JPH0917692A - ケース入りフィルムコンデンサ - Google Patents

ケース入りフィルムコンデンサ

Info

Publication number
JPH0917692A
JPH0917692A JP18816295A JP18816295A JPH0917692A JP H0917692 A JPH0917692 A JP H0917692A JP 18816295 A JP18816295 A JP 18816295A JP 18816295 A JP18816295 A JP 18816295A JP H0917692 A JPH0917692 A JP H0917692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
resin
capacitor
injected
film capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18816295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Shirai
洋一 白井
Yuuichirou Yoshishika
裕一郎 吉鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
Nitsuko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitsuko Corp filed Critical Nitsuko Corp
Priority to JP18816295A priority Critical patent/JPH0917692A/ja
Publication of JPH0917692A publication Critical patent/JPH0917692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンプテストにおいてコンデンサに過大なサ
ージ電圧が印加されても破壊しない小形で樹脂注入が1
回で済む生産効率の良いケース入りフィルムコンデンサ
を提供すること。 【構成】金属化フィルムを巻回或いは積層したコンデン
サ素子2をケース1内に収容し、コンデンサ素子2とケ
ース1の間の空隙に樹脂を注入した構成のケース入りフ
ィルムコンデンサにおいて、注入する樹脂6を1層とし
樹脂6の硬度をASTM−Dで25乃至45とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属化フィルムを巻回或
いは積層して構成したコンデンサ素子をケースに収容
し、該コンデンサ素子とケースの間の空隙に樹脂を注入
した構成のケース入りフィルムコンデンサに関するもの
である。
【0002】
【従来技術】アクロス・ザ・ラインコンデンサは、海外
の安全規格であるUL,CSAにおいては過大なサージ
電圧を印加するテスト(以下、「ダンプテスト」と称す
る)が行なわれ、これに合格することが認定取得に不可
欠となっている。
【0003】このテストは、ライン間に雑音防止用とし
て使用されるコンデンサにおいて、その使用状況によ
り、過大なサージ電圧が進入することで、破壊し、コン
デンサの外装等が飛散することによる発火事故を防ぐこ
とを目的としている。即ち、コンデンサ本体に、サージ
電圧が印加されても破壊しないこと、或いは破壊して回
りの部品等に悪影響が無いことが要求される。
【0004】通常、ケースとコンデンサ素子の間に樹脂
を注入するこの種のケース入りフィルムコンデンサは、
このダンプテストの対応として、図2及び図3に示すよ
うに、ケース1或いは注入する樹脂4の層を極めて厚く
するか、或いは図4に示すように、ケース1内にコンデ
ンサ素子2を収容し、ケース1とコンデンサ素子2の間
の空隙に軟らかい(硬度ASTM−Dで20程度)ウレ
タン等の樹脂4を注入し、その上面に硬い(硬度AST
M−Dで65程度)エポキシ樹脂等の樹脂5を注入して
2重構造とするのが一般的である(例えば特開平4−2
39708号公報参照)。なお、図2乃至図4におい
て、3はリード線である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにダンプテ
ストの対応として、図2及び図3に示すように、ケース
1或いは注入樹脂4の層の厚みを極めて厚くする方法
は、当然コンデンサ自体の大きさが大きくなり、コスト
アップになるという問題がある。また、外部ケース等の
飛散を防止することを目的として内部に軟らかい樹脂を
注入すると、リード線3の保持ができなくなる為にリー
ド線引っ張り強度が低下する。
【0006】更に、外力の影響による変形を防止する
為、図4に示すように内部の軟らかい樹脂4の上面に硬
い樹脂5を注入する方法は、製造工程で樹脂の注入・硬
化作業が2回必要となり、また注入樹脂を2種類用意し
なければならず、生産効率が悪いという問題もあった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ダンプテストにおいてコンデンサに過大なサージ電
圧が印加されても破壊しない小形で樹脂注入が1回で済
む生産効率の良いケース入りフィルムコンデンサを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、金属化フィルムを巻回或いは積層したコンデ
ンサ素子をケース内に収容し、該コンデンサ素子とケー
スの間の空隙に樹脂を注入した構成のケース入りフィル
ムコンデンサにおいて、注入する樹脂を1層とし該樹脂
の硬度をASTM−Dで25乃至45としたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】本発明は上記構成を採用することにより、コン
デンサ素子とケースとの間に注入する樹脂を1層とし該
樹脂の硬度をASTM−Dで25乃至45としたので、
後述の実験例でも明らかなようにダンプテスト特性が向
上し、しかもリード線保持の問題が解決される。また、
