JPH09180648A - カラー受像管装置 - Google Patents
カラー受像管装置Info
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- JPH09180648A JPH09180648A JP34283395A JP34283395A JPH09180648A JP H09180648 A JPH09180648 A JP H09180648A JP 34283395 A JP34283395 A JP 34283395A JP 34283395 A JP34283395 A JP 34283395A JP H09180648 A JPH09180648 A JP H09180648A
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Abstract
ネック部を径大化することなく、実効的な主レンズ口径
を拡大し、蛍光体スクリーン面の全域において高い解像
度が得られるようにすることを目的とする。 【解決手段】 フォーカス電圧が印加される集束電極7
と、アノード電圧が印加される最終加速電極8との間
に、フォーカス電極とアノード電圧との間の電圧が印加
される補助電極9を設ける。集束電極7、最終加速電極
8および補助電極9はそれぞれ、3個の電子ビーム通過
孔をインライン配列した長円形の端板10、12、15
で閉塞された断面長円形の筒体11、13、14からな
る。端板10および12の少なくとも一方が筒体内に配
置される。
Description
面の全域において高い解像度が得られるように構成した
カラー受像管装置に関するものである。
体スクリーン面上に生成されるビームスポットの大きさ
および形状に依存する。高い解像度を得るためには、円
形にして径小のビームスポットが生成されるように電極
を構成しなければならないが、電子銃の主レンズ電界を
通過する電子ビームは、ビーム電流の増大に伴い径大化
するので、主レンズ電界の球面収差によってビームスポ
ットが非円形に歪む。そこで、主レンズ電界の口径を可
及的に大きくして、球面収差の影響を少なくしている。
133247号公報等に開示されているカラー受像管装
置では、図9および図10に示すように集束電極1およ
び最終加速電極2で主レンズ部を構成し、集束電極1を
断面長円形の筒体3と、その開口3a側を閉塞する長円
形の端板4とで形成している。端板4はインライン配列
された3個の電子ビーム通過孔4a、4b、4cを有し
ており、開口3aから後退した位置にある。すなわち端
板4は筒体3内に配置されている。また、最終加速電極
2も集束電極1と同様に、断面長円形の筒体5と、その
開口5a側を閉塞する長円形の端板6とからなり、端板
6はインライン配列された3個の電子ビーム通過孔6
a、6b、6cを有しており、開口5aから後退した位
置にある。すなわち端板6は筒体5内に配置されてい
る。
4b、4cと、3個の電子ビーム通過孔6a、6b、6
cとの間に生成される3つの主レンズ電界が、隣り合う
もの同士で一部オーバーラップするので、大口径の主レ
ンズ電界を生成させることができる。このため、主レン
ズ電界を通過する電子ビームがビーム電流の増大に伴い
径大化しても、球面収差による悪影響を少なくすること
ができる。また、レンズ倍率を小さくできるので、蛍光
体スクリーン面上に円形にして径小のビームスポットを
生成させることができる。
て、主レンズ電界の口径を径大化できるのであるが、そ
れには限度がある。もしも、集束電極および最終加速電
極の最大外径を、ガラスバルブのネック部の内径に近い
値に設定すると、ネック部の壁電界が主レンズ電界に侵
入して、電子ビーム軌道等に悪影響し、また、ネック部
を径大化すると、偏向感度に低下をきたすという問題が
あった。
のネック部を径大化することなく、主レンズ電界の口径
をさらに径大化することのできる高解像度のカラー受像
管装置を提供することにある。
置は、フォーカス電圧が印加される集束電極と、アノー
ド電圧が印加される加速電極と、前記集束電極と前記加
速電極との間に配置される補助電極とを備え、前記集束
電極、前記補助電極および前記加速電極がレンズ電界を
3つに分離する分離手段を有する断面長円形の筒体で構
成されるとともに、前記集束電極および前記加速電極の
前記分離手段のうち、少なくとも一方が前記筒体内に配
置されているものである。
ク部を径大化することなく、主レンズ電界の口径をさら
に径大化することができる。
は、フォーカス電圧が印加される集束電極と、アノード
電圧が印加される加速電極と、前記集束電極と前記加速
