JPH09180879A - 電界発光灯の駆動方法 - Google Patents

電界発光灯の駆動方法

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JPH09180879A
JPH09180879A JP7340431A JP34043195A JPH09180879A JP H09180879 A JPH09180879 A JP H09180879A JP 7340431 A JP7340431 A JP 7340431A JP 34043195 A JP34043195 A JP 34043195A JP H09180879 A JPH09180879 A JP H09180879A
Authority
JP
Japan
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electrode
electroluminescent lamp
silver
driving
conductive film
Prior art date
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Pending
Application number
JP7340431A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Mori
尚之 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd, Kansai Nippon Electric Co Ltd filed Critical Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極に銀を用いた電界発光灯において高湿駆
動時における銀電極のイオン化による絶縁耐圧の低下を
防止するための駆動方法。 【解決手段】 裏面電極1上に反射絶縁層2、発光層3
を順次形成し、透明導電フィルム4の上に外部導出リー
ド6との接触抵抗を下げ、かつ、輝度偏差を防止するた
めの集電帯5を銀ペーストで印刷形成する。さらに発光
層3上に透明導電フィルム4を熱圧着で密着させ、外部
導出リード7を裏面電極1に接続した電界発光灯10に
直流分の正側を裏面電極1に接続し、負側を透明電極4
b(集電帯5)に接続し、交流駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界発光灯の駆動方
法に関し、特に高湿駆動時における銀電極のイオン化に
よる絶縁耐圧の低下を防止するための駆動方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図5の断面図に示すように、従来の電界
発光灯50は下層からアルミ箔等からなる裏面電極4
1、反射絶縁層42、発光層43、集電帯44および透
明フィルム45aにITO等の透明電極45bを形成し
た透明導電フィルム45を積層形成したものが一般的で
あり、また図6の断面図に示すように、透明導電フィル
ム51aにITO等の透明電極51bを形成した透明導
電フィルム51上に発光層52、反射絶縁層53、裏面
電極54を印刷形成した電界発光灯60もあり、いずれ
のものも透明電極と裏面電極に正弦波による交流電界を
印加して駆動している。ここで、図5の集電帯44や図
6の裏面電極54には抵抗値の点から低抵抗な銀ペース
トが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、集電帯や裏
面電極に銀ペーストを用いた場合、高湿下で駆動させる
と、時間とともに素子内に水分が侵入し、ペースト中の
銀がAg+ にイオン化し、そこに電界が加わることによ
って素子内を自由に動き回り、反対電極に接触すること
によって耐圧が低下し絶縁破壊を引き起こす。そこで、
これらの問題を解決するため特開平6−338393号
公報等に開示されているように集電帯や裏面電極にイオ
ン化しないカーボンペーストを用いたり、マイグレーシ
ョン対策として一般的な銀電極の下層にカーボンペース
ト層を配置する等が提案されているが、前者の提案では
カーボンペーストの抵抗値は数十Ω/□と銀の2〜3桁
高いため、特に大型サイズの電界発光灯では電流が多い
のでリードとの接続部が発熱する、高周波での駆動では
輝度偏差が生じる等の問題がある。後者の提案では、集
電帯もしくは裏面電極を二層印刷することになり、工数
が増えるとともに二層の位置精度およびイオン化したA
g+ の動きを完全に抑えられない等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため本発明では高湿下でも絶縁耐圧が高く、しか
も、高効率、大面積化が可能な電界発光灯を安価に提供
するため、本発明の電界発光灯の駆動方法は銀を用いた
一方の電極と他の電極とが反射絶縁層と発光層を介して
対向している電界発光灯の駆動方法において、他の電極
に対して銀を用いた電極が相対的に負となるように直流
分を印加することを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の電界発光灯の駆動方法の
第1の実施例について図1の断面図に示す裏面電極をベ
ース基板としその上に各層を形成するタイプの電界発光
灯を駆動する場合について説明する。このタイプの電界
発光灯10はアルミ箔等からなる裏面電極1上にチタン
酸バリウム等の高誘電体を樹脂中に分散させた反射絶縁
層2、硫化亜鉛を銅で付活した蛍光体を樹脂中に分散さ
せた発光層3を順次形成する。次に、透明フィルム4a
にITO等の透明電極4bを形成した透明導電フィルム
4の上に外部導出リード6との接触抵抗を下げ、かつ、
輝度偏差を防止するための集電帯5を銀ペーストで印刷
形成する。さらに発光層3上に前記透明電極フィルム4
を熱圧着で密着させ、外部導出リード7を裏面電極1に
接続し、電界発光灯10を得る。この電界発光灯では集
電帯である銀電極と、裏面電極とが、発光層と反射絶縁
層を介して対向配置している。
【0006】次に、この電界発光灯10の駆動方法の一
例について図を参照して説明する。図2は駆動回路30
であり、電池等の直流電源のE0 を入力とし交流電圧を
出力するインバータ31と、出力の交流電圧に直流分を
