JPH09182879A - 簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具 - Google Patents
簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具Info
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- JPH09182879A JPH09182879A JP34285195A JP34285195A JPH09182879A JP H09182879 A JPH09182879 A JP H09182879A JP 34285195 A JP34285195 A JP 34285195A JP 34285195 A JP34285195 A JP 34285195A JP H09182879 A JPH09182879 A JP H09182879A
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- Japan
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- spiral shaft
- clutch
- rotating
- rotation mechanism
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動源を用いずに手で上下に振り動かすだけ
で目的部分がくるくる回転する簡易回転機構を提供す
る。 【解決手段】 簡易回転機構は、上端に把手11を具備
する螺線軸17と、螺線軸17を回転せずに上下移動自
在な第1クラッチ部材19と、第1クラッチ部材19の
下方に位置し、回転しながら螺線軸17を上下移動自在
で、第1クラッチ部材19と一回転方向で係合する第2
クラッチ部材27と、第2クラッチ部材27を収納し、
第1クラッチ部材19と一体に回転する筒部材21とを
具備する。
で目的部分がくるくる回転する簡易回転機構を提供す
る。 【解決手段】 簡易回転機構は、上端に把手11を具備
する螺線軸17と、螺線軸17を回転せずに上下移動自
在な第1クラッチ部材19と、第1クラッチ部材19の
下方に位置し、回転しながら螺線軸17を上下移動自在
で、第1クラッチ部材19と一回転方向で係合する第2
クラッチ部材27と、第2クラッチ部材27を収納し、
第1クラッチ部材19と一体に回転する筒部材21とを
具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源を用いない
簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具に関する。
簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、玩具が回転するためには、モータ
やゼンマイ等の駆動源と歯車の組合わせを利用するのが
一般的であるが、小さな玩具または安価な玩具を製作す
るためには、少ない構成部品で回転を起こす回転部材の
開発が望まれていた。
やゼンマイ等の駆動源と歯車の組合わせを利用するのが
一般的であるが、小さな玩具または安価な玩具を製作す
るためには、少ない構成部品で回転を起こす回転部材の
開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、駆動源を用
いずに手で上下に振り動かすだけで目的部分がくるくる
回転する簡易回転機構を提供することを目的としてい
る。
いずに手で上下に振り動かすだけで目的部分がくるくる
回転する簡易回転機構を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易回転機構
は、上端に把手を具備する螺旋軸と、該螺旋軸を回転せ
ずに上下移動自在な第1クラッチ部材と、該第1クラッ
チ部材の下方に位置し、回転しながら螺旋軸を上下移動
自在で、前記クラッチ部材と一回転方向で係合する第2
クラッチ部材と、該第2クラッチ部材を収納し、前記第
1クラッチ部材と一体に回転する筒部材とを具備するこ
とを特徴としている。
は、上端に把手を具備する螺旋軸と、該螺旋軸を回転せ
ずに上下移動自在な第1クラッチ部材と、該第1クラッ
チ部材の下方に位置し、回転しながら螺旋軸を上下移動
自在で、前記クラッチ部材と一回転方向で係合する第2
クラッチ部材と、該第2クラッチ部材を収納し、前記第