電極との間に配置される補助電極とを備え、前記集束電
極、前記補助電極および前記加速電極がレンズ電界を3
つに分離する分離手段を有する断面長円形の筒体で構成
されるとともに、前記集束電極および前記加速電極の前
記分離手段のうち、少なくとも一方が前記筒体内に配置
されていることを特徴とするカラー受像管装置としたも
のである。この本発明によれば、フォーカス電圧が印加
される集束電極と、アノード電圧が印加される加速電極
との二電極間に、電圧供給源に接続していない筒体から
なる補助電極が配設されると、補助電極には集束電極と
加速電極から誘起された自由電位が与えられ、主レンズ
電界の生成域が広がり、主レンズ電界生成域における主
レンズの中心軸上の電位分布が緩やかな勾配となり、主
レンズ電界の球面収差をより一層軽減させることができ
る。さらに、補助電極にもレンズ電界を3つに分離する
分離手段を有しているので、水平方向および垂直方向の
主レンズ集束作用の調整がしやすくなり、非点収差を補
正することもより容易になる。また、ガラスバルブのネ
ック部の壁電界が主レンズ電界生成域に侵入する危険
を、補助電極によるシールド作用で防止できる。
助電極に、前記フォーカス電圧と前記アノード電圧との
間の電圧を印加していることを特徴とする請求項1記載
のカラー受像管装置としたものである。この本発明によ
れば、フォーカス電圧が印加される集束電極と、アノー
ド電圧が印加される加速電極との二電極間に、筒体から
なる補助電極が配設されるので、主レンズ電界の生成域
が広がる。とくに、フォーカス電圧よりも高くアノード
電圧よりも低い電圧が補助電極に印加されることによっ
て、主レンズ電界生成域における主レンズの中心軸上電
位分布が緩やかな勾配となり、主レンズ電界の球面収差
をより一層軽減させることができるとともに、補助電極
にもレンズ電界を3つに分離する分離手段を有している
ので、水平方向および垂直方向の主レンズ集束作用の調
整がしやすくなり、非点収差を補正することもより容易
になる。また、ガラスバルブのネック部の壁電界が主レ
ンズ電界生成域に侵入する危険を、補助電極によるシー
ルド作用で防止できる。
参照しながら説明する。図1に示すように、フォーカス
電圧Vfが印加される集束電極7と、アノード電圧Va
が印加される最終加速電極8との間に、補助電極9が配
設されている。補助電極9は集束電極7および最終加速
電極8と同軸に配列されており、補助電極9にフォーカ
ス電圧Vfよりも高くアノード電圧Vaよりも低い電圧
Vmが印加される。
た断面長円形の筒体11からなり、端板10は筒体11
の補助電極9側の開口11aから後退した位置を占め、
図2に示すようにインライン配列された3個の電子ビー
ム通過孔10a、10b、10cを有している。すなわ
ち端板10は筒体11内にある。最終加速電極8は集束
電極7と同様に、長円形の端板12で閉塞された断面長
円形の筒体13からなり、端板12は筒体13の補助電
極9側の開口13aから後退した位置を占め、インライ
ン配列された3個の電子ビーム通過孔12a、12b、
12cを有している。すなわち端板12は筒体13内に
ある。また、補助電極9は長円形の端板15で閉塞され
た断面長円形の筒体14からなり、端板15は筒体14
の集束電極7側の開口14aから後退した位置を占め、
かつ、端板15は筒体14の最終加速電極8側の開口1
4bから後退した位置を占め、インライン配列された3
個の電子ビーム通過孔15a、15b、15cを有して
いる。すなわち端板15は筒体14内にある。
極8からなる主レンズ部は、図3に示すようにインライ
ン配列された3個の陰極16、制御電極17、加速電極
18等とともに電子銃を構成しており、この電子銃は、
カラー受像管の外囲器を形成するガラスバルブ19のネ
ック部19a内に封入されている。ガラスバルブ19の
ファンネル部19bのネック部19a寄りの外周面上に
は、偏向磁界を発生する偏向ヨーク20が装着されてお
り、電子銃から放射された3本の電子ビーム21は、偏
向磁界で偏向作用を受けて図外の蛍光体スクリーン面に
射突する。
従来の電極構成に比べて広くなり、両電極7、8間に設
けられた補助電極9に、フォーカス電圧Vfとアノード
電圧Vaとの間の任意の電圧Vmが印加されるので、集
束電極7と最終加速電極8との間の主レンズの中心軸
(Z軸)上電位分布が従来の電極構成に比べて緩やかな
勾配になる。このため、主レンズ電界の実効的口径が大
きくなり、球面収差およびレンズ倍率をともに低減させ
ることができる。また、ネック部19aの壁電界と主レ
ンズ電界とが補助電極9によってシールドされるので、
壁電界が電子ビーム軌道等に悪影響するのを防止でき
