JPH09176577A - 水中防汚剤組成物、ならびにそれを用いた船体、漁網および水中構造物の防汚処理方法 - Google Patents

水中防汚剤組成物、ならびにそれを用いた船体、漁網および水中構造物の防汚処理方法

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JPH09176577A
JPH09176577A JP33966695A JP33966695A JPH09176577A JP H09176577 A JPH09176577 A JP H09176577A JP 33966695 A JP33966695 A JP 33966695A JP 33966695 A JP33966695 A JP 33966695A JP H09176577 A JPH09176577 A JP H09176577A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】親水性親油性バランス(HLB)が2〜7
のオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン
(A)100重量部と、亜酸化銅(B)10〜5,00
0重量部とを含有してなることを特徴とする水中防汚剤
組成物、ならびにそれを用いた船体、漁網および水中構
造物の防汚処理方法。 【効果】上記組成物は、藻類、フジツボ、イガイ等の貝
類およびヒドロ虫類などの水中生物に対して優れた防汚
性を示す塗膜を形成することができる。この組成物は、
船体、漁網、水中構造物などの防汚処理に好適であり、
特に船体の防汚処理に好適に用いることができる。上記
組成物を用いた船体、漁網および水中構造物の防汚処理
方法によれば、船体、漁網および水中構造物に、藻類、
フジツボ、イガイ等の貝類およびヒドロ虫類などの水中
生物の付着防止性能を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、船体、漁網、水中構造物
(海中構造物も含む)などに対する貝類、ヒドロ虫類、
藻類等の水中生物(海中生物も含む)の付着防止に好適
な水中防汚剤組成物、ならびにそれを用いた漁網、水中
構造物および船体の防汚処理方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】漁網、水中構造物は水中、特に海
水中に長期に亘って使用されるため、海水との接触部分
において、ヒドロ虫、フサコケムシ、アオサ、アオノ
リ、セルプラ、カキなど多数の海中生物が付着、繁殖
し、そのため漁網等の本来の機能が損なわれる。漁網の
なかでも、養殖網や定置網は長期間海水中に静置される
ため海中生物の腐食、繁殖が顕著であり、頻繁に取り替
えなければならず、経済的損失が大きい。また、船舶の
海中没水部には、アオサ、アオノリ、フジツボ、セルプ
ラ、カキ、フサコケムシなど多数の海中生物が付着す
る。たとえば、船舶の船底に上記のような海中生物が付
着すると、船に進行方向に対する抵抗が増して船舶の運
航速度が低下し、燃料消費量が多くなり燃費が増大する
という問題が生じる。
【0003】このような問題を解決するために、海中生
物の付着防止を目的として防汚剤ないし防汚塗料の塗装
が広く行なわれている。海中生物付着防止法としては、
亜酸化銅あるいは有機防汚剤に、これらの防汚剤を適正
に溶出させるための展色剤としてロジンとビニル樹脂あ
るいはアクリル樹脂とを配合した防汚剤組成物、または
亜酸化銅あるいは有機防汚剤に、展色剤として加水分解
性樹脂(アクリル酸ポリマーのケイ素、銅、亜鉛、錫の
アルキルエステルまたはアルコキシエステル)を配合し
た防汚剤組成物が広く使用されている。しかしながら、
これらの防汚剤組成物は、満足できる防汚性が得られて
いない。
【0004】またオキシアルキレン基含有鎖状オルガノ
シロキサンを含有してなる防汚塗料が、特開平3−20
370号公報、特開平4−142373号公報、特開平
5−320538号公報、特開平5−263022号公
報において提案されている。しかしながら、これらの公
報で提案されているオキシアルキレン基含有鎖状オルガ
ノシロキサンを含有してなる防汚塗料は、海草の付着防
止効果は優れているものの、ヒドロ虫等の腔腸動物の付
着防止効果が劣っている。
【0005】従来の船底塗料は、塗膜中に含まれている
防汚剤が塗膜表面に適正に溶出することは困難で塗膜消
耗度が一般に大きく、また防汚剤の溶出を適正にするこ
とができても、親水性被膜により塗膜剥離や塗膜間の付
着不良が生じる場合が多い。また、従来の漁網用防汚剤
に使用されていた亜酸化銅は、フジツボ、イガイ等の貝
類に対しては防汚効果があるものの、ヒドロ虫類に対し
ては防汚効果がない。
【0006】本発明者らは、フジツボ、イガイ等の貝類
およびヒドロ虫類の付着防止に優れた効果を示す水中防
汚剤組成物を得るべく鋭意研究し、オキシアルキレン基
含有鎖状オルガノポリシロキサンと、亜酸化銅とを特定
の割合で配合した水中防汚剤組成物が、船体、漁網およ
び水中構造物への貝類およびヒドロ虫類の付着防止に非
常に優れた効果を示し、特に船底防汚塗料として好適で
あることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、水中生物、特に
フジツボ、イガイ等の貝類およびヒドロ虫類に対して優