1クラッチ部材と一体に回転する筒部材とを具備するこ
とを特徴としている。
【0005】把手を手に持って振り上げると、螺旋軸に
嵌込まれている筒部材は慣性により留まろうとするの
で、螺旋軸の下部へ移動する。筒部材が螺旋軸の下部へ
移動するとき、筒部材内部の第2クラッチ部材は螺旋軸
を回転(例えば正回転)しながら下方へ移動する。第1
クラッチ部材は第2クラッチ部材と係合して正回転し、
これと一体の筒部材も正回転しながら下方へ移動する。
嵌込まれている筒部材は慣性により留まろうとするの
で、螺旋軸の下部へ移動する。筒部材が螺旋軸の下部へ
移動するとき、筒部材内部の第2クラッチ部材は螺旋軸
を回転(例えば正回転)しながら下方へ移動する。第1
クラッチ部材は第2クラッチ部材と係合して正回転し、
これと一体の筒部材も正回転しながら下方へ移動する。
【0006】把手を手に持って振り下げると、螺旋軸に
嵌込まれている筒部材は慣性により留まろうとするの
で、螺旋軸の上部へ移動する。筒部材が螺旋軸の上部へ
移動するとき、筒部材内部の第2クラッチ部材は螺旋軸
を回転(負回転)しながら上方へ移動する。第1クラッ
チ部材は、第2クラッチ部材と係合せず、第2クラッチ
部材の下方へ移動したときの回転の慣性で正回転を続け
る。
嵌込まれている筒部材は慣性により留まろうとするの
で、螺旋軸の上部へ移動する。筒部材が螺旋軸の上部へ
移動するとき、筒部材内部の第2クラッチ部材は螺旋軸
を回転(負回転)しながら上方へ移動する。第1クラッ
チ部材は、第2クラッチ部材と係合せず、第2クラッチ
部材の下方へ移動したときの回転の慣性で正回転を続け
る。
【0007】再び、振り上げると、第2クラッチ部材は
正回転しながら螺旋軸を下方へ移動する。第1クラッチ
部材は第2クラッチ部材と係合し正回転する。
正回転しながら螺旋軸を下方へ移動する。第1クラッチ
部材は第2クラッチ部材と係合し正回転する。
【0008】このように、第2クラッチ部材は軸を下方
に移動するときは正回転、上方に移動するときは負回転
するが、第1クラッチ部材及びこれと一体の筒部材は、
第2クラッチ部材の正回転のみを伝達され、一方向へ回
転し続ける。
に移動するときは正回転、上方に移動するときは負回転
するが、第1クラッチ部材及びこれと一体の筒部材は、
第2クラッチ部材の正回転のみを伝達され、一方向へ回
転し続ける。
【0009】上記と反対に第2クラッチ部材の上方移動
の回転のみを第1クラッチ部材及び筒部材に伝達するよ
うにすることも可能である。
の回転のみを第1クラッチ部材及び筒部材に伝達するよ
うにすることも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の簡易回転機構において、
螺旋軸は、例えば楕円形、多角形の断面を有する長尺体
を捻った形状、或いは2本の針金を絡ませた形状を有す
る。
螺旋軸は、例えば楕円形、多角形の断面を有する長尺体
を捻った形状、或いは2本の針金を絡ませた形状を有す
る。
【0011】このような螺旋軸が貫通する孔として、軸
の断面の最長部分より直径の大きい円形孔を挙げること
ができる。第1クラッチ部材は、このような円形孔を有
している。第1クラッチ部材は、螺旋軸の螺旋の影響を
受けず、回転せずに螺旋軸を上下移動できる。
の断面の最長部分より直径の大きい円形孔を挙げること
ができる。第1クラッチ部材は、このような円形孔を有
している。第1クラッチ部材は、螺旋軸の螺旋の影響を
受けず、回転せずに螺旋軸を上下移動できる。
【0012】螺旋軸を貫通できる孔として、螺旋軸の断
面の形状と似た形状の孔を挙げることができる。第2ク
ラッチ部材は、螺旋軸の断面と似た形状の孔を有してい
る。第2クラッチ部材を螺旋軸に通すと、自由回転でき
ず、軸の螺旋に沿って回りながら上下移動する。
面の形状と似た形状の孔を挙げることができる。第2ク
ラッチ部材は、螺旋軸の断面と似た形状の孔を有してい
る。第2クラッチ部材を螺旋軸に通すと、自由回転でき
ず、軸の螺旋に沿って回りながら上下移動する。
【0013】筒部材は、第1クラッチ部材に取り付けら
れ、第1クラッチ部材と一体に回転する。筒部材は、第
2クラッチ部材を収納する空間を有する。第2クラッチ
部材は螺旋軸に沿って回転するので、上下移動に際し、
夫々反対方向に回転する。第1クラッチ部材は、第2ク
ラッチ部材の一方の回転のみが伝達される形状を有す
る。従って、第1クラッチ部材には第2クラッチ部材の
一方向の回転だけが伝達され、筒部材は上下移動しなが
