JPH09182A - 炊飯用低タンパク米の製造方法 - Google Patents
炊飯用低タンパク米の製造方法Info
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- JPH09182A JPH09182A JP7157635A JP15763595A JPH09182A JP H09182 A JPH09182 A JP H09182A JP 7157635 A JP7157635 A JP 7157635A JP 15763595 A JP15763595 A JP 15763595A JP H09182 A JPH09182 A JP H09182A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 未炊飯米を簡便な処理工程で低タンパク化す
ることができ、かつ洗米せずに通常の米と同様な仕方で
炊飯でき、さらに食感が良好な炊飯米を喫食することが
可能な炊飯用低タンパク米の製造方法を提供しようとす
るものである。 【構成】 未炊飯米を耐熱性のタンパク質分解酵素の存
在下、45〜70℃の温度で酵素処理して低タンパク化
を行った後、乾燥することを特徴とする。
ることができ、かつ洗米せずに通常の米と同様な仕方で
炊飯でき、さらに食感が良好な炊飯米を喫食することが
可能な炊飯用低タンパク米の製造方法を提供しようとす
るものである。 【構成】 未炊飯米を耐熱性のタンパク質分解酵素の存
在下、45〜70℃の温度で酵素処理して低タンパク化
を行った後、乾燥することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炊飯用低タンパク米の
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】腎臓病患者は、全国に60万人〜70万
人いるといわれ、年々増加する傾向にある。腎臓病患者
は、腎臓でのタンパク質の代謝能力が低下しているた
め、食事制限が厳しく、1日の摂取量も制限されてい
る。例えば、成人男子が1日に摂取するのに適したタン
パク質量は約70gであるのに対し、腎臓病患者の場合
は35g以下と、成人男子の半分以下に抑える必要があ
る。
人いるといわれ、年々増加する傾向にある。腎臓病患者
は、腎臓でのタンパク質の代謝能力が低下しているた
め、食事制限が厳しく、1日の摂取量も制限されてい
る。例えば、成人男子が1日に摂取するのに適したタン
パク質量は約70gであるのに対し、腎臓病患者の場合
は35g以下と、成人男子の半分以下に抑える必要があ
る。
【0003】ところで、普通のご飯一膳分のタンパク質
量は約5gであるので、1日3膳摂るとすると、約15
gになる。このため、ご飯のみを喫食するだけでも腎臓
病患者にとって非常に負担になる。このような腎臓病患
者用の食事としてはタンパク質を低減し、他の栄養素を
損なわないような食物を摂ることが必要である。
量は約5gであるので、1日3膳摂るとすると、約15
gになる。このため、ご飯のみを喫食するだけでも腎臓
病患者にとって非常に負担になる。このような腎臓病患
者用の食事としてはタンパク質を低減し、他の栄養素を
損なわないような食物を摂ることが必要である。
【0004】このようなことから主食である米に関し、
腎臓病患者用の低タンパク化の研究がなされている。例
えば、米の表層に多く存在するタンパク質を物理的に5
0%程度削り取った特精米、および澱粉を糊化した後、
米粒状に成形、乾燥する工程等により作られた人造米が
知られている。
腎臓病患者用の低タンパク化の研究がなされている。例
えば、米の表層に多く存在するタンパク質を物理的に5
0%程度削り取った特精米、および澱粉を糊化した後、
米粒状に成形、乾燥する工程等により作られた人造米が
知られている。
【0005】また、特開平6−217719号公報には
乳酸菌を使用した米の低タンパク化の方法が開示され、
このような方法で得られた米を無菌パックすることによ
り“万有ゆめごはん”や“ひかり”の商品名で販売され
ている。
乳酸菌を使用した米の低タンパク化の方法が開示され、
このような方法で得られた米を無菌パックすることによ
り“万有ゆめごはん”や“ひかり”の商品名で販売され
ている。
【0006】さらに、特開平2−167040号公報に
は米に含まれるグロブリンをタンパク質分解酵素で処理
し、グロブリン含有量を低減して低アレルゲン米を製造
する方法が開示されている。
は米に含まれるグロブリンをタンパク質分解酵素で処理
し、グロブリン含有量を低減して低アレルゲン米を製造
する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特精米
や人造米は米粒が小さく、デンプン粒に近く、炊飯特性
が劣り、良好な食感を有する炊飯米を喫食することが困
難である。乳酸菌を利用した低タンパク化は、米の精白
度が88〜89%と厳しい範囲にある米を使用する必要
があるため、低タンパク化を行うのに6日間も要する。
しかも、得られた米を炊飯する場合には炊飯の前に一度
蒸す必要があり、通常の米と同様な炊飯の仕方では良好
な食感を有する炊飯米を喫食することが非常に困難であ
る。
や人造米は米粒が小さく、デンプン粒に近く、炊飯特性
が劣り、良好な食感を有する炊飯米を喫食することが困
難である。乳酸菌を利用した低タンパク化は、米の精白
度が88〜89%と厳しい範囲にある米を使用する必要
