JPH09179445A - 電子写真感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体のみを消耗部品として交換でき、また
一部分の強度を増す必要のない電子写真感光体を提供す
ることにある。 【解決手段】 感光体が装填される本体装置の他の部分
を回転駆動するための駆動歯部２９を周囲に設けたロー
タ部と、このロータに一端を固設して取付けたドラム状
の電子写真感光体部２とにより電子写真感光体を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に係
り、特に、感光体を回転駆動する駆動機構に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】ドラム状の感光体を回転しながら該感光
体上に画像を露光し記録する記録装置の一例を図６に示
す。これはレーザビームプリンタの型式の記録装置を示
すもので、図中、１は記録装置本体、２は該本体内に矢
印で示す方向に回転するように設けられたドラム状の感
光体、３は帯電器、４は該感光体上に画像を露光する画
像光、５は感光体上に形成された潜像を顕像化する現像
装置、６は転写紙、７は給紙ローラ、８はレジストロー
ラ、９は転写ローラ、１０は移送ベルト、１１は定着ロ
ーラを示す。

【０００３】感光体２に画像を露光する露光系を図７に
示す。図中、１２はドライバ、１３はレーザダイオー
ド、１４はコリメータレンズ、１５はポリゴンミラー、
１６は集光レンズ、１７は反射ミラーを示し、レーザダ
イオード１３から発光した光は、コリメータレンズ１４
を通り、ポリゴンミラー１５、集光レンズ１６、ミラー
１７を介して感光体２へ記録情報光を照射する。

【０００４】感光体２上に形成された画像は現像装置５
によって顕像化され、この画像は所定のタイミングで給
紙される転写紙に転写され、定着ローラ１１によって定
着される。

【０００５】上記の感光体を回転駆動するために駆動モ
ータ１８が設けられ、このモータの回転は歯車１９，２
０，２１を介して感光体２に一体に設けられた歯車部に
伝達されることになる。また、このモータの回転は歯車
列２２を介して給紙ローラ７およびレジストローラ８に
伝達される。２３は記録装置の転写紙を所定のタイミン
グで給紙伝達する給紙クラッチを示す。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
記録装置における感光体は、モータ１８の回転駆動を、
歯車１９，２０，２１を介して伝達されるための歯車部
が一体に設けられているため、感光体のみを消耗部品と
して交換することができない。

【０００７】また、歯車部が一体に形成されている感光
体の部分は、他の部分に比べて強度を余計に必要とす
る。

【０００８】本出願に係る発明の目的は、感光体のみを
消耗部品として交換でき、また一部分の強度を増す必要
のない電子写真感光体を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、電子写真感光体であって、この感光
体が装填される本体装置の他の部分を回転駆動するため
の駆動歯部を周囲に設けたロータ部と、このロータに一
端を固設して取付けたドラム状の電子写真感光体部とを
有することを特徴とする電子写真感光体とするものであ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】

（第１の実施の形態）図１および図２は本発明による電
子写真感光体を有効に実施できる記録装置の第１の実施
の形態を示す。なお、図中、図６および図７に示す部分
と同様の部分は同じ符合によって指示し、その詳細な説
明は省略する。

【００１１】この実施の形態は、ドラム状の感光体２
を、この感光体を回転駆動させるための駆動モータのロ
ータ部に直接的に着脱自在に連結した構成を示す。この
実施の形態においては、感光体を回転駆動するための駆
動モータ２４は、基台２５にとりつけられたＤＣモータ
より成り、これはモータコントロール２６によってコン
トロールされる。モータ２４は、ステータ部２４Ａおよ
びロータ部２４Ｂを有し、ロータ部２４Ｂの軸２４Ｃは
軸受によってステータ部２４Ａに回転自在に支承され
る。ステータ部２４Ａにはアーマチヤコイル２７が設け
られ、ロータ部２４Ｂにはマグネット２８が設けられ
る。

【００１２】感光体２は上記のモータ２４のアウターロ
ータ部２４Ｂに着脱自在に連結される。さらに、該ロー
タ部２４Ｂの一部に、記録装置の他の部分を回転駆動す
るための駆動歯車２９が形成され、これは、歯車列３０
を介して給紙ローラ７およびレジストローラ８に回転を
伝達する。なお、図中、３は感光体に一定の電荷を与え
る帯電器、３１は帯電器３に高電圧を供給する高圧トラ
ンスを示す。

