JPH0917861A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0917861A
JPH0917861A JP16192695A JP16192695A JPH0917861A JP H0917861 A JPH0917861 A JP H0917861A JP 16192695 A JP16192695 A JP 16192695A JP 16192695 A JP16192695 A JP 16192695A JP H0917861 A JPH0917861 A JP H0917861A
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contact
ion implantation
heat treatment
manufacturing
semiconductor device
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JP16192695A
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Yuji Komatsu
裕司 小松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板の拡散層と上層配線との接続をと
る場合に、半導体基板上の層間膜に形成した接続孔を介
してイオン注入及び活性化を行うことによりコンタクト
補償をする場合についても、その処理により悪影響(シ
リサイド形成の場合のその凝集など、熱処理に伴う悪影
響など)が生じない半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】 半導体基板1の拡散層1a,1bと上層配線
12との接続をとるコンタクトを形成する工程を有する
半導体装置の製造方法において、半導体基板1上の層間
膜7に形成した接続孔8を介してイオン注入及び活性化
を行うことによりコンタクト補償をするに際し、前記上
層配線12との接続をとる埋め込み材料11の密着層9
を形成し、その後に該コンタクト補償を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関する。特に、半導体基板の拡散層と上層配線との接
続をとるコンタクト形成工程を有する半導体装置の製造
方法であって、その半導体基板上の層間膜に形成した接
続孔を介してイオン注入及び活性化を行うことによりコ
ンタクト補償をする場合について改良を施した半導体の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板の拡散層と上層配線と
の接続をとるコンタクト形成工程を有する半導体装置の
製造方法において、半導体基板上の層間膜に形成した接
続孔を介してイオン注入及び活性化を行うことによりコ
ンタクト補償を行う場合は、次のような工程がとられて
いた。まず図16に示すように接続孔8(コンタクトホ
ール)を開口し、次に図17に示すようにコンタクト補
償イオン注入(矢印で示す。図示はAs+ の注入の例で
ある)を行い、次いで図18に示すように活性化アニー
ルを行う。しかしこのような従来例では、拡散層1
a′,1b′の表面の不純物濃度の低下、拡散層1
a′,1b′の表面の自然酸化膜の成長、層間膜(B、
P、Asなどを含むSiO2 等のDoped Oxid
e等)からの不純物のカウンタードープ、サリサイド構
造を用いる場合のサリサイドの凝集(拡散層1a′,1
b′がサリサイド化されている場合)などの問題があ
る。なおこの従来例は、図16に符号Aで示す合わせズ
レによるLOCOS2のエッチングが生じても、図18
に符号Bで示すように開口後のコンタクト(接続孔8)
に対して補償イオン注入により自己整合的に拡散層を形
成する例である。また、図16ないし図18中で、後に
説明する実施例におけると同じ符号は、同様の構成部分
を示すものである。
【0003】一方、半導体装置製造の分野では、様々な
要請がなされているが、半導体基板の拡散層がシャロー
化し、よって拡散層例えばSi基板中のSi拡散層の浅
い接合化に伴って、解決すべき問題が生じており、拡散
層の抵抗が素子特性に無視できないレベルにまで上昇し
てきている。この解決法の一つにサリサイド(SALI
CIDE;elf Aligned Silicid
)法による自己整合形成のシリサイド技術が提案され
ている。この技術を用いれば、拡散層の抵抗は、従来の
50〜100Ω/□から2〜3Ω/□と一桁以上もシー
ト抵抗Rsを下げることができるため、当面の間は、拡
散層の抵抗がデバイスの動作性能上無視できるものとな
る。これまで、このサリサイドを形成するメタル材とし
て、主にその良好なシリサイド化の特性や抵抗率が低い
と言う理由などからTiが検討され、その一部はプロセ
ッサー等ですでに実用化されている。しかし、このTi
を用いたサリサイドを実際の集積化が進むLSIに応用
するためには、更に以下に示す問題点がある。
【0004】それは即ち、Tiサリサイドを形成した後
では、熱処理温度に制限が加わると言うものである。通
常Tiサリサイドは、例えば以下に示す2段階の熱工
程、特にRTA(Rapid Thermal Ann
eal;急速加熱処理)工程を経て、低抵抗な結晶相で
あるC54TiSi2 が形成される(これについては、
“The C49 to C54 Phase Tra
nsformationin TiSi2 Thin
Films” R.W.Mann et.al.,J.
