を適当
に保護するものが望まれる。従来、皮膚の炎症、特に口
内炎や口唇や口角の炎症性病変には、軟膏タイプの製剤
が汎用されている。これらの製剤は、患部に直接適用す
ることが容易であり、局所塗布にも適したものである。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、これら
の製剤では、皮膚においては皮膚と第三物との接触や身
体の可動、口腔粘膜においては口腔粘膜、頬粘膜の可
動、唾液の介在、口唇、口角においては摂食及び口唇の
可動に伴い製剤が短時間に流出してしまうと考えられ
る。すなわち、比較的短時間で製剤が患部から剥離して
しまうため、薬剤本来の効果を十分に発揮することがで
きず、また患者は一日に何度も製剤を患部に塗布する必
要があった。このため、薬剤が長時間患部に滞留する製
剤の開発が望まれている。
【0004】さらに、軟膏剤はべたつき感が生じる場合
が多く、製剤の使用感の改善も求められている。本発明
は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その
目的は、付着滞留性とともに、べたつき等使用感の改善
された医薬用組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、医薬用組成物の
基剤に含まれる、撥水性ポリマーと粉体との関係、該ポ
リマーとその溶剤との関係、及びポリマーとワックスと
の関係に着目した結果、付着滞留性優れ、しかもべたつ
かない医薬用組成物が得られることを見出し、本発明の
完成に至った。すなわち、本発明にかかる医薬用組成物
は、
【0006】揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解する
撥水性ポリマーと、粉体と、前記揮発性油分と相溶性を
有する非揮発性油分と、薬剤とを含み、組成物1g中に
含まれる粉体の総表面積が1〜25m2であることを特
徴とする。また、前記組成物は、揮発性油分を10〜6
0重量%、撥水性ポリマーを5〜35重量%、粉体を1
〜25重量%、非揮発性油分を5〜40重量%、含むこ
とが好適である。
【0007】また、前記組成物は、揮発性油分を10〜
50重量%、撥水性ポリマーを10〜35重量%、粉体
を1〜25重量%、非揮発性油分を10〜40重量%、
含むことが好適である。また、本発明にかかる医薬用組
成物の第2の要旨は、前記医薬用組成物において、粉体
が揮発性油分の存在しない状態で、撥水性ポリマーに被
覆されうるものであることを特徴とする。なお、同組成
物は、粉体の少なくとも一部がシリカであることが好適
である。
【0008】また、同組成物は、揮発性油分を20〜6
0重量%、撥水性ポリマーを5〜20重量%、シリカを
1〜10重量%、非揮発性油分を5〜30重量%含むこ
とが好適である。また、本発明にかかる医薬用組成物の
第3の要旨は、粉体の少なくとも一部が雲母チタンであ
ることを特徴とする。また、同組成物は、揮発性油分を
10〜50重量%、撥水性ポリマーを10〜35重量
%、雲母チタンを1〜10重量%、非揮発性油分を10
〜40重量%含むことが好適である。
【0009】また、同組成物は、雲母チタン/撥水性ポ
リマーの配合量比が1/30〜1/3であることが好適
である。また、同組成物は、雲母チタン/撥水性ポリマ
ーの配合量比が1/10〜1/4であることが好適であ
る。また、本発明にかかる医薬用組成物の第4の要旨
は、前記医薬用組成物において、粉体として少なくとも
大径粒子と超微粒子が存在し、超微粒子は粒径が0.0
1〜0.1μmであり、超微粒子の粒径と大径粒子の粒
径の比が1:20〜1:500であることを特徴とす
る。
【0010】なお、同組成物は、揮発性油分を10〜5
0重量%、撥水性ポリマーを10〜35重量%、粉体を
2〜20重量%、非揮発性油分を10〜40重量%含む
ことが好適である。また、同組成物は、超微粒子と大径
粒子の配合量比が1:19〜10:1であることが好適
である。また、同組成物は、超微粒子が超微粒シリカで
あることが好適である。
【0011】また、本発明にかかる医薬用組成物の第5
の要旨は、揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解する撥
水性ポリマーと、粉体と、前記揮発性油分と相溶性を有
する非揮発性油分とを含み、前記撥水性ポリマーと、前
記非揮発性油分がそれらのみを混合した場合の濁度が
9.0〜25.5となるものより選択されることを特徴
とする。なお、同組成物は、揮発性油分を10〜50重
量%、撥水性ポリマーを10〜35重量%、非揮発性油
分を10〜40重量%含むことが好適である。
【0012】また、同組成物は、非揮発性油分として撥
水性ポリマーに対する可塑化力のある油分と、可塑化力
のない油分とを用いることにより濁度を調整することが
できる。また、同組成物は、粉体の少なくとも一部がシ
リカであることが好適である。また、同組成物は、シリ
カを0.1〜10重量%含むことが好適である。
【0013】また、本発明にかかる医薬用組成物の第6
の要旨は、揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解する撥
水性ポリマーと、前記揮発性油分に分散するワックス
と、前記揮発性油分と相溶性を有する非揮発性油分とを
含み、前記撥水性ポリマーと前記ワックスの配合比が1
0/3〜5/7であることを特徴とする。なお、同組成
物は、揮発性油分を10〜50重量%、撥水性ポリマー
を10〜35重量%、ワックスを5〜25重量%、非揮
発性油分を10〜40重量%含むことが好適である。
【0014】また、同組成物は、さらに粉体を含むこと
が好適である。また、同組成物は、粉体の少なくとも一
部がシリカであることが好適である。また、同組成物
は、シリカを1〜10重量%含むことが好適である。ま
た、前記いずれかに記載の医薬用組成物において、揮発
性油分がシリコン油、撥水性ポリマーがシリコン樹脂で
あることが好適である。
【0015】また、前記いずれかに記載の医薬用組成物
において、撥水性ポリマーと非揮発性油分の重量比が1
/2〜2/1であることが好適である。なお、本明細書
中において、「総表面積」とは、組成物1g中に含まれ
る粉体の表面積の総和を意味する。また、「濁度」は、
以下の方法により測定されたL値を意味する。また、
「可塑化力のある」とは、非揮発性油分の撥水性ポリマ
ーを溶解する力が30重量%以上であることをいい、
「可塑化力のない」とは、非揮発性油分の撥水性ポリマ
ーを溶解する力が5重量%以下であることをいう。
【0016】[濁度の測定方法] 1.組成物中に含有する比率と同比率で、揮発性油分、
撥水性ポリマー、非揮発性油分を混合し、混合試料を作
成する。 2.前記混合試料を2.8×1.9×0.3cm3の黒
色の中皿に0.2g流し込み、90℃−6hr放置し、
揮発性油分を完全に揮散させる。 3.得られた試料の濁度を測色機を用いて測定したL値
を濁度とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を示し、本発明の特徴をさらに詳細に説明する。なお、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】揮発性油分 本発明において好適に用いられる揮発性油分としては、
デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルジシロキサ
ン、ドデカメチルペンタシロキサンなどの鎖状ポリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサンなどの環状ポリシロキサ
ン、シェルソル(シェル化学)、アイソパー(エッソ化
学)等の軽質流動イソパラフィン等が挙げられる。
【0019】撥水性ポリマー また、本発明において好適に用いられる撥水性ポリマー
としては、例えばシリコン樹脂、シリコンゴム、フッ素
変性シリコン樹脂、アルキル変性シリコン樹脂等が挙げ
られ、特にシリコン樹脂が好ましい。具体的には、平均
式(1) RnSiO(4-n)/2 …(1) (Rは炭素数1〜6までの炭化水素基又はフェニル基を
表し、nは1.0〜1.8までの値を示す。)で表され
るシリコン樹脂が挙げられる。このシリコン樹脂は、R
3SiO1/2単位、R2SiO単位、RSiO2/3単位及び
SiO2単位のうち適当な組み合わせからなり、約1,
500〜20,000までの平均分子量を有することが
好ましい。
【0020】非揮発性油分 本発明において好適に用いられる非揮発性油分として
は、皮膚安全性の高いものであれば、いずれも使用可能
である。例えば流動パラフィン、スクワラン、ヒマシ
油、オリーブ油、ホホバ油、グリセリルジイソステアレ
ート、トリメチロールプロパントリ2エチルイソステア
レート、グリセロールトリ2エチルヘキサノエート、イ
ソプロピルミリステート、セチル2エチルヘキサノエー
ト、グリセリルトリイソステアレート、2ヘプチルウン
デシルパルミテート、メチルポリシロキサン、ポリブテ
ン、トリイソステアリン酸グリセリン、ジイソステアリ
ルマレート、ラノリン等が挙げられ、これらの中から一
種又は二種以上が任意に選択される。
【0021】粉体 本発明において好適に用いられる粉体としては、医薬品
に通常用いられる粉末ならばいずれも使用可能であり、
例えばタルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲
母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、
雲母チタン、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、
ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロ
ンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリ
カ、ゼオライト、ベントナイト、硫酸バリウム、焼成硫
酸カルシウム(焼石膏)、リン酸カルシウム、フッ素ア
パタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダ
ー、窒化ホウ素、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機粉
末、ポリアミド樹脂粉末、ナイロン粉末、ポリエチレン
粉末、ポリプロピレン粉末、ポリエステル粉末、ポリメ
タクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンと
アクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコン樹脂粉末、ベ
ンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セ
ルロース粉末などの有機粉末等が挙げられる。
【0022】これらの粉体のうち、特にシリカを一部に
含むことがべたつき等使用感の改善のために好適であ
る。また、雲母チタンを一部に含むことも付着滞留性と
共に、べたつき等使用感を改善するために好適である。
【0023】薬剤 また、本発明に配合される薬剤としては、次の薬剤が挙
げられる。すなわち、アクタリット、アスピリン、アス
ピリン・アスコルビン酸、アスピリンアルミニウム、ア
スピリン・ダイアルミネート、アセトアミノフェン、ア
セメタシン、アルクロフェナク、アルミノプロフェン、
アンピロキシカム、アンフェナクナトリウム、イソプロ
ピルアンチピリン、イブプロフェン、インドメタシン、
インドメタシンファルネシル、エテンザミド、エピリゾ
ール、エモルファゾン、塩酸テアラミド、塩酸チノリジ
ン、塩酸トラマドール、塩酸ブプレノルフィン、塩酸ベ
ンジダミン、オキサプロジン、オペロン、カンフル・サ
リチル酸ナトリウム、クリアミンA,−S、ケトフェニ
ルブタゾン、ケトプロフェン、コンドロイチン硫酸ナト
リウム・サリチル酸ナトリウム、サザピリン、サリチル
アミド、サリチル酸コリン、サリチル酸ナトリウム、サ
リドン、ザルソカイン、ザルトプロフェン、ジクロフェ
ナクナトリウム、ジフルニサル、シメトリド・無水カフ
ェイン、臭化水素酸エプタゾシン、酒石酸エルゴタミン
・無水カフェイン、酒石酸ブトルファノール、スリンタ
グ、スルピリン、チアプロフェン酸、テノキシカム、ト
リフェナムサン、トリメチンナトリウム、ナプメトン、
ナプロキセン、ネオビタカイン、ピロキシカム、フェナ
セチン、フェニルアセチルグリシンジメチルアミド、フ
ェニルブタゾン、フェノプロフェンカルシウム、フェン
ブフェン、ブコローム、プセタロン、プラノプロフェ
ン、フルフェナム酸、フルフェナム酸アルミニウム、フ
ルルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、フ
ロクタフェニン、ペンタゾシン、マレイン酸プログルメ
タシン、ミグレニン、メシル酸ジメトチアジン、メチア
ジン酸、メフェナム酸、ロキソプロフェンナトリウム、
ロベンザリット二ナトリウム、ワクシニアウイルス接種
家兎炎症皮膚抽出液等の解熱鎮痛消炎剤、
【0024】エリスロマイシン、塩酸オキシテトラサイ
クリン、塩酸オキシテトラサイクリン・硫酸ポリミキシ
ンB、塩酸グラミシジンS・硫酸ストレプトマイシン、
塩酸テトラサイクリン、塩酸デメチルクロルテトラサイ
クリン、グラマイコーチゾン、クロマイ−P、クロラム
フェニコール、スルファジアジン、スルファジアジン
銀、スルフイソミジン、テトラサイクリン、ナジフロキ
サシン、パシトラシン・硫酸フラジオマイシン、フシジ
ン酸ナトリウム、硫酸カナマイシン、硫酸ゲンタマイシ
ン、硫酸コリスチン・硫酸フラジオマイシン、硫酸フラ
ジオマイシン、硫酸フラジオマイシン・トリプシン、硫
酸ポリミキシンB等の化膿性疾患用剤、アズレン、アム
シノニド、イブプロフェンピコノール、インドメタシ
ン、ウフェナマート、エキザルペ、塩酸イソチベンジ
ル、塩酸テトラサイクリン・ヒドロコルチゾン、塩酸テ
トラサイクリン・酢酸ヒドロコルチゾン、カラミン、カ
ンフル、吉草酸酢酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコル
トロン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、
吉草酸ベタメタゾン・硫酸ゲンタマイシン、グリチルレ
チン酸、クロタミトン、ケトプロフェン、ケナコルト−
A,−AG、酢酸ジフロラゾン、酢酸デキサメタゾン、
酢酸鉛、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸メチルプレドニゾ
ロン、サリチル酸メチル、酸化亜鉛、紫雲膏、ジフェン
ヒドラミン、ジフルプレドナート、ジプロピオン酸ベタ
メタゾン、スプロフェン、タンニン酸、デキサメタゾ
ン、デキサメタゾン・脱脂大豆乾留タール、トコフェロ
ール・ビタミンA油、トリアムシノロンアセトニド、ハ
ルシノニド、ヒドロコルチゾン・クロタミトン、ピパル
酸フルメタゾン、ピリドレチン、ピロキシカム、フェノ
ール・亜鉛華リニメント、フェルピナク、プチソニド、
プフェキサマク、フランカルボン酸モメタゾン、フルオ
シノニド、フルオシノロンアセトニド、フルドロキシコ
ルチド、フルルピプロフェン、プレドニゾロン、プロピ
オン酸アルクロメタゾン、プロピオン酸クロベタゾー
ル、プロピオン酸デキサメタゾン、プロピオン酸デプロ
ドン、プロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ペ
ンタザック、モビラート、ラウリル硫酸ジフェンヒドラ
ミン、酢酸クロベタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸
プロピオン酸ヒドロコルチゾン、酢酸プロピオン酸ベタ
メタゾン、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸フラジオマ
イシン・吉草酸ベタメタゾン、硫酸フラジオマイシン・
酢酸メチルプレドニゾロン、硫酸フラジオマイシン・フ
ルオシノロンアセトニド、硫酸フラジオマイシン・プレ
ドニゾロン等の鎮痛、鎮痒、収れん、消炎剤、
【0025】イホスファミド、塩酸ナイトロジェンマス
タード−N−オキシド、塩酸ニムスチン、カルボコン、
シクロホスファミド、ダカルバジン、チオテパ、トシル
酸インプロスルファン、ブスルファン、ミトプロニトー
ル、メルファラン、ラニムスチン、リン酸エストラムス
チンナトリウム等のアルキル化剤、エノシタビン、カル
モフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、
チオイノシン、テガフール、テガフール・ウラシル、ド
キシフルリジン、ヒドロキシカルバミド、フルオロウラ
シル、メトトレキサート、メルカプトプリン等の代謝拮
抗剤、
【0026】アクチノマイシンD、塩酸アクラルピシ
ン、塩酸エピルビシン、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキ
ソルビシン、塩酸ピラルビシン、塩酸プレオマイシン、
クロモマイシンA3、ジノスタンチンスチマラマー、ネ
オカルチノスタチン、マイトマイシンC、硫酸プレオマ
イシン、硫酸ペプロマイシン等の抗腫瘍性抗生物質製
剤、エトポシド、塩酸イリノテカン、硫酸ピンクリスチ
ン、硫酸ピンデシン、硫酸ピンプラスチン等の抗腫瘍性
