JPH09181573A - ディジタル自動微同調回路 - Google Patents

ディジタル自動微同調回路

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JPH09181573A
JPH09181573A JP7351505A JP35150595A JPH09181573A JP H09181573 A JPH09181573 A JP H09181573A JP 7351505 A JP7351505 A JP 7351505A JP 35150595 A JP35150595 A JP 35150595A JP H09181573 A JPH09181573 A JP H09181573A
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弘詩 小笠原
Yoichi Hirose
洋一 広瀬
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Motorola Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧に対して依存性を有するVCOであ
っても、フリーラン時の周波数調整を自動的に行うディ
ジタルAFT回路を提供すること。 【解決手段】 PLL回路21におけるVCO33のフ
リーラン周波数を自動調整するディジタルAFT回路1
であって、基準となる発振周波数信号と中間周波数信号
とを比較する周波数比較器2と、前記周波数比較器2に
よる比較結果、各信号の周波数差情報をディジタルデー
タとして抽出する周波数差抽出部3と、を備え、前記周
波数差抽出部3により抽出された周波数差情報に基づい
て前記VCO33のフリーラン周波数の自動調整を行う
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレビジ
ョン受像機(以下、TV受像機)等のように、電圧制御
発振器(以下、VCO:Voltage Controled Oscillato
r)を有する位相同期ループ(以下、PLL:Phase Loc
ked Loop )回路及び自動微同調(以下、AFT:Auto
Fine Tuning)回路を共に備える装置の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなPLL回路及びAFT
回路を共に備える代表的な装置として、図7に示すよう
なTV受像機がある。図7は、従来のTV受像機の概略
構成例を示すブロック図であり、図7において、TV受
像機は、大別して、アンテナ11、チューナ回路12、
TVリニア回路13、音声回路14、映像回路15から
構成されている。アンテナ11は、装置外部に設けられ
た高指向性アンテナ(携帯機器の場合には内蔵ロッドア
ンテナ)等からなり、受信した電波をチューナ回路12
に導くためのものである。
【0003】チューナ回路12は、キー入力部16、チ
ューニング制御回路17、チューナ18からなり、キー
入力部16は、チューニング制御回路17に対して、例
えば、チューニング設定用データ、チューニングアップ
/ダウン指示等のキー入力信号を出力する。チューニン
グ制御回路17は、キー入力部16におけるチューニン
グアップ/ダウンキーの操作及び後述するTVリニア回
路13からのAFT信号等に基づいてチューニング信号
を作成し、チューナ18に出力する。
【0004】チューナ18は、チューニング制御回路1
7からのチューニング信号に基づいて指定のチャネルを
選択し、アンテナ11により受信した信号を中間周波信
号に変換するとともに、この中間周波信号を次段のTV
リニア回路13に出力する。TVリニア回路13は、中
間周波数増幅回路19、映像検波回路20、PLL回路
21、AFT回路22、映像増幅回路23、クロマ回路
24、同期分離回路25からなり、中間周波数増幅回路
19は、チューナ18からの中間周波信号を増幅し、そ
の出力信号を映像検波回路20,PLL回路21,AF
T回路22に出力する。
【0005】PLL回路21は、中間周波数増幅回路1
9から出力される中間周波信号とVCO(図示せず)か
らの信号との位相差を検出してVCOの発振周波数を制
御するものであり、VCOから映像検波回路20に対し
て位相信号を出力する。AFT回路22は、中間周波数
増幅回路19から出力される中間周波信号と固定の発振
基準周波数との差をAFT検波(FM検波)によってS
字状のAFT信号として取り出し、チューニング制御回
路17内のバリキャップを調整するための信号としてチ