れた防汚性を示す塗膜を形成し得る水中防汚剤組成物、
ならびにそれを用いた船体、漁網および水中構造物の防
汚処理方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る水中防汚剤組成物は、
[I]親水性親油性バランス(HLB)が2〜7のオキ
シアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン(A)
100重量部と、[II]亜酸化銅(B) 10〜5,
000重量部とを含有してなることを特徴としている。
【0009】前記オキシアルキレン基含有鎖状オルガノ
ポリシロキサン(A)としては、下記の式で表わされる
ポリエーテル変性シリコーンオイルが好ましい。
【0010】
【化2】
【0011】[式中、Rは、それぞれ独立に炭素原子数
1〜3のアルキル基であり、R1 は、炭素原子数1〜4
のアルキレン基であり、R2 は、水素原子または炭素原
子数1〜15のアルキル基であり、R3 は、−(C24
O)a−(C36O)b− (式中のaは1〜50の数で
あり、bは0〜30である。)で示されるオキシアルキ
レン基であり、mは、1〜7,000の数であり、n
は、1〜50の数である。]。
【0012】本発明に係る水中防汚剤組成物は、液状な
いし固形の撥水性を有するポリオレフィン類、パラフィ
ン類およびロジンから選ばれる少なくとも1種の成分を
含有していてもよい。
【0013】本発明に係る水中防汚剤組成物は、船体、
漁網および水中構造物の防汚処理に好適に用いられる。
本発明に係る船体および水中構造物の防汚処理方法は、
船体または水中構造物表面に上記のような本発明に係る
水中防汚剤組成物を塗布することを特徴としている。
【0014】また、本発明に係る漁網の防汚処理方法
は、漁網を上記のような本発明に係る水中防汚剤組成物
中に浸漬して、水中防汚剤組成物を漁網内部に含浸させ
るとともに漁網表面に付着させることを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る水中防汚剤組
成物、ならびにそれを用いた船体、漁網および水中構造
物の防汚処理方法について具体的に説明する。
【0016】本発明に係る水中防汚剤組成物は、オキシ
アルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン(A)
と、亜酸化銅(B)とを含有している。オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン
(A) 本発明で用いられるオキシアルキレン基含有鎖状オルガ
ノポリシロキサン(A)は、通常ポリエーテル変性シリ
コーンと称される化合物であり、中でも、下記の一般式
で表わされるポリエーテル変性シリコーンが好ましく用
いられる。
【0017】
【化3】
【0018】上記の式において、Rは、それぞれ独立に
炭素原子数1〜3のアルキル基であり、具体的には、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基など
が挙げられる。中でも、メチル基が好ましい。
【0019】R1 は、炭素原子数1〜4のアルキレン基
であり、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、ブチレン基などが挙げられる。中でも、エチレ
ン基、プロピレン基が好ましい。
【0020】R2 は、水素原子または炭素原子数1〜1
5のアルキル基である。炭素原子数1〜15のアルキル
基としては、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロ
ピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、
t-ブチル基、s-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル
基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、n-オク
チル基、イソオクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-
ウンデシル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テト
ラデシル基、ペンタデシル基などが挙げられる。R2
しては、水素原子、またはメチル基が好ましい。
【0021】R3 は、−(C24O)a−(C36O)b
− で示されるオキシアルキレン基であり、式中のaは
1〜50、好ましくは5〜23の数であり、bは0〜3
0、好ましくは0〜9の数である。
【0022】上記mは、1〜7,000、好ましくは5
0〜150の数であり、nは、1〜50、好ましくは3
〜10の数である。本発明で用いられるオキシアルキレ
ン基含有鎖状オルガノポリシロキサン(A)は、下記の
式で示される親水性親油性バランス(HLB)が2〜
7、好ましくは3.5〜5.5の範囲内にある。本発明
において、親水性親油性バランス(HLB)が上記範囲
内にあるオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロ
キサンを用いると、防汚性に優れ、しかも長期に亘って
優れた防汚性を示す塗膜を形成し得る水中防汚剤組成物
が得られる。
