JPH09176875A - 薬剤投入酸洗装置 - Google Patents
薬剤投入酸洗装置Info
- Publication number
- JPH09176875A JPH09176875A JP33294795A JP33294795A JPH09176875A JP H09176875 A JPH09176875 A JP H09176875A JP 33294795 A JP33294795 A JP 33294795A JP 33294795 A JP33294795 A JP 33294795A JP H09176875 A JPH09176875 A JP H09176875A
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- JP
- Japan
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- chemical
- wire material
- weight
- film thickness
- surface area
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- Withdrawn
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 線材の酸洗いラインでの薬剤浸漬工程にて補
充薬剤による濃度を一定化させた薬剤投入酸洗装置を提
供する。 【解決手段】 薬剤の消耗を予測して定量ポンプにて薬
剤を補充するようにしており、槽内の薬剤の濃度を一定
化したものである。
充薬剤による濃度を一定化させた薬剤投入酸洗装置を提
供する。 【解決手段】 薬剤の消耗を予測して定量ポンプにて薬
剤を補充するようにしており、槽内の薬剤の濃度を一定
化したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄の線材等の二次
加工ラインの一部である酸洗いラインにおける薬剤投入
酸洗装置に関する。
加工ラインの一部である酸洗いラインにおける薬剤投入
酸洗装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄の線材等の二次加工ラインのうち酸洗
ラインには、酸浸漬−酸水洗い−薬剤浸漬−薬剤水洗い
−乾燥等の工程があり、このうち薬剤浸漬工程では、一
定濃度の薬剤を槽に満たし、その中に被処理材である線
材を一定時間浸漬することにより表面に膜を形成すると
いうものである。この場合、被処理材の表面に形成され
る膜は、浸漬時間や薬剤の濃度に比例して厚くなり、ま
た膜を厚くする程薬剤の消耗が激しくなる。このため、
薬剤の補充をする必要があるが、この補充をするに当っ
ては、希釈液の入った保持タンクに作業員の判断にて適
切な時期に高濃度液を追加して行なっている。
ラインには、酸浸漬−酸水洗い−薬剤浸漬−薬剤水洗い
−乾燥等の工程があり、このうち薬剤浸漬工程では、一
定濃度の薬剤を槽に満たし、その中に被処理材である線
材を一定時間浸漬することにより表面に膜を形成すると
いうものである。この場合、被処理材の表面に形成され
る膜は、浸漬時間や薬剤の濃度に比例して厚くなり、ま
た膜を厚くする程薬剤の消耗が激しくなる。このため、
薬剤の補充をする必要があるが、この補充をするに当っ
ては、希釈液の入った保持タンクに作業員の判断にて適
切な時期に高濃度液を追加して行なっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術にあっ
ては、被処理材を槽内に浸漬する時間は一定であるの
で、薬剤の消耗（反応）によって次第に濃度が薄くな
り、被処理材表面に作られる膜厚は次第に薄くなる。こ
のため、実際上膜厚の減少をみこして過剰なすなわち高
濃度の薬剤を投入し、膜厚の減少し過ぎを回避してい
る。
ては、被処理材を槽内に浸漬する時間は一定であるの
で、薬剤の消耗（反応）によって次第に濃度が薄くな
り、被処理材表面に作られる膜厚は次第に薄くなる。こ
のため、実際上膜厚の減少をみこして過剰なすなわち高
濃度の薬剤を投入し、膜厚の減少し過ぎを回避してい
る。
【０００４】しかしながら、上述の方策にあっては、高
濃度の薬剤を投入することは、高価な薬剤のために薬剤
コストが割高になり、また槽内の薬剤の濃度が大幅に変
化するため形成される膜の厚さが一定しない、更には槽
内での薬剤の濃度変化が大きいことも相俟ち槽内での被
処理材が大嵩で槽の内で液の混ぜ合わせがしにくく、こ
のため槽内の場所によって濃度ひいては膜厚のむらが生
じ、更に高濃度の薬剤の使用により、後工程の薬剤水洗
いにも多量の水が必要となる。
