JPH09178011A - 圧力補償付流量制御弁 - Google Patents

圧力補償付流量制御弁

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JPH09178011A
JPH09178011A JP35023395A JP35023395A JPH09178011A JP H09178011 A JPH09178011 A JP H09178011A JP 35023395 A JP35023395 A JP 35023395A JP 35023395 A JP35023395 A JP 35023395A JP H09178011 A JPH09178011 A JP H09178011A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞り弁により形成の絞りの前後差圧を一定に
補償するため、供給流量の一部をタンクへ戻すよう設け
た圧力補償弁がリリーフ弁作用をも行うようにした圧力
補償付流量制御弁で、リリーフ弁作用時の圧力オーバー
ライド特性の悪化を防止する。 【構成】 絞り弁2による絞り後からタンクへ分岐する
パイロット通路43に絞り31とパイロットリリーフ弁
32とを設けて、これらの間のパイロット通路から圧力
補償弁の弁体へ作用させる圧力を導くとともに、パイロ
ット通路の絞りよりも前位の圧力を受けてパイロットリ
リーフ弁の弁体を開き方向へ押圧する受圧体44を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り弁流通時の入
口と出口間の圧力差を略一定に補償するように絞り弁の
入口側から過剰な供給液体をタンクに戻す圧力補償弁を
備えた圧力補償付流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】このような圧力補償付流量制御弁は、例
えば特公平3−45243号公報に記載されており、連
通路の入口と出口間を通じる開度調整自在の絞りを形成
する弁体を有した絞り弁と、連通路の絞り弁入口側から
の圧力を開き方向へ、また、連通路の絞り弁出口側から
の圧力を閉じ方向へそれぞれ作用されるとともに、ばね
によって閉じ方向に付勢された弁体を有して連通路の絞
り弁入口側からタンクへ通じるよう分岐する戻り路を連
通遮断するよう設置した圧力補償弁とを備え、連通路の
絞り弁出口側からタンクへ通じるよう分岐したパイロッ
ト通路に、このパイロット通路を連通遮断する弁体を有
したパイロットリリーフ弁と、このパイロットリリーフ
弁よりも連通路側に絞りを設け、連通路の絞り弁出口側
からの圧力を、パイロット通路の絞りとパイロットリリ
ーフ弁の間より圧力補償弁の弁体へ作用させるため導い
ている。
【0003】このように絞りとパイロットリリーフ弁の
間から連通路の絞り弁出口側圧力を圧力補償弁に導くの
は、圧力補償弁でリリーフ弁作用をも得ようとするため
である。すなわち、例えば今、この圧力補償付流量制御
弁で油圧シリンダを作動しているとして、このシリンダ
のピストンが作動端に達して停止すると、絞り弁を通過
する流れが停止する。流れが停止すれば絞り弁前後に差
圧が生じないので圧力補償弁の弁体はばねにより閉じ方
向に移動しようとするが、同時に連通路の圧力が上昇す
るのでパイロットリリーフ弁が開きパイロット通路が流
通し、パイロットリリーフ弁でほぼ一定圧に圧力制御さ
れる絞りの後では絞り前より圧力が低下する。圧力補償
弁の弁体は、この低下した圧力で閉じ方向に押圧される
ので、絞り弁の入口側の圧力による押圧で開く。これに
より、該入口側圧力が、パイロットリリーフ弁の設定圧
力より幾分高い、ほぼ一定圧力に維持されるリリーフ弁
作用が得られ、全供給油は圧力補償弁よりタンクへ戻さ
れるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
な、パイロットリリーフ弁が開いて行なわれる圧力補償
弁でのリリーフ弁作用では、通常のパイロット操作式リ
リーフ弁と比較すると、圧力オーバーライド特性が悪い
ものとなる。なお、リリーフ弁作用での圧力オーバーラ
イド特性は、圧力制御で得られる圧力の一定性をはかる
目安となるもので、通過流量の増加に対する圧力増加が
大きい程、圧力オーバーライド特性が悪いとされてい
る。そして前記圧力補償弁での圧力オーバーライド特性
の悪化は、圧力補償弁の弁体を閉じ方向に付勢するばね
が、圧力補償の際の絞り弁の入口、出口間の差圧を設定
する必要上、通常のパイロット操作式リリーフ弁の場合
と比較すると、大きなばね力を必要としてばね定数の大
きなばねを選定せざるを得ないことから、通過流量の増
加に応じた圧力補償弁の弁体開度の増加に対し、この弁
体を閉じ方向に押圧するばね力の増加が大きく、ばね力
とパイロット通路から導くパイロットリリーフ弁で圧力
制御された圧力との押圧に抗して弁体を開く入口側圧力
が、ばね力増加に相当分、大きく増加するために生じる
ものである。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、リリー
フ弁作用を行なう際の圧力補償弁の圧力オーバーライド
特性悪化を抑えた圧力補償付流量制御弁を実現しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の圧力
補償付流量制御弁では、パイロット通路流通の際におけ
るパイロット通路の絞りよりも前の圧力を受けてパイロ
ットリリーフ弁の弁体を開き方向に押圧する受圧体を設
けるようにした。
【0007】このような圧力補償付流量制御弁では、パ
イロット通路のパイロットリリーフ弁が開いて圧力補償
弁によるリリーフ弁作用が行なわれている際、流通路の
絞り弁入口側には、圧力補償弁の弁体に作用する、パイ
ロット通路の絞り後から導く圧力と、ばね力とによる閉
じ方向の押圧力に相当する圧力が生じ、また、パイロッ
トリリーフ弁の弁体は、流通路の圧力増加に応じ受圧体
による押圧で一層開度を増して、パイロット通路の絞り
後の、圧力補償弁の弁体を閉じ方向に押圧すべく導かれ
る圧力を低下させる。従って、圧力補償弁での通過流量
の増加に応じて流通路の絞り弁入口側の圧力が増加する
とき、この増加に応じて、前記のようにパイロット通路
の絞り後から圧力補償弁の弁体を閉じ方向に押圧すべく
導かれる圧力が低下するので、この圧力の低下に相当
分、この圧力低下が生じない場合と比較すると、弁体を
開く流通路の絞り弁入口側の圧力が小さくなる。このた
め、圧力補償弁での通過流量の増加に対する流通路の絞
り弁入口側圧力の増加を小さくできて圧力オーバーライ
ド特性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】そして、本発明の、パイロット通
路流通の際におけるパイロット通路の絞りよりも前の圧
力を受けてパイロットリリーフ弁の弁体を開き方向に押
圧するよう設ける受圧体は、パイロットリリーフ弁の弁
体と当接してこれを開き方向に押圧するよう、該弁体と
別個に形成することができるし、また、パイロットリリ
ーフ弁の弁体と一体に形成することもできる。
【0009】さらに、パイロットリリーフ弁の弁体を開
き方向に押圧すべく受圧体が受ける圧力は、流通路の絞
り弁出口側から導いても、また、流通路の絞り弁入口側
から導いてもよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。第1実施例を示す図1と第2図及びその使用状態を
示す図3において、1は本体で、絞り弁2の弁体3を摺
動自在に挿入する弁孔4を有し、弁孔4には、入口孔5
が通じた径大部6と、出口孔7が通じた径大部8を、軸
方向に隔置して設けている。弁体3は、弁孔4の開口端
を閉じる端蓋9との間に形成されるばね室10に設置し
たばね11によって押圧される図示のノーマル位置で
は、径大部7、8間を遮断するランド12を有し、この
ランド12には、ばね11による押圧に抗して弁体3が
ノーマル位置から移動するとき、移動量に応じた開度で
両径大部7、8間を連通させる複数の溝13を設けてお
り、径大部6、8及び入口孔5、出口孔7により連通路
14が形成されている。
【0011】15は圧力補償弁であり、その弁体16を
摺動自在に収容した弁孔17は、タンクT(図3参照)
に接続される戻り孔18に通じた径大部19を有し、該
弁孔17は、その一端で通孔20により、絞り弁2の径
大部6に通じている。弁孔17の他端は、端蓋21で閉
じており、端蓋21と弁体16間にはパイロット室22
が形成されるとともに、弁体16を図示ノーマル位置へ
と押圧するばね23が設置されている。そして、弁体1
6は、ノーマル位置で通孔20と径大部19間を遮断す
るが、はばね23による押圧に抗してパイロット室22
側へ移動すると、通孔20と径大部19間を連通する複
数の切欠24を有しており、また、通孔20、径大部1
9及び戻り孔18により戻り路25が形成されている。
【0012】26は出口孔7に通じる通孔であり、該通
孔26は、フィルタ27を経た後通孔28、29を経て
通孔30に通じ、該通孔30には絞り31が設置されて
いる。そして、通孔28は、パイロットリリーフ弁32
の小径弁孔33の内端に通じている。パロットリリーフ
弁32は、小径弁孔33に連設する大径弁孔34と、大
径弁孔34内で弁体35を両弁孔33、34間の段部に
形成する弁座36に当接するよう押圧する調圧ばね37
を有し、該調圧ばね37のばね力は、調整ねじ38の回
動調整により変更可能となっている。
【0013】前記通孔30は、圧力補償弁15のパイロ
ット室22に通じた通孔39を経て通孔40に通じ、該
通孔40は、パイロットリリーフ弁32における小径弁
孔33に弁座36寄り位置で通じている。そして、パイ
ロットリリーフ弁32における大径弁孔34は、通孔4
1、42を経て圧力補償弁15における径大部19に通
じており、これら通孔26、28、29、30、39、
40、41、42とパイロットリリーフ弁の両弁孔3
3、34により、出口孔7からタンクTに通じるよう分
岐した、圧力補償弁15のためのパイロット通路43が
形成されている。44は、小径弁孔33に摺動自在に収
容した、受圧体となるピストンであり、前記パイロット
通路の流通時には、絞り31の前の圧力を受けて弁体3
5を開き方向に押圧するようになっている。なお、絞り
弁2の前記ばね室10も、通孔41、42を経てタンク
Tに通じるようになっている。また、45は、フィルタ
27設置のためのスペーサである。
【0014】前記絞り弁2の弁孔4の内奥には、弁体3
との間にパイロット室46が形成されており、47は、
弁体3を移動するためパイロット室46の圧力を制御す
る電磁比例式のパイロットリリーフ弁である。パイロッ
トリリーフ弁47は、弁孔48に挿入される本体部材4
9と、本体部材49と一体に螺着されたソレノイド50
を備え、これらは、ソレノイド50を本体1に螺着する
ことで、本体1に取り付けられている。本体部材49に
は、内端側を小径孔部とした段付孔51が貫通形成さ
れ、52は、段付孔51の段部に形成された、弁体53
が着座する弁座である。そして、弁体53は、ソレノイ
ド50のコイル54への通電時に、電流に応じた強さで
固定鉄心55へ吸引されるよう生じる可動鉄心56への
該吸引力により、弁座52へ着座すべく押圧されるよう
になっている。
【0015】57は入口孔5に通じた通孔で、該通孔5
7はフィルタ58を経た後、通孔59を介し前記弁孔4
8の内端側に通じて段付孔51の内端側の小径孔部に通
じている。そして、段付孔51の大径孔部は通孔60、
61を介し通孔62により戻り孔18に通じている。そ
して、通孔59には絞り63が設置されるとともに、弁
孔48の内端側は、通孔64によりパイロット室46に
通じている。これにより、通孔57、59、弁孔48、
段付孔51、通孔60、61、62によって入口孔5か
らタンクTへ通じるよう分岐した、絞り63を設置する
パイロット通路65が形成され、このパイロット通路6
5流通時の絞り63後でパイロットリリーフ弁47によ
り圧力制御されて得られる圧力が、通孔64によりパイ
ロット室46に導入される如く構成されている。なお、
66はフィルタ58設置のためのスペーサである。
【0016】この圧力補償付流量制御弁(図3において
はVで示す)は、図3の如く、入口孔5が、図示しない
油圧ポンプとこれを駆動する電動機を有した、あるいは