ら一方向に連続回転できる。
れ、第1クラッチ部材と一体に回転する。筒部材は、第
2クラッチ部材を収納する空間を有する。第2クラッチ
部材は螺旋軸に沿って回転するので、上下移動に際し、
夫々反対方向に回転する。第1クラッチ部材は、第2ク
ラッチ部材の一方の回転のみが伝達される形状を有す
る。従って、第1クラッチ部材には第2クラッチ部材の
一方向の回転だけが伝達され、筒部材は上下移動しなが
ら一方向に連続回転できる。
【0014】筒部材の第2クラッチ部材を収納する空間
を上下に広くし、前記第2クラッチ部材を前記第1クラ
ッチ部材から遊離可能にすることにより、上記クラッチ
の目的を達成することができる。すなわち、筒部材が下
方へ移動するとき、筒部材内部の第2クラッチ部材は螺
旋軸を回転しながら下方に移動する。第1クラッチ部材
は螺旋軸を回転せずに下方へ移動するので第2クラッチ
部材より移動速度が速くなり、第2クラッチ部材は収納
空間の上端を移動するので、第1クラッチ部材の下面に
第2クラッチ部材が接触し互いに係合する。その結果、
第1クラッチ部材は第2クラッチ部材と一体に回転す
る。筒部材が上方へ移動するとき、第2クラッチ部材は
前記下方移動の回転と反対の方向へ回転するが、第1ク
ラッチ部材の上方移動の速度の方が第2クラッチ部材の
上方移動の速度より速いので、第2クラッチ部材は収納
空間の下部を移動し、第1クラッチ部材とは接触できな
い。従って、前記下方移動の回転の慣性で、第1クラッ
チ部材及び筒部材は回り続ける。
を上下に広くし、前記第2クラッチ部材を前記第1クラ
ッチ部材から遊離可能にすることにより、上記クラッチ
の目的を達成することができる。すなわち、筒部材が下
方へ移動するとき、筒部材内部の第2クラッチ部材は螺
旋軸を回転しながら下方に移動する。第1クラッチ部材
は螺旋軸を回転せずに下方へ移動するので第2クラッチ
部材より移動速度が速くなり、第2クラッチ部材は収納
空間の上端を移動するので、第1クラッチ部材の下面に
第2クラッチ部材が接触し互いに係合する。その結果、
第1クラッチ部材は第2クラッチ部材と一体に回転す
る。筒部材が上方へ移動するとき、第2クラッチ部材は
前記下方移動の回転と反対の方向へ回転するが、第1ク
ラッチ部材の上方移動の速度の方が第2クラッチ部材の
上方移動の速度より速いので、第2クラッチ部材は収納
空間の下部を移動し、第1クラッチ部材とは接触できな
い。従って、前記下方移動の回転の慣性で、第1クラッ
チ部材及び筒部材は回り続ける。
【0015】振り動かす動作が繰返されると、筒部材
は、螺旋軸を上下移動しながら一方向に連続回転する。
は、螺旋軸を上下移動しながら一方向に連続回転する。
【0016】また、螺旋軸に伸縮性部材、例えばコイル
スプリングを巻装し、筒部材の下端面と当接させること
により、筒部材の上下移動に弾みがつき、筒部材のより
円滑な回転を実現することができる。
スプリングを巻装し、筒部材の下端面と当接させること
により、筒部材の上下移動に弾みがつき、筒部材のより
円滑な回転を実現することができる。
【0017】このような簡易回転機構を利用して、種々
の回転玩具又は小物を作成することができる。
の回転玩具又は小物を作成することができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の簡易回転機構を含む回転ユニ
ットの斜視図、図2はその組立図、図3及び図4は回転
ユニットの簡略断面図である。
ットの斜視図、図2はその組立図、図3及び図4は回転
ユニットの簡略断面図である。
【0019】回転ユニット10は、把手であるリング1
1が貫通する孔13を有する頭部15に螺旋軸17が取
り付けられている。螺旋軸17は、厚みより巾が大きい
平長板を捻った形状をしている。螺旋軸17には、第1
クラッチ部材19が嵌込まれている。
1が貫通する孔13を有する頭部15に螺旋軸17が取
り付けられている。螺旋軸17は、厚みより巾が大きい
平長板を捻った形状をしている。螺旋軸17には、第1
クラッチ部材19が嵌込まれている。
【0020】第1クラッチ部材19は、上面中央に突出
部19Aを有する円板で周縁下方に円筒19Bが突出
し、円筒19Bの内側に、一側が直立面で他側が傾斜面
の複数の鋸歯状突起18が連続してリング状に設けられ
ている。また、上面の突出部19Aを貫通して円形孔2
0が形成されている。この円形孔20は、螺旋軸17を
形成する平長板の巾よりやや大きい直径を有し、螺旋軸
17を回転することなく上下移動できる。第1クラッチ
部材19には、筒部材21が一体に取り付けられてい
る。
部19Aを有する円板で周縁下方に円筒19Bが突出
し、円筒19Bの内側に、一側が直立面で他側が傾斜面
の複数の鋸歯状突起18が連続してリング状に設けられ
ている。また、上面の突出部19Aを貫通して円形孔2
0が形成されている。この円形孔20は、螺旋軸17を
形成する平長板の巾よりやや大きい直径を有し、螺旋軸
17を回転することなく上下移動できる。第1クラッチ
部材19には、筒部材21が一体に取り付けられてい
る。
【0021】筒部材21は、直径の大きい上部円筒部2
1Aと、直径のやや小さい中部円筒部21Bと、直径の
更に小さい下部円筒部21Cとからなり、上部円筒部2
1Aの上端面が第1クラッチ部材19の円筒19Bの下
端面と結合している。
1Aと、直径のやや小さい中部円筒部21Bと、直径の
更に小さい下部円筒部21Cとからなり、上部円筒部2
1Aの上端面が第1クラッチ部材19の円筒19Bの下
端面と結合している。
【0022】第1クラッチ部材19の円筒19Bと筒部
材21の上部円筒部21Aとで形成された内部空間に、
第2クラッチ部材27が収納されている。
材21の上部円筒部21Aとで形成された内部空間に、
第2クラッチ部材27が収納されている。
【0023】第2クラッチ部材27は、前記第1クラッ
チ部材19の突起18と一回転方向で係合するための2
個の爪28が外周に突出している円板で、中心に螺旋軸
17が貫通する横長孔30を有している。この横長孔3
0は、螺旋軸17を形成する平長板の断面と似た形状で
あるが、平長板の断面よりやや大きい。従って、第2ク
ラッチ部材27は、螺旋軸17を螺旋に沿って回転しな
がら上下移動する。
チ部材19の突起18と一回転方向で係合するための2
個の爪28が外周に突出している円板で、中心に螺旋軸
17が貫通する横長孔30を有している。この横長孔3
0は、螺旋軸17を形成する平長板の断面と似た形状で
あるが、平長板の断面よりやや大きい。従って、第2ク
ラッチ部材27は、螺旋軸17を螺旋に沿って回転しな
がら上下移動する。
【0024】前記筒部材21の下部円筒部21Cの下端
面は、螺旋軸17に巻装されたコイルスプリング33と
当接し、コイルスプリング33の下端は、螺旋軸17の
下端に設けられた係止部材35に係止されている。
面は、螺旋軸17に巻装されたコイルスプリング33と
当接し、コイルスプリング33の下端は、螺旋軸17の
下端に設けられた係止部材35に係止されている。
【0025】前記筒部材21の下部円筒部21Cには円
筒ケース37が嵌込まれ、この円筒ケース37はコイル
スプリング33及び係止部材35を覆っている。
筒ケース37が嵌込まれ、この円筒ケース37はコイル
スプリング33及び係止部材35を覆っている。
【0026】次に、上記の構成を有する回転ユニット1
0の動作を説明する。
0の動作を説明する。
【0027】回転ユニット10のリング11を持って上
下に振り動かす。回転ユニット10を振り上げると、筒
部材21の留まろうとする慣性が働き、コイルスプリン
グ33の持ち上げる力に抗して、筒部材21は螺旋軸1
7の下部へ移動する。筒部材21と一体の第1クラッチ
部材19も、螺旋軸17の下部へ移動する。第1クラッ
チ部材19の下面と筒部材21の上部円筒部21Aとで
形成された空間に配置されている第2クラッチ部材27
も下方へ移動するが、螺旋軸17の螺旋に沿って回転し
ながら移動する。従って、回転しない第1クラッチ部材
19の移動の方が第2クラッチ部材27の移動より速い
ので、第2クラッチ部材27は前記空間の上端に位置
し、第1クラッチ部材の突起18と第2クラッチ部材2
7の爪28が係合し、第2クラッチ部材27の回転が第
1クラッチ部材19に伝達される。第1クラッチ部材1
9が回転して螺旋軸17の下部へ移動するとき、第1ク
ラッチ部材19と一体の筒部材21及びケース37も回
転する。
下に振り動かす。回転ユニット10を振り上げると、筒
部材21の留まろうとする慣性が働き、コイルスプリン
グ33の持ち上げる力に抗して、筒部材21は螺旋軸1
7の下部へ移動する。筒部材21と一体の第1クラッチ
部材19も、螺旋軸17の下部へ移動する。第1クラッ
チ部材19の下面と筒部材21の上部円筒部21Aとで
形成された空間に配置されている第2クラッチ部材27
も下方へ移動するが、螺旋軸17の螺旋に沿って回転し
ながら移動する。従って、回転しない第1クラッチ部材
19の移動の方が第2クラッチ部材27の移動より速い
