JPH09180125A - 磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治具 - Google Patents
磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治具Info
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- JPH09180125A JPH09180125A JP35150895A JP35150895A JPH09180125A JP H09180125 A JPH09180125 A JP H09180125A JP 35150895 A JP35150895 A JP 35150895A JP 35150895 A JP35150895 A JP 35150895A JP H09180125 A JPH09180125 A JP H09180125A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 チップコア単体の選別をすることなく、所定
精度が達成されるようにして、コストが低減されるよう
にした2チャンネル4チップ式の磁気ヘッド及びその製
造方法及びその製造治具を提供すること。 【解決手段】 2つのヘッドが並んで配設されたチップ
コア2、3と、前記チップコア2、3の外側で、このチ
ップコア2、3を包囲するように配設される磁気シール
ドブロック4、6とを合体した合体ブロック11、12
を保持して固定する保持・固定手段102、108と、
前記保持・固定手段102、108を微小回転させる回
転手段101、103、104、105、106、10
7とを備える。
精度が達成されるようにして、コストが低減されるよう
にした2チャンネル4チップ式の磁気ヘッド及びその製
造方法及びその製造治具を提供すること。 【解決手段】 2つのヘッドが並んで配設されたチップ
コア2、3と、前記チップコア2、3の外側で、このチ
ップコア2、3を包囲するように配設される磁気シール
ドブロック4、6とを合体した合体ブロック11、12
を保持して固定する保持・固定手段102、108と、
前記保持・固定手段102、108を微小回転させる回
転手段101、103、104、105、106、10
7とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばテープ式
データストリーマ用のデータカートリッジヘッドとして
使用される、2組の記録ヘッド及び再生ヘッドを備えた
2チャンネル4チップ式の磁気ヘッド及びその磁気ヘッ
ドの製造方法及びその磁気ヘッドの製造治具に関するも
のである。
データストリーマ用のデータカートリッジヘッドとして
使用される、2組の記録ヘッド及び再生ヘッドを備えた
2チャンネル4チップ式の磁気ヘッド及びその磁気ヘッ
ドの製造方法及びその磁気ヘッドの製造治具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、テープ式データストリーマ用のデ
ータカートリッジヘッドとして使用される2チャンネル
4チップ式磁気ヘッドは、例えば図7の平面図、図8の
側面図及び図9の右側面図に示すように構成されてい
る。この磁気ヘッド1は、2つのチップコア2、3のう
ち、第1のチップコア2の一側を覆う第1の磁気シール
ドブロック4、2つのチップコア2、3の間に挟持され
る中央磁気シールドブロック5及び2つのチップコア
2、3のうち、第2のチップコア3の他側を覆う第2の
磁気シールドブロック6を備えている。
ータカートリッジヘッドとして使用される2チャンネル
4チップ式磁気ヘッドは、例えば図7の平面図、図8の
側面図及び図9の右側面図に示すように構成されてい
る。この磁気ヘッド1は、2つのチップコア2、3のう
ち、第1のチップコア2の一側を覆う第1の磁気シール
ドブロック4、2つのチップコア2、3の間に挟持され
る中央磁気シールドブロック5及び2つのチップコア
2、3のうち、第2のチップコア3の他側を覆う第2の
磁気シールドブロック6を備えている。
【0003】第1のチップコア2は、図7にて矢印Aで
示すテープ走行方向に沿って並ぶ1チャンネル分の記録
ヘッド2a及び再生ヘッド2bを備えている。また、第
2のチップコア3は、同様に図7にて矢印Aで示すテー
プ走行方向に沿って並ぶ1チャンネル分の記録ヘッド3
a及び再生ヘッド3bを備えていると共に、この例で
は、第1のチップコア2とは記録ヘッド及び再生ヘッド
が逆に配設されている。
示すテープ走行方向に沿って並ぶ1チャンネル分の記録
ヘッド2a及び再生ヘッド2bを備えている。また、第
2のチップコア3は、同様に図7にて矢印Aで示すテー
プ走行方向に沿って並ぶ1チャンネル分の記録ヘッド3
a及び再生ヘッド3bを備えていると共に、この例で
は、第1のチップコア2とは記録ヘッド及び再生ヘッド
が逆に配設されている。
【0004】このような構成の磁気ヘッド1を製造する
方法について説明する。先ず、図10の平面図及び図1
1の側面図に示すように、共通コア7の両端面に、記録
ヘッド用の磁気コア半体8及び再生ヘッド用の磁気コア
半体9を一体に形成することにより、磁気ギャップ2c
(3c)を有する記録ヘッド2a(3a)と、磁気ギャ
ップ2d(3d)を有する再生ヘッド2b(3b)とを
有するトロイダル型の第1(第2)のチップコア2
(3)とする。次に、図7の平面図、図8の側面図及び
図9の右側面図に示すように、第1及び第2のチップコ
ア2、3をそれぞれ第1及び第2の磁気シールドブロッ
ク4、6の溝部4a、4b、6a、6b内に挿入すると
共に、第1及び第2の磁気シールドブロック4、6の間
に中央磁気シールドブロック5を挟持するようにして、
互いに圧着し、接着剤、ガラス等により互いを接合して
固定する。
方法について説明する。先ず、図10の平面図及び図1
1の側面図に示すように、共通コア7の両端面に、記録
ヘッド用の磁気コア半体8及び再生ヘッド用の磁気コア
半体9を一体に形成することにより、磁気ギャップ2c
(3c)を有する記録ヘッド2a(3a)と、磁気ギャ
ップ2d(3d)を有する再生ヘッド2b(3b)とを
有するトロイダル型の第1(第2)のチップコア2
(3)とする。次に、図7の平面図、図8の側面図及び
図9の右側面図に示すように、第1及び第2のチップコ
ア2、3をそれぞれ第1及び第2の磁気シールドブロッ
ク4、6の溝部4a、4b、6a、6b内に挿入すると
共に、第1及び第2の磁気シールドブロック4、6の間
に中央磁気シールドブロック5を挟持するようにして、
互いに圧着し、接着剤、ガラス等により互いを接合して
固定する。
【0005】その後、第1及び第2のチップコア2、3
の共通コア7のコアバック部分7a(図8参照)を切除
して、第1及び第2のチップコア2、3の記録ヘッド2
a、3aと再生ヘッド2b、3bの磁路を互いに分離
し、磁気ヘッド1とする。このようにして製造された磁
気ヘッド1は、データストリーマ用の磁気テープが、図
7にて矢印A方向に走行することにより、第1及び第2
のチップコア2、3の記録ヘッド2a、3aによってデ
ータの記録が行なわれると共に、再生ヘッド2b、3b
によってテープに記録されたデータの再生が行なわれ
る。
の共通コア7のコアバック部分7a(図8参照)を切除
して、第1及び第2のチップコア2、3の記録ヘッド2
a、3aと再生ヘッド2b、3bの磁路を互いに分離
し、磁気ヘッド1とする。このようにして製造された磁
気ヘッド1は、データストリーマ用の磁気テープが、図
7にて矢印A方向に走行することにより、第1及び第2
のチップコア2、3の記録ヘッド2a、3aによってデ
ータの記録が行なわれると共に、再生ヘッド2b、3b
によってテープに記録されたデータの再生が行なわれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の磁気ヘッド1においては、データストリーマ用の