ューニング制御回路17に出力する。
【0006】一方、映像検波回路20では、中間周波信
号から映像を検波し、映像増幅回路23に映像信号を出
力するとともに、音声回路14に音声信号を出力する。
映像増幅回路23は、映像検波回路20からの映像信号
を映像増幅回路23により増幅した後、クロマ回路24
及び同期分離回路25を介して映像回路15及びチュー
ニング制御回路17に対し、クロマ信号,復号同期信号
C−SYNC,水平同期信号H−SYNC及び垂直同期
信号V−SYNCを出力する。詳しくは、同期分離回路
25によって映像信号に含まれる水平及び垂直同期信号
を分離し、復号同期信号C−SYNCをチューニング制
御回路17に、水平同期信号H−SYNC及び垂直同期
信号V−SYNCを後述するタイミング制御回路27に
出力する。
【0007】音声回路14は、音声検波回路26及び音
声増幅回路27からなり、TVリニア回路13から入力
される音声信号を音声検波回路26によって音声検波し
て低周波信号に変換し、音声増幅回路27により音声増
幅してスピーカSPを駆動するものである。映像回路1
5は、同期分離回路25から送られてくる各同期信号に
基づいて表示制御用の信号を作成するものである。
【0008】図8は、図7におけるPLL回路及びAF
T回路部分の要部ブロック図である。図8に示すよう
に、PLL回路21は、位相比較器31、フィルタ3
2、LC時定数回路33aを有するVCO33、位相シ
フト回路34から構成され、AFT回路22は、周波数
比較器35、低域フィルタ36、基準発振器37から構
成されている。
【0009】前述したように、PLL回路21は、中間
周波数増幅回路19から出力される中間周波信号を位相
比較器31及びフィルタ32を介してVCO33に入力
し、VCO33からの出力を位相比較器31にフィード
バックさせることにより発振周波数を制御するものであ
る。また、AFT回路22は、中間周波数増幅回路19
から出力される中間周波信号と、リファレンスとなる高
精度な基準発振器37(例えば、発振精度が0.2%以
下)からの発振基準周波数との周波数差をS字状のAF
T信号として取り出してチューニング制御回路17に出
力するものである。
【0010】以上の構成において、PLL回路21内の
VCO33は、LC時定数回路33aのコイルLを調整
することにより、予めフリーラン周波数の調整を行って
おく必要がある。これは、VCO33におけるフリーラ
ン周波数の調整が不十分だとPLL回路21において定
常位相誤差が生じ、この定常位相誤差が映像信号に直交
歪みを発生させる原因となるからである。特に、近年普
及しているワイドTV(画面の縦横比が16:9で、画
面の縦横比が4:3である従来型TVよりも横長画面の
TV)においては、この直交歪みによる画質の劣化が顕
著である。
【0011】直交歪みによる画質の劣化に対しては、ル
ープゲインを上げることによってある程度対処すること
が可能であるが、設計上の問題もあって、やみくもにル
ープゲインを上げるこわけにはいかず、このループゲイ
ンのアップという手法には程度というものがある。上記
した理由から、VCO33のフリーラン周波数は、外付
けのLC時定数回路33aのコイルLを調整することに
より位相合わせを実現するのが一般的であり、図8に示
す従来例では、AFT回路22もVCO33と同様にL
C時定数回路を備え、LC時定数回路内のコイルによっ
て発振基準周波数の調整を行っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のPLL回路21では、定常位相誤差を低減す
るためのVCO33のフリーラン周波数の調整は、LC
時定数回路33aのコイルLを調整することによって行
っており、また同様に、AFT回路22の調整も行われ
ていたため、調整作業が面倒であるという問題点があっ
た。一般に、AFT回路22に要求される精度は、VC
O33に要求される精度よりも高い精度が要求される。
すなわち、調整済みのAFT回路22によって出力され
る周波数信号に基づいて、フリーラン時におけるVCO
33の周波数調整を行うことができれば、調整に要する
労力を低減することができる。
【0013】また、調整用のために外付けされたLC時
定数回路33aのコイルLからは不要放射があり、不要
放射の悪影響を防止するためには、シールドの強化や特
別なパターン設計が必要となる。そこで、不要放射の原
因であるLC時定数回路33aを取り除くことが考えら
れるが、この場合、電源電圧に対する依存性をなくすた
めの回路設計が必要となり、いずれにしても製造コスト