樹脂の硬度がこの程度あれば外力に対する問題もない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明のケース入りフィルムコンデンサの
構造を示す断面図である。本ケース入りフィルムコンデ
ンサは、図1に示すように樹脂(PBT)のケース1に
コンデンサ素子2を収容し、該ケース1とコンデンサ素
子2の間の空隙に硬度がASTM−Dで25乃至45の
樹脂6を注入した構造である。なお、樹脂6の材質はウ
レタン樹脂である。
【0011】上記コンデンサ素子は、厚さ10.5μ、
幅25mmの金属ポリエステルフィルムを巻上げ、シリ
コンオイルを含浸させたものであり、その両端部にリー
ド線3,3が設けられている。
【0012】図5は上記構造のケース入りフィルムコン
デンサのダンプテストの結果を示す図である。本ダンプ
テストに用いたコンデンサは容量1(μF)、定格電圧
250VACを用いた。注入する樹脂6の硬度はAST
M−Dで15、25、36、45、64の5種類とし、
注入樹脂6の硬度によるダンプテスト特性を対比するた
め、その他の材料及び製造条件は同一とした。
【0013】図7はダンプテストの回路構成を示す図で
ある。同図において、Ctは被テストコンデンサ、Sは
高圧スイッチ、Cdはダンプコンデンサ、Vdcは可変
直流電圧、Vacは250V交流電圧、Tはパルス防止
用のトランス、Fはプラグヒューズ、Lはリアクタであ
る。
【0014】上記ダンプテスト回路において、ダンプテ
ストは該被テストコンデンサCtにガーゼを1重に巻き
付け、250Vの交流電圧(Vac)を印加しながら、
5秒間隔で連続4回ダンプコンデンサCdにチャージさ
れた電荷を被テストコンデンサCtに放電する。その
後、被テストコンデンサCtに250V交流電圧(Va
c)を印加しながら、30秒間放置する。ただし、発煙
がある場合、発火の有無を10分間確認する。
【0015】上記ダンプテストにおいて、被テストコン
デンサCt若しくはガーゼが燃えないこと、且つ被テス
トコンデンサCtの本体がリード線外れや内部素子全体
の飛び出しがない場合合格と判定する。
【0016】図5から明らかなように注入樹脂の硬度が
ASTM−Dで15乃至45では被テストコンデンサC
tの全部が合格しているが、ASTM−Dで64では不
合格が多くなる。
【0017】図6はケース入りフィルムコンデンサのリ
ード線の引っ張り強度のテスト結果を示す図である。図
6において、被テストコンデンサCtは上記ダンプテス
トの場合と同じであり、2層タイプとは図2に示す2層
構造と同じものである。図4から明らかなように、注入
樹脂の硬度がASTM−Dで15以下となると、リード
線の引っ張り強度が小さくなることがわかる。
【0018】上記ケース入りフィルムコンデンサのダン
プテスト結果及びリード線の引っ張り強度テスト結果か
ら、図1に示すように注入する樹脂6が1層であって
も、該樹脂の硬度がASTM−Dで25乃至45であれ
ば、十分に海外の安全規格であるUL,CSAに合格す
ることが確認できた。また、ケース1に注入する樹脂6
が1層で済むため樹脂注入工程が簡略化できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記のような効果が得られる。 (1)コンデンサ素子とケースの間の空隙に注入する樹
脂を1層とし該樹脂の硬度をASTM−Dで25乃至4
5としたので、ダンプ特性に優れ、且つリード線の保持
強度に問題のないケース入りフィルムコンデンサが得ら
れる。
【0020】(2)また、注入する樹脂の層が1層であ
るから、硬度がASTM−Dで25乃至45の樹脂を一
回の工程で済ますことができ、製造工程が簡略化でき
る。
【0021】(3)従来の注入樹脂が1層構造のものよ
りその硬度が低いので、樹脂層の厚みを薄くすることが
でき、ケース入りフィルムコンデンサの小型化が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケース入りフィルムコンデンサの構造
を示す断面図である。
【図2】従来のケース入りフィルムコンデンサの構造を
示す断面図である。
【図3】従来のケース入りフィルムコンデンサの構造を
示す断面図である。
【図4】従来のケース入りフィルムコンデンサの構造を
示す断面図である。
【図5】ケース入りフィルムコンデンサのダンプテスト
の結果を示す図である。
【図6】ケース入りフィルムコンデンサのリード線引っ
張り強度テストの結果を示す図である。
【図7】ダンプテストの回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 コンデンサ素子 3 リード線 6 樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化フィルムを巻回或いは積層したコ
    ンデンサ素子をケース内に収容し、該コンデンサ素子と
    ケースの間の空隙に樹脂を注入した構成のケース入りフ
    ィルムコンデンサにおいて、 前記注入する樹脂を1層とし該樹脂の硬度をASTM−
    Dで25乃至45としたことを特徴とするケース入りフ
    ィルムコンデンサ。
JP18816295A 1995-06-30 1995-06-30 ケース入りフィルムコンデンサ Pending JPH0917692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18816295A JPH0917692A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 ケース入りフィルムコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18816295A JPH0917692A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 ケース入りフィルムコンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0917692A true JPH0917692A (ja) 1997-01-17