【0023】HLB=(高分子中のポリオキシエチレン
の重量%)/5 このHLBの値が大きいほど親水性が大きいことを示
す。本発明で用いられるオキシアルキレン基含有鎖状オ
ルガノポリシロキサン(A)は、数平均分子量が通常
2,000〜20,000、好ましくは5,000〜1
5,000の範囲内にある。数平均分子量が上記範囲内
にあるオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキ
サンを用いると、得られる水中防汚性組成物の塗膜にお
いて、オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキ
サン(A)の塗膜表面への移行が徐々に行なわれ、この
移行に伴い、亜酸化銅(B)も塗膜表面へ徐々に移行す
るため、この水中防汚剤組成物の塗膜は、長期に亘って
優れた防汚性を示す。このように、本発明で用いられる
オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン
(A)は、亜酸化銅(B)の塗膜表面への溶出をコント
ロールする役割を果たす。
【0024】亜酸化銅(B) 本発明では、亜酸化銅(Cu2 O)(B)は防汚剤とし
て用いられる。酸化銅(B)は、分散性の観点から、平
均粒子径が2μm以下であることが好ましい。
【0025】本発明においては、亜酸化銅(B)は、上
記オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン
(A)100重量部に対して、10〜5,000重量
部、好ましくは100〜3,000重量部、さらに好ま
しくは500〜2,000重量部の割合で用いられる。
オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン
(A)と、亜酸化銅(B)とを上記のような割合で配合
すると、フジツボ、イガイ等の貝類だけでなくヒドロ虫
類に対しても優れた防汚性を示す塗膜を形成し得る水中
防汚剤組成物が得られる。
【0026】その他の成分 本発明に係る水中防汚剤組成物中に、上述したオキシア
ルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン(A)およ
び亜酸化銅(B)の他に、展色剤としてアクリル樹脂、
ビニル樹脂、変性ビニル樹脂、スチレン・ブタジエン共
重合樹脂などを、本発明の目的を損なわない範囲で配合
することができる。これらの樹脂は、水中防汚剤組成物
の塗膜に強度を与えるとともに防汚剤の溶出を抑制する
効果がある。したがって、これらの樹脂は、水中防汚剤
組成物の塗膜に長期に亘って防汚性を発揮させる場合な
どに有効である。
【0027】また、本発明に係る水中防汚剤組成物中
に、液状ないし固形の撥水性を有するポリオレフィン
類、パラフィン類およびロジンから選ばれる少なくとも
1種の成分を、本発明の目的を損なわない範囲で配合す
ることができる。
【0028】上記液状ないし固形の撥水性を有するポリ
オレフィン類は撥水性であり、具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテンなどが挙げられる。中
でも、数平均分子量が200〜1000のポリブテンが
好ましい。このようなポリブテンは、たとえば日本石油
株式会社よりLV−5、LV−10、LV−25、LV
−50、LV−100等の商品名で市販されている。こ
のようなポリオレフィン類は、単独で用いることができ
るし、また2種以上組み合わせて用いることができる。
【0029】また、上記パラフィン類は撥水性であり、
具体的には、流動パラフィン、パラフィンワックス、塩
化パラフィンなどが挙げられる。これらのパラフィン類
は、単独で用いることができるし、また2種以上組み合
わせて用いることができる。
【0030】上記のようなポリオレフィン類、パラフィ
ン類およびロジンの少なくとも1種の成分を、本発明に
係る水中防汚剤組成物中に配合すると、オキシアルキレ
ン基含有鎖状オルガノポリシロキサン(A)と亜酸化銅
(B)とのみからなる水中防汚剤組成物が発揮する優れ
た防汚性能を維持しつつ、水中防汚剤組成物のコストダ
ウンを図ることができる。
【0031】また、本発明に係る水中防汚剤組成物にお
いては、必要に応じて、一般の防汚塗料製造技術におい
て使用される体質顔料、着色顔料、タレ止め剤等を混合
することができる。
【0032】水中防汚剤組成物の調製 本発明に係る水中防汚剤組成物は、常法に従って調製す
ることができる。たとえば本発明に係る水中防汚剤組成
物は、オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキ
サン(A)、亜酸化銅(B)および有機溶剤、必要に応
じて、アクリル樹脂、ビニル樹脂、変性ビニル樹脂、ス
チレン・ブタジエン共重合樹脂液状ないし固形の撥水性
を有するポリオレフィン類、パラフィン類、ロジン、体
質顔料、着色顔料、タレ止め剤などを、ボールミル等を
用いて混合分散することにより得ることができる。
【0033】船体および水中構造物 本発明に係る水中防汚剤組成物は、フジツボ、イガイ等
の貝類およびヒドロ虫類に対して優れた防汚性を発揮す
る塗膜を形成することができるため、船体および水中構
造物に対する防汚処理にも適している。
【0034】船体および水中構造物の防汚処理は、船体