加えるための電池や直流電源などの直流バイアス電源3
2と、電界発光灯10とを備える。図2の回路では透明
電極4b側すなわち銀電極である集電帯側が対向する裏
面電極1に対して負極となるように直流バイアスEが印
加されている。インバータ31の出力波形はG(接地)
を基準にすると図3(b)の様にEだけ偏倚したものと
なる。この回路を使用して高湿下で電界発光灯10を駆
動すると、集電帯5の銀がAg+ として遊離するが集電
帯である銀電極に対して正極である裏面電極側へマイグ
レーションすることはなく、したがって絶縁破壊を生じ
ることはない。また、電界発光灯の発光特性は交流電圧
の実効値に依存するため直流分が重畳しても特に問題は
ない。なお、直流バイアス電源32の接続位置、極性等
は図2に限定されることなく、例えば図2の破線で示す
ようにインバータ31のOUT端子側へ接続してもよ
く、要は銀電極が対向電極に対して相対的に負になるよ
うにすればよい。
【0007】次に本発明の電界発光灯の駆動方法の第2
の実施例として透明導電フィルムをベース基板としその
上に下層を形成するタイプの電界発光灯を駆動する場合
について説明する。本発明の電界発光灯20は、図4の
斜視図に示すように透明フィルム11aにITO等の透
明電極11bを形成した透明導電フィルム11の上に集
電体12を形成し、硫化亜鉛を銅で付活した蛍光体を樹
脂中に分散させた発光層13、チタン酸バリウム等の高
誘電体を樹脂中に分散させた反射絶縁層14を集電体1
2を回避した形状でスクリーン印刷により順次形成す
る。次に、銀ペーストからなる裏面電極15を反射絶縁
層14上に印刷形成し、集電帯12および裏面電極15
からそれぞれ外部導出電極16,17を取出し、電界発
光灯20を得る。この電界発光灯20では裏面電極であ
る銀電極と透明電極とが反射絶縁層、発光層を介して対
向配置している。
【0008】図2に示す駆動回路30の負側を電界発光
灯20の裏面電極15に接続された外部導出リード17
に接続し、正側を集電帯12に接続された外部導出リー
ド16に接続することにより、高湿下での駆動時に裏面
電極15の銀がAg+ として遊離しても裏面電極15に
は負側がバイアスされているためAg+ は裏面電極15
側に引き寄せられ、透明電極11b側に移動することが
なく、絶縁破壊を引き起こすことはない。特に、このタ
イプの電界発光灯20は、集電帯12が発光層、反射絶
縁層、裏面電極と積層していないので裏面電極が負にな
っても集電帯のAg+ が裏面電極側へマイグレーション
して絶縁破壊することはない。また、裏面電極15が低
抵抗な銀で形成されているため、裏面電極15での電圧
降下が少なく高効率化が実現でき、さらに高周波での駆
動でも輝度偏差を起こすことがない。
【0009】また、上記実施例では最も簡単な駆動回路
について説明したが、交流出力を直流バイアスする回路
であればどのような構成でもかまわない。さらに、重畳
する直流分は5V以上であればどのような量でも効果が
見られる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、銀を用いた電極側が対
向電極に対して相対的に負となるように直流バイアスを
かけることによって高湿下での駆動における銀イオンの
対向電極へのマイグレーションによる絶縁破壊を防止す
ることができ、非常に容易な駆動方法で、電界発光灯の
信頼性を大幅に改善することができる。また、低抵抗な
銀を電極に用いることによりサイズや駆動条件にかかわ
らず輝度偏差の少ない、高効率な電界発光灯を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電界発光灯の駆動方法の第1実施例
を説明するための電界発光灯の断面図
【図2】 本発明の第1実施例を示す駆動回路図
【図3】 本発明の駆動方法による出力電圧波形を示す
図。
【図4】 本発明の第2実施例を説明するための他の電
界発光灯の斜視図
【図5】 従来の電界発光灯と駆動方法を説明するため
の図
【図6】 従来の電界発光灯と駆動方法を説明するため
の図
【符号の説明】
1,15 裏面電極 2,14 反射絶縁層 3,13 発光層 4,11 透明導電フィルム 4a,11a 透明フィルム 4b,11b 透明電極(ITOなど) 5,12 集電帯 6,7,16,17 外部導出リード 10,20 電界発光灯 30 電界発光灯の駆動回路 31 インバータ 32 直流バイアス電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀を用いた一方の電極と他の電極とが反射
    絶縁層と発光層を介して対向している電界発光灯の駆動
    方法において、他の電極に対して銀を用いた電極が相対
    的に負となるように直流分を印加することを特徴とする
    電界発光灯の駆動方法。
  2. 【請求項2】銀を用いた電極が集電帯であり、他の電極
    が裏面電極である請求項1に記載の電界発光灯の駆動方
    法。
  3. 【請求項3】銀を用いた電極が裏面電極であり、他の電
    極が透明電極である請求項1に記載の電界発光灯の駆動
    方法。
  4. 【請求項4】直流分が5ボルト以上である請求項1記載
    の電界発光灯の駆動方法。
JP7340431A 1995-12-27 1995-12-27 電界発光灯の駆動方法 Pending JPH09180879A (ja)

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JP7340431A JPH09180879A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 電界発光灯の駆動方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009295498A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Kaneka Corp 発光デバイス用電極とその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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