濃度の薬剤を投入することは、高価な薬剤のために薬剤
コストが割高になり、また槽内の薬剤の濃度が大幅に変
化するため形成される膜の厚さが一定しない、更には槽
内での薬剤の濃度変化が大きいことも相俟ち槽内での被
処理材が大嵩で槽の内で液の混ぜ合わせがしにくく、こ
のため槽内の場所によって濃度ひいては膜厚のむらが生
じ、更に高濃度の薬剤の使用により、後工程の薬剤水洗
いにも多量の水が必要となる。
【０００５】本発明は、上述の問題に鑑み、槽内の薬剤
の消耗に応じて薬剤投入量を決めるようにして、過剰な
薬剤によるコスト高や膜厚の不ぞろい、膜厚のむらを防
止し水洗いの水量節約を行なうようにした薬剤投入酸洗
装置の提供を目的とする。
の消耗に応じて薬剤投入量を決めるようにして、過剰な
薬剤によるコスト高や膜厚の不ぞろい、膜厚のむらを防
止し水洗いの水量節約を行なうようにした薬剤投入酸洗
装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、被処理材の重量から表面積を演算し、この表面
積と膜厚とから薬剤の消耗分を計算して定量ポンプの駆
動時間を制御することを特徴とする。
発明は、被処理材の重量から表面積を演算し、この表面
積と膜厚とから薬剤の消耗分を計算して定量ポンプの駆
動時間を制御することを特徴とする。
【０００７】被処理材の表面積にみあった薬剤の消耗量
に対応して薬剤を補充することになり、過剰な薬剤の投
入がなくなった。
に対応して薬剤を補充することになり、過剰な薬剤の投
入がなくなった。
【０００８】
【発明の実施の形態】ここで、図を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。図１は酸洗ラインの全体を
示すものであり、地上４ｍ程度の高さにトラック状のホ
イストレール１を架設し、このホイストレール１上にホ
イストを載せ、走行できるようになっている。この場
合、ホイストは図２に示すように被処理材である線材２
が水平に掛けられる関係上、水平のフック３が取付けら
れ、このフック３を水平に保つためフック３を支持する
支持体４を吊るし２台のドラム（図示省略）に巻かれた
ワイヤにて支持するようになっている。そして、線材２
は図２に示すようにフック３に掛けられる。
施の形態について説明する。図１は酸洗ラインの全体を
示すものであり、地上４ｍ程度の高さにトラック状のホ
イストレール１を架設し、このホイストレール１上にホ
イストを載せ、走行できるようになっている。この場
合、ホイストは図２に示すように被処理材である線材２
が水平に掛けられる関係上、水平のフック３が取付けら
れ、このフック３を水平に保つためフック３を支持する
支持体４を吊るし２台のドラム（図示省略）に巻かれた
ワイヤにて支持するようになっている。そして、線材２
は図２に示すようにフック３に掛けられる。
【０００９】更に、ホイストには、フック３の昇降制御
や酸洗いライン各槽における浸漬時間管理、ならびに走
行を制御するシーケンサ８（図３参照）が搭載され、ま
た走行経路上ホイスト自体がどの位置にいるかを検出す
るための走行位置検出センサ９（図３参照）やドラムの
回転に応じて信号を出力しフック３の昇降範囲のうちの
上下位置を求めるロータリエンコーダ１０（図３参照）
も搭載されている。
や酸洗いライン各槽における浸漬時間管理、ならびに走
行を制御するシーケンサ８（図３参照）が搭載され、ま
た走行経路上ホイスト自体がどの位置にいるかを検出す
るための走行位置検出センサ９（図３参照）やドラムの
回転に応じて信号を出力しフック３の昇降範囲のうちの
上下位置を求めるロータリエンコーダ１０（図３参照）
も搭載されている。
【００１０】他方、レール支柱の脇に設置された地上盤
にシーケンサ１１（地上シーケンサ）が設置され、この
シーケンサ１１にてホイストの運行管理が行なわれる。
そして、このシーケンサ１１に対してコンピュータ１２
及び移動先入力端末１３が備えられている。機上シーケ
ンサ８と地上シーケンサ１１とは無線通信機１４，１５
による交信にしてデータ交換が行なわれる。なあお、有
線の場合には、トラック状のレールに沿って設置されて
いる通信用トロリにて行なうことができる。この場合、
電源用トロリとは別に設置される。図３にて、ホイスト
上にはサーボコントローラ及び走行モータが備えられ
る。
にシーケンサ１１（地上シーケンサ）が設置され、この
シーケンサ１１にてホイストの運行管理が行なわれる。
そして、このシーケンサ１１に対してコンピュータ１２
及び移動先入力端末１３が備えられている。機上シーケ
ンサ８と地上シーケンサ１１とは無線通信機１４，１５
による交信にしてデータ交換が行なわれる。なあお、有