が上昇するという問題点があった。
【0014】本発明の課題は、上記問題点を解消し、電
源電圧に対して依存性を有するVCOであっても、フリ
ーラン周波数の自動調整を行うディジタルAFT回路を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のディジタ
ルAFT回路は、図1に示すように、PLL回路21に
おけるVCO33のフリーラン周波数を自動調整するデ
ィジタルAFT回路1であって、基準となる発振周波数
信号と中間周波数信号とを比較する周波数比較器2と、
前記周波数比較器2による比較結果、各信号の周波数差
情報をディジタルデータとして抽出する周波数差抽出部
3と、を備え、前記周波数差抽出部3により抽出された
周波数差情報に基づいて前記VCO33のフリーラン周
波数の自動調整を行うように構成している。
【0016】また、請求項2記載のディジタルAFT回
路は、基準となる発振周波数信号と中間周波数信号とを
比較する周波数比較器2と、該周波数比較器2による比
較結果、各信号の周波数差情報をディジタルデータとし
て抽出する周波数差抽出部3とを備え、PLL回路21
におけるVCO33のフリーラン周波数を自動調整する
ディジタルAFT回路1であって、初期設定動作時と通
常動作時との各動作モードの切り替えを行う動作切替部
4を備え、前記動作切替部4による初期設定動作時には
前記周波数差抽出部3によって抽出された周波数差情報
を前記VCO33に出力し、前記動作切替部4による通
常動作時には当該周波数差情報に基づいて次段回路に対
する周波数制御情報をディジタルデータとして出力する
ように構成している。
【0017】この場合、請求項2記載のディジタルAF
T回路に追加して、請求項3に記載するように、前記動
作切替部4による初期設定動作時に、前記周波数差抽出
部3によって抽出された周波数差情報が所定数回安定し
て得られたとき、当該周波数差情報を次段回路に出力す
る中継回路5と、前記中継回路5により中継出力される
周波数差情報に基づいて前記VCO33のフリーラン周
波数を自動調整する調整回路6と、を備えるように構成
することが望ましい。
【0018】さらにこの場合、前記中継回路5は、請求
項4に記載するように、前記周波数差抽出部3によって
抽出された周波数差情報を所定タイミング毎に保持する
情報保持部7と、前記情報保持部7に保持された周波数
差情報が前回の保持情報と同一情報であるか否かを判定
する判定部8と、前記判定部8によって同一であるとの
判定された回数をカウントし、予め設定されたカウント
値に達するとカウントアップ信号を出力するカウンタ部
9と、前記カウンタ部9からのカウントアップ信号に基
づいて前記情報保持部7に保持された周波数差情報を前
記調整回路6に出力する出力回路10と、を有するよう
に構成することが有効である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図2は、本発明のディジタルA
FT回路の要部構成を示すブロック示す図である。な
お、図2において、図1に示す原理図及び図7及び図8
に示す従来例と同一要素部分には同一符号を付してい
る。
【0020】図2に示すように、ディジタルAFT回路
1は、周波数比較器2と、周波数差抽出部3と、動作切
替部4の機能を有するスイッチSW1〜SW4と、中継
回路5及び調整回路6の機能を有する調整制御部56と
から構成されている。また、、図2中には、PLL回路
21内の回路として、位相比較器31、フィルタ(この
場合、ラグリードループフィルタ)32、VCO33、
電圧制御器40が表されている。
【0021】周波数比較器2は、中間周波増幅回路19
により得られる中間周波数に依存しない任意の基準周波
数をその内部に備え、この基準周波数と中間周波数とを
比較するものである。周波数差抽出部3は、周波数比較
器2の比較結果に基づいて基準周波数と中間周波数との
周波数差を抽出し、フリーラン動作時にはこの周波数差
情報を4ビットのディジタルデータとして調整制御部5
6に出力し、一方、通常動作時にはこの周波数差情報に
基づいて図示しない同調発振回路を制御するものであ
る。
【0022】この場合、調整制御部56に出力される周
波数差情報は、周波数比較器2によって生成することの
できる8ビット情報中の上位4ビットを用いたディジタ
ルデータであり、本発明のディジタルAFT回路1は、
LC時定数回路によって基準周波数を調整していた従来
のアナログAFT回路22とは異なり、極めて正確な固
定周波数発振に基づいて中間周波数との周波数差情報を
出力することができるようになっている。