Electrochem.Soc.,Vol.141,
No.5,May 1994,The Electro
chemical Society Inc.参照)。
【0005】サリサイドの形成ステップ例(2段階熱工
程) 第1ステップRTA:600℃、30秒処理(N2
囲気中) 選択エッチング:H2 SO4 +H2 2 =3:1使
用、10分間ディップ 第2ステップRTA:800℃、30秒処理(N2
囲気中)
【0006】そしてこの時の最終熱処理工程である80
0℃のRTA以降は、この後に更に800℃以上の熱処
理が施されるとTiSi2 の凝集とそれに伴うシート抵
抗及び接合リーク電流の増加を生じるため、かかる熱処
理工程以降の800℃以上の高熱処理は好ましくないと
されている。
【0007】ところが通常のLSI作製のプロセスで
は、Tiサリサイド形成以降も800℃を越える熱処理
が不可避の場合がある。
【0008】それは、(1)層間絶縁膜の局所平坦化の
ためのリフロー(850〜900℃)や、(2)コンタ
クト形成時のマスクの合わせズレ(コンタクト〜拡散
層。図16及び図18参照))とそれに伴う接合リーク
電流の増加を抑制するためのコンタクト補償イオン注入
(800℃前後の熱処理が行われる)等である。
【0009】このうち(1)については、層間膜のグロ
ーバル平坦化(全面平坦化)の必要性等から近年のプロ
セスでは、リフロープロセスそのもについても見直され
つつある。
【0010】しかし、(2)のコンタクト補償イオン注
入については、熱処理の温度は低温化しつつあるもの
の、デザインルールの微細化に伴いリソグラフィーでの
合わせずれの補償の必要性はますます高まりつつあり、
今のところ省略できる見通しは無い。
【0011】これまでに研究者によっては、TiSi2
中の酸素不純物を低減することによって〜900℃30
分程度の熱処理でもTiSi2 は凝集せず、Tiサリサ
イド形成後の熱プロセスに耐えうるとの報告もされてい
る。しかし、これはあくまでも〜0.5μmのデザイン
ルールでの結果であり、またこの時のTiSi2 も〜5
0nm程度と比較的厚い条件下での報告である。今後、
デザインルールの縮小に伴い、浅い接合とそれに応じて
薄いTiSi2 が使用されるようになりこのコンタクト
補償イオン注入の活性化アニールでのTiSi2 の凝集
の問題が顕在化することは避けられないと考える。以上
のような理由から、TiSi2 を凝縮させないコンタク
ト形成プロセスが求められている。このような問題は、
補償イオン注入を不可欠の工程とする半導体装置製造の
場合に、いずれも問題になることである。(吉田他「チ
タンシリサイド化接合の耐熱性」信学技報 SDM87
−136 pp73)。
【0012】
【発明の目的】本発明は上記の問題点を解決すべくなさ
れたもので、半導体基板の拡散層と上層配線との接続を
とる場合に半導体基板上の層間膜に形成した接続孔を介
してイオン注入及び活性化を行うことによりコンタクト
補償をする場合についても、その処理により悪影響(シ
リサイド形成の場合のその凝集など、熱処理に伴う悪影
響など)が生じない半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【目的を達成するための手段】本発明は、半導体基板の
拡散層と上層配線との接続をとるコンタクト形成工程を
有する半導体装置の製造方法において、半導体基板上の
層間膜に形成した接続孔を介してイオン注入及び活性化
を行うことによりコンタクト補償をするに際し、前記上
層配線との接続をとる埋め込み材料の密着層を形成した
後に該コンタクト補償を行うことを特徴とする半導体装
置の製造方法であって、これにより上記目的を達成する
ものである。
【0014】この場合、上記コンタクト補償イオン注入
におけるイオンの飛程がオーミックコンタクトをとるた
めのメタルの内部に該イオンが飛来する構成で加速電圧
を調整するようにすることができる。
【0015】また、上記半導体基板がシリコン基板であ
り、上記拡散層が自己整合的にシリサイド化される構成
とすることができる。
【0016】また、上記処理が熱処理であり、かつ該熱
処理が上記自己整合シリサイドの低抵抗化のために行う
最終的な熱処理を兼ねる構成とすることができる。
【0017】
【作用】本発明によれば、接続孔を介してイオン注入及
び活性化を行うことによりコンタクト補償をするに際
し、上層配線との接続をとる埋め込み材料の密着層を形
成した後に該コンタクト補償を行うので、この密着層が