磁気ヘッドとしては、トラック幅センタ間寸法C(図7
参照)は、±0.01mm以内の精度、またチャンネル
間ギャップアジマス角度は、±3分以内の精度が要求さ
れる。ここで、第1(第2)のチップコア2(3)にお
ける記録ヘッド2a(3a)と再生ヘッド2b(3b)
相互のトラックセンタずれやギャップ2c(3c)、2
d(3d)の平行度は、第1(第2)のチップコア2
(3)がそれぞれ共通コア7を介して一体に形成されて
いることから、一定の精度内にあることが保証されてい
る。
構成の磁気ヘッド1においては、データストリーマ用の
磁気ヘッドとしては、トラック幅センタ間寸法C(図7
参照)は、±0.01mm以内の精度、またチャンネル
間ギャップアジマス角度は、±3分以内の精度が要求さ
れる。ここで、第1(第2)のチップコア2(3)にお
ける記録ヘッド2a(3a)と再生ヘッド2b(3b)
相互のトラックセンタずれやギャップ2c(3c)、2
d(3d)の平行度は、第1(第2)のチップコア2
(3)がそれぞれ共通コア7を介して一体に形成されて
いることから、一定の精度内にあることが保証されてい
る。
【0007】これに対して、第1及び第2のチップコア
2、3の相互のトラックセンタ精度は、第1及び第2の
チップコア2、3の外形を画成する端面によって決まる
ことになる。従って、第1及び第2のチップコア2、3
は、チップコア端面からトラックセンタまでの寸法B/
2(図7及び図10参照)に関して±0.005mm以
内、またギャップアジマス角度に関して±2分以内のも
のが選別されて使用されている。そして、このように選
別された第1及び第2のチップコア2、3が、所定精度
に加工された第1及び第2の磁気シールドブロック4、
6及び中間磁気シールドブロック5に対して組み付けら
れることにより、所定精度の磁気ヘッド1が製作される
ようになっている。
2、3の相互のトラックセンタ精度は、第1及び第2の
チップコア2、3の外形を画成する端面によって決まる
ことになる。従って、第1及び第2のチップコア2、3
は、チップコア端面からトラックセンタまでの寸法B/
2(図7及び図10参照)に関して±0.005mm以
内、またギャップアジマス角度に関して±2分以内のも
のが選別されて使用されている。そして、このように選
別された第1及び第2のチップコア2、3が、所定精度
に加工された第1及び第2の磁気シールドブロック4、
6及び中間磁気シールドブロック5に対して組み付けら
れることにより、所定精度の磁気ヘッド1が製作される
ようになっている。
【0008】しかしながら、第1及び第2のチップコア
2、3は、チップコア端面からトラックセンタまでの寸
法精度が基準以下のものが排除されてしまうことから、
第1及び第2のチップコア2、3の歩留まりが比較的低
く、第1及び第2のチップコア2、3のコストが高くな
ってしまうという問題があった。また、第1及び第2の
チップコア2、3は、一般に単体でのチップコア端面に
対するギャップアジマス角度の精度が例えば±5分程度
と比較的低いので、選別歩留まりが低くなるという問題
があった。
2、3は、チップコア端面からトラックセンタまでの寸
法精度が基準以下のものが排除されてしまうことから、
第1及び第2のチップコア2、3の歩留まりが比較的低
く、第1及び第2のチップコア2、3のコストが高くな
ってしまうという問題があった。また、第1及び第2の
チップコア2、3は、一般に単体でのチップコア端面に
対するギャップアジマス角度の精度が例えば±5分程度
と比較的低いので、選別歩留まりが低くなるという問題
があった。
【0009】この発明は、以上の点に鑑み、チップコア
単体の選別をすることなく、所定精度が達成されるよう
にして、コストが低減されるようにした2チャンネル4
チップ式の磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治
具を提供することを目的としている。
単体の選別をすることなく、所定精度が達成されるよう
にして、コストが低減されるようにした2チャンネル4
チップ式の磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治
具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、1チャンネ
ル分のギャップ長の異なる2つのヘッドを2組備えた磁
気ヘッドの製造治具において、前記2つのヘッドが並ん
で配設されたチップコアと、前記チップコアの外側で、
このチップコアを包囲するように配設される磁気シール
ドブロックとを合体した合体ブロックを保持して固定す
る保持・固定手段と、前記保持・固定手段を微小回転さ
せる回転手段とを備えた磁気ヘッドの製造治具、並び
に、前記2つのヘッドが並んで配設された第1及び第2
のチップコアと前記第1及び第2のチップコアの外側
で、この第1及び第2のチップコアを包囲するように配
設される第1及び第2の磁気シールドブロックとを合体
した第1及び第2の合体ブロックと、これらの間に挟ま
れる中間磁気シールドブロックとを仮接合したものを保
持して固定する保持・固定手段と、前記第1の合体ブロ
ックと中間磁気シールドブロックを位置決めする位置決
め手段と、前記第2の合体ブロックを微小移動させる移
動手段と、前記第1及び第2の合体ブロックの第1及び
第2のチップコアの対応するヘッドのギャップの位置が
所定範囲の精度に調整されたときに、前記第1及び第2
の合体ブロック並びに中間磁気シールドブロックを圧接
する圧接手段とを備えた磁気ヘッドの製造治具とするこ
とにより達成される。
ル分のギャップ長の異なる2つのヘッドを2組備えた磁
気ヘッドの製造治具において、前記2つのヘッドが並ん
で配設されたチップコアと、前記チップコアの外側で、
このチップコアを包囲するように配設される磁気シール
ドブロックとを合体した合体ブロックを保持して固定す
る保持・固定手段と、前記保持・固定手段を微小回転さ
せる回転手段とを備えた磁気ヘッドの製造治具、並び
に、前記2つのヘッドが並んで配設された第1及び第2
のチップコアと前記第1及び第2のチップコアの外側
で、この第1及び第2のチップコアを包囲するように配
設される第1及び第2の磁気シールドブロックとを合体
した第1及び第2の合体ブロックと、これらの間に挟ま
れる中間磁気シールドブロックとを仮接合したものを保
持して固定する保持・固定手段と、前記第1の合体ブロ
ックと中間磁気シールドブロックを位置決めする位置決
め手段と、前記第2の合体ブロックを微小移動させる移
動手段と、前記第1及び第2の合体ブロックの第1及び
第2のチップコアの対応するヘッドのギャップの位置が
所定範囲の精度に調整されたときに、前記第1及び第2
の合体ブロック並びに中間磁気シールドブロックを圧接
する圧接手段とを備えた磁気ヘッドの製造治具とするこ
とにより達成される。
【0011】上記構成によれば、第1及び第2の合体ブ
ロック毎にギャップアジマス角度を調整してチップコア
端面からトラックセンタまでの寸法を出し、一方の合体
ブロックを固定保持した状態で、他方の合体ブロックに
対して、ギャップ位置を調整しているので、チップコア
単体のギャップアジマス角度の精度に殆ど影響されず
に、チャンネル位置関係の精度及びギャップアジマス角
度の精度が保証されることになる。
ロック毎にギャップアジマス角度を調整してチップコア
端面からトラックセンタまでの寸法を出し、一方の合体
ブロックを固定保持した状態で、他方の合体ブロックに
対して、ギャップ位置を調整しているので、チップコア
単体のギャップアジマス角度の精度に殆ど影響されず
に、チャンネル位置関係の精度及びギャップアジマス角
度の精度が保証されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