または水中構造物表面に、本発明に係る水中防汚剤組成
物を塗布することにより行なわれる。漁 網 本発明に係る水中防汚剤組成物は、上述したように、フ
ジツボ、イガイ等の貝類およびヒドロ虫類に対して優れ
た防汚性を発揮する塗膜を形成することができるため、
漁網に対する防汚処理に適している。
【0035】漁網の防汚処理は、本発明に係る水中防汚
剤組成物中に漁網を浸漬することにより行なわれる。こ
の防汚処理では、水中防汚剤組成物を漁網内部に含浸さ
せるとともに漁網表面に付着させる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る水中防汚剤組成物は、藻
類、フジツボ、イガイ等の貝類およびヒドロ虫類などの
水中生物に対して優れた防汚性を示す塗膜を形成するこ
とができる。上記のような効果を有する、本発明に係る
水中防汚剤組成物は、船体、漁網、水中構造物などの防
汚処理に好適であり、特に船体の防汚処理に好適に用い
ることができる。
【0037】本発明に係る船体、漁網および水中構造物
の防汚処理方法によれば、藻類、フジツボ、イガイ等の
貝類およびヒドロ虫類などの水中生物の付着防止に優れ
た効果を示す塗膜を形成することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例により限定されるものではな
い。
【0039】なお、実施例1〜3および比較例1〜4で
船底用防汚塗料として用いた防汚剤組成物は第1表に示
す通りである。
【0040】
【表1】
【0041】また、実施例4〜6および比較例5〜8で
漁網用防汚剤として用いた防汚剤組成物は第2表に示す
通りである。
【0042】
【表2】
【0043】
【実施例1〜3および比較例1〜4】上記第1表に示し
た防汚剤組成物を100×300mmの試験板に塗布乾
燥後、その試験片を広島湾の海中に1年間浸漬し海中生
物の付着状態を調査した。その結果を第3表に示す。
【0044】また、同じく第1表に示した防汚剤組成物
を回転式ロータリー試験板に塗布乾燥後、広島湾で15
ノットのロータリー試験を9カ月間実施し、塗膜の消耗
度を測定した。その結果を第3表に示す。
【0045】
【表3】
【0046】第3表から理解されるように、本発明の水
中防汚剤組成物は、従来の船底用防汚塗料網に比べ、塗
膜の消耗が少なく、非常に優れた防汚性を示した。
【0047】
【実施例4〜6および比較例5〜8】上記第2表に示し
た防汚剤組成物を、それぞれポリエチレン製無結節網
(7節、400デニール/50本)に浸漬塗布して風乾
した後に、平成7年1月10日から5月10日までの4
カ月間、高知県宿毛湾の海面下約1mに浸漬保持し、海
中生物の付着状況を調査した。
【0048】その結果を第4表に示す。
【0049】
【表4】
【0050】第4表から理解されるように、本発明の水
中防汚剤組成物は、従来の漁網用防剤に比べ、非常に優
れた防汚性を示した。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[I]親水性親油性バランス(HLB)が
    2〜7のオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロ
    キサン(A) 100重量部と、[II]亜酸化銅(B)
    10〜5,000重量部とを含有してなることを特徴
    とする水中防汚剤組成物。
  2. 【請求項2】前記オキシアルキレン基含有鎖状オルガノ
    ポリシロキサン(A)が、下記の式で表わされるポリエ
    ーテル変性シリコーンオイルであることを特徴とする請
    求項1に記載の水中防汚剤組成物; 【化1】 [式中、Rは、それぞれ独立に炭素原子数1〜3のアル
    キル基であり、 R1 は、炭素原子数1〜4のアルキレン基であり、 R2 は、水素原子または炭素原子数1〜15のアルキル
    基であり、 R3 は、−(C24O)a−(C36O)b− (式中の
    aは1〜50の数であり、bは0〜30である。)で示
    されるオキシアルキレン基であり、 mは、1〜7,000の数であり、 nは、1〜50の数である。]。
  3. 【請求項3】液状ないし固形の撥水性を有するポリオレ
    フィン類、パラフィン類およびロジンから選ばれる少な
    くとも1種の成分を含有していることを特徴とする請求
    項1または2に記載の水中防汚剤組成物。
  4. 【請求項4】船体、漁網および水中構造物の防汚処理に
    使用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の水中防汚剤組成物。
  5. 【請求項5】船体表面に請求項1〜3のいずれかに記載
    の水中防汚剤組成物を塗布することを特徴とする船体の
    防汚処理方法。
  6. 【請求項6】漁網を請求項1〜3のいずれかに記載の水
    中防汚剤組成物中に浸漬して、水中防汚剤組成物を漁網
    内部に含浸させるとともに漁網表面に付着させることを
    特徴とする漁網の防汚処理方法。
  7. 【請求項7】水中構造物表面に請求項1〜3のいずれか
    に記載の水中防汚剤組成物を塗布することを特徴とする
    水中構造物の防汚処理方法。
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