植物成分製剤、アセグラトン、ウベニメクス、L−アス
パラギナーゼ、塩酸プロカルバジン、塩酸ミトキサント
ロン、カルボプラチン、クエン酸タモキシフェン、クレ
スチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、シスプラチ
ン、シゾフィラン、ソプゾキサン、ピシバニール、ベン
トスタチン、レンチナン等のその他の腫瘍用薬
【0027】インジウム(111In)オキシキノリン、
エキサメタジムテクネチウム(99mTc)、[N,N’
−エチレンジ−L−システイネート(3−)]オキソテ
クネチウム(99mTc)ジエチルエステル、N−ピリド
キシル−5−メチルトリプトファンテクネチウム(99m
Tc)、塩化インジウム(111In)、塩化タリウム(
201Tl)、塩酸N−イソプロピル−p−ヨードアンフ
ェタミン(123I)、過テクネチウム酸ナトリウム(99m
Tc)、ガラクトシル人血清アルブミンジエチレントリ
アミン五酢酸テクネチウム(99mTc)、キセノン(133
Xe)、クエン酸ガリウム(67Ga)、クエン酸第二鉄
59Fe)、クリプトン(81mKr)、クロム酸ナトリ
ウム(51Cr)、ジエチレントリアミン五酢酸インジウ
ム(111In)、ジメルカプトコハク酸テクネチウム(
99mTc)、ダイコパック、テクネDTPA、テクネH
IDA、テクネアルブミン、テクネチウムスズコロイド
99mTc)、テクネチウム大凝集人血清アルブミン(
99mTc)、テクネピロリン酸、テトロホスミンテクネ
チウム(99mTc)、15−(p−ヨードフェニル)−
3(R,S)−メチルペンタデカン酸(123I)、人血
清アルブミンジエチレントリアミン五酢酸テクネチウム
99mTc)、ヒドロキシメチレンジホスホン酸テクネ
チウム(99mTc)、フィチン酸テクネチウム(99m
c)、ヘキサキス(2−メトキシイソブチルイソニトリ
ル)テクネチウム(99mTc)、メタヨードベンジルグ
アニジン(123I)、メタヨードベンジルグアニジン(
123I)、メチレンホスホン酸テクネチウム(9 9m
c)、メルカプトアセチルグリシルグリシルグリシンテ
クネチウム(99mTc)、ヨウ化ナトリウム(123I)、
ヨウ化ナトリウム(131I)、ヨウ化人血清アルブミン
131I)、ヨウ化ヒプル酸ナトリウム(123I)、ヨウ
化ヒプル酸ナトリウム(131I)、ヨウ化メチルノルコ
レステノール(131I)等の放射性医薬品、塩酸バンコ
マイシン、塩酸リンコマイシン、クリンダマイシン、ク
ロキサシリンナトリウム、フェネチシリンカリウム、フ
ェノキシメチルペニシリンカリウム、フルクロキサシリ
ンナトリウム、ベンジルペニシリンカリウム、ベンジル
ペニシリンペンザチン、硫酸アルペカシン等の主として
グラム陽性菌に作用する抗生物質製剤、
【0028】アズトレオナム、塩酸スペクチノマイシ
ン、塩酸ビプメシリナム、カリンダシリンナトリウム、
カルモナムナトリウム、コリスチンメタンスルホン酸ナ
トリウム、セフスロジンナトリウム、セフチブテン、ト
ブラマイシン、硫酸アミカシン、硫酸イセバマイシン、
硫酸カナマイシン、硫酸パロモマイシン、硫酸フラジオ
マイシン、硫酸ポリミキシンB等の主としてグラム陰性
菌に作用する抗生物質製剤、アスポキシシリン、アモキ
シシリン、アモキシシリン・クラブラン酸カリウム、ア
ンピシリン、イミベネム・シラスタチンナトリウム、塩
酸セフェタメトピポキシル、塩酸セフォチアム、塩酸セ
フォチアムヘキセチル、塩酸セフメノキシム、塩酸タラ
ンピジリン、塩酸バカンピシリン、塩酸レナンピシリ
ン、カルベニシリンナトリウム、シクラシリン、スルペ
ニシリンナトリウム、セファクロル、セファゾリンナト
リウム、セファトリジンプロピレングリコール、セファ
ドロキシル、セファピリンナトリウム、セファマンドー
ルナトリウム、セファレキシン、セファロチンナトリウ
ム、セファロリジン、セフィキシム、セフォキシチンナ
トリウム、セフォジジムナトリウム、セフォタキシムナ
トリウム、セフォテタンナトリウム、セフォペラゾンナ
トリウム、セフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナ
トリウム、セフジトレンピポキシル、セフジニル、セフ
ゾナムナトリウム、セフタジジム、セフチゾキシムナト
リウム、セフテゾールナトリウム、セフテラムピポキシ
ル、セフトリアキソンナトリウム、セフピミゾールナト
リウム、セフピラミドナトリウム、セフブベラゾンナト
リウム、セフポドキシプロキセチル、セフミノクスナト
リウム、セフメタゾールナトリウム、セフラジン、セフ
ロキサジン、セフロキシムアキセチル、セフロキシムナ
トリウム、チカルシリンナトリウム、チカルシリンナト
リウム・クラブラン酸カリウム、トシル酸スルタミシリ
ン、バニペネム・ベタミプロン、ピペラシリンナトリウ
ム、フロモキセフナトリウム、ホスホマイシン、ラタモ
キセフナトリウム、硫酸アストロマイシン、硫酸ゲンタ
マイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ジベカシン、硫酸セ
フピロム、硫酸ネチルマイシン、硫酸ペカナマイシン、
硫酸ミクロノマイシン、硫酸リボスタマイシン等の主と
してグラム陽性、陰性菌に作用する抗生物質製剤、
【0029】アセチルキタサマイシン、アセチルスピラ
マイシン、エチルコハク酸エリスロマイシン、エリスロ
マイシン、エリスロマイシンエストレート、キタサマイ
シン、クラリスロマイシン、酢酸ミデカマイシン、酒石
酸キタサマイシン、ジョサマイシン、ステアリン酸エリ
スロマイシン、プロピオン酸ジョサマイシン、ミデカマ
イシン、ラクトピオン酸エリスロマイシン、リン酸オレ
アンドマイシン、ロキシスロマイシン、ロキタマイシン
等の主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用する
抗生物質製剤、
【0030】塩酸オキシテトラサイクリン、塩酸テトラ
サイクリン、塩酸デメチルクロル、塩酸ドキシサイクリ
ン、塩酸ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ク
ロラムフェニコール、コハク酸クロラムフェニコールナ
トリウム、テトラサイクリン、パルチミン酸クロラムフ
ェニコール、メタリン酸テトラサイクリン、ロリテトラ
サイクリン等の主としてグラム陽性・陰性菌、リッチケ
ア、クラミジアに作用する抗生物質製剤、サイクロセリ
ン、リファンピシン、硫酸エンピオマイシン、硫酸カナ
マイシン、硫酸カプレオマイシン、硫酸ストレプトマイ
シン等の主として抗酸菌に作用する抗生物質製剤、
【0031】アムホテリシンB、グリセオフルピン、ナ
イスタチン等の主としてカビに作用する抗生物質製剤、
アンピシリン・ジクロキサシリンナトリウム、アンピシ
リンナトリウム・オキサシリンナトリウム、アンピシリ
ン(ナトリウム)・クロキサシリンナトリウム、パシト
ラシン・硫酸フラジオマイシン、フェノキシメチルペニ
シリンベンザチン・フェノキシメチルペニシリンカリウ
ム等のその他の抗生物質製剤 サラゾスルファピリジン、スルファジメトキシン、スル
ファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファメ
トピラジン、スルファモノメトキシン、スルフイソミジ
ン等のサルファ剤、
【0032】エノキサシン、塩酸アミノ酢酸チアンフェ
ニコール、塩酸シプロフロキサシン、塩酸ロメフロキサ
シン、オフロキサシン、シノキサシン、スパルフロキサ
シン、チアンフェニコール、トシル酸トスフロキサシ
ン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、ピペミド酸三水
和物、ピロミド酸、フレロキサシン、レボフロキサシ
ン、等の合成抗菌剤、アシクロビル、ガンシクロビル、
ジダノシン、ジドブジン、ソリブジン、ビダラビン等の
抗ウイルス剤、イトラコナゾール、イノシンブラノベク
ス、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、ナリジ
クス酸、フルコナゾール、フルシトシン、ミコナゾール
等のその他の化学療法剤、等が挙げられる。
【0033】ワックス 本発明においては、医薬用組成物の剤形をスティック状
とするための保形剤としてワックスを配合することが可
能である。本発明で用いられるワックスとしては、セレ
シンワックス、カルナバロウ、ポリエチレンワックス、
パラフィンワックス、キャンデリラロウ、マイクロクリ
スタリンワックス、ベヘニン酸、ベヘニルアルコール、
モクロウ、ビーズワックス、セタノール等が挙げられ
る。
【0034】他の成分 なお、本発明にかかる医薬用組成物には、通常皮膚外用
剤等の医薬品に配合される各種成分、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、防腐剤、保湿剤、染
料などを配合することができる。
【0035】組成物中の粉体の総表面積との相関 本発明の医薬用組成物においては、組成物中の粉体の総
表面積が1〜25m2であることが特徴的である。ここ
で粉体としては、一種又は二種以上のものを用いること
ができ、二種以上の粉体を用いる場合は、各粉体の比表
面積は同一でも異なるものでも良い。本発明は、前述し
た構成をとることにより、塗布前には、製品形態として
揮発性油分中に撥水性ポリマー、粉体、非揮発性油分、
薬剤などが溶解ないし分散しており、塗布時ののびがよ
い。
【0036】そして、患部への塗布後には、前記揮発性
油分が揮発し、撥水性ポリマー、粉体、非揮発性油分、
薬剤が患部に残存する。前記撥水性ポリマーと前記非揮
発性油分が共存する状態では、べたつきが著しいが、本
発明のごとく、組成物中の粉体の総表面積を調整するこ
とにより、該粉体が撥水性ポリマー及び非揮発性油分を
引きつけ、これらによるべたつきを抑制し、付着滞留性
を改善するものと思われる。なお、同組成物における揮
発性油分の好適な配合量は、10〜60重量%、好まし
くは10〜50重量%である。10%未満では相対的に
他の成分が多くなることから塗布時ののびにかけ、一
方、60重量%を越えると、相対的に他の成分が少なく
なることから付着滞留性の改善が不十分となる。50重
量%を越えると、組成物が液状となる場合があるため、
特に10〜50重量%とすることが好ましい。
【0037】また、撥水性ポリマーの好適な配合量は、
5〜35重量%、好ましくは10〜35重量%、特に好
ましくは15〜30重量%である。撥水性ポリマーの配
合量が5重量%未満であると、付着滞留性の改善は全く
なされず、10重量%以上配合することによりより付着
滞留性の改善が良好となる。一方、撥水性ポリマーの配
合量が35重量%を越えると、のびが悪く、べたつきを
生じる場合があり、より好ましくは30重量%以下であ
る。
【0038】また、粉体の好適な配合量は、総表面積の
好適な範囲を満たす場合であっても、1〜25重量%と
することが好ましい。粉体が1重量%未満の場合には、
べたつきを抑えるのに乏しい場合があり、また25重量
%を越える場合には、使用感触が悪化する場合がある。
また、非揮発性油分の好適な配合量は、5〜40重量
%、好ましくは10〜40重量%、特に好ましくは15
〜30重量%である。非揮発性油分が5重量%未満で
は、塗布、乾燥後の感触が悪くなってしまう。一方、4
0重量%を越えると付着滞留性の問題が生じてしまう。
【0039】また、本発明において、組成物中における
薬剤の配合量は、各薬剤が十分機能しうる量配合される
ことが必要である。ただし、10重量%以上配合すると
相対的に他の成分が少なくなり、本発明の求める付着滞
留性の改善が不十分となる場合があるため、好ましく
は、0.001〜10重量%である。なお、本発明にお
いては、医薬用組成物をスティック状とする際の保形剤
として5〜20重量%のワックスを配合することができ
る。
【0040】シリカの配合 本発明にかかる医薬用組成物の第2の要旨においては、
粉体が揮発性油分の存在しない状態で撥水性ポリマーに
被覆されうるものであることが特徴的である。このよう
な粉体としては、特にシリカが好ましい。同組成物にお
いて、シリカの配合量を1〜10重量%、特に好ましく
は1〜8重量%とすると、使用感触、付着滞留性とも良
好に改善される。
【0041】本発明は、前述した構成をとることによ
り、塗布前には、製品形態として揮発性油分中に撥水性
ポリマー、シリカ、非揮発性油分、薬剤などが溶解ない
し分散しており、塗布時ののびがよく、なめらかな使用
感を得ることができる。そして、患部への塗布後には、
前記揮発性油分が揮発し、撥水性ポリマー、シリカ、非
揮発性油分、薬剤などが患部に残存する。前記撥水性ポ
リマーは単独では一般にべたつきが著しいが、本発明に
おいては、シリカが配合され、該粉体が撥水性ポリマー
のべたつきを抑制するものと思われる。
【0042】なお、同組成物における揮発性油分の好適
な配合量は、10〜60重量%、好ましくは20〜60
重量%である。10%未満では相対的に他の成分が多く
なることから塗布時ののびにかけ、一方、60重量%を
越えると、相対的に他の成分が少なくなることから付着
滞留性の改善が不十分となる。特に使用感触の観点か
ら、20〜60重量%とすることが好ましい。
【0043】また、撥水性ポリマーの好適な配合量は、
好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは7〜15重
量%である。撥水性ポリマーの配合量が5重量%未満で
あると、付着滞留性の改善は全くなされず、一方、撥水
性ポリマーの配合量が20重量%を越えると、べたつき
を生じる場合があり、より好ましくは15重量%以下で
ある。
【0044】また、粉体の好適な総配合量は、組成物中
1〜25重量%、特に好ましくは1〜20重量%であ
る。粉体が1重量%未満の場合には、べたつきを抑える
のに乏しい場合があり、また25重量%を越える場合に
は、使用感触が悪化する場合がある。特にシリカを1〜
10重量%、特に好ましくは1〜8重量%用いると使用
感触、付着滞留性とも良好に改善される。
【0045】また、非揮発性油分の好適な配合量は、好
ましくは5〜30重量%、特に好ましくは7〜15重量
%である。非揮発性油分が5重量%未満では、塗布、乾
燥後の感触が悪くなってしまう。一方、30重量%を越
えるとべたつきを生じる場合がある。
【0046】また、本発明において、組成物中における
薬剤の配合量は、各薬剤が十分機能しうる量配合される
ことが必要である。ただし、10重量%以上配合すると
相対的に他の成分が少なくなり、本発明の求める付着滞
留性の改善が不十分となる場合があるため、好ましく
は、0.001〜10重量%である。なお、本発明にお
いては、医薬用組成物をスティック状とする際の保形剤
として5〜20重量%のワックスを配合することができ
る。
【0047】雲母チタンの配合 本発明にかかる医薬用組成物の第3の要旨においては、
粉体の少なくとも一部が雲母チタンであることが特徴的
である。特に雲母チタンを1〜10重量%、特に好まし
くは1〜8重量%用いると使用感触、付着滞留性とも良
好に改善される。ここにいう雲母チタンとは、雲母を酸
化チタン若しくはチタン化合物で被覆したものをいい、
雲母:チタンが80:20〜50:50のものを用いる
ことが好ましい。また、雲母とチタンの他に、酸化鉄、
紺青、カーミン等の含まれるものも用いることができ
る。
【0048】本発明は、前述した構成をとることによ
り、塗布前には、製品形態として揮発性油分中に撥水性
ポリマー、雲母チタン、非揮発性油分、薬剤などが溶解
ないし分散しており、塗布時ののびがよく、なめらかな
使用感を得ることができる。そして、患部への塗布後に
は、前記揮発性油分が揮発し、撥水性ポリマー、雲母チ
タン、非揮発性油分、薬剤などが患部に残存する。前記
撥水性ポリマーが配合されると非揮発性油分と共に雲母
チタンを配合しているので、雲母チタンが撥水性ポリマ
ーによるべたつきを抑制し、付着滞留性を改善するもの
と思われる。
【0049】なお、同組成物における揮発性油分の好適
な配合量は10〜60重量%、好ましくは10〜50重
量%である。10%未満では相対的に他の成分が多くな
ることから塗布時ののびにかけ、一方、60重量%を越
えると、相対的に他の成分が少なくなることから付着滞
留性の改善が不十分となる。50重量%を越えると、組
成物が液状となる場合があるため、特に10〜50重量
%とすることが好ましい。
【0050】また、撥水性ポリマーの好適な配合量は、
5〜35重量%、好ましくは10〜35重量%、特に好
ましくは15〜30重量%である。撥水性ポリマーの配
合量が5重量%未満であると、付着滞留性の改善は全く
なされず、10重量%以上配合することにより、より付
着滞留性の改善が良好となる。一方、撥水性ポリマーの
配合量が35重量%を越えると、べたつきを生じる場合
があり、より好ましくは30重量%以下である。また、
粉体の好適な総配合量は、組成物中1〜25重量%、特
に好ましくは1〜20重量%である。粉体が1重量%未
満の場合には、べたつきを抑えるのに乏しい場合があ
り、また25重量%を越える場合には、使用感触が悪化
する場合がある。
【0051】さらに本発明においては、雲母チタンと撥
水性ポリマーの配合量比が1/30〜1/3であること
が好ましく、特に1/10〜1/4であることが好まし
い。1/3以上では、のびが悪くなり、一方、1/30
以下ではべたつきが生じ、付着滞留性の改善も不十分と
なる。特に1/10〜1/4にした場合には全ての使用
性付着滞留性優れた医薬用組成物を得ることが可能であ
る。本発明における非揮発性油分の好適な配合量は、5
〜40重量%、好ましくは10〜40重量%、特に好ま
しくは15〜30重量%である。非揮発性油分が5重量
%未満では、塗布、乾燥後の感触が悪くなってしまう。
一方、40重量%を越えるとべたつきを生じる場合があ
る。
【0052】また、本発明において、組成物中における
薬剤の配合量は、各薬剤が十分機能しうる量配合される
ことが必要である。ただし、10重量%以上配合すると
相対的に他の成分が少なくなり、本発明の求める付着滞
留性の改善が不十分となる場合があるため、好ましく
は、0.001〜10重量%である。なお、本発明にお
いては、医薬用組成物をスティック状とする際の保形剤
として5〜20重量%のワックスを配合することができ
る。
【0053】超微粒子と大径粒子の組合せとの相関 本発明にかかる医薬用組成物の第4の要旨においては、
粉体として少なくとも大径粒子と超微粒子とが存在し、
超微粒子は粒径が0.01〜0.1μmであり、超微粒
子と大径粒子の粒径の比が1:20〜1:500である
ことが特徴的である。ここで、超微粒子としては、超微
粒シリカ、超微粒二酸化チタン、超微粒硫酸バリウム、
超微粒亜鉛華等が挙げられ、これらのうちでも、特に超
微粒シリカを用いることが好ましい。
【0054】本発明は、前述した構成をとることによ
り、塗布前には、製品形態として揮発性油分中に撥水性
ポリマー、粉体、非揮発性油分、薬剤などが溶解ないし
分散しており、塗布時ののびがよく、なめらかな使用感
を得ることができる。そして、患部への塗布後には、前
記揮発性油分が揮発し、撥水性ポリマー、粉体、非揮発
性油分、薬剤などが患部に残存する。前記撥水性ポリマ
ーは単独では一般にべたつきが著しいが、本発明におい
ては、超微粒シリカ等の超微粒子と大径粒子とが配合さ
れ、該粉体が撥水性ポリマーのべたつきを抑制するもの
と思われる。
【0055】なお、同組成物における揮発性油分の好適
な配合量は、10〜60重量%、好ましくは10〜50
重量%である。10%未満では相対的に他の成分が多く
なることから塗布時ののびにかけ、一方、60重量%を
越えると、相対的に他の成分が少なくなることから付着
滞留性の改善が不十分となる。50重量%を越えると、
組成物が液状となる場合があるため、特に10〜50重
量%とすることが好ましい。
【0056】また、撥水性ポリマーの好適な配合量は、
5〜35重量%、好ましくは10〜35重量%、特に好
ましくは15〜30重量%である。撥水性ポリマーの配
合量が5重量%未満であると、付着滞留性の改善は全く
なされず、10重量%以上配合することにより、付着滞
留性の改善がより良好となる。一方、撥水性ポリマーの
配合量が35重量%を越えると、べたつきを生じる場合
があり、より好ましくは30重量%以下である。
【0057】また、粉体の好適な配合量は、組成物中1
〜25重量%、特に好ましくは2〜20重量%である。
粉体が1重量%未満の場合には、べたつきを抑えるのに
乏しい場合があり、また25重量%を越える場合には、
使用感触が悪化する場合がある。本発明にあっては、超
微粒子を1〜10重量%、特に好ましくは1〜8重量%
用いると使用感触、付着滞留性とも良好に改善される。
【0058】また、同組成物における超微粒子と大径粒
子の配合量比は、1:19〜10:1であることが好ま
しい。超微粒子に対して大径粒子の配合量が多すぎると
使用時のべたつきを生じる場合がある。一方、大径粒子
の配合量が少なすぎると塗布時ののびが悪くなってしま
う。
【0059】また、非揮発性油分の好適な配合量は、5
〜40重量%、好ましくは10〜40重量%、特に好ま
しくは15〜30重量%である。非揮発性油分が5重量
%未満では、塗布、乾燥後の感触が悪くなってしまう。
一方、40重量%を越えるとべたつきを生じる場合があ
る。
【0060】また、本発明において、組成物中における
薬剤の配合量は、各薬剤が十分機能しうる量配合される
ことが必要である。ただし、10重量%以上配合すると
相対的に他の成分が少なくなり、本発明の求める付着滞
留性の改善が不十分となる場合があるため、好ましく
は、0.001〜10重量%である。なお、本発明にお
いては、医薬用組成物をスティック状とする際の保形剤
として5〜20重量%のワックスを配合することができ
る。
【0061】撥水性ポリマーと非揮発性油分の濁度との
相関 本発明にかかる医薬用組成物の第5の要旨においては、
配合される撥水性ポリマーと非揮発性油分のみを混合し
た状態の濁度が9.0〜25.5となるように調整され
ることが特徴的である。濁度が8.9以下では付着滞留
性の改善が不十分となり、べたつきを生じる場合があ
る。一方、25.6以上では、べたつき、のびが悪く、
付着滞留性に劣る場合がある。
【0062】本発明は、前述した構成をとることによ
り、塗布前には、製品形態として揮発性油分中に撥水性
ポリマー、粉体、非揮発性油分、薬剤などが溶解ないし
分散しており、塗布時ののびがよく、なめらかな使用感
を得ることができる。そして、患部への塗布後には、前
記揮発性油分が揮発し、撥水性ポリマー、粉体、非揮発
性油分、薬剤などが患部に残存する。前記撥水性ポリマ
ーは単独では一般にべたつきが著しいが、本発明におい
ては、撥水性ポリマーと非揮発性油分の濁度を一定範囲
に保持することで、撥水性ポリマーの溶解率を調整する
ことにより、のびの悪さ、べたつきを抑制し、しかも付
着滞留性を改善すると思われる。
【0063】なお、本発明において用いられる非揮発性
油分として、撥水性ポリマーに対して可塑化力のある油
分と可塑化力のない油分とを適宜組み合わせて用いるこ
とにより、撥水性ポリマーと非揮発性油分の濁度を調整
することが可能である。同組成物における揮発性油分の
好適な配合量は、10〜60重量%、好ましくは10〜
50重量%である。10%未満では相対的に他の成分が
多くなることから塗布時ののびにかけ、一方、60重量
%を越えると、相対的に他の成分が少なくなることから
付着滞留性の改善が不十分となる。50重量%を越える
と、組成物が液状となるため、特に10〜50重量%と
することが好ましい。
【0064】また、撥水性ポリマーの好適な配合量は、
5〜35重量%、好ましくは10〜35重量%、特に好
ましくは15〜30重量%である。撥水性ポリマーの配
合量が5重量%未満であると、付着滞留性の改善は全く
なされず、10重量%以上配合することにより、より付
着滞留性の改善が良好となる。一方、撥水性ポリマーの
配合量が35重量%を越えると、べたつきを生じる場合
があり、より好ましくは30重量%以下である。
【0065】また、粉体の好適な配合量は、組成物中
0.1〜25重量%、特に好ましくは0.1〜20重量
%である。粉体が0.1重量%未満の場合には、べたつ
きを抑えるのに乏しい場合があり、また25重量%を越
える場合には、使用感触が悪化する場合がある。特にシ
リカを0.1〜10重量%、特に好ましくは1〜8重量
%用いると使用感触、付着滞留性とも良好に改善され
る。
【0066】また、非揮発性油分の好適な配合量は、5
〜40重量%、好ましくは10〜40重量%、特に好ま
しくは15〜30重量%である。非揮発性油分が5重量
%未満では、塗布、乾燥後の感触が悪くなってしまう。
一方、40重量%を越えるとべたつきを生じる場合があ
る。
【0067】また、本発明において、組成物中における
薬剤の配合量は、各薬剤が十分機能しうる量配合される
ことが必要である。ただし、10重量%以上配合すると
相対的に他の成分が少なくなり、本発明の求める付着滞
留性の改善が不十分となる場合があるため、好ましく
は、0.001〜10重量%である。なお、本発明にお
いては、医薬用組成物をスティック状とする際の保形剤
として5〜20重量%のワックスを配合することができ
る。
【0068】撥水性ポリマーとワックスの組合せとの相
本発明にかかる医薬用組成物の第6の要旨においては、
撥水性ポリマーとワックスを配合した医薬用組成物にお
ける撥水性ポリマーとワックスの配合量比が、10/3
〜5/7であることが特徴的である。10/3以上では
べたつきが生じ、付着滞留性の改善も不十分である。ま
た、5/7以下では、パサツキが生じ、付着滞留性の改
善も不十分である。
【0069】本発明は、前述した構成をとることによ
り、塗布前には、製品形態として揮発性油分中に撥水性
ポリマー、ワックス、非揮発性油分、薬剤などが溶解な
いし分散しており、塗布時ののびがよく、なめらかな使
用感を得ることができる。そして、患部への塗布後に
は、前記揮発性油分が揮発し、撥水性ポリマー、ワック
ス、非揮発性油分、薬剤などが患部に残存する。ワック
スによる被膜は、それ単独では剥離しやすいが、シリコ
ン樹脂等の撥水性ポリマーと共存させ、樹脂により架橋
することにより付着滞留性を改善することが可能である
と思われる。
【0070】さらに、前記撥水性ポリマーは単独では一
般にべたつき、一方、前記ワックスは単独では一般にパ
サツキを生じる。本発明においては、撥水性ポリマーと
ワックスを配合することにより、撥水性ポリマーのべた
つきと、ワックスのパサツキを抑制するものと思われ
る。
【0071】なお、同組成物における揮発性油分の好適
な配合量は、10〜60重量%、好ましくは10〜50
重量%である。10%未満では相対的に他の成分が多く
なることから塗布時ののびにかけ、一方、60重量%を
越えると、相対的に他の成分が少なくなることから付着
滞留性の改善が不十分となる。50重量%を越えると、
組成物が液状となる場合があるため、特に10〜50重
量%とすることが好ましい。
【0072】また、撥水性ポリマーの好適な配合量は、
5〜35重量%、好ましくは10〜35重量%、特に好
ましくは15〜30重量%である。撥水性ポリマーの配
合量が5重量%未満であると、付着滞留性の改善は全く
なされず、10重量%以上配合することにより、より付
着滞留性の改善が良好となる。一方、撥水性ポリマーの
配合量が35重量%を越えると、べたつきを生じる場合
があり、より好ましくは30重量%以下である。
【0073】また、粉体の好適な配合量は、組成物中1
〜25重量%、特に好ましくは1〜20重量%である。
粉体が1重量%未満の場合には、べたつきを抑えるのに
乏しい場合があり、また25重量%を越える場合には、
使用感触が悪化する場合がある。特にシリカを1〜10
重量%、特に好ましくは1〜8重量%用いると使用感
触、付着滞留性とも良好に改善される。
【0074】また、非揮発性油分の好適な配合量は、5
〜40重量%、好ましくは10〜40重量%、特に好ま
しくは15〜30重量%である。非揮発性油分が5重量
%未満では、塗布、乾燥後の感触が悪くなってしまう。
一方、40重量%を越えるとべたつきを生じる場合があ
る。
【0075】また、ワックスの好適な配合量は、5〜2
5重量%である。5重量%未満では、十分な撥水性を担
保することができず、一方、25重量%を越えると塗布
面にパサツキが生じてしまう。なお、ここで用いるワッ
クスは、製品時の保形剤としても機能する。
【0076】また、本発明において、組成物中における
薬剤の配合量は、各薬剤が十分機能しうる量配合される
ことが必要である。ただし、10重量%以上配合すると
相対的に他の成分が少なくなり、本発明の求める付着滞
留性の改善が不十分となる場合があるため、好ましく
は、0.001〜10重量%である。
【0077】
【実施例】以下、本発明のさらに具体的な実施例を用い
て本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下
の実施例に限定されるものではない。また、配合量は特
に指定がない限り、重量%で示す。また使用性の評価は
以下の方法に従って行った。
【0078】〔使用性の評価方法〕各実施例について専
用パネル20名を用いて使用テストを行った。なお、評
価は以下の基準に従って判定した。 ◎:16〜20名が良好と判定 ○:11〜15名が良好と判定 △:8〜10名が良好と判定 ×:0〜5名が良好と判定
【0079】(1)組成物中の粉体の総表面積との相関 まず、本発明者らは下記の組成の基剤を調整し、これに
テトラサイクリン1.2重量%、アンフェナクナトリウ
ムを0.18重量%となるように配合して医薬用組成物
を作成し、その使用感、付着滞留性などを調べた。な
お、以下の試験例においては、いずれも少量の界面活性
剤を用いている。組成及び結果を表1に示す。
【0080】
【表1】 試 験 例 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 1-7 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 34.8 33.8 31.8 29.8 26.8 24.8 19.8 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 ヒマシ油 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 粉体 シリカ(比表面積200m2/g) 0 1 3 5 8 10 15 マイカ(比表面積2m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 総表面積(m2) 0.1 2.1 6.1 10.1 16.1 20.1 30.1 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ × 付着滞留性 × ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき × ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0081】なお、撥水性のシリコン樹脂Aとしては、
約3000の分子量を有し、かつ(CH33Si
1/2:SiO2単位=0.8:1からなる平均式(CH
31.33SiO1.34で表されるシリコン樹脂を用いてい
る(以下、シリコン樹脂Aという)。
【0082】上記結果より明らかなように、粉体として
マイカのみを配合した場合には、総表面積は0.1m2
となり、付着滞留性、使用時のべたつきの改善は全く見
られない。また、配合した粉体の総表面積が0.1m2
では付着滞留性の改善は全く見られず、べたつきの点で
も満足な結果を得られない。さらに、総表面積が30.
1m2では、付着滞留性の改善は見られるものの、伸び
が悪くなってしまう。さらに、比表面積の異なるシリカ
を用いて検討を行った。組成及び結果を表2に示す。
【0083】
【表2】 試 験 例 1-8 1-9 1-10 1-11 1-12 1-13 1-14 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 44.8 39.8 34.8 29.8 24.8 19.8 14.8 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 ヒマシ油 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 粉体 シリカ(比表面積10m2/g) 0 5 10 15 20 25 30 マイカ(比表面積2m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 総表面積(m2) 0.1 0.6 1.1 1.6 2.1 2.6 3.1 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ 付着滞留性 × × ○ ○ ○ ◎ ◎ べたつき × × ○ ○ ○ ◎ ◎
【0084】上記結果より総表面積が1.0m2以下で
は、付着滞留性及びべたつきの改善が不十分となる。ま
た、表面積が1.0m2以上では、すべての評価が良好
であり、付着滞留性の改善も十分であった。したがっ
て、表1及び表2の結果より総表面積が1〜25m2
あることが必要である。
【0085】さらに、本発明者らは異なる粉体を配合し
て検討を行った。組成及び結果を表3に示す。
【0086】
【表3】 試 験 例 1-15 1-16 1-17 1-18 1-19 1-20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 24.8 14.8 29.8 24.8 29.8 24.8 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 ヒマシ油 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 粉体 亜鉛華(比表面積13m2/g) 10 20 − − − − 硫酸バリウム(比表面積19m2/g) − − 5 10 − − 酸化チタン(比表面積41m2/g) − − − − 5 10 マイカ(比表面積2m2/g) 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 総表面積 1.4 2.7 1.05 2.0 2.15 4.2 伸び ◎ ○ ◎ ◎ ○ ○ 付着滞留性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0087】上記結果より明らかなように、比表面積の
異なる粉体を配合した場合であっても、総表面積が上記
条件を満たす場合には付着滞留性が改善され、伸びが良
く、べたつきの改善された医薬用組成物を得ることが可
能である。したがって、組成物1g中の粉体の総表面積
を1〜25m2とすることが必要である。
【0088】次に、本発明者らは下記表2の医薬用組成
物を調整し、本発明の医薬用組成物の薬剤の放出性につ
いて検討した。薬剤の放出性は、日本薬局法に基づき経
時的に測定した。
【0089】
【表4】 ──────────────────────────────────── 試験例1-21 試験例1-22 ──────────────────────────────────── 非揮発性油分 ク゛リセロールトリ2エチルヘキサノエート 5.0 − ク゛リセリルシ゛イソステアレート − 5.0 ヒマシ油 5.0 5.0 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35.27 43.62 ポリマー シリコーン樹脂A 18.0 15.0 粉体 シリカ 6.0 6.0 マイカ 10.5 8.5 ワックス セレシンワックス 8.3 10.5 カルナバロウ 2.0 2.0 薬剤 レボフロキサシン 0.2 − ナプロキセン 6.73 − テトラサイクリン − 1.2 アンフェナクナトリウム − 0.18 界面活性剤 ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体 3.0 3.0
【0090】放出性の試験結果を図1に示す。図より明
らかなように、本医薬用組成物の溶出率は、ほぼ比例を
示しており、組成物に薬剤の徐放性が認められる。した
がって、本医薬用組成物は徐放性のあるものであること
が示唆される。また、表2の組成物を用い、5℃、25
℃、40℃の温度条件下において吸光度法、及びHPL
C法を用いて、薬剤の安定性を検討したところ、各温度
条件下において30日経過後も配合した薬剤の90%以
上が残存していた。したがって、本医薬用組成物は安定
性に優れたものであることが示唆される。
【0091】次に、本発明者らは各成分の有効配合量に
ついて検討を進めた。なお、以下の検討においては、各
表に示す基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2
重量%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%とな
るように配合して医薬用組成物を調整している。
【0092】撥水性ポリマー配合量 まず、本発明者らは撥水性ポリマーの配合量について検
討を行った。なお、総表面積は10.1m2である。組
成及び結果を表5に示す。
【0093】
【表5】 試 験 例 1-23 1-24 1-25 1-26 1-27 1-28 1-29 1-30 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 45 40 35 30 25 20 15 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 5 10 15 20 25 30 35 40 粉体 シリカ (比表面積200m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ(比表面積3m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △
【0094】上記検討結果より付着滞留性を改善する上
では、総表面積が条件を満たしている場合であっても、
撥水性ポリマーが10重量%以上であることが好まし
い。ただし、撥水性ポリマーが35重量%を越えると、
べたつき感、伸びの悪さが発生することがあり、特に好
ましくは30重量%までである。
【0095】粉体の配合量 次に本発明者らは、粉体の配合量について検討した。組
成及び結果を表6に示す。
【0096】
【表6】 試 験 例 1-31 1-32 1-33 1-34 1-35 1-36 1-37 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 40 39 35 30 25 20 15 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 粉体 シリカ(比表面積200m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 マイカ(比表面積2m2/g) 0.5 1 5 10 15 20 25 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 粉体の総配合量 5.5 6 10 15 20 25 30 総表面積 10.01 10.02 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △
【0097】上記結果より明らかなように、粉体の総表
面積が条件を満たす場合であっても、粉体の総配合量
が、25重量%以上では伸びが悪く、べたつきを生じ、
また、組成物に対する粉体の割合が高く、粉っぽさが残
ってしまう。
【0098】さらに本発明者らは、粉体の配合量が少な
い領域での検討を行った。結果を表7に示す。
【0099】
【表7】 試 験 例 1-38 1-39 1-40 1-41 1-42 1-43 1-44 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 44.7 44.2 43.7 41.7 39.7 36.7 34.7 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 粉体 シリカ(比表面積200m2/g) 0 0.5 1 3 5 8 10 マイカ(比表面積2m2/g) 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 粉体の総配合量 0.3 0.8 1.3 3.3 5.3 8.3 10.3 総表面積 0.006 1.006 2.006 6.006 10.006 16.006 20.006 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 付着滞留性 △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0100】上記結果より明らかなように、粉体の総表
面積が条件を満たす場合であっても、粉体の総配合量
が、1重量%未満では、若干のべたつきを生じることが
ある。したがって、表6及び表7より粉体の総配合量
は、1〜25重量%であることが好ましい。
【0101】非揮発性油分の配合量 次に本発明者らは非揮発性油分の配合量について検討し
た。なお、総表面積は10.1m2である。組成及び結
果を表8に示す。
【0102】
【表8】 試 験 例 1-45 1-46 1-47 1-48 1-49 1-50 1-51 1-52 1-53 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 45 40 35 30 25 20 15 10 非揮発性油分 流動パラフィン 5 10 15 20 25 30 35 40 45 ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 20 20 粉体 シリカ (比表面積200m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ (比表面積2m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △
【0103】上記結果より明らかなように、非揮発性油
分が5重量%では伸びが悪く、べたつきも生じてしま
う。一方で、非揮発性油分が45重量%となると、べた
つき、付着滞留性の改善も十分でない。したがって、非
揮発性油分の配合量は、10〜40重量%であることが
好ましい。
【0104】油分とポリマーの比率 前記検討を行う中で、本発明者らは非揮発性油分と撥水
性ポリマーの比率が使用感、付着滞留性に大きな影響を
与えることを見出した。すなわち、非揮発性油分が相対
的に著しく少ない場合には、撥水性ポリマーの影響が強
くでるため、べたつき、伸びの悪さなどを生じる場合が
あり、また撥水性ポリマーが相対的に著しく少ない場合
には撥水性ポリマーの作用が非揮発性油分に阻害され、
付着滞留性などが悪化するものと思われる。組成及び結
果を表9に示す。
【0105】
【表9】 試 験 例 1-54 1-55 1-56 1-57 1-58 1-59 1-60 1-61 非揮発性油分 流動パラフィン 5 10 14.9 19.8 24.7 29.5 34.3 39.0 ヒマシ油 - - 0.1 0.2 0.3 0.5 0.7 1.0 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 30 30 30 30 30 30 30 30 ポリマー シリコン樹脂A 40 35 30 25 20 15 10 5 粉体 シリカ(比表面積200m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ(比表面積2m2/g) 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 樹脂/非揮発性油分 8/1 7/2 2/1 5/4 4/5 1/2 2/7 1/8 伸び × △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 × △ ◎ ◎ ◎ ○ △ × べたつき × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0106】上記検討結果より、樹脂と非揮発性油分の
比が2/1を越えると、伸びが若干悪くなり、しかも付
着滞留性、べたつき感などの改善もあまり認められな
い。また、樹脂と非揮発性油分の比が1/2未満では、
樹脂の特性を十分に発揮することができず、付着滞留性
の改善効果が不十分となることがある。したがって、樹
脂と非揮発性油分の比は、1/2以上、2/1以下であ
ることが好ましい。
【0107】(2)シリカの配合との相関 本発明者らは、下記の組成の基剤を調整し、これにテト
ラサイクリン1.2重量%、アンフェナクナトリウムを
0.18重量%となるように配合して医薬用組成物を作
成し、その使用感、付着滞留性などを調べた。なお、以
下の試験例においては、いずれも少量の界面活性剤を用
いている。組成と結果を表10に示す。
【0108】
【表10】 試 験 例 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 非揮発性油分 ヒマシ油 20 20 20 20 20 ク゛リセリンシ゛イソステアレート 10 10 10 10 10 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 35 30 35 30 ポリマー シリコン樹脂A(撥水性) − − − 15 15 樹脂B(非撥水性) − 15 15 − − 粉体 シリカ − − 5 − 5 マイカ 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 × △ △ ○ ○ べたつき ○ × △ × ○
【0109】なお、樹脂Bはポリビニルメチルエーテル
である。以上の検討結果より明らかなように、ポリマー
を配合しない場合には伸び、べたつきなどには問題ない
ものの、付着滞留性の改善が不十分である(試験例2-
1)。一方、ポリマーを配合すると、付着滞留性は改善
される傾向にあるが、非撥水性ポリマーを用いた場合に
は付着滞留性の改善が十分でないばかりでなく、著しい
べたつきを生じる(試験例2-2)。そこで、このポリマ
ーのべたつきを改善するために本発明者らは粉体の使用
を検討した。そして、非撥水性ポリマーと共に、シリカ
を配合したところ、べたつきが多少改善された(試験例
2-3)。一方、ポリマーとして撥水性ポリマーを用いた
場合には、付着滞留性が大幅に改善されるが、べたつき
は残る(試験例2-4)。しかし、撥水性ポリマーと共に
シリカを用いることで、付着滞留性、べたつき共に良好
な医薬用組成物が得られることを見出した(試験例2-
5)。
【0110】次に、本発明者らは各成分の有効配合量に
ついて検討を進めた。なお、以下の検討においては、各
表に示す基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2
重量%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%とな
るように配合して医薬用組成物を調整している。
【0111】撥水性ポリマー配合量 まず、本発明者らは撥水性ポリマーの配合量について検
討を行った。組成と結果を表11に示す。
【0112】
【表11】 試 験 例 2-6 2-7 2-8 2-9 2-10 2-11 2-12 2-13 2-14 非揮発性油分 ヒマシ油 10 10 10 10 10 10 10 10 10 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 60 58 56 53 50 48 46 43 38 ポリマー シリコン樹脂A 3 5 7 10 13 15 17 20 25 粉体 シリカ 7 7 7 7 7 7 7 7 7 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △
【0113】上記検討結果より、付着滞留性を改善する
上では、撥水性ポリマーが5重量%以上、特に7重量%
以上であることが好ましい。ただし、撥水性ポリマーが
20重量%を越えると、べたつき感が発生することがあ
り、特に好ましくは15重量%までである。
【0114】粉体配合量 次に、本発明者らは粉体の配合量について検討を行っ
た。組成と結果を表12に示す。
【0115】
【表12】 試 験 例 2-15 2-16 2-17 2-18 2-19 2-20 2-21 2-22 2-23 非揮発性油分 ヒマシ油 20 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 49.5 49 48 45 42 40 35 32 30 ポリマー シリコン樹脂A 10 10 10 10 10 10 10 10 10 粉体 シリカ 0.5 1.0 2.0 5.0 8.0 10.0 15.0 18.0 20.0 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ △ 付着滞留性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0116】上記検討結果より、べたつき感を改善する
上では、シリカの配合量が1.0重量%以上が好まし
い。ただし、シリカの配合量が10重量%を越えると、
伸びなどの使用感触が悪くなる場合がある。したがっ
て、良好な使用感触を得るためには、粉体の配合量は1
〜10重量%、特に1〜8重量%であることが好まし
い。なお、シリカの他にマイカその他の粉体を用いる場
合、シリカを含めたこれら粉体の総量は20重量%以下
が望ましい。
【0117】油分とポリマーの比率 本構成においても非揮発性油分と撥水性ポリマーの配合
量比が使用感、付着滞留性の改善に大きな影響を与える
ことを見出し、さらに検討を行った。組成と結果を表1
3に示す。
【0118】
【表13】 試 験 例 2-24 2-25 2-26 2-27 2-28 2-29 2-30 2-31 非揮発性油分 流動パラフィン 5 10 14.9 19.8 24.7 29.5 34.3 39.0 ヒマシ油 - - 0.1 0.2 0.3 0.5 0.7 1.0 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 30 30 30 30 30 30 30 30 ポリマー シリコン樹脂A 40 35 30 25 20 15 10 5 粉体 シリカ(粒径0.02μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ(粒径5μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 樹脂/非揮発性油分 8/1 7/2 2/1 5/4 4/5 1/2 2/7 1/8 伸び × △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 × △ ◎ ◎ ◎ ○ △ × べたつき × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0119】上記検討結果より、樹脂と非揮発性油分の
比が2/1を越えると、のびが悪くなり、しかも付着滞
留性、べたつき感などの改善もあまり認められない。ま
た、樹脂と非揮発性油分の比が1/2未満であると、樹
脂の特性を十分に発揮することができず、付着滞留性の
改善効果が不十分となることがある。したがって、樹脂
と非揮発性油分の比は、1/2以上、2/1以下である
ことが好ましい。
【0120】(3)雲母チタンの配合との相関 まず、本発明者らは、下記の基剤を調整し、これにテト
ラサイクリン1.2重量%、アンフェナクナトリウムを
0.18重量%となるように配合して医薬用組成物を作
成し、その使用感、付着滞留性等を検討した。なお、以
下の試験例においては、いずれも少量の界面活性剤を用
いている。組成と結果を表14に示す。
【0121】
【表14】 試 験 例 3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35 30 30 30 30 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 粉体 酸化チタン − 5 − 2 − マイカ − − 5 3 − 雲母チタンA − − − − 5 マイカ 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ○ ○ ◎ 付着滞留性 × △ △ △ ◎ べたつき × △ △ △ ◎
【0122】なお、雲母チタンAとしては、雲母:Ti
2が60:40のものを用いた。上記検討結果より、
粉末を全く配合しない医薬用組成物(試験例3-1)で
は、付着滞留性の改善が全く見られず、べたつきも生じ
てしまう。また、チタン単独(試験例3-2)及びマイカ
単独(試験例3-3)で配合した医薬用組成物では、付着
滞留性、べたつきの改善が不十分である。また、チタン
及びマイカを雲母チタンAに含まれるのと同比率におい
て、配合した医薬用組成物(試験例3-4)においても付
着滞留性、べたつきの改善も不十分であった。一方、雲
母チタンAを配合した試験例3-5においては、付着滞留
性、べたつきのいずれも改善された優れた医薬用組成物
を得ることができた。
【0123】次に、本発明者らは各成分の有効配合量に
ついて検討を進めた。なお、以下の検討においては、各
表に示す基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2
重量%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%とな
るように配合して医薬用組成物を調整している。
【0124】撥水性ポリマー配合量 まず、本発明者らは撥水性ポリマーの配合量について検
討を行った。組成と結果を表15に示す。
【0125】
【表15】 試 験 例 3-6 3-7 3-8 3-9 3-10 3-11 3-12 3-13 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 45 40 35 30 25 20 15 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 5 10 15 20 25 30 35 40 粉体 雲母チタンA 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △
【0126】上記検討結果より、付着滞留性を改善する
上では、撥水性ポリマーが10重量%以上であることが
好ましい。ただし、撥水性ポリマーが35重量%を越え
ると、べたつき感、伸びの悪さが発生することがあり、
特に好ましくは30重量%までである。
【0127】粉体配合量 次に、本発明者らは粉体の配合量について検討を行っ
た。組成と結果を表16に示す。
【0128】
【表16】 試 験 例 3-14 3-15 3-16 3-17 3-18 3-19 3-20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35 34 33 30 27 25 20 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 粉体 雲母チタンA 0 1 2 5 8 10 15 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0129】上記検討結果より、べたつき感を改善する
上では、雲母チタンの配合量が1重量%以上が好まし
い。ただし、雲母チタンの配合量が10重量%を越える
と、伸びなどの使用感触が悪くなる場合がある。したが
って、良好な使用感触を得るためには、雲母チタンの配
合量は1〜10重量%、特に1〜8重量%であることが
好ましい。なお、雲母チタンの他にマイカその他の粉体
を用いる場合、雲母チタンを含めたこれら粉体の総量は
20重量%以下が望ましい。
【0130】非揮発性油分配合量 次に、非揮発性油分の配合量について検討を行った。組
成と結果を表17に示す。
【0131】
【表17】 試 験 例 3-21 3-22 3-23 3-24 3-25 3-26 3-27 3-28 3-29 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 45 40 35 30 25 20 15 10 非揮発性油分 流動パラフィン 5 10 15 20 25 30 35 40 45 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 25 粉体 雲母チタンA 5 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 10 伸び ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○
【0132】上記結果の通り、非揮発性油分が10重量
%未満では、付着滞留性の改善が不十分であり、べたつ
きも生じてしまう。一方、非揮発性油分が40重量%を
越えると、付着滞留性の改善が十分でない。したがっ
て、非揮発性油分の配合量は、10〜40重量%である
ことが好ましい。
【0133】雲母チタンと撥水性ポリマーの配合量比 次に雲母チタンと撥水性ポリマーの配合量比について検
討した。組成と結果を表18に示す。
【0134】
【表18】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 3-30 3-31 3-32 3-33 3-34 3-35 3-36 3-37 ──────────────────────────────────── 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 40 37.5 40 35 32 28 29 24 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 ポリマー シリコン樹脂A 10 15 15 20 25 30 30 35 粉体 雲母チタンA 10 7.5 5 5 3 2 1 1 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 ──────────────────────────────────── 雲母チタン/シリコン樹脂 1/1 1/2 1/3 1/4 3/25 1/15 1/30 1/35 ──────────────────────────────────── 伸び × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 付着滞留性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △ ────────────────────────────────────
【0135】上記結果より明らかなように、雲母チタン
とシリコン樹脂の配合量比が1/2以上では伸びが悪
く、使用性が落ちる。ただし1/35ではべたつきを生
じてしまう。したがって、雲母チタンとシリコン樹脂の
配合量比が1/30〜1/3であることが好ましい。さ
らに、雲母チタンとシリコン樹脂の配合量比が1/10
〜1/4ではすべての使用性に優れた医薬用組成物を得
ることができる。
【0136】(4)超微粒子と大径粒子の組合せとの相
関 次に、本発明者らは下記の組成の基剤を調整し、これに
テトラサイクリン1.2重量%、アンフェナクナトリウ
ムを0.18重量%となるように配合して医薬用組成物
を作成し、その使用感、付着滞留性などを調べた。な
お、以下の試験例においては、いずれも少量の界面活性
剤を用いている。超微粒子と大径粒子の粒径比(以下、
粒径比という)は、超微粒子の粒径/大径粒子の粒径で
求めた。組成及び結果を表19に示す。
【0137】
【表19】 試 験 例 4-1 4-2 4-3 4-4 4-5 4-6 4-7 4-8 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 60 60 60 60 60 60 60 60 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 粉体 シリカ(粒径0.02μm) - - - 5 5 5 5 5 シリカ(粒径2μm) - - 5 - - - - - 亜鉛華(粒径3μm) - 10 - - - - - 10 マイカ(粒径7μm) - - - - - - 5 - 亜鉛華(粒径2μm) - - - - - 5 - - 酸化チタン(粒径0.5μm) - - - - 5 - - - ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 粒径比 - - - - 0.04 0.01 0.003 0.007 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 × △ △ ○ ○ ○ ○ ○ べたつき × △ △ △ ○ ○ ○ ○
【0138】以上の検討結果より明らかなように、粉末
を全く配合しない場合には、付着滞留性、べたつき感の
改善が全くみられない。また、粒径の大きい粉末のみを
配合したのでは、付着滞留性の十分な改善を図ることが
できない。一方、超微粒シリカを配合すると、べたつき
感の点で改善が不十分である。そこで、超微粒シリカと
共に各種大径粒子を配合したところ、塗布時の伸び、付
着滞留性、べたつき感のすべての面で優れた組成物を得
ることが可能であった。
【0139】次に、本発明者らは各成分の有効配合量に
ついて検討を進めた。なお、以下の検討においては、各
表に示す基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2
重量%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%とな
るように配合して医薬用組成物を調整している。
【0140】撥水性ポリマー配合量 まず、本発明者らは撥水性ポリマーの配合量について検
討を行った。なお、本試験における超微粒子と大径粒子
の粒径比は0.004である。組成及び結果を表20に
示す。
【0141】
【表20】 試 験 例 4-9 4-10 4-11 4-12 4-13 4-14 4-15 4-16 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 45 40 35 30 25 20 15 ポリマー シリコン樹脂A 5 10 15 20 25 30 35 40 粉体 シリカ(粒径0.02μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ(粒径5μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ × べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○
【0142】上記検討結果より、付着滞留性を改善する
上では、撥水性ポリマーが10重量%以上、特に15重
量%以上であることが好ましい。ただし、撥水性ポリマ
ーが35重量%を越えると、べたつき感が発生すること
があり、特に好ましくは30重量%までである。
【0143】粉体配合量 次に、本発明者らは粉体の配合量について検討を行っ
た。まず、超微粒子の配合量について検討した。組成及
び結果を表21に示す。
【0144】
【表21】 試 験 例 4-17 4-18 4-19 4-20 4-21 4-22 4-23 4-24 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 39.5 39.0 38.0 35.0 32.0 30.0 25.0 20.0 ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 20 粉体 シリカ(粒径0.02μm) 0.5 1.0 2.0 5.0 8.0 10.0 15.0 20.0 マイカ(粒径5μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ × × 付着滞留性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0145】上記検討結果より、べたつき感を改善する
上では、シリカの配合量が1重量%以上が好ましい。た
だし、シリカの配合量が10重量%を越えると、伸びな
どの使用感触が悪くなる場合がある。したがって、良好
な使用感触を得るためには、シリカの配合量は1〜10
重量%、特に1〜8重量%であることが好ましい。
【0146】さらに、超微粒子と大径粒子の配合比の検
討を行った。なお、本試験における粒径比は0.004
である。組成及び結果を表22に示す。
【0147】
【表22】 試 験 例 4-25 4-26 4-27 4-28 4-29 4-30 4-31 4-32 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 24 25 25 25 25 25 30 34 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 粉体 シリカ(粒径0.02μm) 1.0 2.0 3.0 5.0 8.0 10.0 10.0 10.0 マイカ(粒径5μm) 19.0 18.0 17.0 15.0 12.0 10.0 5.0 1.0 ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 超微粒子/大径粒子 1/19 1/9 3/17 1/3 2/3 1/1 2/1 10/1 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0148】以上の結果より明らかなように、超微粒子
と大径粒子の配合比が1:19〜10:1であれば、使
用感、付着滞留性の改善された組成物を得ることが可能
である。
【0149】油分と撥水性ポリマーの比率 本構成においても非揮発性油分と撥水性ポリマーの配合
量比が使用感、付着滞留性の改善に大きな影響を与える
ことを見出し、さらに検討を行った。組成と結果を表2
3に示す。
【0150】
【表23】 試 験 例 4-33 4-34 4-35 4-36 4-37 4-38 4-39 4-40 非揮発性油分 流動パラフィン 5 10 14.9 19.8 24.7 29.5 34.3 39.0 ヒマシ油 - - 0.1 0.2 0.3 0.5 0.7 1.0 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 30 30 30 30 30 30 30 30 ポリマー シリコン樹脂A 40 35 30 25 20 15 10 5 粉体 シリカ(粒径0.02μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ(粒径5μm) 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 樹脂/非揮発性油分 8/1 7/2 2/1 5/4 4/5 1/2 2/7 1/8 伸び × △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 × △ ◎ ◎ ◎ ○ △ × べたつき × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0151】上記検討結果より、樹脂と非揮発性油分の
比が2/1を越えると、のびが悪くなり、しかも付着滞
留性、べたつき感などの改善もあまり認められない。ま
た、樹脂と非揮発性油分の比が1/2未満であると、樹
脂の特性を十分に発揮することができず、付着滞留性の
改善効果が不十分となることがある。したがって、樹脂
と非揮発性油分の比は、1/2以上、2/1以下である
ことが好ましい。
【0152】(5)撥水性ポリマーと非揮発性油分の濁
度との相関 本発明者らは粉体を必須の構成要件としない場合にも揮
発性油分が揮散後の非揮発性油分と撥水性ポリマーの存
在形態が使用感、付着滞留性に大きな影響を与えること
を見出した。すなわち、揮発性油分が揮散した後に患部
上に残る非揮発性油分が撥水ポリマーを適度に可塑化す
ることにより、使用感及び付着滞留性の改善に加えて、
塗布後の患部に潤い感を与えると思われる。検討に先立
ち、濁度の測定方法について説明する。
【0153】[濁度の測定方法] 1.組成物中に含有する比率と同比率で、揮発性油分、
撥水性ポリマー、非揮発性油分を混合し、混合試料を作
成する。 2.前記混合試料を2.8×1.9×0.3cmの黒色
の中皿に0.2g流し込み、90℃−6hr放置し、揮
発性油分を完全に揮散させる。 3.得られた試料の濁度を測色機(Color-Eye7000、Macb
eth社製)を用いて測定する(L値を濁度とする)。
【0154】上記知見の下、撥水性ポリマーと非揮発性
油分の濁度について検討を行った。なお、以下の試験例
においては、いずれも少量の界面活性剤を用いている。
基剤の組成及び結果を表24に示す。なお、表24の組
成の基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2重量
%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%となるよ
うに配合して医薬用組成物を作成して用いている。
【0155】
【表24】 試 験 例 5-1 5-2 5-3 5-4 5-5 5-6 5-7 5-8 5-9 5-10 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 非揮発性油分 流動パラフィン 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 粉体 シリカ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 濁度 28.9 25.6 18.3 15.2 13.8 11.9 10.3 9.5 8.9 8.1 伸び × △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ 付着滞留性 × ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △ × べたつき × × ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0156】上記検討結果より、濁度が25.6以上で
は伸び、付着滞留性、べたつきが生じる。また、濁度が
8.9以下では、樹脂の特性を十分に発揮することがで
きず、付着滞留性の改善効果が不十分となることがあ
る。また、本発明者らは、非揮発性油分の内、撥水性ポ
リマーに対する可塑化力の異なる油分を用いて濁度を調
整し、さらに検討を行った。組成及び結果を表25に示
す。
【0157】
【表25】 試 験 例 5-11 5-12 5-13 5-14 5-15 5-16 5-17 5-18 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35 31.5 29.0 25.5 23.0 19.5 17.0 13.5 非揮発性油分 流動パラフィン 15 18 20 23 25 28 30 33 ヒマシ油 - 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 粉体 シリカ 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 濁度 15.2 14.8 14.4 14.1 13.6 12.9 11.8 11.1 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0158】以上の結果より、非揮発性油分の内、撥水
性ポリマーに対する可塑化力の高い油分と可塑化力の低
い油分とを組み合わせて適当な濁度に調整することによ
り、なじみがよく、付着滞留性の改善された組成物を得
ることが可能である。すなわち、本発明においては、可
塑化力の異なる非揮発性油分の配合量を調整し、揮発性
油分揮散後の撥水性ポリマーと非揮発性油分の濁度を調
整することが可能である。さらに、樹脂の配合量を15
重量%、及び35重量%として、非揮発性油分を調整し
て、その評価を行った。組成及び結果を表26に示す。
【0159】
【表26】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 5-19 5-20 5-21 5-22 5-23 5-24 5-25 5-26 ──────────────────────────────────── 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 52 40 29 37 27 21.8 16.5 19 非揮発性油分 トリメチロールフ゜ロハ゜ン トリ2エチルヘキサノエート − − − 20 − − − 25 流動パラフィン 10 20 30 − 20 25 30 − ヒマシ油 − 2 3 5 − 0.2 0.5 3 ポリマー シリコン樹脂A 15 15 15 15 35 35 35 35 粉体 シリカ 3 3 3 3 3 3 3 3 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 10 10 10 10 ──────────────────────────────────── 濁度 13.1 12.0 9.1 12.1 21.6 19.3 17.7 14.1 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ ────────────────────────────────────
【0160】上記結果通り、樹脂量を一定にして配合す
る非揮発性油分の組成を変化させることによって、濁度
を調整すれば伸びがよく、付着滞留性が改善され、しか
もべたつかない医薬用組成物を得ることが可能である。
したがって、本発明の医薬用組成物においては、撥水性
ポリマーと非揮発性油分の濁度を、9.0以上25.5
以下とすることが好ましい。
【0161】次に、本発明者らは各成分の有効配合量に
ついて検討を進めた。なお、以下の検討においては、各
表に示す基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2
重量%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%とな
るように配合して医薬用組成物を調整している。
【0162】撥水性ポリマー配合量 まず、本発明者らは撥水性ポリマーの配合量について検
討を行った。組成及び結果を表27に示す。
【0163】
【表27】 試 験 例 5-27 5-28 5-29 5-30 5-31 5-32 5-33 5-34 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 48 43 38 33 28 23 18 13 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 ヒマシ油 2 2 2 2 2 2 2 2 ポリマー シリコン樹脂A 5 10 15 20 25 30 35 40 粉体 シリカ 5 5 5 5 5 5 5 5 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 濁度 9.1 10.0 12.0 14.5 18.3 20.1 23.5 25.3 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △
【0164】上記検討結果より、付着滞留性を改善する
上では、濁度が好適な範囲に含まれる場合であっても、
撥水性ポリマーが10重量%以上であることが好まし
い。ただし、撥水性ポリマーが35重量%を越えると、
べたつき感、伸びの悪さが発生することがあり、特に好
ましくは30重量%までである。
【0165】粉体配合量 次に、本発明者らは粉体の配合量について検討を行っ
た。組成及び結果を表28に示す。
【0166】
【表28】 試 験 例 5-35 5-36 5-37 5-38 5-39 5-40 5-41 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 34.8 34.7 33.8 28.8 25.8 23.8 18.8 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 ヒマシ油 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 粉体 シリカ 0 0.1 1.0 5.0 8.0 10.0 15.0 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 濁度 13.1 13.1 13.1 13.1 13.1 13.1 13.1 伸び ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0167】上記結果より、べたつき感を改善する上で
は、シリカの配合量が0.1重量%以上であることが好
ましい。ただし、シリカの配合量が10重量%を越える
と、のび等の使用感触が悪化し、シリカの配合量は、
0.1〜10重量%、特に1〜8重量%であることが好
ましい。なお、シリカの他にマイカその他の粉体を配合
する場合、シリカを含めたこれらの粉体の総量は、20
重量%以下であることが望ましい。
【0168】(6)撥水性ポリマーとワックスの組合せ
との相関 また、本発明者らは、粉体を必須の構成要件としない場
合にも撥水性ポリマーとワックスを所定の配合とするこ
とにより、付着滞留性及び使用性の改善がはかれること
を見出した。すなわち、本発明者らは下記の組成の基剤
を調整し、これにテトラサイクリン1.2重量%、アン
フェナクナトリウムを0.18重量%となるように配合
して医薬用組成物を作成し、その使用感、付着滞留性等
を調べた。なお、以下の試験例においては、いずれも少
量の界面活性剤を用いている。組成と結果を表29に示
す。
【0169】
【表29】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 6-1 6-2 6-3 6-4 6-5 ──────────────────────────────────── 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 75 50 60 35 30 ポリマー シリコン樹脂A − 25 − 25 25 ワックス セレシンワックス − − 15 15 15 粉体 シリカ − − − − 5 マイカ 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 付着滞留性 × △ △ ○ ◎ べたつき × × ○ ◎ ◎ パサツキ ○ ○ × ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0170】上記結果より明らかなように、油分とマイ
カのみで処方した医薬用組成物は、付着滞留性、の改善
が見られない(試験例6-1)。そこで、シリコン樹脂を
配合した医薬用組成物を処方したところ、付着滞留性の
わずかな改善は見られたもののべたつき感が生じてしま
う(試験例6-2)。一方、シリコン樹脂と同様に被膜形
成の能力を有するワックスを配合すると、べたつきはな
いがパサツキが生じ、付着滞留性の改善も十分ではない
(試験例6-3)。そこで、シリコン樹脂と共にワックス
を配合した医薬用組成物を処方したところ、すべての官
能評価に優れ、しかも付着滞留性の改善された医薬用組
成物であることが判明した(試験例6-4)。さらにこれ
にシリカを配合した医薬用組成物は、より付着滞留性が
改善された優れた医薬用組成物となることが示唆される
(試験例6-5)。
【0171】撥水性ポリマーとワックスの配合比 次に本発明者らは、撥水性ポリマーとワックスの配合比
について検討した。組成と結果を表30に示す。
【0172】
【表30】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 6-6 6-7 6-8 6-9 6-10 6-11 ──────────────────────────────────── 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35 36 37 38 39 40 ポリマー シリコン樹脂A 35 30 25 20 15 10 ワックス セレシンワックス 5 9 13 17 21 25 粉体 マイカ 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── シリコン樹脂/ワックス 7/1 10/3 25/13 20/17 5/7 2/5 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ パサツキ ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ ────────────────────────────────────
【0173】上記検討結果より明らかなように、シリコ
ン樹脂が多いと付着滞留性及びべたつきの改善が不十分
である。一方、ワックスの配合量が多くなると、パサツ
キが生じる。したがって、撥水性ポリマーとワックスの
配合比が、10/3〜5/7であることが好ましい。
【0174】さらに本発明者らは、各有効成分の配合量
の検討を行った。なお、以下の検討においては、各表に
示す基剤を調整し、これにテトラサイクリン1.2重量
%、アンフェナクナトリウムを0.18重量%となるよ
うに配合して医薬用組成物を調整している。
【0175】撥水性ポリマーの配合量 まず、本発明者らは撥水性ポリマーの配合量について検
討を行った。組成と結果を表31に示す。
【0176】
【表31】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 6-12 6-13 6-14 6-15 6-16 6-17 6-18 6-19 ──────────────────────────────────── 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 55 50 45 40 35 30 25 20 ポリマー シリコン樹脂A 5 10 15 20 25 30 35 40 ワックス セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 15 15 粉体 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ べたつき ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ パサツキ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0177】上記検討結果より、撥水性ポリマーが10
重量%未満では、付着滞留性の改善が不十分であり、パ
サツキを生じる場合がある。したがって、付着滞留性を
改善するためには、撥水性ポリマーが10重量%以上、
特に15重量%以上であることが好ましい。ただし、撥
水性ポリマーが35重量%を越えると、べたつき感が発
生することがあり、付着滞留性の改善も不十分となるた
め、特に好ましくは、30重量%までである。
【0178】ワックスの配合量 次に、本発明者らはワックスの配合量について検討を行
った。組成と結果を表32に示す。
【0179】
【表32】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 6-20 6-21 6-22 6-23 6-24 6-25 6-26 6-27 ──────────────────────────────────── 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 47 45 42 40 35 30 25 20 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 ワックス セレシンワックス 3 5 8 10 15 20 25 30 粉体 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 付着滞留性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ べたつき △ △ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ パサツキ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ ────────────────────────────────────
【0180】上記検討結果より、付着滞留性を改善する
上では、ワックスが5重量%以上、特に8重量%以上で
あることが好ましい。ただし、ワックスが25重量%を
越えると、パサツキが生じ、付着滞留性の改善も十分で
ないため、特に好ましくは、20重量%までである。
【0181】粉体の配合量 次に本発明者らは、粉体の配合量について検討した。組
成と結果を表33に示す。
【0182】
【表33】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 6-28 6-29 6-30 6-31 6-32 6-33 6-34 6-35 ──────────────────────────────────── 非揮発性油分 流動パラフィン 20 20 20 20 20 20 20 20 揮発性油分 オクタメチルシクロテトラシロキサン 47 45 42 40 35 30 25 20 ポリマー シリコン樹脂A 25 25 25 25 25 25 25 25 ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 粉体 シリカ 0 0.5 1 3 5 8 10 15 マイカ 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 付着滞留性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ パサツキ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ ────────────────────────────────────