る。さらに、補助電極9は端板15を有している筒体1
4からなるので、水平方向および垂直方向の主レンズ集
束作用の調整がしやすくなり、非点収差を補正すること
が容易となる。
部19aの内径を17.5mmに、集束電極7と補助電
極9との間隔G1を0.8mmに、補助電極9と最終加
速電極8との間隔G2を0.8mmにそれぞれ設定した
ものにおいて、補助電極9の管軸方向長Lを0.6m
m、2mmおよび4mmにそれぞれ設定したときの実効
的主レンズ口径をプロットしたものである。いずれも、
従来の電極構成における実効的主レンズ口径(5.5m
mφ)に比べて大きい値になっていることがわかる。本
例ではVa=25kV、Vm=16kV、Vf=7kV
に設定した。
0.8mm、L=2mm、L=4mmのそれぞれにつ
き、Z軸上電位の分布を示したものである。従来の電極
構成による特性曲線に比べて、Lの値が大きくなるのに
伴い、電位勾配が緩やかになっており、これが実効的主
レンズ口径を拡大させる要因となる。
りも高く、アノード電圧Vaよりも低い電圧Vmを印加
するための電圧供給手段に、図6に示すように抵抗22
を用いることができる。抵抗22の一端がアノード電圧
Vaの供給源に接続され、他端が接地点Eに接続されて
いる。そして、抵抗22の中間タップから電圧Vmを得
ている。抵抗22は電子銃電極を絶縁支持するガラス質
支柱に膜として塗布形成したり、ガラスバルブ19のネ
ック部19aの内面に膜として塗布形成したりすること
ができる。また、抵抗22は直状のものでなくてもよ
く、波状に蛇行していたり、螺旋状に屈曲していてもよ
い。
ず、自由電位に保つことができる。この場合、フォーカ
ス電圧Vfが印加された集束電極7と、アノード電圧V
aが印加された最終加速電極8との間に位置する補助電
極9に、両電極7、8から誘起された自由電位が与えら
れる。
た構造を示したが、この補助電極を複数個配置した構造
としても同様の効果を得ることができる。この場合に
は、補助電極の少なくとも1つがレンズ電界を3つに分
離する手段を有する配慮を払えばよい。また、上述した
実施形態では、集束電極7の端板10および最終加速電
極8の端板12を、それぞれ筒体11および13内に配
置したが、集束電極7の端板10および最終加速電極8
の端板12のいずれか一方の端板のみを当該筒体内に配
置してもよい。非点収差補正手段として、端板10、1
2、15にそれぞれインライン配列される3個の電子ビ
ーム通過孔は、図2に示す平面形状のものに限定され
ず、3個とも長円形またはこれに類似した平面形状であ
ってもよく、両サイドのものが円形またはこれに類似し
た平面形状であってもよい。さらに、レンズ電界を3つ
に分離し非点収差を補正できるものであれば、端板のか
わりに図7に示すような2枚の遮蔽板23や、図8に示
すような2本のワイヤ24であってもよい。図7および
図8では集束電極7の場合を示しているが、最終加速電
極8および補助電極9においても、端板のかわりに2枚
の遮蔽板や2本のワイヤを用いてもよい。
レンズ電界が、隣り合うもの同士で一部オーバラップし
て生成される構成に加えて、集束電極と最終加速電極と
の間に配設された補助電極が、主レンズ部の主レンズ中
心軸上電位分布の勾配を緩やかにする。このため、実効
的な主レンズ口径が拡大され、球面収差およびレンズ倍
率がともに低減されるので、ビームスポットをより一層
径小にでき、蛍光体スクリーン面の全域で高い解像度を
得ることができる。さらに、補助電極にもレンズ電界を
3つに分離する手段を有することで、水平方向および垂
直方向の主レンズ集束作用の調整がしやすくなり、非点
収差を補正することも容易になる。また、ガラスバルブ
のネック部の壁電界が主レンズ電界生成域に侵入する危
険を、補助電極によるシールド作用で防止できる。
る主レンズ部の側断面図
る主レンズ部の正面図
の側断面図
主レンズ口径との関係を表す図
示する特性図
図
の側断面図 (b)本発明における他の実施形態の集束電極の正面図
の側断面図 (b)本発明における他の実施形態の集束電極の正面図
図
図
Claims (5)
- 【請求項1】 フォーカス電圧が印加される集束電極
と、アノード電圧が印加される加速電極と、前記集束電
極と前記加速電極との間に配置される補助電極とを備
え、前記集束電極、前記補助電極および前記加速電極が
レンズ電界を3つに分離する分離手段を有する断面長円
形の筒体で構成されるとともに、前記集束電極および前
記加速電極の前記分離手段のうち、少なくとも一方が前
記筒体内に配置されていることを特徴とするカラー受像
管装置。 - 【請求項2】 前記補助電極に、前記フォーカス電圧と