線の場合には、トラック状のレールに沿って設置されて
いる通信用トロリにて行なうことができる。この場合、
電源用トロリとは別に設置される。図３にて、ホイスト
上にはサーボコントローラ及び走行モータが備えられ
る。
【００１１】図１に戻り、レール１上を走行するホイス
トに対し、線材２の載荷場所１ａ（線材をフックに懸け
る場所）と脱荷場所１ｂ（処理後の線材をフックより外
す場所）とが決められ、また酸洗ラインの直前にてホイ
スト待機場所１ｃが存在する。
トに対し、線材２の載荷場所１ａ（線材をフックに懸け
る場所）と脱荷場所１ｂ（処理後の線材をフックより外
す場所）とが決められ、また酸洗ラインの直前にてホイ
スト待機場所１ｃが存在する。
【００１２】フック３に掛けられホイスト５にてレール
１上を移送される線材２は、酸洗いラインに入り酸への
浸漬工程１ｄ、酸水洗い工程１ｅ、薬剤浸漬工程１ｆ、
薬剤水洗い工程１ｇ、そして乾燥工程１ｈを経て処理が
行なわれる。この場合、薬剤浸漬工程１ｆにて用いられ
る槽には、タンク６から希釈液が注入され、しかもタン
ク６と槽との間に備えられた定量ポンプ７によって薬剤
が後述のコンピュータ制御により注入される。
１上を移送される線材２は、酸洗いラインに入り酸への
浸漬工程１ｄ、酸水洗い工程１ｅ、薬剤浸漬工程１ｆ、
薬剤水洗い工程１ｇ、そして乾燥工程１ｈを経て処理が
行なわれる。この場合、薬剤浸漬工程１ｆにて用いられ
る槽には、タンク６から希釈液が注入され、しかもタン
ク６と槽との間に備えられた定量ポンプ７によって薬剤
が後述のコンピュータ制御により注入される。
【００１３】各槽での浸漬状況は、工程管理用コンピュ
ータによってデータは収集され、データベースで管理さ
れる。また、生産計画は生産管理用コンピュータによっ
て立てられ、工程管理用コンピュータに送られる。酸洗
処理が完了したものは、生産実績情報として生産管理用
コンピュータに戻される。
ータによってデータは収集され、データベースで管理さ
れる。また、生産計画は生産管理用コンピュータによっ
て立てられ、工程管理用コンピュータに送られる。酸洗
処理が完了したものは、生産実績情報として生産管理用
コンピュータに戻される。
【００１４】酸洗処理に当っては、まず載荷場所１ａに
て一旦線材２の重量を図２に示す重量計１６により計測
し、この値を工程管理用コンピュータに送る。工程管理
用コンピュータでは、載荷場所１ａから送られてくる線
材の重量（Ｗ）と鉄の比重（ｗ）から線材の体積（Ｖ）
を計算する。 Ｖ＝Ｗ／ｗ 更に、生産計画に書かれている線材の半径（Ｒ）と先ほ
どの体積（Ｖ）から、線材の長さ（Ｌ）を計算する。 Ｖ＝πＲ2 ・Ｌより Ｌ＝Ｖ／πＲ2 線材の表面積（Ｓ）は次式となる。 Ｓ＝２πＲＬ＝２πＲＶ／（πＲ2 ）＝Ｖ／Ｒ＝Ｗ／Ｒ
・ｗ 従って、線材の半径（Ｒ）と鉄の比重（ｗ）と重量
（Ｗ）が分かれば、線材の表面積は計算できる。膜の厚
さとそれを形成するのに必要な薬品の量は比例関係に有
るので、線材の面積を計算することができれば後は簡単
に薬剤の投入量を決定する事ができる。（ただし、反応
温度は一定に保つ。）この様にして決定された薬剤の投
入量は、工程管理用コンピュータによってデジタル信号
に変換され、薬剤を投入する定量ポンプ７に指示され
る。定量ポンプ７は、指示されたデジタル量に従って一
定の流量で一定の時間薬剤を投入し、槽の中に消耗され
ると予測される分の薬剤を補充して品質を一定に保つ。
なお、本例では実際の重量計測の他に、生産管理用コン
ピュータから送られてくる生産計画の中に記述されてい
る重量を使用する事もできる。
て一旦線材２の重量を図２に示す重量計１６により計測
し、この値を工程管理用コンピュータに送る。工程管理
用コンピュータでは、載荷場所１ａから送られてくる線
材の重量（Ｗ）と鉄の比重（ｗ）から線材の体積（Ｖ）
を計算する。 Ｖ＝Ｗ／ｗ 更に、生産計画に書かれている線材の半径（Ｒ）と先ほ
どの体積（Ｖ）から、線材の長さ（Ｌ）を計算する。 Ｖ＝πＲ2 ・Ｌより Ｌ＝Ｖ／πＲ2 線材の表面積（Ｓ）は次式となる。 Ｓ＝２πＲＬ＝２πＲＶ／（πＲ2 ）＝Ｖ／Ｒ＝Ｗ／Ｒ
・ｗ 従って、線材の半径（Ｒ）と鉄の比重（ｗ）と重量
（Ｗ）が分かれば、線材の表面積は計算できる。膜の厚
さとそれを形成するのに必要な薬品の量は比例関係に有
るので、線材の面積を計算することができれば後は簡単
に薬剤の投入量を決定する事ができる。（ただし、反応
温度は一定に保つ。）この様にして決定された薬剤の投
入量は、工程管理用コンピュータによってデジタル信号
に変換され、薬剤を投入する定量ポンプ７に指示され
る。定量ポンプ７は、指示されたデジタル量に従って一
定の流量で一定の時間薬剤を投入し、槽の中に消耗され
ると予測される分の薬剤を補充して品質を一定に保つ。