があるため、低タンパク化を行うのに6日間も要する。
しかも、得られた米を炊飯する場合には炊飯の前に一度
蒸す必要があり、通常の米と同様な炊飯の仕方では良好
な食感を有する炊飯米を喫食することが非常に困難であ
る。
【0008】低アレルゲン米の製造方法は、その目的は
米アレルギー患者向けに開発されたものであり、タンパ
ク質量は1/2以下に軽減されておらず、いわゆる腎臓
病患者用の低タンパク米ではない。また、低アレルゲン
化の酵素反応温度は37℃で界面活性剤を使用するとい
う複雑な処理を必要とするため、コスト高になる。しか
も、炊飯の方法も繁雑になる。
米アレルギー患者向けに開発されたものであり、タンパ
ク質量は1/2以下に軽減されておらず、いわゆる腎臓
病患者用の低タンパク米ではない。また、低アレルゲン
化の酵素反応温度は37℃で界面活性剤を使用するとい
う複雑な処理を必要とするため、コスト高になる。しか
も、炊飯の方法も繁雑になる。
【0009】上述したように従来の方法で米を低タンパ
ク化するには米を厳選したり、煩雑な工程で処理を行う
ことを必要とし、しかも低タンパク化された米はタンパ
ク質が多く存在する米の表層を破壊するため、吸水性が
高く、通常の炊飯方法では食感が良好な炊飯米を喫食す
ることができない。
ク化するには米を厳選したり、煩雑な工程で処理を行う
ことを必要とし、しかも低タンパク化された米はタンパ
ク質が多く存在する米の表層を破壊するため、吸水性が
高く、通常の炊飯方法では食感が良好な炊飯米を喫食す
ることができない。
【0010】本発明の目的は、未炊飯米を簡便な処理工
程で低タンパク化することができ、かつ洗米せずに通常
の米と同様な仕方で炊飯でき、さらに食感が良好な炊飯
米を喫食することが可能な炊飯用低タンパク米の製造方
法を提供しようとするものである。
程で低タンパク化することができ、かつ洗米せずに通常
の米と同様な仕方で炊飯でき、さらに食感が良好な炊飯
米を喫食することが可能な炊飯用低タンパク米の製造方
法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる炊飯用低
タンパク米の製造方法は、未炊飯米を耐熱性のタンパク
質分解酵素の存在下、45〜70℃の温度で酵素処理し
て低タンパク化を行った後、乾燥することを特徴とする
ものである。
タンパク米の製造方法は、未炊飯米を耐熱性のタンパク
質分解酵素の存在下、45〜70℃の温度で酵素処理し
て低タンパク化を行った後、乾燥することを特徴とする
ものである。
【0012】前記未炊飯米としては、ササニシキ、コシ
ヒカリ、うるち米等の任意の米を用いることができる。
前記タンパク質分解酵素としては、酸性側に反応至適p
Hを有するもの、アルカリ側に反応至適を有するもの、
いずれも使用することができる。酸性側の酵素として
は、例えばペプチダーゼR、プロテアーゼP「アマノ」
3(いずれも天野製薬株式会社製商品名)等を用いるこ
とができる。アルカリ側の酵素としては、例えばプロテ
アーゼS(天野製薬株式会社製商品名)、アルカラー
ゼ、エスペラーゼ(いずれもノボ・ノルディスク社製商
品名)、オリエンターゼ(阪急共栄物産社販売)等を用
いることができる。前記酵素を含む溶液のpHは、酸性
側で4〜5、アルカリ側で9〜10にすることが好まし
い。
ヒカリ、うるち米等の任意の米を用いることができる。
前記タンパク質分解酵素としては、酸性側に反応至適p
Hを有するもの、アルカリ側に反応至適を有するもの、
いずれも使用することができる。酸性側の酵素として
は、例えばペプチダーゼR、プロテアーゼP「アマノ」
3(いずれも天野製薬株式会社製商品名)等を用いるこ
とができる。アルカリ側の酵素としては、例えばプロテ
アーゼS(天野製薬株式会社製商品名)、アルカラー
ゼ、エスペラーゼ(いずれもノボ・ノルディスク社製商
品名)、オリエンターゼ(阪急共栄物産社販売)等を用
いることができる。前記酵素を含む溶液のpHは、酸性
側で4〜5、アルカリ側で9〜10にすることが好まし
い。
【0013】前記タンパク質分解酵素を溶かす緩衝液
は、食用として使用でき、かつ腎臓病患者にとって摂取
を避けるリン、カリを含まないものであればよく、特に
制限されないが、酸性側の酵素に対してはクエン酸緩衝
液、酢酸緩衝液が好適であり、アルカリ側の酵素に対し
てはグリシン緩衝液が好適である。
は、食用として使用でき、かつ腎臓病患者にとって摂取
を避けるリン、カリを含まないものであればよく、特に
制限されないが、酸性側の酵素に対してはクエン酸緩衝
液、酢酸緩衝液が好適であり、アルカリ側の酵素に対し
てはグリシン緩衝液が好適である。
【0014】前記タンパク質分解酵素の力価は、未炊飯
米を低タンパク化できればよく、特に制限はない。ただ
し、コスト面や炊飯後の食感を考慮すると、前記タンパ
ク質分解酵素の力価は米25gに対して25000ユニ
ット以下にすることが好ましい。ここで、酵素の力価1
ユニットとはカゼインを基質とし、45℃、10分間
(アルカリ側酵素はpH8.0、酸性側酵素はpH5.
5)の反応で、1分間に1μgのチロシンを遊離させる
酵素量を意味する。
米を低タンパク化できればよく、特に制限はない。ただ
し、コスト面や炊飯後の食感を考慮すると、前記タンパ
ク質分解酵素の力価は米25gに対して25000ユニ
ット以下にすることが好ましい。ここで、酵素の力価1
ユニットとはカゼインを基質とし、45℃、10分間
(アルカリ側酵素はpH8.0、酸性側酵素はpH5.