さらに安全弁等を付設した油圧源Pに接続され、出口孔
7が、電磁切換弁67により制御流れを得るよう開作動
されるパイロット操作式の逆止め弁68を介し、下降方
向へ負荷される単動形の油圧シリンダ69に通路70に
より接続される。通路70の逆止め弁68と圧力補償付
流量制御弁との間からは、電磁操作式の開閉弁71と流
量調整弁72を直列設置した、タンクTへの戻り通路7
3が分岐している。
【0017】この実施例の作動を説明する。図示状態で
は、油圧ポンプが停止して油圧源Pからの圧油供給はな
く、油圧シリンダ69は下降端で停止しており、また、
絞り弁2におけるパイロットリリーフ弁47にはそのソ
レノイド50に通電されておらず、絞り弁2の弁体3
は、ばね11の押圧力で、入口、出口孔5、7がそれぞ
れ通じた径大部6、8間を遮断するノーマル位置にあ
る。そして、油圧シリンダ69を上昇させるとき、パイ
ロットリリーフ弁47のソレノイド50に所定電流が通
電され、そして油圧源Pの油圧ポンプが起動されて入口
孔5へ圧油が供給される。
【0018】これにより、パイロット通路65へは入口
孔5からの圧油が流通し、その絞り63後では、パイロ
ットリリーフ弁47により、通電値に応じた圧力が生じ
る。この圧力はパイロット室46に導かれるので、絞り
弁2の弁体3は、この圧力による押圧力とばね11によ
る押圧力が釣り合う位置へと移動して、径大部6、8間
を移動に応じた開度で連通する絞りが溝13により形成
され、入口孔5から出口孔7への流通が生じ油圧シリン
ダ69が上昇を開始する。そして以後、パイロットリリ
ーフ弁47のソレノイド50へは、所定値に達するまで
所定の増加度合いで増加する電流が供給され、これ応じ
て溝13による絞りの開度は漸次増加する。
【0019】入口孔5から出口孔7への流通が始まる
と、出口孔7に通じたパイロット通路43により出口孔
7の圧力が圧力補償弁15のパイロット室22へ導かれ
る。なお、この圧力はパイロットリリーフ弁32の設定
圧力に達しないのでこのリリーフ弁32の弁体35は弁
座36に着座した状態を保っている。このため圧力補償
弁15は、前記溝13により形成の絞り前である入口孔
5からの圧力を開き方向に、また、パイロット室22へ
導かれる溝13による絞り後の圧力を閉じ方向に、それ
ぞれ作用される弁体15が、これら圧力差による開き方
向への押圧力とばね23による閉じ方向への押圧力とが
釣り合うよう移動して切欠24での通孔20と径大部1
9間の開度を変化させ、溝13による絞り前後にばね2
3のばね力で設定される差圧を得るよう、入口孔5から
の供給油の過剰分を戻り孔18へ排出させる、周知の圧
力補償作用を行う。
【0020】そして、油圧シリンダ69へは圧力補償作
用のもとに溝13による絞りの開度に応じた流量が供給
され、油圧シリンダ69は漸次増速した後、一定速度で
上昇作動する。上昇作動が進み、油圧シリンダ69のピ
ストンが上昇端近くに達すると、絞り弁2におけるパイ
ロットリリーフ弁47のソレノイド50への電流が小さ
な値へと、漸次減少する過程をへて変化される。これに
応じ、溝13による絞りは小さな開度へと漸次減少し、
油圧シリンダ69のピストンは、漸次減速した後、小さ
な速度で行程端に達し停止する。
【0021】この油圧シリンダ69の停止で、油圧シリ
ンダ69にへの供給経路の圧力が上昇するので、パイロ
ット通路43でのパイロットリリーフ弁32は、弁体3
5が弁座36より離座して開き、パイロット通路43で
の流通が生じ、このとき絞り31による圧力低下が生じ
て、絞り31後のパイロットリリーフ弁32との間で
は、絞り31前よりも圧力が低くなり、この圧力がパイ
ロット室22に導く圧力補償弁15の弁体16は、入口
孔5からの圧力による押圧で開かれてリリーフ弁作用を
行い、油圧源Pからの供給油は、戻り孔18へ戻され
る。
【0022】この圧力補償弁15のリリーフ弁作用にお
いて、パイロット通路43での流通が生じたときの絞り
31での圧力低下により、ピストン44が、パイロット
リリーフ弁32の弁体35に当接し、ピストン44が受
ける絞り31前の圧力による押圧力によって弁体35を