イオン注入やその後の熱処理等の活性化処理が下部に影
響を与えるのを防御する緩衝層として機能し、よってシ
リサイドが形成されている場合もそれに対する悪影響を
防ぐことができる。
【0018】また本発明を、上記のコンタクト補償イオ
ン注入におけるイオンの飛程がオーミックコンタクトを
とるためのメタルの内部に来る構成で加速電圧を調整す
るようにすれば、一層この作用を有効に機能せしめるこ
とが可能となる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について、詳細に説明す
る。但し当然のことではあるが、本発明は以下の実施例
により限定を受けるものではない。
【0020】実施例1 この実施例は、素子分離にLOCOSを用いた通常のバ
ルク(Bulk)のSi上のMOSプロセスに本発明を
適用した場合の実施例である。本実施例においては、拡
散層とメタルとのコンタクト形成において、第1層目の
金属配線を形成するための密着層用の金属を堆積した後
からコンタクト補償イオン注入及びその活性化の熱処理
を行って、コンタクト形成を行う。図1ないし図7を参
照する。
【0021】本実施例は、半導体基板1(ここではSi
基板)の拡散層1a,1bと上層配線12(ここではA
l系材料による配線)との接続をとるコンタクト(図7
参照)を形成する工程を有する半導体装置の製造方法に
おいて、半導体基板1上の層間膜7に形成した接続孔8
を介してイオン注入及び活性化を行うことによりコンタ
クト補償をする(図5)に際し、前記上層配線12との
接続をとる埋め込み材料11(ここではWプラグ)の密
着層9(ここではTi/TiN層)を形成し(図4)、
その後に該コンタクト補償を行う(図5)構成とする。
【0022】本実施例においては、図5に示す上記コン
タクト補償イオン注入におけるイオンの飛程がオーミッ
クコンタクトをとるためのメタルの内部に来る構成で加
速電圧を調製する。即ち図示例では、密着層9がTi/
TiN層から構成されているが、その内のメタルである
Tiにイオンが飛来するイオン飛程で実施する。
【0023】本実施例においては、上記半導体基板1は
シリコン基板である。また上記コンタクト補償を行うた
めのイオン注入後の処理は熱処理である。
【0024】更に具体的には、本実施例では以下の工程
を行う。まず、通常の方法で素子分離領域2とするLO
COSを形成した後、トランジスタ等の素子を形成し拡
散層を形成する。
【0025】即ちここではまず図1に示すように半導体
基板1(ここではSi基板)にLOCOS素子分離領域
2及びゲート絶縁膜とする絶縁膜3を酸化により形成す
る。
【0026】次にゲートパターニングを行いイオン注入
を行って、図2の構造とする。ここで図2に示す拡散層
1a,1bは、〜10nmの薄い酸化膜を通したイオン
注入と、この酸化膜を外方拡散防止層に用いてのイオン
の活性化を行って形成している。即ち図1の状態でゲー
ト材としてポリSi等を形成し、パターニングしてゲー
ト電極4を形成し、その後LDDイオン注入を行った後
全面にSiO2 を形成して全面エッチバックしてLDD
スペーサ5をサイドウォール状に形成する。このエッチ
バック時にゲート電極4の下層以外の基板上の絶縁膜3
は除去される。この後、別途酸化薄膜6を形成し、この
薄い酸化膜6を通したイオン注入により、拡散層1a,
1bを形成するのである。
【0027】次に、層間絶縁膜7を堆積し、コンタクト
ホールパターンのレジストマスクをパターニングし、R
IE等にて開口して接続孔8を形成する(図3)。
【0028】続いてブランケットW(タングステン)プ
ラグ形成時にタングステン膜の密着層9となるTiN/
Ti層をスパッタ法にて堆積する(図4)。この時の密
着層形成のスパッタ条件は、例えば以下の通りとするこ
とができる。 密着層の形成条件 基板温度 200℃ 圧力 0.4Pa DCパワー 5kW ガス 第1ステップ Ar=100sccm(Ti30nm形成) 第2ステップ Ar/N2 =30/80sccm(Ti100nm形成)
【0029】更に図5に示すように、レジスト10をコ
ンタクトよりも大きく開口するようにしてパターニング
し、図示のようにこれをマスクとしてn+ 拡散層に対し
てはn型の不純物を、またp+ 拡散に対してはp型の不
純物をそれぞれイオン注入し、コンタクト部分に自己整
合的に拡散層と同じタイプの不純物を導入する(図5は
As+ をイオン注入した例を示す)。このコンタクト補
償イオン注入領域を、符号8a,8bで示す。