態を添付図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0013】図1及び図2は、この発明による磁気ヘッ
ドの第1の製造治具の実施形態を示す斜視図及び側面
図、図3は、第2の製造治具の実施形態を示す斜視図で
ある。この磁気ヘッドの製造治具100、200により
製造される磁気ヘッドは、テープ式データストリーマ用
のデータカートリッジヘッドとして使用される2チャン
ネル4チップ式磁気ヘッドであり、その構成は図7〜図
11に示す磁気ヘッド1と同一である。
ドの第1の製造治具の実施形態を示す斜視図及び側面
図、図3は、第2の製造治具の実施形態を示す斜視図で
ある。この磁気ヘッドの製造治具100、200により
製造される磁気ヘッドは、テープ式データストリーマ用
のデータカートリッジヘッドとして使用される2チャン
ネル4チップ式磁気ヘッドであり、その構成は図7〜図
11に示す磁気ヘッド1と同一である。
【0014】即ち、磁気ヘッド1は、2つのチップコア
2、3のうち、第1のチップコア2の一側を覆う第1の
磁気シールドブロック4、2つのチップコア2、3の間
に挟持される中央磁気シールドブロック5及び2つのチ
ップコア2、3のうち、第2のチップコア3の他側を覆
う第2の磁気シールドブロック6を備えている。第1の
チップコア2は、図7にて矢印Aで示すテープ走行方向
に沿って並ぶ1チャンネル分の記録ヘッド2a及び再生
ヘッド2bを備えている。また、第2のチップコア3
は、同様に図6にて矢印Aで示すテープ走行方向に沿っ
て並ぶ1チャンネル分の記録ヘッド3a及び再生ヘッド
3bを備えていると共に、第1のチップコア2とは記録
ヘッド及び再生ヘッドが逆に配設されている。
2、3のうち、第1のチップコア2の一側を覆う第1の
磁気シールドブロック4、2つのチップコア2、3の間
に挟持される中央磁気シールドブロック5及び2つのチ
ップコア2、3のうち、第2のチップコア3の他側を覆
う第2の磁気シールドブロック6を備えている。第1の
チップコア2は、図7にて矢印Aで示すテープ走行方向
に沿って並ぶ1チャンネル分の記録ヘッド2a及び再生
ヘッド2bを備えている。また、第2のチップコア3
は、同様に図6にて矢印Aで示すテープ走行方向に沿っ
て並ぶ1チャンネル分の記録ヘッド3a及び再生ヘッド
3bを備えていると共に、第1のチップコア2とは記録
ヘッド及び再生ヘッドが逆に配設されている。
【0015】この第1(第2)のチップコア2(3)
は、図10の平面図及び図11の側面図に示すように、
共通コア7の両端面に、記録ヘッドの磁気コア半体8及
び再生ヘッドの磁気コア半体9が一体に形成されること
により、磁気ギャップ2c(3c)を有する記録ヘッド
2a(3a)と、磁気ギャップ2d(3d)を有する再
生ヘッド2b(3b)を有するトロイダル型チップコア
として構成されている。ここで、上記共通コア7及び磁
気コア半体8、9は、例えばMn−Zn系フェライト等
の強磁性酸化物材料から形成されている。
は、図10の平面図及び図11の側面図に示すように、
共通コア7の両端面に、記録ヘッドの磁気コア半体8及
び再生ヘッドの磁気コア半体9が一体に形成されること
により、磁気ギャップ2c(3c)を有する記録ヘッド
2a(3a)と、磁気ギャップ2d(3d)を有する再
生ヘッド2b(3b)を有するトロイダル型チップコア
として構成されている。ここで、上記共通コア7及び磁
気コア半体8、9は、例えばMn−Zn系フェライト等
の強磁性酸化物材料から形成されている。
【0016】記録ヘッド2a(3a)に関しては、共通
コア7の一端面に磁気コア半体8が、SiO2等のギャ
ップ材を介して付き合わされている。ここで、この磁気
コア半体8の共通コア7に対する当接面が、記録用のト
ラック幅の磁気ギャップ2c(3c)となるように構成
されている。さらに、上記当接面においては、トラック
幅規制溝2e(3e)によって、トラック幅が規制され
ていると共に、このトラック幅規制溝2e(3e)内に
は、ヘッドの摩耗を防止するために、非磁性体が溶融充
填されている。
コア7の一端面に磁気コア半体8が、SiO2等のギャ
ップ材を介して付き合わされている。ここで、この磁気
コア半体8の共通コア7に対する当接面が、記録用のト
ラック幅の磁気ギャップ2c(3c)となるように構成
されている。さらに、上記当接面においては、トラック
幅規制溝2e(3e)によって、トラック幅が規制され
ていると共に、このトラック幅規制溝2e(3e)内に
は、ヘッドの摩耗を防止するために、非磁性体が溶融充
填されている。
【0017】同様に、再生ヘッド2b(3b)に関して
は、共通コア7の他端面に磁気コア半体9が、SiO2
等のギャップ材を介して突き合わされている。ここで、
この磁気コア半体9の共通コア7に対する当接面が、上
記記録ヘッド2a(3a)のギャップ幅とは異なる再生
用のトラック幅の磁気ギャップ2d(3d)となるよう
に、構成されている。さらに、上記当接面においては、
トラック幅規制溝2f(3f)によって、トラック幅が
規制されていると共に、このトラック幅規制溝2f(3
f)内には、同様にヘッドの摩耗を防止するために、非
磁性体が溶融充填されている。
は、共通コア7の他端面に磁気コア半体9が、SiO2
等のギャップ材を介して突き合わされている。ここで、
この磁気コア半体9の共通コア7に対する当接面が、上
記記録ヘッド2a(3a)のギャップ幅とは異なる再生
用のトラック幅の磁気ギャップ2d(3d)となるよう
に、構成されている。さらに、上記当接面においては、
トラック幅規制溝2f(3f)によって、トラック幅が
規制されていると共に、このトラック幅規制溝2f(3
f)内には、同様にヘッドの摩耗を防止するために、非
磁性体が溶融充填されている。
【0018】第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)は、その端面に、第1(第2)のチップコア2
(3)の記録ヘッド2a(3a)及び再生ヘッド2b
(3b)を受容する溝部4a、4b(6a、6b)を備
えている。この溝部4a、4b(6a、6b)の深さ
は、第1(第2)のチップコア2(3)の厚さより僅か
に小さく形成されている。これにより、第1(第2)の
チップコア2(3)は、その記録ヘッド2a(3a)及
び再生ヘッド2b(3b)が第1(第2)の磁気シール
ドブロック4(6)の溝部4a、4b(6a、6b)に
挿入されたとき、この第1(第2)の磁気シールドブロ
ック4(6)の溝部4a、4b(6a、6b)から下方
に向かって僅かに突出するようになっている。中央磁気
シールドブロック5は、その両端面が、互いに平行な平
坦面として形成されている。これにより、中央磁気シー
ルドブロック5は、その上面が、第1の磁気シールドブ
ロック4に挿入されたチップコア2の下面に当接され
る。
(6)は、その端面に、第1(第2)のチップコア2
(3)の記録ヘッド2a(3a)及び再生ヘッド2b
(3b)を受容する溝部4a、4b(6a、6b)を備
えている。この溝部4a、4b(6a、6b)の深さ
は、第1(第2)のチップコア2(3)の厚さより僅か
に小さく形成されている。これにより、第1(第2)の
チップコア2(3)は、その記録ヘッド2a(3a)及
び再生ヘッド2b(3b)が第1(第2)の磁気シール
ドブロック4(6)の溝部4a、4b(6a、6b)に
挿入されたとき、この第1(第2)の磁気シールドブロ
ック4(6)の溝部4a、4b(6a、6b)から下方
に向かって僅かに突出するようになっている。中央磁気
シールドブロック5は、その両端面が、互いに平行な平
坦面として形成されている。これにより、中央磁気シー
ルドブロック5は、その上面が、第1の磁気シールドブ
ロック4に挿入されたチップコア2の下面に当接され
る。
【0019】このような構成の磁気ヘッド1を製造する
方法について説明する。先ず、図4に示すように、第1