【0023】スイッチSW1〜SW4は、後述するカウ
ンタ9aからの制御信号に基づいて動作モードを切り替
えるためのものであり、初期設定(トリミング)動作時
には、スイッチSW1,SW2がオフするとともに、ス
イッチSW4はB側を選択し、通常動作時には、スイッ
チSW1,SW2がオンするとともに、スイッチSW4
はA側を選択する。
【0024】調整制御部56は、図2に示すように、情
報保持部7となる第一レジスタ7a及び第二レジスタ7
b、設定部7c、判定部8となる比較器8a、カウンタ
部9となるカウンタ9a、出力回路10となるD/A変
換器10aから構成されている。第一レジスタ7a及び
第二レジスタ7bは、周波数差抽出部3から出力される
周波数差情報を所定タイミング毎に保持するものであ
り、第一レジスタ7aは現時点での周波数差情報を保持
し、第二レジスタ7bは前時点での周波数差情報を保持
するものである。
【0025】設定部7cは、最初の電源投入時に第一レ
ジスタ7a及び第二レジスタ7bの内容を初期化すると
ともに、比較器8aの比較結果に基づいて第一レジスタ
7aの内容を第二レジスタ7bに複写するものである。
比較器8aは、第一レジスタ7a及び第二レジスタ7b
に格納されている周波数差情報をそれぞれ比較し、一致
していたら設定部7cに対して複写処理を促す信号を出
力するとともに、カウンタ9aに一致信号を出力する。
【0026】カウンタ9aは、比較器8aからの一致信
号をカウントし、予め設定された所定数回(本例では、
3回)一致信号がカウントされたら、周波数差抽出部3
から安定した出力があったものと判断し、スイッチSW
3をオンして第一レジスタ7a内に保持された位相差情
報をD/A変換器10aに出力する。D/A変換器10
aは、4ビットのディジタル信号をアナログ信号に変換
するものである。このように、調整制御部56は、フリ
ーラン動作時に周波数差抽出部3から同一の周波数差情
報が所定数回(この場合、3回)安定して出力されたと
きに、この周波数差情報を電圧制御器40に出力する。
【0027】図3は、図2における調整制御部56を除
くディジタルAFT回路1(以下、ディジタルAFT部
1a)及び調整制御部56をそれぞれLSI化した場合
の信号線の接続関係を示す図であり、図4は、図3にお
けるディジタルAFT部1aの要部回路図、図5は、図
3における調整制御部56の要部回路図である。なお、
図3に示す例では、回路構成上、図2中のD/A変換器
10aだけをLSI外部に設けている。
【0028】ディジタルAFT部1aは、図4に示すよ
うに、TフリップフロップT1〜T16、Dフリップフ
ロップD1〜D6、ナンドゲートN1、インバータI1
から構成され、中間周波信号(58.75MHz)、P
OR信号、基準周波信号(3.58MHz)の各入力信
号に基づいてAFToutDH信号(“H”で固定)、
クロック信号CLK、位相差情報ディジタル信号dat
a1〜data4を調整制御部56に対して出力する。
【0029】調整制御部56は、図5に示すように、D
フリップフロップd1〜D10、ナンドゲートn1〜n
18、インバータi1〜i6から構成され、DH信号
(=“H”)、クロック信号CLK、位相差情報ディジ
タル信号data1〜data4、por信号の各入力
信号に基づいて制御情報信号bit1〜bit4をD/
A変換器10aに対して出力する。
【0030】次に上述実施形態の作用について、図6を
参照して説明する。図6は、図5の各ノードA〜Iにお
ける波形図である。図6では、クロック信号CLKに基
づいてシフトレジスタのステータスが変化していき、 data1=ノードA=ノードB, data2=ノー
ドC=ノードD data3=ノードE=ノードF, data4=ノー
ドG=ノードH の各条件が成立したとき、同一周波数信号が3回入力し
たものとみなすことができ、そこで、ノードIのステー
タスが変化し、出力のステータスはその後一定となる。
【0031】ディジタルAFT部1aでは、単位時間t
における入力パルス数をカウントすることによって周波
数分別を行う。そして、ターゲットとなる中間周波数を
fp、基準発振周波数をfxとする。ここで、中間周波
数fp及び基準発振周波数fxをそれぞれ分周し、周波
数分別を行う場合、解像度をBr、中間周波数fpのカ
ウント数をNpとすると、 fp/Br≦Np を満たすことが必要となる。一例として、日本向けNT
SCの中間周波数fp=58.75MHz、解像度Br
<50kHzとし、Np=2npで表示できるとすると、 2np<fp/Br =58.75×106 /50×10