【0183】上記検討結果より、シリカを1重量%以上
配合すると、付着滞留性の改善が強固なものとなる。た
だし、シリカの配合量が、10重量%を越えると、伸び
等の使用感が悪くなる場合がある。したがって、良好な
使用感を得、しかも付着滞留性の改善をさらに強固なも
のとするためには、シリカの配合量が1〜10重量%以
上、特に1〜8重量%であることが好ましい。
【0184】以下、本発明の好適な配合例を示す。な
お、いずれも付着滞留性が改善され、べたつきも生じな
かった。また、配合量は特に示さない限り重量%で示
す。
【0185】(1)組成物中の粉体の総表面積で規定し
たものの配合例配合例1−1 セレシン 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチロールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 19.7 シリカ(比表面積200m2/g) 5.0 顔料(比表面積2m2/g) 5.0 アシクロビル 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 組成物1g中の総表面積:10.1m2 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0186】配合例1−2 ワセリン 10.0重量% スクワラン 15.0 ヒマシ油 3.0 グリセリルトリイソステアレート 2.0 約5000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 38.5 シリカ(比表面積200m2/g) 2.5 マイカ(比表面積2m2/g) 3.0 クロラムフェニコール 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 組成物1g中の総表面積:5.06m2 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎,
【0187】配合例1−3 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 4.0 グリセリルジイソステアレート 7.0 マカデミアナッツ油 3.0 ポリブテン 3.0 ジイソステアリルマレート 4.0 約8000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5.0 シリカ(比表面積20m2/g) 10.0 ジイソステアリン酸ポリグリセリル 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 5.0 グリセリン 1.0 マイカ(比表面積2m2/g) 4.5 塩酸ブレオマイシン 0.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 組成物1g中の総表面積:2.09m2 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0188】配合例1−4 ポリエチレンワックス 8.0重量% キャンデリラロウ 3.0 スクワラン 8.0 マカデミアナッツ油脂肪酸エステル 2.5 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 4.5 約6000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 20.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 41.0 硫酸バリウム(比表面積18.9m2/g) 5.0 シリカ(比表面積200m2/g) 2.0 マイカ(比表面積2m2/g) 5.0 ジドブジン 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 組成物1g中の総表面積:5.045m2 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0189】(2)シリカの配合により規定したものの
配合例配合例2−1 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 10.0重量% セレシン 8.0 カルナバロウ 2.0 マイカ 10.0 シリカ 5.0 ジメチルポリシロキサンメチル(ポリオキシエチレン)共重合体 2.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 42.0 約3,000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 20.0 ナプロキセン 1.0 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0190】配合例2−2 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 5.0重量% ジメチルポリシロキサン(粘度20cs) 5.0 セレシン 5.0 カルナバロウ 3.0 ポリエチレンワックス 3.0 マイカ 18.0 シリカ 2.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 38.0 約5,000分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.5:1 からなる平均式(CH31.0SiO1.5で表される シリコン樹脂 15.0 パール剤 3.0 エリスロマイシン 3.0 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0191】配合例2−3 流動パラフィン 5.0重量% ジメチルポリシロキサン(粘度20cs) 5.0 カルナバロウ 2.0 ポリエチレンワックス 8.0 マイカ 7.0 シリカ 8.0 ジメチルポリシロキサンメチル(ポリオキシエチレン)共重合体 1.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 40.5 約3,000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 18.0 パール剤 5.0 フルオロウラシル 0.5 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0192】配合例2−4 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 5.0重量% ジメチルポリシロキサン(粘度20cs) 5.0 ヒマシ油 3.0 セレシン 4.0 カルナバロウ 4.0 ポリエチレンワックス 4.0 マイカ 10.0 シリカ 2.0 ジメチルポリシロキサンメチル(ポリオキシエチレン)共重合体 1.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 23.0 約5,000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.5:1 からなる平均式(CH31.0SiO1.5で表される シリコン樹脂 30.0 パール剤 3.0 セファレキシン 1.0 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0193】(3)雲母チタンの配合により規定したも
のの配合例配合例3−1 セレシン 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチルールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.6 マイカ 1.6 二酸化チタン 1.5 雲母チタン(雲母:TiO2=55:45) 5.0 エリスロマシン 3.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ○,
【0194】配合例3−2 ワセリン 10.0重量% スクワラン 15.0 ヒマシ油 3.0 グリセリルトリイソステアレート 2.0 約5000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 35.4 赤色201号 0.8 ベンガラ 0.8 カーミン被覆雲母チタン (雲母:TiO2:カーミン=60:37:3) 6.0 ナリジクス酸 2.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎,
【0195】配合例3−3 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 4.0 グリセリルジイソステアレート 7.0 マカデミアナッツ油 3.0 ポリブテン 3.0 ジイソステアリルマレート 4.0 約8000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 9.2 オクタメチルシクロテトラシロキサン 7.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5.0 シリカ 0.5 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 5.0 グリセリン 1.0 マイカ 4.0 二酸化チタン 0.3 雲母チタン(雲母:TiO2=65:35) 1.0 セファレキシン 3.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ○,
【0196】(4)超微粒子と大径粒子により規定した
ものの配合例配合例4−1 セレシン 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチロールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 19.7 シリカ(粒径0.02μm) 5.0 酸化チタン(粒径0.933μm) 5.0 アンフェナクナトリウム 2.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 粒径比(超微粒子/大径粒子):0.021 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0197】配合例4−2 セレシン 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチロールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.7 シリカ(粒径0.03μm) 5.0 雲母チタン(粒径6.9μm) 5.0 硫酸カナマイシン 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 粒径比(超微粒子/大径粒子):0.0043 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0198】配合例4−3 セレシン 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチロールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 21.2 微粒子硫酸バリウム(粒径0.08μm) 5.0 雲母チタン(粒径6.9μm) 5.0 マイトマイシンC 0.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 粒径比(超微粒子/大径粒子):0.012 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0199】配合例4−4 ポリエチレンワックス 8.0重量% キャンデリラロウ 3.0 スクワラン 8.0 マカデミアナッツ油脂肪酸エステル 2.5 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 4.5 約6000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 20.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 43.0 シリカ(粒径0.02μm) 5.0 酸化チタン(粒径0.407μm) 5.0 オフロキサシン 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 粒径比(超微粒子/大径粒子):0.049 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0200】配合例4−5 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 4.0 グリセリルジイソステアレート 7.0 マカデミアナッツ油 3.0 ポリブテン 3.0 ジイソステアリルマレート 4.0 約8000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 7.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5.0 シリカ(粒径0.02μm) 3.0 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 1.0 イオン交換水 5.0 グリセリン 1.0 酸化チタン(粒径0.602μm) 4.5 レボフロキサシン 0.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 粒径比(超微粒子/大径粒子):0.033 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0201】配合例4−6 ワセリン 10.0重量% スクワラン 15.0 ヒマシ油 3.0 グリセリルジイソステアレート 2.0 約5000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 37.5 シリカ(粒径0.02μm) 2.5 酸化チタン(粒径0.933μm) 3.0 メルカプトプリン 2.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 粒径比(超微粒子/大径粒子):0.021 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0202】(5)撥水性ポリマーと非揮発性油分の濁
度により規定したものの配合例配合例5−1 セレシン 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチルールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.2 シリカ 10.0 テトラサイクリン 1.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 濁度:18.0 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎,
【0203】配合例5−2 ワセリン 10.0重量% スクワラン 15.0 ヒマシ油 3.0 グリセリルトリイソステアレート 2.0 約5000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 37.5 シリカ 5.5 ナプロキセン 2.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 濁度:20.5 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ○,
【0204】配合例5−3 ポリエチレンワックス 8.0重量% キャンデリラロウ 3.0 スクワラン 8.0 マカデミアナッツ油脂肪酸エステル 2.5 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 4.5 約6000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 20.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 43.0 微粒子硫酸バリウム 10.0 テガフール 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 濁度:14.1 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎,