Family

ID=16218842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18816295A Pending JPH0917692A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 ケース入りフィルムコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0917692A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55102219A (en) * 1979-01-30 1980-08-05 Hitachi Condenser Method of manufacturing sheathed thin film capacitor and capacitor thereof
JPS5936233B2 (ja) * 1979-07-25 1984-09-03 松下電工株式会社 超音波検知装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55102219A (en) * 1979-01-30 1980-08-05 Hitachi Condenser Method of manufacturing sheathed thin film capacitor and capacitor thereof
JPS5936233B2 (ja) * 1979-07-25 1984-09-03 松下電工株式会社 超音波検知装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH077609B2 (ja) 超高電圧パワーケーブル
JPH09331031A (ja) 強誘電体を用いた半導体集積回路とその製造方法
JPH0917692A (ja) ケース入りフィルムコンデンサ
US4340853A (en) Method of testing the windings and insulation system of a motor by applying the test voltage before completing a path to ground
JPH09232178A (ja) メタライズドフィルムコンデンサ及びその製造方法
DE10000604A1 (de) Zündspule
JPH04239708A (ja) 金属化プラスチックフィルムコンデンサ
JPH10326721A (ja) ケース入りフィルムコンデンサ
JPH0232775B2 (ja) Sekisogatafuirumukondensanoseizohoho
JP2597213Y2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP4702507B2 (ja) 樹脂封止型電子部品
JPS587812A (ja) 金属化フイルムコンデンサの製造方法
JPH09283366A (ja) コンデンサ
JPH04130616A (ja) 金属化プラスチックフィルムコンデンサ
JP3593360B2 (ja) 電解コンデンサ及びその製造方法
JPH09232182A (ja) メタライズドフィルムコンデンサ
JPS604248A (ja) 半導体装置
JPH07161573A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2733853B2 (ja) 箔電極形フィルムコンデンサの製造方法
JPS596493B2 (ja) 誘導電器巻線
JP3080331B2 (ja) ブッシング盲栓とその製造方法
JPH0756546Y2 (ja) 高圧発生装置
JPH0621029Y2 (ja) 試験用ケーブル
JPS6184014A (ja) 金属化フイルムコンデンサ
JPH027507A (ja) コンデンサ