開き方向に押圧する。このピストン44に作用する絞り
31前の圧力は、出口孔7からフィルタ27を経てパイ
ロット通路43で導かれているが、このリリーフ弁作用
時でのパイロット通路43の通過流量は小さくて、溝1
3による絞りや、フィルタ27での圧力低下がさほど大
きくないので、実質的に入口孔5の圧力と同じとなる。
そして、この圧力を受けるピストン44は、入口孔5の
圧力が大きくなれば調圧ばね37の押圧に抗して一層大
きな開度をとるよう、弁体35を移動させ、絞り31後
の圧力を低下させるので、圧力補償弁15の弁体16が
一層開き、入口孔7での圧力上昇が抑えられる。このた
め、弁体16へばね力を作用させるばね22のばね定数
が大きくなることが避けられない圧力補償弁15におい
ても、従来例にみられるような圧力オーバーライド特性
の悪化が抑えられる。
【0023】次いで油圧源Pにおいては、油圧ポンプが
停止され、油圧源Pからの供給が停止され、圧力補償弁
15の弁体16は図示の閉じ位置へ復帰する。またパイ
ロットリリーフ弁47のソレノイド50への通電が停止
され、絞り弁2は、弁体3がばね11により図示のノー
マル位置へ復帰するとともに、油圧シリンダ69は逆止
め弁68により下降が阻止されてパイロットリリーフ弁
32の弁体35も弁座に着座した図示の閉じ位置へ復帰
する。この状態から、電磁切換弁67を切り換えるとと
もに、開閉弁71を開いて、油圧シリンダ69が下降作
動される。
【0024】この実施例においては、上記のように圧力
補償弁15のリリーフ弁作用の際、圧力オーバーライド
特性の悪化が抑えられるので、油圧源Pからの圧油が無
駄に圧力上昇せず、動力損失が抑えられる。また、各パ
イロット通路43、65にはフィルタ27、58を設置
したので、パイロット通路43、65の絞り31、63
や、パイロットリリーフ弁32、47の弁体35、53
と弁座36、52の間に異物が入り込むような事態の発
生を抑えて弁の良好な作動を維持できる。
【0025】図4、図5は、第2実施例を示す。なお、
第2実施例は、大部分が第1実施例と変わらないので、
図4には要部のみが示してあり、以下第1実施例との相
違点を説明すと、80は、パイロットリリーフ弁32に
おける小径弁孔33の弁座36寄りの位置と、絞り弁2
の弁孔4のばね室10側に形成した環状溝81を通じる
通孔であり、環状溝81は、絞り弁2の弁体3がノーマ
ル位置にあるときばね室10に通じるが、弁体3がノー
マル位置から移動すると、弁体3によりばね室10との
連通が断たれるようになっている。
【0026】そしてこのものでは、絞り弁2の弁体3が
ノーマル位置にあるとき、油圧源Pから供給されると、
圧力補償弁15のパイロット室22が通孔39、40を
経て通孔80、環状溝81そして通孔41、42を介し
戻り孔18よりタンクTに通じられるので、この供給油
は圧力補償弁15の弁体を、ばね23の押圧に抗する比
較的小さな圧力を生じるのみで開き、タンクTに排出さ
れて、いわゆるアンロード作用がなされる。絞り弁2の
弁体3がノーマル位置から移動すれば環状溝81とばね
室10の連通が断たれて第1実施例と同様な作用、効果
が得られる。
【0027】図6、図7、図8は、それぞれ第3、第
4、第5実施例を示す。第1実施例との相違点を以下説
明すると、図6では、圧力補償弁15のためのパイロッ
ト通路43でのパイロットリリーフ弁32の弁体35に
は、受圧体となる受圧体部82が一体に形成されてお
り、また、図7のものでは、このように受圧体部82を
一体に形成した弁体35に、絞り31が組み込まれてい
る。これらのものも、圧力補償弁15によるリリーフ弁
作用の際、連通路14の圧力上昇を受圧体部82で受け
て弁体35が開かれ、前記第1実施例と同様な作用、効
果が得られる。そして、図8のものは、受圧体となるピ
ストン44は、パイロット通路83より連通路14の絞
り弁2の入口側から導かれる圧力が作用するようになっ
ており、このものも、前記第1実施例と同様な作用、効
果が得られる。なお、図8の第5実施例のものにおいて
も、図6での第3実施例のように、受圧体であるピスト
ン44を弁体35と一体にすることができる。しかしな