ので、第2クラッチ部材27は前記空間の上端に位置
し、第1クラッチ部材の突起18と第2クラッチ部材2
7の爪28が係合し、第2クラッチ部材27の回転が第
1クラッチ部材19に伝達される。第1クラッチ部材1
9が回転して螺旋軸17の下部へ移動するとき、第1ク
ラッチ部材19と一体の筒部材21及びケース37も回
転する。
【0028】筒部材21が螺旋軸17の下部に位置する
とき、回転ユニッ10を振り下げると、筒部材21の留
まろうとする慣性及びスプリング33の復元力の作用に
より、筒部材21は螺旋軸17を上方へ移動する。筒部
材21が螺旋軸17の上部へ移動すると、筒部材21と
一体の第1クラッチ部材19も、螺旋軸17の上部へ移
動する。第2クラッチ部材27も螺旋軸17の上部へ移
動するが、第2クラッチ部材27は、螺旋軸17の螺旋
に沿って回転しながら上方へ移動する。このときの回転
は、下に移動するときの回転と逆になる。第2クラッチ
部材27は、螺旋に沿って回転しながら上方へ移動する
ので、第1クラッチ部材19の上方移動より遅く、第1
クラッチ部材19と筒部材21の上部円筒部21Aで形
成された空間の下方を移動する。従って、第1クラッチ
部材19と第2クラッチ部材27は離反する。その結
果、第2クラッチ部材27の爪28は、第1クラッチ部
材19の突起18と接触しない。第2クラッチ部材27
の回転は、第1クラッチ部材19に伝達されないので、
第1クラッチ部材19及びこれと一体の筒部材21は螺
旋軸17を下方に移動したときの回転の慣性で回転し続
ける。
とき、回転ユニッ10を振り下げると、筒部材21の留
まろうとする慣性及びスプリング33の復元力の作用に
より、筒部材21は螺旋軸17を上方へ移動する。筒部
材21が螺旋軸17の上部へ移動すると、筒部材21と
一体の第1クラッチ部材19も、螺旋軸17の上部へ移
動する。第2クラッチ部材27も螺旋軸17の上部へ移
動するが、第2クラッチ部材27は、螺旋軸17の螺旋
に沿って回転しながら上方へ移動する。このときの回転
は、下に移動するときの回転と逆になる。第2クラッチ
部材27は、螺旋に沿って回転しながら上方へ移動する
ので、第1クラッチ部材19の上方移動より遅く、第1
クラッチ部材19と筒部材21の上部円筒部21Aで形
成された空間の下方を移動する。従って、第1クラッチ
部材19と第2クラッチ部材27は離反する。その結
果、第2クラッチ部材27の爪28は、第1クラッチ部
材19の突起18と接触しない。第2クラッチ部材27
の回転は、第1クラッチ部材19に伝達されないので、
第1クラッチ部材19及びこれと一体の筒部材21は螺
旋軸17を下方に移動したときの回転の慣性で回転し続
ける。
【0029】このように、第2クラッチ部材27は下方
移動と上方移動で回転方向が逆になるにもかかわらず、
第1クラッチ部材19及びこれと一体の筒部材21は一
方向へ連続して回転し続ける。
移動と上方移動で回転方向が逆になるにもかかわらず、
第1クラッチ部材19及びこれと一体の筒部材21は一
方向へ連続して回転し続ける。
【0030】図5は上記回転ユニット10を利用したキ
ーホルダの斜視図、図6はその切欠き図である。リング
11にキーが嵌込まれる。筒部材21の上部円筒部21
の下端面及び中部円筒部21Bの外周面に、飾り部材2
3が接着して固定されている。飾り部材23は、湾曲し
た前後壁面と平坦な上下壁面とからなる中空体で、上面
に前記筒部材21の中部円筒部21Bが嵌る孔が設けら
れている。飾り部材23の前面及び後面には、異なった
色彩、絵柄、彫刻等の装飾が施してある。
ーホルダの斜視図、図6はその切欠き図である。リング
11にキーが嵌込まれる。筒部材21の上部円筒部21
の下端面及び中部円筒部21Bの外周面に、飾り部材2
3が接着して固定されている。飾り部材23は、湾曲し
た前後壁面と平坦な上下壁面とからなる中空体で、上面
に前記筒部材21の中部円筒部21Bが嵌る孔が設けら
れている。飾り部材23の前面及び後面には、異なった
色彩、絵柄、彫刻等の装飾が施してある。
【0031】リング11を持って上下に振ると、飾り部
材23は一方向へ連続回転し、その前面及び後面の装飾
が重なり合って特殊な効果を奏する。
材23は一方向へ連続回転し、その前面及び後面の装飾
が重なり合って特殊な効果を奏する。
【0032】図7は、回転ユニット10を利用した吊下
げ玩具の正面図、図8はその内部の一部を示す一部断面
図である。
げ玩具の正面図、図8はその内部の一部を示す一部断面