(第2)のチップコア2(3)の記録ヘッド2a(3
a)及び再生ヘッド2b(3b)を、治具等を使用する
ことにより、第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)の溝部4a、4b(6a、6b)内に挿入するこ
とにより、その一側を第1(第2)の磁気シールドブロ
ック4(6)により包囲して圧着する。そして、この状
態にて、ガラス、接着剤等により、第1(第2)のチッ
プコア2(3)及び第1(第2)の磁気シールドブロッ
ク4(6)を、一体の第1(第2)の合体ブロック11
(12)として合体する。そして、チップコア端面から
トラックセンタまでの寸法精度及びギャップアジマス角
度精度を出すために、第1(第2)のチップコア2
(3)の端面を図1及び図2に示す第1の製造治具によ
り研削(アジマス研削)する。
方法について説明する。先ず、図4に示すように、第1
(第2)のチップコア2(3)の記録ヘッド2a(3
a)及び再生ヘッド2b(3b)を、治具等を使用する
ことにより、第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)の溝部4a、4b(6a、6b)内に挿入するこ
とにより、その一側を第1(第2)の磁気シールドブロ
ック4(6)により包囲して圧着する。そして、この状
態にて、ガラス、接着剤等により、第1(第2)のチッ
プコア2(3)及び第1(第2)の磁気シールドブロッ
ク4(6)を、一体の第1(第2)の合体ブロック11
(12)として合体する。そして、チップコア端面から
トラックセンタまでの寸法精度及びギャップアジマス角
度精度を出すために、第1(第2)のチップコア2
(3)の端面を図1及び図2に示す第1の製造治具によ
り研削(アジマス研削)する。
【0020】ここで、このアジマス研削用の第1の製造
治具100の構成を説明する。このアジマス研削用の製
造治具100の基盤101上には、第1(第2)の合体
ブロック11(12)を固定し保持する合体ブロック保
持盤102が載置されている。基盤101と合体ブロッ
ク保持盤102の対向面の略中央には、それぞれV溝1
01a、102aが設けられており、これらのV溝10
1a、102a間にθ調整軸103が配置されている。
このθ調整軸103の径はV溝101a、102aの幅
より大きく成形されているので、基盤101と合体ブロ
ック保持盤102の対向面の間には間隙が生じることに
なる。
治具100の構成を説明する。このアジマス研削用の製
造治具100の基盤101上には、第1(第2)の合体
ブロック11(12)を固定し保持する合体ブロック保
持盤102が載置されている。基盤101と合体ブロッ
ク保持盤102の対向面の略中央には、それぞれV溝1
01a、102aが設けられており、これらのV溝10
1a、102a間にθ調整軸103が配置されている。
このθ調整軸103の径はV溝101a、102aの幅
より大きく成形されているので、基盤101と合体ブロ
ック保持盤102の対向面の間には間隙が生じることに
なる。
【0021】さらに、基盤101と合体ブロック保持盤
102の対向面の一端側には、それぞれ孔101b、1
02bが設けられており、これらの孔101b、102
b間に圧縮バネ104が配置されている。また、基盤1
01と合体ブロック保持盤102の対向面における基盤
101の他端側、即ちV溝101aを挟んで孔101b
が設けられている側とは反対側には、テーパ101cが
設けられている。このテーパ101cには、θ調整回転
レバー105が固定されている。そして、テーパ101
cと合体ブロック保持盤102の間であって、基盤10
1とθ調整回転レバー105の間には、圧縮バネ106
とθ調整ボール107が配置されている。
102の対向面の一端側には、それぞれ孔101b、1
02bが設けられており、これらの孔101b、102
b間に圧縮バネ104が配置されている。また、基盤1
01と合体ブロック保持盤102の対向面における基盤
101の他端側、即ちV溝101aを挟んで孔101b
が設けられている側とは反対側には、テーパ101cが
設けられている。このテーパ101cには、θ調整回転
レバー105が固定されている。そして、テーパ101
cと合体ブロック保持盤102の間であって、基盤10
1とθ調整回転レバー105の間には、圧縮バネ106
とθ調整ボール107が配置されている。
【0022】以上より、基盤101と合体ブロック保持
盤102は、圧縮バネ104とθ調整ボール107によ
り平衡が保たれている。また、θ調整ボール107は、
圧縮バネ106とθ調整回転レバー105により平衡が
保たれている。従って、θ調整回転レバー105の回転
と圧縮バネ106の作用により、θ調整ボール107は
図示矢印a方向に移動し、このθ調整ボール107の移
動と圧縮バネ104の作用により、合体ブロック保持盤
102は図示θ方向に微小回転するようになっている。
盤102は、圧縮バネ104とθ調整ボール107によ
り平衡が保たれている。また、θ調整ボール107は、
圧縮バネ106とθ調整回転レバー105により平衡が
保たれている。従って、θ調整回転レバー105の回転
と圧縮バネ106の作用により、θ調整ボール107は
図示矢印a方向に移動し、このθ調整ボール107の移
動と圧縮バネ104の作用により、合体ブロック保持盤
102は図示θ方向に微小回転するようになっている。
【0023】合体ブロック保持盤102には、第1(第
2)の合体ブロック11(12)の第1(第2)の磁気
シールドブロック4(6)が挿入され固定される固定部
102aが設けられている。そして、この固定部102
aに挿入されている第1(第2)の合体ブロック11
(12)を押し付けて固定するための押し付けネジ10
8が、固定部102a内に突き出る形で固定部102a
の側壁にねじ込まれている。
2)の合体ブロック11(12)の第1(第2)の磁気
シールドブロック4(6)が挿入され固定される固定部
102aが設けられている。そして、この固定部102
aに挿入されている第1(第2)の合体ブロック11
(12)を押し付けて固定するための押し付けネジ10
8が、固定部102a内に突き出る形で固定部102a
の側壁にねじ込まれている。
【0024】このような構成のアジマス研削用の第1の
製造治具100に、上記第1(第2)の合体ブロック1
1(12)を固定して保持する。即ち、第1(第2)の
合体ブロック11(12)の第1(第2)の磁気シール
ドブロック4(6)を、合体ブロック保持盤102の固
定部102aに挿入して上から押さえ付けながら、押し
付けネジ108を締め付ける。そして、押し付けネジ1
08の先端部により第1(第2)の磁気シールドブロッ
ク4(6)を固定部102aの側壁に押し付け、合体ブ
ロック保持盤102に固定して保持する。
製造治具100に、上記第1(第2)の合体ブロック1
1(12)を固定して保持する。即ち、第1(第2)の
合体ブロック11(12)の第1(第2)の磁気シール
ドブロック4(6)を、合体ブロック保持盤102の固
定部102aに挿入して上から押さえ付けながら、押し
付けネジ108を締め付ける。そして、押し付けネジ1
08の先端部により第1(第2)の磁気シールドブロッ
ク4(6)を固定部102aの側壁に押し付け、合体ブ
ロック保持盤102に固定して保持する。
【0025】次に、この第1の製造治具100を光学顕
微鏡の台座にセットする。そして、光学顕微鏡の対物レ
ンズ20を第1(第2)のチップコア2(3)のギャッ
プに合わせ、θ調整回転レバー105を回転させる。こ
れにより、θ調整ボール107が基盤101のテーパ1
01cに沿って図示矢印a方向に移動するので、合体ブ
ロック保持盤102はθ調整軸103を揺動軸としてθ
方向に揺動する。そして、第1(第2)のチップコア2
(3)のギャップと顕微鏡ヘアーラインのアジマス角度
の精度が±2分以内となるように調整する。尚、顕微鏡