がら、弁体35が小径の場合、この第5実施例や、前記
第1実施例のように、受圧体となるピストン44を弁体
35と別個にすれば、これらの製作を容易に行うことが
できる。
【0028】
【発明の効果】このように本発明の圧力補償付流量制御
弁によれば、圧力補償弁のリリーフ弁作用の際の圧力オ
ーバーライド特性の悪化が抑えられ、動力損失を少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面断面図。
【図2】図1でのA−A線に沿った断面図。
【図3】本発明の第1実施例の使用例を示す油圧回路
図。
【図4】本発明の第2実施例を示す部分平面断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示した油圧回路図。
【図6】本発明の第3実施例を一部断面で示した油圧回
路図。
【図7】本発明の第4実施例を一部断面で示した油圧回
路図。
【図8】本発明の第5実施例を一部断面で示した油圧回
路図。
【符号の説明】
2 絞り弁 3 弁体 11 ばね 14 連通路 15 圧力補償弁 23 ばね 25 戻り路 31 絞り 32 パイロットリリーフ弁 35 弁体 43 パイロット通路 44 受圧体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連通路の入口と出口間を通じる開度調整自
    在の絞りを形成する弁体を有した絞り弁と、連通路の絞
    り弁入口側からの圧力を開き方向へ、また、連通路の絞
    り弁出口側からの圧力を閉じ方向へそれぞれ作用される
    とともに、ばねによって閉じ方向に付勢された弁体を有
    して連通路の絞り弁入口側からタンクへ通じるよう分岐
    する戻り路を連通遮断するよう設置した圧力補償弁とを
    備え、連通路の絞り弁出口側からタンクへ通じるよう分
    岐したパイロット通路に、このパイロット通路を連通遮
    断する弁体を有したパイロットリリーフ弁と、このパイ
    ロットリリーフ弁よりも連通路側に絞りを設け、連通路
    の絞り弁出口側からの圧力を、パイロット通路の絞りと
    パイロットリリーフ弁の間より圧力補償弁の弁体へ作用
    させるため導くようにした圧力補償付流量制御弁におい
    て、パイロット通路流通の際におけるパイロット通路の
    絞りよりも前の圧力を受けてパイロットリリーフ弁の弁
    体を開き方向に押圧する受圧体を設けたことを特徴とす
    る圧力補償付流量制御弁。
  2. 【請求項2】受圧体がパイロットリリーフ弁の弁体とは
    別個に形成され、パイロットリリーフ弁の弁体に当接し
    てこの弁体を開き方向に押圧する請求項1に記載の圧力
    補償付流量制御弁。
  3. 【請求項3】受圧体がパイロットリリーフ弁の弁体と一
    体に形成された請求項1に記載の圧力補償付流量制御
    弁。
  4. 【請求項4】受圧体が連通路の絞り弁出口側から導く圧
    力を受けてパイロットリリーフ弁の弁体を開き方向に押
    圧する請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力補
    償付流量制御弁。
  5. 【請求項5】受圧体が連通路の絞り弁入口側から導く圧
    力を受けてパイロットリリーフ弁の弁体を開き方向に押
    圧する請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力補
    償付流量制御弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113389829A (zh) * 2021-06-10 2021-09-14 徐州徐工矿业机械有限公司 矿用自卸车及其制动器自动补偿器、制动器、制动方法
CN115095696A (zh) * 2022-08-01 2022-09-23 太重集团榆次液压工业有限公司 一种大流量先导式压力补偿阀

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