図である。
【0033】吊下げ玩具40は、輪41に捕まってぶら
下がっている縫いぐるみの猿43の形状をしている。輪
41は、前記回転ユニット10におけるリング11の役
割を担っている。輪41を掴んでいる猿43の左手44
は、回転ユニット10の螺旋軸17を取り付けた頭部1
5の役割を担っている。左腕45は、前記回転ユニット
10の筒部材21の上端を覆って取り付けられ、左腕4
5の内部に回転ユニット10の主要部が収納されてい
る。猿43の腹部には、笛部材49が収納されている。
笛部材49は、スプリング51に持ち上げられている錘
53が上下動する際に音が発生する構成を有する。輪4
1を持って上下に振り動かすと、左腕45が回転するの
で、猿43も回転する。同時に、笛部材49の内部の錘
53が上下移動し、猿の叫び声のような音を発生する。
下がっている縫いぐるみの猿43の形状をしている。輪
41は、前記回転ユニット10におけるリング11の役
割を担っている。輪41を掴んでいる猿43の左手44
は、回転ユニット10の螺旋軸17を取り付けた頭部1
5の役割を担っている。左腕45は、前記回転ユニット
10の筒部材21の上端を覆って取り付けられ、左腕4
5の内部に回転ユニット10の主要部が収納されてい
る。猿43の腹部には、笛部材49が収納されている。
笛部材49は、スプリング51に持ち上げられている錘
53が上下動する際に音が発生する構成を有する。輪4
1を持って上下に振り動かすと、左腕45が回転するの
で、猿43も回転する。同時に、笛部材49の内部の錘
53が上下移動し、猿の叫び声のような音を発生する。
【0034】以上、実施例について説明したが、本発明
の範囲は上記実施例に限定されず、種々の設計変更、新
たな構成の付加なども、本発明の要旨を逸脱しない限
り、本発明の範囲に含まれる。
の範囲は上記実施例に限定されず、種々の設計変更、新
たな構成の付加なども、本発明の要旨を逸脱しない限
り、本発明の範囲に含まれる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、把手を持って上下に振
り動かすと、螺旋軸を上下に移動する筒部材が一方向に
連続回転するので、筒部材を覆って種々の装飾部材を取
り付けることにより、回転玩具または回転する小物など
を安価に製造することができる。
り動かすと、螺旋軸を上下に移動する筒部材が一方向に
連続回転するので、筒部材を覆って種々の装飾部材を取
り付けることにより、回転玩具または回転する小物など
を安価に製造することができる。
【図1】本発明の簡易回転機構を含む回転ユニットの斜
視図。
視図。
【図2】図1の回転ユニットの組立図。
【図3】図1の回転ユニットの断面図。
【図4】図1の回転ユニットの断面図。
【図5】図1の回転ユニットを利用したキーホルダの斜
視図。
視図。
【図6】図5のキーホルダーの切欠き図。
【図7】図1の回転ユニットを利用した吊下げ玩具の正
面図。
面図。
【図8】図7の吊下げ玩具の内部の一部を示す一部断面
図。
図。
10…回転ユニット,11…リング,13…孔,15…
頭部,17…螺旋軸,18…突起,19…第1クラッチ
部材,20…円形孔,21…筒部材,23…飾り部材,
27…第2クラッチ部材,28…爪,30…横長孔,3
3…コイルスプリング,35…係止部材,37…円筒ケ
ース,40…吊下げ玩具,41…輪,43…縫いぐるみ
の猿,44…左手,45…左腕,49…笛部材,51…
コイルスプリング,53…錘。
頭部,17…螺旋軸,18…突起,19…第1クラッチ
部材,20…円形孔,21…筒部材,23…飾り部材,
27…第2クラッチ部材,28…爪,30…横長孔,3
3…コイルスプリング,35…係止部材,37…円筒ケ
ース,40…吊下げ玩具,41…輪,43…縫いぐるみ
の猿,44…左手,45…左腕,49…笛部材,51…
コイルスプリング,53…錘。
Claims (6)
- 【請求項1】上端に把手を具備する螺旋軸と、該螺旋軸
を回転せずに上下移動自在な第1クラッチ部材と、該第
1クラッチ部材の下方に位置し、回転しながら螺旋軸を
上下移動自在で、前記第1クラッチ部材と一回転方向で
係合する第2クラッチ部材と、該第2クラッチ部材を収
納し、前記第1クラッチ部材と一体に回転する筒部材と
を具備することを特徴とする簡易回転機構。 - 【請求項2】前記筒部材は、前記第2クラッチ部材を前
記第1クラッチ部材から遊離可能に収納していることを
特徴とする請求項1記載の簡易回転機構。 - 【請求項3】前記螺旋軸は断面が楕円形または多角形の