ヘアーラインの平行度は、基準ブロックにより予め合わ
せておく。以上のギャップアジマス角度の調整が完了し
たら、チップコア端面からトラックセンタまでの寸法を
計測する。
微鏡の台座にセットする。そして、光学顕微鏡の対物レ
ンズ20を第1(第2)のチップコア2(3)のギャッ
プに合わせ、θ調整回転レバー105を回転させる。こ
れにより、θ調整ボール107が基盤101のテーパ1
01cに沿って図示矢印a方向に移動するので、合体ブ
ロック保持盤102はθ調整軸103を揺動軸としてθ
方向に揺動する。そして、第1(第2)のチップコア2
(3)のギャップと顕微鏡ヘアーラインのアジマス角度
の精度が±2分以内となるように調整する。尚、顕微鏡
ヘアーラインの平行度は、基準ブロックにより予め合わ
せておく。以上のギャップアジマス角度の調整が完了し
たら、チップコア端面からトラックセンタまでの寸法を
計測する。
【0026】次に、この第1の製造治具100をロータ
リー研削盤又はバーチカル研磨機のテーブルにセットす
る。そして、上記計測寸法に基づいて、チップコア端面
からトラックセンタまでの寸法の精度が±0.005m
m以内となるように第1(第2)のチップコア2(3)
の端面を研削又は研磨する。尚、研削量又は研磨量は、
20μm〜30μm程度を設定する。以上により、チッ
プコア端面からトラックセンタまでの寸法精度及びギャ
ップアジマス角度精度の高い第1(第2)の合体ブロッ
ク11(12)が完成する。そして、図3に示す第2の
製造治具により、完成した第1及び第2の合体ブロック
11、12間に、予め所定の寸法精度で加工されている
中央磁気シールドブロック5を挟み込んで接合する。
リー研削盤又はバーチカル研磨機のテーブルにセットす
る。そして、上記計測寸法に基づいて、チップコア端面
からトラックセンタまでの寸法の精度が±0.005m
m以内となるように第1(第2)のチップコア2(3)
の端面を研削又は研磨する。尚、研削量又は研磨量は、
20μm〜30μm程度を設定する。以上により、チッ
プコア端面からトラックセンタまでの寸法精度及びギャ
ップアジマス角度精度の高い第1(第2)の合体ブロッ
ク11(12)が完成する。そして、図3に示す第2の
製造治具により、完成した第1及び第2の合体ブロック
11、12間に、予め所定の寸法精度で加工されている
中央磁気シールドブロック5を挟み込んで接合する。
【0027】ここで、この接合用の第2の製造治具20
0の構成を説明する。この製造治具200の基盤201
には、第1及び第2の合体ブロック11、12並びに中
央磁気シールドブロック5が挿入され固定される固定部
201aが設けられている。そして、この固定部201
aに挿入されている第1の合体ブロック11を第1のチ
ップコア2の配列方向に移動させるための、押しネジ付
きブロック202の押しネジ部が、固定部201aの一
側壁にねじ込まれ、圧縮バネ203が、固定部201a
の他側壁に配置されている。従って、押しネジ付きブロ
ック202の押しネジ部の回転と圧縮バネ203の作用
により、第1の合体ブロック11は、図示矢印方向に微
小移動するようになっている。
0の構成を説明する。この製造治具200の基盤201
には、第1及び第2の合体ブロック11、12並びに中
央磁気シールドブロック5が挿入され固定される固定部
201aが設けられている。そして、この固定部201
aに挿入されている第1の合体ブロック11を第1のチ
ップコア2の配列方向に移動させるための、押しネジ付
きブロック202の押しネジ部が、固定部201aの一
側壁にねじ込まれ、圧縮バネ203が、固定部201a
の他側壁に配置されている。従って、押しネジ付きブロ
ック202の押しネジ部の回転と圧縮バネ203の作用
により、第1の合体ブロック11は、図示矢印方向に微
小移動するようになっている。
【0028】さらに、固定部201aに挿入されている
第2の合体ブロック12及び必要ならば中央磁気シール
ドブロック5を第2のチップコア3の配列方向の固定部
201aの一側壁に押し付けるための圧縮バネ204
が、固定部201aの他側壁に配置されている。そし
て、固定部201aに挿入されている第1及び第2の合
体ブロック11、12並びに中央磁気シールドブロック
5を第1及び第2のチップコア2、3の配列方向と直交
する方向の固定部201aの一側壁に押し付けるための
押しネジ付きブロック205の押しネジ部が、固定部2
01aの他側壁にねじ込まれている。
第2の合体ブロック12及び必要ならば中央磁気シール
ドブロック5を第2のチップコア3の配列方向の固定部
201aの一側壁に押し付けるための圧縮バネ204
が、固定部201aの他側壁に配置されている。そし
て、固定部201aに挿入されている第1及び第2の合
体ブロック11、12並びに中央磁気シールドブロック
5を第1及び第2のチップコア2、3の配列方向と直交
する方向の固定部201aの一側壁に押し付けるための
押しネジ付きブロック205の押しネジ部が、固定部2
01aの他側壁にねじ込まれている。
【0029】このような構成の接合用の第2の製造治具
200に、上記第1及び第2の合体ブロック11、12
並びに中央磁気シールドブロック5を固定して接合す
る。即ち、第1及び第2の合体ブロック11、12並び
に中央磁気シールドブロック5の接合面に接着剤を塗布
し、第1及び第2の合体ブロック11、12の間に中央
磁気シールドブロック5を挟む配置で仮接合する。そし
て、これらを基盤201の固定部201aに挿入し、押
しネジ付きブロック205の押しネジを回転させる。
200に、上記第1及び第2の合体ブロック11、12
並びに中央磁気シールドブロック5を固定して接合す
る。即ち、第1及び第2の合体ブロック11、12並び
に中央磁気シールドブロック5の接合面に接着剤を塗布
し、第1及び第2の合体ブロック11、12の間に中央
磁気シールドブロック5を挟む配置で仮接合する。そし
て、これらを基盤201の固定部201aに挿入し、押
しネジ付きブロック205の押しネジを回転させる。
【0030】このとき、第1及び第2の合体ブロック1
1、12並びに中央磁気シールドブロック5は、押しネ
ジ付きブロック205により第1及び第2のチップコア
2、3の配列方向と直交する方向に軽く押し付けられて
いるので、第1の合体ブロック11は、押しネジ付きブ
ロック202及び圧縮バネ203により第1のチップコ
ア2の配列方向に移動可能に支持され、第2の合体ブロ
ック12及び中央磁気シールドブロック5は、圧縮バネ
204により第2のチップコア3の配列方向の固定部2
01aの一側壁に押し付けられている。
1、12並びに中央磁気シールドブロック5は、押しネ
ジ付きブロック205により第1及び第2のチップコア
2、3の配列方向と直交する方向に軽く押し付けられて
いるので、第1の合体ブロック11は、押しネジ付きブ
ロック202及び圧縮バネ203により第1のチップコ
ア2の配列方向に移動可能に支持され、第2の合体ブロ
ック12及び中央磁気シールドブロック5は、圧縮バネ
204により第2のチップコア3の配列方向の固定部2
01aの一側壁に押し付けられている。
【0031】次に、この第2の製造治具200を光学顕
微鏡の台座にセットする。そして、光学顕微鏡の対物レ
ンズ20を第1及び第2の合体ブロック11、12の第
1及び第2のチップコア2、3に合わせ、押しネジ付き
ブロック202の押しネジを回転させる。そして、第2
のチップコア3のギャップのインライン上に第1のチッ
プコア2のギャップが位置するように調整する。第2の
チップコア3のギャップのインライン上に第1のチップ
コア2のギャップが位置したら、押しネジ付きブロック
205の押しネジを締め付け、第1及び第2の合体ブロ
ック11、12並びに中央磁気シールドブロック5を圧
着して固定する。そして、この第2の製造治具200を
乾燥機内にセットし、接着剤を加熱硬化する。その後、