3 =1175 ∴np≧11となる。
【0032】ところで、AFTでは入力周波数fp’が
中間周波数fpに対して一般的に最大2MHzのズレし
か生じないため、これ以上の周波数差は無視しても構わ
ない。すなわち、カウンタはオーバーフローしても差し
支えない。ここで、|fp’−fp|<2MHzと仮定
すると、np=11とした場合、 Br=fp/211 =28.7kHz となり、入力周波数fp’をカウントするために必要な
けた数をnとすると、 28.7×103 ×2n ≧2×106 ×2 n≧8 となる。
【0033】次に、基準発振周波数fxに対する分周比
Nxの必要条件は、 (Nx/fx)≧(1175/fp) Nx≧(1175×fx/fp)=1175×(3.5
79545×106 /58.75)×106 =72 となる。ここで、Nx=2nxとすると、Nx=128、
nx=7、t=128/fx=35.759μsecと
なり、この場合、実際のカウント数Npは、 Np=Nx×fp/fx =128×(58.75×106 /3.579545×106 ) =2101 となり、Np=2101のとき、入力周波数を考える
と、 fp=(2101/128)×fx =58.755M
Hz ∴誤差fe=5kHz となる。
【0034】今回2101回カウントした時点でカウン
タの最上位ビットが“1”→“0”になるものとする
と、8桁のダウンカウンタを使用した場合、AFTの応
答周波数レンジは、 fmin−fp=−3.579545MHz fmax−fp=3.55MHz となり、十分な特性範囲にあることがわかる。
【0035】そして、調整制御部56では、VCO33
のフリーラン周波数が安定したことを検知するためにデ
ィジタルAFT部1aからの出力を一定周期毎に取り込
み、同一の信号をn回(=3)続けて検出したとき、周
波数が安定したものと判断してラッチをかける。ラッチ
がかかると、レジスタは固定され、そのときに保持した
値をD/A変換し、VCO33のフリーラン周波数がタ
ーゲット周波数に近づくように電圧制御器40(電流
源)を補正する。その後、VCO33は、PLL回路2
1の一部として動作し、ディジタルAFT部1aは、本
来のAFT動作を開始する。
【0036】以上説明したように、本発明では、AFT
回路にディジタルAFT回路を採用することにより、中
間周波数をこれに依存しない任意の基準周波数との比較
で調整可能としたため、無調整、高精度のディジタルA
FTを得ることができる。そして、このディジタルAF
T回路の一部を利用して、VCO33のフリーラン周波
数と中間周波数との周波数ズレを検出し、VCO33の
フリーラン周波数のトリミングを行うことにより、無調
整でPLL回路21における定常位相誤差を軽減するこ
とができる。
【0037】なお、前述の実施形態では、ディジタルA
FT部1aから出力される位相差情報として、8ビット
データ中の上位4ビットを用いているが、このビット数
は、求める精度により任意に設定可能であり、VCO3
3または調整用のD/A変換器10aの精度との兼ね合
いで決定すればよい。同様にして、比較器8aにおける
比較回数も自由に設定可能である。
【0038】また、前述の実施形態では、PLL回路2
1及びAFT回路22を共に備える装置として、TV受
像機を例に採り説明しているが、対応する装置として
は、TV受像機に限るものではなく、PLL回路21及
びAFT回路22を共に備える装置であれば適用するこ
とが可能である。
【0039】そして、本発明のディジタルAFT回路1
は、VCO33をコイルLによって調整するタイプのP
LL回路21にも適用することができる。また、不要放
射の悪影響を防止するために、不要放射の原因であるL
C時定数回路33aを取り除いた場合、電源電圧に対す
る依存性が生じやすくなるが、本発明のディジタルAF
T回路1では、電源電圧に依存するVCOであってもフ
リーラン周波数を自動調整することができる。
【0040】また、ディジタルAFT回路1内の基準周
波数は、リファレンスとなる高精度の周波数が得られる
ようになっていればよく、例えば、水晶発振器等を内蔵
するものや外部からの入力周波数に基づいて周波数比較
を行うように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明では、ディジタルAFT回路内の
周波数差抽出部によって抽出された周波数差情報に基づ
いてPLL回路内のVCOのフリーラン周波数調整を自
動的に行うことで、電源電圧に対して依存性のあるVC
Oであっても、高精度、かつ、無調整のフリーラン周波