長尺体を捻った形状を有することを特徴とする請求項1
又は2記載の簡易回転機構。 - 【請求項4】前記螺旋軸は2本の針金を絡ませた形状を
有することを特徴とする請求項1又は2記載の簡易回転
機構。 - 【請求項5】前記筒部材を前記螺旋軸の上方へ押し上げ
る伸縮性部材を具備していることを特徴とする請求項
1、2、3又は4記載の簡易回転機構。 - 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5記載の簡易回
転機構及び該簡易回転機構における筒部材を覆う装飾部
材を具備することを特徴とする回転玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34285195A JPH09182879A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34285195A JPH09182879A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182879A true JPH09182879A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18356992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34285195A Pending JPH09182879A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 簡易回転機構及びこれを用いた回転玩具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09182879A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2356154A (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-16 | David Mair | Game spinner |
JP2011512225A (ja) * | 2008-02-28 | 2011-04-21 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 毛髪整形装置 |
CN106108730A (zh) * | 2016-09-07 | 2016-11-16 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 提手组件、加料盖、壶盖组件及液体加热容器 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34285195A patent/JPH09182879A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2356154A (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-16 | David Mair | Game spinner |
US6322072B1 (en) | 1999-10-29 | 2001-11-27 | David Mair | Game spinner |
GB2356154B (en) * | 1999-10-29 | 2003-11-05 | David Mair | Game spinner |
JP2011512225A (ja) * | 2008-02-28 | 2011-04-21 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 毛髪整形装置 |
CN106108730A (zh) * | 2016-09-07 | 2016-11-16 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 提手组件、加料盖、壶盖组件及液体加热容器 |
CN106108730B (zh) * | 2016-09-07 | 2020-01-31 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 提手组件、加料盖、壶盖组件及液体加热容器 |
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