接合された第1及び第2の合体ブロック11、12並び
に中央磁気シールドブロック5を第2の製造治具200
から外す。
微鏡の台座にセットする。そして、光学顕微鏡の対物レ
ンズ20を第1及び第2の合体ブロック11、12の第
1及び第2のチップコア2、3に合わせ、押しネジ付き
ブロック202の押しネジを回転させる。そして、第2
のチップコア3のギャップのインライン上に第1のチッ
プコア2のギャップが位置するように調整する。第2の
チップコア3のギャップのインライン上に第1のチップ
コア2のギャップが位置したら、押しネジ付きブロック
205の押しネジを締め付け、第1及び第2の合体ブロ
ック11、12並びに中央磁気シールドブロック5を圧
着して固定する。そして、この第2の製造治具200を
乾燥機内にセットし、接着剤を加熱硬化する。その後、
接合された第1及び第2の合体ブロック11、12並び
に中央磁気シールドブロック5を第2の製造治具200
から外す。
【0032】最後に、第1及び第2のチップコア2、3
の共通コア7のコアバック部分7a(図8参照)を、平
面研削盤による加工により切除することにより、第1及
び第2のチップコア2、3の記録ヘッド2a、3aと再
生ヘッド2b、3bの磁路を互いに分離し、磁気ヘッド
1とする。
の共通コア7のコアバック部分7a(図8参照)を、平
面研削盤による加工により切除することにより、第1及
び第2のチップコア2、3の記録ヘッド2a、3aと再
生ヘッド2b、3bの磁路を互いに分離し、磁気ヘッド
1とする。
【0033】このようにして製造された磁気ヘッド1
は、データストリーマ用の磁気テープが、図6にて矢印
A方向に走行することにより、第1及び第2のチップコ
ア2、3の記録ヘッド2a、3aによってデータの記録
が行なわれると共に、再生ヘッド2b、3bによってテ
ープに記録されたデータの再生が行なわれる。
は、データストリーマ用の磁気テープが、図6にて矢印
A方向に走行することにより、第1及び第2のチップコ
ア2、3の記録ヘッド2a、3aによってデータの記録
が行なわれると共に、再生ヘッド2b、3bによってテ
ープに記録されたデータの再生が行なわれる。
【0034】このように、上述の実施形態では、第1及
び第2の合体ブロック毎にギャップアジマス角度を調整
してチップコア端面からトラックセンタまでの寸法を出
し、一方の合体ブロックを固定保持した状態で、他方の
合体ブロックに対して、ギャップ位置を調整しているの
で、チップコア単体のギャップアジマス角度の精度に殆
ど影響されずに、チャンネル位置関係の精度及びギャッ
プアジマス角度の精度が保証されることになる。従っ
て、製造前にチップコア単体の精度をチェックする必要
がないので、工程が少なくて済み、工数が低減される。
また、チップコアの選別が必要ないので、チップコア単
体の歩留まりが向上することになり、チップコア単体及
び磁気ヘッドのコストが低減される。
び第2の合体ブロック毎にギャップアジマス角度を調整
してチップコア端面からトラックセンタまでの寸法を出
し、一方の合体ブロックを固定保持した状態で、他方の
合体ブロックに対して、ギャップ位置を調整しているの
で、チップコア単体のギャップアジマス角度の精度に殆
ど影響されずに、チャンネル位置関係の精度及びギャッ
プアジマス角度の精度が保証されることになる。従っ
て、製造前にチップコア単体の精度をチェックする必要
がないので、工程が少なくて済み、工数が低減される。
また、チップコアの選別が必要ないので、チップコア単
体の歩留まりが向上することになり、チップコア単体及
び磁気ヘッドのコストが低減される。
【0035】図5及び図6は、上述した磁気ヘッドのア
ジマス研削用の第1の製造治具として用いる量産用の製
造治具の実施形態を示す平面図及び側面図である。この
量産用の製造治具300の基盤301上には、直線移動
可能なクロスローラーテーブル302及びこのクロスロ
ーラーテーブル302を移動させるためのテーブル可動
ネジ303を備えた支持盤304が固定されている。ク
ロスローラーテーブル302の側壁には、テーブル可動
プレート305がテーブル可動ネジ303の先端部と接
触可能なように配置・固定されている。さらに、クロス
ローラーテーブル302の支持盤304側とは反対側の
側壁には、バネ固定ネジ306が固定されており、基盤
301上に固定されているバネ固定ネジ307と引張り
バネ308により接続されている。従って、テーブル可
動ネジ303の回転と引張りバネ308の作用により、
クロスローラーテーブル302は図示矢印a、b方向に
微小移動するようになっている。
ジマス研削用の第1の製造治具として用いる量産用の製
造治具の実施形態を示す平面図及び側面図である。この
量産用の製造治具300の基盤301上には、直線移動
可能なクロスローラーテーブル302及びこのクロスロ
ーラーテーブル302を移動させるためのテーブル可動
ネジ303を備えた支持盤304が固定されている。ク
ロスローラーテーブル302の側壁には、テーブル可動
プレート305がテーブル可動ネジ303の先端部と接
触可能なように配置・固定されている。さらに、クロス
ローラーテーブル302の支持盤304側とは反対側の
側壁には、バネ固定ネジ306が固定されており、基盤
301上に固定されているバネ固定ネジ307と引張り
バネ308により接続されている。従って、テーブル可
動ネジ303の回転と引張りバネ308の作用により、
クロスローラーテーブル302は図示矢印a、b方向に
微小移動するようになっている。
【0036】クロスローラーテーブル302上には、合
体ブロック接着治具309を固定するための2組の第1
のストッパ310a、310b及び第2のストッパ31
1a、311bが固定されている。合体ブロック接着治
具309は、例えば磁性ステンレス系金属材で成る角柱
状であって、各寸法及び直角度が高精度に加工されてお
り、その略中央部に第1(第2)の合体ブロック11
(12)の第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)を上にした形で接着される。
体ブロック接着治具309を固定するための2組の第1
のストッパ310a、310b及び第2のストッパ31
1a、311bが固定されている。合体ブロック接着治
具309は、例えば磁性ステンレス系金属材で成る角柱
状であって、各寸法及び直角度が高精度に加工されてお
り、その略中央部に第1(第2)の合体ブロック11
(12)の第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)を上にした形で接着される。
【0037】第1のストッパ310a、310bは、L
字形状を成し、合体ブロック接着治具309の直交する
側面を両側から保持可能なように配置されている。第2
のストッパ311a、311bには、ボールプランジャ
312a、312bが貫通ネジ穴にねじ込まれており、
このボールプランジャ312a、312bの各先端部が
合体ブロック接着治具309を第1のストッパ310
a、310bに両側から押し付け可能なように、第2の
ストッパ311a、311bは配置されている。
字形状を成し、合体ブロック接着治具309の直交する
側面を両側から保持可能なように配置されている。第2
のストッパ311a、311bには、ボールプランジャ
312a、312bが貫通ネジ穴にねじ込まれており、
このボールプランジャ312a、312bの各先端部が
合体ブロック接着治具309を第1のストッパ310
a、310bに両側から押し付け可能なように、第2の
ストッパ311a、311bは配置されている。
【0038】さらに、クロスローラーテーブル302上
には、合体ブロック接着治具309に載置された第1
(第2)の合体ブロック11(12)を両側から支持し
てギャップアジマス角度を調整する合体ブロック支持台
313及びアジマス調整台314が固定されている。合