数調整回路を得ることができ、PLL回路における定常
位相誤差を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルAFT回路の原理説明図。
【図2】本発明のディジタルAFT回路の要部構成を示
すブロック示す図。
【図3】図2におけるディジタルAFT部及び調整制御
部をそれぞれLSI化した場合の信号線の接続関係を示
す図。
【図4】図3におけるディジタルAFT部の要部回路
図。
【図5】図3における調整制御部の要部回路図。
【図6】図5の各ノードにおける波形図。
【図7】従来のTV受像機の概略構成例を示すブロック
図。
【図8】図7におけるPLL回路及びAFT回路部分の
要部ブロック図。
【符号の説明】
1 ディジタル自動微同調回路(ディジタルAFT回
路) 2 周波数比較器 3 周波数差抽出部 4 動作切替部 SW1〜SW4 スイッチ 5 中継回路 6 調整回路 56 調整制御部 7 情報保持部 7a 第一レジスタ 7b 第二レジスタ 7c 設定部 8 判定部 8a 比較器 9 カウンタ部 9a カウンタ 10 出力回路 10a D/A変換器 11 アンテナ 12 チューナ回路 13 TVリニア回路 14 音声回路 15 映像回路 16 キー入力部 17 チューニング制御回路 18 チューナ 19 中間周波増幅回路 20 映像検波回路 21 PLL回路 22 AFT回路 23 映像増幅回路 24 クロマ回路 25 同期分離回路 26 音声検波回路 27 音声増幅回路 31 位相比較器 32 フィルタ 33 VCO 33a LC時定数回路 34 位相シフト回路 35 周波数比較器 36 低域フィルタ 37 基準発振器 40 電圧制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位相同期ループ回路における電圧制御発振
    器のフリーラン周波数を自動調整するディジタル自動微
    同調回路であって、 基準となる発振周波数信号と中間周波数信号とを比較す
    る周波数比較器と、 前記周波数比較器による比較結果、各信号の周波数差情
    報をディジタルデータとして抽出する周波数差抽出部
    と、を備え、 前記周波数差抽出部により抽出された周波数差情報に基
    づいて前記電圧制御発振器のフリーラン周波数の自動調
    整を行うことを特徴とするディジタル自動微同調回路。
  2. 【請求項2】基準となる発振周波数信号と中間周波数信
    号とを比較する周波数比較器と、該周波数比較器による
    比較結果、各信号の周波数差情報をディジタルデータと
    して抽出する周波数差抽出部とを備え、位相同期ループ
    回路における電圧制御発振器のフリーラン周波数を自動
    調整するディジタル自動微同調回路であって、 初期設定動作時と通常動作時との各動作モードの切り替
    えを行う動作切替部を備え、 前記動作切替部による初期設定動作時には前記周波数差
    抽出部によって抽出された周波数差情報を前記電圧制御
    発振器に出力し、前記動作切替部による通常動作時には
    当該周波数差情報に基づいて次段回路に対する周波数制
    御情報をディジタルデータとして出力することを特徴と
    するディジタル自動微同調回路。
  3. 【請求項3】前記動作切替部による初期設定動作時に、
    前記周波数差抽出部によって抽出された周波数差情報が
    所定数回安定して得られたとき、当該周波数差情報を次
    段回路に出力する中継回路と、 前記中継回路により中継出力される周波数差情報に基づ
    いて前記電圧制御発振器のフリーラン周波数を自動調整
    する調整回路と、 を備えることを特徴とする請求項2記載のディジタル自
    動微同調回路。
  4. 【請求項4】前記中継回路は、 前記周波数差抽出部によって抽出された周波数差情報を
    所定タイミング毎に保持する情報保持部と、 前記情報保持部に保持された周波数差情報が前回の保持
    情報と同一情報であるか否かを判定する判定部と、 前記判定部によって同一であるとの判定された回数をカ
    ウントし、予め設定されたカウント値に達するとカウン
    トアップ信号を出力するカウンタ部と、 前記カウンタ部からのカウントアップ信号に基づいて前
    記情報保持部に保持された周波数差情報を前記調整回路
    に出力する出力回路と、 を有することを特徴とする請求項3記載のディジタル自
    動微同調回路
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