【0205】配合例5−4 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 4.0 グリセリルジイソステアレート 7.0 マカデミアナッツ油 3.0 ポリブテン 3.0 ジイソステアリルマレート 4.0 約8000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 10.5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 6.5 ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5.0 シリカ 7.5 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 5.0 グリセリン 1.0 アンピシリン 0.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 濁度:21.5 評価:伸び ◎, 付着滞留性 ◎, べたつき ◎
【0206】(6)撥水性ポリマーとワックスの組合せ
により規定したものの配合例配合例6−1 セレシンワックス 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチルールプロパントリ2エチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.7 シリカ 10.0 レボフロキサシン 1.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎,付着滞留性 ◎,べたつき ◎,パサ
ツキ ◎
【0207】配合例6−2 ポリエチレンワックス 8.0重量% キャンデリラロウ 3.0 スクワラン 8.0 マカデミアナッツ油脂肪酸エステル 2.5 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 4.5 約6000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 20.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 43.5 シリカ 10.0 アンフェナクナトリウム 0.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎,付着滞留性 ◎,べたつき ◎,パサ
ツキ ◎
【0208】配合例6−3 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 4.0 グリセリルジイソステアレート 7.0 マカデミアナッツ油 3.0 ポリブテン 3.0 ジイソステアリルマレート 4.0 約8000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 8.5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 7.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5.0 シリカ 8.0 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 5.0 グリセリン 1.0 ゲンタマイシン 2.0 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎,付着滞留性 ◎,べたつき ◎,パサ
ツキ ◎
【0209】配合例6−4 セレシンワックス 15.0重量% カルナバロウ 2.0 グリセリルジイソステアレート 15.0 ラノリン 0.2 マカデミアナッツ油 0.1 ジイソステアリルマレート 3.0 トリメチロールプロパントリエチルヘキサノエート 1.5 グリセリルトリイソステアレート 1.5 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 30.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 21.2 シリカ 5.0 雲母チタン 5.0 ホスホマイシン 0.5 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:伸び ◎,付着滞留性 ◎,べたつき ○,パサ
ツキ ○
【0210】(7)その他の配合例配合例7−1 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 10.0重量% セレシン 8.0 カルナバロウ 2.0 マイカ 10.0 シリカ 10.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35.0 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン(粘度220cs) 0.5 ビーガムHV(R.T.Vanderbuilt社製) 3.0 精製水 0.5 約5000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.5:1 からなる平均式(CH31.0SiO1.5で表される シリコン樹脂 20.0 アンフェナクナトリウム 1.0 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:付着滞留性 ◎, うるおい感 ◎,
【0211】配合例7−2 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 5.0重量% ジメチルポリシロキサン(粘度20cs) 4.5 セレシンワックス 5.0 カルナバワックス 3.0 ポリエチレンワックス 3.0 マイカ 12.0 シリカ 7.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 35.0 約5000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.5:1 からなる平均式(CH31.0SiO1.5で表される シリコン樹脂 15.0 モンモリロナイト(国峰鉱化KK製国ピアG−4) 4.0 天然水(採水地:谷川岳) 2.0 グリセリン 0.5 パール剤 3.0 塩酸ブレオマイシン 1.0 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:付着滞留性 ◎, うるおい感 ○,
【0212】配合例7−3 グリセリルトリ2エチルヘキサノエート 5.0重量% ジメチルポリシロキサン(粘度20cs) 3.0 ヒマシ油 3.0 セレシン 4.0 カルナバロウ 4.0 ポリエチレンワックス 4.0 マイカ 10.0 シリカ 7.0 ジメチルポリシロキサンメチル(ポリオキシエチレン)共重合体 1.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 15.9 デカメチルシクロペンタシロキサン 19.0 約3000の分子量を有し、かつ (CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1 からなる平均式(CH31.33SiO1.34で表される シリコン樹脂 15.0 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン(粘度220cs) 1.0 合成ヘクライト(ラボナイトXLG;英国ラポルテ社製) 3.0 水 0.1 パール剤 3.0 セファゾリンナトリウム 2.0 酸化防止剤 適 量 紫外線吸収剤 適 量 香料 適 量 合計:100.0重量% 評価:付着滞留性 ○, うるおい感 ◎,
【0213】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる医薬
用組成物によれば、撥水性ポリマーと共に、シリカを配
合したので、付着滞留性が高く、しかもべたつき感を生
じることがない。また、薬剤の滞留性が良いため、薬剤
の効果を十分発揮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医薬用組成物の薬剤の放出性を示す説
明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 康司 愛知県名古屋市昭和区滝川町47−40 シテ ィーファミリー八事 N棟607 (72)発明者 中尾 誠 愛知県名古屋市千種区高見1丁目8−16

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性油分と前記揮発性油分に溶解する
    撥水性ポリマーと、 粉体と、 前記揮発性油分と相溶性を有する非揮発性油分と、 薬剤と、を含み、 組成物1g中に含まれる粉体の総表面積が1〜25m2
    であることを特徴とする医薬用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の医薬用組成物におい
    て、 揮発性油分を10〜60重量%、 撥水性ポリマーを5〜35重量%、 粉体を1〜25重量%、 非揮発性油分を5〜40重量%含むことを特徴とする医
    薬用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の医薬用組成物におい
    て、 揮発性油分を10〜50重量%、 撥水性ポリマーを10〜35重量%、 粉体を1〜25重量%、 非揮発性油分を10〜40重量%含むことを特徴とする
    医薬用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の医薬用組成物におい
    て、粉体が揮発性油分の存在しない状態で、撥水性ポリ
    マーに被覆されうるものであることを特徴とする医薬用
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の医薬用組成物におい
    て、粉体の少なくとも一部がシリカであることを特徴と
    する医薬用組成物。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の医薬用組成物に
    おいて、 揮発性油分を20〜60重量%、 撥水性ポリマーを5〜20重量%、 シリカを1〜10重量%、 非揮発性油分を5〜30重量%、含むことを特徴とする
    医薬用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の組成物において、粉体
    の少なくとも一部が雲母チタンであることを特徴とする
    医薬用組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の医薬用組成物におい
    て、 揮発性油分を10〜50重量%、 撥水性ポリマーを10〜35重量%、 雲母チタンを1〜10重量%、 非揮発性油分を10〜40重量%、含むことを特徴とす
    る医薬用組成物。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の医薬用組成物に
    おいて、雲母チタン/撥水性ポリマーの配合量比が1/
    30〜1/3であることを特徴とする医薬用組成物。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8に記載の医薬用組成物
    において、雲母チタン/撥水性ポリマーの配合量比が1
    /10〜1/4であることを特徴とする医薬用組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の医薬用組成物におい
    て、粉体として少なくとも大径粒子と超微粒子が存在
    し、 超微粒子は粒径が0.01〜0.1μmであり、 超微粒子の粒径と大径粒子の粒径の比が1:20〜1:
    500であることを特徴とする医薬用組成物。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の医薬用組成物にお
    いて、 揮発性油分を10〜50重量%、 撥水性ポリマーを10〜35重量%、 粉体を2〜20重量%、 非揮発性油分を10〜40重量%、含むことを特徴とす
    る医薬用組成物。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の医薬用組
    成物において、超微粒子と大径粒子の配合量比が1:1
    9〜10:1であることを特徴とする医薬用組成物。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記載の
    医薬用組成物において、超微粒子が超微粒シリカである
    ことを特徴とする医薬用組成物。
  15. 【請求項15】 揮発性油分と、 前記揮発性油分に溶解する撥水性ポリマーと、 粉体と、 前記揮発性油分と相溶性を有する非揮発性油分と、 薬剤と、を含み、 前記撥水性ポリマーと前記非揮発性油分が、それらのみ
    を混合した場合の濁度が9.0〜25.5となるものよ
    り選択されることを特徴とする医薬用組成物。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の医薬用組成物にお
    いて、 揮発性油分を10〜50重量%、 撥水性ポリマーを10〜35重量%、 非揮発性油分を10〜40重量%、含むことを特徴とす
    る医薬用組成物。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載の医薬用組
    成物において、非揮発性油分として、撥水性ポリマーに
    対する可塑化力のある油分と、可塑化力のない油分とを
    用いることにより濁度を調整することを特徴とする医薬
    用組成物。
  18. 【請求項18】 請求項15〜17のいずれかに記載の
    医薬用組成物において、粉体の少なくとも一部がシリカ
    であることを特徴とする医薬用組成物。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の医薬用組成物にお
    いて、シリカを0.1〜10重量%含むことを特徴とす
    る医薬用組成物。
  20. 【請求項20】 揮発性油分と、 前記揮発性油分に溶解する撥水性ポリマーと、 前記揮発性油分に分散するワックスと、 前記揮発性油分と相溶性を示す非揮発性油分と、 薬剤と、を含み、 前記撥水性ポリマーと前記ワックスの配合比が10/3
    〜5/7であることを特徴とする医薬用組成物。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の医薬用組成物にお
    いて、 揮発性油分を10〜50重量%、 撥水性ポリマーを10〜35重量%、 ワックスを5〜25重量%、 非揮発性油分を10〜40重量%、含むことを特徴とす
    る医薬用組成物。
  22. 【請求項22】 請求項20又は21に記載の医薬用組
    成物において、さらに粉体を含むことを特徴とする医薬
    用組成物。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の医薬用組成物にお
    いて、粉体を1〜20重量%含むことを特徴とする医薬
    用組成物。
  24. 【請求項24】 請求項22又は23に記載の医薬用組
    成物において、粉体の少なくとも一部がシリカであるこ
    とを特徴とする医薬用組成物。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の医薬用組成物にお
    いて、シリカを1〜10重量%含むことを特徴とする医
    薬用組成物。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25のいずれかに記載の医
    薬用組成物において、揮発性油分がシリコン油、撥水性
    ポリマーがシリコン樹脂であることを特徴とする医薬用
    組成物。
  27. 【請求項27】 請求項1〜26のいずれかに記載の医
    薬用組成物において、撥水性ポリマーと非揮発性油分の
    重量比が1/2〜2/1であることを特徴とする医薬用
    組成物。
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EP2476420A1 (en) * 2010-09-20 2012-07-18 Viktor Lvovich Limonov Pharmaceutical composition having antimicrobial and fast-healing activity for external administration, process for preparing same
EP2476420A4 (en) * 2010-09-20 2013-04-03 Viktor Lvovich Limonov PHARMACEUTICAL COMPOSITION WITH ANTIMICROBIAL AND FAST HEALING EFFECT FOR EXTERNAL ADMINISTRATION AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR

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