JPH09181523A - ルーネベルグレンズ - Google Patents

ルーネベルグレンズ

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JPH09181523A
JPH09181523A JP33470695A JP33470695A JPH09181523A JP H09181523 A JPH09181523 A JP H09181523A JP 33470695 A JP33470695 A JP 33470695A JP 33470695 A JP33470695 A JP 33470695A JP H09181523 A JPH09181523 A JP H09181523A
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dielectric
luneberg lens
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pieces
dielectric piece
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Kazuya Kawabata
一也 川端
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各誘電体ピース間の隙間が減少するルーネ
ベルグレンズを提供する。 【解決手段】 中心点Oと天頂Tを含む面で2分割され
た第1誘電体ピース1a2個が、接合され半球状をなす
第1層が構成される。次に、第1誘電体ピース1aの分
割面が、第2誘電体ピース1bを見かけ上2等分する位
置に、第2誘電体ピース1bが配置され、接合,形成さ
れた第2層が構成される。そして、第2誘電体ピース1
bの分割面が、第3誘電体ピース1cを見かけ上2等分
する位置に、第3誘電体ピース1cが配置され、接合,
形成された第3層が構成される。以上3層からなる誘電
体の構造体2に、構造体2の表面を覆う樹脂層3が形成
されて、ルーネベルグレンズ10が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーネベルグレン
ズアンテナに用いられるルーネベルグレンズに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のルーネベルグレンズを図4を用い
て説明する。一般に、ルーネベルグレンズは、レンズの
中心部Oにおいて比誘電率が高く、外周部に向かうにし
たがって比誘電率が小さくなる構造である。このような
構造を得るため、図4に示すように、比誘電率の異なる
半球状の誘電体ピース11a,11b,11c(比誘電
率:11a>11b>11c)を積み重ねて接合し、表
面を樹脂層13を形成し、ルーネベルグレンズ30が構
成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ルーネベルグレンズは、各誘電体ピースの成形時におけ
る熱収縮の影響を受けて、成形寸法にバラツキが生じや
すく、誘電体ピースを積層した際に各誘電体ピース間に
隙間ができてしまう。このルーネベルグレンズをアンテ
ナとして用いると、誘電体ピース間の隙間のためアンテ
ナ利得が低下するという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、誘電体ピー
ス間の隙間が減少するルーネベルグレンズを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、誘電体ピースを多層積層し、表面を樹
脂層でコーティングされてなる、半球状または球状のル
ーネベルグレンズにおいて、前記誘電体ピースは、前記
ルーネベルグレンズの中心点と天頂を結ぶ線を含む面で
多分割されていることを特徴としている。
【0006】また、前記ルーネベルグレンズにおいて、
前記誘電体ピースは、前記天頂からほぼ等角度で多分割
されており、第n層を構成する誘電体ピースの分割面
は、第(n+1)層を構成する誘電体ピースの中心角
を、見かけ上ほぼ2等分するように配置されていること
を特徴としている。(nは自然数)これにより、誘電体
ピースが従来より小さいため、誘電体ピース成形時にお
ける樹脂の熱収縮による変形の影響が小さくピース形状
が安定し、誘電体ピース接合時に隙間を減少するように
接合することができる。
【0007】また、下層(第n層)の誘電体ピースの分
割面は、上層(第(n+1)層)の誘電体ピースを見か
け上ほぼ2等分する位置に配置されるため、構造的に強
度が保たれる。
【0008】
【発明の実施の形態および効果】以下、本発明の実施の
形態を、図面を参照して説明する。図1(a)は、本発
明のルーネベルグレンズ10を構成する、誘電体からな
る構造体2の天頂側からみた透視説明図であり、図1
(b)は、本発明のルーネベルグレンズ10の底面図で
あり、図1(c)は、図1(b)のA−A線断面図であ
る。
【0009】図1(a)〜(c)に示すように、ルーネ
ベルグレンズ10は、誘電体ピース1a,1b,1c
が、各層それぞれ中心点Oと天頂Tを含む面で2分割さ
れたものから構成され、全体で半球状となる。以下、詳
細な構成を説明する。
【0010】中心点Oと天頂Tを含む面で2分割された
第1誘電体ピース1a2個が、接合され半球状をなす第
1層が形成される。
【0011】次に、第1層を構成する第1誘電体ピース
1aの分割面が、第(1+1)層,すなわち第2層を構
成する第2誘電体ピース1bを見かけ上2等分する位
置、つまり、第1誘電体ピース1aの分割面と第2誘電
体ピース1bの分割面が直交する位置に、第2誘電体ピ
ース1bが配置され、接合されて第2層が形成される。
【0012】そして、第2層を構成する第2誘電体ピー
ス1bの分割面が、第(2+1)層,すなわち第3層を
構成する第3誘電体ピース1cを見かけ上2等分する位
置、つまり、第2誘電体ピース1bの分割面と第3誘電