【0030】イオン注入の条件は、例えば以下の通りと
することができる。この条件は、イオン注入のイオンの
飛程を、金属(ここではTi)に注入がなされるように
設定したものである。 コンタクトイオン注入の条件 As:1E14cm-2 20keV (n+ 上の拡散層に対して) B :1E14cm-2 15keV (p+ 上の拡散層に対して)
【0031】その後処理を行うことにより、密着層9か
ら不純物が拡散層に拡散するので、コンタクトの部分に
対してセルフアラインで合わせズレを補償する拡散層が
形成される。この時、密着層9のTiN中では一般に不
純物の拡散速度は非常に遅く、またコンタクトをとるた
めのメタル(ここではTi)中では不純物の拡散速度は
非常に大きい。よって注入されたイオンは、密着層9の
外方に拡散すること無く、コンタクトに対して高濃度の
拡散層8a,8bが自己整合的に形成されることになる
(図6)。この時の熱処理の条件は、例えば以下の通り
である。 熱処理条件 ファーネス・アニール 850℃ 30分(N2 雰囲気中)
【0032】以下通常のプロセスに従って埋め込み材1
1としてブランケットWの堆積とエッチバックを行って
Wプラグの形成を行い(図6)、Al合金等のAl系材
料等による配線12の形成を行い、LSIを完成させる
(図7)。
【0033】本実施例によれば、以下に述べる具体的な
効果が得られる。 密着層9の下のコンタクトをとる部分について、セル
フアライン(自己整合的)で合わせズレ補償の拡散層が
形成できる。 密着層9でキャッピングした状態で補償イオン注入し
たイオンの活性化アニールを行うので、不純物の外方拡
散によるSi表面濃度の低下を抑制できる。
【0034】実施例2 この実施例は、素子分離にLOCOSを用いた通常のバ
ルク(Bulk)のSi上のMOSプロセスに適用した
場合の実施例であり、拡散層にはTi−サリサイドが形
成されている点が、実施例1と異なる。
【0035】即ち本実施例では、半導体装置基板1(こ
こではSi基板)の拡散層1a,1bと上層配線12例
えばAl系材料による配線との接続をとるコンタクトを
形成する工程を有する半導体装置の製造方法において、
半導体基板1上の層間膜7に形成した接続孔8を介して
イオン注入及び活性化を行うことによりコンタクト補償
をする(図15)に際し、上層配線との接続をとる埋め
込み材料(例えばWプラグ)の密着層9(ここではTi
/TiN層)を形成し(図14)、その後に該コンタク
ト補償を行う(図15)構成とするが、本実施例におい
ては、図15に示す上記コンタクト補償イオン注入にお
けるイオンの飛程がオーミックコンタクトをとるための
メタルの内部に来る構成で加速電圧を調製する。即ち図
示例では、密着層9がTi/TiN層から構成されてい
るが、その内のメタルであるTiにイオンが飛来するイ
オン飛程で実施する。
【0036】更に、本実施例においては、上記半導体基
板1はシリコン基板であり、上記拡散層が自己整合的に
シリサイド化されている。
【0037】本実施例においては、上記処理は熱処理で
あり、かつ該熱処理が上記自己整合シリサイドの低抵抗
化のために行う最終的な熱処理を兼ねる態度をとる。
【0038】更に具体的には、本実施例では以下の工程
を行う。図8ないし図15を参照する。まず、通常の選
択酸化等の方法で素子分離領域2とするLOCOSを形
成した後、トランジスタ等の素子を形成し拡散層を形成
する。ここでは図8に示すように半導体基板1(ここで
はSi基板)にLOCOS素子分離領域2及びゲート絶
縁膜とする絶縁膜3を酸化により形成する。
【0039】更に、ゲート材としてポリSiを形成し、
ストッパ層とする酸化膜(SiO2)を成膜し、ゲート
パターニングを行って図9のようなゲート電極4上にス
トッパ層4aが形成されたゲート構造を得、LDDイオ
ン注入後、全面SiO2 形成及び全面エッチバックによ
り、LDDスペーサ5とするゲートサイドウォールを形
成する。以上により図9の構造とする。ゲート電極4を
構成するポリSi上にはストッパ層4a(SiO2 )が
形成されているので、後の工程においてゲート上はサリ
サイド化することが防止される。
【0040】続いて、Si基板表面に薄い酸化膜6aを
形成し、実施例1と同様にしてイオン注入を行い、活性
化アニールを施して、拡散層1a,1bを形成する(図
10)。
【0041】該薄い酸化膜6aを希フッ酸にて除去した
後、シリサイド形成材13としてTiを例えば〜30n