【００１３】本実施の形態においては、図２に示すよう
に駆動モータのアウターロータ部に感光体２を取付けた
ので、図７に示す歯車１９，２０，２１が不要で、従っ
て、回転を伝達する歯車の形状等によるピッチムラがな
い良好な画像を得ることができる。

【００１４】また、図２に示したごとくモータのアウタ
ーロータ部２４Ｂにドラム状の感光体２を取付けること
により、感光体２がモータ回転時のフライホイール効果
を発揮し、モータの回転ムラの軽減手段としても有効で
ある。

【００１５】さらに電子写真感光体では、感光体に所定
の高圧を印加し帯電プロセスを行なう必要上、感光ドラ
ム２をアース導通する必要がある。

【００１６】従来技術においては、図５に示すように、
アース導通用板バネ３２を記録装置側板３３の金属に取
付け、この板バネを介して感光体２へのアース導通を行
なっていた。この様なアース導通では、板バネの強度、
耐久性、等より完全な導通が確保できない欠点を有して
いたが、本実施の形態の記録装置では、図２に示すごと
く基台２５にとりつけられたモータ２４のアウターロー
タ部２４Ｂに感光体２を取付けることにより、アース導
通は、感光体２からロータ部２４Ｂ、軸受け、モータ軸
２４Ｃ、モータ２４および基台２５を介して記録装置の
座板板金等へ完全なアース導通が可能となった。

【００１７】（第２の実施の形態）図３は本発明の第２
の実施の形態を示す。

【００１８】図３は面対向型のＤＣモータを使用する実
施の形態を示す。図中、３４はモータのロータ部、３５
はロータ部３４に取付けたマグネット、３６はアマチュ
アコイル、３７はアマチュアコイル及びモータコントロ
ール部をマウントした部材である。図３は、感光体２を
ロータ部３４へ取付けた形態の実施の形態を示すが、感
光体２の側板にマグネット３５を設け感光体そのものを
モータのアウターロータとして構成してもよい。

【００１９】（第３の実施の形態）図４は第３の実施の
形態を示す。

【００２０】図４は超音波モータを使用する実施の形態
を示す。図中４４は圧電素子、４０は振動体、４１は回
転伝達用ステンレス部材、４３は部材４１の回転運動を
摩擦で受ける複合プラスチック材料、４２は移動体とし
てのステンレス部材である。つまり超音波モータにおい
て、従来ＤＣモータ等に比較すると図４の４０，４１，
４４の部分がステータ部、４２，４３の部分がロータ部
となる。

【００２１】本実施の形態において、感光体を駆動する
超音波モータは特に低速高トルク特性を有しているの
で、感光体を直接回転駆動するのに最適である。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果が得られる。

【００２３】１．ドラム状感光体部に駆動歯車部を設け
ないので、感光体のみを消耗部品として交換が可能とな
る。

【００２４】２．感光体を支持し、回転駆動を受けるロ
ータに歯車部を設けること、このロータ自身を強度を増
のに厚みも必要となり、歯車部を設けるのに適した構造
となり、また感光体自体に歯車部を設けるために余分に
強度を高める必要がない。

【００２５】３．感光体と歯車部とが共通のロータ上に
存在するので、感光体と歯車部との耐久性が近い場合、
一括して交換することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子写真感光体を有効に実施できる記
録装置の第１の実施の形態を示す斜視図

【図２】図１の一部を示す断面図

【図３】本発明の第２の実施の形態を示す断面図

【図４】本発明の第３の実施の形態を示す斜視図

【図５】従来の記録装置における感光体のアース導通構
造を示す側面図

【図６】記録装置の全体的概略図

【図７】従来の記録装置における感光体駆動機構部分を
示す斜視図

【符号の説明】

1 …記録装置本体 2 …感光体 １８…駆動モータ １９，２０２１…歯車 ２２…歯車列 ２４…駆動モータ ２４Ａ…ステータ部 ２４Ｂ…ロータ部 ２４Ｃ…モータ軸 ２７…アーマチヤコイル ２８…マグネット ２９…駆動歯車 ３４…ロータ部 ３５…マグネット ３６…アーマチヤコイル ４０，４１，４４…ステータ部 ４２，４３…ロータ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子写真感光体であって、 この感光体が装填される本体装置の他の部分を回転駆動
   するための駆動歯部を周囲に設けたロータ部と、 このロータに一端を固設して取付けたドラム状の電子写
   真感光体部とを有することを特徴とする電子写真感光
   体。