体ブロック支持台313には、第1(第2)の合体ブロ
ック11(12)のチップコア2(3)側を押さえ付け
るコンタクトプローブ315と第1(第2)の合体ブロ
ック11(12)の第1(第2)の磁気シールドブロッ
ク4(6)の上面を押さえ付ける板バネ316が備えら
れている。アジマス調整台314には、コンタクトプロ
ーブ315と対向して配置され、第1(第2)の合体ブ
ロック11(12)の第1(第2)の磁気シールドブロ
ック4(6)を2箇所で押し付けてギャップアジマス角
度を調整するアジマス調整ネジ317a、317bが貫
通ネジ穴にねじ込まれている。
には、合体ブロック接着治具309に載置された第1
(第2)の合体ブロック11(12)を両側から支持し
てギャップアジマス角度を調整する合体ブロック支持台
313及びアジマス調整台314が固定されている。合
体ブロック支持台313には、第1(第2)の合体ブロ
ック11(12)のチップコア2(3)側を押さえ付け
るコンタクトプローブ315と第1(第2)の合体ブロ
ック11(12)の第1(第2)の磁気シールドブロッ
ク4(6)の上面を押さえ付ける板バネ316が備えら
れている。アジマス調整台314には、コンタクトプロ
ーブ315と対向して配置され、第1(第2)の合体ブ
ロック11(12)の第1(第2)の磁気シールドブロ
ック4(6)を2箇所で押し付けてギャップアジマス角
度を調整するアジマス調整ネジ317a、317bが貫
通ネジ穴にねじ込まれている。
【0039】このような構成の量産用の製造治具300
の使用方法について説明する。先ず、合体ブロック接着
治具309を複数用意する。そして、そのうちの1つの
合体ブロック接着治具309を第1のストッパ310
a、310b間に挿入する。そして、第2のストッパ3
11a、311bのボールプランジャ312a、312
bを締め付けて合体ブロック接着治具309を固定す
る。次に、第1(第2)の合体ブロック11(12)の
第1(第2)の磁気シールドブロック4(6)が合体ブ
ロック接着治具309の上面に接触し、第1(第2)の
チップコア2(3)が合体ブロック接着治具309の側
面に接触するように、第1(第2)の合体ブロック11
(12)を合体ブロック接着治具309に載置する。こ
のとき、支持台313のコンタクトプローブ325は第
1(第2)のチップコア2(3)の略中央部を押し付け
ており、支持台313の板バネ326は第1(第2)の
磁気シールドブロック4(6)の上面を押さえ付けてい
る。そして、調整台324の調整ネジ326a、326
bをねじ込んで第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)に接触させる。
の使用方法について説明する。先ず、合体ブロック接着
治具309を複数用意する。そして、そのうちの1つの
合体ブロック接着治具309を第1のストッパ310
a、310b間に挿入する。そして、第2のストッパ3
11a、311bのボールプランジャ312a、312
bを締め付けて合体ブロック接着治具309を固定す
る。次に、第1(第2)の合体ブロック11(12)の
第1(第2)の磁気シールドブロック4(6)が合体ブ
ロック接着治具309の上面に接触し、第1(第2)の
チップコア2(3)が合体ブロック接着治具309の側
面に接触するように、第1(第2)の合体ブロック11
(12)を合体ブロック接着治具309に載置する。こ
のとき、支持台313のコンタクトプローブ325は第
1(第2)のチップコア2(3)の略中央部を押し付け
ており、支持台313の板バネ326は第1(第2)の
磁気シールドブロック4(6)の上面を押さえ付けてい
る。そして、調整台324の調整ネジ326a、326
bをねじ込んで第1(第2)の磁気シールドブロック4
(6)に接触させる。
【0040】次に、光学顕微鏡を覗きながらテーブル可
動ネジ303を回転させてクロスローラーテーブル30
2を移動させ、光学顕微鏡の対物レンズに第1(第2)
のチップコア2(3)のギャップを合わせる。そして、
調整ネジ326a、326bを回転させて第1(第2)
の合体ブロック11(12)をコンタクトプローブ31
5の先端部を中心として揺動させ、第1(第2)のチッ
プコア2(3)のギャップと顕微鏡ヘアーラインのアジ
マス角度の精度が±2分以内となるように調整する。こ
の調整完了後、接着剤により第1(第2)の合体ブロッ
ク11(12)と合体ブロック接着治具309を固定す
る。以上のギャップアジマス角度の調整が完了したら、
チップコア端面からトラックセンタまでの寸法を測定す
る。以上の工程を複数の合体ブロック接着治具309に
ついて行う。
動ネジ303を回転させてクロスローラーテーブル30
2を移動させ、光学顕微鏡の対物レンズに第1(第2)
のチップコア2(3)のギャップを合わせる。そして、
調整ネジ326a、326bを回転させて第1(第2)
の合体ブロック11(12)をコンタクトプローブ31
5の先端部を中心として揺動させ、第1(第2)のチッ
プコア2(3)のギャップと顕微鏡ヘアーラインのアジ
マス角度の精度が±2分以内となるように調整する。こ
の調整完了後、接着剤により第1(第2)の合体ブロッ
ク11(12)と合体ブロック接着治具309を固定す
る。以上のギャップアジマス角度の調整が完了したら、
チップコア端面からトラックセンタまでの寸法を測定す
る。以上の工程を複数の合体ブロック接着治具309に
ついて行う。
【0041】そして、複数の合体ブロック接着治具30
9をロータリー研削盤又はバーチカル研磨機のテーブル
にまとめてセットする。そして、チップコア端面からト
ラックセンタまでの寸法の精度が±0.005mm以内
となるように第1(第2)のチップコア2(3)の端面
を研削する。尚、研削量は、20μm〜30μm程度を
設定する。以上により、チップコア端面からトラックセ
ンタまでの寸法精度及びギャップアジマス角度精度の高
い第1及び第2の合体ブロック11、12が複数完成す
る。
9をロータリー研削盤又はバーチカル研磨機のテーブル
にまとめてセットする。そして、チップコア端面からト
ラックセンタまでの寸法の精度が±0.005mm以内
となるように第1(第2)のチップコア2(3)の端面
を研削する。尚、研削量は、20μm〜30μm程度を
設定する。以上により、チップコア端面からトラックセ
ンタまでの寸法精度及びギャップアジマス角度精度の高
い第1及び第2の合体ブロック11、12が複数完成す
る。
【0042】尚、上記実施例においては、テープ式デー
タストリーマ用の磁気ヘッドについて説明したが、これ
に限らず、他の磁気記録媒体、例えばオーディオ用カセ
ットテープ、デジタルオーディオテープ等のための磁気
ヘッドに対してもこの発明を適用し得ることは明らかで
ある。
タストリーマ用の磁気ヘッドについて説明したが、これ
に限らず、他の磁気記録媒体、例えばオーディオ用カセ
ットテープ、デジタルオーディオテープ等のための磁気
ヘッドに対してもこの発明を適用し得ることは明らかで
ある。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
チップコア単体の選別をすることなく、所定精度が達成
され、各種コストを低減することができる。
チップコア単体の選別をすることなく、所定精度が達成
され、各種コストを低減することができる。
【図1】この発明による磁気ヘッドの第1の製造治具の
実施形態を示す斜視図。
実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示す磁気ヘッドの第1の製造治具の実施
形態の側面図。
形態の側面図。
【図3】この発明による磁気ヘッドの第2の製造治具の
実施形態を示す斜視図。
実施形態を示す斜視図。
【図4】磁気ヘッドにおけるチップコアと磁気シールド
ブロックとの合体を示す概略斜視図。
ブロックとの合体を示す概略斜視図。