体ピース1cの分割面が直交する位置に、第3誘電体ピ
ース1cが配置され、接合されて第3層が形成される。
【0013】以上3層からなる誘電体の構造体2に、構
造体2の表面を覆う樹脂層3が形成されて、ルーネベル
グレンズ10が構成される。ここで、図1(a)におい
て、誘電体ピース1aの分割面と、誘電体ピース1cの
分割面は、図面上重なっているため、誘電体ピース1c
の分割面のみが表示される。なお、誘電体ピース1a,
1b,1cの比誘電率は、1a>1b>1cの順であ
る。
【0014】この、ルーネベルグレンズ10の製造工程
を図2を用いて説明する。始めに、金型に誘電材料を流
し込んで、誘電体ピース1a,1b,1cをそれぞれ成
形しておく。尚、誘電材料としては、例えば、ポリプロ
ピレン,ポリスチレン,ポリエチレンなどを用い、各誘
電体ピースの比誘電率に対応したものを成形する。
【0015】そして、第1誘電体ピース1a2個を接合
して半球状の第1層を形成する。尚、接合には例えば接
着材を用い、以降の誘電体ピースの接合も同様である。
(工程1) 続いて、中心部を第1誘電体ピース1aの大きさだけく
り抜かれた第2誘電体ピース1bを用い、第1誘電体ピ
ース1a2個の分割面と、第2誘電体ピース1b2個の
分割面が直交するように、第2誘電体ピース1b2個を
接合し第2層を形成する。(工程2) 続いて、中心部を第1誘電体ピース1aおよび第2誘電
体ピース1bの大きさだけくり抜かれた第3誘電体ピー
ス1cを用い、第2誘電体ピース1b2個の分割面と、
第3誘電体ピース1c2個の分割面が直交するように、
第3誘電体ピース1c2個を接合し第3層を形成する。
(工程3) 以上の工程を経て形成された誘電体からなる構造体2の
表面に、例えば樹脂からなるシートを被覆して樹脂層3
を形成し、ルーネベルグレンズ10が製造される。
【0016】本実施の形態では、誘電体ピースを3段階
に分けて積層しているが、比誘電率が段階的に異なる誘
電体ピースを用いて、層数を増加させてルーネベルグレ
ンズを製造することにより、アンテナ利得等の特性がさ
らに向上する。
【0017】また、本実施の形態では、半球型に形成さ
れるルーネベルグレンズ10についてのみ説明したが、
図3(a),(b)に示すような、球状のルーネベルグ
レンズ20を形成しても良い。図3(a)は、球状のル
ーネベルグレンズ20を示す透視斜視説明図であり、図
3(b)は、天頂から見た球状のルーネベルグレンズ2
0の透視図である。図3に示す球状のルーネベルグレン
ズ20は、天頂から誘電体ピース1d,1e,1fが各
層それぞれ等角度で8分割されている。このとき、誘電
体ピース1eの分割面が、誘電体ピース1fを見かけ上
2等分する位置に配置されており、また、誘電体ピース
1dの分割面は、誘電体ピース1eを見かけ上2等分す
る位置に配置されている。よって、図3(b)において
は、誘電体ピース1dと1fの分割面が重なっているた
め、誘電体ピース1fの分割面のみ表示される。なお、
誘電体ピース1d,1e,1fの比誘電率の関係は、1
d>1e>1fである。なお、ルーネベルグレンズ20
表面に形成される樹脂層の図示は省略している。
【0018】本実施の形態では、誘電体ピースを天頂か
ら2分割、または、8分割したものについて説明した
が、4分割や6分割などで形成しても良い。
【0019】このように、誘電体ピースを多分割するこ
とで、誘電体ピースが従来より小さく構成されており、
誘電体ピース成形時の樹脂の熱収縮による変形の影響が
小さくピース形状が安定し、誘電体ピース接合時に隙間
を減少するように接合することができる。そのため、ル
ーネベルグレンズの中心部から外周部に向かって、比誘
電率の段階的に小さくなっていく連続性がより向上し、
アンテナ特性が良好となる。
【0020】また、下層(第n層)の誘電体ピースの分
割面は、上層(第(n+1)層)の誘電体ピースを見か
け上ほぼ2等分する位置に配置されるため、構造的に強
度が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一つの実施の形態に係るルーネ
ベルグレンズを構成する、誘電体からなる構造体2の天
頂側からみた透視説明図である。 (b)本発明のルーネベルグレンズ10の底面図であ
る。 (c)A−A線断面図である。
【図2】本発明の一つの実施の形態に係るルーネベルグ
レンズの製造工程を示す説明図である。
【図3】本発明の一つの実施形態に係る球状のルーネベ
ルグレンズを示す(a)斜視透視図であり、(b)天頂
から見た透視図である。
【図4】従来のルーネベルグレンズおよびその製造方法
の工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 誘電体ピース 3 樹脂層 10,20 ルーネベルグレンズ O 中心点 T 天頂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ピースを多層積層し、表面を樹脂
    層でコーティングされてなる、半球状または球状のルー
    ネベルグレンズにおいて、前記誘電体ピースは、前記ル
    ーネベルグレンズの中心点と天頂を結ぶ線を含む面で多
    分割されていることを特徴とするルーネベルグレンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のルーネベルグレンズにお
    いて、前記誘電体ピースは、前記天頂からほぼ等角度で
    多分割されており、第n層を構成する誘電体ピースの分
    割面は、第(n+1)層を構成する誘電体ピースを、見
    かけ上ほぼ2等分する位置に配置されていることを特徴
    とするルーネベルグレンズ。(nは自然数)
JP33470695A 1995-12-22 1995-12-22 ルーネベルグレンズ Ceased JP3402033B2 (ja)

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