5)の反応で、1分間に1μgのチロシンを遊離させる
酵素量を意味する。
【0015】前記酵素処理時の温度を前記範囲に規定し
たのは、次のような理由によるものである。処理温度を
45℃未満にすると、酵素の反応性が低下して、未炊飯
米の低タンパク化の処理時間が長くなり、しかも雑菌の
繁殖を防止することができなくなる。一方、処理温度が
70℃を越えると酵素の安定性が低下して未炊飯米を十
分に低タンパク化することができなくなる。より好まし
い処理温度は、45〜60℃である。
たのは、次のような理由によるものである。処理温度を
45℃未満にすると、酵素の反応性が低下して、未炊飯
米の低タンパク化の処理時間が長くなり、しかも雑菌の
繁殖を防止することができなくなる。一方、処理温度が
70℃を越えると酵素の安定性が低下して未炊飯米を十
分に低タンパク化することができなくなる。より好まし
い処理温度は、45〜60℃である。
【0016】前記未炊飯米の酵素処理は、前記米をタン
パク質分解酵素溶液に静止して行ってもよいが、循環や
エアーバブリングにより撹拌しながら処理することが反
応速度の向上の点で好ましい。このような循環やエアー
バブリングを採用する場合には、米が割れないように緩
慢に行うことが好ましい。
パク質分解酵素溶液に静止して行ってもよいが、循環や
エアーバブリングにより撹拌しながら処理することが反
応速度の向上の点で好ましい。このような循環やエアー
バブリングを採用する場合には、米が割れないように緩
慢に行うことが好ましい。
【0017】例えば、循環させながら米をタンパク質分
解酵素溶液で低タンパク化する場合には、酵素液を貯留
可能な酵素反応槽と、所定量の未炊飯米を収容し前記反
応槽内に槽外へ取り出すことができるように収納支持さ
れる通液可能な米筐と、前記反応槽内に槽内支持の米筐
が水没するレベルまで酵素液を供給する給液手段と、前
記反応槽内の酵素溶液を米筐収容米が躍動しない程度の
弱い水流で循環させる酵素溶液循環手段と、前記反応槽
内の酵素溶液を米筐収容米の酵素反応後に排出させる酵
素液排出口と、前記酵素溶液の排出後に前記反応槽内に
米筐収容米が躍動しないように洗浄水を供給する洗浄水
供給手段と、前記反応槽の下部に接続され米筐収容米の
洗浄の際に洗浄水を米筐水没レベルの位置から溢水させ
るサイフォン式のオーバーフロー管とを具備した米の低
タンパク化装置が用いられる。
解酵素溶液で低タンパク化する場合には、酵素液を貯留
可能な酵素反応槽と、所定量の未炊飯米を収容し前記反
応槽内に槽外へ取り出すことができるように収納支持さ
れる通液可能な米筐と、前記反応槽内に槽内支持の米筐
が水没するレベルまで酵素液を供給する給液手段と、前
記反応槽内の酵素溶液を米筐収容米が躍動しない程度の
弱い水流で循環させる酵素溶液循環手段と、前記反応槽
内の酵素溶液を米筐収容米の酵素反応後に排出させる酵
素液排出口と、前記酵素溶液の排出後に前記反応槽内に
米筐収容米が躍動しないように洗浄水を供給する洗浄水
供給手段と、前記反応槽の下部に接続され米筐収容米の
洗浄の際に洗浄水を米筐水没レベルの位置から溢水させ
るサイフォン式のオーバーフロー管とを具備した米の低
タンパク化装置が用いられる。
【0018】前記乾燥工程は、米の水分量が15〜30
%、より好ましくは17〜25%になるように行うこと
が好ましい。乾燥後の低タンパク米の水分量を前記範囲
にすることにより、乾燥後の米のひび割れ等を防止する
ことが可能になる。
%、より好ましくは17〜25%になるように行うこと
が好ましい。乾燥後の低タンパク米の水分量を前記範囲
にすることにより、乾燥後の米のひび割れ等を防止する
ことが可能になる。
【0019】本発明に係わる炊飯用低タンパク米の製造
方法において、酵素処理した米を水洗した後にpH調整
することを許容する。このpH調整は、酵素処理後の米
の白色化と、アルカリ側の酵素溶液で処理された米を酸
性側に戻して保存性を高めるために行う。pH調整に
は、酸溶液が用いられる。この酸溶液は、食用に使用で
きるものであればいかなるものでよく、例えばクエン酸
溶液、酢酸溶液、乳酸溶液等を用いることができる。
方法において、酵素処理した米を水洗した後にpH調整
することを許容する。このpH調整は、酵素処理後の米
の白色化と、アルカリ側の酵素溶液で処理された米を酸
性側に戻して保存性を高めるために行う。pH調整に
は、酸溶液が用いられる。この酸溶液は、食用に使用で
きるものであればいかなるものでよく、例えばクエン酸
溶液、酢酸溶液、乳酸溶液等を用いることができる。
【0020】本発明に係わる炊飯用低タンパク米の製造
方法において、乾燥後に油を0.5〜5%、より好まし
くは1〜3%の範囲内で添加することを許容する。使用
する油は、白米の場合は米白絞油のような無味、無臭の
油が好ましいが、後の調理に適していれば特に制限され
ない。
方法において、乾燥後に油を0.5〜5%、より好まし
くは1〜3%の範囲内で添加することを許容する。使用
する油は、白米の場合は米白絞油のような無味、無臭の
油が好ましいが、後の調理に適していれば特に制限され
ない。
【0021】
【作用】本発明によれば、未炊飯米を耐熱性のタンパク
質分解酵素の存在下、45〜70℃の温度で酵素処理す
ることによって、前記米中のタンパク質が容易に酵素分
解反応されるため、簡単かつ短時間で低タンパク化(タ
ンパク質含有量を処理前の1/2以下に低減)できる。
質分解酵素の存在下、45〜70℃の温度で酵素処理す
ることによって、前記米中のタンパク質が容易に酵素分
解反応されるため、簡単かつ短時間で低タンパク化(タ
ンパク質含有量を処理前の1/2以下に低減)できる。
【0022】また、酵素反応温度を45〜70℃の比較
的高温で行うことによって、雑菌の繁殖が防止された低
タンパク米を得ることができる。さらに、得られた低タ
ンパク米は組織的な変質が少なく、吸水性が低いため
に、通常の米と同様な条件で炊飯しても食感が良好な低
タンパク炊飯米を喫食することができる。
的高温で行うことによって、雑菌の繁殖が防止された低
タンパク米を得ることができる。さらに、得られた低タ
ンパク米は組織的な変質が少なく、吸水性が低いため
に、通常の米と同様な条件で炊飯しても食感が良好な低
タンパク炊飯米を喫食することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 (実施例1)図1は、実施例1の低タンパク米の製造に
用いられる低タンパク化装置を全体的に示す構成説明
図、図2は図1の低タンパク化装置に用いる酵素反応槽
の中央縦断面図、図3は図1の低タンパク化装置に用い
る酵素反応槽の横断側面図である。図中1は、酵素溶液
Pを貯留可能な酵素反応槽、2は所定量の未炊飯米Aを
収容して酵素反応槽1内に収納支持される上下複数段
(例えば上下3段)の米筐で、この各段の米筐2は米粒
が落下しない多数の通液小孔(図示せず)を有するトレ
ー又はかご形の形状に構成され、槽内両側レール3に支
持される車輪4を備えている。
に説明する。 (実施例1)図1は、実施例1の低タンパク米の製造に
用いられる低タンパク化装置を全体的に示す構成説明
図、図2は図1の低タンパク化装置に用いる酵素反応槽
の中央縦断面図、図3は図1の低タンパク化装置に用い
る酵素反応槽の横断側面図である。図中1は、酵素溶液
Pを貯留可能な酵素反応槽、2は所定量の未炊飯米Aを
収容して酵素反応槽1内に収納支持される上下複数段
(例えば上下3段)の米筐で、この各段の米筐2は米粒
が落下しない多数の通液小孔(図示せず)を有するトレ
ー又はかご形の形状に構成され、槽内両側レール3に支
持される車輪4を備えている。
【0024】前記各段の米筐2は、酵素反応槽1の前壁
開口部から槽内両側レール3に沿って車輪4のガイドの
もとに挿入することにより酵素反応槽1内に収納支持さ
れ、前記反応槽1の前壁開口部を液漏れしないように閉
塞する開閉蓋5を槽内酵素溶液Pの排出後に図3に示す
ように開放して、槽外へ取り出すことができるように装
備されている。
開口部から槽内両側レール3に沿って車輪4のガイドの
もとに挿入することにより酵素反応槽1内に収納支持さ
れ、前記反応槽1の前壁開口部を液漏れしないように閉
塞する開閉蓋5を槽内酵素溶液Pの排出後に図3に示す
ように開放して、槽外へ取り出すことができるように装
備されている。
【0025】前記反応槽1の上部には、多数の散水孔を
有するシャワー生成パネル6で区画された空室7が設け
られ、この空室7を介して酵素溶液P又は洗浄水Wが反
応槽1内に水撃作用の少ないシャワー水として供給され
るようになっている。
有するシャワー生成パネル6で区画された空室7が設け
られ、この空室7を介して酵素溶液P又は洗浄水Wが反
応槽1内に水撃作用の少ないシャワー水として供給され
るようになっている。
【0026】前記反応槽1の下部には、バルブd1の付
いたドレン排出管8と、反応槽1内の酵素溶液Pを未炊
飯米Aの酵素反応後に排出させる酵素溶液排出口9とが
設けられ、このドレン排出管8及び酵素溶液排出口9が
開口する槽底部と最下段の米筐2aとで区画される下部
液室10には槽内酵素溶液Pを加温保持させる電気ヒー
タ11と、槽内底部側の酵素溶液Pを緩やかに撹拌させ
る回転翼12(図示省略のモータで回転駆動される)と
が内装されている。
いたドレン排出管8と、反応槽1内の酵素溶液Pを未炊
飯米Aの酵素反応後に排出させる酵素溶液排出口9とが
設けられ、このドレン排出管8及び酵素溶液排出口9が
開口する槽底部と最下段の米筐2aとで区画される下部
液室10には槽内酵素溶液Pを加温保持させる電気ヒー
タ11と、槽内底部側の酵素溶液Pを緩やかに撹拌させ
る回転翼12(図示省略のモータで回転駆動される)と
が内装されている。
【0027】酵素溶液循環手段13は、前記反応槽1内
の酵素溶液Pを未炊飯米Aが躍動しない程度の弱い水流
で循環させるもので、反応槽1の下部液室10と上部空
室7を連結するバルブV1の付いた循環配管路14に、
槽内の酵素溶液Pを下方から上方へ循環させる循環ポン
プ15を組込んだ構成となっている。
の酵素溶液Pを未炊飯米Aが躍動しない程度の弱い水流
で循環させるもので、反応槽1の下部液室10と上部空
室7を連結するバルブV1の付いた循環配管路14に、
槽内の酵素溶液Pを下方から上方へ循環させる循環ポン
プ15を組込んだ構成となっている。
【0028】給液手段20は、前記反応槽1内に槽内支
持の米筐2が図1に示すように水没するレベルLまで酵
素溶液Pを供給するもので、酵素溶液Pを作る酵素溶液
タンク21と、反応槽1の酵素溶液排出口9から排出さ
れる酵素溶液Pを回収する酵素溶液回収タンク22と、
この酵素溶液回収タンク22と前記酵素溶液タンク21
とから供給される酵素溶液Pを混合して酵素反応槽1へ
供給する混合槽23とから構成されている。
持の米筐2が図1に示すように水没するレベルLまで酵
素溶液Pを供給するもので、酵素溶液Pを作る酵素溶液
タンク21と、反応槽1の酵素溶液排出口9から排出さ
れる酵素溶液Pを回収する酵素溶液回収タンク22と、
この酵素溶液回収タンク22と前記酵素溶液タンク21
とから供給される酵素溶液Pを混合して酵素反応槽1へ
供給する混合槽23とから構成されている。
【0029】前記酵素溶液タンク21は、バルブd3の
付いたドレン排出管24と、酵素粉末とpH調整剤をタ
ンク内に投入する蓋開閉口25と、水W′又は緩衝液を
前記タンク21内に供給するバルブV5の付いた給水管
26とを有し、このタンク21内に作られた酵素溶液P
を吸出ポンプ27の作動で吸い上げてバルブV4の付い
た酵素溶液供給管28を介して混合槽23に送給するよ
うになっている。
付いたドレン排出管24と、酵素粉末とpH調整剤をタ
ンク内に投入する蓋開閉口25と、水W′又は緩衝液を
前記タンク21内に供給するバルブV5の付いた給水管
26とを有し、このタンク21内に作られた酵素溶液P
を吸出ポンプ27の作動で吸い上げてバルブV4の付い
た酵素溶液供給管28を介して混合槽23に送給するよ
うになっている。
【0030】なお、この酵素溶液タンク21内には酵素
溶液Pを加温保持させる電気ヒータ11aと、前記酵素
溶液Pを緩やかに撹拌させる回転翼12a(図示省略の
モータで回転駆動される)とが設けられている。
溶液Pを加温保持させる電気ヒータ11aと、前記酵素
溶液Pを緩やかに撹拌させる回転翼12a(図示省略の
モータで回転駆動される)とが設けられている。
【0031】前記酵素溶液回収タンク22は、バルブd
2の付いたドレン排出管29と、タンク上壁に開設され
た通気孔30と、タンク内酵素溶液を加温保持させる電
気ヒータ11bとを有し、このタンク22内に回収され
た酵素溶液Pを吸出ポンプ31の作動で吸い上げて、バ
ルブV3の付いた酵素溶液供給管32を介して混合槽2
3に送給するようになっている。
2の付いたドレン排出管29と、タンク上壁に開設され
た通気孔30と、タンク内酵素溶液を加温保持させる電
気ヒータ11bとを有し、このタンク22内に回収され
た酵素溶液Pを吸出ポンプ31の作動で吸い上げて、バ
ルブV3の付いた酵素溶液供給管32を介して混合槽2