前記アノード電圧との間の電圧を印加していることを特
徴とする請求項1記載のカラー受像管装置。 - 【請求項3】 前記集束電極、前記補助電極および前記
加速電極の前記分離手段のうち、少なくとも1つが、筒
体を閉塞し、かつインライン配列した3個の電子ビーム
通過孔を有する長円形の端板で構成されていることを特
徴とする請求項1または2に記載のカラー受像管装置。 - 【請求項4】 前記集束電極、前記補助電極および前記
加速電極の前記分離手段のうち、少なくとも1つが、2
枚の遮蔽板で構成されていることを特徴とする請求項1
または2に記載のカラー受像管装置。 - 【請求項5】 前記集束電極、前記補助電極および前記
加速電極の前記分離手段のうち、少なくとも1つが、2
本のワイヤで構成されていることを特徴とする請求項1
または2に記載のカラー受像管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34283395A JP3661253B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | カラー受像管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34283395A JP3661253B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | カラー受像管装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09180648A true JPH09180648A (ja) | 1997-07-11 |
JP3661253B2 JP3661253B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=18356851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34283395A Expired - Fee Related JP3661253B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | カラー受像管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3661253B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003043048A1 (fr) * | 2001-11-16 | 2003-05-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube cathodique |
US7135813B2 (en) | 2004-04-20 | 2006-11-14 | Matsushita Toshiba Picture Display Co., Ltd. | Color Braun tube apparatus with non-circular electron beam passage aperture |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34283395A patent/JP3661253B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003043048A1 (fr) * | 2001-11-16 | 2003-05-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube cathodique |
US7122977B2 (en) | 2001-11-16 | 2006-10-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Cathode-ray tube apparatus |
US7135813B2 (en) | 2004-04-20 | 2006-11-14 | Matsushita Toshiba Picture Display Co., Ltd. | Color Braun tube apparatus with non-circular electron beam passage aperture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3661253B2 (ja) | 2005-06-15 |
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