mスパッタ法にて堆積する(図11)。その後、シリサ
イド層14であるTi−シリサイドを例えば以下の条件
にて拡散層1a,1b上に形成し、サリサイド構造とす
る(図12)。 サリサイド構造の形成ステップ 第1ステップRTA:600℃ 30秒(N2 雰囲気中) 選択エッチング:H2 SO4 +H2 2 =3:1によるウェットエッチング 10分デイップ 上記により図12に示すようにSi拡散層1a,1b上
のTi13のみがシリサイド化し(シリサイド層を符号
14で示す)、その他の部分に残ったTi13はエッチ
ング除去される。
【0042】あとは実施例1と同様に、層間絶縁膜7の
堆積、接続孔8(コンタクトホール)の開口(以上によ
り図13の構造とする)、密着層9としてのTiN/T
iの堆積(図14)、コンタクト補償イオン注入(図1
5)とプロセスを進める。ここではコンタクトの合わせ
ずれを補償するために拡散層をコンタクトに対して自己
整合的に形成するための熱処理を、例えば以下の条件に
て行う。 熱処理条件 RTA 850℃ 30秒 in N2
【0043】これにより実施例1と同様に、密着層9か
ら不純物がサリサイド構造をとった拡散層に拡散して、
接続孔8(コンタクト)の部分に対してセルフアライン
で合わせズレを補償する拡散層が形成される。この時、
密着層9のTiN中では一般に不純物の拡散速度は非常
に遅く、またコンタクトをとるためのメタル(ここでは
TiSi2 )中では不純物の拡散速度は非常に大きい。
よって注入されたイオンは、密着層9の外方に拡散する
こと無く、コンタクトに対して高濃度の拡散層が自己整
合的に形成されることになる。
【0044】以下、実施例1と同様のプロセスに従って
埋め込み材としてブランケットタングステンの堆積とエ
ッチバック、Al等の配線の形成を行い、LSIを完成
させる。
【0045】本実施例では特に、上記コンタクトイオン
注入後の活性化アニールとTiSi2 の低抵抗化のため
のアニールとを兼用して、プロセスステップ減を図り、
製造コストの削減も図った。
【0046】なお、ここで拡散層1a,1b上に形成さ
れた自己整合シリサイドは、Ti−サリサイドの他にC
o−サリサイドや、Ni−サリサイド等を採用できる。
また密着層9については、上記実施例ではTiN/Ti
の場合について説明したが、これは上層材料に対して密
着性を示すものであれば任意に採用でき、例えばWNや
TiB3 等であってもよい。
【0047】本実施例も、実施例1と同様の効果を有
し、密着層9でキャッピングした状態でコンタクト補償
イオン注入のイオンの活性化アニールを行うので、不純
物の外方拡散によるSi表面濃度の低下を抑制でき、ま
た、密着層9の下のコンタクトをとるための金属(シリ
サイド)に対してセルフアライン(自己整合的)で合わ
せズレ補償の拡散層が形成できるという効果があるほ
か、特に次の効果を有する。即ち、拡散層がTiSi2
のように低抵抗化のための熱処理を必要とする時、コン
タクトイオン注入後の活性化アニールとTiSi2 の低
抵抗化のためのアニールとを兼用することができたの
で、プロセスステップの省略、ひいては製造コストを削
減することが可能となる。更に、拡散層がTiSi2
ように耐熱性が十分でない材料の場合も、熱処理回数を
減らせ、その結果、熱処理に伴う接合リーク電流の増加
やTiSi2 の抵抗値の増加等抑制できる。
【0048】なお本実施例のような密着層9の形成後の
イオン注入と、TiSi2 の凝集に対する対策について
は、次のように考えられる。即ち、TiSi2 の凝集
は、基本的には、TiSi2 のグレインサイズの増大に
より、特に薄膜化時のグレインバウンダリの増大が生
じ、薄膜の不連続化というステップで進むと考えられる
が、本実施例では、キャッピング膜(密着層9)により
グレインの増大をメカニカルな力で抑え込むとともに、
TiSi2 に施される熱処理回数を低減してアニール時
間を短時間化することにより、シリサイドのグレインサ
イズの増大を抑制し、よってこれによって、上記の凝集
の問題を解決できたものである。
【0049】
【発明の効果】上述したように本発明の半導体装置の製
造方法によれば、半導体基板の拡散層と上層配線との接
続をとる場合に、半導体基板上の層間膜に形成した接続
孔を介してイオン注入及び活性化を行うことによりコン
タクト補償をする場合についても、その処理により不都
合(シリサイド形成の場合のその凝集など、熱処理に伴
う不都合など)が生じないようにすることがきた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)。