3に送給するようになっている。
【0032】なお、酵素反応槽1の酵素溶液排出口9と
酵素溶液回収タンク22とを接続するバルブV2の付い
た連結配管路16には、酵素反応槽1内の酵素溶液Pを
回収タンク22に送る回収用ポンプ17が組込まれてい
る。また、前記混合槽23内にはモータ(図示せず)で
回転駆動される酵素溶液混合用の回転翼12bが設けら
れている。このような回転翼12bを混合槽23内に設
けると、酵素溶液タンク21と酵素溶液回収タンク22
とから供給される酵素溶液Pをすばやく混合して、バル
ブV6の付いた接続管路18から前記酵素反応槽1へ供
給することができる。
酵素溶液回収タンク22とを接続するバルブV2の付い
た連結配管路16には、酵素反応槽1内の酵素溶液Pを
回収タンク22に送る回収用ポンプ17が組込まれてい
る。また、前記混合槽23内にはモータ(図示せず)で
回転駆動される酵素溶液混合用の回転翼12bが設けら
れている。このような回転翼12bを混合槽23内に設
けると、酵素溶液タンク21と酵素溶液回収タンク22
とから供給される酵素溶液Pをすばやく混合して、バル
ブV6の付いた接続管路18から前記酵素反応槽1へ供
給することができる。
【0033】給水管路37は、前記反応槽1の下部液室
10に接続され槽内酵素溶液Pを排出回収させた後に前
記反応槽1内に底部側から洗浄予備水Waを未炊飯米A
が浮動しない程度の弱い水流で米筐水没レベルLの位置
まで供給するものである。洗浄水供給管路33は、前記
反応槽1内に洗浄予備水が米筐水没レベルLに達する位
置まで供給された後に前記反応槽1内に上部から洗浄水
Wを供給するものである。前記洗浄水供給管路33と前
記給水管路37とにより洗浄水供給手段が構成される。
なお、この洗浄水供給管路33と前記給水管路37には
バルブV7,V9が設けられ、反応槽1内に洗浄予備水
Waを米筐水没レベルLの位置まで供給した後に洗浄水
供給管路33のバルブV7を開けて反応槽1の上部空室
7に洗浄水Wを供給すると、シャワー生成パネル6の散
水孔から水撃作用の少ないシャワー水として槽内貯留水
(洗浄予備水)の液面上に散水されるようになる。この
ため、酵素反応後の米が洗浄時に形崩れすることがなく
なる。
10に接続され槽内酵素溶液Pを排出回収させた後に前
記反応槽1内に底部側から洗浄予備水Waを未炊飯米A
が浮動しない程度の弱い水流で米筐水没レベルLの位置
まで供給するものである。洗浄水供給管路33は、前記
反応槽1内に洗浄予備水が米筐水没レベルLに達する位
置まで供給された後に前記反応槽1内に上部から洗浄水
Wを供給するものである。前記洗浄水供給管路33と前
記給水管路37とにより洗浄水供給手段が構成される。
なお、この洗浄水供給管路33と前記給水管路37には
バルブV7,V9が設けられ、反応槽1内に洗浄予備水
Waを米筐水没レベルLの位置まで供給した後に洗浄水
供給管路33のバルブV7を開けて反応槽1の上部空室
7に洗浄水Wを供給すると、シャワー生成パネル6の散
水孔から水撃作用の少ないシャワー水として槽内貯留水
(洗浄予備水)の液面上に散水されるようになる。この
ため、酵素反応後の米が洗浄時に形崩れすることがなく
なる。
【0034】サイフォン式のオーバーフロー管34は、
反応槽1の下部液室10に接続され米筐収容米Aの洗浄
の際に洗浄水Wを米筐水没レベルLの位置から溢水させ
るもので、このオーバーフロー管34にもバルブV8が
設けられている。
反応槽1の下部液室10に接続され米筐収容米Aの洗浄
の際に洗浄水Wを米筐水没レベルLの位置から溢水させ
るもので、このオーバーフロー管34にもバルブV8が
設けられている。
【0035】次に、前述した低タンパク化装置を用いて
未炊飯米(コシヒカリ)を低タンパク化する方法を説明
する。まず、1000gの未炊飯米(コシヒカリ)Aを
収容した上下3段の米筐2を酵素反応槽1内に図1に示
すように収納支持させた。つづいて、酵素溶液タンク2
1に4000mlの0.05M酢酸緩衝液およびペプチ
ターゼR(天野製薬株式会社製商品名)を総活性が40
000ユニットになるように入れ、回転翼12aを回し
て酵素溶液Pを調製した。
未炊飯米(コシヒカリ)を低タンパク化する方法を説明
する。まず、1000gの未炊飯米(コシヒカリ)Aを
収容した上下3段の米筐2を酵素反応槽1内に図1に示
すように収納支持させた。つづいて、酵素溶液タンク2
1に4000mlの0.05M酢酸緩衝液およびペプチ
ターゼR(天野製薬株式会社製商品名)を総活性が40
000ユニットになるように入れ、回転翼12aを回し
て酵素溶液Pを調製した。
【0036】次いで、バルブV4,V6を開け吸出ポン
プ27を作動させて、酵素溶液タンク21内の酵素溶液
Pを酵素反応槽1内に供給する。この時、酵素溶液Pは
シャワー生成パネル6の散水孔から水撃作用の少ないシ
ャワー水として反応槽1内に供給される。つづいて、酵
素反応槽1内に米筐2が水没するレベルL(オーバーフ
ロー管34による溢水位置)まで酵素溶液Pが溜まった
ら、吸出ポンプ27を止め、バルブV4,V6を閉じ
た。酵素反応槽1の回転翼12を回転させ、バルブV1
を開け、循環ポンプ15を作動させて、槽下部液室10
の酵素溶液Pを緩やかに撹拌しながら、槽内酵素溶液P
を未炊飯米Aが躍動しない程度の弱い水流で循環させて
6時間酵素反応を行った。この時、槽内酵素溶液Pは電
気ヒータ11によって45℃に加温保持した。
プ27を作動させて、酵素溶液タンク21内の酵素溶液
Pを酵素反応槽1内に供給する。この時、酵素溶液Pは
シャワー生成パネル6の散水孔から水撃作用の少ないシ
ャワー水として反応槽1内に供給される。つづいて、酵
素反応槽1内に米筐2が水没するレベルL(オーバーフ
ロー管34による溢水位置)まで酵素溶液Pが溜まった
ら、吸出ポンプ27を止め、バルブV4,V6を閉じ
た。酵素反応槽1の回転翼12を回転させ、バルブV1
を開け、循環ポンプ15を作動させて、槽下部液室10
の酵素溶液Pを緩やかに撹拌しながら、槽内酵素溶液P
を未炊飯米Aが躍動しない程度の弱い水流で循環させて
6時間酵素反応を行った。この時、槽内酵素溶液Pは電
気ヒータ11によって45℃に加温保持した。
【0037】酵素反応終了後にバルブV1を閉じ循環ポ
ンプ15を止める。つづいて、バルブV2を開け、回収
用ポンプ17を作動させて、酵素反応槽1内の酵素溶液
Pを酵素溶液回収タンク22に移し、反応槽1内が空に
なった段階でバルブV2を閉じ回収用ポンプ17を止め
た。
ンプ15を止める。つづいて、バルブV2を開け、回収
用ポンプ17を作動させて、酵素反応槽1内の酵素溶液
Pを酵素溶液回収タンク22に移し、反応槽1内が空に
なった段階でバルブV2を閉じ回収用ポンプ17を止め
た。
【0038】次いで、槽内の酵素溶液Pの排出回収後に
給水管路37のバルブV9を開けて、洗浄予備水Waを
米筐水没レベルLに達する位置まで供給した。前記反応
槽1内に洗浄予備水Waが米筐水没レベルLの位置まで
供給されたら前記バルブV9を閉じ、洗浄水供給管路3
3のバルブV7とオーバーフロー管34のバルブV8を
開けて、洗浄水Wを反応槽1内に供給しながらオーバー
フロー管34から排出することにより低タンパク化され
た米の洗浄を2時間行った。米筐に収容された米の洗浄
終了後に洗浄水供給管路33のバルブV7とオーバーフ
ロー管34のバルブV8を閉じ、ドレン排出管8のバル
ブd1を開けて、反応槽1内の残留洗浄水Wを全部排出
した。
給水管路37のバルブV9を開けて、洗浄予備水Waを
米筐水没レベルLに達する位置まで供給した。前記反応
槽1内に洗浄予備水Waが米筐水没レベルLの位置まで
供給されたら前記バルブV9を閉じ、洗浄水供給管路3
3のバルブV7とオーバーフロー管34のバルブV8を
開けて、洗浄水Wを反応槽1内に供給しながらオーバー
フロー管34から排出することにより低タンパク化され
た米の洗浄を2時間行った。米筐に収容された米の洗浄
終了後に洗浄水供給管路33のバルブV7とオーバーフ
ロー管34のバルブV8を閉じ、ドレン排出管8のバル
ブd1を開けて、反応槽1内の残留洗浄水Wを全部排出
した。
【0039】次いで、前記洗浄後の米を0.5%のクエ
ン酸水溶液2000mlに1時間浸漬し、再び1時間流
水にて水洗した後、米の水分が25%になるように風乾
した。この工程により、低タンパク米930gが得られ
た。
ン酸水溶液2000mlに1時間浸漬し、再び1時間流
水にて水洗した後、米の水分が25%になるように風乾
した。この工程により、低タンパク米930gが得られ
た。
【0040】得られた低タンパク米の分析結果(乾燥物
換算)を下記表1に示す。なお、表1には低タンパク化
処理前の米(コシヒカリ)の成分分析結果(乾燥物換
算)を併記する。
換算)を下記表1に示す。なお、表1には低タンパク化
処理前の米(コシヒカリ)の成分分析結果(乾燥物換
算)を併記する。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例2)まず、0.5Mグリシン−水
酸化ナトリウム緩衝液(pH9.0)2000mlにプ
ロテアーゼS(天野製薬株式会社製商品名)を総活性が
100万ユニットになるように溶解して酵素溶液を調製
した。つづいて、槽に前記酵素溶液を収容し、さらに洗
米したうるち米1000gを収容し、室温で2時間浸漬
した後、前記酵素溶液を60℃に保持しながら、エアー
バブリングにより前記酵素溶液を撹拌しながら24時間
処理した。酵素処理後の米を流水にて2時間水洗した。
次いで、洗浄後の米を0.05%の酢酸緩衝液(pH
5.0)2000mlに1時間浸漬し、再度、流水にて
1時間水洗した後、米の水分が25%になるように風乾
した。この工程により、低タンパク米940gが得られ
た。
酸化ナトリウム緩衝液(pH9.0)2000mlにプ
ロテアーゼS(天野製薬株式会社製商品名)を総活性が
100万ユニットになるように溶解して酵素溶液を調製
した。つづいて、槽に前記酵素溶液を収容し、さらに洗
米したうるち米1000gを収容し、室温で2時間浸漬
した後、前記酵素溶液を60℃に保持しながら、エアー
バブリングにより前記酵素溶液を撹拌しながら24時間
処理した。酵素処理後の米を流水にて2時間水洗した。
次いで、洗浄後の米を0.05%の酢酸緩衝液(pH
5.0)2000mlに1時間浸漬し、再度、流水にて
1時間水洗した後、米の水分が25%になるように風乾
した。この工程により、低タンパク米940gが得られ
た。
【0043】得られた低タンパク米の分析結果(乾燥物
換算)を下記表2に示す。なお、表2には低タンパク化
処理前の米(うるち米)の成分分析結果(乾燥物換算)
を併記する。
換算)を下記表2に示す。なお、表2には低タンパク化
処理前の米(うるち米)の成分分析結果(乾燥物換算)
を併記する。
【0044】
【表2】
【0045】(比較例1)この比較例1は、低アレルゲ
ン米の製造方法に用いられるアクチナーゼ(科研製薬株
式会社製商品名)のような耐熱性に欠けるタンパク質分
解酵素を使用して低タンパク化を試みた例である。
ン米の製造方法に用いられるアクチナーゼ(科研製薬株
式会社製商品名)のような耐熱性に欠けるタンパク質分
解酵素を使用して低タンパク化を試みた例である。
【0046】まず、0.5Mグリシン−水酸化ナトリウ
ム緩衝液(pH9.0)2000mlにアクチナーゼ
(科研製薬株式会社製商品名)を総活性が100万ユニ
ットになるように溶解して酵素溶液を調製した。つづい
て、この酵素溶液に洗米したうるち米1000gを室温
で2時間浸漬した後、前記酵素溶液を37℃および60
℃に保持しながら、エアーバブリングにより前記酵素溶
液を撹拌しながら24時間それぞれ処理した。酵素処理
後の各米を流水にて2時間水洗した。次いで、洗浄後の
各米を0.05%の酢酸緩衝液(pH5.0)2000
mlに1時間浸漬し、再度、流水にて1時間水洗した
後、米の水分が25%になるように風乾した。この工程
により、酵素処理米950gが得られた。
ム緩衝液(pH9.0)2000mlにアクチナーゼ
(科研製薬株式会社製商品名)を総活性が100万ユニ
ットになるように溶解して酵素溶液を調製した。つづい
て、この酵素溶液に洗米したうるち米1000gを室温
で2時間浸漬した後、前記酵素溶液を37℃および60
℃に保持しながら、エアーバブリングにより前記酵素溶
液を撹拌しながら24時間それぞれ処理した。酵素処理
後の各米を流水にて2時間水洗した。次いで、洗浄後の
各米を0.05%の酢酸緩衝液(pH5.0)2000
mlに1時間浸漬し、再度、流水にて1時間水洗した
後、米の水分が25%になるように風乾した。この工程
により、酵素処理米950gが得られた。
【0047】得られた酵素処理米(37℃および60℃
の処理)の分析結果(乾燥物換算)を下記表3に示す。
なお、表3には酵素処理前の米(うるち米)の成分分析
結果(乾燥物換算)を併記する。
の処理)の分析結果(乾燥物換算)を下記表3に示す。
なお、表3には酵素処理前の米(うるち米)の成分分析
結果(乾燥物換算)を併記する。
【0048】
【表3】