【図5】この発明による磁気ヘッドの第1の製造治具の
量産用の製造治具の実施形態を示す平面図。
量産用の製造治具の実施形態を示す平面図。
【図6】図5に示す磁気ヘッドの第1の製造治具の量産
用の製造治具の実施形態の側面図。
用の製造治具の実施形態の側面図。
【図7】磁気ヘッドを示す平面図。
【図8】図7に示す磁気ヘッドの底面図。
【図9】図7に示す磁気ヘッドの側面図。
【図10】図7に示す磁気ヘッドにおけるチップコアの
平面図。
平面図。
【図11】図7に示す磁気ヘッドにおけるチップコアの
側面図。
側面図。
1 磁気ヘッド 2 第1のチップコア 3 第2のチップコア 4 第1の磁気シールドブロック 5 中央磁気シールドブロック 6 第2の磁気シールドブロック 100 アジマス研削用の製造治具 101 基盤(回転手段) 102 合体ブロック保持盤(保持・固定手段) 103 θ調整軸(回転手段) 104 圧縮バネ(回転手段) 105 θ調整回転レバー(回転手段) 106 圧縮バネ(回転手段) 107 θ調整ボール(回転手段) 108 押し付けネジ(保持・固定手段) 200 接合用の製造治具 201 基盤(保持・固定手段) 202 押しネジ付きブロック(移動手段) 203 圧縮バネ(移動手段) 204 圧縮バネ(位置決め手段) 205 押しネジ付きブロック(圧接手段) 300 量産用の製造治具 301 基盤 302 クロスローラーテーブル 303 テーブル可動ネジ 304 支持盤 305 テーブル可動プレート 306 バネ固定ネジ 307 バネ固定ネジ 308 引っ張りバネ 309 合体ブロック接着治具 313 合体ブロック支持台 314 アジマス調整台 315 コンタクトプローブ 316 板バネ
Claims (4)
- 【請求項1】 1チャンネル分のギャップ長の異なる2
つのヘッドを2組備えた磁気ヘッドの製造方法におい
て、 前記2つのヘッドが並んで配設された第1のチップコア
と、前記第1のチップコアの外側で、この第1のチップ
コアを包囲するように配設される第1の磁気シールドブ
ロックとを合体して第1の合体ブロックとし、 前記第1の合体ブロックを微小回転させながら、前記第
1の合体ブロックの第1のチップコアの2つのヘッドの
ギャップの角度を計測して所定範囲の精度に調整し、 前記調整が完了したときに、前記第1の合体ブロックを
固定し、 前記第1の合体ブロックの第1のチップコアの端面から
前記ヘッドのギャップ中央までの距離を計測し、 前記計測距離に基づいて前記第1の合体ブロックの第1
のチップコアの端面を加工し、 同様に上記各工程を実行して第2の合体ブロックを得、 前記第1及び第2の合体ブロックと、これらの間に挟ま
れる中間磁気シールドブロックとを仮接合し、 前記第1の合体ブロックと中間磁気シールドブロックを
位置決めし、 前記第2の合体ブロックを微小移動させながら、前記第
1及び第2の合体ブロックの第1及び第2のチップコア
の対応するヘッドのギャップの位置を計測して所定範囲
の精度に調整し、 前記調整が完了したときに、前記第1及び第2の合体ブ
ロック並びに中間磁気シールドブロックを圧接し、 前記第1及び第2の合体ブロックの第1及び第2のチッ
プコアの2つのヘッドを互いに磁路分離することを特徴
とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 1チャンネル分のギャップ長の異なる2
つのヘッドを2組備えた磁気ヘッドの製造治具におい
て、 前記2つのヘッドが並んで配設されたチップコアと、前
記チップコアの外側で、このチップコアを包囲するよう
に配設される磁気シールドブロックとを合体した合体ブ
ロックを保持して固定する保持・固定手段と、 前記保持・固定手段を微小回転させる回転手段とを備え
たことを特徴とする磁気ヘッドの製造治具。 - 【請求項3】 1チャンネル分のギャップ長の異なる2
つのヘッドを2組備えた磁気ヘッドの製造治具におい
て、 前記2つのヘッドが並んで配設された第1及び第2のチ
ップコアと前記第1及び第2のチップコアの外側で、こ
の第1及び第2のチップコアを包囲するように配設され
る第1及び第2の磁気シールドブロックとを合体した第
1及び第2の合体ブロックと、これらの間に挟まれる中
間磁気シールドブロックとを仮接合したものを保持して
固定する保持・固定手段と、 前記第1の合体ブロックと中間磁気シールドブロックを
位置決めする位置決め手段と、 前記第2の合体ブロックを微小移動させる移動手段と、 前記第1及び第2の合体ブロックの第1及び第2のチッ
プコアの対応するヘッドのギャップの位置が所定範囲の
精度に調整されたときに、前記第1及び第2の合体ブロ
ック並びに中間磁気シールドブロックを圧接する圧接手
段とを備えたことを特徴とする磁気ヘッドの製造治具。 - 【請求項4】 1チャンネル分のギャップ長の異なる2
つのヘッドを2組備えた磁気ヘッドにおいて、 前記2つのヘッドが並んで配設された第1及び第2のチ
ップコアと、前記第1及び第2のチップコアの外側で、
この第1及び第2のチップコアを包囲するように配設さ
れる第1及び第2の磁気シールドブロックとを合体した
第1及び第2の合体ブロックであって、 前記第1及び第2の合体ブロックを微小回転させなが
ら、前記第1及び第2の合体ブロックの第1及び第2の
チップコアの2つのヘッドのギャップの角度を計測して
所定範囲の精度に調整し、前記調整が完了したときに、
前記第1及び第2の合体ブロックを固定し、前記第1及
び第2の合体ブロックの第1及び第2のチップコアの端
面から前記ヘッドのギャップ中央までの距離を計測し、
前記計測距離に基づいて前記第1及び第2の合体ブロッ
クの第1及び第2のチップコアの端面を加工した第1及
び第2の合体ブロックと、 前記第1及び第2の合体ブロックの間に挟まれる中間磁
気シールドブロックであって、 前記第1及び第2の合体ブロック並びに中間磁気シール
ドブロックを仮接合し、前記第1の合体ブロックと中間
磁気シールドブロックを位置決めし、前記第2の合体ブ
ロックを微小移動させながら前記第1及び第2の合体ブ
ロックの第1及び第2のチップコアの対応するヘッドの
ギャップ位置を計測して所定範囲の精度に調整し、前記
調整が完了したときに、前記第1及び第2の合体ブロッ
クに圧接した中間磁気シールドブロックとを備え、 前記第1及び第2の合体ブロックの第1及び第2のチッ
プコアの2つのヘッドを互いに磁路分離して成ることを
特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35150895A JPH09180125A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35150895A JPH09180125A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180125A true JPH09180125A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18417768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35150895A Pending JPH09180125A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 磁気ヘッド及びその製造方法及びその製造治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09180125A (ja) |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP35150895A patent/JPH09180125A/ja active Pending
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