【図2】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図3】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(3)。
【図4】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(4)。
【図5】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(5)。
【図6】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(6)。
【図7】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(7)。
【図8】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)。
【図9】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図10】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(3)。
【図11】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(4)。
【図12】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(5)。
【図13】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(6)。
【図14】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(7)。
【図15】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(8)。
【図16】 従来技術の工程を順に断面図で示すもので
ある(1)。
【図17】 従来技術の工程を順に断面図で示すもので
ある(2)。
【図18】 従来技術の工程を順に断面図で示すもので
ある(3)。
【符号の説明】
1 半導体基板(Si) 2 素子分離領域(LOCOS) 3 ゲート絶縁膜(SiO2 ) 4 ゲート電極(ポリSi) 4a ストッパ層(SiO2 ) 5 LDDスペーサ 6 薄い酸化膜 6a 薄い酸化膜 7 層間絶縁膜 8 接続孔(コンタクト) 9 密着層(Ti/TiN) 10 フォトレジスト(マスク) 11 埋め込み材(Wプラグ) 12 配線(Al系材料) 13 シリサイド化に用いる金属(Ti) 14 シリサイド層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の拡散層と上層配線との接続を
    とるコンタクト形成工程を有する半導体装置の製造方法
    において、 半導体基板上の層間膜に形成した接続孔を介してイオン
    注入及び活性化を行うことによりコンタクト補償をする
    に際し、前記上層配線との接続をとる埋め込み材料の密
    着層を形成した後に該コンタクト補償を行うことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】上記コンタクト補償イオン注入におけるイ
    オンの飛程がオーミックコンタクトをとるためのメタル
    の内部に該イオンが飛来する構成で加速電圧を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記半導体基板がシリコン基板であり、上
    記拡散層が自己整合的にシリサイド化されていることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記処理が熱処理であり、かつ該熱処理が
    上記自己整合シリサイドの低抵抗化のために行う最終的
    な熱処理を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007049185A (ja) * 2006-10-10 2007-02-22 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法

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