【0049】前記表1〜表3から明らかなように実施例
1、2のように耐熱性のタンパク質分解酵素を含む溶液
で45〜70℃の温度で範囲(60℃)で未炊飯米を酵
素処理することにより、タンパク質含有量が酵素処理前
の米の1/2以下に低減された低タンパク米を得ること
ができる。
1、2のように耐熱性のタンパク質分解酵素を含む溶液
で45〜70℃の温度で範囲(60℃)で未炊飯米を酵
素処理することにより、タンパク質含有量が酵素処理前
の米の1/2以下に低減された低タンパク米を得ること
ができる。
【0050】これに対し、タンパク質分解酵素として耐
熱性に欠けるアクチナーゼを用いる比較例1では、酵素
溶液を37℃に保持した処理においてタンパク質含有量
が酵素処理前の米の1/2以下に低減された低タンパク
米を得ることができない。また、比較例1において酵素
溶液を60℃に保持した処理では酵素が過酷な条件に置
かれる。このため、タンパク質の分解能力が低下して低
タンパク化効果は37℃の処理の場合に比べてさらに低
下する。
熱性に欠けるアクチナーゼを用いる比較例1では、酵素
溶液を37℃に保持した処理においてタンパク質含有量
が酵素処理前の米の1/2以下に低減された低タンパク
米を得ることができない。また、比較例1において酵素
溶液を60℃に保持した処理では酵素が過酷な条件に置
かれる。このため、タンパク質の分解能力が低下して低
タンパク化効果は37℃の処理の場合に比べてさらに低
下する。
【0051】(低タンパク米の評価)実施例1で用いた
市販のコシヒカリ150gを水洗した後、水200cc
を加え、1時間浸漬し、電子ジヤー炊飯器(NZF−T
05;象印マホービン株式会社製商品名)を用いて炊飯
した。これを参照例1とする。なお、炊飯時間は約17
分間、蒸らし時間は約10分間として炊き上げた。
市販のコシヒカリ150gを水洗した後、水200cc
を加え、1時間浸漬し、電子ジヤー炊飯器(NZF−T
05;象印マホービン株式会社製商品名)を用いて炊飯
した。これを参照例1とする。なお、炊飯時間は約17
分間、蒸らし時間は約10分間として炊き上げた。
【0052】実施例1で得られた低タンパク米150g
と水130ccを電子ジヤー炊飯器(NZF−T05;
象印マホービン株式会社製商品名)に入れ、軽く撹拌し
た後、直ちに電源を入れた。炊飯時間は、約12分間、
蒸らし時間は約10分間として炊き上げた。炊飯時間
は、未処理の米(コシヒカリ)に比べて短縮できた。
と水130ccを電子ジヤー炊飯器(NZF−T05;
象印マホービン株式会社製商品名)に入れ、軽く撹拌し
た後、直ちに電源を入れた。炊飯時間は、約12分間、
蒸らし時間は約10分間として炊き上げた。炊飯時間
は、未処理の米(コシヒカリ)に比べて短縮できた。
【0053】実施例2で用いた市販のうるち米150g
を水洗した後、水200ccを加え、1時間浸漬し、電
子ジヤー炊飯器(NZF−T05;象印マホービン株式
会社製商品名)を用いて炊飯した。これを参照例2とす
る。なお、炊飯時間は約17分間、蒸らし時間は約10
分間として炊き上げた。
を水洗した後、水200ccを加え、1時間浸漬し、電
子ジヤー炊飯器(NZF−T05;象印マホービン株式
会社製商品名)を用いて炊飯した。これを参照例2とす
る。なお、炊飯時間は約17分間、蒸らし時間は約10
分間として炊き上げた。
【0054】実施例2で得られた低タンパク米150g
と水150ccを電子ジヤー炊飯器(NZF−T05;
象印マホービン株式会社製商品名)に入れ、軽く撹拌し
た後、直ちに電源を入れた。炊飯時間は、約12分間、
蒸らし時間は約10分間として炊き上げた。炊飯時間
は、未処理の米(うるち米)に比べて短縮できた。
と水150ccを電子ジヤー炊飯器(NZF−T05;
象印マホービン株式会社製商品名)に入れ、軽く撹拌し
た後、直ちに電源を入れた。炊飯時間は、約12分間、
蒸らし時間は約10分間として炊き上げた。炊飯時間
は、未処理の米(うるち米)に比べて短縮できた。
【0055】下記表4に示す成分組成を有する低タンパ
クレトルト米飯である万有製薬株式会社製商品名のゆめ
ごはん(比較例2)および、下記表4に示す成分組成を
有する低タンパクレトルト米飯であるさとう食品工業株
式会社製商品名のひかり(比較例3)をそれぞれ電子レ
ンジを用いて加熱し、耐熱性包装フィルムを開封してレ
トルト米飯を取り出した。
クレトルト米飯である万有製薬株式会社製商品名のゆめ
ごはん(比較例2)および、下記表4に示す成分組成を
有する低タンパクレトルト米飯であるさとう食品工業株
式会社製商品名のひかり(比較例3)をそれぞれ電子レ
ンジを用いて加熱し、耐熱性包装フィルムを開封してレ
トルト米飯を取り出した。
【0056】
【表4】
【0057】得られた実施例1、2、参照例1、2の炊
飯米および比較例2、3の加熱したレトルト米につい
て、外観、香り、味、粘りおよび硬さを10人のパネラ
ーにより官能検査を行った。その結果を下記表5〜表9
に示す。
飯米および比較例2、3の加熱したレトルト米につい
て、外観、香り、味、粘りおよび硬さを10人のパネラ
ーにより官能検査を行った。その結果を下記表5〜表9
に示す。
【0058】なお、外観、香り、味、粘りおよび硬さは
次に示す5段階で評価した。 1)外観の評価 5;非常に良好 4;光沢があり、白く粒が揃っている 3;白くふっくらしている 2;色がくすみ割れている 1;不良 2)香り 5;非常に良好 4;炊飯特有の香りが良好 3;概ね良好 2;少し異臭あり 1;不良 3)味 5;非常に良好 4;旨味、甘味を感じる 3;概ね良好 2;無味 1;不良 4)粘り 5;非常に良好 4;適度な粘りを有し、良好 3;ややもちもち感がある 2;べちゃついている 1:不良 5)硬さ 5;非常に良好 4;歯応えがあり、良好 3;概ね良好 2;硬い 1;不良
次に示す5段階で評価した。 1)外観の評価 5;非常に良好 4;光沢があり、白く粒が揃っている 3;白くふっくらしている 2;色がくすみ割れている 1;不良 2)香り 5;非常に良好 4;炊飯特有の香りが良好 3;概ね良好 2;少し異臭あり 1;不良 3)味 5;非常に良好 4;旨味、甘味を感じる 3;概ね良好 2;無味 1;不良 4)粘り 5;非常に良好 4;適度な粘りを有し、良好 3;ややもちもち感がある 2;べちゃついている 1:不良 5)硬さ 5;非常に良好 4;歯応えがあり、良好 3;概ね良好 2;硬い 1;不良
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】前記表5〜表9から明らかなように実施例
1、2の低タンパク米は、低タンパク化処理前の米(参
照例1、2)と同等の外観、香り、味、粘りおよび硬さ
を有することがわかる。また、実施例1、2の低タンパ
ク米は比較例2、3の低タンパクレトルト米飯に比べて
外観、香り、粘りが良好であることがわかる。
1、2の低タンパク米は、低タンパク化処理前の米(参
照例1、2)と同等の外観、香り、味、粘りおよび硬さ
を有することがわかる。また、実施例1、2の低タンパ
ク米は比較例2、3の低タンパクレトルト米飯に比べて
外観、香り、粘りが良好であることがわかる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば未
炊飯米に含まれるタンパク質を簡単な工程で短時間に効
率よく除去でき、しかも低タンパク化された米を洗米せ
ずに普通米と同様な炊飯の仕方で食感が良好な炊飯米、
例えば白米は勿論、五目ご飯、混ぜご飯等を喫食するこ
とが可能で、腎臓病患者に有用な炊飯用低タンパク米の
製造方法を提供できる。
炊飯米に含まれるタンパク質を簡単な工程で短時間に効
率よく除去でき、しかも低タンパク化された米を洗米せ
ずに普通米と同様な炊飯の仕方で食感が良好な炊飯米、
例えば白米は勿論、五目ご飯、混ぜご飯等を喫食するこ
とが可能で、腎臓病患者に有用な炊飯用低タンパク米の
製造方法を提供できる。
【図1】本発明の実施例1の低タンパク化に使用される
低タンパク化装置を全体的に示した構成説明図。
低タンパク化装置を全体的に示した構成説明図。
【図2】図1の低タンパク化装置に用いる酵素反応槽の
中央縦断面図。
中央縦断面図。
【図3】図1の低タンパク化装置に用いる酵素反応槽の
横断側面図。
横断側面図。
1…酵素反応槽、P…酵素溶液、2…米筐、A…未炊飯
米、6…シャワー生成パネル、8…ドレン排出管、9…
酵素液排出口、11(11a,11b)…電気ヒータ、
12(12a,12b)…回転翼、13…酵素溶液循環
手段、14…循環配管路、15…循環ポンプ、20…酵
素溶液の給液手段、21…酵素溶液タンク、酵素液回収
タンク、23…混合槽、27,31…酵素液吸出ポン
プ、W…洗浄水、Wa…洗浄予備水、33…洗浄水供給
管路、34…オーバーフロー管。
米、6…シャワー生成パネル、8…ドレン排出管、9…
酵素液排出口、11(11a,11b)…電気ヒータ、
12(12a,12b)…回転翼、13…酵素溶液循環
手段、14…循環配管路、15…循環ポンプ、20…酵
素溶液の給液手段、21…酵素溶液タンク、酵素液回収
タンク、23…混合槽、27,31…酵素液吸出ポン
プ、W…洗浄水、Wa…洗浄予備水、33…洗浄水供給
管路、34…オーバーフロー管。
Claims (2)
- 【請求項1】 未炊飯米を耐熱性のタンパク質分解酵素
の存在下、45〜70℃の温度で酵素処理して低タンパ
ク化を行った後、乾燥することを特徴とする炊飯用低タ
ンパク米の製造方法。 - 【請求項2】 前記酵素処理は、槽内で前記未炊飯米お
よびタンパク質分解酵素を含む溶液を緩慢に循環させる
か、もしくはエアーバブリングを行って撹拌させること
を特徴とする請求項1記載の炊飯用低タンパク米の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7157635A JPH09182A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 炊飯用低タンパク米の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7157635A JPH09182A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 炊飯用低タンパク米の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182A true JPH09182A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15654036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7157635A Pending JPH09182A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 炊飯用低タンパク米の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09182A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014024642A1 (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-13 | 日清オイリオグループ株式会社 | 低蛋白質米の製造方法及び低蛋白質米を用いた食品 |
US8847011B2 (en) | 2007-12-05 | 2014-09-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Genes that increase plant oil and method for using the same |
US8847012B2 (en) | 2007-12-05 | 2014-09-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Genes that increase plant oil and method for using the same |
US9045786B2 (en) | 2008-03-04 | 2015-06-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Gene that increases production of plant fat-and-oil and method for using the same |
US9169488B2 (en) | 2009-06-04 | 2015-10-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Gene capable of improving material productivity in seed and method for use thereof |
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