なお、本例では実際の重量計測の他に、生産管理用コン
ピュータから送られてくる生産計画の中に記述されてい
る重量を使用する事もできる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、薬
剤が消耗されるであろう薬剤の量をポンプ７にて補充し
槽内の薬剤を一定に保つことができ、このため従来での
コスト高、膜厚の不均一、厚さむらの防止を図り、水洗
の水量の浪費を防止することができる。
剤が消耗されるであろう薬剤の量をポンプ７にて補充し
槽内の薬剤を一定に保つことができ、このため従来での
コスト高、膜厚の不均一、厚さむらの防止を図り、水洗
の水量の浪費を防止することができる。
【図１】ライン全体の構成図。
【図２】ホイストと重量計の簡略図。
【図３】ホイストと地上との機器説明図。
１ レール １ｆ 薬剤浸漬工程 ２ 線材 ５ ホイスト ７ ポンプ １６ 重量計
Claims (1)
- 【請求項１】 被処理材の重量から表面積を演算し、こ
の表面積と膜厚とから薬剤の消耗分を計算して定量ポン
プの駆動時間を制御する薬剤投入酸洗装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33294795A JPH09176875A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 薬剤投入酸洗装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33294795A JPH09176875A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 薬剤投入酸洗装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09176875A true JPH09176875A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18260596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33294795A Withdrawn JPH09176875A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 薬剤投入酸洗装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09176875A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002275669A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Umebachi Kogyo Kk | 線材コイル用自動酸洗設備 |
| CN103958714A (zh) * | 2011-11-21 | 2014-07-30 | 新日铁住金株式会社 | 热锻用轧制棒钢 |
| CN116759348A (zh) * | 2023-08-18 | 2023-09-15 | 合肥晶合集成电路股份有限公司 | 补充h2o2液体的控制方法、其控制装置和其控制系统 |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP33294795A patent/JPH09176875A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002275669A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Umebachi Kogyo Kk | 線材コイル用自動酸洗設備 |
| JP4497738B2 (ja) * | 2001-03-21 | 2010-07-07 | 住金精鋼株式会社 | 線材コイル用自動酸洗設備 |
| CN103958714A (zh) * | 2011-11-21 | 2014-07-30 | 新日铁住金株式会社 | 热锻用轧制棒钢 |
| CN116759348A (zh) * | 2023-08-18 | 2023-09-15 | 合肥晶合集成电路股份有限公司 | 补充h2o2液体的控制方法、其控制装置和其控制系统 |
| CN116759348B (zh) * | 2023-08-18 | 2023-11-14 | 合肥晶合集成电路股份有限公司 | 补充h2o2液体的控制方法、其控制装置和其控制系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |